JPH102209A - オイルポンプの構造 - Google Patents
オイルポンプの構造Info
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- JPH102209A JPH102209A JP15380796A JP15380796A JPH102209A JP H102209 A JPH102209 A JP H102209A JP 15380796 A JP15380796 A JP 15380796A JP 15380796 A JP15380796 A JP 15380796A JP H102209 A JPH102209 A JP H102209A
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- oil
- pipe
- oil pump
- strainer
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オイルポンプのポンプ室とオイルストレ
ーナとをパイプで接続する部分に改良を加えて、パイプ
の形状の単純化を図れるようにした。 【解決手段】 クランクシャフト２のクランクケース１
から突出した部分に、オイル４を吸入し圧送するロータ
１０を結合し、その外側をオイルポンプケース６で覆う
とともにオイルポンプケース６の開口を塞いでポンプ室
９を形成するプレート８にオイルの吸入通路３５を形成
し、この吸入通路３５の下方に、下端にオイルストレー
ナ１２を取付けたパイプ１３の上端を傾斜させて取付け
た。パイプ１３の上端が傾斜させてあるので、パイプ１
３の屈曲部の曲率半径が大きくなって加工が容易にな
り、またオイルパン３のレイアウトの自由度も出る。
ーナとをパイプで接続する部分に改良を加えて、パイプ
の形状の単純化を図れるようにした。 【解決手段】 クランクシャフト２のクランクケース１
から突出した部分に、オイル４を吸入し圧送するロータ
１０を結合し、その外側をオイルポンプケース６で覆う
とともにオイルポンプケース６の開口を塞いでポンプ室
９を形成するプレート８にオイルの吸入通路３５を形成
し、この吸入通路３５の下方に、下端にオイルストレー
ナ１２を取付けたパイプ１３の上端を傾斜させて取付け
た。パイプ１３の上端が傾斜させてあるので、パイプ１
３の屈曲部の曲率半径が大きくなって加工が容易にな
り、またオイルパン３のレイアウトの自由度も出る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のエンジ
ン等に使用するオイルポンプの構造に関するものであ
る。
ン等に使用するオイルポンプの構造に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】自動車用のエンジンには潤滑用のオイル
が用いられる。エンジンのうち４ストロークエンジンの
潤滑方式には、ドライサンプ式とウエットサンプ式の２
種のものがあるが、シリンダブロックの下部にオイルパ
ンを設け、このオイルパンに貯蔵したオイルをオイルポ
ンプで汲み上げ、潤滑が必要な箇所に分配して供給す
る、ウエットサンプ式を採用することが多い。
が用いられる。エンジンのうち４ストロークエンジンの
潤滑方式には、ドライサンプ式とウエットサンプ式の２
種のものがあるが、シリンダブロックの下部にオイルパ
ンを設け、このオイルパンに貯蔵したオイルをオイルポ
ンプで汲み上げ、潤滑が必要な箇所に分配して供給す
る、ウエットサンプ式を採用することが多い。
【０００３】図６に示すものは、ウエットサンプ式のオ
イルポンプとオイルパン部分の既存の要部構造である。
１はシリンダブロック下部のクランクケースであり、２
はクランクシャフト、３はオイルパン、４はオイルであ
る。クランクシャフト２のクランクケース１から突出し
た部分には、次に説明するオイルポンプ５が設けられ
る。６はオイルポンプケース、７はオイルシールであ
る。８はプレートで、オイルポンプケース６の開口を塞
いでポンプ室９を形成するものである。クランクシャフ
ト２のオイルポンプケース６から突出した部分には、図
示しないがクランクプーリが取付けられる。
イルポンプとオイルパン部分の既存の要部構造である。
１はシリンダブロック下部のクランクケースであり、２
はクランクシャフト、３はオイルパン、４はオイルであ
る。クランクシャフト２のクランクケース１から突出し
た部分には、次に説明するオイルポンプ５が設けられ
る。６はオイルポンプケース、７はオイルシールであ
る。８はプレートで、オイルポンプケース６の開口を塞
いでポンプ室９を形成するものである。クランクシャフ
ト２のオイルポンプケース６から突出した部分には、図
示しないがクランクプーリが取付けられる。
【０００４】オイルポンプ５は、クランクシャフト２と
一体に回転するロータ１０のポンプ作用により、オイル
パン３内のオイル４を汲み上げる。このためプレート８
の下面には、オイルポンプケースの一部としてのフラン
ジ部１１が設けられ、このフランジ部１１には、下端に
オイルストレーナ１２を取付けたパイプ１３上端のフラ
ンジ１４が、ボルト１５で結合している。プレート８の
フランジ部１１とパイプ１３のフランジ１４は、ともに
水平方向に向けられて設けられており、これを垂直方向
に向けたボルト１５が締結する。
一体に回転するロータ１０のポンプ作用により、オイル
パン３内のオイル４を汲み上げる。このためプレート８
の下面には、オイルポンプケースの一部としてのフラン
ジ部１１が設けられ、このフランジ部１１には、下端に
オイルストレーナ１２を取付けたパイプ１３上端のフラ
ンジ１４が、ボルト１５で結合している。プレート８の
フランジ部１１とパイプ１３のフランジ１４は、ともに
水平方向に向けられて設けられており、これを垂直方向
に向けたボルト１５が締結する。
【０００５】オイルストレーナ１２は、オイルパン３内
のオイル４の残量が少なくなってきた場合にもオイル４
を吸入できるように、オイルパン３の底部近くに開口し
ている。１６はバッフルプレートで、潤滑後のオイルが
上方のオイル落とし孔（図示せず）から落下したときに
受け止め、気泡の発生を抑制する。
のオイル４の残量が少なくなってきた場合にもオイル４
を吸入できるように、オイルパン３の底部近くに開口し
ている。１６はバッフルプレートで、潤滑後のオイルが
上方のオイル落とし孔（図示せず）から落下したときに
受け止め、気泡の発生を抑制する。
【０００６】この構造においてクランクシャフト２が回
転すると、オイルポンプ５が作動し、オイルパン３内の
オイル４が汲み上げられる。このオイルは、ポンプ室９
に連通するオイル通路１７から、後述するオイルフィル
タおよびメインギャラリを経由して各潤滑箇所に送られ
る。
転すると、オイルポンプ５が作動し、オイルパン３内の
オイル４が汲み上げられる。このオイルは、ポンプ室９
に連通するオイル通路１７から、後述するオイルフィル
タおよびメインギャラリを経由して各潤滑箇所に送られ
る。
【０００７】クランクケース１の略中央部分を断面で示
した図７について、オイルの給送系路と関連部分の構造
を説明する。クランクケース１の下部にはベアリングキ
ャップ１８がボルト１９により取付けられており、図示
しないジャーナルベアリングを挟持してクランクシャフ
ト２を支持している。
した図７について、オイルの給送系路と関連部分の構造
を説明する。クランクケース１の下部にはベアリングキ
ャップ１８がボルト１９により取付けられており、図示
しないジャーナルベアリングを挟持してクランクシャフ
ト２を支持している。
【０００８】クランクケース１には、オイルポンプ５の
吐出側に連通するオイル通路１７と、クランクケース１
の下端から上方に向けたオイル通路２０、このオイル通
路２０の上端に連通し、紙面垂直方向に延びるメインギ
ャラリ２１、メインギャラリ２１の一部から斜めに下が
ってクランクシャフト２に向かうオイル通路（複数本あ
る）２２、オイル通路２２の途中から分岐して水平に延
びてクランクケース１の端部に抜けるオイル通路２３、
オイル通路２３の途中から分岐して上方に延び、図示し
ないシリンダヘッドに至るオイル通路２４が設けられて
いる。オイル通路２３の端部にはオイルプレシャスイッ
チ２５が嵌着されており、オイル通路２０の下端と側部
には盲蓋２６，２７が嵌着されている。
吐出側に連通するオイル通路１７と、クランクケース１
の下端から上方に向けたオイル通路２０、このオイル通
路２０の上端に連通し、紙面垂直方向に延びるメインギ
ャラリ２１、メインギャラリ２１の一部から斜めに下が
ってクランクシャフト２に向かうオイル通路（複数本あ
る）２２、オイル通路２２の途中から分岐して水平に延
びてクランクケース１の端部に抜けるオイル通路２３、
オイル通路２３の途中から分岐して上方に延び、図示し
ないシリンダヘッドに至るオイル通路２４が設けられて
いる。オイル通路２３の端部にはオイルプレシャスイッ
チ２５が嵌着されており、オイル通路２０の下端と側部
には盲蓋２６，２７が嵌着されている。
【０００９】クランクケース１の側部にはオイルフィル
タ２８が取付けられている。オイルフィルタ２８の内部
にはエレメント２７があり、その一部がオイル通路１７
に連通させてある。エレメント２７の中央部分はパイプ
２９を介してオイル通路２０に連通させてある。
タ２８が取付けられている。オイルフィルタ２８の内部
にはエレメント２７があり、その一部がオイル通路１７
に連通させてある。エレメント２７の中央部分はパイプ
２９を介してオイル通路２０に連通させてある。
【００１０】このように構成されたオイルの給送系路に
より、オイルポンプ５から吐出したオイルは、オイル通
路１７、オイルフィルタ２８、パイプ２９、オイル通路
２０、メインギャラリ２１、オイル通路２２からクラン
クシャフト２の外周部に至り、クランクシャフト２のジ
ャーナルベアリングとコネクティングベアリングを潤滑
するとともに、オイル通路２３、オイル通路２４からシ
リンダヘッドに向かってカムシャフト回りを潤滑する。
より、オイルポンプ５から吐出したオイルは、オイル通
路１７、オイルフィルタ２８、パイプ２９、オイル通路
２０、メインギャラリ２１、オイル通路２２からクラン
クシャフト２の外周部に至り、クランクシャフト２のジ
ャーナルベアリングとコネクティングベアリングを潤滑
するとともに、オイル通路２３、オイル通路２４からシ
リンダヘッドに向かってカムシャフト回りを潤滑する。
【００１１】図８に示すものは既存構造の他の例であ
り、フランジ部１１をプレート８側に設けたところが図
６のものと相違する。このため部品配置のレイアウトに
多少の違いはあるが、基本的には図６のものと変わらな
い。なお、この図において３０はクランクプーリ、３１
はこれをクランクシャフト２に結合するボルトである。
り、フランジ部１１をプレート８側に設けたところが図
６のものと相違する。このため部品配置のレイアウトに
多少の違いはあるが、基本的には図６のものと変わらな
い。なお、この図において３０はクランクプーリ、３１
はこれをクランクシャフト２に結合するボルトである。
【００１２】図９に示すものはオイルポンプ５の部分が
図６と同様のもので、オイルパン３の近傍にデフキャリ
ア、フロントアクスル等の他の部材３２が存在する場合
の構造である。この部材３２を避けるためにオイルパン
３の形状を変え、パイプ１３を長いものとしてある。
図６と同様のもので、オイルパン３の近傍にデフキャリ
ア、フロントアクスル等の他の部材３２が存在する場合
の構造である。この部材３２を避けるためにオイルパン
３の形状を変え、パイプ１３を長いものとしてある。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】上記既存の各例のもの
は、いずれの構造でもパイプ１３が下端に水平にオイル
ストレーナ１２を取付け、上端に水平にフランジ１４を
取付ける構造となるため、パイプ１３の屈折部分２箇所
において曲げ加工が必要となる。そしてこの屈折部分
は、パイプ１３の上端、下端ともに水平方向に向けなけ
ればならないことから、屈曲半径が小さくなって加工が
煩雑となる問題があった。
は、いずれの構造でもパイプ１３が下端に水平にオイル
ストレーナ１２を取付け、上端に水平にフランジ１４を
取付ける構造となるため、パイプ１３の屈折部分２箇所
において曲げ加工が必要となる。そしてこの屈折部分
は、パイプ１３の上端、下端ともに水平方向に向けなけ
ればならないことから、屈曲半径が小さくなって加工が
煩雑となる問題があった。
【００１４】また図９に示すものにおいては、他の部材
３２が存在する関係で、パイプ１３の上端近傍部分のオ
イルパン３の深さが非常に浅くなるため、パイプ１３の
この部分を極端に小さな曲率半径で屈曲させる必要があ
るが、曲げ加工には限界があるため（通常、曲率半径は
パイプ直径の２倍程度必要とされる）、オイルパン３の
底部からクランクシャフト２の中心までの高さ寸法Ａが
大きくなり、オイルストレーナ１２の形状および大きさ
の制約からオイルパン３のレイアウトの自由度が小さく
なる問題があった。
３２が存在する関係で、パイプ１３の上端近傍部分のオ
イルパン３の深さが非常に浅くなるため、パイプ１３の
この部分を極端に小さな曲率半径で屈曲させる必要があ
るが、曲げ加工には限界があるため（通常、曲率半径は
パイプ直径の２倍程度必要とされる）、オイルパン３の
底部からクランクシャフト２の中心までの高さ寸法Ａが
大きくなり、オイルストレーナ１２の形状および大きさ
の制約からオイルパン３のレイアウトの自由度が小さく
なる問題があった。
【００１５】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、パイプ上端のオイルポンプとの結合構造に改良を加
えることにより上記問題を解決した、オイルポンプの構
造を提供しようとするものである。
り、パイプ上端のオイルポンプとの結合構造に改良を加
えることにより上記問題を解決した、オイルポンプの構
造を提供しようとするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、請求項１に記載された発明にお
いては、クランクシャフトのクランクケースから突出し
た部分に、オイルを吸入し圧送するロータあるいはギヤ
を結合し、その外側をオイルポンプケースで覆うととも
にオイルポンプケースの開口を塞いでポンプ室を形成す
るプレートにオイルの吸入通路を形成し、該吸入通路の
下方に、オイルストレーナのパイプ取付部を傾斜させて
形成したことを特徴とする。
するための手段として、請求項１に記載された発明にお
いては、クランクシャフトのクランクケースから突出し
た部分に、オイルを吸入し圧送するロータあるいはギヤ
を結合し、その外側をオイルポンプケースで覆うととも
にオイルポンプケースの開口を塞いでポンプ室を形成す
るプレートにオイルの吸入通路を形成し、該吸入通路の
下方に、オイルストレーナのパイプ取付部を傾斜させて
形成したことを特徴とする。
【００１７】また、請求項２に記載された発明において
は、請求項１に記載されたものにおいて、垂直部分の下
端にオイルストレーナが取付けられ、中間部から斜めに
屈折させたパイプの上端を、前記傾斜したオイルストレ
ーナのパイプ取付部に取付けたことを特徴とする。
は、請求項１に記載されたものにおいて、垂直部分の下
端にオイルストレーナが取付けられ、中間部から斜めに
屈折させたパイプの上端を、前記傾斜したオイルストレ
ーナのパイプ取付部に取付けたことを特徴とする。
【００１８】さらに請求項３に記載された発明において
は、請求項１に記載されたものにおいて、垂直部分の下
端にオイルストレーナが取付けられ、中間部が水平に延
びたのち、斜めに屈折させたパイプの上端を、前記傾斜
したオイルストレーナのパイプ取付部に取付けたことを
特徴とする。
は、請求項１に記載されたものにおいて、垂直部分の下
端にオイルストレーナが取付けられ、中間部が水平に延
びたのち、斜めに屈折させたパイプの上端を、前記傾斜
したオイルストレーナのパイプ取付部に取付けたことを
特徴とする。
【００１９】上記のように構成すると、パイプ上端の取
付部が傾斜するので、この部分がパイプ自体の曲げ角度
を和らげることになる。これによってパイプの曲率半径
が大きくとれることから、上記した解決課題を解消する
ことができる。
付部が傾斜するので、この部分がパイプ自体の曲げ角度
を和らげることになる。これによってパイプの曲率半径
が大きくとれることから、上記した解決課題を解消する
ことができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図１な
いし図４について、図６ないし図９と同一の部材には同
一の符号を付して説明する。図１において１はクランク
ケースであり、２はクランクシャフト、３はオイルパ
ン、４はオイルである。クランクシャフト２のシリンダ
ブロック１から突出する部分には、次に説明するオイル
ポンプ５が設けられる。６はオイルポンプケース、７は
オイルシール、８はプレートで、オイルポンプケース６
の開口を塞いでポンプ室９を形成するものである。クラ
ンクシャフト２のオイルポンプケース６から突出した部
分にはクランクプーリ３０がボルト３１により取付けら
れている。
いし図４について、図６ないし図９と同一の部材には同
一の符号を付して説明する。図１において１はクランク
ケースであり、２はクランクシャフト、３はオイルパ
ン、４はオイルである。クランクシャフト２のシリンダ
ブロック１から突出する部分には、次に説明するオイル
ポンプ５が設けられる。６はオイルポンプケース、７は
オイルシール、８はプレートで、オイルポンプケース６
の開口を塞いでポンプ室９を形成するものである。クラ
ンクシャフト２のオイルポンプケース６から突出した部
分にはクランクプーリ３０がボルト３１により取付けら
れている。
【００２１】オイルポンプ５は、クランクシャフト２と
一体に回転するロータ（ギヤでもよい）１０のポンプ作
用により、オイルパン３内のオイル４を汲み上げる。こ
のため、プレート８の下面に設けられたフランジ部１１
には、下端にオイルストレーナ１２を取付け、中間部か
ら斜めに屈折させたパイプ１３上端のフランジ１４が、
ボルト１５で結合している。
一体に回転するロータ（ギヤでもよい）１０のポンプ作
用により、オイルパン３内のオイル４を汲み上げる。こ
のため、プレート８の下面に設けられたフランジ部１１
には、下端にオイルストレーナ１２を取付け、中間部か
ら斜めに屈折させたパイプ１３上端のフランジ１４が、
ボルト１５で結合している。
【００２２】プレート８のフランジ部１１は角度θだけ
傾斜しており、パイプ１３の上端を傾斜した状態で結合
するようになっている。なお、この結合部分は、図２に
示すようにパイプ１３側にフランジ１４を設け、これを
プレート８のフランジ部１１（図３参照）に合致させ、
両者の孔１４ａ，１１ａにボルト１５を挿通して締結し
てもよいし、パイプ１３側にはフランジを設けず、圧入
等の適当な手段でフランジ部１１に液密に結合するよう
にしてもよい。さらに、パイプ１３側にのみフランジ１
４を設け、このフランジ１４をプレート８の一部にボル
ト結合するようにしてもよい。要は、パイプ１３のプレ
ート８への取付部に傾斜があればよい。
傾斜しており、パイプ１３の上端を傾斜した状態で結合
するようになっている。なお、この結合部分は、図２に
示すようにパイプ１３側にフランジ１４を設け、これを
プレート８のフランジ部１１（図３参照）に合致させ、
両者の孔１４ａ，１１ａにボルト１５を挿通して締結し
てもよいし、パイプ１３側にはフランジを設けず、圧入
等の適当な手段でフランジ部１１に液密に結合するよう
にしてもよい。さらに、パイプ１３側にのみフランジ１
４を設け、このフランジ１４をプレート８の一部にボル
ト結合するようにしてもよい。要は、パイプ１３のプレ
ート８への取付部に傾斜があればよい。
【００２３】図３および図４に示すものは、本発明に係
るプレート８である。このプレート８は図示するような
形状をしており、中央にクランクシャフト２が貫通する
孔３３が設けられ、外周にはクランクケース１に取付け
るボルトを挿通する孔３４を複数個設けられている。プ
レート８には、フランジ部１１の中央から上方に向けて
オイルの吸入通路３５が形成されている。オイルストレ
ーナ１２のパイプ１３の取付部は、この吸入通路３５の
下方に位置する。
るプレート８である。このプレート８は図示するような
形状をしており、中央にクランクシャフト２が貫通する
孔３３が設けられ、外周にはクランクケース１に取付け
るボルトを挿通する孔３４を複数個設けられている。プ
レート８には、フランジ部１１の中央から上方に向けて
オイルの吸入通路３５が形成されている。オイルストレ
ーナ１２のパイプ１３の取付部は、この吸入通路３５の
下方に位置する。
【００２４】プレート８には、リリーフバルブ取付部３
６が一体に形成されている。リリーフバルブ（図示せ
ず）はこの内部に装着され、オイルポンプ５の吐出圧が
予め設定されたある圧力を超えたとき開弁し、オイルを
オイルパン３側に戻して適正な圧力を維持する作用をす
る。なお、プレート８は図示する形状に限られるもので
はなく、他の形状でもよく、またパイプ１３の取付部と
なるフランジ部１１とリリーフバルブ取付部３６が左右
逆になっていてもよいものである。
６が一体に形成されている。リリーフバルブ（図示せ
ず）はこの内部に装着され、オイルポンプ５の吐出圧が
予め設定されたある圧力を超えたとき開弁し、オイルを
オイルパン３側に戻して適正な圧力を維持する作用をす
る。なお、プレート８は図示する形状に限られるもので
はなく、他の形状でもよく、またパイプ１３の取付部と
なるフランジ部１１とリリーフバルブ取付部３６が左右
逆になっていてもよいものである。
【００２５】上述のようにパイプ１３の上端は傾けたフ
ランジ部１１に取付けてあることから、図１に示すよう
にパイプ１３の屈曲部は緩やかな角度となり、しかも屈
曲部は１個で済むことになる。
ランジ部１１に取付けてあることから、図１に示すよう
にパイプ１３の屈曲部は緩やかな角度となり、しかも屈
曲部は１個で済むことになる。
【００２６】図５に示すものは本発明の他の実施形態で
ある。この実施形態は図９に示した既存構造に本発明を
適用したものである。すなわち、垂直部分の下端にオイ
ルストレーナ１２を取付けたパイプ１３は中間部から斜
めに屈折させてあり、その上端を、プレート８の傾斜し
たフランジ部１１に取付けるようにしてある。
ある。この実施形態は図９に示した既存構造に本発明を
適用したものである。すなわち、垂直部分の下端にオイ
ルストレーナ１２を取付けたパイプ１３は中間部から斜
めに屈折させてあり、その上端を、プレート８の傾斜し
たフランジ部１１に取付けるようにしてある。
【００２７】図示するようにパイプ１３上端のプレート
８への結合部分に傾斜を持たせたことにより、パイプ１
３の曲率半径Ｒが同一であっても、オイルパン３の底部
からクランクシャフト２の中心までの高さ寸法Ｂが小さ
くなり（Ｂ＜Ａ）、オイルパン３の外形部分をデフキャ
リア、フロントアクスル等の他の部材３０から離すこと
が可能となり、オイルパン１３のレイアウト上の自由度
が向上する。
８への結合部分に傾斜を持たせたことにより、パイプ１
３の曲率半径Ｒが同一であっても、オイルパン３の底部
からクランクシャフト２の中心までの高さ寸法Ｂが小さ
くなり（Ｂ＜Ａ）、オイルパン３の外形部分をデフキャ
リア、フロントアクスル等の他の部材３０から離すこと
が可能となり、オイルパン１３のレイアウト上の自由度
が向上する。
【００２８】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、オイルス
トレーナのパイプ結合部分に改良を加えたオイルポンプ
の構造であるから、部品点数およびオイルストレーナの
パイプの基本的な取付構造を変えることなく、パイプの
屈曲形状を簡単にすることができる。またこれに関連し
て、エンジン下方に他の部材が存在する場合にもオイル
パンの形状およびレイアウトに自由度が生ずる。さらに
オイルポンプ本体はそのままで、パイプ取付部の傾斜角
を変更したプレートと組み合わせることにより、用途に
応じたオイルポンプを比較的容易に得ることができる。
トレーナのパイプ結合部分に改良を加えたオイルポンプ
の構造であるから、部品点数およびオイルストレーナの
パイプの基本的な取付構造を変えることなく、パイプの
屈曲形状を簡単にすることができる。またこれに関連し
て、エンジン下方に他の部材が存在する場合にもオイル
パンの形状およびレイアウトに自由度が生ずる。さらに
オイルポンプ本体はそのままで、パイプ取付部の傾斜角
を変更したプレートと組み合わせることにより、用途に
応じたオイルポンプを比較的容易に得ることができる。
【図１】本発明の一実施形態の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図２】図１のうちのパイプとフランジとを示す斜視図
である。
である。
【図３】図１のうちのプレートの正面図である。
【図４】図３のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図５】本発明の他の実施形態の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図６】本発明の基準となる既存技術の要部を示す断面
図である。
図である。
【図７】オイルの給送系路と関連部分の構造を示すクラ
ンクケースの断面図である。
ンクケースの断面図である。
【図８】既存技術の他の例の要部を示す断面図である。
【図９】既存技術のさらに他の例の要部を示す断面図で
ある。
ある。
１ クランクケース ２ クランクシャフト ４ オイル ５ オイルポンプ ６ オイルポンプケース ８ プレート ９ ポンプ室 １０ ロータ １１ フランジ部 １２ オイルストレーナ １３ パイプ １４ フランジ部 ３５ 吸入通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年７月２６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図８
【補正方法】変更
【補正内容】
【図８】
【手続補正４】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図９
【補正方法】変更
【補正内容】
【図９】
Claims (3)
- 【請求項１】 クランクシャフトのクランクケースから
突出した部分に、オイルを吸入し圧送するロータあるい
はギヤを結合し、その外側をオイルポンプケースで覆う
とともにオイルポンプケースの開口を塞いでポンプ室を
形成するプレートにオイルの吸入通路を形成し、該吸入
通路の下方に、オイルストレーナのパイプ取付部を傾斜
させて形成したことを特徴とするオイルポンプの構造。 - 【請求項２】 垂直部分の下端にオイルストレーナが取
付けられ、中間部から斜めに屈折させたパイプの上端
を、前記傾斜したオイルストレーナのパイプ取付部に取
付けたことを特徴とする請求項１に記載のオイルポンプ
の構造。 - 【請求項３】 垂直部分の下端にオイルストレーナが取
付けられ、中間部が水平に延びたのち、斜めに屈折させ
たパイプの上端を、前記傾斜したオイルストレーナのパ
イプ取付部に取付けたことを特徴とする請求項１に記載
のオイルポンプの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15380796A JPH102209A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | オイルポンプの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15380796A JPH102209A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | オイルポンプの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH102209A true JPH102209A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15570551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15380796A Pending JPH102209A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | オイルポンプの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH102209A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3001763A1 (fr) * | 2013-02-05 | 2014-08-08 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Pompe a huile de vehicule automobile a emulsion reduite |
| CN106837586A (zh) * | 2015-09-10 | 2017-06-13 | 福特全球技术公司 | 润滑回路及形成方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15380796A patent/JPH102209A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3001763A1 (fr) * | 2013-02-05 | 2014-08-08 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Pompe a huile de vehicule automobile a emulsion reduite |
| CN106837586A (zh) * | 2015-09-10 | 2017-06-13 | 福特全球技术公司 | 润滑回路及形成方法 |
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