JPH10220978A - フィンアンドチューブ型熱交換器 - Google Patents

フィンアンドチューブ型熱交換器

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Publication number
JPH10220978A
JPH10220978A JP2492897A JP2492897A JPH10220978A JP H10220978 A JPH10220978 A JP H10220978A JP 2492897 A JP2492897 A JP 2492897A JP 2492897 A JP2492897 A JP 2492897A JP H10220978 A JPH10220978 A JP H10220978A
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JP
Japan
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fin
film
titanium oxide
heat exchanger
hydrophilic
Prior art date
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Application number
JP2492897A
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English (en)
Inventor
隆司 ▲高▼野
Takashi Takano
Osamu Katagiri
修 片桐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプエアコン等に用いられるフィン
アンドチューブ型熱交換器において、実機運転中の親水
持続性を低下させることなく、かびの繁殖を抑制すると
ともに、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐ。 【解決手段】 フィンアンドチューブ型熱交換器のフィ
ン12の表面に酸化チタンを含有した皮膜13を設ける
ことにより、フィン12表面に付着する有機物等を酸化
分解させ、親水持続性を低下させることなく、かびの繁
殖を抑制するとともに、吸着臭やかび臭の異臭の発生を
防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプエアコ
ン等に用いられるフィンアンドチューブ型熱交換器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフィンアンドチューブ型熱交換器
は、フィン表面の耐食性はもちろんのこと、親水性を付
与することにより、冷房運転時においてフィン表面に付
着する凝縮水が水滴状にならず、完全に濡れて流れ落ち
ることにより通風抵抗を低下させ、騒音の低下を図って
いる。
【0003】このような親水性処理方法としては、ベー
マイト処理、ケイ酸塩、有機高分子とケイ酸塩化合物の
混合被膜層がある(特開昭61−8598号公報参
照)。
【0004】又、フィンアンドチューブ型熱交換器に要
求される品質が耐食性、親水性はもちろんのこと、熱交
換器から出る臭気、かびの繁殖を低下させることにまで
広がってきている。
【0005】以下図9、図10を参照して、従来例(特
開昭61−8598号公報、特開昭62−172194
号公報)について説明する。
【0006】図9は従来のフィンアンドチューブ型熱交
換器を構成するフィンの断面図、図10は同フィンアン
ドチューブ型熱交換器の斜視図である。
【0007】図9に示すように従来のフィンアンドチュ
ーブ型熱交換器1を構成するフィン2は、フィン2表面
の下層に耐食性皮膜3を施し、上層に親水性皮膜4を施
した構造を有している。
【0008】図10に示すように従来のフィンアンドチ
ューブ型熱交換器1は、内部を流体が流動するチューブ
5を拡管することにより、一定間隔をおいて平行に配置
する多数のフィン2を密着させた構造を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親水性
皮膜4は初期親水性は良好であるが、フィン2表面に有
機物等の疎水性分子が吸着していき時間経過とともに汚
染されていき、親水持続性が低下するという課題を有し
ていた。
【0010】又、親水性皮膜4は表面形態が微細な多孔
質であるため、臭い成分や有機物を吸着しやすく、これ
が影響してかびの繁殖が助長され、空調実機運転で吸着
臭やかび臭の異臭が発生するという課題を有していた。
【0011】そこで、本発明は上記課題に鑑み、親水持
続性を低下させることなく、かびの繁殖を抑制するとと
もに、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことができる
フィンアンドチューブ型熱交換器を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のフィンアンドチューブ型熱交換器は、一定間
隔をおいて平行に配置する多数のフィンの表面に酸化チ
タンを含有した皮膜を設けたものである。
【0013】これにより、親水接続性を低下させること
なく、かびの繁殖を抑制するとともに、吸着臭やかび臭
の異臭の発生を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィンと、
内部を流体が流動するチューブとから構成され、前記フ
ィンの表面に酸化チタンを含有した皮膜を設けたもので
あり、酸化チタンの光触媒作用により、フィン表面に付
着した有機物等の疎水性分子が酸化分解され、親水持続
性が維持できることはもちろんのこと超親水性状態(接
触角0度)を維持することができる。又、臭い成分や有
機物を酸化分解するので、かびの繁殖が抑制され、吸着
臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、一定間隔をおい
て平行に配置する多数のフィンと、内部を流体が流動す
るチューブとから構成され、前記フィンの表面に酸化チ
タン及び親水性表面処理剤を含有した皮膜を設けたもの
であり、酸化チタンの光触媒作用により、フィン表面に
付着した有機物等の疎水性分子が酸化分解され、親水持
続性が維持できることはもちろんのこと超親水性状態
(接触角0度)を維持することができる。又、臭い成分
や有機物を酸化分解するので、かびの繁殖が抑制され、
吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことができる。
【0016】さらに、親水性処理剤は保水作用があるた
め、酸化チタンに光の照射がなくなったり、少なくなっ
たときでも、フィン表面に分子レベルの薄い水膜が存在
するため、臭い成分や有機物の吸着を防ぐことができ
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、一定間隔をおい
て平行に配置する多数のフィンと、内部を流体が流動す
るチューブとから構成され、前記フィンに対して、少な
くとも酸化チタンを含有した皮膜を設けたフィンと親水
性表面処理剤を含有した皮膜を設けたフィンとを交互に
配置したものであり、酸化チタンの光触媒作用により、
フィン表面に付着した有機物等の疎水性分子が酸化分解
され、親水接続性が維持できることはもちろんのこと超
親水性状態(接触角0度)を維持することができる。
又、臭い成分や有機物を酸化分解するので、かびの繁殖
が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことが
できる。
【0018】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜を設けたフィンにより親水性が維持することがで
きる。このフィンは時間経過とともに親水接続性が低下
(フィン表面に付着する水が水膜状から水滴状)してい
くが、光が照射されれば、少なくとも酸化チタンを含有
した皮膜を設けたフィンが超親水性状態になるため、こ
の皮膜上の水膜と親水性表面処理剤を含有した皮膜上の
水滴とが接触してその水膜に吸収されてなくなるか又は
十分に小さい水滴になるので、親水接続性を維持するこ
とができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、一定間隔をおい
て平行に配置する多数のフィンと、内部を流体が流動す
るチューブとから構成され、前記フィンの一方の面に少
なくとも酸化チタンを含有した皮膜を設け、他方の面に
親水性表面処理剤を含有した皮膜を設けたものであり、
酸化チタンの光触媒作用により、フィン表面に付着した
有機物等の疎水性分子が酸化分解され、親水接続性が維
持できることはもちろんのこと超親水性状態(接触角0
度)を維持することができる。又、臭い成分や有機物を
酸化分解するので、かびの繁殖が抑制され、吸着臭やか
び臭の異臭の発生を防ぐことができる。
【0020】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜により親水性が維持することができる。この皮膜
は時間経過とともに親水接続性が低下(フィン表面に付
着する水が水膜状から水滴状)していくが、光が照射さ
れれば、少なくとも酸化チタンを含有した皮膜が超親水
性状態になるため、この皮膜上の水膜と親水性表面処理
剤を含有した皮膜上の水滴とが接触してその水膜に吸収
されてなくなるか又は十分に小さい水滴になるので、親
水持続性を維持することができる。又、フィンアンドチ
ューブ型熱交換器の製作上、一枚のフィンの両面に皮膜
を設けたことで、フィンを一定間隔で平行に配置する
時、フィンの組み込み間違いがなくなったり等の作業性
が向上することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1から図
8を用いて説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例のフィンアン
ドチューブ型熱交換器を構成するフィンの要部断面図、
図2は同フィンアンドチューブ型熱交換器の斜視図であ
る。
【0023】図1、図2に示すように本発明の第1の実
施例のフィンアンドチューブ型熱交換器11を構成する
フィン12は、フィン12表面の下層に耐食性皮膜3を
施し、上層に酸化チタンを含有した皮膜13を施したも
のであり、フィンアンドチューブ型熱交換器11は内部
を流体が流動するチューブ5を拡管することにより、一
定間隔をおいて平行に配置する多数のフィン12を密着
させた構造を有している。
【0024】本実施例のフィンアンドチューブ型熱交換
器11を構成するフィン12は、フィン12表面の下層
に耐食性皮膜3を施し、上層に酸化チタンが含有した皮
膜13を施したことで、酸化チタンの光触媒作用によ
り、フィン12表面に付着した有機物等の疎水性分子が
酸化分解され、親水持続性が維持できることはもちろん
のこと超親水性状態(接触角0度)を維持することがで
きる。又、臭い成分や有機物を酸化分解するので、かび
の繁殖が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐ
ことができる。
【0025】酸化チタンは、東陶機器株式会社の開発に
よる高活性な光触媒酸化チタンを薄膜コーティングした
もので、紫外線の照射により活性化され、臭い成分や有
機物を酸化分解し、同時に安全性が高く、加えて自己再
生機能を繰り返すので、永続的に光触媒作用を維持でき
る。
【0026】図3は本発明の第2の実施例のフィンアン
ドチューブ型熱交換器を構成するフィンの要部断面図、
図4は同フィンアンドチューブ型熱交換器の斜視図であ
る。
【0027】図3、図4に示すように本発明の第2の実
施例のフィンアンドチューブ型熱交換器14を構成する
フィン15は、フィン15表面の下層に耐食性皮膜3を
施し、上層に酸化チタン及び親水性表面処理剤を含有し
た皮膜16を施したものであり、フィンアンドチューブ
型熱交換器14は内部を流体が流動するチューブ5を拡
管することにより、一定間隔をおいて平行に配置する多
数のフィン15を密着させた構造を有している。
【0028】本実施例のフィンアンドチューブ型熱交換
器14を構成するフィン15は、フィン15表面の下層
に耐食性皮膜3を施し、上層に酸化チタン及び親水性表
面処理剤を含有した皮膜16を施したことで、酸化チタ
ンの光触媒作用により、フィン15表面に付着した有機
物等の疎水性分子が酸化分解され、親水持続性が維持で
きることはもちろんのこと超親水性状態(接触角0度)
を維持することができる。又、臭い成分や有機物を酸化
分解するので、かびの繁殖が抑制され、吸着臭やかび臭
の異臭の発生を防ぐことができる。さらに、親水性処理
剤は保水作用があるため、酸化チタンに光の照射がなく
なったり、少なくなったときでも、フィン15表面の分
子レベルの薄い水膜が存在するため、臭い成分や有機物
の吸着を防ぐことができる。
【0029】図5は本発明の第3の実施例のフィンアン
ドチューブ型熱交換器の構成図、図6は同フィンアンド
チューブ型熱交換器の斜視図である。
【0030】図5、図6に示すように本発明の第3の実
施例のフィンアンドチューブ型熱交換器17は、少なく
とも酸化チタンを含有した皮膜を設けたフィン18と親
水性表面処理剤を含有した皮膜を設けたフィン19とを
一定間隔をおいて平行、且つ交互に配置させ、内部を流
体が流動するチューブ5を拡管することにより、チュー
ブ5に密着させた構造を有している。
【0031】本実施例のフィンアンドチューブ型熱交換
器17は、少なくとも酸化チタンを含有した皮膜を設け
たフィン18と親水性表面処理剤を含有した皮膜を設け
たフィン19とを一定間隔をおいて平行、且つ交互に配
置させたことで、酸化チタンの光触媒作用により、フィ
ン18表面に付着した有機物等の疎水性分子が酸化分解
され、親水持続性が維持できることはもちろんのこと超
親水性状態(接触角0度)を維持することができる。
又、臭い成分や有機物を酸化分解するので、かびの繁殖
が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことが
できる。
【0032】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜を設けたフィン19により親水性が維持すること
ができる。このフィン19は時間経過とともに親水持続
性が低下(フィン表面に付着する水が水膜状から水滴
状)していくが、光が照射されれば、少なくとも酸化チ
タンを含有した皮膜を設けたフィン18が超親水性状態
になるため、この皮膜上の水膜と親水性表面処理剤を含
有した皮膜上の水滴とが接触してその水膜に吸収されて
なくなるか又は十分に小さい水滴になるので、親水持続
性を維持することができる。
【0033】図7は本発明の第4の実施例のフィンアン
ドチューブ型熱交換器を構成するフィンの要部断面図、
図8は同フィンアンドチューブ型熱交換器の斜視図であ
る。
【0034】図7、図8に示すように本発明の第4の実
施例のフィンアンドチューブ型熱交換器20を構成する
フィン21は、フィン21表面の下層に耐食性皮膜3を
施し、上層の一方の面に少なくとも酸化チタンを含有し
た皮膜22を施し、他方の面に親水性表面処理剤を含有
した皮膜23を施したものであり、フィンアンドチュー
ブ型熱交換器20は内部を流体が流動するチューブ5を
拡管することにより、一定間隔をおいて平行に配置する
多数のフィン21を密着させた構造を有している。
【0035】本実施例のフィンアンドチューブ型熱交換
器20を構成するフィン21は、フィン21表面の下層
に耐食性皮膜3を施し、上層の一方の面に少なくとも酸
化チタンを含有した皮膜22を施し、他方の面に親水性
表面処理剤を含有した皮膜23を施したことで、酸化チ
タンの光触媒作用により、フィン21表面に付着した有
機物等の疎水性分子が酸化分解され、親水持続性が維持
できることはもちろんのこと超親水性状態(接触角0
度)を維持することができる。又、臭い成分や有機物を
酸化分解するので、かびの繁殖が抑制され、吸着臭やか
び臭の異臭の発生を防ぐことができる。
【0036】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜23により親水性が維持することができる。この
皮膜23は時間経過とともに親水持続性が低下(フィン
21表面に付着する水が水膜状から水滴状)していく
が、光が照射されれば、少なくとも酸化チタンを含有し
た皮膜22が超親水性状態になるため、この皮膜22上
の水膜と親水性表面処理剤を含有した皮膜23上の水滴
とが接触してその水膜に吸収されてなくなるか又は十分
に小さい水滴になるので、親水持続性を維持することが
できる。又、フィンアンドチューブ型熱交換器20の製
作上、一枚のフィン21の両面に皮膜を設けたことで、
フィン21を一定間隔で平行に配置する時、フィン21
の組み込み間違いがなくなったり等の作業性が向上する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明のフィンアンドチュ
ーブ型熱交換器は、一定間隔をおいて平行に配置する多
数のフィンと、内部を流体が流動するチューブとから構
成され、前記フィンの表面に酸化チタンを含有した皮膜
を設けたことにより、酸化チタンの光触媒作用により、
フィン表面に付着した有機物等の疎水性分子が酸化分解
され、親水持続性が維持できることはもちろんのこと超
親水性状態(接触角0度)を維持することができる。
又、臭い成分や有機物を酸化分解するので、かびの繁殖
が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐことが
できる。
【0038】また、本発明のフィンアンドチューブ型熱
交換器は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィ
ンと、内部を流体が流動するチューブとから構成され、
前記フィンの表面に酸化チタン及び親水性表面処理剤を
含有した皮膜を設けたことにより、酸化チタンの光触媒
作用により、フィン表面に付着した有機物等の疎水性分
子が酸化分解され、親水持続性が維持できることはもち
ろんのこと超親水性状態(接触角0度)を維持すること
ができる。また、臭い成分や有機物を酸化分解するの
で、かびの繁殖が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発
生を防ぐことができる。
【0039】さらに、親水性処理剤は保水作用があるた
め、酸化チタンに光の照射がなくなったり、少なくなっ
たときでも、フィン表面に分子レベルの薄い水膜が存在
するため、臭い成分や有機物の吸着を防ぐことができ
る。
【0040】また、本発明のフィンアンドチューブ型熱
交換器は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィ
ンと、内部を流体が流動するチューブとから構成され、
前記フィンに対して、少なくとも酸化チタンを含有した
皮膜を設けたフィンと親水性表面処理剤を含有した皮膜
を設けたフィンとを交互に配置したことにより、酸化チ
タンの光触媒作用により、フィン表面に付着した有機物
等の疎水性分子が酸化分解され、親水持続性が維持でき
ることはもちろんのこと超親水性状態(接触角0度)を
維持することができる。また、臭い成分や有機物を酸化
分解するので、かびの繁殖が抑制され、吸着臭やかび臭
の異臭の発生を防ぐことができる。
【0041】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜を設けたフィンにより親水性が維持することがで
きる。このフィンは時間経過とともに親水持続性が低下
(フィン表面に付着する水が水膜状から水滴状)してい
くが、光が照射されれば、少なくとも酸化チタンを含有
した皮膜を設けたフィンが超親水性状態になるため、こ
の皮膜上の水膜と親水性表面処理剤を含有した皮膜上の
水滴とが接触してその水膜に吸収されてなくなるか又は
十分に小さい水滴になるので、親水持続性を維持するこ
とができる。
【0042】また、本発明のフィンアンドチューブ型熱
交換器は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィ
ンと、内部を流体が流動するチューブとから構成され、
前記フィンの一方の面に少なくとも酸化チタンを含有し
た皮膜を設け、他方の面に親水性表面処理剤を含有した
皮膜を設けたことにより、酸化チタンの光触媒作用によ
り、フィン表面に付着した有機物等の疎水性分子が酸化
分解され、親水持続性が維持できることはもちろんのこ
と超親水性状態(接触角0度)を維持することができ
る。また、臭い成分や有機物を酸化分解するので、かび
の繁殖が抑制され、吸着臭やかび臭の異臭の発生を防ぐ
ことができる。
【0043】さらに、酸化チタンに光の照射がなくなっ
たり、少なくなったときでも親水性表面処理剤を含有し
た皮膜により親水性が維持することができる。この皮膜
は時間経過とともに親水持続性が低下(フィン表面に付
着する水が水膜状から水滴状)していくが、光が照射さ
れれば、少なくとも酸化チタンを含有した皮膜が超親水
性状態になるため、この皮膜上の水膜と親水性表面処理
剤を含有した皮膜上の水滴とが接触してその水膜に吸収
されてなくなるか又は十分に小さい水滴になるので、親
水持続性を維持することができる。又、フィンアンドチ
ューブ型熱交換器の製作上、一枚のフィンの両面に皮膜
を設けたことで、フィンを一定間隔で平行に配置する
時、フィンの組み込み間違いがなくなったり等の作業性
が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器を構成するフィンの要部断面図
【図2】本発明の第1の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器の斜視図
【図3】本発明の第2の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器を構成するフィンの要部断面図
【図4】本発明の第2の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器の斜視図
【図5】本発明の第3の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器の構成図
【図6】本発明の第3の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器の斜視図
【図7】本発明の第4の実施例のフィンアンドチューブ
型熱交換器を構成するフィンの要部断面図
【図8】本発明の第4の実施例におけるフィンアンドチ
ューブ型熱交換器の斜視図
【図9】従来のフィンアンドチューブ型熱交換器を構成
するフィンの要部断面図
【図10】従来のフィンアンドチューブ型熱交換器の斜
視図
【符号の説明】
3 耐食性皮膜 5 チューブ 11,14,17,20 フィンアンドチューブ型熱交
換器 12,15,21 フィン 13,22 酸化皮膜を含有した皮膜 16 酸化チタン及び親水性表面処理剤を含有した皮膜 18 酸化チタンを含有した皮膜を設けたフィン 19 親水性表面処理剤を含有した皮膜を設けたフィン 23 親水性表面処理剤を含有した皮膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔をおいて平行に配置する多数の
    フィンと、内部を流体が流動するチューブとから構成さ
    れ、前記フィンの表面に酸化チタンを含有した皮膜を設
    けたことを特徴とするフィンアンドチューブ型熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 一定間隔をおいて平行に配置する多数の
    フィンと、内部を流体が流動するチューブとから構成さ
    れ、前記フィンの表面に酸化チタン及び親水性表面処理
    剤を含有した皮膜を設けたことを特徴とするフィンアン
    ドチューブ型熱交換器。
  3. 【請求項3】 一定間隔をおいて平行に配置する多数の
    フィンと、内部を流体が流動するチューブとから構成さ
    れ、前記フィンに対して、少なくとも酸化チタンを含有
    した皮膜を設けたフィンと親水性表面処理剤を含有した
    皮膜を設けたフィンを交互に配置したことを特徴とする
    フィンアンドチューブ型熱交換器。
  4. 【請求項4】 一定間隔をおいて平行に配置する多数の
    フィンと、内部を流体が流動するチューブとから構成さ
    れ、前記フィンの一方の面に少なくとも酸化チタンを含
    有した皮膜を設け、他方の面に親水性表面処理剤を含有
    した皮膜を設けたことを特徴とするフィンアンドチュー
    ブ型熱交換器。
JP2492897A 1997-02-07 1997-02-07 フィンアンドチューブ型熱交換器 Pending JPH10220978A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512493A (ja) * 2003-11-26 2007-05-17 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 熱交換器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512493A (ja) * 2003-11-26 2007-05-17 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 熱交換器

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