JPH10220067A - 一般住宅における免震支持構造 - Google Patents
一般住宅における免震支持構造Info
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- JPH10220067A JPH10220067A JP2694597A JP2694597A JPH10220067A JP H10220067 A JPH10220067 A JP H10220067A JP 2694597 A JP2694597 A JP 2694597A JP 2694597 A JP2694597 A JP 2694597A JP H10220067 A JPH10220067 A JP H10220067A
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- foundation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地震・台風・交通振動等の外部力を受ける住
宅の免震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構
造物の戸建住宅を免震化させることを可能とした一般住
宅における免震支持構造を提供する。 【解決手段】 連続コンクリート基礎１の上面１ａとそ
の上部に設置される土台梁２の下面２ａとに、それぞれ
長手方向に沿って鉄板等の金属板により形成された支持
部材３ａ，３ｂがボルト・ナット等の締結部材４を介し
て取付けられている。支持部材３ａ，３ｂ間には、エラ
ストマーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積
層ゴム支承７が介在させてあり、コンクリート基礎１と
土台梁２とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を
介して水平方向に変位可能に連結する複数本の締結部材
８が設けてあり、またコンクリート基礎１側の支持部材
３ａと土台梁２側の支持部材３ｂとは、ダンパー９によ
り連結されている。
宅の免震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構
造物の戸建住宅を免震化させることを可能とした一般住
宅における免震支持構造を提供する。 【解決手段】 連続コンクリート基礎１の上面１ａとそ
の上部に設置される土台梁２の下面２ａとに、それぞれ
長手方向に沿って鉄板等の金属板により形成された支持
部材３ａ，３ｂがボルト・ナット等の締結部材４を介し
て取付けられている。支持部材３ａ，３ｂ間には、エラ
ストマーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積
層ゴム支承７が介在させてあり、コンクリート基礎１と
土台梁２とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を
介して水平方向に変位可能に連結する複数本の締結部材
８が設けてあり、またコンクリート基礎１側の支持部材
３ａと土台梁２側の支持部材３ｂとは、ダンパー９によ
り連結されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般住宅におけ
る免震支持構造に係わり、更に詳しくは木造枠組み住
宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の戸建用家屋において、地
震，台風，交通振動等の外部力を受ける際、特殊な工法
を必要とせず、安価で上部構造物を安全に保護すること
が出来る免震支持構造に関するものである。
る免震支持構造に係わり、更に詳しくは木造枠組み住
宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の戸建用家屋において、地
震，台風，交通振動等の外部力を受ける際、特殊な工法
を必要とせず、安価で上部構造物を安全に保護すること
が出来る免震支持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、地震等のビル免震や橋梁免震にお
いては、重荷重用の支承、具体的には金属支承、積層天
然ゴム支承，鉛プラグ入り積層ゴム支承，或いは高減衰
ゴム支承が用いられ、このような免震装置は、コンクリ
ート等の下側地盤側と、上物である建築，建設物側に各
々設けられた強固な鉄筋，鉄骨強化コンクリートとの間
に設置され、地震動，台風，交通その他の振動源からの
動きを遮断するように構成されている。
いては、重荷重用の支承、具体的には金属支承、積層天
然ゴム支承，鉛プラグ入り積層ゴム支承，或いは高減衰
ゴム支承が用いられ、このような免震装置は、コンクリ
ート等の下側地盤側と、上物である建築，建設物側に各
々設けられた強固な鉄筋，鉄骨強化コンクリートとの間
に設置され、地震動，台風，交通その他の振動源からの
動きを遮断するように構成されている。
【０００３】一方、従来の木造枠組み住宅，パネル住
宅，鉄骨住宅等の戸建用家屋では、砂利や砕石上にコン
クリートが打設され、コンクリート基盤の略下半分が地
面下に埋設され、上半分が地上に出た状態となってい
る。そして、このコンクリート基礎上に、建物の柱を固
定する木材や鉄骨製の土台（横梁）がコンクリート基礎
に沿って水平方向に載置され、コンクリート基礎に植設
されたアンカーボルトを介して土台（横梁）とコンクリ
ート基礎とを締結させる構造になっている。
宅，鉄骨住宅等の戸建用家屋では、砂利や砕石上にコン
クリートが打設され、コンクリート基盤の略下半分が地
面下に埋設され、上半分が地上に出た状態となってい
る。そして、このコンクリート基礎上に、建物の柱を固
定する木材や鉄骨製の土台（横梁）がコンクリート基礎
に沿って水平方向に載置され、コンクリート基礎に植設
されたアンカーボルトを介して土台（横梁）とコンクリ
ート基礎とを締結させる構造になっている。
【０００４】このような戸建用家屋に上記のような免震
機能を持たせるには、上物がビルや橋梁と違って、．
軽量物であること（戸建て重量は、ビルや橋梁に比べて
約1/100 程度) 、．堅固でないこと、．費用がビル
や橋梁に比べて格段に易く、しかも施主が個人である場
合が多いこと、等の理由から公共物や大規模工事に関す
る従来技術をそまま転用して採用することは非常に難し
い。
機能を持たせるには、上物がビルや橋梁と違って、．
軽量物であること（戸建て重量は、ビルや橋梁に比べて
約1/100 程度) 、．堅固でないこと、．費用がビル
や橋梁に比べて格段に易く、しかも施主が個人である場
合が多いこと、等の理由から公共物や大規模工事に関す
る従来技術をそまま転用して採用することは非常に難し
い。
【０００５】即ち、免震支承の横剛性にしても、ビルや
橋梁に比べて約1/100 程度落とす必要があり、荷重支持
面積を概略1/100 にすると、最大変位も大きく取れない
理由により、戸建て建造物の免震に、ビルや橋梁用の免
震装置（支承，ダンパー）を直接転用して使用すること
は困難である。
橋梁に比べて約1/100 程度落とす必要があり、荷重支持
面積を概略1/100 にすると、最大変位も大きく取れない
理由により、戸建て建造物の免震に、ビルや橋梁用の免
震装置（支承，ダンパー）を直接転用して使用すること
は困難である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の戸建用
免震装置として、例えば、特公平８−２６６８８（特開
平２−２３２４２６号公報，発明の名称：一般住宅の免
震支持方法）に示すように、戸建や集合住宅を一括した
重量物を、その下部に作った一つの人工地盤を介して従
来の免震装置を用いて支持する免震技術が提案されてい
る。
免震装置として、例えば、特公平８−２６６８８（特開
平２−２３２４２６号公報，発明の名称：一般住宅の免
震支持方法）に示すように、戸建や集合住宅を一括した
重量物を、その下部に作った一つの人工地盤を介して従
来の免震装置を用いて支持する免震技術が提案されてい
る。
【０００７】然しながら、このような免震支持方法は、
人工地盤が高価であり、また多数の住民の合意を得るこ
とが非常に難しいと言う問題があった。また、特開平８
−２２６２５０号公報（発明の名称：免震構造における
土台構造及びその施工方法）は、衝撃吸収の為にコンク
リート基礎と土台との間に弾性シートを挟むように構成
したものが提案されている。
人工地盤が高価であり、また多数の住民の合意を得るこ
とが非常に難しいと言う問題があった。また、特開平８
−２２６２５０号公報（発明の名称：免震構造における
土台構造及びその施工方法）は、衝撃吸収の為にコンク
リート基礎と土台との間に弾性シートを挟むように構成
したものが提案されている。
【０００８】然しながら、この構造は安価であるが、免
震に必要な水平方向の可動変位の確保、振動エネルギー
吸収（減衰）性能の確保、復元力の確保等が十分に出来
ず、従って、免震効果を得難いと言う問題があった。こ
の発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもの
で、木造枠組み住宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の軽量物
である、免震が難しい戸建用家屋の免震化を実現させる
ことが可能となり、地震・台風・交通振動等の外部力を
受ける住宅の免震化を特殊な工法を必要とせずに、安価
に上物構造物の戸建住宅を免震化させることを可能とし
た一般住宅における免震支持構造を提供することを目的
とするものである。
震に必要な水平方向の可動変位の確保、振動エネルギー
吸収（減衰）性能の確保、復元力の確保等が十分に出来
ず、従って、免震効果を得難いと言う問題があった。こ
の発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもの
で、木造枠組み住宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の軽量物
である、免震が難しい戸建用家屋の免震化を実現させる
ことが可能となり、地震・台風・交通振動等の外部力を
受ける住宅の免震化を特殊な工法を必要とせずに、安価
に上物構造物の戸建住宅を免震化させることを可能とし
た一般住宅における免震支持構造を提供することを目的
とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、コンクリート基礎とその上部に設置される
土台梁との間に、積層ゴム支承と、前記コンクリート基
礎と土台梁とを水平方向に変位可能に連結する締結部材
とを設けたことを要旨とするものである。前記コンクリ
ート基礎とその上部に設置される土台梁との間に、コン
クリート基礎の上面と土台梁の下面とに沿ってそれぞれ
支持部材を設け、またコンクリート基礎とその上部に設
置される土台梁との間に、ダンパーを設けることも可能
である。
成するため、コンクリート基礎とその上部に設置される
土台梁との間に、積層ゴム支承と、前記コンクリート基
礎と土台梁とを水平方向に変位可能に連結する締結部材
とを設けたことを要旨とするものである。前記コンクリ
ート基礎とその上部に設置される土台梁との間に、コン
クリート基礎の上面と土台梁の下面とに沿ってそれぞれ
支持部材を設け、またコンクリート基礎とその上部に設
置される土台梁との間に、ダンパーを設けることも可能
である。
【００１０】また、前記締結部材は、コンクリート基礎
側から土台梁側に向かって穴径が拡大するテーパ穴と、
このテーパ穴に挿通されたアンカーボルトとから成るス
ウェイアンカーボルトであり、前記積層ゴム支承は、エ
ラストマーシートと中間鋼板とを複数枚積層させて構成
したり、エラストマーシートと中間鋼板とを複数枚積層
させて構成し、平面中央部に長手方向に沿って鉛プラグ
を埋設して構成するものである。
側から土台梁側に向かって穴径が拡大するテーパ穴と、
このテーパ穴に挿通されたアンカーボルトとから成るス
ウェイアンカーボルトであり、前記積層ゴム支承は、エ
ラストマーシートと中間鋼板とを複数枚積層させて構成
したり、エラストマーシートと中間鋼板とを複数枚積層
させて構成し、平面中央部に長手方向に沿って鉛プラグ
を埋設して構成するものである。
【００１１】更に、前記コンクリート基礎側の支持部材
と土台梁側の支持部材とを連結させるダンパーが、オイ
ルや粘性流体を封じ込めた粘性ダンパーまたは鉛ダンパ
ーを使用することも可能である。この発明は上記のよう
に構成され、一般住宅のコンクリート基礎と、上部に設
置される土台梁との間に、支持部材を介して積層ゴム支
承を介在させ、コンクリート基礎と土台梁とを支持部材
及び積層ゴム支承を介して水平方向に変位可能に連結す
る締結部材により締結し、更に必要に応じてコンクリー
ト基礎側の支持部材と土台梁側の支持部材とをダンパー
を介して連結させることで、鉛直荷重支持，可動水平変
位，復元力，振動吸収機能の全機能を具備させ、これに
より建物は、従来のビル免震や橋梁免震のような免震装
置の上フランジを固定するコンクリート支承梁と、免震
装置の下フランジを固定するようなコンクリート基礎の
対が不要となり、外部力を受ける一般住宅の免震化を特
殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の戸建住宅
を免震化を行うことが出来るものである。
と土台梁側の支持部材とを連結させるダンパーが、オイ
ルや粘性流体を封じ込めた粘性ダンパーまたは鉛ダンパ
ーを使用することも可能である。この発明は上記のよう
に構成され、一般住宅のコンクリート基礎と、上部に設
置される土台梁との間に、支持部材を介して積層ゴム支
承を介在させ、コンクリート基礎と土台梁とを支持部材
及び積層ゴム支承を介して水平方向に変位可能に連結す
る締結部材により締結し、更に必要に応じてコンクリー
ト基礎側の支持部材と土台梁側の支持部材とをダンパー
を介して連結させることで、鉛直荷重支持，可動水平変
位，復元力，振動吸収機能の全機能を具備させ、これに
より建物は、従来のビル免震や橋梁免震のような免震装
置の上フランジを固定するコンクリート支承梁と、免震
装置の下フランジを固定するようなコンクリート基礎の
対が不要となり、外部力を受ける一般住宅の免震化を特
殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の戸建住宅
を免震化を行うことが出来るものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図１は、戸建住宅の基礎部分
にこの発明に係る免震支持構造を実施した概略構成図、
図２は免震部分の一部拡大斜視図を示し、地盤Ｇ上に打
設された連続コンクリート基礎１の上面１ａと、その上
部に設置される土台梁２の下面２ａとに、それぞれ長手
方向に沿って鉄板等の金属板により形成された支持部材
３ａ，３ｂがボルト・ナット等の締結部材４を介して取
付けられている。
明の実施形態を説明する。図１は、戸建住宅の基礎部分
にこの発明に係る免震支持構造を実施した概略構成図、
図２は免震部分の一部拡大斜視図を示し、地盤Ｇ上に打
設された連続コンクリート基礎１の上面１ａと、その上
部に設置される土台梁２の下面２ａとに、それぞれ長手
方向に沿って鉄板等の金属板により形成された支持部材
３ａ，３ｂがボルト・ナット等の締結部材４を介して取
付けられている。
【００１３】前記支持部材３ａ，３ｂ間には、エラスト
マーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積層ゴ
ム支承７が介在させてあり、前記コンクリート基礎１と
土台梁２とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を
介して水平方向に変位可能に連結する複数本の締結部材
８が設けてあり、また前記コンクリート基礎１側の支持
部材３ａと土台梁２側の支持部材３ｂとはダンパー９に
より連結されている。
マーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積層ゴ
ム支承７が介在させてあり、前記コンクリート基礎１と
土台梁２とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を
介して水平方向に変位可能に連結する複数本の締結部材
８が設けてあり、また前記コンクリート基礎１側の支持
部材３ａと土台梁２側の支持部材３ｂとはダンパー９に
より連結されている。
【００１４】なお、図１においては、ダンパー９が支持
部材３ａ，３ｂの側面に露出して設けられているが、図
２及び図３に示すように、積層ゴム支承７を長手方向に
分割し、支持部材３ａ，３ｂの中に内蔵するのが望まし
い。前記締結部材８は、図３〜図５に示すように、コン
クリート基礎１側から土台梁２側に向かって穴径が拡大
するテーパ穴１０と、前記コンクリート基礎１に基端部
が埋設され、前記テーパ穴１０に挿通されたアンカーボ
ルト１１とから成るスウェイアンカーボルトを使用し、
上物構造物Ｘの水平方向の変位に対して追従出来るよう
に構成されている。
部材３ａ，３ｂの側面に露出して設けられているが、図
２及び図３に示すように、積層ゴム支承７を長手方向に
分割し、支持部材３ａ，３ｂの中に内蔵するのが望まし
い。前記締結部材８は、図３〜図５に示すように、コン
クリート基礎１側から土台梁２側に向かって穴径が拡大
するテーパ穴１０と、前記コンクリート基礎１に基端部
が埋設され、前記テーパ穴１０に挿通されたアンカーボ
ルト１１とから成るスウェイアンカーボルトを使用し、
上物構造物Ｘの水平方向の変位に対して追従出来るよう
に構成されている。
【００１５】また、この発明で用いるエラストマーとし
ては、加硫ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれ
かを用いれば良い。エラストマーは、高減衰特性を有す
る公知の組成物を用いることが出来る。加硫ゴムの原料
に用いる未加硫ゴムとしては、天然ゴム（ＮＲ）系、イ
ソプレンゴム（ＩＲ）系、スチレン・ブタジエン共重合
ゴム（ＳＢＲ）系、天然ゴム／スチレン・ブタジエン共
重合ゴム（ＮＲ／ＳＢＲ）系、天然ゴム／ブタジエンゴ
ム（ＮＲ／ＢＲ）系、天然ゴム／アクリロニトリルブタ
ジエンゴム（ＮＲ／ＮＢＲ）系、シリコーンゴム等が好
適に例示される。
ては、加硫ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれ
かを用いれば良い。エラストマーは、高減衰特性を有す
る公知の組成物を用いることが出来る。加硫ゴムの原料
に用いる未加硫ゴムとしては、天然ゴム（ＮＲ）系、イ
ソプレンゴム（ＩＲ）系、スチレン・ブタジエン共重合
ゴム（ＳＢＲ）系、天然ゴム／スチレン・ブタジエン共
重合ゴム（ＮＲ／ＳＢＲ）系、天然ゴム／ブタジエンゴ
ム（ＮＲ／ＢＲ）系、天然ゴム／アクリロニトリルブタ
ジエンゴム（ＮＲ／ＮＢＲ）系、シリコーンゴム等が好
適に例示される。
【００１６】この未加硫ゴムには、必要に応じて、充填
剤、可塑剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤等の種々の添加剤を配合することが出来る。充填剤と
しては、ＨＡＦカーボン、ＳＡＦカーボン等のカーボン
ブラック等が、可塑剤としては、アロマオイル、ワック
ス等が、加硫剤としては、硫黄、亜鉛華等が、加硫促進
剤としては、Ｎ−シクロヘキシル−２−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド（ＣＢＳ）、ジベンゾチアジルジス
ルフィド（ＤＭ）等が、加硫助剤としては、ステアリン
酸等が挙げられる。
剤、可塑剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤等の種々の添加剤を配合することが出来る。充填剤と
しては、ＨＡＦカーボン、ＳＡＦカーボン等のカーボン
ブラック等が、可塑剤としては、アロマオイル、ワック
ス等が、加硫剤としては、硫黄、亜鉛華等が、加硫促進
剤としては、Ｎ−シクロヘキシル−２−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド（ＣＢＳ）、ジベンゾチアジルジス
ルフィド（ＤＭ）等が、加硫助剤としては、ステアリン
酸等が挙げられる。
【００１７】一方、熱可塑性樹脂としては、エステル
系、アオド系、ウレタン系、スチレン系、オレフィン
系、塩化ビニル系のエラストマー、さらにはこれらにゴ
ムを分散させたエラストマー等が挙げられる。また前記
積層ゴム支承７は、上記のようにエラストマーシート５
と中間鋼板６とを複数枚積層させて構成したものの他、
平面中央部に長手方向に沿って鉛プラグを埋設したもの
を使用することも可能である。
系、アオド系、ウレタン系、スチレン系、オレフィン
系、塩化ビニル系のエラストマー、さらにはこれらにゴ
ムを分散させたエラストマー等が挙げられる。また前記
積層ゴム支承７は、上記のようにエラストマーシート５
と中間鋼板６とを複数枚積層させて構成したものの他、
平面中央部に長手方向に沿って鉛プラグを埋設したもの
を使用することも可能である。
【００１８】また、前記テーパ穴１０は、異物が入り込
むのを防止するために、蛇腹状や平面状のゴムや布のシ
ートで被覆することも可能であり、またダンパー９は、
オイルや粘性流体を封じ込めた粘性ダンパーまたは鉛ダ
ンパーを使用することも可能である。なお、図１におい
て上物構造物Ｘの土台梁２の下部には、地盤Ｇ上に打設
された連続コンクリート基礎１が方形状に打設され、ま
た連続コンクリート基礎１の内側の柱脚部分や床下の短
い束の下部には、独立コンクリート基礎１２が打設され
ており、バックリングを起こさないように弾性すべり支
承で免震することも可能である。
むのを防止するために、蛇腹状や平面状のゴムや布のシ
ートで被覆することも可能であり、またダンパー９は、
オイルや粘性流体を封じ込めた粘性ダンパーまたは鉛ダ
ンパーを使用することも可能である。なお、図１におい
て上物構造物Ｘの土台梁２の下部には、地盤Ｇ上に打設
された連続コンクリート基礎１が方形状に打設され、ま
た連続コンクリート基礎１の内側の柱脚部分や床下の短
い束の下部には、独立コンクリート基礎１２が打設され
ており、バックリングを起こさないように弾性すべり支
承で免震することも可能である。
【００１９】以上のように、この発明の実施形態では、
一般住宅のコンクリート基礎１と、上部に設置される土
台梁２との間に、支持部材３ａ，３ｂを介してエラスト
マーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積層ゴ
ム支承７が介在させることにより、上物構造物Ｘ等の鉛
直荷重支持を行う。またコンクリート基礎１と土台梁２
とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を介してテ
ーパ穴１０とアンカーボルト１１とから成るスウェイア
ンカーボルトで構成される締結部材８により締結させる
ことで、上物構造物Ｘの水平方向の変位を吸収させる。
一般住宅のコンクリート基礎１と、上部に設置される土
台梁２との間に、支持部材３ａ，３ｂを介してエラスト
マーシート５と中間鋼板６とを複数枚積層させた積層ゴ
ム支承７が介在させることにより、上物構造物Ｘ等の鉛
直荷重支持を行う。またコンクリート基礎１と土台梁２
とを支持部材３ａ，３ｂ及び積層ゴム支承７を介してテ
ーパ穴１０とアンカーボルト１１とから成るスウェイア
ンカーボルトで構成される締結部材８により締結させる
ことで、上物構造物Ｘの水平方向の変位を吸収させる。
【００２０】更にコンクリート基礎１側の支持部材３ａ
と土台梁２側の支持部材３ｂとをダンパー９を介して連
結させることで、上物構造物Ｘの水平方向の振動を吸収
させる機能を具備させるものである。これにより上物構
造物Ｘ等（建物）は、従来のビル免震や橋梁免震のよう
な免震装置の上フランジを固定するコンクリート支承梁
と、免震装置の下フランジを固定するようなコンクリー
ト基礎の対が不要となり、外部力を受ける一般住宅の免
震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の
戸建住宅を免震化を行うことが出来るものである。
と土台梁２側の支持部材３ｂとをダンパー９を介して連
結させることで、上物構造物Ｘの水平方向の振動を吸収
させる機能を具備させるものである。これにより上物構
造物Ｘ等（建物）は、従来のビル免震や橋梁免震のよう
な免震装置の上フランジを固定するコンクリート支承梁
と、免震装置の下フランジを固定するようなコンクリー
ト基礎の対が不要となり、外部力を受ける一般住宅の免
震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の
戸建住宅を免震化を行うことが出来るものである。
【００２１】
【発明の効果】この発明は、上記のようにコンクリート
基礎と、その上部に設置される土台梁との間に、コンク
リート基礎の上面と土台梁の下面とに沿ってそれぞれ取
付けられた支持部材と、この支持部材間に介在させる積
層ゴム支承と、前記コンクリート基礎と土台梁とを支持
部材及び積層ゴム支承を介して水平方向に変位可能に連
結する締結部材と、前記コンクリート基礎側の支持部材
と土台梁側の支持部材とを連結させるダンパーとを設け
たので、以下のような優れた効果を奏するものである。 ．鉛直荷重支持，可動水平変位，復元力，振動吸収機
能の全機能を具備させることが出来るので、木造枠組み
住宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の軽量物である免震が難
しい戸建用家屋の免震化を実現させることが可能とな
る。 ．地震・台風・交通振動等の外部力を受ける住宅の免
震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の
戸建住宅を免震化させることが出来る。 ．アルミサッシュ類の窓枠等のように、工場内での生
産が可能になるため、高品質，高精度な製造が可能にな
るだけでなく、工事現場での取付け作業が簡単で作業性
及び生産性の向上を図ることが出来る。
基礎と、その上部に設置される土台梁との間に、コンク
リート基礎の上面と土台梁の下面とに沿ってそれぞれ取
付けられた支持部材と、この支持部材間に介在させる積
層ゴム支承と、前記コンクリート基礎と土台梁とを支持
部材及び積層ゴム支承を介して水平方向に変位可能に連
結する締結部材と、前記コンクリート基礎側の支持部材
と土台梁側の支持部材とを連結させるダンパーとを設け
たので、以下のような優れた効果を奏するものである。 ．鉛直荷重支持，可動水平変位，復元力，振動吸収機
能の全機能を具備させることが出来るので、木造枠組み
住宅，パネル住宅，鉄骨住宅等の軽量物である免震が難
しい戸建用家屋の免震化を実現させることが可能とな
る。 ．地震・台風・交通振動等の外部力を受ける住宅の免
震化を特殊な工法を必要とせずに、安価に上物構造物の
戸建住宅を免震化させることが出来る。 ．アルミサッシュ類の窓枠等のように、工場内での生
産が可能になるため、高品質，高精度な製造が可能にな
るだけでなく、工事現場での取付け作業が簡単で作業性
及び生産性の向上を図ることが出来る。
【図１】戸建住宅の基礎部分にこの発明に係る免震支持
構造の実施形態を実施した概略構成図である。
構造の実施形態を実施した概略構成図である。
【図２】この発明の戸建住宅の基礎部分における免震部
分の一部拡大斜視図である。
分の一部拡大斜視図である。
【図３】免震支持構造の断面図である。
【図４】テーパ穴とアンカーボルトとから成るスウェイ
アンカーボルトで構成される締結部材の断面図である。
アンカーボルトで構成される締結部材の断面図である。
【図５】締結部材のテーパ穴の斜視図である。
１ 連続コンクリート基礎 １ａ 連続コンクリ
ート基礎の上面 ２ 土台梁 ２ａ 土台梁の下面 ３ａ，３ｂ 支持部材 ４ 締結部材 ５ エラストマーシート ６ 中間鋼板 ７ 積層ゴム支承 ８ 締結部材 ９ ダンパー １０ テーパ穴 １１ アンカーボルト １２ 独立コンク
リート基礎 Ｘ 上物構造物
ート基礎の上面 ２ 土台梁 ２ａ 土台梁の下面 ３ａ，３ｂ 支持部材 ４ 締結部材 ５ エラストマーシート ６ 中間鋼板 ７ 積層ゴム支承 ８ 締結部材 ９ ダンパー １０ テーパ穴 １１ アンカーボルト １２ 独立コンク
リート基礎 Ｘ 上物構造物
Claims (7)
- 【請求項１】 コンクリート基礎とその上部に設置され
る土台梁との間に、積層ゴム支承と、前記コンクリート
基礎と土台梁とを水平方向に変位可能に連結する締結部
材とを設けたことを特徴とする一般住宅における免震支
持構造。 - 【請求項２】 コンクリート基礎とその上部に設置され
る土台梁との間に、コンクリート基礎の上面と土台梁の
下面とに沿ってそれぞれ支持部材を設けた請求項１に記
載の一般住宅における免震支持構造。 - 【請求項３】 コンクリート基礎とその上部に設置され
る土台梁との間に、ダンパーを設けた請求項１または請
求項２に記載の一般住宅における免震支持構造。 - 【請求項４】 前記締結部材は、コンクリート基礎側か
ら土台梁側に向かって穴径が拡大するテーパ穴と、この
テーパ穴に挿通されたアンカーボルトとから成るスウェ
イアンカーボルトである請求項１，請求項２または請求
項３に記載の一般住宅における免震支持構造。 - 【請求項５】 前記積層ゴム支承は、エラストマーシー
トと中間鋼板とを複数枚積層させて構成した請求項１，
請求項２，請求項３または請求項４に記載の一般住宅に
おける免震支持構造。 - 【請求項６】 前記積層ゴム支承は、エラストマーシー
トと中間鋼板とを複数枚積層させて構成し、平面中央部
に長手方向に沿って鉛プラグを埋設した請求項１，請求
項２，請求項３，請求項４または請求項５に記載の一般
住宅における免震支持構造。 - 【請求項７】 前記コンクリート基礎側の支持部材と土
台梁側の支持部材とを連結させるダンパーが、オイルや
粘性流体を封じ込めた粘性ダンパーまたは鉛ダンパーで
ある請求項１，請求項２，請求項３，請求項４，請求項
５または請求項６に記載の一般住宅における免震支持構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2694597A JPH10220067A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 一般住宅における免震支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2694597A JPH10220067A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 一般住宅における免震支持構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10220067A true JPH10220067A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12207302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2694597A Pending JPH10220067A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 一般住宅における免震支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10220067A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114658125A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-24 | 澳创国际工程设计(深圳)有限公司 | 一种用于临时建筑循环利用的隔震支座及其使用方法 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP2694597A patent/JPH10220067A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114658125A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-24 | 澳创国际工程设计(深圳)有限公司 | 一种用于临时建筑循环利用的隔震支座及其使用方法 |
| CN114658125B (zh) * | 2022-03-24 | 2023-09-05 | 澳创国际工程设计(深圳)有限公司 | 一种用于临时建筑循环利用的隔震支座及其使用方法 |
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