JPH10219930A - 床コンクリート鉄筋嵌合用治具 - Google Patents
床コンクリート鉄筋嵌合用治具Info
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- JPH10219930A JPH10219930A JP4150597A JP4150597A JPH10219930A JP H10219930 A JPH10219930 A JP H10219930A JP 4150597 A JP4150597 A JP 4150597A JP 4150597 A JP4150597 A JP 4150597A JP H10219930 A JPH10219930 A JP H10219930A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 床面上に互いに交差し、あるいは、多段に、
鉄筋を簡単かつ安定に敷設することが可能な床コンクリ
ート鉄筋嵌合用治具を提供する。 【解決手段】 床コンクリート鉄筋嵌合用治具は、外径
の異なる管状体を上下二段に階段状に連結してなり、上
段の管状体30の外壁には、一組の上側切込み溝31、
31と一組の下側切込み溝32、32が、管状体の回転
軸X−Xを中心に水平面上に互いに直行し、かつ、上下
に段差をもって交差する位置に形成され、これらの切込
み溝に鉄筋50、50を挿入して敷設する。また、下段
の管状体20の内径は上段の管状体30の外径よりも僅
かに大きく、互いに嵌合可能であり、この下段の管状体
20の外壁には、上段の管状体30の外壁に形成した切
込み溝に対応して上側切込み溝21、21と下側切込み
溝22、22が形成され、これにより、治具10を積み
重ねて鉄筋50を2段(あるいは、多段)に敷設するこ
とを可能にする。
鉄筋を簡単かつ安定に敷設することが可能な床コンクリ
ート鉄筋嵌合用治具を提供する。 【解決手段】 床コンクリート鉄筋嵌合用治具は、外径
の異なる管状体を上下二段に階段状に連結してなり、上
段の管状体30の外壁には、一組の上側切込み溝31、
31と一組の下側切込み溝32、32が、管状体の回転
軸X−Xを中心に水平面上に互いに直行し、かつ、上下
に段差をもって交差する位置に形成され、これらの切込
み溝に鉄筋50、50を挿入して敷設する。また、下段
の管状体20の内径は上段の管状体30の外径よりも僅
かに大きく、互いに嵌合可能であり、この下段の管状体
20の外壁には、上段の管状体30の外壁に形成した切
込み溝に対応して上側切込み溝21、21と下側切込み
溝22、22が形成され、これにより、治具10を積み
重ねて鉄筋50を2段(あるいは、多段)に敷設するこ
とを可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物を構築する際に鉄筋を組み立てるための治具に関し、
特に、床コンクリートを形成する際に鉄筋を組み立てる
ために使用するに適した床コンクリート鉄筋嵌合用治具
に関する。
物を構築する際に鉄筋を組み立てるための治具に関し、
特に、床コンクリートを形成する際に鉄筋を組み立てる
ために使用するに適した床コンクリート鉄筋嵌合用治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建造物の構築では、一般的
に、型枠を形成し、その強度を補強するため内部に予め
鉄筋を組み立てた後、生コンクリートを打設することが
行われている。特に、床面を構成する床コンクリートを
形成する場合には、形成する床面に複数の鉄筋を互いに
交差させながら敷設するが、従来、かかる床コンクリー
ト鉄筋の敷設の際には、例えば添付の図7に示すような
脚台部材1が使用されている。この脚台部材1は、下方
に伸びた4本の脚部2、2…を備え、その上部には、互
いに直行する方向に「U」字状の挿入溝3、3を形成し
ており、これら挿入溝内に補強用の鉄筋5、5を交差さ
せながら挿入して床コンクリート鉄筋を組み立てる。
に、型枠を形成し、その強度を補強するため内部に予め
鉄筋を組み立てた後、生コンクリートを打設することが
行われている。特に、床面を構成する床コンクリートを
形成する場合には、形成する床面に複数の鉄筋を互いに
交差させながら敷設するが、従来、かかる床コンクリー
ト鉄筋の敷設の際には、例えば添付の図7に示すような
脚台部材1が使用されている。この脚台部材1は、下方
に伸びた4本の脚部2、2…を備え、その上部には、互
いに直行する方向に「U」字状の挿入溝3、3を形成し
ており、これら挿入溝内に補強用の鉄筋5、5を交差さ
せながら挿入して床コンクリート鉄筋を組み立てる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の床
コンクリート鉄筋嵌合用治具、すなわち、上記の脚台部
材1では、床コンクリートを形成する床面に敷設される
鉄筋は、その交差部において、上記脚台部材1の「U」
字状の挿入溝3、3内に挿入されて配置されるが、しか
しながら、これらの鉄筋5、5は、上記挿入溝内に単に
乗せるだけの構造となり、鉄筋5の径は形成された挿入
溝に対して約30程度を占めるに過ぎず、そのため、十
分に固定することが不可能であり、不安定であるという
問題点があった。さらに、上記従来技術の脚台部材1で
は、その構造から、床コンクリートを形成する床面に鉄
筋を二段(二層)に敷設することが出来ないという問題
点もあった。
コンクリート鉄筋嵌合用治具、すなわち、上記の脚台部
材1では、床コンクリートを形成する床面に敷設される
鉄筋は、その交差部において、上記脚台部材1の「U」
字状の挿入溝3、3内に挿入されて配置されるが、しか
しながら、これらの鉄筋5、5は、上記挿入溝内に単に
乗せるだけの構造となり、鉄筋5の径は形成された挿入
溝に対して約30程度を占めるに過ぎず、そのため、十
分に固定することが不可能であり、不安定であるという
問題点があった。さらに、上記従来技術の脚台部材1で
は、その構造から、床コンクリートを形成する床面に鉄
筋を二段(二層)に敷設することが出来ないという問題
点もあった。
【0004】そこで、本発明では、上記の従来技術にお
ける問題点を解消するため、すなわち、互いに交差して
床面上に敷設される鉄筋を簡単かつ安定に配置すること
が可能な床コンクリート鉄筋嵌合用治具を提供すること
をその目的とする。
ける問題点を解消するため、すなわち、互いに交差して
床面上に敷設される鉄筋を簡単かつ安定に配置すること
が可能な床コンクリート鉄筋嵌合用治具を提供すること
をその目的とする。
【0005】さらに、本発明では、床コンクリートを形
成する床面に、簡単に、鉄筋を二段(二層)に敷設する
ことが出来る床コンクリート鉄筋嵌合用治具を提供する
ことをその目的とする。
成する床面に、簡単に、鉄筋を二段(二層)に敷設する
ことが出来る床コンクリート鉄筋嵌合用治具を提供する
ことをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的を達成するため、まず、外径の異なる管状体を上下
二段に階段状に連結し、前記下段の管状体の外径を前記
上段の管状体の外径よりも大きく形成し、前記上段の管
状体の外壁には、少なくとも2組の切込み溝が、前記管
状体の回転軸を中心に水平面上に互いに所定の角度でか
つ上下方向に段差をもって交差する位置まで、前記管状
体の上端から下方に向かって伸びて形成されている床コ
ンクリート鉄筋嵌合用治具が提案される。
目的を達成するため、まず、外径の異なる管状体を上下
二段に階段状に連結し、前記下段の管状体の外径を前記
上段の管状体の外径よりも大きく形成し、前記上段の管
状体の外壁には、少なくとも2組の切込み溝が、前記管
状体の回転軸を中心に水平面上に互いに所定の角度でか
つ上下方向に段差をもって交差する位置まで、前記管状
体の上端から下方に向かって伸びて形成されている床コ
ンクリート鉄筋嵌合用治具が提案される。
【0007】さらに、本発明によれば、上記の他の目的
を達成するため、前記の床コンクリート鉄筋嵌合用治具
において、さらに、前記下段の管状体の内径を、前記上
段の管状体の外径よりも僅かに大きくして、前記下段の
管状体の内径内に前記上段の管状体の外径が嵌合可能に
し、かつ、前記下段の管状体の外壁には、前記上段の管
状体の外壁に形成した切込み溝に対応する位置に、前記
管状体の下端から上方に向かって伸びた切込み溝が形成
されている床コンクリート鉄筋嵌合用治具が提案されて
いる。
を達成するため、前記の床コンクリート鉄筋嵌合用治具
において、さらに、前記下段の管状体の内径を、前記上
段の管状体の外径よりも僅かに大きくして、前記下段の
管状体の内径内に前記上段の管状体の外径が嵌合可能に
し、かつ、前記下段の管状体の外壁には、前記上段の管
状体の外壁に形成した切込み溝に対応する位置に、前記
管状体の下端から上方に向かって伸びた切込み溝が形成
されている床コンクリート鉄筋嵌合用治具が提案されて
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。まず、図1の
下部には、本発明になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具
が示されており、この治具10は、例えば金属またはプ
ラスチック製の、外径の異なる管状体を上下二段に連結
して形成されている。なお、これら上下二段の管状体の
うち、下段の管状体20の外径は、上段の管状体30の
外径よりも大きくなっており、これにより、下段の管状
体20と上段の管状体30は、いわゆる、階段状に形成
されている。
て、添付の図面を参照しながら説明する。まず、図1の
下部には、本発明になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具
が示されており、この治具10は、例えば金属またはプ
ラスチック製の、外径の異なる管状体を上下二段に連結
して形成されている。なお、これら上下二段の管状体の
うち、下段の管状体20の外径は、上段の管状体30の
外径よりも大きくなっており、これにより、下段の管状
体20と上段の管状体30は、いわゆる、階段状に形成
されている。
【0009】また、上記した上段の管状体30の外壁に
は、「U」字状の2組の切込み溝、すなわち、上側切込
み溝31、31と下側切込み溝32、32が、その上端
から下方に向かって形成されている。なお、これらの2
組の「U」字状の切込み溝31、31と32、32は、
図からも明らかなように、管状体の回転軸X−Xを中心
にして、水平面上に互いに直角に交差し、かつ、上下方
向に所定の段差(例えば、ここでは、鉄筋の太さ分の段
差)をもつ位置にまで伸びて形成されている。
は、「U」字状の2組の切込み溝、すなわち、上側切込
み溝31、31と下側切込み溝32、32が、その上端
から下方に向かって形成されている。なお、これらの2
組の「U」字状の切込み溝31、31と32、32は、
図からも明らかなように、管状体の回転軸X−Xを中心
にして、水平面上に互いに直角に交差し、かつ、上下方
向に所定の段差(例えば、ここでは、鉄筋の太さ分の段
差)をもつ位置にまで伸びて形成されている。
【0010】上記に説明した床コンクリート鉄筋嵌合用
治具の構造によれば、添付の図2にも示すように、この
治具10を、その上に床コンクリートを形成する床面上
に、複数個を所定の間隔で並べ、その上から、順次、鉄
筋50、50を組み立てる。その際、まず、下側の鉄筋
50を上記治具10の上段管状体30に形成した下側切
込み溝32、32内に挿入して固定する。その後、これ
に直行する方向に上側の鉄筋50を上記上段管状体30
に形成した上側切込み溝31、31内に挿入して固定す
る。
治具の構造によれば、添付の図2にも示すように、この
治具10を、その上に床コンクリートを形成する床面上
に、複数個を所定の間隔で並べ、その上から、順次、鉄
筋50、50を組み立てる。その際、まず、下側の鉄筋
50を上記治具10の上段管状体30に形成した下側切
込み溝32、32内に挿入して固定する。その後、これ
に直行する方向に上側の鉄筋50を上記上段管状体30
に形成した上側切込み溝31、31内に挿入して固定す
る。
【0011】すなわち、本発明の床コンクリート鉄筋嵌
合用治具の構造によれば、床面上に組み立てられる鉄筋
50、50は、それぞれ、上記治具10の上段管状体3
0に形成した下側切込み溝32、32内に、あるいは、
上側切込み溝31、31内に挿入して固定されることか
ら、簡単かつ安定に配置することが可能となる。なお、
特に、上記2組の切込み溝、上側切込み溝31、31と
下側切込み溝32、32の幅は、挿入する鉄筋50の太
さと同様の幅に、あるいは、わずかに狭くすることが、
挿入後の抜けの防止から望ましく、また、その先端形状
は、上述したような「U」字状にすることが、鉄筋の配
置の安定性から望ましいであろう。
合用治具の構造によれば、床面上に組み立てられる鉄筋
50、50は、それぞれ、上記治具10の上段管状体3
0に形成した下側切込み溝32、32内に、あるいは、
上側切込み溝31、31内に挿入して固定されることか
ら、簡単かつ安定に配置することが可能となる。なお、
特に、上記2組の切込み溝、上側切込み溝31、31と
下側切込み溝32、32の幅は、挿入する鉄筋50の太
さと同様の幅に、あるいは、わずかに狭くすることが、
挿入後の抜けの防止から望ましく、また、その先端形状
は、上述したような「U」字状にすることが、鉄筋の配
置の安定性から望ましいであろう。
【0012】さらに、上記の例では、上記治具10の上
段管状体30に形成した上側切込み溝31、31と、下
側切込み溝32、32とは、管状体の回転軸X−Xを中
心にして、水平面上に互いに直角に交差する位置に形成
されるものとして述べたが、これに代えて、他の角度以
外(90度以外)の角度で交差する位置に形成されるこ
とも可能である。なお、このように、上側切込み溝3
1、31と下側切込み溝32、32との形成位置を所望
の角度位置に形成することにより、鉄筋50、50の交
差角度を変えることが出来る。
段管状体30に形成した上側切込み溝31、31と、下
側切込み溝32、32とは、管状体の回転軸X−Xを中
心にして、水平面上に互いに直角に交差する位置に形成
されるものとして述べたが、これに代えて、他の角度以
外(90度以外)の角度で交差する位置に形成されるこ
とも可能である。なお、このように、上側切込み溝3
1、31と下側切込み溝32、32との形成位置を所望
の角度位置に形成することにより、鉄筋50、50の交
差角度を変えることが出来る。
【0013】ここで、再び、上記図1に戻り、図の上部
には、上記と同様の構造を有する床コンクリート鉄筋嵌
合用治具10が示されており、この階段状に形成された
治具10の下段の管状体20の外壁は、その内径を、上
段の管状体30の外径よりも僅かに大きくしており、こ
れにより、下段の管状体20の内径内に上段の管状体3
0の外径が嵌合することが可能になっている。すなわ
ち、これにより、図に矢印で示すように、上記治具10
の上に他の治具10を積み重ねることが可能になってい
る。
には、上記と同様の構造を有する床コンクリート鉄筋嵌
合用治具10が示されており、この階段状に形成された
治具10の下段の管状体20の外壁は、その内径を、上
段の管状体30の外径よりも僅かに大きくしており、こ
れにより、下段の管状体20の内径内に上段の管状体3
0の外径が嵌合することが可能になっている。すなわ
ち、これにより、図に矢印で示すように、上記治具10
の上に他の治具10を積み重ねることが可能になってい
る。
【0014】また、上記図1にも示すように、この治具
10の下段の管状体20の外壁にも、2組の「U」字状
の切込み溝、すなわち、上側切込み溝21、21と下側
切込み溝22、22が、その下端から上方に向かって形
成されている。そして、これら下段の管状体20の2組
の切込み溝21、21と22、22も、上記上段の管状
体30の切込み溝31、31と32、32と同様に、管
状体の回転軸X−Xを中心にして、水平面上に互いに直
角に交差し、かつ、上下方向に所定の段差をもつ位置に
まで伸びて形成されている。
10の下段の管状体20の外壁にも、2組の「U」字状
の切込み溝、すなわち、上側切込み溝21、21と下側
切込み溝22、22が、その下端から上方に向かって形
成されている。そして、これら下段の管状体20の2組
の切込み溝21、21と22、22も、上記上段の管状
体30の切込み溝31、31と32、32と同様に、管
状体の回転軸X−Xを中心にして、水平面上に互いに直
角に交差し、かつ、上下方向に所定の段差をもつ位置に
まで伸びて形成されている。
【0015】すなわち、このような治具10の下段の管
状体20の構造により、図3にも示すように、上記治具
10の上に他の治具10を積み重ねることが可能とな
る。さらに、上記上段の管状体30の外壁に形成した切
込み溝31、31と32、32の位置に対応する位置に
まで伸びた切込み溝21、21と22、22を形成する
ことにより、鉄筋50、50を上下に積み重ねた治具1
0、10により保持する構造となることから、簡単に、
鉄筋を二段(二層)に敷設することが出来、かつ、より
安定に鉄筋を配置することが可能となる。
状体20の構造により、図3にも示すように、上記治具
10の上に他の治具10を積み重ねることが可能とな
る。さらに、上記上段の管状体30の外壁に形成した切
込み溝31、31と32、32の位置に対応する位置に
まで伸びた切込み溝21、21と22、22を形成する
ことにより、鉄筋50、50を上下に積み重ねた治具1
0、10により保持する構造となることから、簡単に、
鉄筋を二段(二層)に敷設することが出来、かつ、より
安定に鉄筋を配置することが可能となる。
【0016】なお、図示はしないが、これら治具10、
10は、2段だけではなく、更に多段に積み重ね、これ
により鉄筋50、50を多段に敷設することも可能であ
る。また、上記治具10の上段管状体30の外周面と上
記他の治具10の下段管状体20の内周面に、さらに、
例えば段差などの嵌合部を形成し、これにより、一旦、
治具10上に他の治具10を重ねた後には、容易に脱け
ないようにすることも可能である。
10は、2段だけではなく、更に多段に積み重ね、これ
により鉄筋50、50を多段に敷設することも可能であ
る。また、上記治具10の上段管状体30の外周面と上
記他の治具10の下段管状体20の内周面に、さらに、
例えば段差などの嵌合部を形成し、これにより、一旦、
治具10上に他の治具10を重ねた後には、容易に脱け
ないようにすることも可能である。
【0017】次に、図4〜図6には、本発明の他の実施
の形態になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具が示されて
いる。この他の実施の形態になる治具10’は、やはり
金属またはプラスチック製の、外径の異なる管状体を上
下二段に連結して形成されており、但し、その上段の管
状体30の外壁上端には、上下2段に形成した2組の
「U」字状の切込み溝、すなわち、上側切込み溝31、
31と下側切込み溝32、32に加え、さらに、その上
に3段目の2組の「U」字状の切込み溝33、33…を
形成している。なお、これらの2組(4つの)の「U」
字状の切込み溝33、33…は、上記上側切込み溝3
1、31の上段に、同じ深さで形成されている。また、
これら2組の切込み溝33、33…は、平面上に互いに
直行し、かつ、上記の上側切込み溝31、31と下側切
込み溝32、32に対しては、所定の角度(鋭角)、例
えば約45度の角度で形成されている。また、下段の管
状体20の外壁の下端には、上記2組の切込み溝33、
33…に対応した2組の切込み溝23、23…が形成さ
れている。
の形態になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具が示されて
いる。この他の実施の形態になる治具10’は、やはり
金属またはプラスチック製の、外径の異なる管状体を上
下二段に連結して形成されており、但し、その上段の管
状体30の外壁上端には、上下2段に形成した2組の
「U」字状の切込み溝、すなわち、上側切込み溝31、
31と下側切込み溝32、32に加え、さらに、その上
に3段目の2組の「U」字状の切込み溝33、33…を
形成している。なお、これらの2組(4つの)の「U」
字状の切込み溝33、33…は、上記上側切込み溝3
1、31の上段に、同じ深さで形成されている。また、
これら2組の切込み溝33、33…は、平面上に互いに
直行し、かつ、上記の上側切込み溝31、31と下側切
込み溝32、32に対しては、所定の角度(鋭角)、例
えば約45度の角度で形成されている。また、下段の管
状体20の外壁の下端には、上記2組の切込み溝33、
33…に対応した2組の切込み溝23、23…が形成さ
れている。
【0018】この他の実施の形態になる3段に溝を形成
した床コンクリート鉄筋嵌合用治具を利用して鉄筋5
0、50…を配置した状態が図5に示されている。この
図からも明らかなように、この他の実施の形態になる治
具10’を使用することにより、互いに直行して組み立
てられた鉄筋50、50…の上に、上記2組の切込み溝
33、33…の一方を利用して、さらに、傾斜した(具
体的には、45度の角度で傾斜した)鉄筋50’を組み
立てることが出来、鉄筋の強度をさらに補強することが
可能になる。
した床コンクリート鉄筋嵌合用治具を利用して鉄筋5
0、50…を配置した状態が図5に示されている。この
図からも明らかなように、この他の実施の形態になる治
具10’を使用することにより、互いに直行して組み立
てられた鉄筋50、50…の上に、上記2組の切込み溝
33、33…の一方を利用して、さらに、傾斜した(具
体的には、45度の角度で傾斜した)鉄筋50’を組み
立てることが出来、鉄筋の強度をさらに補強することが
可能になる。
【0019】なお、上記の他の実施の形態では、上段の
管状体30の外壁の最上段部に形成される切込み溝3
3、33…の数を2組であるとして説明したが、本発明
では、必ずしもこれに限定されることなく、例えば1組
の切込み溝33、33であってもよい。しかしながら、
上記のように、治具10’に、互いに直行する2組の切
込み溝33、33…を形成することにより、傾斜した鉄
筋50’を組み立てる際に、治具10’の配置方向を考
慮することなく、いずれか一方の組の溝だけを適宜選択
して使用することにより、その組立作業が容易になると
いう利点がある。また、この治具10’を上下に多段に
組み立てることにより鉄筋を多層構造に組み立てること
が出来ることも、上記と同様である。
管状体30の外壁の最上段部に形成される切込み溝3
3、33…の数を2組であるとして説明したが、本発明
では、必ずしもこれに限定されることなく、例えば1組
の切込み溝33、33であってもよい。しかしながら、
上記のように、治具10’に、互いに直行する2組の切
込み溝33、33…を形成することにより、傾斜した鉄
筋50’を組み立てる際に、治具10’の配置方向を考
慮することなく、いずれか一方の組の溝だけを適宜選択
して使用することにより、その組立作業が容易になると
いう利点がある。また、この治具10’を上下に多段に
組み立てることにより鉄筋を多層構造に組み立てること
が出来ることも、上記と同様である。
【0020】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具によれ
ば、床コンクリートを形成する床面上に床コンクリート
鉄筋を交差して敷設する際に、簡単かつ安定に配置する
ことが可能になり、さらには、鉄筋を二段(二層)に敷
設することも、かつ、鉄筋を傾斜して敷設することをも
簡単に可能になるという、実用的にも優れた効果を発揮
する。
に、本発明になる床コンクリート鉄筋嵌合用治具によれ
ば、床コンクリートを形成する床面上に床コンクリート
鉄筋を交差して敷設する際に、簡単かつ安定に配置する
ことが可能になり、さらには、鉄筋を二段(二層)に敷
設することも、かつ、鉄筋を傾斜して敷設することをも
簡単に可能になるという、実用的にも優れた効果を発揮
する。
【図1】本発明の実施の形態になる床コンクリート鉄筋
嵌合用治具の構造を示す斜視図である。
嵌合用治具の構造を示す斜視図である。
【図2】上記床コンクリート鉄筋嵌合用治具を使用して
床面上に鉄筋を敷設した状態を示す上面及び側面図であ
る。
床面上に鉄筋を敷設した状態を示す上面及び側面図であ
る。
【図3】さらに、上記床コンクリート鉄筋嵌合用治具を
使用して床面上に鉄筋を2段に敷設する状態を示す側面
図である。
使用して床面上に鉄筋を2段に敷設する状態を示す側面
図である。
【図4】本発明の他の実施の形態になる床コンクリート
鉄筋嵌合用治具の構造を示す斜視図である。
鉄筋嵌合用治具の構造を示す斜視図である。
【図5】上記他の実施の形態の床コンクリート鉄筋嵌合
用治具を使用して床面上に鉄筋を敷設した状態を示す上
面図である。
用治具を使用して床面上に鉄筋を敷設した状態を示す上
面図である。
【図6】上記他の実施の形態の床コンクリート鉄筋嵌合
用治具を使用して床面上に鉄筋を敷設した状態を示す両
側面図である。
用治具を使用して床面上に鉄筋を敷設した状態を示す両
側面図である。
【図7】従来の床コンクリート鉄筋の敷設に使用される
従来技術の脚台部材の一例を示す斜視図である。
従来技術の脚台部材の一例を示す斜視図である。
10 床コンクリート鉄筋嵌合用治具 20 下段の管状体 21 上側切込み溝 22 下側切込み溝 30 上段の管状体 31 上側切込み溝 32 下側切込み溝 50 鉄筋
Claims (4)
- 【請求項1】 外径の異なる管状体を上下二段に階段状
に連結し、前記下段の管状体の外径を前記上段の管状体
の外径よりも大きく形成し、前記上段の管状体の外壁に
は、少なくとも2組の切込み溝が、前記管状体の回転軸
を中心に水平面上に互いに所定の角度でかつ上下方向に
段差をもって交差する位置まで、前記管状体の上端から
下方に向かって伸びて形成されていることを特徴とする
床コンクリート鉄筋嵌合用治具。 - 【請求項2】 前記請求項1の床コンクリート鉄筋嵌合
用治具において、前記2組の切込み溝は、前記管状体の
回転軸を中心に水平面上に互いに直行する角度で交差す
る位置に形成されていることを特徴とする床コンクリー
ト鉄筋嵌合用治具。 - 【請求項3】 前記請求項1の床コンクリート鉄筋嵌合
用治具において、さらに、前記下段の管状体の内径を、
前記上段の管状体の外径よりも僅かに大きくして、前記
下段の管状体の内径内に前記上段の管状体の外径が嵌合
可能にし、かつ、前記下段の管状体の外壁には、前記上
段の管状体の外壁に形成した切込み溝に対応する位置
に、前記管状体の下端から上方に向かって伸びた切込み
溝が形成されていることを特徴とする床コンクリート鉄
筋嵌合用治具。 - 【請求項4】 前記請求項1の床コンクリート鉄筋嵌合
用治具において、前記2組の切込み溝の上部には、さら
に、前記2組の切込み溝の平面上での延長方向とは異な
る方向に少なくとも1組の切込み溝が形成されているこ
とを特徴とする床コンクリート鉄筋嵌合用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4150597A JPH10219930A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 床コンクリート鉄筋嵌合用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4150597A JPH10219930A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 床コンクリート鉄筋嵌合用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219930A true JPH10219930A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12610234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4150597A Pending JPH10219930A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 床コンクリート鉄筋嵌合用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10219930A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001032294A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Takashi Kobayashi | コンクリート基礎地における鉄筋等の格子枠組立用杆状体の保持用治具と、その保持用治具セット |
JP2011026876A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Sekisui Techno Seikei Kk | 配筋用スペーサ |
JP3181455U (ja) * | 2012-06-05 | 2013-02-07 | 張明輝 | 固定装置 |
KR20190059722A (ko) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 우도영 | 태양광 발전장치의 부상체 |
NO20200323A1 (en) * | 2020-03-18 | 2021-09-20 | Rebartek As | A system for construction of a rebar fixing structure |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP4150597A patent/JPH10219930A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001032294A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Takashi Kobayashi | コンクリート基礎地における鉄筋等の格子枠組立用杆状体の保持用治具と、その保持用治具セット |
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KR20190059722A (ko) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 우도영 | 태양광 발전장치의 부상체 |
NO20200323A1 (en) * | 2020-03-18 | 2021-09-20 | Rebartek As | A system for construction of a rebar fixing structure |
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