JP3489047B2 - 組積方法 - Google Patents

組積方法

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JP3489047B2
JP3489047B2 JP2000161227A JP2000161227A JP3489047B2 JP 3489047 B2 JP3489047 B2 JP 3489047B2 JP 2000161227 A JP2000161227 A JP 2000161227A JP 2000161227 A JP2000161227 A JP 2000161227A JP 3489047 B2 JP3489047 B2 JP 3489047B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、煉瓦、ブロック等
の段積みする組積方法に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来より、市販されている煉瓦あるいはブ
ロックを用いて花壇、塀、門柱その他の構造物に段積み
する場合、モルタル、セメント等の接着材を用いて、あ
るいはまた、補強芯(棒)を挿入しながら水平度を確保
しつつ慎重に積み重ねる必要があり、このために素人に
よる施工は困難なものである。 【0003】煉瓦あるいはブロックを段積みする場合、
組積工程で「目地押さえ」として煉瓦あるいはブロック
の合わせ箇所にモルタルを充填して目地を作り、壁面の
美化模様を造形しているが、この作業としても熟練技術
と手数を要し、工事費が嵩むという問題点を有してい
る。 【0004】加えて、前記構造物としての壁面を滑らか
な曲線状に、あるいは、円形に立体的に組積する場合、
壁面から煉瓦あるいはブロックの一部が飛び出した状態
となり、景観性に乏しく、このために煉瓦あるいはブロ
ックの一部を切除しつつ組積することも行なわれるが、
切除に手間が掛かるのみならず、切除面が景観性を損な
うことになる。 【0005】このため、簡単な花壇の縁取りのための土
留め、家庭菜園、ベランダ、屋上ガーデン用の土留め、
さらには、イベント会場における仕切り等の様に、あま
り高く段積みする必要の無い場合にあっても専門家によ
る施工が不可欠なものとなる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の諸点に
鑑みなされたもので、煉瓦あるいはブロック等の段積み
作業に熟練技術を必要とせず簡単に組積することので
き、また、曲面を持つ壁面を簡単に、かつ、綺麗に段積
みしうる組積方法を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための技術的手段】任意の曲率半径を
有する円弧状の突出部と、この突出部の対向面に突出部
と同一曲率の逆円形の窪みを窪みを形成するとともに、
組積物構造体同志を連結するための補強棒を嵌挿する一
対の貫通孔を穿設してなる矩形状の組積物構造体を、一
段毎に組積物構造体の方向を反転させ、かつ、千鳥状に
ずらせつつ貫通孔に補強棒を嵌挿して組積する点に存す
るものである。 【0008】 【発明の実施形態】図1は本発明の組積方法に使用する
組積物構造体の一例を示すもので、基本形状が直方体の
煉瓦あるいはブロックの組積物構造体1における短辺側
の一方を任意の曲率半径の突出部3に形成してなり、ま
た、他方の短辺側を前記突出部3と同一曲率半径の逆円
形の窪み4に形成され、また、組積物構造体1には一対
の貫通孔5が穿孔されており、さらに、コーナー部に目
地用面取り2を施したものである。 【0009】また、図2は同様に本発明の組積方法に使
用する組積物構造体の一例を示すもので、基本形状は図
1に示されるものと同様であるが、滑らかな曲面壁を構
成する場合に好適ならしめるため、組積物構造体1の長
辺側を緩やかな湾曲状にしたものである。 【0010】この組積物構造体1を用いて組積方法を図
3に基づいて説明するに、最下段については平坦に均さ
れた地面に直接に組積物構造体1を、その突出部3と窪
み4とを接するように連接して順次に所要の長さとなる
様に配置し、次いで、この組積物構造体1の貫通孔5に
補強棒6を差し込んで立設し、続いて第2段の組積を行
うことになるが、この時、組積物構造体1の方向を反転
させ、即ち、上段の組積物構造体1における突出部3と
窪み4の方向が下段のそれと反対方向となるように、か
つ、組積物構造体1を半ピッチずらす様にして前記補強
棒6に差し込みながら組積し、さらに、第3段目は前述
すると同様に第2段目の組積物構造体1の方向と反転さ
せて組積し、順次この手順を繰り返して花壇の土留め、
あるいは、垣根壁として所要高さとなるまで積み上げ
る。 【0011】前述する組積方法において、組積物構造体
1の貫通孔5に補強棒6を嵌挿するに際して、モルタ
ル、セメントを同時に流し込み接着することによって強
固な壁面とすることができるが、高さの低い花壇の土留
めのためには、特に、モルタル、セメント等の接着材を
要することなく補強棒6を嵌挿するのみで充分にその機
能を発揮するものであって、換言すれば、組積物構造体
1を補強棒6によって連結することにより、全体として
連鎖状の壁体とすることが可能となり、全体として強度
を発揮することとなり、このため格別な熟練を要するこ
となく組積することができ、また、壁体を撤去するに際
しても、補強棒6を引き抜くことによって自由に分解す
ることも可能となる。 【0012】また、組積物構造体1を上下に組積する場
合に、その方向、組積物構造体1における突出部3と窪
み4の方向を反転させることによって、図4に示すよう
に、組積する壁面を湾曲させるような場合において、壁
面から組積物構造体1の一部が壁面から突出することな
く、滑らかな曲面を構成することを可能にする。 【0013】 【発明の効果】以上の説明から明らかな様に、本発明の
組積方法によれば、煉瓦あるいはブロックの組積物構造
体を、上下段の関係において組積物構造体の方向を反転
させるとともに、組積物構造体に穿孔してなる貫通孔に
補強棒を挿通して連結することにより簡単に連鎖状壁面
に構成することができ、格別の熟練を要することなく組
積することが可能となる。 【0014】また、壁面として湾曲面を構成する場合に
あっても、組積物構造体を上下段の組積関係において組
積物構造体の方向を反転させることから、組積物構造体
の一部が壁面から突出することなく滑らかに綺麗な壁面
とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の組積方法に使用する組積物構造体の一
例を示す模式図。 【図2】本発明の組積方法に使用する組積物構造体の他
の例を示す模式図。 【図3】本発明の組積方法を示す模式図。 【図4】本発明の組積方法を他の例示す模式図。 【符号の説明】 1:組積物構造体 2:目地用面取り 3:突出部 4:窪み 5:貫通孔 6:補強棒

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】任意の曲率半径を有する円弧状の突出部
    と、この突出部の対向面に突出部と同一曲率の逆円形の
    窪みを形成するとともに、組積物構造体同志を連結する
    ための補強棒を嵌挿する一対の貫通孔を穿設してなる矩
    形状の組積物構造体を、一段毎に組積物構造体の方向を
    反転させ、かつ、上下方向で千鳥状にずらせつつ貫通孔
    に補強棒を嵌挿して組積することを特徴とする組積方
    法。
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