JPH10219868A - 防音パネル - Google Patents

防音パネル

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JPH10219868A
JPH10219868A JP9043037A JP4303797A JPH10219868A JP H10219868 A JPH10219868 A JP H10219868A JP 9043037 A JP9043037 A JP 9043037A JP 4303797 A JP4303797 A JP 4303797A JP H10219868 A JPH10219868 A JP H10219868A
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JP
Japan
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sound absorbing
sound
absorbing material
plate
panel
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JP9043037A
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English (en)
Inventor
Hideshi Kuroda
英志 黒田
Yoshiaki Miki
良明 三木
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Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Zeon Kasei Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/162Selection of materials
    • G10K11/168Plural layers of different materials, e.g. sandwiches
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
    • E01D19/00Structural or constructional details of bridges
    • E01D19/08Damp-proof or other insulating layers; Drainage arrangements or devices ; Bridge deck surfacings
    • E01D19/083Waterproofing of bridge decks; Other insulations for bridges, e.g. thermal ; Bridge deck surfacings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/62Insulation or other protection; Elements or use of specified material therefor
    • E04B1/74Heat, sound or noise insulation, absorption, or reflection; Other building methods affording favourable thermal or acoustical conditions, e.g. accumulating of heat within walls
    • E04B1/76Heat, sound or noise insulation, absorption, or reflection; Other building methods affording favourable thermal or acoustical conditions, e.g. accumulating of heat within walls specifically with respect to heat only
    • E04B1/78Heat insulating elements
    • E04B1/80Heat insulating elements slab-shaped

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体塗布プラスチックの廃材を有効利用す
ることができる防音パネルにおいて、さらに吸音特性を
向上させ、特に高架道路の下面に用いて好適な防音パネ
ルを提供すること。 【解決手段】 音源側に配置される正面板4と、反音源
側に配置される背面板6と、これら正面板4と背面板6
との間に装着される吸音材とを有し、吸音材が、正面板
4側に配置される発泡部材等から成る第1吸音材14
と、背面板6側に配置される磁性体塗布プラスチックの
破砕品から実質的に構成される第2吸音材15とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば高架道路
の道路下面に装着される防音パネルに係り、さらに詳し
くは、磁気テープや磁気シートなどの磁性体塗布プラス
チック、特にそれらの廃材を利用した防音パネルの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープや磁気シートなどの磁性体塗
布プラスチックの生産量は、年々増加し、特にその廃棄
物の処理が問題になっている。現在、全国で数百トン/
月の規模で、磁気テープが埋め立てないしは焼却処理さ
れている。今後、一般ユーザからの使用済み磁気テープ
の回収システムが確立されると、その膨大な量の廃棄物
の処理が問題となる。
【0003】一方、吸音材としては、グラスウール、ロ
ックウールなどの繊維状吸音材、アルミニウムなどの金
属系、セラミック系の多孔質吸音材が知られている。ま
た、コンクリート材料も吸音性能を有する。さらには、
合板、石膏ボード、パーチィクルボードなどの板材も吸
音材として位置づけられる。また、特定の周波数の吸音
性能を向上させる目的では、有孔板などが使用されてい
る。
【0004】一般的な防音パネルとしては、グラスウー
ル、ロックウールなどの繊維状吸音材を、正面板と背面
板との間に装着したものが用いられている。
【0005】しかし、前記グラスウール、ロックウール
などの繊維状吸音材は、吸湿性、吸水性を有し、吸湿量
または吸水量が増大するほど、吸音性能の低下を招く。
また、セラミック系、コンクリート系の吸音材料は、一
般に、重いことおよび価格が高いことから、防音パネル
として用いることは好ましくない。また、単なる板材お
よび有孔板は吸音性能が一般に低く、それ自身単独で防
音パネルとして用いることはできない。
【0006】そこで、国際公開WO95/32496号
公報に示すように、磁気テープや磁気シートなどの磁性
体塗布プラスチック、特にそれらの廃材を利用した防音
パネルが提案されている。
【0007】この公報に開示された防音パネルによれ
ば、良好な吸音特性を有し、しかも耐湿性および耐水性
に優れ、しかも軽量で、安価な防音パネルを得ることが
可能になると共に、磁気テープや磁気シートなどの磁性
体塗布プラスチックの廃材の有効利用が可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、このよ
うに磁性体塗布プラスチックの廃材を有効利用すること
ができる防音パネルにおいて、さらに吸音特性の向上に
ついて鋭意検討した結果、発泡部材等から成る第1吸音
材を音源側に配置し、反音源側に磁性体塗布プラスチッ
クの破砕品から実質的に構成される第2吸音材を配置す
ることで、さらに吸音特性が向上することを見い出し、
本発明を完成させるに至った。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、磁性体塗布プラスチックの廃材を有効利用すること
ができる防音パネルにおいて、さらに吸音特性を向上さ
せ、特に高架道路の下面に用いて好適な防音パネルを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る防音パネルは、音源側に配置される正
面板と、反音源側に配置される背面板と、これら正面板
と背面板との間に装着される吸音材とを有し、前記吸音
材が、前記正面板側に配置される第1吸音材と、前記背
面板側に配置される磁性体塗布プラスチックの破砕品か
ら実質的に構成される第2吸音材とを有することを特徴
とする。
【0011】前記正面板は、網状の開口が形成されたエ
キスパンドメタル、あるいは多数の孔が形成してあるパ
ンチングメタルなどの有孔板で構成してあることが好ま
しい。エキスパンドメタルとしては、たとえば開口率が
30〜80%のアルミニウム製エキスパンドメタルを好
ましく用いることができる。パンチングメタルとして
は、たとえば直径3〜50mmの孔を、5〜100mmのピ
ッチで多数形成したアルミニウム板などの金属製板を好
ましく用いることができる。
【0012】前記背面板としては、特に限定されない
が、アルミニウム、亜鉛鉄板、ステンレス板などの金属
板、プラスチック成形板、あるいは金属粉またはガラス
繊維などの充填材が充填してあるプラスチック成形板な
どを用いることができる。また、背面板としては、平板
でも良いが、パネルとして強度が要求される場合には、
断面凹凸形状に成形されたキーストンプレートなどが好
ましく用いられる。キーストンプレートは、たとえば亜
鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板などで構成される。
【0013】前記正面板と背面板との間に装着される吸
音材は、本発明では、第1吸音材と第2吸音材とから成
り、第1吸音材が音源側に配置され、第2吸音材が反音
源側に配置される。
【0014】本発明では、第1吸音材は、発泡部材で構
成されることが好ましい。発泡部材としては、メラミン
発泡樹脂パネル、ウレタン発泡樹脂パネル、フェノール
発泡樹脂パネル、ポリオレフィン発泡樹脂パネルなどが
用いられる。発泡部材の密度は、特に限定されず、1〜
100kg/m3 であることが好ましい。発泡部材の発
泡状態としては、連続気泡のものと、独立気泡のものと
があるが、本発明では、連続気泡のものが好ましい。連
続気泡のものの方が、吸音特性に優れているからであ
る。また、第1吸音部材としての発泡部材の表面は、撥
水加工してあることが好ましい。水や湿気を吸収しない
ようにするためである。撥水加工としては、特に限定さ
れないが、たとえばフッ素材料によるものを塗布するこ
とで実現することができる。発泡部材としては、樹脂に
限定されず、無機質材料によるもので形成されたもので
もよい。
【0015】第1吸音材の厚みは、10〜200mm程度
が好ましい。この厚みがあまりに薄いと、吸音性能が低
下する傾向にあり、あまりに厚いと、製造コストが増大
すると共に、防音パネル全体の厚みが増大し、パネルの
運搬や施工が煩雑になる傾向にあり好ましくない。
【0016】第1吸音材の音源側表面には、波状あるい
はその他の形状の凹凸が形成してあることが好ましい。
吸音特性をさらに向上させることができるからである。
【0017】本発明では、第2吸音材は、磁性体塗布プ
ラスチックの破砕品から実質的に構成され、好ましく
は、通気性袋と、この通気性袋内に、見掛け比重が0.
05〜0.4、通気抵抗が3〜90dyn・S/cm4
と成るように収容される磁性体塗布プラスチックの破砕
品とで構成されることが好ましい。なお、磁性体塗布プ
ラスチックの破砕品は、通気性袋(通気性箱も含む)以
外に、防音パネルを構成するケーシング内に、そのまま
詰めても良い。
【0018】通気性袋(またはケーシング;以下省略)
内に収容される磁性体塗布プラスチックの破砕品として
は、破砕以外の処理をしない単なる破砕品単独でも良い
が、これらと、破砕品の成形体との混合であっても良
い。あるいは、破砕品の成形体のみを通気性袋内に収容
することもできる。破砕品の成形体については後述す
る。
【0019】破砕品は、通気性袋内に、層状に充填して
もよく、ランダムに充填してもよい。また、均一に充填
するために、ハニカム状、円形状等の仕切り板を内部に
配置し、この仕切り板間に破砕品を充填することもでき
る。通気性袋としては、プラスチックフィルム、織布、
不織布(たとえばポリエステル不織布)など、あるいは
それらの複合体でもよく、特に特定されるものではな
い。
【0020】磁性体塗布プラスチックとしての磁気テー
プとしては、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピ
ューターテープなどを例示することができる。また、磁
気シートとしては、フロッピーディスクなどを例示する
ことができる。磁気テープは、磁性層、ベースフィルム
およびバック層で構成されるが、バック層の無いものも
ある。磁性層は酸化鉄、メタル、バリウムフェライトな
どを用いた磁性粉と塩化ビニル樹脂、ニトロセルロー
ス、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などを用いた
バインダーとその他架橋剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止
剤、などで構成されている。磁性層は多層構成を持つも
のもある。また、多層の一部が非磁性のフィラーを用い
た層で構成されている場合もある。
【0021】ベースフィルムはポリエステルフィルムが
多く使用されている。また、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリアラミド等も使用されている。バック層は、カ
ーボンブラック粉末などと、磁性層に使用されるような
バインダーおよび添加剤とから構成されている。
【0022】本発明で使用される磁気テープは、ベース
フィルムに磁性層が積層された構成であればよく、バッ
ク層は積層されていてもよく、積層されていなくてもよ
い。また、それぞれに用いられる材料は、特定されるも
のではない。
【0023】磁性体塗布プラスチックの破砕品は、例え
ば磁気テープまたは磁気シートなどの廃材を、ロータリ
ーカッター等の破砕機で処理して得られる。破砕品の大
きさはロータリーカッターに備えられたスクリーンの網
目の大きさによって決められ、特に限定されないが、2
〜20mm角(あるいは直径)程度の大きさが好ましい。
【0024】また、破砕品としては、磁気テープあるい
は磁気シートをあらかじめ凸凹状とし破砕したものでも
よく、凸凹状として破砕したものと単に破砕したものと
を混合したものでもよい。凸凹状とするには、凸状の
型、凹状の型の間にテープまたはシートを挿入し、圧締
プレスする。圧締プレスは、平板状の型でもよく、ロー
ル状の型とし、連続的に附型させてもよい。
【0025】また、前記破砕品の少なくとも一部は、加
熱処理されてカール状に成形されたカール状破砕品であ
っても良い。カール状とは、たとえば短い砕片の場合に
は、両端が持ち上がって円形に近い形状を言い、長い砕
片の場合には、ちじれた波状の砕片を言う。カール状に
するには、一般にポリエステル樹脂をベースフィルムと
して用いた磁気テープの場合には、100〜150℃の
雰囲気温度に砕片を曝せばよい。砕片の形状、処理量な
どによって、加熱条件を適宜設定することができる。カ
ール状とすることにより、単なる砕片に比較して複雑な
細孔形状が得られ、さらに見かけ比重が小さい防音材を
容易に得ることができる。
【0026】前記第2吸音材は、磁性体塗布プラスチッ
クの破砕品に、バインダーを加えて、見掛け比重が0.
05〜0.4、通気抵抗が3〜90dyn・S/cm4
と成る成形体で構成することもできる。成形体にするに
は、裁断あるいは粉砕した破砕品に、充填物を混合し、
後述するラテックスなどのバインダーを用いて、板状あ
るいはブロック状に成形する。成形品を得るための充填
材としては、特に限定されないが、パルプ、木粉、無機
充填材などの充填材を用いることができる。
【0027】好ましい吸音性能を得るためには、破砕品
から成形した成形品、あるいは充填された破砕品の見掛
け比重を、0.05〜0.4の範囲とし、破砕品から成
形した成形品、あるいは充填された破砕品の通気抵抗を
3〜90dyn・S/cm4の範囲とすることが望まし
い。一般に、吸音の機構は、音波が吸音体内に侵入し、
細孔内の空気が振動し、その際、空気と細孔の内壁面と
の間で摩擦を生じ、音響エネルギーが熱エネルギーに変
換されて吸音されると、説明できる。
【0028】すなわち、見掛け比重が0.05以下、ま
たは通気抵抗が3dyn・S/cm4 以下では、抵抗が
少なすぎ、音波の侵入に対し摩擦を生じてもわずかであ
る。また、見掛け比重が0.4以上または通気抵抗が9
0dyn・S/cm4 以上では、細孔が塞がれた状態と
なり、音波が侵入し難く摩擦を生じ難いからである。し
たがって、上記範囲内で、好ましい吸音性能が得られ
る。
【0029】見掛け比重を0.05〜0.4の範囲、通
気抵抗を3〜90dyn・S/cm4 の範囲とした板状
あるいはブロック状の成形品を、強固な凝集体として得
るためには、破砕品をバインダーによって橋かけ状に接
続させることが好ましい。バインダーとしては、特に限
定されないが、たとえば、アクリルニトリル・ブタジエ
ン共重合体(NBR)、酢酸ビニルまたは酢酸ビニル・
エチレン共重合体(EVA)、スチレン・ブタジエン共
重合体(SBR)、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タンなどのラテックスなどが用いられる。
【0030】破砕品から板状あるいはブロック状などの
一定の形状を有する成形品を得るためには、破砕品に、
前述した充填材と、ラテックスなどのバインダーと、必
要に応じて後述する難燃材とを加え、これらを水などの
液体を用いてブレンドし、金型内に流し込み、加圧脱水
すればよい。加圧脱水時の加熱温度は、特に限定されな
いが、たとえば100℃以上であり、加圧時間は、数分
〜数時間程度である。しかしながら、本発明に用いる破
砕品を、通気性袋内に充填する場合には、上記バインダ
ーの量を最小限にまで減量でき、場合によっては皆無の
状態でも、使用に耐える第2吸音材を得ることができ
る。
【0031】なお、破砕品から板状あるいはブロック状
に成形して得られる成形品を形成する場合に難燃性を向
上させるためには、上記ラテックスとともに、生石灰、
水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム、三酸化アンチモンなどの難燃性付与材を添加す
ることが有効である。
【0032】破砕品から板状あるいはブロック状に成形
する場合には、破砕品、充填材、バインダー、難燃材の
配合割合は、特に限定されないが、破砕品100重量部
に対し、充填材が、0〜10重量%、ラテックスなどの
バインダーが、10〜90重量%、難燃材が、0〜50
重量%であることが好ましい。本発明に係る防音パネル
に含まれる第2吸音材には、充填材および難燃材は、必
ずしも含まれる必要はない。また、通気性袋内に破砕品
を充填し、それを第2吸音材としてパネル内に装着する
本発明に係る防音パネルでは、ラテックスなどのバイン
ダーも用いる必要はない。
【0033】第2吸音材の厚みは、10〜200mm程度
が好ましい。この厚みがあまりに薄いと、吸音性能が低
下する傾向にあり、あまりに厚いと、製造コストが増大
すると共に、防音パネル全体の厚みが増大し、パネルの
運搬や施工が煩雑になる傾向にあり好ましくない。な
お、第1吸音材の厚みに対する第2吸音材の厚みは、略
同程度が好ましいが、20〜500%程度で用いられ
る。いずれかが厚すぎても薄すぎても、吸音特性の向上
の点からは好ましくない。
【0034】上述した構成の第1吸音材および第2吸音
材を、正面板と背面板との間に、第1吸音材が音源側で
ある正面板側に装着すれば、吸音性能に優れた防音パネ
ルを得ることができる。なお、第1吸音材と第2吸音材
との間、および/または第2吸音材と背面板との間に
は、空気層を形成しても良い。
【0035】
【作用】本発明に係る防音パネルでは、グラスウールな
どを用いた従来の防音パネルに比較し、同等以上の吸音
性能を有し、かつ耐湿性および耐水性に優れ、グラスウ
ールなどが有する問題点(吸湿量または吸水量が増大す
るほど、吸音性能が低下)を有さない。また、磁気テー
プの廃材などを利用することができるので、ゴミ資源の
再利用を図ることができ、資源再生および地球環境の観
点で優れている。
【0036】また、本発明の防音パネルは、磁気テープ
の廃材などを第2吸音材として利用しているので、パネ
ル全体としての重量も軽く、しかも経済的である。した
がって、道路、鉄道、工業施設等の防音パネル、特に高
架道路の下面に用いる防音パネルとして好適に用いるこ
とができる。
【0037】特に、本発明の防音パネルでは、音源側
に、発泡部材から成る第1吸音材を配置し、反音源側
に、磁気テープの廃材などの第2吸音材を配置して防音
パネルを構成するので、磁気テープの廃材などを利用し
た防音パネルの吸音特性をさらに向上させることができ
る。音源側に、発泡部材から成る第1吸音材を配置し、
反音源側に、磁気テープの廃材などの第2吸音材を配置
して防音パネルを構成することで、さらに吸音特性が向
上する理由については、必ずしも明らかではないが、第
1吸音材により、高音側の騒音を吸収し、第2吸音材に
より低音側の騒音を吸収するためと考えられる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0039】図1は本発明の1実施形態に係る防音パネ
ルの断面図、図2(A)〜(D)は図1に示す防音パネ
ルの正面図、背面図、底面図、および側面図、図3はキ
ーストンプレートの要部斜視図、図4は通気性袋の要部
斜視図、図5は防音パネルが施工される高架道路の概略
図である。
【0040】図1,2に示すように、本実施形態に係る
防音パネル2は、音源側に配置される正面板4と、反音
源側に配置される背面板6とを有する。正面板4と背面
板6とは、枠板7,8により所定間隔で接合してあり、
内部に空間が形成されるケーシングを構成するようにな
っている。これら板4,6,7,8を接合するための手
段は特に限定されず、スポット溶接、カシメ溶接、リベ
ット接続あるいはその他の手段が採用される。
【0041】本実施形態では、正面板4は、開口率が3
0〜80%のアルミニウム製エキスパンドメタルで構成
してある。正面板4の大きさは、特に限定されないが、
本実施形態では、(500〜1000)mm×(1000
〜2500)mmの大きさである。
【0042】背面板6は、たとえば厚さ0.6mmの亜鉛
メッキ鉄板製キーストンプレートで構成され、正面板4
と同じ大きさを有し、図3に示すように、断面凹凸形状
となっている。断面凹凸形状であることは必ずしも必要
ではないが、パネル2に対して所定の剛性を付与する観
点からは、断面凹凸形状であることが好ましい。枠板
7,8は、平板状の亜鉛メッキ鋼板で構成される。
【0043】図1に示すように、パネル2の厚みtは、
特に限定されないが、本実施形態では、100〜200
mmである。正面板4、背面板6および枠板7,8とで囲
まれるパネル2内には、その音源側に第1吸音材14が
配置され、反音源側に第2吸音材15が配置される。
【0044】第1吸音材14は、たとえば厚みが10〜
200mmのメラミン発泡樹脂(連続気泡)で構成してあ
る。第1吸音材14の表面(音源側)には、スポンジた
わしの表面に見られるような波形凹凸模様が形成してあ
る。凹凸の大きさは、たとえば10〜30mm(凹凸の高
さ、深さ、幅)程度である。
【0045】第1吸音材14の背面は平坦であり、ここ
に、第2吸音材15が、第1吸音材14の背面に接触し
て配置される。第2吸音材15は、パネル2の内部で、
背面パネル6とも接触して配置される。ただし、第2吸
音材15の袋形状および背面パネル6の断面凹凸形状に
基づき、第1吸音材14と第2吸音材との間、および第
2吸音材15と背面パネル6との間には、隙間が全くな
く成るわけではなく、パネルの平面方向に沿って幅が変
化する隙間が存在する。本実施形態では、このような隙
間も、吸音特性にとって好ましい結果を引き起こすこと
が期待される。
【0046】第2吸音材15は、本実施形態では、磁気
テープの粉砕片と、これらを収容した通気性袋18で構
成される。通気性袋18としては、本実施形態では、目
付30〜100g/m2 のポリエステル不織布が用いら
れる。磁気テープの粉砕片が収容される通気性袋18
は、本実施形態では、図4に示すように、複数に仕切ら
れた収容部20を有し、各収容部20内に磁気テープの
粉砕片が収容される。図4に示す形状の通気性袋18
は、たとえば二枚の不織布を所定間隔で縫い合わせて成
形することができる。または、一枚の不織布を折り返し
て、所定間隔で縫い合わせて作ることができる。
【0047】本実施形態において、第2吸音材15は、
たとえば、次のようにして製造する。
【0048】磁性体塗布プラスチックとして、ポリエス
テルフィルムをベーステープとするバック層なしの磁気
テープを用い、これをロータリカッタにより破砕し、フ
レーク面積が約0.1〜5cm2 である破砕品を得る。
この破砕品を、目付30〜100g/m2 のポリエステ
ル不織布で構成される通気性袋内に収容して、本実施形
態に係る第2吸音材15を得る。
【0049】本実施形態では、この通気性袋の内部に、
上記破砕品を、見かけ比重が0.05〜0.4となり、
通気抵抗が3〜90dyn・S/cm4 と成るように充
填する。破砕品が充填された通気性袋18の最大厚み
(第2吸音材15の厚み)は、10〜200mmである。
なお、通気抵抗の測定はJIS−A6306により行な
う。
【0050】このような構成のパネル2は、図5に示す
ように、高架道路30の下面に、図1に示す正面板4が
音源側である下を向くように敷設される。従来では、高
架道路30の下には、さらに道路32が形成されること
が多く、そこで発生する騒音が、高架道路30の下面に
当たり、音が反射することにより、付近の民家などにと
って、重大な騒音となっていた。本実施形態では、防音
パネル2が敷設してあるので、下の道路で発生する騒音
が、高架道路の下面に敷設してある防音パネル2で吸音
され、騒音被害を低減することができる。
【0051】しかも本実施形態では、グラスウールなど
を用いた従来の防音パネルに比較し、同等以上の吸音性
能を有し、かつ耐湿性および耐水性に優れ、グラスウー
ルなどが有する問題点(吸湿量または吸水量が増大する
ほど、吸音性能が低下)を有さない。また、磁気テープ
の廃材などを利用することができるので、ゴミ資源の再
利用を図ることができ、資源再生および地球環境の観点
で優れている。
【0052】また、本実施形態の防音パネル2は、磁気
テープの廃材などを第2吸音材15として利用している
ので、パネル2全体としての重量も軽く、しかも経済的
である。
【0053】特に、本実施形態の防音パネル2では、音
源側に、発泡部材から成る第1吸音材14を配置し、反
音源側に、磁気テープの廃材などから成る第2吸音材1
5を配置して防音パネルを構成するので、磁気テープの
廃材などを利用した防音パネルの吸音特性をさらに向上
させることができる。
【0054】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0055】たとえば、第1吸音材14の表面には、必
ずしも凹凸模様を形成してなくても良い。また、第1吸
音材14の材質は、特に限定されない。
【0056】さらに、前記実施形態では、防音パネル2
の内部において、第1吸音材14の背面に接触して第2
吸音材15を配置したが、これらの間を接触させること
なく、積極的に空気層を設けても良い。また、第2吸音
材15と背面パネル6も接触させず、積極的に空気層を
設けても良い。ただし、後述する実施例に示すように、
このような空気層は、設けない方が、吸音特性が良好で
ある。
【0057】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0058】実施例1 図1〜4に示す防音パネル2を実際に組み立てた。正面
板4としては、開口率が68%のアルミニウム製エキス
パンドメタル(XS−42F)を用いた。背面板6とし
ては、0.6mm厚の亜鉛メッキ鋼板製キーストンプレー
ト(凹凸高さ30mm)を用いた。
【0059】第1吸音材14としては、厚みが50mmの
連続気泡型メラミン発泡樹脂(BASF製バソテクト)
を用いた。この第1吸音材14の表面は、凹凸が形成さ
れていない平坦面(フラット)であった。
【0060】第2吸音材15の通気性袋18としては、
目付70g/m2 のポリエステル不織布から成る袋であ
って、図4に示す形状のものを用いた。通気性袋18の
各収容部20内には、次のようにして準備した磁気テー
プの破砕品を収容し、収容部20の開口部は、縫い付け
ることにより閉塞した。
【0061】ポリエステルフィルムをベーステープとす
るバック層なしの磁気テープを用い、これをロータリカ
ッタにより破砕し、フレーク面積が約0.3cm2 であ
る破砕品を得た。この破砕品を、前記通気性袋18の各
収容部20内に収容して、第2吸音材15を得た。本実
施例では、この通気性袋18の内部に、上記破砕品を、
見かけ比重が0.17となり、通気抵抗が8.0dyn
・S/cm4 と成るように充填した。破砕品が充填され
た通気性袋18の最大厚み(第2吸音材の厚み)は、約
55mmであった。なお、通気抵抗の測定はJIS−A6
306により行なった。
【0062】正面板4と第1吸音材14と第2吸音材1
5と背面板6とが接触するように、正面板4と背面板6
との間に、第1吸音材14と第2吸音材15とを配置
し、パネル2の厚みtが125mmとなるように、枠板
7,8と正面板4と背面板6とをリベット接合し、75
0mm×1990mmの大きさの防音パネル2を組み立て
た。
【0063】このようにして組み立てた複数の防音パネ
ル2を用いて、建設省による斜入射吸音率の測定法に基
づき、吸音特性を測定した。すなわち、まず、複数のパ
ネル2を、平滑なコンクリート床面と、反射音の影響を
無視できる程度の吸音性あるいは広さを有する壁および
天井構造とを持つ部屋の床面に、たとえば6000mm×
4730mmの広さに敷き詰めた。敷き詰める際には、正
面板4側が上(音源側)を向くようにした。次に、コン
クリート床面中央点から半径3mの半円形面を床面と垂
直に仮定し、その半円形面の円周上で、床面中央点から
の線の角度が垂直となる位置を0度とし、その半径3m
の円周に沿って、0度位置から一方向に沿って、0度、
15度、30度、45度の位置にスピーカを配置した。
また、その半径3mの円周に沿って、0度位置から、前
記一方向と反対方向に、0度、15度、30度、45度
の位置に、マイクロフォンを前記スピーカーと対称的に
配置した。ただし、0度位置のマイクロフォンのみは、
0度位置のスピーカと同軸上の2mの位置に設置した。
そして、スピーカからパルス音を照射し、防音パネルの
中央部に当たって跳ね返る反射音を測定し、コンクリー
ト床面との比較から斜入射吸音率を測定した。
【0064】結果を表1に示す。表1に示すように、本
実施例では、斜入射吸音率は0.89であった。なお、
表1中、空気層1および空気層2が0mmとは、第1吸音
材14と第2吸音材15とが密着している(空気層1=
0)ことであり、第2吸音材15と背面板6とが密着し
ている(空気層2=0)ことを示す。ただし、これらが
密着しているとしても、通気性袋18の形状に基づく隙
間、背面板6の断面凹凸形状に基づく隙間は存在する。
【0065】
【表1】 実施例2 本実施例では、第1吸音材14として、その表面(音源
側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形状が形成し
てある厚みが50mmの連続気泡型メラミン発泡樹脂(B
ASF製バソテクト)を用いた以外は、実施例1と同様
にして、防音パネルを組み立て、実施例1と同様にして
斜入射吸音率を測定した。
【0066】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.9
2であった。実施例1よりもさらに向上することが確認
された。
【0067】実施例3 本実施例では、第1吸音材14と第2吸音材15との間
に、積極的に25mmの空気層を設け、パネル全体の厚み
を175mmとすると共に、第1吸音材14として、その
表面(音源側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形
状が形成してある厚みが50mmの連続気泡型メラミン発
泡樹脂(BASF製バソテクト)を用いた以外は、実施
例1と同様にして、防音パネルを組み立て、実施例1と
同様にして斜入射吸音率を測定した。
【0068】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.8
6であった。0.85以上の吸音率を有し、満足できる
吸音特性を有するが、積極的な空気層を形成しない実施
例1の方が吸音率が高いことが確認された。
【0069】実施例4 本実施例では、第2吸音材15と背面板との間に、積極
的に25mmの空気層を設け、パネル全体の厚みを175
mmとすると共に、第1吸音材14として、その表面(音
源側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形状が形成
してある厚みが50mmの連続気泡型メラミン発泡樹脂
(BASF製バソテクト)を用いた以外は、実施例1と
同様にして、防音パネルを組み立て、実施例1と同様に
して斜入射吸音率を測定した。
【0070】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.8
8であった。0.85以上の吸音率を有し、満足できる
吸音特性を有するが、積極的な空気層を形成しない実施
例1の方が吸音率が高いことが確認された。
【0071】実施例5 本実施例では、第1吸音材14として、その表面(音源
側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形状が形成し
てある厚みが50mmの連続気泡型ウレタン発泡樹脂(日
清紡製36kg/m3)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、防音パネルを組み立て、実施例1と同様にし
て斜入射吸音率を測定した。
【0072】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.8
6であった。0.85以上の吸音率を有し、満足できる
吸音特性を有するが、メラミン発泡樹脂を用いた実施例
1の方が吸音率が高いことが確認された。
【0073】実施例6 本実施例では、第1吸音材14と第2吸音材15との間
に、積極的に50mmの空気層を設けると共に、第1吸音
材14として、厚みが25mmの連続気泡型メラミン発泡
樹脂(BASF製バソテクト)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、防音パネルを組み立て、実施例1と同
様にして斜入射吸音率を測定した。
【0074】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.8
5であった。0.85以上の吸音率を有し、満足できる
吸音特性を有することが確認された。
【0075】実施例7 本実施例では、第1吸音材14と第2吸音材15との間
に、積極的に25mmの空気層を設け、パネル全体の厚み
を175mmとすると共に、第1吸音材14として、その
表面(音源側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形
状が形成してある厚みが75mmの連続気泡型メラミン発
泡樹脂(BASF製バソテクト)を用い、通気性袋18
として、目付50g/m2 の材質のものを用いた以外
は、実施例1と同様にして、防音パネルを組み立て、実
施例1と同様にして斜入射吸音率を測定した。
【0076】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.9
1であった。実施例1に比較して吸音率がさらに向上し
た原因は、通気性袋18の材質が変わり、通気抵抗が変
化したためと考えられる。
【0077】実施例8 本実施例では、第1吸音材14として、その表面(音源
側)に、深さおよび幅が20mmの波形凹凸形状が形成し
てある厚みが50mmの連続気泡型メラミン発泡樹脂(B
ASF製バソテクト)を用い、通気性袋18として、目
付50g/m2の材質のものを用いた以外は、実施例1
と同様にして、防音パネルを組み立て、実施例1と同様
にして斜入射吸音率を測定した。
【0078】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.9
6であった。実施例1に比較して吸音率がさらに向上し
た原因は、第1吸音材の表面に波形凹凸形状が形成され
ていることに加えて、通気性袋18の材質が変わり、通
気抵抗が変化したためと考えられる。
【0079】比較例1 比較例1では、防音パネル内に配置する吸音材として、
厚みが75mmの連続気泡型メラミン発泡樹脂(BASF
製バソテクト)のみを用い、実施例1に示す磁気テープ
破砕品利用の第2吸音材14に対応するものを装着する
ことなく、その吸音材と背面板との間に25mmの空気層
を形成した以外は、実施例1と同様にして、防音パネル
を組み立て、実施例1と同様にして斜入射吸音率を測定
した。
【0080】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.6
8であった。
【0081】前記実施例1〜8の有効性(吸音特性の向
上)が確認された。
【0082】比較例2 比較例2では、防音パネル内に配置する吸音材として、
実施例1で用いた磁気テープ破砕品利用の第2吸音材1
4に対応するもののみを、前面板4と背面板6との間
に、空気層を積極的に設けることなく装着した以外は、
実施例1と同様にして、防音パネルを組み立て、実施例
1と同様にして斜入射吸音率を測定した。
【0083】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.7
1であった。
【0084】前記実施例1〜8の有効性(吸音特性の向
上)が確認された。
【0085】比較例3 比較例3では、防音パネル内に配置する吸音材として、
深さおよび幅が20mmの波形凹凸形状が形成してある厚
みが25mmの連続気泡型メラミン発泡樹脂(BASF製
バソテクト)のみを用い、実施例1に示す磁気テープ破
砕品利用の第2吸音材14に対応するものを装着するこ
となく、その吸音材と背面板との間に25mmの空気層を
形成した以外は、実施例1と同様にして、防音パネルを
組み立て、実施例1と同様にして斜入射吸音率を測定し
た。
【0086】結果を表1に示す。斜入射吸音率は0.6
5であった。
【0087】前記実施例1〜8の有効性(吸音特性の向
上)が確認された。
【0088】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、音源側に、発泡部材から成る第1吸音材を配置し、
反音源側に、磁気テープの廃材などを配置して防音パネ
ルを構成するので、磁気テープの廃材などを利用した防
音パネルの吸音特性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係る防音パネルの
断面図である。
【図2】図2(A)〜(D)は図1に示す防音パネルの
正面図、背面図、底面図、および側面図である。
【図3】図3はキーストンプレートの要部斜視図であ
る。
【図4】図4は通気性袋の要部斜視図である。
【図5】図5は防音パネルが施工される高架道路の概略
図である。
【符号の説明】
2… 防音パネル 4… 正面板 6… 背面板 7,8… 枠板 14… 第1吸音材 15… 第2吸音材 18… 通気性袋 30… 高架道路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源側に配置される正面板と、 反音源側に配置される背面板と、 これら正面板と背面板との間に装着される吸音材とを有
    し、 前記吸音材が、前記正面板側に配置される第1吸音材
    と、前記背面板側に配置される磁性体塗布プラスチック
    の破砕品から実質的に構成される第2吸音材とを有する
    ことを特徴とする防音パネル。
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