JPH10219853A - 繊維強化樹脂製パネルの結合構造 - Google Patents

繊維強化樹脂製パネルの結合構造

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JPH10219853A
JPH10219853A JP3295497A JP3295497A JPH10219853A JP H10219853 A JPH10219853 A JP H10219853A JP 3295497 A JP3295497 A JP 3295497A JP 3295497 A JP3295497 A JP 3295497A JP H10219853 A JPH10219853 A JP H10219853A
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JP
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reinforced resin
fiber reinforced
panel
fiber
resin panel
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JP3295497A
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Yuichiro Koda
雄一郎 幸田
Kazunobu Wakita
和信 脇田
Shinichiro Uotani
眞一郎 魚谷
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Teijin Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用時においては複数枚のパネルを結合するこ
とができるとともに、不使用時においては分解して運搬
あるいは保管することが可能な繊維強化樹脂製パネルの
結合構造を提供することを目的とする。 【解決手段】金型19〜22によって複数枚のプリプレ
グ11、12を積層して成形する際に、これらのプリプ
レグ11、12を互いに主平面に平行にずらし、これに
よって側端側に突条25と条溝26とをそれぞれ形成
し、これらの突条25と条溝26とを組合わせることに
よって結合するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化樹脂製パネ
ルの結合構造に係り、とくに繊維強化樹脂製パネルを組
合わせて大きなパネルを組立てるための結合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】平板状をなすパネルとして、木質系のボ
ードに代えて、繊維強化樹脂製パネルが用いられる傾向
にある。繊維強化樹脂製パネルは軽量でありながらしか
も高い機械的強度が得られるという特徴を有している。
例えば強化繊維として炭素繊維やガラス繊維を用いた繊
維強化複合材料によって構成された積層板が広く用いら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような繊維強化樹
脂製パネルの大きさは、このパネルを成形するためのオ
ートクレーブやプレス成形等の成形機の大きさによって
制限される。成形される単一のパネルよりも大きなパネ
ルを製作する場合には、成形されたそれぞれのパネルを
結合して使用しなければならない。
【0004】このように複数枚のパネルを結合する場合
に、従来は積層板を結合するために別の結合部材を用い
るようにし、あるいはまた積層板に結合のための機械加
工を施して結合することによって製作するようにしてい
た。このような構造によると、後から機械加工を施さな
ければならず、工程数が増加し、コストが高くなる。
【0005】成形された繊維強化樹脂製パネルの端面を
傾斜面とし、互いに隣接する傾斜面同士を接着剤によっ
て接合するようにした場合には、後から任意に切離すこ
とができなくなるという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、成形される繊維強化樹脂製パネルの寸
法が制限されていても、このような繊維強化樹脂製パネ
ルを任意に組合わせることによって所望の寸法の大きな
パネルを得ることができるようにした繊維強化樹脂製パ
ネルの結合構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維強化樹脂
製パネルを組合わせて大きなパネルを組立てるための結
合構造において、前記繊維強化樹脂製パネルの側端面に
側縁方向に延びる突条または条溝を成形し、これらの突
条または条溝を隣接する繊維強化樹脂製パネルの側端面
に形成されている条溝または突条と組合わせて結合する
ようにしたことを特徴とする繊維強化樹脂製パネルの結
合構造に関するものである。
【0008】別の発明は、繊維強化樹脂製パネルを組合
わせて大きなパネルを組立てるための結合構造におい
て、前記繊維強化樹脂製パネルの側端面に側縁方向に延
びる段差を形成し、該段差を隣接する繊維強化樹脂製パ
ネルの側端面に形成されている段差と組合わせて結合す
るようにしたことを特徴とする繊維強化樹脂製パネルの
結合構造に関するものである。
【0009】さらに別の発明は、繊維強化樹脂製パネル
を組合わせて大きなパネルを組立てるための結合構造に
おいて、互いに隣接して結合される前記繊維強化樹脂製
パネルの互いに対向する端面にそれぞれ条溝を形成し、
結合部位に沿って延びる結合部材を互いに隣接する両側
の前記繊維強化樹脂製パネルの互いに対向する端面の前
記条溝に係合させ、前記結合部材を介して結合するよう
にしたことを特徴とする繊維強化樹脂製パネルの結合構
造に関するものである。
【0010】少なくとも一部の強化繊維が前記繊維強化
樹脂製パネルの主面と平行であって結合される側端面と
交差する方向に配向されていてよく、さらには少なくと
も一部の強化繊維が前記繊維強化樹脂製パネルの主面と
平行であって結合される側端面とほぼ直交する方向に配
向されていることがより好ましい。
【0011】前記繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維
強化樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、前記
繊維強化樹脂製プリプレグを前記繊維強化樹脂製パネル
の主面方向に互いにずらした状態で積層して成形するこ
とにより側端面に突条または条溝が形成されていてよ
い。また前記繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維強化
樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、前記繊維
強化樹脂製プリプレグを前記繊維強化樹脂製パネルの主
面方向に互いにずらした状態で積層して成形することに
より側端面に段差が形成されていてよい。
【0012】このような発明の繊維強化樹脂製パネルに
用いられる強化繊維としては、炭素繊維、アラミド繊
維、ガラス繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、または
高強力ポリアリエート繊維が用いられてよい。
【0013】またこのような強化繊維によって強化され
るマトリックス樹脂には、エポキシ樹脂、ビニルエステ
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビスマレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂、架橋ポリエステルアミド(CPレ
ジン)樹脂であってよい。
【0014】上述のような強化繊維と樹脂との複合材料
は、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸し、半硬化状態
でシート状にしたプリプレグであってよい。この場合に
強化繊維は一方向に配列したタイプのものであってよ
く、あるいはまた予め強化繊維が織物構造をなした織物
プリプレグが用いられるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るパネルの全体の構成を示している。すなわちここでは
8枚の繊維強化樹脂製パネル10を互いに縦方向および
横方向に組合わせることによって、大きなパネルが結合
されて組立てられるようになっている。8枚の繊維強化
樹脂製パネル10はその側端に設けられている結合構造
によって互いに着脱可能に組立てられており、必要に応
じてそれぞれの繊維強化樹脂製パネル10を分離して分
解できるようにしている。
【0016】図2および図3はそれぞれの繊維強化樹脂
製パネル10の構造を示している。それぞれの繊維強化
樹脂製パネル10の構造について説明すると、ここでは
9枚のプリプレグ11、12が用いられている。すなわ
ち上側の3層は0°方向のプリプレグ11と90°方向
のプリプレグ12と0°方向のプリプレグ11の積層構
造体から成っている。中間の3層も同様の積層構造にな
っている。また下側の3層についても同様の積層構造を
なしている。しかも上側の3枚の積層構造と下側の3枚
の積層構造に対し、中間の3枚の積層構造を繊維強化樹
脂製パネル10の主面の方向に平行に横にずらすように
して積層している。
【0017】このように9枚のプリプレグ11、12を
積層した状態において、その上側には上型19を配し、
下側には下型20を配している。また中間の3層が横方
向にずれることによってその上下の部分にそれぞれ形成
される凹部には横型21が配されている。また中間の3
層が横にずれることによって反対側に形成される凹部に
は横型22が挿入される。このような状態においてプリ
プレグ11、12から成る積層体を加圧下において加熱
することによって、マトリックス樹脂を完全に硬化させ
て所定の形状にする。なおこのプロセスは、プレス成形
法、オートクレーブ法の何れかの方法によって行なわれ
てよい。
【0018】このような成形によって図3に示すよう
に、9枚のプリプレグ11、12の積層構造体から成る
繊維強化樹脂製パネル10が得られる。このパネルは、
その一方の側端面に中間の3枚のプリプレグ11、12
によって突条25が形成されるとともに、反対側の端面
には条溝26が形成される。なおここで繊維強化樹脂製
パネル10の全体の板厚が例えば3mmの場合に、突条
25の突出量は例えば8mmであってよい。また条溝2
6の深さは例えば12mmであってよい。
【0019】図4は上記のような繊維強化樹脂製パネル
10の変形例を示している。ここでは上側の3層と下側
の3層とにそれらの側端に互いに整合するようにL字状
の切込みを形成するとともに、中間の3層については反
対側の位置に切込みを形成するようにしている。このよ
うな組合わせによって、繊維強化樹脂製パネル10の側
端に突条25と条溝26とが交互に形成されるようにし
ている。なおこのパネル10の反対側の端面には上記の
突条25と条溝26の位置関係が逆になった状態でこれ
らの突条25と条溝26とが形成されている。
【0020】図5はさらに別の変形例を示している。こ
の変形例においては、繊維強化樹脂製パネル10の互い
に直交して隣接する2つの側端面にそれぞれ突条25と
条溝26とを形成するように、上側の3層と下側の3層
に対して中間の3層を前後方向および横方向にそれぞれ
ずらして成形するようにしたものである。
【0021】図6および図7は図3に示す繊維強化樹脂
製パネル10の結合動作を示している。すなわち互いに
隣接する繊維強化樹脂製パネル10の内の一方のパネル
10の側端面に形成されている突条25を反対側の繊維
強化樹脂製パネル10の条溝26に組合わせるようにす
る。このときに突条25の突出方向の寸法よりも条溝2
6の深さをやや深くしておくことによって、突条25の
先端部が条溝26の底部に当接することがなく、これに
よって繊維強化樹脂製パネル10の接合面において隙間
が生ずることが防止される。
【0022】またこのようなパネル10は図3に示すよ
うに、上側の3層の内の2層が矢印13で示す0°方向
に強化繊維が配向したプリプレグから構成され、中間の
3層についても同様にその内の2層が矢印13で示すよ
うに0°方向に強化繊維が配向したプリプレグから構成
されている。さらに下側の3層についてもその内の2層
が矢印13で示す0°方向の配向をしたプリプレグから
構成されている。従ってこのような配列によれば、図7
に示す矢印41、42の方向の曲げモーメントに対して
大きな強度を有するようになる。
【0023】このように本実施の形態によれば、0°方
向のプリプレグと90°方向のプリプレグ12とを図2
および図3に示すように目的とする形態に合わせて積層
し、その形状に合わせた図2に示すような金型19〜2
1を用いて加圧成形することによって、側端面にそれぞ
れ結合構造をもつ繊維強化樹脂製パネル10が得られる
ことになる。プリプレグ11、12の側端の形状やずら
し方を工夫することによって、図4あるいは図5に示す
ような異なった結合構造を形成することが可能になる。
【0024】このような繊維強化樹脂製パネル10の特
徴は、このパネル10を図2に示すように積層板に成形
する際にその側端側に突条25あるいは条溝26から成
る結合構造を同時に成形することにある。しかも繊維強
化樹脂製パネル10はその結合体に加わる曲げ応力に対
応して、繊維強化樹脂製パネル10を成形するプリプレ
グ11、12の強化繊維の配向方向を予め所定の方向と
することによって、とくに力がかかる方向に対して大き
な強度を有するように設定している。
【0025】また成形された繊維強化樹脂製パネル10
を任意の枚数組合わせ、それらの側端の突条25と条溝
26とから成る結合構造を組合わせることによって、こ
れらを任意に組合わせて図1に示すように大きなパネル
を組立てるようにしている。また結合された後において
も、突条25と条溝26との組合わせを解除することに
よって、必要に応じて分離できるようにしている。
【0026】従ってこのような実施の形態によれば、結
合構造を有する繊維強化樹脂製パネル10を任意の大き
さに組立てて使用することが可能になる。また任意に切
離すことができるために、パネルの運搬あるいは保管の
際に大きなスペースを必要としなくなる。
【0027】図8は別の実施の形態を示すものである。
この実施の形態においては、突条25の断面が台形状を
なしており、その先端側の部分が根元側の部分よりも大
きな幅を有している。これに対応して条溝26の断面形
状も台形状をなし、その入口側の部分の方が底部よりも
幅が狭くなっている。
【0028】このような構造は、図2に示す横型21、
22の形状を工夫することによって成形される。あるい
はまた繊維強化樹脂製パネル10が成形された後に機械
加工を行なうことによって突条25と条溝26の断面形
状をそれぞれ図8に示すような台形状の形状としてもよ
い。
【0029】図9および図10はさらに別の実施の形態
を示している。この実施の形態は一方の側端面に形成さ
れる突条25の上端側の段部と下端側の段部の深さを互
いに変化させるようにしている。これに対応して反対側
の端面に形成される条溝26の上側の突片と下側の突片
の長さを変化させるようにしている。このような構造に
よれば、組合わされた場合に図10に示すように、その
上面と下面の接合部位が互いにずれることになり、結合
部の強度がより高くなる。
【0030】図11および図12はさらに別の形態を示
している。この実施の形態においては、繊維強化樹脂製
パネル10の一方の側端面に段差30を形成するととも
に、反対側の端面には段差30と係合される逆の段差3
1を形成するようにしている。そして2枚の繊維強化樹
脂製パネル10を組合わせる場合に、これらの段差3
0、31が図12に示すように互いに組合わされるよう
にしている。このような段差30、31の組合わせによ
っても、上記実施の形態とほぼ同様の作用効果を奏する
ことが可能になる。
【0031】図13および図14はさらに別の実施の形
態を示している。この実施の形態は、繊維強化樹脂製パ
ネル10の両側の側端面にそれぞれ条溝35を形成する
ようにしている。なおこれらの条溝35の位置および寸
法は互いに等しくてよい。そしてこれらの条溝35と長
尺の結合部材36とを組合わせるようにしている。結合
部材36は図14に示すようにその両側がそれぞれ両側
のパネル10の条溝35に係合されるようになり、この
ような結合部材36を介して繊維強化樹脂製パネル10
が互いに結合されることになる。なおここで2枚の繊維
強化樹脂製パネル10の条溝35にそれぞれ両端が組合
わされる結合部材36は金属、繊維強化樹脂製の成形
板、木質系材料等の各種の材料が用いられてよい。
【0032】実施例1 東邦レーヨン株式会社製一方向タイプUDプリプレグ、
HTA#111Bを枚用いて0°方向のプリプレグ11
と90°方向のプリプレグ12とをそれぞれ用意し、こ
のようなプリプレグ11、12を図2に示すように積層
し、上型19、下型20、横型21、22と組合わせて
加圧下で ℃の温度で成形し、図3に示す繊維強化
樹脂製パネル10を得た。
【0033】このようなパネル10はそれらを互いに結
合することによって、図1に示すような所望の大きさの
大きなパネルに組立てることが可能になるとともに、不
使用時においては任意に切離すことができる大きなパネ
ルが得られた。従ってこのようなパネルは、その運搬あ
るいは保管時においては分解して収納するとともに、使
用時において条溝25と突条26とを組合わせることに
よって、所定の大きさのパネルとすることが可能になっ
た。
【0034】実施例2 東邦レーヨン株式会社製織物プリプレグ、W3101/
Q112を用いて0°方向の繊維の配向割合が65%で
あって、90°方向の繊維の配向割合が35%となるよ
うにこのような織物プリプレグを複数枚積層した。そし
てこのようなプリプレグを複数枚重ねるとともに、それ
らを横方向に互いにずらすことによって図2に示すよう
な積層構造とした。このような積層構造のプリプレグを
用いて実施例1と同様の方法で成形を行なうことによ
り、繊維強化樹脂製パネル10を得た。このようなパネ
ル10も実施例1と同様に使用時に組立てることがで
き、不使用時においては分離して収納できるようになる
ことが確認された。
【0035】
【発明の効果】本発明は、繊維強化樹脂製パネルの側端
面に側縁方向に延びる突条または条溝を成形し、これら
の突条または条溝を隣接する繊維強化樹脂製パネルの側
端面に形成されている条溝または突条と組合わせて結合
するようにしたものである。
【0036】従って本発明によれば、突条と条溝とを組
合わせることによって、繊維強化樹脂製パネルを組合わ
せて大きなパネルを組立てることが可能になる。
【0037】別の発明は、繊維強化樹脂製パネルの側端
面に側縁方向に延びる段差を形成し、該段差を隣接する
繊維強化樹脂製パネルの側端面に形成されている段差と
組合わせて結合するようにしたものである。
【0038】従ってこの発明によれば、互いに隣接する
繊維強化樹脂製パネルの側端面の段差を組合わせること
によって大きなパネルを組立てることが可能になる。
【0039】さらに別の発明は、互いに隣接して結合さ
れる繊維強化樹脂製パネルの互いに対向する端面にそれ
ぞれ条溝を形成し、結合部位に沿って延びる結合部材を
互いに隣接する両側の繊維強化樹脂製パネルの互いに対
向する端面の条溝に係合させ、結合部材を介して結合す
るようにしたものである。
【0040】従ってこの発明によれば、結合部材を隣接
する両側の繊維強化樹脂製パネルの互いに対向する端面
に係合させることによって、繊維強化樹脂製パネルを組
合わせて大きなパネルを組立てることが可能になる。
【0041】少なくとも一部の強化繊維が繊維強化樹脂
製パネルの主面と平行であって結合される側端面と交差
する方向に配向されるようにした構成によれば、結合面
と直交する方向に弓形に曲げようとする応力に対して大
きな強度を有することになる。
【0042】少なくとも一部の強化繊維が前記繊維強化
樹脂製パネルの主面と平行であって結合される側端面と
ほぼ直交する方向に配向されている構成によれば、結合
面と直交する方向に弓形に曲げようとする応力に対して
より大きな強度を有することになる。
【0043】繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維強化
樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、繊維強化
樹脂製プリプレグを繊維強化樹脂製パネルの主面方向に
互いにずらした状態で積層して成形することにより側端
面に突条または条溝が形成されるようにした構成によれ
ば、繊維強化樹脂製パネルの成形時に結合構造を構成す
る突条または条溝が形成されることになる。
【0044】繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維強化
樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、繊維強化
樹脂製プリプレグを繊維強化樹脂製パネルの主面方向に
互いにずらした状態で積層して成形することにより側端
面に段差が形成されるようにすると、繊維強化樹脂製パ
ネルの成形時に結合構造を構成する段差を形成すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維強化樹脂製パネルを組合わせて成る大きな
パネルの平面図である。
【図2】繊維強化樹脂製パネルの成形を示す縦断面図で
ある。
【図3】成形された繊維強化樹脂製パネルの拡大斜視図
である。
【図4】変形例に係る繊維強化樹脂製パネルの要部斜視
図である。
【図5】さらに別の変形例の繊維強化樹脂製パネルの要
部斜視図である。
【図6】繊維強化樹脂製パネルの結合構造を示す斜視図
である。
【図7】結合された状態を示す縦断面図である。
【図8】変形例に係る繊維強化樹脂製パネルの結合構造
を示す要部拡大断面図である。
【図9】別の実施の形態の繊維強化樹脂製パネルの結合
構造を示す分解斜視図である。
【図10】同要部拡大断面図である。
【図11】別の実施の形態の繊維強化樹脂製パネルの結
合構造を示す分解斜視図である。
【図12】同結合状態を示す組立て断面図である。
【図13】さらに別の実施の形態の繊維強化樹脂製パネ
ルの結合構造を示す分解斜視図である。
【図14】同結合構造を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】 10 繊維強化樹脂製パネル 11 0°方向のプリプレグ 12 90°方向のプリプレグ 13 矢印(0°方向) 14 矢印(90°方向) 19 上型 20 下型 21、22 横型 25 突条 26 条溝 30、31 段差 35 突条 36 結合部材 41、42 矢印

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化樹脂製パネルを組合わせて大きな
    パネルを組立てるための結合構造において、 前記繊維強化樹脂製パネルの側端面に側縁方向に延びる
    突条または条溝を成形し、 これらの突条または条溝を隣接する繊維強化樹脂製パネ
    ルの側端面に形成されている条溝または突条と組合わせ
    て結合するようにしたことを特徴とする繊維強化樹脂製
    パネルの結合構造。
  2. 【請求項2】繊維強化樹脂製パネルを組合わせて大きな
    パネルを組立てるための結合構造において、 前記繊維強化樹脂製パネルの側端面に側縁方向に延びる
    段差を形成し、 該段差を隣接する繊維強化樹脂製パネルの側端面に形成
    されている段差と組合わせて結合するようにしたことを
    特徴とする繊維強化樹脂製パネルの結合構造。
  3. 【請求項3】繊維強化樹脂製パネルを組合わせて大きな
    パネルを組立てるための結合構造において、 互いに隣接して結合される前記繊維強化樹脂製パネルの
    互いに対向する端面にそれぞれ条溝を形成し、 結合部位に沿って延びる結合部材を互いに隣接する両側
    の前記繊維強化樹脂製パネルの互いに対向する端面の前
    記条溝に係合させ、前記結合部材を介して結合するよう
    にしたことを特徴とする繊維強化樹脂製パネルの結合構
    造。
  4. 【請求項4】少なくとも一部の強化繊維が前記繊維強化
    樹脂製パネルの主面と平行であって結合される側端面と
    交差する方向に配向されていることを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載の繊維強化樹脂製パネルの結合構
    造。
  5. 【請求項5】少なくとも一部の強化繊維が前記繊維強化
    樹脂製パネルの主面と平行であって結合される側端面と
    ほぼ直交する方向に配向されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の繊維強化樹脂製パネルの結
    合構造。
  6. 【請求項6】前記繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維
    強化樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、前記
    繊維強化樹脂製プリプレグを前記繊維強化樹脂製パネル
    の主面方向に互いにずらした状態で積層して成形するこ
    とにより側端面に突条または条溝が形成されていること
    を特徴とする請求項1または3の何れかに記載の繊維強
    化樹脂製パネルの結合構造。
  7. 【請求項7】前記繊維強化樹脂製パネルが複数枚の繊維
    強化樹脂製プリプレグの積層構造体から構成され、前記
    繊維強化樹脂製プリプレグを前記繊維強化樹脂製パネル
    の主面方向に互いにずらした状態で積層して成形するこ
    とにより側端面に段差が形成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の繊維強化樹脂製パネルの結合構造。
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