JP2004506554A - 正弦波形ウエブ付き複合材支持構造物とその製作法 - Google Patents

Abstract

支持構造物のフランジプリフォーム（１１）は、ギリシャ文字「パイ」に似ており、かつそこから延びている二つの脚（１５，１７）付き基部（１３）を有する。プリフォームは、繊維の束またはトウを編むかまたは編組して形成する複合材料からなっている。トウは基部と脚との各々を一貫して延びるように向きを付けてある。プリフォームは、適当な熱硬化性樹脂を含浸させられるか、または全製作過程中の後の工程で樹脂を注入できるように含浸させられないであろう。二つのプリフォームは構造ビームの正弦波形のウエブ（３１）に結合される。パネルは向きを付けられた繊維で補強した未硬化の熱硬化性樹脂シートから形成する。ウエブは各端部で二つの短い層を挟み込んだ二つの外層を有し、シンタクチック樹脂または発泡樹脂の層が間にある。各プリフォームの脚はパネルの一つの縁に跨座し、パネルの正確な外形の両側面に合わせて形成される。積層品帯板（３３）は各プリフォームの基部に当てて位置決めし構造支持部材のための一対のフランジを創成する。組み立てた構造はそれから加熱して硬化される。構造物のウエブおよび／またはフランジも交互するビードで形成し、縦または横方向に漸減させるか、または非直角の角度で傾斜させることができる。

Description

【０００１】
（関連出願の相互参照）
同一の第一発明者Ｅｌｂｅｒｔ　Ｌ．ＭｃＫａｇｕｅ，Ｊｒ．による以下の米国特許出願は、同時に提出されており、参照によって本文書に、「適合材料の損傷を制御するための装置および方法」と称する米国特許出願、「構造支持部財を形成するために異なる材料を結合する装置および方法」と称する米国特許出願および「起伏を付けた本体付き複合材構造パネル」と称する米国特許出願が取り込まれる。
【０００２】
（発明の背景）
本発明は一般に改良構造支持部材、特に正弦波形のウエブを有する改良構造ビームに関するものである。更に特定すれば、本発明は複合材料から形成し、正弦波形のウエブによって結合された一対のエンドフランジを有する構造支持ビームに関するものである。
【０００３】
（先行技術の説明）
構造支持けたまたはＩビームは、垂直方向に延びるウエブと該ウエブの各垂直端に設けられたクロスバーまたはフランジとが付いたＴ字形の横断面を有するのが普通である。ウエブとフランジとは一体になってビームの全長を下方に向かって延びているが、形状、厚さなどが異なることがある。たとえば、正弦波形のウエブ付きビームは、ウエブの見かけの断面厚さを増大する。正弦波形のウエブ付きビームの追求は、これらの構造物がいずれの支持構造物にも最良の剛性と比強度性能とを提供する可能性を与えるので、これまで種々の設計法および製造法を通じて行われてきた。
【０００４】
現在のところ正弦波形のウエブを有するすべての複合ビームには、ウエブからフランジに連続的に延びている繊維付きの複合材料が利用されている。繊維はビームの樹脂を硬化する前に所要の角度（ウエブに垂直なフランジを有するビームでは９０度）に簡単に曲げられる。本質的に、二つのＣ形断面を創成してからウエブ部位とフランジ部分との協働硬化によって背中合わせに二つのＣ断面を横に結合する外部キャップ積層品に結合する。普通は製作には複合材料を正弦波の形状にするためのたくさんの手作業が含まれる。ビームのウエブ部分とフランジ部分との間で繊維が湾曲した形状から平らな形状に変化する隅では繊維を適切に曲げるために特に労働集約的な工程が必要とされる。あらかじめ含浸した（「プリプレグ」）材料のレイアップならびに硬化と、乾燥レザークロスのレイアップ、次いで樹脂トランスファ成形またはその他の樹脂注入法とを含めてこの形状の創成には多くの技術が使われてきた。これらの技術には固有の製造限界があるので、一方向性材料よりもむしろレザークロス材料が通常必要とされる。
【０００５】
ウエブの充分な剛性を得ることは構造けたにとってもう一つの関心事である。この問題へのとりかかりは、ウエブの複合積層材の厚さを増大するか、または平らなウエブを使用しハット、ブレード、Ｊ字形材またはＣ字形材のような個々の補強要素を取り付けることによって行われてきた。不幸にもこれらの二つの解決策はそれぞれけたの重量をかなり増加し、製作費を増大する。その他の設計は正弦波形のウエブの代わりに平らで、補強された構造パネルを組み入れる。これら後者のバージョンでは、適当な平面状の輪郭を有するウエブの二つの積層面の間にハニカムコアまたは同様の材料を使用するのが普通である。このような補強された平らなウエブを使用することは正弦波形のウエブほど重量効率がよくはない。
【０００６】
（発明の要約）
構造支持梁フランジプリフォームは、ギリシャ文字「パイ」に似ており、そこから延びている二つの脚付き基部を有する。プリフォームは、繊維の束またはトウを編むかまたは編組して形成する複合材料である。繊維は基部と脚との各々を一貫して延びるように向きを付けてある。平らなウエブと共に使用する場合は、プリフォームは編機または編組機の中で直線運動によって編むかまたは編組することができる。正弦波形のウエブと共に使用する場合は、正弦波形のプリームを創成するために軸方向の繊維または反った繊維を横に往復させて撓ませることが望ましいかもしれない。いずれにしても結果として生じるプリフォームは、適当な熱硬化性樹脂を含浸させられるか、または全製作過程中の後の工程で樹脂を注入できるように含浸させられないであろう。
【０００７】
二つのプリフォームは構造ビームの正弦波形のウエブに結合される。パネルは向きを付けられた繊維で補強した未硬化の熱硬化性樹脂シートから形成する。パネルは各端部で二つの短い層を挟み込んた二つの外層を有し、シンタクチック樹脂または発泡樹脂の層が間にある。各プリフォームの脚はパネルの一つの縁に跨座し、パネルの正確な外形の両側面に合わせて形成される。積層品帯板は各プリフォームの基部に当てて位置決めし構造支持部材のための一対のフランジを創成する。組み立てた構造をそれから加熱して硬化する。構造物のウエブおよび／またはフランジも交互するビードで形成し、縦または横方向に漸減させるか、または非直角の角度で傾斜させることができる。更に、構造支持部材をＩビーム、ＣビームまたＺビームとして形成することができる。
【０００８】
添付請求項および付図に関連して行われた本発明の好適実施例についての以下の詳細な説明を考慮すれば、本発明の前述およびその他の目的と利点とは当業者には明らかであろう。
【０００９】
それで本発明の特徴、利点および目的が明らかになりまた以上に簡単に要約した本発明のより詳細な、より具体的な説明で理解できる方法を、本明細書の一部を構成する添付図面に示すその実施例を参照して得ることできる。しかしながら、該図面は本発明の好適実施例のみを示しており、従って本発明が他の同様に有効な実施例に対して認めることができるその範囲を限定すると考えてはならない。
【００１０】
（好適実施例の詳細な説明）
図１および２を参照すると、構造支持ビーム用の予備成形構成要素すなわち「プリフォーム」１１が示されている。その端部から見たときまたは横断面を見たとき、プリフォーム１１はギリシャ文字Пすなわち「パイ」に似ており、長手方向の横棒すなわち基部１３を有し、そこから伸びている二つの縦の脚１５、１７が付いている。溝またはチャネル１９が脚１５、１７の間に画定されている。プリフォーム１１は繊維２１（図２）を編むかまたは編組して形成した複合材料である。繊維２１は、基部１３と脚１５、１７とを含むプリフォーム１１の各部分を連続的に通過して延るように向きを付けられている。しかしながら繊維プリフォームは選ばれた荷重担持能力を与え任意の所要ウエブパネル厚さに適応するために必要な任意の所要繊維構造を提供するように形成することができる。プリフォーム１１は適当な熱硬化性樹脂を含浸するか、または全製造過程中の後の工程で樹脂を注入できるように含浸をしないことができる。
【００１１】
縦方向に延びている概ね起伏を付けた形状かまたは正弦波状の形状を有し、図３に示すようなパネル３１は、二つのプリフォーム１１と共に構造ビームのウエブとして使用される。パネル３１は所要の繊維長さを提供するために分割され一定の方向に向けられている繊維によって補強された未硬化の熱硬化性樹脂シートまたはプライから形成する。シートを切断し積み重ねてパネル３１用の複合材料の積層品を形成する。各プライはその繊維の方向性位置を変えることができる。好適実施例ではパネル３１はシンタクチック樹脂または発泡樹脂の層を間に挟み込んだ二つの外部積層品を有する。各複合積層品は同じ材料から同じ方法で形成する。
【００１２】
未硬化パネル３１は、起伏を付けた輪郭または表面形状を有するツールの外形に合わせて加熱して形成した平らな形状に組み立てる。それからパネル３１を更に加熱して複合樹脂とシンタクチック樹脂とを組み合わせたものを硬化しその各層の特質を表す一連の縦の起伏にする。示した実施例では、パネル３１に概ね平らな形状を維持させる起伏が滑らかな正弦波状の模様になっている。繊維自体は伸びないが、短い繊維は複合材料があらゆる方向に変形できるように繊維の端と端との間に小さな隙間を形成することによって繊維の方向に材料が伸びることができるようにする。このようにパネル３１の補強は、その外層と外層をシンタクチック層によって切り離すことにより、またその起伏を付けた表面とにより行われる。パネル３１の外層と外層の間を切り離すことはウエブの面に垂角な方向に行われる長さ方向の曲げに対する重量効率のよい補強を達成するのを助ける。ウエブの起伏はビームの高さ方向の曲げ荷重または座屈荷重に対する重量効率のよい補強を提供するのを助ける。高さ方向に平行なベクトルを有する長さ方向の曲げ荷重には、ビームの指片によって対抗する。
【００１３】
硬化後にパネル３１の縁を所要の縁真直度、平滑度および寸法制御を提供するために適当な方法によって所要の機械加工を行うことができる。パネル３１の更に完全な説明は、代理人整理番号ＴＡ−００３８７を有する米国特許出願第 　　号に載っており、参照によって本文書に盛り込まれている。
【００１４】
図４の簡易断面図に図示の通り、正弦波形のパネル３１の縁の一つを図示のように底に届くまでか、または底に届くすぐ間近と認められるまでプリフォーム１１のチャネル１９に充分に挿入する。二つの脚１５、１７は、パネル３１の正確な外形の両側に一致させられる前にパネル３１の全厚さに跨座する。代わりとしてあらかじめ適合させたプリフォーム１１をウエブ／パネル３１の起伏を付けた輪郭に一致させることもできる。パネル３１の横または側方の縁はプリフォーム１１に取り付けない。次に、適当な厚さ、プライ、繊維配向および形態を有する縦の積層帯板３３をパネル３１に向い合うプリフォーム１１の基部１３に当てて位置決めして将来の構造支持部材のためのクロスバーまたはフランジを創造する。積層帯板３３は硬化してもよいし、硬化しなくてもよいが、本発明の好適実施例では必要な組立ツーリングを簡単にするために所要の形状および寸法公差を提供するようにそれは硬化済みである。図４の実施例では積層帯板３３をプリフォーム１１と組み立てる前に硬化する。しかしながら、積層帯板３３をプリフォーム１１と組み立てる前に硬化しない場合は、真空バッグ３９を積層帯板３３の左側および右側の縁よりも先へ延ばす。この後者の場合には下部シールが積層帯板３３の下面を支持するツールに対してシールを行う。
【００１５】
次に、適当な境界ツーリングをパイ字形プリフォ−ム１１の各側面に当てて位置決めし、もしもプリフォームが前に含浸してない場合は、選択した樹脂をそれに注入する。示した実施例では、通常の成形シリコーンゴムのプレッシャインテンシファイヤ３５をプリフォーム１１の上に配置して、真空バッグ３９の内部においてシーラントビード３７でシールする。全構造物を加熱してプリフォーム１１の樹脂を硬化し、それによってプリフォーム１１を正弦波形のパネル３１に一体に連結して所要の正弦波形のけたを創成する構造用ボンドの創成を行う。パネル３１の片側についてのみ加工法を記載したけれども、この一連の工程をパネル３１の両側に同時に実施して最終製品のけたまたはビーム４１（図５および６）を形成することができる。
【００１６】
図６Ａはウエブ３１の外形に適合する直線形の脚１５ａ，１７ａ付きプリフォーム１１ａを有するビーム４１ａの一つのバージョンを示す。プリフォーム１１ａは、ウエブ３１の外形に一致していて起伏する縁が付いた状態で示されている。これはプリフォーム１１ａが一定の幅を有する編組機を通ってきていることによる。プリフォーム１１ａをウエブ３１の形に適合させる場合は、基部１３ａもまた適合させる。これは繊維が凸の湾曲点で伸びて離れ凹の湾曲点で束ねられていることを意味する。
【００１７】
図６Ｂはウエブ３１の外形に予備成形されている曲線形の脚１５ｂ，１７ｂ付きプリフォーム１１ｂを有するビーム４１ｂの一つのバージョンを示す。プリフォーム１１ｂの脚１５ｂ，１７ｂを示す垂線は図６Ａのように交互に間隔をおいて配置して一緒に束ねる代わりにより均一な間隔をおいて配置されている。図６Ｂに示すバージョンでは、プリフォーム１１ｂが固有の正弦波形の外形をもって現れるために軸方向の繊維が織機または編組機の内部で左右に移動するように織作業または編組作業を実施する。これは脚１５ｂ，１７ｂおよび基部１３ｂが真っすぐなプリフォーム１１を正弦波形に曲げることを困難にするだけの厚さを有する用途には重要である。
【００１８】
パネル３１、プリフォーム１１およびフランジ積層品３３の組立の際には材料のすべてが未硬化でもよいことは当業熟練者にはすぐ明らかであろう。これは所要の硬化サイクルの回数を少なくするけれども、それは組立硬化ツーリング要件を相当複雑にし、それによって費用と危険の両方を増大する。上述の合成材料または発泡材料を混入しないで堅牢な、より厚い積層品としてパネル３１を創成できることもすぐ明らかであろう。更にパネル３１の形成は、連続する繊維プリプレグ材料を成形ツールの外形に合わせて一層ずつ重ねて行うことができるが、このような方法は製造費の増加を招く可能性を増大する。
【００１９】
さて図７を参照して、本発明のもう一つの実施例をビーム５１として説明する。好適実施例においてビード５３がプリフォーム５９の脚５７と交わる前にウエブ５５の頂部と底部とにおいて平らな縁になって終わる以外は、ビーム５１はビーム４１の正弦波形の形状に似た交互する起伏またはビード５３を有する。従って、ウエブ５５はその全長に沿って延びている概ね平らな縦縁を有する。しかしながら、ビード５３はウエブ５５の縦縁までずっと延びることができる。
【００２０】
本発明のもう一つの実施例において、図８および９は正弦波形のウエブ６５に沿って左から右へ幅が漸減する基部６３付きビーム６１を示す。従って、基部６３の一端（左側）の幅は基部６３の他端（右側）の幅よりも狭い。同じく、積層品フランジ３３も幅が漸減する。図１０および１１の第４実施例は正弦波形のウエブ７５に沿って高さが左から右へ漸減するフランジ７３付きビーム７１である。従って、ビーム７１の左端の高さすなわち鉛直の寸法はビーム７１の右端の高さよりも低い。
【００２１】
本発明のもう一つの実施例において、図１２は正弦波形のウエブ８７に対して非直角の角度に傾斜する上部および下部フランジ８３、８５を有するビーム８１を示す。ビームの前の実施例においては、フランジがそれらのそれぞれのウエブに対してほぼ垂直に示された。しかしながら、このバージョンではフランジ８３、８５は所要の究極使用寸法に適合するようにウエブ８７に対して同じ鋭角で傾斜している。同様に図１３において、本発明のもう一つの実施例はウエブ９７に対して向かい合わせの非直角の角度に傾斜する上部および下部フランジ９３、９５を有するビーム９１を示す。
【００２２】
本発明の最後の二つの実施例（図１４および１５）は本文書に開示する概念がＩビーム型構造支持部材に限定されないでその他の形状を有する構造物にも使用するためにすぐ適応できることを示す。図１４はＵ字形またはＣ字形形構造物１０１を示し、図１５はＺ字形構造物１１１を示す。さもなければこれらの実施例は前の実施例に対して上述したとおりに形成される。
【００２３】
本発明にはいくつかの利点がある。連続する繊維の曲げ加工に依存する代わりに正弦波形のウエブと積層品フランジとを結合するために編むかまたは編組したパイ字形のプリフォームを使用することは、先行技術の縮れやその他の品質関連の諸問題を除去しながら製造を簡単にし製造費を削減する。更に、選択された長さまたは可変の長さの繊維で熱硬化性樹脂を補強した複合材料を使用することは、正弦波形の、補強した構造けたを簡単な平らな形状にしてから正弦波形の形状に形成することを可能にする。この方法によって所要の剛性を実現しながらパネルの形成費を削減することができる。荷重を担持する複合フェース積層品に合成樹脂または発泡樹脂で間隔を与えることによって行われる同時幾何学的補強は他のいかなる手段よるよりも少ない重量と費用で剛性および強度の水準を高める。
【００２４】
これまで本発明をその形態のいくつかに限って示したり説明してきたが、本発明はそのように限られたものではなく、本発明の範囲から逸脱しないで種々の変更ができることは当業熟練者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明に従って作られた平らなウエブ付き構造支持ビーム用の短いパイ字形構造支持フランジの等角図である。
【図２】
パイ字形基部の一つの縁から一つの脚を上り、下り、越えて、それから基部の反対側の端に進む前に第２の脚を上り、下る横の繊維の経路を示す、図１のフランジの断面端面図である。
【図３】
図１に示すような型のフランジと共に使用する正弦波形のウエブの等角図である。
【図４】
それぞれ図２および３のウエブおよびフランジの断面図を示し、該フランジが基部のキャップまたはフランジに硬化されるべき製作中の略図である。
【図５】
本発明に従って構成されるビームの全長に沿う点から見た正弦波形のウエヴを備えたビームまたは平らなウエヴを備えたビームの中立軸と一致する断面図である。
【図６Ａ】
図５の正弦波形のウエブ付き支持ビームの一つのバージョンの等角図である。
【図６Ｂ】
図５の正弦波形のウエブ付き支持ビームのもう一つのバージョンの等角図である。
【図７】
ウエブとパイ字形基部との界接面は真っすぐであるが補強を設けるためにビードはウエブの面から外れて形成されている場合の、図５のビームの第２の実施例の等角図である。
【図８】
フランジキャップの幅がビームの一端から他端まで漸減している場合の、図５のビームの第３の実施例の等角図である。
【図９】
図８のビームの平面図である。
【図１０】
ウエブの高さが一端から他端まで漸減している場合の、図５のビームの第４の実施例の側面図である。
【図１１】
図１０のビームの端面図である。
【図１２】
フランジがウエブに対して非直角の角度になっている場合の、図５のビームの第５の実施例の端面図である。
【図１３】
図５のビームの第６の実施例の端面図である。
【図１４】
図５のビームの第７の実施例の端面図である。
【図１５】
図５のビームの第８の実施例の端面図である。

Claims (31)

1. 複合材料から形成され、一対の縦縁と、一対の横縁と、縦方向に延びている起伏を付けた輪郭とを有する積層ウエブと、
   複合材料から形成された一対のプリフォームであって、各々が一対の脚を供えた基部を有し、前記脚が前記基部から延びて基部の間にチャンネルを画成し、該プリフォームが基部と脚部とを通って連続的に延びる繊維のトウから形成されたプリフォームと、を有し、そして
   前記ウエブの縦縁の一つが各チャネルに装架されている支持構造物。
2. 請求項１に記載の支持構造物において、起伏を付けた輪郭が脚の間に拘束されるようにウエブの起伏を付けた輪郭の外形に合わせてプリフォームの脚が形成されている支持構造物。
3. 請求項１に記載の支持構造物において、更に支持構造物の上にフランジを形成するためにウエブ３１に向き合う各プリフォームの基部に装架された積層帯板を有する支持構造物。
4. 請求項１に記載の支持構造物において、ウエブの起伏を付けた輪郭が正弦波形の形状を有する支持構造物。
5. 請求項１に記載の支持構造物において、各プリフォームがパイ字形の横断面を有する支持構造物。
6. 請求項１に記載の支持構造物において、ウエブの起伏を付けた輪郭が交互のビード形状を有し、ウエブの縦縁がほぼ平らである支持構造物。
7. 請求項１に記載の支持構造物において、ビームが一端において反対側の端よりも広くなるように、プリフォ−ムの基部の幅が横方向に漸減する支持構造物。
8. 請求項１に記載の支持構造物において、ビームが一端において反対側の端よりも高くなるように、ウエブが縦方向に傾斜している支持構造物。
9. 請求項１に記載の支持構造物において、各プリフォームの基部がウエブに対して非直角の角度で傾斜している支持構造物。
10. 複合材料から形成された積層ウエブであって、一対の縦縁と、一対の横縁と、縦方向に延びている外形をもつ起伏を付けた輪郭とを有する積層ウエブと、
    一対の全体的にパイ字型の複合ブリフォームであって、各々がそれらの間にチャネルを画成するためにそれらから延びている一対の脚付き基部をそれぞれ有し、各々が基部と脚とを連続的に通過する繊維のトウから各プリフォームが形成されている複合プリフォームと、
    構造物のフランジを形成するためにウエブに向き合う各プリフォームの基部に装架されている積層帯板と、
    を有する構造物であって、
    ウエブの起伏を付けた輪郭の外形に合わせてプリフォームの脚を形成するようにウエブの縦縁の一つをプリフォームの各チャネルが拘束することからなる構造物。
11. 請求項１０に記載の構造物において、ウエブの起伏を付けた輪郭が正弦波形の形状を有することからなる構造物。
12. 請求項１０に記載の構造物において、構造物の幅が一端において反対側の端よりも広くなるように、フランジの幅が横方向に漸減することからなる構造物。
13. 請求項１０に記載の構造物において、構造物の高さが一端において反対側の端よりも高くなるようにウエブが縦方向に漸減することからなる構造物。
14. 請求項１０に記載の構造物において、プリフォームを形成する繊維のトウが編まれていることからなる構造物。
15. 請求項１０に記載の構造物において、プリフォームを形成する繊維のトウが編組されていることからなる構造物。
16. 請求項１０に記載の構造物において、フランジがウエブに対して非直角の角度に傾斜していることからなる構造物。
17. 支持構造物を製作する方法であって、
    （ａ）　複合材料から形成され、かつ縦方向に延びている起伏を付けた輪郭と縦縁とを有する積層ウエブを準備し、
    （ｂ）　基部から延びてそれらの間にチャネルを画成する一対の脚付きの基部を有するプリフォームであって、樹脂状の母材でできた基部と脚とを連続的に通過する繊維のトウを有するプリフォームを複合材料から形成し、
    （ｃ）　プリフォームの脚がウエブに跨座するようにウエブの縦縁をプリフォームのチャネルにおいて装架し、
    （ｄ）　支持構造物を形成すべく行うウエブの縦縁に合わせたプリフォームの脚を形成し、そして、次に
    （ｅ）　プリフォームとウエブとの上でツーリングしかつ支持構造物を過熱する境界部を位置決めする、各工程を有すると支持構造物の製作方法。
18. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｂ）が繊維の編んだトウを備えたプリフォームを形成することを含む方法。
19. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｂ）が繊維の編組したトウを備えたプリフォームを形成することを含む方法。
20. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｂ）の前に熱硬化性樹脂をプリフォームに含浸する工程をさらに含む方法。
21. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｂ）のプリフォームに含浸を行わず、そして、この含浸を行わないプリフォームに樹脂を注入する工程をさらに含む方法。
22. 請求項１７に記載の方法において、フランジを形成すべくウエブに向き合うプリフォームの基部に積層帯板を装架する工程をさらに含む方法。
23. 請求項１７に記載の方法において、積層帯板を硬化する工程をさらに含む方法。
24. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｅ）が真空バッグ内のプリフォームの上にシールされた圧力増強装置を設置することを含む方法。
25. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｄ）がウエブの起伏を付けた輪郭に沿ってプリフォームの脚の輪郭を設けることをさらに含む方法。
26. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｄ）があらかじめ適合したプリフォームをウエブの起伏を付けた輪郭に合わせることを含む方法。
27. 請求項１７に記載の方法において、工程（ｄ）が起伏を付けた縦縁を有する正弦波形の形状をウエブの起伏を付けた輪郭に与えることを含む方法。
28. 請求項１７に記載の方法において、工程（ａ）がほぼ平らな縦縁を有する交互にされたビード形状を備えたウエブの起伏を付けた輪郭を与えることを含む方法。
29. 請求項１７に記載の方法において、ビームの幅が一端において反対側の端よりも広くなるように、プリフォームの基部の幅を横方向に漸減する工程をさらに含む方法。
30. 請求項１７に記載の方法において、ビームの高さが一端において反対側の端よりも高くなるようにウエブを縦方向に漸減する工程をさらに含む方法。
31. 請求項１７に記載の方法において、プリフォームの基部をウエブに対して非直角の角度に傾斜させる工程をさらに含む方法。