JPH10219769A - 水路切替装置及びこれを備えたろ過器 - Google Patents

水路切替装置及びこれを備えたろ過器

Info

Publication number
JPH10219769A
JPH10219769A JP2119697A JP2119697A JPH10219769A JP H10219769 A JPH10219769 A JP H10219769A JP 2119697 A JP2119697 A JP 2119697A JP 2119697 A JP2119697 A JP 2119697A JP H10219769 A JPH10219769 A JP H10219769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
switching device
channel
shower
valve stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2119697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Ezaki
泰彦 江崎
Takuya Akiyoshi
卓也 秋吉
Yosuke Koga
陽介 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2119697A priority Critical patent/JPH10219769A/ja
Publication of JPH10219769A publication Critical patent/JPH10219769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造で、給水圧力が変化した場
合にも、操作性やシール性がよい水路切替装置を提供す
ること、及び、小型、軽量で水道栓に直結することがで
き、かつ簡単に水路を切り替えられることのできるろ過
器を提供することを目的とする。 【解決手段】 ろ過器に供給された原水をストレート吐
水流路、シャワー吐水流路及びろ過水路のいずれかに選
択的に通水する水路切替装置において、複数の水路孔1
1a1,11a2,11a3を有する弁棒11に連接さ
れた流入口を有する弁体12を、変形可能な弾性部材で
形成するとともに、弁体12と弁棒11の接触面にそれ
ぞれ密着状体で摺動可能な曲面部を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管などから供
給された水を複数の水路に切り替るために使用する水路
切替装置、より詳しくは、原水そのままの吐水、ろ過水
にしての吐水、また、シャワー吐水などに切り替えるた
めの水路切替装置及びこれを備えたろ過器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年飲用水に関しての関心が高まり、各
家庭や職場においても水道水などを浄化するろ過器の普
及が著しい。特に水道の水栓に直接取り付けて用いる直
結型のろ過器は、小型、軽量で手軽に取り付けて利用す
ることができるため、広く用いられるようになった。
【0003】この直結型のろ過器は、水道栓の蛇口を操
作する感覚で切替装置を切り替えることにより、吐水す
る水の状態を切り替えることができるもので、用途に応
じ原水をそのまま吐水するか、ろ過水にして吐水するか
を切り替えることができ、またさらに、水の吐水状態も
そのままストレートに吐水するか、シャワー状にして吐
水するかを簡単に切り替えることができる。
【0004】以下図面を参照して従来の直結型のろ過器
について説明する。図6は従来のろ過器の外観斜視図、
図7(a)は図6に示すろ過器の縦断面図、(b)は図
6に示すろ過器に用いられている吐出口キャップの上面
図をそれぞれ示す。
【0005】図6、図7において、1は水道栓、9は水
道栓1とろ過器とを接続する継手パイプ、2は固定ナッ
ト、6はろ過器の下ケース、7はろ過器の上ケース、8
は水道栓1から流入する原水を浄水にするろ過カートリ
ッジである。4は原水のストレート吐出とシャワー吐出
を行う吐出口キャップで、吐出口キャップ4には後述す
るストレート吐出口27、シャワー吐出口30が設けら
れている。また、5はろ過水のストレート吐出とシャワ
ー吐出を行う両口を備えたろ過水吐出部、3は原水のス
トレート吐出、シャワー吐出、ろ過水の吐出など一連の
吐出、止水状態を切り替える操作レバーである。操作レ
バー3が原水のストレート吐出、シャワー吐出を行う位
置にあるときは、水は矢印Aから矢印Fに流れ、ろ過水
吐出を行う位置にあるときは矢印Aから矢印B,C,
D,Eへと流れる。
【0006】次に図7を参照して上記ろ過器の内部構造
について説明する。図7(a),(b)において、40
は切替装置ケースである。切替装置ケース40には、3
つの給水口40bと、原水のストレート用流入口16お
よびシャワー用流入口17が、連結管15への流入口周
囲に設けられた円筒腔壁40aの中に嵌入されている。
41aは回転弁棒41に形成された突起カム、41bは
回転弁棒41の外周に形成された水路溝で、突起カム4
1aは水路溝41b内に設けられている。
【0007】13は各水路溝41bを分離する合成ゴム
製のOリング、42は継手パイプ9を通って流入した原
水からゴミ等を除去するフィルタープレート、42aは
フィルタープレート42に形成された多数のフィルター
孔、43は十字状リブ付き弁棒、44はDリングであ
る。十字状リブ付き弁棒43は、ストレート吐出、シャ
ワー吐出、ろ過水吐出の3モードの場合、3本設けられ
るとともに、その上端には支軸が形成されて、それぞれ
がフィルター孔42aの1つに挿入され、同時にその十
字状リブと下端が給水口40b内に挿入されている。す
なわち、これらのフィルター孔42aは、本来のゴミ等
の除去作用の他、支軸の案内も兼ねている。
【0008】十字状リブ付き弁棒43は、上動されると
Dリング44が給水口40bを解放し、十字リブと給水
口40bの間が通水可能になるが、下動されるとDリン
グ44が給水口40bを閉止する。15は連結管で、操
作レバー3でろ過水吐出を選択したとき、ろ過カートリ
ッジに通水するもので、ろ過水路の一部を構成する。
【0009】45は十字状リブ付き弁棒43を給水口4
0b側に付勢する圧縮バネである。十字状リブ付き弁棒
43は、回転弁棒41の水路溝41bと整合した位置に
配置されており、突起カム41aが操作レバー3を回動
させて十字リブ付き弁棒43の1つを押し上げると、給
水口40bが解放される。突起カム41aは、回転弁棒
41の水路溝41b内に設定角度を変えて設けられてお
り、回動することによってそれぞれ別々に十字リブ付き
弁棒43を押し上げることができる。ここで設定角度を
同一にすれば、同時に2つ以上の十字リブ付き弁棒43
を押し上げることもできる。
【0010】さらに水路溝41bは、左の1つが連結管
15に連通され、中と右の2つが原水のストレート用流
入口16とシャワー用流入口17の位置に設けられてい
る。
【0011】このため、十字状リブ付き弁棒43が操作
レバー3によって回動されると、突起カム41aの押し
上げにより給水口40bのいずれかが解放され、水路溝
41bのいずれかを介して、さらに連結管15、原水の
ストレート用流入口16、シャワー用流入口17のいず
れかと接続されることとなる。
【0012】47はろ過水用切り替えスイッチ、46は
ろ過水吐出を行うシャワー口であり、ろ過水吐水部5に
は、図示しないストレート吐出を行う口がシャワー口4
6の前側に設けられている。ろ過水用切り替えスイッチ
47は回転弁棒41によって切り替えられ、シャワー口
46とストレート口が適宜切り替えられる。連結管15
はろ過カートリッジ8内に接続され、内部に設けられた
活性炭層を通り、さらに中空糸膜を通ってろ過水路のろ
過水用切り替えスイッチ47に導かれ、シャワー口46
またはストレート口から吐出される。スイッチの切り替
えによってストレート用流入口16、シャワー用流入口
17に選択的に通水される原水は、後述する切替装置ケ
ース40の下面に設けられたストレート用流路とシャワ
ー用水室31のどちらかから別々に吐出される。
【0013】27は吐出口キャップ4に設けられた円形
状のストレート吐出口、30は同様に吐出口キャップ4
に設けられたリング形状のシャワー吐出口である。スト
レート吐出口27は、吐出口キャップ4の中央に同心状
に立設された円筒部28から形成され、ストレート用流
入口16と嵌合されている。この嵌合によってストレー
ト用流路が形成される。
【0014】次にこの直結型のろ過器の動作について説
明する。まず原水をストレートに吐出させたいときは、
操作レバー3を回動させて3つの十字状リブ付き弁棒4
3のうちの中央の十字状リブ付き弁棒43を突起カム4
1aで持ち上げる。このとき他の2つの十字状リブ付き
弁棒43は閉鎖されたままである。これによって、水道
栓1から流入した原水は、継手パイプ9を通って中央の
給水口40bに入り、十字状リブ付き弁棒43の十字状
リブに案内されながら、回転弁棒41の外周の水路溝4
1bを介して切替装置ケース40のストレート用流入口
16を通り、吐出口キャップ4のストレート吐出口27
から吐出される。
【0015】また原水をシャワーで吐出させたいとき
は、操作レバー3を回動させて3つの十字状リブ付き弁
棒43のうちの右の十字状リブ付弁棒43を突起カム4
1aで持ち上げる。このとき他の2つの十字状リブ付き
弁棒43は圧縮バネ45によって閉鎖されたままであ
る。水道栓1から流入した原水は継手パイプ9を通っ
て、右の給水口40bに入り、十字状リブ付き弁棒43
の十字状リブに案内されながら、回転弁棒41の一番右
の水路溝41aを介して切替装置ケース40下面のシャ
ワー用流入口17を通ってシャワー用水室31の中に入
り、シャワー吐出口30のシャワー孔23から吐出され
る。
【0016】次にろ過水を吐出させたいときには、3つ
の十字状リブ付き弁棒43のうちの一番左の十字状リブ
付き弁棒43を突起カム41aで持ち上げる。このとき
他の2つの十字状リブ付き弁棒43は圧縮バネ45によ
って閉鎖されたままとなる。
【0017】水道栓1から流入した原水は継手パイプ9
を通って、左の給水口40bに入り、十字状リブに案内
されながら、回転弁棒41の一番左の水路溝41bを介
して連結管15に吐き出され、ろ過カートリッジ8の中
で浄化され、ろ過水用切り替えスイッチ47を経て、ろ
過水吐出部5のうち操作レバー3によって選択されたシ
ャワー口46またはストレート口から吐出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のろ過器
においては、ろ過器の切り替え動作において、操作レバ
ー3を回動させて、閉鎖されている十字状リブ付き弁棒
43を突起カム41aで持ち上げるとき、継手パイプ9
側と給水口40b側に圧力差が生じるため、十字状リブ
付き弁棒43が受圧体となる。したがって、給水圧力の
増加で繰作レバー3の回転力が増加し操作性が悪化す
る。
【0019】また十字状リブ付き弁棒43に取り付けら
れているDリング44に、給水口40bのシール面が接
触してシールする構造であり、給水圧力の増加に伴いシ
ール性は向上するものの、低い給水圧力におけるシール
性は低い。このため圧縮バネ45で付勢することで、低
い給水圧力におけるシール性を向上させており、結果と
して部品点数が多くなり、組立時の作業性も悪い。
【0020】本発明は上記従来の間題点を解決するもの
で、比較的簡単な構造で、給水圧力が変化した場合に
も、操作性やシール性がよい水路切替装置を提供するこ
とを第1の目的とし、さらに小型、軽量で水道栓に直結
することができ、かつ簡単に水路を切り替えられること
のできるろ過器を提供することを第2の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の水路切替装置は、複数の水路孔を有する弁棒
と同弁棒に連接された流入口を有する弁体とを備え、前
記弁棒を移動させて前記複数の水路孔のいずれかと前記
弁体の流入口とを連通状態にすることにより前記複数の
水路を切り替える水路切替装置であって、前記弁体を変
形可能な弾性部材で形成するとともに、前記弁体と弁棒
の接触面にそれぞれ密着状体で摺動可能な曲面部を形成
したことを特徴とする。
【0022】この発明によれば、給水圧力の変化を受け
にくく、操作性、シール性がよい水路切替装置を提供す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、複数の水
路孔を有する弁棒と同弁棒に連接された流入口を有する
弁体とを備え、前記弁棒を移動させて前記複数の水路孔
のいずれかと前記弁体の流入口とを連通状態にすること
により前記複数の水路を切り替える水路切替装置であっ
て、前記弁体を変形可能な弾性部材で形成するととも
に、前記弁体と弁棒の接触面にそれぞれ密着状体で摺動
可能な曲面部を形成したことを特徴とする水路切替装置
で、これによって、弁体に設けられている変形可能な曲
面部と弁棒の曲面部が均一に密接するため、低い圧力に
おいてもシール性を良好に保つことができる。
【0024】請求項2記載の発明は、前記曲面部を球面
状としたもので、弁棒を回転移動する際の摩擦抵抗を少
なくすることができ、操作性が向上する。
【0025】請求項3記載の発明は、前記弁体の流入口
に、補強用のリング状リブおよびリング状リブと流入口
とを接続する放射状リブが設けられているもので、これ
によって、弁体の耐久性が向上する。
【0026】請求項4記載の発明は、前記弁棒の水路孔
縁が曲面状に形成されているもので、これによって、さ
らに弁棒を回転移動する際の摩擦抵抗を少なくすること
ができ、操作性が向上する。
【0027】請求項5記載の発明は、前記弁棒を移動さ
せて水路を切り換える際に、前記弁棒に設けられた複数
の水路と前記弁体の流入口を常に連通状態とする溝を、
前記弁棒に形成していることを特徴とするもので、これ
によって、切り替え動作時に止水されることなく、また
給水圧力が変化した場合にも良好な操作性が確保でき
る。
【0028】請求項6記載の発明は、供給された原水を
そのまま吐水するストレート吐水流路、シャワーにして
吐水するシャワー吐水流路、及び、ろ過水路のいずれか
に選択的に通水する上記水路切替装置を備えたろ過器
で、これによって、原水をそのままストレートに吐出す
るか、シャワーとするか、あるいはろ過水とするかを簡
単に切り替えることができる。。
【0029】以下本発明の実施の形態である水路切替装
置とこの水路切替装置を用いたろ過器を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態におけるろ
過器の外観斜視図、図2(a)は図1に示すろ過器の縦
断面図、同図(b)は、同図(a)に示す吐出口キャッ
プの上面図、図3は図1に示すろ過器の横断面図であ
る。なお以下に示す実施の形態において、従来例で説明
したろ過器および水路切替装置の部材に対応する部材は
同じ符号を付している。
【0030】図1において、1は水道栓、2は固定ナッ
ト、3は操作レバー、4は吐出口キャップ、5はろ過水
吐出部、6はろ過器の下ケース、7はろ過器の上ケー
ス、8はろ過カートリッジ、9は継手パイプである。な
お本実施の形態では、吐出口キャップ4と下ケース6と
は別体としているが一体に形成することもできる。ここ
で、操作レバー3が原水のストレート吐出又はシャワー
吐出を行う位置にあるときは、水は矢印AからFに流
れ、ろ過水の吐出を行う位置にあるときは、矢印Aから
B,C,D,Eへと流れる。
【0031】次に水路切替装置とそれを用いたろ過器の
内部の詳細について説明する。図2(a),(b)及び
図3において、10はケース、10aは流路室、10b
は弁体挿入穴、11は弁棒、11aは3つの水路孔、1
1bは水路溝、12は弁体である。また、13はOリン
グ、14は弁棒用キャップ、15は連結管、16は原水
ストレート用流入口、17はシャワー用流入口、18は
ろ過水路である。19は着脱白在のろ過カートリッジ8
内に設けられた活性炭層で、ろ過水路18の一部を構成
する連結管15を通って原水が導かれる。ろ過水路18
の一部を構成する連結管15には、ろ過カートリッジ8
を着脱自在に取り付けることのできる装着部20が設け
られている。
【0032】21はろ過カートリッジ8内に設けられた
中空糸膜で、活性炭層19の内周側に設けられている。
原水はろ過カートリッジ8の外周側に設けられた活性炭
19内を通過して、ここで不純物や残留塩素等が取り除
かれ、ろ過カートリッジ8の端部で反転して中空糸膜2
1内に流入する。さらに中空糸膜21内で一般細菌等が
ろ過されてろ過水となり、ろ過水路18に設けられた流
量チェッカー22を経て、ろ過水吐出部5から吐出され
る。流量チェッカー22は、ろ過カートリッジ8から吐
出されるろ過水の吐出圧を受ける受圧体22aとその圧
力に抗して受圧体22aを付勢するスプリング等から構
成されており、ろ過カートリッジ8が目詰まりして能力
が落ちてきたら外部にそれを報知することができる。
【0033】23は吐出キャップ4に設けられた多数の
シャワー孔、24,25は多数のシャワー孔23のうち
外周側2列に形成された仕切リブ、26は分配リングで
ある。仕切リブ24,25は分配リング26とともに整
流リブとして機能する。これによって外周に配置された
シャワー孔23からの噴出流を強めることができ、シャ
ワー孔23を通しての全体の噴出状態を均一なものにす
ることができる。
【0034】27は円形状のストレート吐出口、28は
ストレート吐出口27を形成する円筒部である。このよ
うにケース10のストレート用流入口16から円筒部が
立設されており、円筒部28を挿入して嵌合させれば、
2つの円筒部でストレート用流路が構成されることとな
る。
【0035】29は分配リング26と円筒部28との間
に設けられた扇状の平面部からなる分散面部で、ケース
10に形成されたシャワー用流入口17と対向した位置
で、かつシャワー吐出口30側からシャワー用水室31
内に突出させて設けられている。また、シャワー用流入
口17と接近しており、流入する原水がこれを直撃し
て、他の部分に流れを分散させる。分散面部29は高い
位置にあるので、流れはケース10側に大きな循環流を
つくることなく、まんべんなくシャワー孔23のいずれ
にも回り込んで仕切リブ24,25に案内され、均一に
吐出される。
【0036】続いて本発明の要部である水路切替装置に
ついて説明する。図4(a)は本発明の実施の形態にお
ける水路切替装置のろ過水吐出時の縦断面図、同図
(b)は同じくろ過水吐出時のシール面部の縦断面図、
同図(c)はストレート吐出時の縦断面図、同図(d)
は同じくストレート吐出時のシール面部の縦断面図、同
図(e)はシャワー吐出時の縦断面図、同図(f)は同
じくシャワー吐出時のシール面部の縦断面図である。図
5は水路切替装置に使用された弁体を示す図で、同図
(a)は上面図、同図(b)は上面からの斜視図、同図
(c)は下面からの斜視図、同図(d)は縦断面図をそ
れぞれ示す。
【0037】図4を参照して、32は水路切替装置であ
り、ケース10、弁棒11、弁体12、Oリング13、
弁棒用キャップ14等から形成されている。
【0038】図5を参照して、弁体12は合成ゴム製で
あり、下方に突出した径小の第1円筒部12aと、この
第1円筒部12aの上部に一体に形成された第2円筒部
12bで形成されており、さらに第1円筒部12a先端
部には、低圧状態でのシール性向上を目的とした薄肉テ
ーパー状シール面12cが形成されている。
【0039】薄肉テーパー状シール面12cは、図5
(d)の部分拡大図に示すように、弁棒11の後述する
球面状シール面11cに整合した曲面形状を有し、この
薄肉テーパー状シール面12cと球面状シール面11c
が弾力的に接触することによりシール性が確保される。
また、図5(a)に示すように、弁体12の流入口34
にある薄肉テーパー状シール面12c内壁には放射状リ
ブ12dが、薄肉テーパー状シール面12c内壁孔縁に
はリング状リブ12eが、シール面変形防止のための補
強リブとして設けられている。
【0040】この弁体12の第1円筒部12aは、ケー
ス10の弁体挿入穴10bに挿入され、第1円筒部12
aの外壁が弁体挿入穴10bの内周壁に保持されてい
る。また弁体12の第2円筒部12bの外壁はケース1
0の内壁にて保持され、ワッシャー33によって押さえ
られ固定されている。
【0041】弁棒11には、弁体12の薄肉テーパー状
シール面12cとの接触を均一化しシール性を向上させ
るための球面状シール面11cが設けられており、球面
状シール面11cの表面には、水路孔11aであるろ過
水水路孔11a1、原水ストレート水路孔11a2、原
水シャワー水路孔11a3が設けられている。また弁棒
11の内部には、前記した水路孔とそれぞれ連結され
た、ろ過水通水路11d1、原水ストレート通水路11
d2、及び原水シャワー通水路11d3が設けられてい
る。
【0042】ろ過水通水路11d1はろ過水路18に接
続され、原水ストレート通水路11d2は原水ストレー
ト用溝11b1に接続され、原水シャワー通水路11d
3は原水シャワー用溝11b2にそれぞれ接続されてい
る。さらに弁棒11のろ過水通水路11d1、原水スト
レート通水路11d2、原水シャワー通水路11d3
は、ろ過水路18側一方向より通水路が貫通しており、
弁棒用キャップ14にてろ過水通水路11d1のみ開口
され、その他の通水路は封鎖されている。
【0043】さらに球面状シール面11cの表面に設け
られているろ過水水路孔11a1と原水ストレート水路
孔11a2の間、及び原水ストレート水路孔11a2と
原水シャワー水路孔11a3の間にはそれぞれ溝11e
が設けられている。これは弁棒11を回動させ水路切り
替えを行うとき、水路切り替えの過渡期において吐水状
態が完全な止水にならないようにするためのものであ
る。さらに3つの水路孔11aの孔縁にはR部(曲面
部)が設けられている。これは弁棒11の球面状シール
面11cと弁体12の薄肉テーパー状シール面12cと
の摺動接触による磨耗低減を目的としたものである。弁
棒11はケース10に内蔵され、各水路溝の仕切りはO
リング13によって行われる。
【0044】次いで上記水路切替装置の動作について説
明する。水道栓1より供給された原水は流入口34に流
入し、弁体12の薄肉テーパー状シール面12cから弁
棒11の水路孔11aに流出する。ろ過水側の切り替え
を行いたいときは、弁棒11を回動させ、弁体12の薄
肉テーパー状シール面12cと弁棒11の球面状シール
面11c表面に設けられているろ過水水路孔11a1を
接触させる。また原水ストレート側の切り替えを行いた
いときは、弁棒11を回動させ、弁体12の薄肉テーパ
ー状シール面12cと弁棒11の球面状シール面11c
表面に設けられた原水ストレート水路孔11a2を接触
させる。さらに、原水シャワー側の切り替えを行いたい
ときは、弁棒11を回動させ、弁体12の薄肉テーパー
状シール面12cと弁棒11の球面状シール面11c裏
面に設けられた原水シャワー水路孔11a3を接触させ
る。
【0045】また、水路切り替え過渡期において止水状
態になることを防止するために、弁棒11の球面状シー
ル面12cの水路孔11a間に溝11eが設けられてい
ることから、弁体12の薄肉テーパー状シール面12c
と弁棒11の球面状シール面11cの接触が溝11eの
部分だけ開放され、流路室10aに流れ込み他の水路孔
11aにも水が流れ込むことになる。すなわち水路の切
り替え過渡期においては全吐出口から吐出されることに
なり、これによって水圧の増加によっても操作性を阻害
することなく容易に水路を切り替えることができる。
【0046】続いて、このろ過器を用いる場合の動作に
ついて説明する。ろ過水を吐出させたいときは、操作レ
バー3によって弁棒11を回動させ、弁棒11の球面状
シール面11cに設けられているろ過水水路孔11a1
を、弁体12の薄肉テーパー状シール面12cに接触さ
せ、弁棒12のろ過水通水路11d1、連結管15、ろ
過カートリッジ8の中の活性炭層19、中空糸膜21を
介し、流量チェッカー21で流量をチェックした後、ろ
過水吐出部5から吐出させる。
【0047】また、原水ストレートを吐出させたいとき
は、操作レバー3によって弁棒12を回動させ、弁棒1
1の球面状シール面11cに設けられている原水ストレ
ート水路孔11a2を弁体12の薄肉テーパー状シール
面12cに接触させ、弁棒12の原水ストレート通水路
11d2、原水ストレート用溝11b1を介し、ストレ
ート吐出口27から吐出させる。
【0048】さらに、原水シャワーを吐出させたいとき
は、操作レバー3によって弁棒12を回動させ、弁棒1
1の球面状シール面11cに設けられている原水シャワ
ー水路孔11a3と弁体12の薄肉テーパー状シール面
12cを接触させ、弁棒12の原水シャワー通水路11
d3、原水シャワー用溝11b2を介し、シャワー吐出
口30のシャワー孔23から吐出させる。
【0049】このように本発明のろ過器は、供給された
原水をろ過水通水路11d1、原水ストレート通水路1
1d2、原水シャワー通水路11d3のいずれかに選択
的に接続する水路切替装置と、ろ過水路に装着されるろ
過カートリッジ8からのろ過水を吐出するろ通水吐出部
を備えたろ過器であるから、原水をそのまま吐出する
か、シャワーとするか、あるいはろ過水とするかを水路
切替装置によって簡単に切り替えられることができ、ろ
過器をコンパクトにすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の水路切
替装置は給水圧力の変化に影響を受けにくく、操作性、
シール性がよいものである。またこの水路切替装置を用
いた本発明のろ過器は、小型、軽量で水道栓に直結する
ことができ、原水をそのまま吐出するか、シャワーとす
るか、あるいはろ過水とするかを簡単に切り替えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるろ過器の外観斜視
【図2】(a)は図1に示すろ過器の縦断面図 (b)は(a)に示す吐出口キャップの上面図
【図3】図1に示すろ過器の横断面図
【図4】(a)は本発明の実施の形態における水路切替
装置のろ過水吐出時の縦断面図 (b)は同じくろ過水吐出時のシール面部の縦断面図 (c)はストレート吐出時の縦断面図 (d)は同じくストレート吐出時のシール面部の縦断面
図 (e)はシャワー吐出時の縦断面図 (f)は同じくシャワー吐出時のシール面部の縦断面図
【図5】(a)は本発明の一実施の形態における水路切
替装置の弁体の上面図 (b)は上面からの斜視図 (c)は下面からの斜視図 (d)は縦断面図
【図6】従来のろ過器の外観斜視図
【図7】(a)は図6に示すろ過器の縦断面図 (b)は図6に示すろ過器に用いられている吐出口キャ
ップの上面図
【符号の説明】
1 水道栓 2 固定ナット 3 操作レバー 4 吐出口キャップ 5 ろ過水吐出部 6 下ケース 7 上ケース 8 ろ過カートリッジ 9 継手パイプ 10 ケース 10a 流路室 10b 弁体挿入穴 11 弁棒 11a 水路孔 11a1 ろ過水水路孔 11a2 原水ストレート水路孔 11a3 原水シャワー水路孔 11b 水路溝 11b1 原水ストレート用溝 11b2 原水シャワー用溝 11c 球面状シール面 11d 通水路 11d1 ろ過水通水路 11d2 原水ストレート通水路 11d3 原水シャワー通水路 11e 溝 12 弁体 12a 第1円筒部 12b 第2円筒部 12c 薄肉テーパー状シール面 12d 放射リブ 12eリング状リブ 13 Oリング 14 弁棒用キャップ 15 連結管 16 ストレート用流入口 17 シャワー用流入口 18 ろ過水路 19 活性炭層 20 装着部 21 中空糸膜 22 流量チェッカー 22a 受圧体 23 シャワー孔 24 仕切リブ 25 仕切リブ 26 分配リング 27 ストレート吐出口 28 円筒部 29 分散面部 30 シャワー吐出口 31 シャワー用水室 32 水路切替装置 33 ワッシヤー 34 流入口 40 切替装置ケース 40a 円筒腔壁 40b 給水口 41 回転弁棒 41a 突起カム 41b 水路溝 42 フィルタープレート 42a フィルター孔 43 十字状リブ付き弁棒 44 Dリング 45 圧縮バネ 46 シャワー口 47 ろ過水用切り替えスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の水路孔を有する弁棒と同弁棒に連接
    された流入口を有する弁体とを備え、前記弁棒を移動さ
    せて前記複数の水路孔のいずれかと前記弁体の流入口と
    を連通状態にすることにより前記複数の水路を切り替え
    る水路切替装置であって、前記弁体を変形可能な弾性部
    材で形成するとともに、前記弁体と弁棒の接触面にそれ
    ぞれ密着状体で摺動可能な曲面部を形成したことを特徴
    とする水路切替装置。
  2. 【請求項2】前記曲面部が球面状であることを特徴とす
    る請求項1記載の水路切替装置。
  3. 【請求項3】前記弁体の流入口に、補強用のリング状リ
    ブおよびリング状リブと流入口とを接続する放射状リブ
    が設けられていることを特徴とする請求項1,2記載の
    水路切替装置。
  4. 【請求項4】前記弁棒の水路孔縁が曲面状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3記載の水路切替装
    置。
  5. 【請求項5】前記弁棒を移動させて水路を切り換える際
    に、前記弁棒に設けられた複数の水路孔と前記弁体の流
    入口を常に連通状態とする溝を、前記弁棒に形成してい
    ることを特徴とする請求項1〜4記載の水路切替装置。
  6. 【請求項6】供給された原水をそのまま吐水するストレ
    ート吐水流路、シャワーにして吐水するシャワー吐水流
    路、及び、ろ過水路のいずれかに選択的に通水する請求
    項1〜5記載の水路切替装置を備えたろ過器。
JP2119697A 1997-02-04 1997-02-04 水路切替装置及びこれを備えたろ過器 Pending JPH10219769A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2119697A JPH10219769A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 水路切替装置及びこれを備えたろ過器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2119697A JPH10219769A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 水路切替装置及びこれを備えたろ過器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10219769A true JPH10219769A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12048221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2119697A Pending JPH10219769A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 水路切替装置及びこれを備えたろ過器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10219769A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210026861A (ko) * 2019-09-02 2021-03-10 박명수 정수 필터 기능을 갖춘 수전금구

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210026861A (ko) * 2019-09-02 2021-03-10 박명수 정수 필터 기능을 갖춘 수전금구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100591625C (zh) 具有净水功能的淋浴喷头中水质净化筒的沉积物冲洗构造
US6258266B1 (en) Faucet mount water filtration device
CN107441815B (zh) 一种集成水路板
CN210386244U (zh) 可切换出水模式的花洒
KR100498668B1 (ko) 정수기의 원수 차단 장치
JPH10219769A (ja) 水路切替装置及びこれを備えたろ過器
CN216812984U (zh) 废水阀及净水设备
CN213347989U (zh) 一种反冲洗前置过滤器
WO2000072939A1 (en) Filter for fluids
CN213555633U (zh) 一种可切换出水的过滤装置
JP3775027B2 (ja) 浄水器のろ過カートリッジ
CN216677316U (zh) 龙头净水器
JP4085727B2 (ja) 浄水器
JP3627350B2 (ja) 流量チェッカーおよび浄水器
JP3179378B2 (ja) 切換弁
CN216457397U (zh) 龙头净水器
JP3632279B2 (ja) シャワー吐水装置および浄水器
CN114738518B (zh) 一种阀组及厨卫器具
KR100525528B1 (ko) 정수기용 관로조립체
CN211009992U (zh) 一种不断流的分水阀及其智能坐便器
CN214158783U (zh) 一种水龙头净水装置
JP2003027547A (ja) シリンダ式弁装置
KR100490023B1 (ko) 절수 샤워헤드
CN212702489U (zh) 一种具有过滤功能的花洒
CN214158789U (zh) 水龙头净水装置