JPH10219177A - 水性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents
水性ボールペン用インキ組成物Info
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- JPH10219177A JPH10219177A JP9023789A JP2378997A JPH10219177A JP H10219177 A JPH10219177 A JP H10219177A JP 9023789 A JP9023789 A JP 9023789A JP 2378997 A JP2378997 A JP 2378997A JP H10219177 A JPH10219177 A JP H10219177A
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- Pens And Brushes (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、長期保管してもペン先に腐
食が発生せず、高い筆記性レベルを保持する水性ボール
ペン用インキ及びそれを充填したボールペンを提供する
ことである。 【解決手段】 少なくとも化学式M2O・WO3(但しM
はアルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミンの何れか
である)で示されるタングステン酸塩、着色剤及び水を
含有してなる水性ボールペン用インキ組成物である。又
それを充填したボールペンである。
食が発生せず、高い筆記性レベルを保持する水性ボール
ペン用インキ及びそれを充填したボールペンを提供する
ことである。 【解決手段】 少なくとも化学式M2O・WO3(但しM
はアルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミンの何れか
である)で示されるタングステン酸塩、着色剤及び水を
含有してなる水性ボールペン用インキ組成物である。又
それを充填したボールペンである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性ボールペン用
インキ及び水性ボールペンに関するものである。詳しく
は、ペン先の耐腐食性を改良したボールペンに関する。
インキ及び水性ボールペンに関するものである。詳しく
は、ペン先の耐腐食性を改良したボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】水性ボールペンのペン先に用いられるボ
ールの金属材料としては超硬合金が用いられる。超硬合
金とは、元素周期律表IVa,Va,VIa族の金属の炭化
物の粉末をFe,Co,Niの鉄族金属で焼結結合した
合金であり、WC−Co系とWC−TiC−Ta(N
b)C−Co系などがある。この金属部材を使用した場
合、ボールの筆記による機械的耐摩耗性はよいが、イン
キ中に含まれる腐食成分のため金属部材が腐食し、筆記
不能となる問題があった。このような問題を改良する目
的で、ペン先に用いられている超硬合金ボールにCr3
C2を添加しているものが多い。
ールの金属材料としては超硬合金が用いられる。超硬合
金とは、元素周期律表IVa,Va,VIa族の金属の炭化
物の粉末をFe,Co,Niの鉄族金属で焼結結合した
合金であり、WC−Co系とWC−TiC−Ta(N
b)C−Co系などがある。この金属部材を使用した場
合、ボールの筆記による機械的耐摩耗性はよいが、イン
キ中に含まれる腐食成分のため金属部材が腐食し、筆記
不能となる問題があった。このような問題を改良する目
的で、ペン先に用いられている超硬合金ボールにCr3
C2を添加しているものが多い。
【0003】特公昭49−45333号公報には、腐食
抑制剤として、インキ中にベンゾトリアゾールを添加し
たインキが開示されている。しかしながら、超硬合金ボ
ールにCr3C2を添加しても、またベンゾトリアゾール
をインキ中に添加しても、耐腐食性は十分ではなく、長
期に保存した場合に筆記不能となる問題は未だ解決され
ていない。
抑制剤として、インキ中にベンゾトリアゾールを添加し
たインキが開示されている。しかしながら、超硬合金ボ
ールにCr3C2を添加しても、またベンゾトリアゾール
をインキ中に添加しても、耐腐食性は十分ではなく、長
期に保存した場合に筆記不能となる問題は未だ解決され
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
保管してもペン先に腐食が発生せず、高い筆記性レベル
を保持する水性ボールペン用インキ及びそれを充填した
ボールペンを提供するものである。
保管してもペン先に腐食が発生せず、高い筆記性レベル
を保持する水性ボールペン用インキ及びそれを充填した
ボールペンを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため、鋭意研究を行った結果、インキ組成物に
タングステン酸塩を含有させることにより、前記目的を
達成しうることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成した。
解決するため、鋭意研究を行った結果、インキ組成物に
タングステン酸塩を含有させることにより、前記目的を
達成しうることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成した。
【0006】本発明の水性ボールペン用インキ組成物
は、少なくとも、化学式M2O・WO3(但しMはアルカ
リ金属、NH4 +、アルカノールアミンの何れかである)
で示されるタングステン酸塩、着色剤、及び水を含有し
てなる水性ボールペン用インキ組成物である。ここでタ
ングステン酸塩の含有量はWO3を基準に0.1〜1
0.0重量%であり、着色剤は0.05〜30重量%、
水は40〜90重量%含有するものである。
は、少なくとも、化学式M2O・WO3(但しMはアルカ
リ金属、NH4 +、アルカノールアミンの何れかである)
で示されるタングステン酸塩、着色剤、及び水を含有し
てなる水性ボールペン用インキ組成物である。ここでタ
ングステン酸塩の含有量はWO3を基準に0.1〜1
0.0重量%であり、着色剤は0.05〜30重量%、
水は40〜90重量%含有するものである。
【0007】本発明の水性ボールペンは、M2O・WO3
で示されるタングステン酸塩、着色剤、および水を含有
する水性ボールペンインキを充填したインキ収容管、ス
テンレス、真鍮及び洋白からなる群から選ばれた少なく
とも一種からなる材質のチップホルダー及び超硬合金ボ
ールを有するペン先を具備することを特徴とするもので
ある。
で示されるタングステン酸塩、着色剤、および水を含有
する水性ボールペンインキを充填したインキ収容管、ス
テンレス、真鍮及び洋白からなる群から選ばれた少なく
とも一種からなる材質のチップホルダー及び超硬合金ボ
ールを有するペン先を具備することを特徴とするもので
ある。
【0008】本発明の水性ボールペン用インキ組成物に
用いるタングステン酸塩は化学式M2O・WO3(但しM
はアルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミン)で示さ
れる化合物であり、インキ組成物中の含有量は0.1〜
10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%
である。0.1重量%未満では充分な耐腐食性は得られ
ず、また10.0重量%超では沈澱物を発生させるおそ
れがあるので不適切である。
用いるタングステン酸塩は化学式M2O・WO3(但しM
はアルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミン)で示さ
れる化合物であり、インキ組成物中の含有量は0.1〜
10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%
である。0.1重量%未満では充分な耐腐食性は得られ
ず、また10.0重量%超では沈澱物を発生させるおそ
れがあるので不適切である。
【0009】本発明のインキ組成物において、水溶性有
機溶剤を用いても良い。その溶剤としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの水
溶性多価アルコール類、エチレングリコールモノメチル
エーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル(エチルセロソルブ)などのセロソル
ブ類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メチ
ルカルビトール)、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル(エチルカルビトール)などのカルビトール類、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートのよ
うなグリコールエーテルエステル類などが挙げられる。
その含有量は、全組成物に対して、通常40重量%以下
好ましくは5〜40重量%の範囲で選ばれる。40重量
%を超えると紙に書いた時、インキが裏抜けしたり、乾
き難かったりして、好ましくない。
機溶剤を用いても良い。その溶剤としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの水
溶性多価アルコール類、エチレングリコールモノメチル
エーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル(エチルセロソルブ)などのセロソル
ブ類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メチ
ルカルビトール)、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル(エチルカルビトール)などのカルビトール類、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートのよ
うなグリコールエーテルエステル類などが挙げられる。
その含有量は、全組成物に対して、通常40重量%以下
好ましくは5〜40重量%の範囲で選ばれる。40重量
%を超えると紙に書いた時、インキが裏抜けしたり、乾
き難かったりして、好ましくない。
【0010】本発明のインキ組成物に用いられる着色材
としては、顔料又は水溶性染料である。顔料の種類につ
いては、特に制限はなく、従来水性インキ組成物に慣用
されている無機系及び有機系顔料の中から任意のものを
使用することができる。無機系顔料としては、例えば酸
化チタン、カーボンブラック、金属粉などが挙げられ、
また有機系顔料としては、例えばアゾレーキ、不溶性ア
ゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリ
レン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリ
ドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料など
が挙げられる。具体的にはフタロシアニンブルー(C.
I.74160)、フタロシアニングリーン(C.I.
74260)、ハンザイエロー3G(C.I.1167
0)、ジスアゾエローGR(C.I.21100)、パ
ーマネントレッド4R(C.I.12335)、ブリリ
アントカーミン6B(C.I.15850)、キナクリ
ドンレッド(C.I.46500)などが使用できる。
としては、顔料又は水溶性染料である。顔料の種類につ
いては、特に制限はなく、従来水性インキ組成物に慣用
されている無機系及び有機系顔料の中から任意のものを
使用することができる。無機系顔料としては、例えば酸
化チタン、カーボンブラック、金属粉などが挙げられ、
また有機系顔料としては、例えばアゾレーキ、不溶性ア
ゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリ
レン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリ
ドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料など
が挙げられる。具体的にはフタロシアニンブルー(C.
I.74160)、フタロシアニングリーン(C.I.
74260)、ハンザイエロー3G(C.I.1167
0)、ジスアゾエローGR(C.I.21100)、パ
ーマネントレッド4R(C.I.12335)、ブリリ
アントカーミン6B(C.I.15850)、キナクリ
ドンレッド(C.I.46500)などが使用できる。
【0011】水溶性染料としては、直接染料、酸性染
料、食用染料、塩基性染料のいずれも用いることができ
る。直接染料の一例を以下に記載する。C.I.ダイレ
クトブラック17、同19、同22、同32、同38、
同51、同71、C.I.ダイレクトエロー4、同2
6、同44、同50、C.I.ダイレクトレッド1、同
4、同23、同31、同37、同39、同75、同8
0、同81、同83、同225、同226、同227、
C.I.ダイレクトブルー1、同15、同71、同8
6、同106、同119等が挙げられる。
料、食用染料、塩基性染料のいずれも用いることができ
る。直接染料の一例を以下に記載する。C.I.ダイレ
クトブラック17、同19、同22、同32、同38、
同51、同71、C.I.ダイレクトエロー4、同2
6、同44、同50、C.I.ダイレクトレッド1、同
4、同23、同31、同37、同39、同75、同8
0、同81、同83、同225、同226、同227、
C.I.ダイレクトブルー1、同15、同71、同8
6、同106、同119等が挙げられる。
【0012】酸性染料の一例を以下に記載する。C.
I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同3
1、同52、同107、同109、同110、同11
9、同154、C.I.アシッドエロー7、同17、同
19、同23、同25、同29、同38、同42、同4
9、同61、同72、同78、同110、同141、同
127、同135、同142、C.I.アシッドレッド
8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、
同37、同51、同52、同57、同82、同87、同
92、同94、同111、同129、同131、同13
8、同186、同249、同254、同265、同27
6、C.I.アシッドバイオレッド15、同17、C.
I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、
同23、同25、同40、同41、同43、同62、同
78、同83、同90、同93、同103、同112、
同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同
9、同16、同25、同27等が挙げられる。
I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同3
1、同52、同107、同109、同110、同11
9、同154、C.I.アシッドエロー7、同17、同
19、同23、同25、同29、同38、同42、同4
9、同61、同72、同78、同110、同141、同
127、同135、同142、C.I.アシッドレッド
8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、
同37、同51、同52、同57、同82、同87、同
92、同94、同111、同129、同131、同13
8、同186、同249、同254、同265、同27
6、C.I.アシッドバイオレッド15、同17、C.
I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、
同23、同25、同40、同41、同43、同62、同
78、同83、同90、同93、同103、同112、
同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同
9、同16、同25、同27等が挙げられる。
【0013】食用染料はその大部分が直接染料又は酸性
染料に含まれるが、含まれないものの一例としては、
C.I.フードエロー3が挙げられる。塩基性染料の一
例を以下に記載する。C.I.ベーシックエロー1、同
2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、
同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同
14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同
7、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシッ
クブラウン12、C.I.ベーシックブラック2、同8
等が挙げられる。
染料に含まれるが、含まれないものの一例としては、
C.I.フードエロー3が挙げられる。塩基性染料の一
例を以下に記載する。C.I.ベーシックエロー1、同
2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、
同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同
14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同
7、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシッ
クブラウン12、C.I.ベーシックブラック2、同8
等が挙げられる。
【0014】これらの着色剤は、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよく、全
組成物の含有量は、通常0.5〜30重量%、好ましく
は1〜15重量%の範囲である。30重量%をこえて長
期に保存した場合、顔料が凝集してしまったり、染料が
析出したりしてペン先につまり、筆記不良をおこす。
0.5重量%未満では、着色が弱くなり、紙に書いた時
の色相が分からなくなってしまうので好ましくない。
もよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよく、全
組成物の含有量は、通常0.5〜30重量%、好ましく
は1〜15重量%の範囲である。30重量%をこえて長
期に保存した場合、顔料が凝集してしまったり、染料が
析出したりしてペン先につまり、筆記不良をおこす。
0.5重量%未満では、着色が弱くなり、紙に書いた時
の色相が分からなくなってしまうので好ましくない。
【0015】着色剤として顔料を用いた場合には、分散
剤を使用する必要がある。この分散剤は顔料粒子表面に
吸着して、水中に顔料を分散させる作用をするものであ
り、ノニオン、アニオン系界面活性剤や水溶性高分子が
用いられる。好ましくは水溶性高分子が用いられる。
剤を使用する必要がある。この分散剤は顔料粒子表面に
吸着して、水中に顔料を分散させる作用をするものであ
り、ノニオン、アニオン系界面活性剤や水溶性高分子が
用いられる。好ましくは水溶性高分子が用いられる。
【0016】ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高
級脂肪酸部分エステル、糖の高級脂肪酸エステルなどが
あり、具体的には、グリセリンの脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物などがある。
シアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高
級脂肪酸部分エステル、糖の高級脂肪酸エステルなどが
あり、具体的には、グリセリンの脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物などがある。
【0017】アニオン系界面活性剤としては、高級脂肪
酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリル
スルフォン酸塩等があり、具体的には、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩な
どがある。
酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリル
スルフォン酸塩等があり、具体的には、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩な
どがある。
【0018】水溶性高分子としては、ポリアクリル酸、
アクリル酸共重合体、マレイン酸樹脂等があり、具体的
には、アクリル樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、スチレ
ンマレイン酸樹脂等の樹脂を塩の形にして水溶性にした
ものを用いる。塩を形成するアルカリ金属としては、ナ
トリウム、カリウムが代表的であり、アミンとしてはモ
ノ−、ジ−又はトリ−メチルアミン等の脂肪族第1から
第3級アミン、モノ−、ジ又はトリ−プロパノールアミ
ン、メチルエタノールアミン、メチルプロパノールアミ
ン、ジメチルエタノールアミン等のアルコールアミンそ
の他アンモニア、モルホリン及びN−メチルホリン等が
代表的である。分散剤の配合量は、その組成中0.1〜
10重量%である。
アクリル酸共重合体、マレイン酸樹脂等があり、具体的
には、アクリル樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、スチレ
ンマレイン酸樹脂等の樹脂を塩の形にして水溶性にした
ものを用いる。塩を形成するアルカリ金属としては、ナ
トリウム、カリウムが代表的であり、アミンとしてはモ
ノ−、ジ−又はトリ−メチルアミン等の脂肪族第1から
第3級アミン、モノ−、ジ又はトリ−プロパノールアミ
ン、メチルエタノールアミン、メチルプロパノールアミ
ン、ジメチルエタノールアミン等のアルコールアミンそ
の他アンモニア、モルホリン及びN−メチルホリン等が
代表的である。分散剤の配合量は、その組成中0.1〜
10重量%である。
【0019】本発明の組成物に用いる水は特に限定しな
いが40〜90重量%が望ましい。40重量%未満で
は、相対的に溶剤や着色剤が多くなるため揮発しにく
く、紙に書いた時、インキが乾きにくくなってしまい、
90重量%を超えると揮発し易くなって、ペン先が乾燥
し、筆記不良となるので好ましくない。
いが40〜90重量%が望ましい。40重量%未満で
は、相対的に溶剤や着色剤が多くなるため揮発しにく
く、紙に書いた時、インキが乾きにくくなってしまい、
90重量%を超えると揮発し易くなって、ペン先が乾燥
し、筆記不良となるので好ましくない。
【0020】以上の他、本発明の組成物は必要に応じ
て、潤滑剤、防腐剤、pH調節剤、増粘剤、腐食抑制剤
を含有させることができる。潤滑剤としては、リノール
酸カリウム、リシノール酸ナトリウム、オレイン酸カリ
ウム、オレイン酸ナトリウムなどの脂肪酸塩、その他、
分散剤として挙げた界面活性剤を挙げることができる。
て、潤滑剤、防腐剤、pH調節剤、増粘剤、腐食抑制剤
を含有させることができる。潤滑剤としては、リノール
酸カリウム、リシノール酸ナトリウム、オレイン酸カリ
ウム、オレイン酸ナトリウムなどの脂肪酸塩、その他、
分散剤として挙げた界面活性剤を挙げることができる。
【0021】防腐剤としては、フェノール、イソプロピ
ルメチルフェノール、ペンタクロロフェノールナトリウ
ム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デ
ヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウ
ム、2−ピリヂンチオール−1オキサイドナトリウム
塩、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロル−2−メチル−4−イソチゾリン−3−オン、2,
4−チアゾリンベンズイミダゾール、パラオキシ安息香
酸エステルなどを挙げることができる。
ルメチルフェノール、ペンタクロロフェノールナトリウ
ム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デ
ヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウ
ム、2−ピリヂンチオール−1オキサイドナトリウム
塩、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロル−2−メチル−4−イソチゾリン−3−オン、2,
4−チアゾリンベンズイミダゾール、パラオキシ安息香
酸エステルなどを挙げることができる。
【0022】pH調節剤としては、アミンまたは塩基、
例えばトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン等の各種有機アミン、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属の水酸化物の無機アルカリ剤、アンモニアなどを示す
ことができる。
例えばトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン等の各種有機アミン、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属の水酸化物の無機アルカリ剤、アンモニアなどを示す
ことができる。
【0023】増粘剤としては、天然系のアラビアガム、
トラガカントガム、グアーガム、ローカストビーンガ
ム、アルギン酸、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン、
キサンタンガム、デキストラン、半合成系のメチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコール
酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、合成系のポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナト
リウム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキ
サイド、酢酸ビニルとポリビニルピロリドンの共重合
体、アクリル樹脂のアルカリ金属塩などの水溶性高分子
を示すことができる。
トラガカントガム、グアーガム、ローカストビーンガ
ム、アルギン酸、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン、
キサンタンガム、デキストラン、半合成系のメチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコール
酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、合成系のポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナト
リウム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキ
サイド、酢酸ビニルとポリビニルピロリドンの共重合
体、アクリル樹脂のアルカリ金属塩などの水溶性高分子
を示すことができる。
【0024】腐食抑制剤としては、トリルトリアゾー
ル、ベンゾトリアゾール及びその誘導体、リン酸オクチ
ル、チオリン酸ジオクチル等の脂肪酸リン誘導体、イミ
ダゾール、ベンゾイミダゾールおよびその誘導体、2−
メルカプトベンゾチアゾール、オクチルメタンスルホン
酸、ジシクロヘキシルアンモニウム・ナイトライト、ジ
イソプロピルアンモニウム・ナイトライト、プロパルギ
ルアルコール、ジアルキルチオ尿素などが挙げられる。
ル、ベンゾトリアゾール及びその誘導体、リン酸オクチ
ル、チオリン酸ジオクチル等の脂肪酸リン誘導体、イミ
ダゾール、ベンゾイミダゾールおよびその誘導体、2−
メルカプトベンゾチアゾール、オクチルメタンスルホン
酸、ジシクロヘキシルアンモニウム・ナイトライト、ジ
イソプロピルアンモニウム・ナイトライト、プロパルギ
ルアルコール、ジアルキルチオ尿素などが挙げられる。
【0025】本発明の水性インキ組成物は、インキ粘度
が1〜数mPa・sのものは中綿方式のボールペン、または
インキを直接貯留するインキタンクを有する直留方式の
ボールペンに使用される。50〜2000mPa・sのもの
は主にインキ貯蔵体としインキを直接貯留するチューブ
を用いた構造のものに使用される。
が1〜数mPa・sのものは中綿方式のボールペン、または
インキを直接貯留するインキタンクを有する直留方式の
ボールペンに使用される。50〜2000mPa・sのもの
は主にインキ貯蔵体としインキを直接貯留するチューブ
を用いた構造のものに使用される。
【0026】本発明のボールペンとしては、中綿方式、
直液方式をあげることができる。中綿方式のボールペン
は、前記本発明のインキを吸蔵させた中綿を収容した軸
筒、その中綿に接続される繊維束等からなる中継芯、ボ
ールとチップホルダーからなるペン先などから構成され
る。
直液方式をあげることができる。中綿方式のボールペン
は、前記本発明のインキを吸蔵させた中綿を収容した軸
筒、その中綿に接続される繊維束等からなる中継芯、ボ
ールとチップホルダーからなるペン先などから構成され
る。
【0027】また直液方式のボールペンには2種類あ
り、前記本発明のインキを直接貯溜するインキタンク、
インキタンク内の空気が温度上昇などによって膨張した
場合インキタンクから押し出されるインキをペン先や空
気孔からボタ落ちさせないために一時的に保留するイン
キ保留体、ボール、チップホルダーからなるペン先など
から構成されるものと、前記本発明のインキを直接貯溜
するチューブ、ボール、チップホルダーからなるペン先
などから構成されるものがある。また水性ボールペンに
使用されるチップホルダーはステンレス、真鍮、洋白か
ら選ばれた少なくとも一種の材質及び超硬合金、ジルコ
ニア、炭化珪素などのボールを有するペン先を装着させ
ている。
り、前記本発明のインキを直接貯溜するインキタンク、
インキタンク内の空気が温度上昇などによって膨張した
場合インキタンクから押し出されるインキをペン先や空
気孔からボタ落ちさせないために一時的に保留するイン
キ保留体、ボール、チップホルダーからなるペン先など
から構成されるものと、前記本発明のインキを直接貯溜
するチューブ、ボール、チップホルダーからなるペン先
などから構成されるものがある。また水性ボールペンに
使用されるチップホルダーはステンレス、真鍮、洋白か
ら選ばれた少なくとも一種の材質及び超硬合金、ジルコ
ニア、炭化珪素などのボールを有するペン先を装着させ
ている。
【0028】本発明の水性インキ組成物は、ペン先の耐
腐食性に優れ、長期保管してもペン先に腐食が発生せ
ず、高い筆記性レベルを保つことができる。その防錆の
詳細な作用機構は明らかではないが、本発明に使用のタ
ングステン酸塩はボールやチップホルダーの金属表面に
対し、不働態化剤として酸化膜を形成あるいは不溶性の
タングステン酸化合物が形成され、腐食を防止している
ものと推測される。
腐食性に優れ、長期保管してもペン先に腐食が発生せ
ず、高い筆記性レベルを保つことができる。その防錆の
詳細な作用機構は明らかではないが、本発明に使用のタ
ングステン酸塩はボールやチップホルダーの金属表面に
対し、不働態化剤として酸化膜を形成あるいは不溶性の
タングステン酸化合物が形成され、腐食を防止している
ものと推測される。
【0029】
【発明の実施の形態】実施例によって、本発明を更に具
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって
何ら限定されるものではない。各実施例、比較例で得ら
れたインキの評価は、つぎの耐腐食試験1,2の判定で
行なった。結果を表2に示す。
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって
何ら限定されるものではない。各実施例、比較例で得ら
れたインキの評価は、つぎの耐腐食試験1,2の判定で
行なった。結果を表2に示す。
【0030】(耐腐食性試験1)試験管にインキを5g
入れ、そこにボールペンの筆記部である超硬合金ボール
及びそれを保持したホルダーを5個浸漬した後、栓をし
て70℃、30日間放置した。その後室温に戻し、ボー
ル及びホルダーの表面を光学顕微鏡にて観察した。
入れ、そこにボールペンの筆記部である超硬合金ボール
及びそれを保持したホルダーを5個浸漬した後、栓をし
て70℃、30日間放置した。その後室温に戻し、ボー
ル及びホルダーの表面を光学顕微鏡にて観察した。
【0031】判定基準 ○:良好な金属光沢を有し、全く腐食は見られない。 △:金属光沢は弱くなっていて、わずかに腐食が見られ
る。 ▲:金属光沢は鈍く、金属表面に部分腐食が認められ
る。 ×:金属光沢はなく、金属表面全体に腐食が認められ
る。
る。 ▲:金属光沢は鈍く、金属表面に部分腐食が認められ
る。 ×:金属光沢はなく、金属表面全体に腐食が認められ
る。
【0032】また、実施例1〜12、比較例1〜15で
は所定のインキを中綿に吸蔵させ、軸筒に入れ、中継芯
とこの試験で得られたボールおよびチップホルダーを用
いて組み立てたペン先を装着させた水性ボールペンを組
立て筆感を調べた。実施例13〜21、比較例16〜2
7では、所定のインキをポリプロピレン製チューブに充
填し、その一端にこの試験で得られたボール及びチップ
ホルダーを用いて組み立てられたペン先を装着させた水
性ボールペンを組立て筆感を調べた。インキは各々のボ
ール及びホルダーを浸漬したものを用いた。筆感は、約
1.5cm高さの螺旋を10周描き下記の基準で判定し
た。
は所定のインキを中綿に吸蔵させ、軸筒に入れ、中継芯
とこの試験で得られたボールおよびチップホルダーを用
いて組み立てたペン先を装着させた水性ボールペンを組
立て筆感を調べた。実施例13〜21、比較例16〜2
7では、所定のインキをポリプロピレン製チューブに充
填し、その一端にこの試験で得られたボール及びチップ
ホルダーを用いて組み立てられたペン先を装着させた水
性ボールペンを組立て筆感を調べた。インキは各々のボ
ール及びホルダーを浸漬したものを用いた。筆感は、約
1.5cm高さの螺旋を10周描き下記の基準で判定し
た。
【0033】判定基準 ○:滑らかで安定した書味 △:ゴツゴツした硬い書味 ×:ゴツゴツした硬い書味で、かつ線切れ、方向性があ
る。
る。
【0034】(耐腐食性試験2)実施例1〜12、比較
例1〜15では所定のインキを中綿に吸蔵させ、軸筒に
入れ、中継芯とこの試験で得られたボールおよびチップ
ホルダーを用いて組み立てたペン先を装着させた水性ボ
ールペンを組立て、実施例13〜21、比較例16〜2
7では、インキをポリプロピレン製チューブに充填し、
その一端にこの試験で得られたボール及びチップホルダ
ーを用いて組み立てられたペン先を装着させた水性ボー
ルペンを組み、360日間常温で横向に放置後チップ表
面を光学顕微鏡にて観察した。
例1〜15では所定のインキを中綿に吸蔵させ、軸筒に
入れ、中継芯とこの試験で得られたボールおよびチップ
ホルダーを用いて組み立てたペン先を装着させた水性ボ
ールペンを組立て、実施例13〜21、比較例16〜2
7では、インキをポリプロピレン製チューブに充填し、
その一端にこの試験で得られたボール及びチップホルダ
ーを用いて組み立てられたペン先を装着させた水性ボー
ルペンを組み、360日間常温で横向に放置後チップ表
面を光学顕微鏡にて観察した。
【0035】判定基準 ○:良好な金属光沢を有し、全く腐食は見られない。 △:金属光沢は弱くなっていて、わずかに腐食が見られ
る。 ▲:金属光沢は鈍く、金属表面に部分腐食が認められ
る。 ×:金属光沢はなく、金属表面全体に腐食が認められ
る。 また、筆感を調べた。筆感は、約1.5cm高さの螺旋を
10周描き、下記の基準で判定した。 ○:滑らかで安定した書味 △:ゴツゴツした硬い書味 ×:ゴツゴツした硬い書味でかつ線切れ、方向性があ
る。
る。 ▲:金属光沢は鈍く、金属表面に部分腐食が認められ
る。 ×:金属光沢はなく、金属表面全体に腐食が認められ
る。 また、筆感を調べた。筆感は、約1.5cm高さの螺旋を
10周描き、下記の基準で判定した。 ○:滑らかで安定した書味 △:ゴツゴツした硬い書味 ×:ゴツゴツした硬い書味でかつ線切れ、方向性があ
る。
【0036】インキA 下記の配合で黒色水性ボールペン顔料ペンインキを調整
した。各成分を撹拌機にて3時間撹拌・混合した後サン
ドミルにて5時間分散し、更に、粗大粒子を遠心分離機
により除去することにより得た。 顔料:カーボンブラック 8.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:エチレングリコール 5.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 精製水: 70.1 合計 100.0
した。各成分を撹拌機にて3時間撹拌・混合した後サン
ドミルにて5時間分散し、更に、粗大粒子を遠心分離機
により除去することにより得た。 顔料:カーボンブラック 8.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:エチレングリコール 5.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 精製水: 70.1 合計 100.0
【0037】インキB 下記の配合で黒色水性ボールペン顔料インキを実施例A
と同様の方法で調整した。 顔料:カーボンブラック 8.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:エチレングリコール 5.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 腐食抑制剤:ベンゾトリアゾール 0.2 精製水: 69.9 合計 100.0
と同様の方法で調整した。 顔料:カーボンブラック 8.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:エチレングリコール 5.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 腐食抑制剤:ベンゾトリアゾール 0.2 精製水: 69.9 合計 100.0
【0038】インキC 下記の配合で青色水性ボールペン顔料インキを実施例A
と同様の方法で調整した。 顔料:フタロシアニンブルー 8.0重量% (大日精化(株)製“Chromofine Blue 4965”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:プロピレングリコール 7.0 分散剤:スチレンマレイン酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:リノール酸カリウム 0.5 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.7 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 1.0 精製水: 69.7 合計 100.0
と同様の方法で調整した。 顔料:フタロシアニンブルー 8.0重量% (大日精化(株)製“Chromofine Blue 4965”) 溶媒:グリセリン 10.0 溶媒:プロピレングリコール 7.0 分散剤:スチレンマレイン酸樹脂アンモニウム塩 3.0 潤滑剤:リノール酸カリウム 0.5 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.7 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 1.0 精製水: 69.7 合計 100.0
【0039】インキD 下記の配合で黒色水性ボールペン染料インキを調整し
た。各成分を40〜60℃で1時間撹拌した後に冷却
し、更に濾過して得た。 染料:C.I.ダイレクトブラック#19 5.0重量% 溶媒:エチレングリコール 15.0 溶媒:リノール酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 0.5 精製水: 78.6 合計 100.0
た。各成分を40〜60℃で1時間撹拌した後に冷却
し、更に濾過して得た。 染料:C.I.ダイレクトブラック#19 5.0重量% 溶媒:エチレングリコール 15.0 溶媒:リノール酸カリウム 0.3 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 0.5 精製水: 78.6 合計 100.0
【0040】インキE 下記の配合で赤色水性ボールペン染料インキを調整し
た。各成分を室温で3〜4時間撹拌した後に濾過した。 染料:エオシン(C.I.アシッドレッド87) 4.0重量% 溶媒:エチレングリコール 30.0 増粘剤:グァーガム 4.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.1 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸アンモニウム 0.5 精製水: 60.3 合計 100.0
た。各成分を室温で3〜4時間撹拌した後に濾過した。 染料:エオシン(C.I.アシッドレッド87) 4.0重量% 溶媒:エチレングリコール 30.0 増粘剤:グァーガム 4.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.1 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸アンモニウム 0.5 精製水: 60.3 合計 100.0
【0041】インキF 下記の配合で黒色水性ボールペン顔料インキを調整し
た。下記成分のうちポリアクリル酸Naを除く各成分を
撹拌機にて3時間撹拌・混合した後サンドミルにて5時
間分散し、更に、粗大粒子を遠心分離機により除去し、
その後室温で撹拌しながらポリアクリル酸Naをゆっく
りと加えた後に更に3〜4時間撹拌してから濾過して得
た。 顔料:カーボンブラック 7.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 20.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 2.0 増粘剤:ポリアクリル酸Na 2.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.1 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 精製水: 65.3 合計 100.0
た。下記成分のうちポリアクリル酸Naを除く各成分を
撹拌機にて3時間撹拌・混合した後サンドミルにて5時
間分散し、更に、粗大粒子を遠心分離機により除去し、
その後室温で撹拌しながらポリアクリル酸Naをゆっく
りと加えた後に更に3〜4時間撹拌してから濾過して得
た。 顔料:カーボンブラック 7.0重量% (三菱化成(株)製“カーボンブラックMA100”) 溶媒:グリセリン 20.0 分散剤:スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 2.0 増粘剤:ポリアクリル酸Na 2.0 潤滑剤:オレイン酸カリウム 0.1 pH調節剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 (ゼネカ(株)製“Proxel BDN”) 腐食抑制剤:タングステン酸ナトリウム 3.0 精製水: 65.3 合計 100.0
【0042】インキG インキAにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキAと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキH インキBにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキBと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキI インキCにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキCと同様にして青色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキJ インキDにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキDと同様にして黒色水性
ボールペン染料インキを得た。 インキK インキEにおいてタングステン酸アンモニウムを除き、
その量の水を加えた以外はインキEと同様にして赤色水
性ボールペン染料インキを得た。 インキL インキEにおいてタングステン酸アンモニウムを除き、
その量のベンゾトリアゾールを加えた以外はインキEと
同様にして赤色水性ボールペン染料インキを得た。 インキM インキFにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキFと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。
の量の水を加えた以外はインキAと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキH インキBにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキBと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキI インキCにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキCと同様にして青色水性
ボールペン顔料インキを得た。 インキJ インキDにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキDと同様にして黒色水性
ボールペン染料インキを得た。 インキK インキEにおいてタングステン酸アンモニウムを除き、
その量の水を加えた以外はインキEと同様にして赤色水
性ボールペン染料インキを得た。 インキL インキEにおいてタングステン酸アンモニウムを除き、
その量のベンゾトリアゾールを加えた以外はインキEと
同様にして赤色水性ボールペン染料インキを得た。 インキM インキFにおいてタングステン酸ナトリウムを除き、そ
の量の水を加えた以外はインキFと同様にして黒色水性
ボールペン顔料インキを得た。
【0043】実施例1〜24 比較例1〜27 インキ収容管に所定のインキ(表1)を充填し、チップ
のボール(直径0.5mm)とホルダーの材質を表1に示
すようにかえて水性ボールペンを組み立てた。その耐食
性試験の結果を表2に示す。
のボール(直径0.5mm)とホルダーの材質を表1に示
すようにかえて水性ボールペンを組み立てた。その耐食
性試験の結果を表2に示す。
【0044】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0045】
【発明の効果】実施例、比較例の結果より明らかな如
く、タングステン酸塩を配合した本発明の水性ボールペ
ン用インキは、長期間保管しても、ペン先に腐食が発生
せず、高い筆記性レベルを保つことができるものであ
る。
く、タングステン酸塩を配合した本発明の水性ボールペ
ン用インキは、長期間保管しても、ペン先に腐食が発生
せず、高い筆記性レベルを保つことができるものであ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも、化学式M2O・WO3(但し
M:アルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミン)で示
されるタングステン酸塩、着色剤、水を含有してなる水
性ボールペン用インキ組成物。 - 【請求項2】 少なくとも、タングステン酸塩をWO3
を基準にして0.1〜10.0重量%含有してなる請求
項1記載の水性ボールペン用インキ組成物。 - 【請求項3】 少なくとも、タングステン酸塩を0.1
〜10.0重量%、着色剤を0.5〜30重量%、およ
び水を40〜90重量%含有してなる請求項1記載の水
性ボールペン用インキ組成物。 - 【請求項4】 少なくとも、化学式M2O・WO3(但し
M:アルカリ金属、NH4 +、アルカノールアミン)で示
されるタングステン酸塩、着色剤、および水を含有して
なる水ボールペン用インキを含む収容管、ステンレス、
真鍮および洋白よりなる群より選ばれた少なくとも一種
の材質からなるチップホルダー、および超硬合金ボール
を有するペン先とを少なくとも具備してなる水性ボール
ペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9023789A JPH10219177A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 水性ボールペン用インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9023789A JPH10219177A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 水性ボールペン用インキ組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219177A true JPH10219177A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12120103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9023789A Pending JPH10219177A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 水性ボールペン用インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10219177A (ja) |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP9023789A patent/JPH10219177A/ja active Pending
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---|---|---|---|
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