JPH10219142A - 粉体塗料 - Google Patents

粉体塗料

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JPH10219142A JP3991597A JP3991597A JPH10219142A JP H10219142 A JPH10219142 A JP H10219142A JP 3991597 A JP3991597 A JP 3991597A JP 3991597 A JP3991597 A JP 3991597A JP H10219142 A JPH10219142 A JP H10219142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2種以上の色相の異なる粉体塗料を混色しても
均一な塗膜を形成する粉体塗料、該粉体塗料の組み合わ
せ、2種以上の該粉体塗料からなる粉体塗料組成物、並
びに該粉体塗料を用いる塗装方法を提供すること。 【解決手段】2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合塗
布することにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に使
用される粉体塗料であって、重量中位粒径が1〜50μ
mで、重量分布変動係数が50%以下である粉体塗料、
該粉体塗料の組み合わせであって、2種以上の粉体塗料
の重量中位粒径の差が10μm未満である粉体塗料の組
み合わせ、該粉体塗料からなる均一な色相の塗膜を得る
塗装方法に使用される粉体塗料組成物、並びに2種以上
の色相の異なる該粉体塗料を用いて混合塗布することを
特徴とする均一な色相の塗膜を得る塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種以上の色相の
異なる粉体塗料の混色により均一な色相の塗膜を得る塗
装方法に使用される粉体塗料、および該粉体塗料を用い
て均一な色相の塗膜を得る塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体塗料は、樹脂、硬化剤、添加
剤等に所望の色相を出すための数色の顔料を加え、混合
した後、溶融混練し、その後、冷却、粉砕、分級するこ
とにより、製造されてきた。そのため、粉体塗料として
は要求される色相毎に塗料を用意せざるを得ず、その品
揃えは膨大な数にのぼっている。また、その調色工程を
簡素化するため、特表平4−504431号公報のごと
く、数種の着色粉体を混合した後、粉体塗料として使用
することが提案されている。
【0003】しかしながら、2種以上の色相の異なる粉
体塗料を混合塗布することにより塗膜を得る場合、混合
する粉体塗料の種類によっては、均一な色相の塗膜を得
ることは容易でないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、2種以上の色相の異なる粉体塗料を混色しても均一
な塗膜を形成する粉体塗料、および該粉体塗料の組み合
わせを提供することにある。本発明の他の目的は、組み
合わせられる2種以上の粉体塗料からなる、均一な色相
の塗膜を得る塗装方法に使用される粉体塗料組成物を提
供することにある。本発明のさらに他の目的は、本発明
の粉体塗料を用いる塗装方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記状況
に鑑みて鋭意検討した結果、均一な色相の塗膜を得るに
は粉体塗料の粒径の調整が重要な因子となることを見い
だし、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至
った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、(1) 2種以上
の色相の異なる粉体塗料を混合塗布することにより均一
な色相の塗膜を得る塗装方法に使用される粉体塗料であ
って、重量中位粒径が1〜50μmで、重量分布変動係
数が50%以下であることを特徴とする粉体塗料、
(2) 2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合塗布す
ることにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に使用さ
れる粉体塗料の組み合わせであって、各粉体塗料の重量
中位粒径が1〜50μmで、重量分布変動係数が50%
以下であり、かつ2種以上の粉体塗料の重量中位粒径の
差が10μm未満であることを特徴とする粉体塗料の組
み合わせ、(3) 2種以上の粉体塗料の帯電量の差
が、すべて5.0μC/g以内である前記(2)記載の
粉体塗料の組み合わせ、(4) 前記(2)または
(3)記載の組み合わせにより組み合わせられる2種以
上の粉体塗料からなる、均一な色相の塗膜を得る塗装方
法に使用される粉体塗料組成物、(5) 各粉体塗料の
重量中位粒径が1〜50μmで、重量分布変動係数が5
0%以下であり、かつ2種以上の粉体塗料の重量中位粒
径の差が10μm未満である2種以上の色相の異なる粉
体塗料を用いて混合塗布することを特徴とする均一な色
相の塗膜を得る塗装方法、ならびに(6) 2種以上の
粉体塗料の帯電量の差が、すべて5.0μC/g以内で
ある前記(5)記載の塗装方法、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、2種以上の色相の異な
る粉体塗料の混色により均一な色相の塗膜を得る塗装方
法に使用される粉体塗料および、該粉体塗料の組み合わ
せを提供するものであり、本発明で組み合わされた2種
以上の粉体塗料を用いて混合塗布することにより均一な
色相の塗膜が得られる。本明細書でいう“均一な”色相
の塗膜とは、形成された塗膜の色相が均質であるため、
混色した各粉体塗料の色が目視により見分けることがで
きない程度のことを意味する。
【0008】本発明の粉体塗料は、樹脂、着色剤、その
他必要に応じて配合される硬化剤や各種添加剤からな
る。
【0009】本発明の粉体塗料に使用される樹脂は従来
より知られている樹脂が特に限定されることなく使用可
能である。例えば、ポリエチレン、ナイロン樹脂、塩化
ビニルなどの非反応性樹脂、エポキシ樹脂/アミン系、
エポキシ樹脂/酸無水物系、ポリエステル樹脂/メラミ
ン樹脂系、自己硬化アクリル樹脂、ポリエステル樹脂/
エポキシ樹脂系、アクリル樹脂/多塩基酸樹脂系などの
反応性バインダー等が使用可能である。例えば、本発明
においては、なかでもポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂等のバインダー樹脂が好適例として挙
げられる。
【0010】本発明の粉体塗料に使用される着色剤は、
従来より知られている着色剤が特に限定されることなく
使用可能であり、粉体塗料の色調に合わせて適宜選択さ
れる。例えば、酸化チタン、カーミン6B、カーボンブ
ラック、銅フタロシアニン、アセト酢酸アリールアミド
系モノアゾ黄色顔料、ジスアゾエロー、ピグメントレッ
ド等が挙げられる。その使用量は樹脂100重量部に対
して5〜60重量部程度が好ましい。
【0011】本発明の粉体塗料に必要に応じて使用され
る硬化剤は、従来より知られている硬化剤が特に限定さ
れることなく使用可能である。例えば、トリス(2,3
−エポキシプロピル)イソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート等のボリイソ
シアネート化合物、又はそのプレポリマーの保有する分
子末端イソシアネート基をラクタム化合物、オキシム化
合物等の慣用ブロック化剤でブロックしたブロッドトイ
ソシアネート系硬化剤;ビスフェノールA型ジグリシジ
ルエーテル等のエポキシ系硬化剤;メトキシシロキサン
オリゴマー、エトキシシランオリゴマー等のアルコキシ
シラン系硬化剤;アジピン酸ジヒドラジド、コハク酸ジ
ヒドラジド等のポリアジリジン系硬化剤;1,4−ビス
(2−オキサゾリニル−2)−ベンゼン、1,2,4−
トリス(2−オキサゾリニル−2)−ベンゼン等のオキ
サゾリン系硬化剤等が挙げられる。これらの硬化剤の配
合量は、樹脂中に存在する官能基の量にもよるが、当量
比で0.8〜1.2の範囲が好ましい。
【0012】本発明の粉体塗料に必要に応じて使用され
る添加剤は、塗料組成物に用いられるものとして従来よ
り知られている添加剤が特に限定されることなく使用可
能である。例えば、アクリレート重合体等の流展剤、各
種触媒や有機系スズ化合物等の架橋促進剤、ベンゾイン
等のピンホール防止剤等が挙げられる。これらの添加剤
は、それぞれ樹脂100重量部に対して0.1〜5重量
部程度使用するのが好ましい。
【0013】本発明の粉体塗料を調製するには、まず、
前記した樹脂、着色剤等の各種成分を押出機等で溶融混
練する。そして冷却後、例えば、ハンマーミル、ジェッ
ト衝撃ミル等の粉砕装置を用いて物理的粉砕を行い、つ
いで空気分級機、マイクロン・クラッシファイアーなど
の分級機を用いて分級することにより所望の重量中位粒
径を有する粉体塗料を得ることができる。また、本発明
においては更に、粉体表面にシリカ、アルミナ、チタニ
ア、またはジルコニア等の流動性調整剤を添加してもよ
い。
【0014】本発明の粉体塗料の重量中位粒径は、移送
性や粉砕性の観点から1μm以上、好ましくは10μm
以上であり、塗膜および塗装物の外観の観点から50μ
m以下、好ましくは30μm以下である。ここで、重量
中位粒径はマルチサイザー((株)日科機製)により測
定することができる。
【0015】また、次式により表される本発明の粉体塗
料の重量分布変動係数は、色むらや色分離を防止するた
めに50%以下、好ましくは40%以下である。 重量分布変動係数(%)=標準偏差/重量平均粒径×1
00
【0016】次に本発明の粉体塗料の組み合わせについ
て詳細に説明する。 (1)本発明においては、色むらや色分離を防ぐため
に、2種以上の粉体塗料の重量中位粒径の差をすべて1
0μm未満、好ましくは5μm未満とすることを特徴と
する。すなわち、例えば粉体塗料A、B、Cの3種を混
合する場合、AB、BC、AC間の重量中位粒径の差が
いずれも10μm未満であるのが好ましい。
【0017】(2)本発明においては、粉体塗料の帯電
量を所定の範囲内に制御することが好ましい。粉体塗料
の帯電量を制御する手段としては、着色剤の荷電、樹脂
の酸価、アミン価等を調整する方法、四級アンモニウム
塩、染料、金属石鹸などの各種の添加剤を添加する方
法、流動性の調整のために添加されるシリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア等の量で制御する方法などが
挙げられる。例えば、酸価の高い樹脂を原料として使用
すると負の帯電量が増加する。
【0018】本発明において各粉体塗料の帯電量を測定
する手段としては、各粉体塗料を所望の塗装方法により
一定面積の基板上に混合塗布するときと同じ条件で塗着
させた後、基板に塗着させた粉体塗料をエアブロー等に
より除去する際に基板より流出する電流と塗着した粉体
塗料の量を測定する方法が挙げられる。また、簡便な方
法としては、各粉体塗料を粉体塗料よりも粒径の大きな
多種の粉体と混合した際の帯電量をブローオフ法により
測定する方法があるが、実際に粉体塗料を混合塗布する
のと同じ装置、同じ条件で、各粉体塗料をそれぞれ塗装
し、その帯電量を測定することが望ましい。
【0019】本発明においては、混合される2種以上の
粉体塗料の帯電量の差は色分離を防ぐために5.0μC
/g以内であることが好ましく、さらに好ましくは3μ
C/g以内である。即ち、例えば、粉体塗料A、B、C
の3種を混合する場合は、AB、BC、AC間の帯電量
の差がいずれも5.0μC/g以内であることが好まし
い。
【0020】本発明において、2種以上の粉体塗料を混
合する方法としては、各粉体塗料をヘンシェルミキサ
ー、スーパーミキサー等の高速攪拌機で乾式混合する方
法等の、従来より知られている方法がすべて使用可能で
ある。
【0021】本発明はさらにこれらの組み合わせにより
組み合わせられる2種以上の粉体塗料からなる、均一な
色相の塗膜を得る塗装方法に使用される粉体塗料組成物
をも提供するものである。
【0022】本発明の粉体塗料組成物は、前記した2種
以上の粉体塗料を混合する方法と同様にして調製するこ
とができる。
【0023】本発明の粉体塗料は、2種以上の色相の異
なる粉体塗料の混合塗布により均一な色相の塗膜を得る
塗装方法に用いられる。即ち、本発明の塗装方法は、前
記のようにして組み合わせられた2種以上の色相の異な
る粉体塗料を用いて混合塗布することを特徴とする均一
な色相の塗膜を得る塗装方法である。この場合、予め2
種以上の粉体塗料を混合してなる本発明の粉体塗料組成
物を用いてもよく、あるいは本発明により組み合わせら
れた2種以上の粉体塗料を塗装時に混合しながら塗装し
てもよい。塗装の手段としては、本発明では特に限定さ
れないが、例えば、静電スプレーを用いる塗装方法、流
動浸漬法、プラスチック溶射法、プロバック法等の塗装
方法に使用される。また、混色に供される各粉体塗料の
使用量は、混色により得られる所望の色相により適宜選
択される。
【0024】このようにして、本発明の塗装方法によ
り、様々な色相の均一な塗膜および塗装物が得られる。
【0025】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例により本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例
等によりなんら限定されるものではない。なお、部とは
重量部を意味する。
【0026】粉体塗料の製造例1 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107:酸価=32.5mgKOH/g) 50 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100:酸価=65.8mgKOH/g) 42 部 TGIC(日産化学製、TEPIC−G) 8 部 酸化チタン(石原産業社製、タイベークCR−90) 18 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、スーパーミキサーにて良く混合した後、
ブスーコニーダーを使用して混練し、冷却したのちPJ
M粉砕機(日本ニューマチック社製)を使用して粉砕
し、重量中位粒径12.0μm、重量分布変動係数3
1.5%の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ
(日本アエロジル社製、R972)0.3部をヘンシェ
ルミキサーを使用して均一に混合し、粉体塗料(1)を
得た。なお、重量中位粒径および重量分布変動係数は、
マルチサイザー((株)日科機製)により測定した。こ
の粉体を脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装し
た。得られた塗装板とアースとの間に容量(C)0.0
47μFのコンデンサーを繋ぎ、エアブローによって塗
装した粉体を除去した。塗装板の重量測定から除去され
た粉体の重量(M)は0.0295gであった。また、
粉体の除去によって流出した電荷(Q=CV)により生
じたコンデンサーの電位差(V)をエレクトロメーター
TR8411((株)アドバンテスト製)を用いて測定
したところ、+7.02Vであった。これより粉体の帯
電量(Q/M)を算出したところ、帯電量は−11.2
μC/gであった。
【0027】粉体塗料の製造例2 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107:酸価=32.5mgKOH/g) 50 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100:酸価=65.8mgKOH/g) 42 部 TGIC(日産化学製、TEPIC−G) 8 部 ジスアゾエロー(大日精化社製、ピグメントイエローECY−210) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして重量中位粒径1
4.1μm、重量分布変動係数40%の粉体を得た。こ
の粉体100部に、シリカ(日本アエロジル社製、R9
72)0.3部をヘンシェルミキサーを使用して均一に
混合し、粉体塗料(2)を得た。この粉体について製造
例1と同様にして測定した帯電量は−12.0μC/g
であった。
【0028】粉体塗料の製造例3 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107:酸価=32.5mgKOH/g) 30 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100:酸価=65.8mgKOH/g) 62 部 TGIC(日産化学製、TEPIC−G) 8 部 カーミン6B(住友化学社製、スミカプリント・カーミン6BC) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして重量中位粒径1
8.0μm、重量分布変動係数21.1%の粉体を得
た。この粉体100部に、シリカ(日本アエロジル社
製、R972)0.3部をヘンシェルミキサーを使用し
て均一に混合し、粉体塗料(3)を得た。この粉体につ
いて製造例1と同様にして測定した帯電量は−10.5
μC/gであった。
【0029】粉体塗料の製造例4 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107:酸価=32.5mgKOH/g) 50 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100:酸価=65.8mgKOH/g) 42 部 TGIC(日産化学製、TEPIC−G) 8 部 銅フタロシアニン(山陽色素社製、シアニンブルーKRS) 5 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして重量中位粒径1
3.3μm、重量分布変動係数38%の粉体を得た。こ
の粉体100部に、シリカ(日本アエロジル社製、R9
72)0.3部をヘンシェルミキサーを使用して均一に
混合し、粉体塗料(4)を得た。この粉体について製造
例1と同様にして測定した帯電量は−7.2μC/gで
あった。
【0030】粉体塗料の製造例5 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107:酸価=32.5mgKOH/g) 30 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100:酸価=65.8mgKOH/g) 62 部 TGIC(日産化学製、TEPIC−G) 8 部 ジスアゾエロー(大日精化社製、ピグメントイエローECY−210) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして重量中位粒径2
4.0μm、重量分布変動係数51.6%の粉体を得
た。この粉体100部に、シリカ(日本アエロジル社
製、R972)0.3部をヘンシェルミキサーを使用し
て均一に混合し、粉体塗料(5)を得た。この粉体につ
いて製造例1と同様にして測定した帯電量は−13.2
μC/gであった。
【0031】粉体塗料の製造例6 PJM粉砕機(日本ニューマチック社製)の空気圧等の
製造条件を調整した以外は、製造例2と同様にして重量
中位粒径20.6μm、重量分布変動係数60%の粉体
と得た。この粉体100部に、シリカ(日本アエロジル
社製、R972)0.3部をヘンシェルミキサーを使用
して均一に混合し、粉体塗料(6)を得た。この粉体に
ついて製造例1と同様にして測定した帯電量は−10.
8μC/gであった。
【0032】実施例1 粉体塗料(1)10部、粉体塗料(2)45部及び粉体
塗料(3)45部を、ヘンシェルミキサーを使用して混
合した。得られた混合物を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、180℃で20分間焼付けて
塗膜を得たところ、得られた塗膜は均一な赤色であっ
た。
【0033】実施例2 粉体塗料(1)10部、粉体塗料(2)45部及び粉体
塗料(4)45部を、ヘンシェルミキサーを使用し混合
した。得られた混合物を、実施例1と同様にして塗膜を
得たところ、得られた塗膜は均一な緑色であった。
【0034】比較例1 粉体塗料(1)10部、粉体塗料(4)45部及び粉体
塗料(5)45部を、ヘンシェルミキサーを使用し混合
した。得られた混合物を、実施例1と同様にして塗膜を
得たところ、得られた塗膜は色分離が目視で確認でき、
塗膜として要求を満足するものではなかった。
【0035】比較例2 粉体塗料(1)10部、粉体塗料(4)45部及び粉体
塗料(6)45部をヘンシェルミキサーを使用し混合し
た。得られた混合物を、実施例1と同様にして塗膜を得
たところ、得られた塗膜は色分離が目視で確認でき、塗
膜として要求を満足するものではなかった。
【0036】以上の結果が示すように、実施例により得
られた塗膜が均一な色相であるのに対し、比較例により
得られた塗膜は不均一な色相であることが分かる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、色調の異なる数種の色
調の粉体を用意することで、あらゆる色調の粉体を得る
ことができ、従来のように、数多くの色調の粉体塗料を
品揃えする必要がなくなった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合
    塗布することにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に
    使用される粉体塗料であって、重量中位粒径が1〜50
    μmで、重量分布変動係数が50%以下であることを特
    徴とする粉体塗料。
  2. 【請求項2】 2種以上の色相の異なる粉体塗料を混合
    塗布することにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に
    使用される粉体塗料の組み合わせであって、各粉体塗料
    の重量中位粒径が1〜50μmで、重量分布変動係数が
    50%以下であり、かつ2種以上の粉体塗料の重量中位
    粒径の差が10μm未満であることを特徴とする粉体塗
    料の組み合わせ。
  3. 【請求項3】 2種以上の粉体塗料の帯電量の差が、す
    べて5.0μC/g以内である請求項2記載の粉体塗料
    の組み合わせ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の組み合わせによ
    り組み合わせられる2種以上の粉体塗料からなる、均一
    な色相の塗膜を得る塗装方法に使用される粉体塗料組成
    物。
  5. 【請求項5】 各粉体塗料の重量中位粒径が1〜50μ
    mで、重量分布変動係数が50%以下であり、かつ2種
    以上の粉体塗料の重量中位粒径の差が10μm未満であ
    る2種以上の色相の異なる粉体塗料を用いて混合塗布す
    ることを特徴とする均一な色相の塗膜を得る塗装方法。
  6. 【請求項6】 2種以上の粉体塗料の帯電量の差が、す
    べて5.0μC/g以内である請求項5記載の塗装方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946202B1 (en) 1996-03-12 2005-09-20 Nippon Paint Co., Ltd. Powder coating

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6946202B1 (en) 1996-03-12 2005-09-20 Nippon Paint Co., Ltd. Powder coating

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