JPH1021838A - Ac型プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びに製造工程での中間品 - Google Patents

Ac型プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びに製造工程での中間品

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JPH1021838A
JPH1021838A JP8170976A JP17097696A JPH1021838A JP H1021838 A JPH1021838 A JP H1021838A JP 8170976 A JP8170976 A JP 8170976A JP 17097696 A JP17097696 A JP 17097696A JP H1021838 A JPH1021838 A JP H1021838A
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film
metal
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resist film
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Masaaki Asano
雅朗 浅野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前面板の複合電極をガス放電空間から絶縁す
るための誘電体層を薄くでき、パネル化した後の駆動電
圧を下げるようにする。 【解決手段】 維持電極である透明電極とその上に積層
されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
を前面板に有するAC型プラズマディスプレイパネルに
おいて、ガラス基板11上にパターニングされた透明電
極12を覆って誘電体層13が形成され、その誘電体層
13上にMgO膜からなる保護層14が形成され、金属
電極20がこの保護層14から突き出ており、その金属
電極20の突き出た部分が絶縁膜21で覆われた形態に
する。複合電極を覆う誘電体層13を薄くでき、したが
ってパネル化後の駆動電圧が下がり、パネルの発熱が低
減されるばかりでなく、消費電力も少なくて済むように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体放電を用いた
自発光形式の平板ディスプレイであるAC型のプラズマ
ディスプレイパネル(以下、PDPと記す)に係り、詳
しくは維持電極とバス電極とからなる複合電極を有する
前面板に工夫を凝らしたAC型PDPに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にPDPは、2枚の対向するガラス
基板にそれぞれ規則的に配列した一対の電極を設け、そ
の間にNe、He、Xe、Ar等の不活性ガスを主体と
するガスを封入した構造になっている。そして、これら
の電極間に電圧を印加し、電極周辺の微小なセル内で放
電を発生させることにより、各セルを発光させて表示を
行うようにしている。情報表示をするためには、規則的
に並んだセルを選択的に放電発光させる。このPDPに
は、電極が放電空間に露出している直流型(DC型)と
絶縁層で覆われている交流型(AC型)の2タイプがあ
り、表示機能や駆動方法の違いによって、双方ともリフ
レッシュ駆動方式とメモリー駆動方式とに分類される。
【0003】図1にAC型PDPの一構成例を示してあ
る。この図は前面板と背面板を離した状態で示したもの
で、図示のように2枚のガラス基板1,2が互いに平行
に且つ対向して配設されており、両者は背面板となるガ
ラス基板2上に互いに平行に設けられたセル障壁3によ
り一定の間隔に保持されるようになっている。前面板と
なるガラス基板1の背面側には維持電極4である透明電
極とバス電極5である金属電極とで構成される複合電極
が互いに平行に形成され、これを覆って誘電体層6が形
成されており、さらにその上に保護層7(MgO膜)が
形成されている。一方、背面板となるガラス基板2の前
面側には前記複合電極と直交するようにセル障壁3の間
に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成されてお
り、さらにセル障壁3の壁面とセル底面を覆うようにし
て蛍光体9が設けられている。このAC型PDPは面放
電型であって、前面板上の複合電極間に交流電圧を印加
し、空間に漏れた電界で放電させる構造である。この場
合、交流をかけているために電界の向きは周波数に対応
して変化する。そしてこの放電により生じる紫外線によ
り蛍光体9を発光させ、前面板を透過する光を観察者が
視認するようになっている。
【0004】上記AC型PDPの前面板における複合電
極は、維持電極4のみでは抵抗値が高く電極として使え
ないため、抵抗値を低くするために維持電極4上にバス
電極5を形成したものである。維持電極4の材料として
はITO、SnO2 、ZnO等が考えられるが、成膜や
パターニングの容易さから通常はITOが用いられてい
る。一方、バス電極5は金属材料で形成されるが、これ
を金属薄膜単層で構成する場合には、バス電極5に求め
られる抵抗値から低抵抗率の材料、例えばCuやAlの
使用が考えられる。しかし、Cuを使用した場合、バス
電極5の下地層であるITOとの密着性が悪い上に、後
工程である誘電体層6形成時の焼成処理の結果、材料の
熱酸化により抵抗値が上昇するという問題点がある。ま
たAlを使用した場合でも、後工程の焼成処理によって
材料の熱酸化や表面の粗面化(ヒロック)が起きるとい
う問題がある。したがって、バス電極5は金属薄膜単層
ではなく、Cr/Cu/CrやCr/Al/Crのよう
に異なる金属材料の組合せにより構成するのが一般的で
ある。この場合、下層のCrは下地層である維持電極4
との密着層として機能し、上層のCrはCuやAlの酸
化防止層として機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
AC型PDPの前面板では、維持電極4及びバス電極5
をガス放電空間から絶縁するため誘電体層6を設け、さ
らに該誘電体層6をイオン衝撃から保護するとともにガ
スに接する表面の二次電子放出特性を改善して動作電圧
を低くするために上記したようにMgO膜の保護層7を
設けている。すなわち、ガラス基板1上に維持電極4と
バス電極5を形成した後、これらを覆うようにして誘電
体層6を形成し、その上にMgO膜の保護層7を形成し
ている。しかしながら、このように複合電極を覆って誘
電体層6を形成すると、複合電極に厚みがあることから
誘電体層6がその分だけ厚くなる。そして、誘電体層6
が厚くなると、パネル化した時の駆動電極が高くなり、
誘電体層6が発熱してパネルが熱を持ったり、消費電力
が多くなったりする。また、厚みのある誘電体層6を形
成するのに誘電体ペーストを使用する必要があるため、
これが熱収縮を起こして維持電極4やバス電極5を破損
する恐れがある。
【0006】また、最外層にある保護層7としてのMg
O膜は潮解性があるため、MgO膜が露出したままで保
存すると、空気中の水蒸気により融解するので、MgO
膜を形成すると直ぐに次のパネル化の工程にかからなけ
ればならないという問題点もある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、前面板の
複合電極をガス放電空間から絶縁するための誘電体層を
薄くでき、したがってパネル化した後の駆動電圧を下げ
ることのできるAC型PDP及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、維持電極である透明電極とその上に積層
されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
を前面板に有するAC型プラズマディスプレイパネルに
おいて、ガラス基板上にパターニングされた透明電極を
覆って誘電体層が形成され、その誘電体層の上にMgO
膜からなる保護層が形成され、金属電極がこの保護層か
ら突き出ており、その金属電極の突き出た部分が絶縁膜
で覆われている構造にしたことを特徴とする。
【0009】そして、上記構成のAC型PDPは、その
前面板を次の工程を含む手順により作製することができ
る。 (1)透明電極を形成した基板上に該透明電極を覆って
誘電体層を形成し、その上にMgO膜からなる保護層を
形成し、さらにその上にパッシベーション膜を形成する
工程。 (2)前記パッシベーション膜の上にバス電極の開口パ
ターンでパターニングしたレジスト膜を形成し、このレ
ジスト膜をマスクとしてドライエッチングにより前記パ
ッシベーション膜、前記保護層及び前記誘電体層だけを
貫通する穴を形成した後、そのレジスト膜を除去する工
程。 (3)前記穴の中に充填するようにして前記パッシベー
ション膜の上に金属電極となる金属膜を形成する工程。 (4)前記金属膜の上にバス電極のパターンでパターニ
ングしたレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスク
として前記金属膜をエッチングして金属電極を形成した
後、そのレジスト膜を除去する工程。 (5)前記金属電極の突き出た部分を覆って前記パッシ
ベーション膜の上に絶縁膜を形成する工程。 (6)前記絶縁膜の上にバス電極より僅かに大きなパタ
ーンでパターニングしたレジスト膜を形成する工程。 (7)前記レジスト膜をマスクとして前記絶縁膜及び前
記パッシベーション膜をエッチングした後、レジスト膜
を除去する工程。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、AC型PDPにおける前面
板を作製する手順について述べることにより本発明の実
施形態を説明する。参照する図面は図2〜図4であり、
これらは連続する工程を示すものである。
【0011】まず、図2(a)に示すように、ガラス基
板11の上にITOからなる透明電極12をパターニン
グし、これを覆って誘電体層13、MgO膜からなる保
護層14及びパッシベーション膜15を形成する。
【0012】透明電極12は、ガラス基板11上にスパ
ッタ法或いは真空蒸着法でITO膜を形成した後、その
上に電極のパターンでパターニングしたレジスト膜を形
成し、これをマスクとしてエッチングすることで形成で
きる。また、透明電極12の形成は、エッチング以外に
サンドブラストやリフトオフで行ってもよい。この透明
電極12の幅は200μm程度、膜厚は2000Å程度
である。
【0013】誘電体層13、保護層14及びパッシベー
ション膜15はそれぞれ別の手段(蒸着法、イオンプレ
ーティング法、スパッタ法、CVD法等)で形成しても
よいが、蒸着法やイオンプレーティング法により蒸着源
を変えて3層を連続して成膜するのが好ましい。
【0014】誘電体層13は、蒸着法或いはイオンプレ
ーティング法で形成したショットガラス或いはSiO2
が望ましい。そして、透明電極12を覆っていればよい
のでその膜厚は2000〜5000Åでよい。保護層1
4は、蒸着法或いはイオンプレーティング法で形成した
MgOが望ましく、その膜厚は5000Å程度である。
最上層のパッシベーション膜15は、蒸着法或いはイオ
ンプレーティング法で形成したショットガラス或いはS
iO2 が望ましく、その膜厚は2000〜5000Åで
ある。
【0015】次に、図2(b)に示すように、パッシベ
ーション膜15の上にバス電極の開口パターンでパター
ニングしたレジスト膜16を形成する。具体的には、全
面にレジストを塗布するか或いはドライフィルムを貼付
し、バス電極の開口パターンで露光してから現像すれば
よい。そして、図2(c)に示すように、このレジスト
膜16をマスクとしてエッチングによりパッシベーショ
ン膜15、保護層14及び誘電体層13だけを貫通する
穴17を形成する。ここで、ウェットエッチングを行う
と保護層14のMgO膜が潮解性を有しているために融
解してしまうので、ドライエッチングにより穴17を形
成する。具体的には、CF4 やSF6 等のエッチングガ
スを用い、ドライエッチング圧力を5〜50Pa、RF
パワーを200〜1000Wとしてドライエッチングを
行う。
【0016】次いで、図2(d)に示すようにレジスト
膜16を除去する。この場合、穴17の側面に保護層1
4のMgO膜が露出しているので、ウエットな手段でレ
ジスト膜16の剥離を行うと、保護層14のMgO膜が
融解する。したがって、ここでは、ドライエッチングの
エッチングガスをO2 に変えると、図2(d)に示すよ
うにレジスト膜16が除去されるのを利用する。具体的
には、ドライエッチング圧力を5〜50Pa、RFパワ
ーを200〜1000Wとしてドライエッチングを行っ
た。
【0017】このようにパッシベーション膜15、保護
層14及び誘電体層13だけを貫通する穴17を形成し
た後、図3(a)に示すように、この穴17の中に充填
するようにしてパッシベーション膜15の上に金属電極
となる金属膜18を形成する。Niペーストやその他の
金属ペーストを用いてスクリーン印刷により塗布しても
よいが、真空蒸着により金属膜18を形成するのが好ま
しい。金属膜18を単層で形成してもよいが、Cr/C
u/Cr、Cu/Cr等の層構成を採ってもよい。金属
膜18は穴17の中にも形成されるが、この穴17の部
分では周囲を囲まれた形になるので、穴17の底にある
透明電極12であるITOとの密着性を考慮しなくても
よい。この観点で言えば、最下層のCrを省いたCu/
Crの層構成でも十分である。
【0018】続いて、図3(b)に示すように、金属膜
18の上にバス電極のパターンでパターニングしたレジ
スト膜19を形成する。具体的には、全面にレジストを
塗布するか或いはドライフィルムを貼付し、バス電極の
パターンで露光してから現像すればよい。そして、図3
(c)に示すように、このレジスト膜19をマスクとし
て金属膜18をエッチングして金属電極を形成する。
【0019】次いで、図3(d)に示すようにレジスト
膜19を除去する。この場合は、パッシベーション膜1
5があるので、ウエットな手段でレジスト膜19を剥離
すればよい。これによりパッシベーション膜15から突
き出た形状の金属電極20が形成される。
【0020】上記のように金属電極20を形成した後、
図4(a)に示すように、その金属電極20の突き出た
部分を覆ってパッシベーション膜15の上に絶縁膜21
を形成する。具体的には、CVD法、スパッタ法等によ
りSiNX 、SiOX 等の絶縁膜21を形成する。
【0021】続いて、図4(b)に示すように、絶縁膜
21の上にバス電極より僅かに大きなパターンでパター
ニングしたレジスト膜22を形成する。具体的には、全
面にレジストを塗布し、バス電極より僅かに大きなパタ
ーンで露光してから現像すればよい。
【0022】そして、図4(c)に示すように、このレ
ジスト膜22をマスクとして絶縁膜21及びパッシベー
ション膜15をエッチングする。具体的には、CF4
SF6 等のエッチングガスを用い、ドライエッチング圧
力を5〜50Pa、RFパワーを200〜1000Wと
してドライエッチングを行った。
【0023】次いで、図4(d)に示すようにレジスト
膜22を除去する。具体的には、エッチングガスをO2
に変え、ドライエッチング圧力を5〜50Pa、RFパ
ワーを200〜1000Wとしてドライエッチングを行
った。
【0024】なお、絶縁膜21を形成した段階の基板
(図4(a))、さらにはパターン状のレジスト膜22
を形成した段階の基板(図4(b))は、前面板完成の
一歩手前の中間品の状態であるが、保護層14であるM
gO膜が露出しておらず、空気中に曝しても融解の心配
がないので、仕掛かり品としてストック可能である。
【0025】
【実施例】まず、ガラス基板の上にITO膜からなる透
明電極を形成する。具体的には、スパッタ装置を使用
し、成膜圧力:5.0×10-3Torr、Ar流量:1
sccm、O2 流量:100sccm、投入パワー:D
C1300Wの条件で、10分間の成膜時間にて膜厚2
000ÅのITO膜を形成し、これをパターニングして
透明電極を得た。
【0026】次いで、透明電極を覆うようにして誘電体
層、MgO膜、パッシベーション膜をそれぞれイオンプ
レーティング法で形成する。具体的には、ホロカソード
型イオンプレーティング装置を使用する。誘電体層は、
蒸着材料としてショットガラスを用い、Arガスを導入
ガスとして、成膜時の圧力が5.0×10-4Torr、
基板温度が300℃になるように調整する。そして、放
電電流を110アンペアに調整しながら、成膜レートを
14Å/秒にする。誘電体層の膜厚は膜厚は5000Å
とした。MgO膜は、蒸着材料として高純度化学研究所
製の溶融型酸化マグネシウムを用い、Arを導入ガスと
して成膜時の圧力が6.0×10-4Torr、基板温度
が300℃になるように調整する。そして、放電電流を
65〜108アンペアに調整しながら、成膜レートを5
〜26Å/秒にする。MgO膜の膜厚は5000Åとし
た。パッシベーション膜は、蒸着材料としてショットガ
ラスを用い、Arを導入ガスとして成膜時の圧力が6.
0×10-4Torr、基板温度が300℃になるように
調整する。そして、放電電流を65〜108アンペアに
調整しながら、成膜レートを5〜26Å/秒にする。パ
ッシベーション膜の膜厚は5000Åとした。
【0027】次に、パッシベーション膜の上にレジスト
膜を形成する。ここではレジストとして東京応化製「O
FPR−80」を使用し、フォトリソグラフィ法により
バス電極の開口パターンでパターニングした。続いて、
このレジスト膜をマスクとしてエッチングによりパッシ
ベーション膜、MgO膜及び誘電体層だけを貫通する穴
を形成し、その後でレジスト膜を除去する。ここでは、
CF4 のエッチングガスを用い、ドライエッチング圧力
を20Pa、RFパワーを500Wとしてドライエッチ
ングを行った後、エッチングガスをO2 に変え、その他
は同条件でドライエッチングを行うことによりレジスト
膜を除去した。
【0028】そして、パッシベーション膜、MgO膜及
び誘電体層を貫通する穴の中を充填するようにしてパッ
シベーション膜上に金属膜を形成する。ここでは、Cu
を用い、スパッタ法により金属膜を形成した。基板温度
は室温、Ar流量は30sccm、圧力は0.3Pa、
投入電力はDC1kWである。
【0029】次に、金属膜の上にパターニングしたレジ
スト膜を形成する。ここではレジストとして東京応化製
「OFPR−80」を使用し、フォトリソグラフィ法に
よりバス電極の開口パターンでパターニングした。続い
て、このレジスト膜をマスクとして塩化第2鉄水溶液に
てエッチングを行った後、有機溶剤による超音波洗浄に
よりレジスト膜を剥離してパッシベーション膜から突き
出た形状の金属電極を形成した。
【0030】金属電極を形成した後、その金属電極を覆
うようにしてパッシベーション膜の上にイオンプレーテ
ィング法により絶縁層を形成する。具体的には、蒸着材
料としてショットガラスを用い、Arガスを導入ガスと
して、成膜時の圧力が5.0×10-4Torr、基板温
度が300℃になるように調整する。そして、放電電流
を110アンペアに調整しながら、成膜レートを14Å
/秒にする。絶縁膜の膜厚は5000Åとした。次い
で、絶縁膜の上にパターニングしたレジスト膜を形成す
る。ここではレジストとして東京応化製「OFPR−8
0」を使用し、フォトリソグラフィ法によりバス電極よ
り僅かに大きなパターンでパターニングした。続いて、
このレジスト膜をマスクとしてエッチングにより絶縁層
及びパッシベーション膜をエッチングし、その後でレジ
スト膜を除去する。ここでは、CF4 のエッチングガス
を用い、ドライエッチング圧力を20Pa、RFパワー
を500Wとしてドライエッチングを行った後、エッチ
ングガスをO2 に変え、その他は同条件でドライエッチ
ングを行うことによりレジスト膜を除去した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のAC型P
DPは、前面板において電極を覆う誘電体層を薄く形成
できるので、パネル化後の駆動電圧を下げることがで
き、パネルの発熱が低減されるばかりでなく、消費電力
を少なくすることができる。
【0032】また、誘電体ペーストを使用しなくて済む
ので、従来のように誘電体ペーストで形成した誘電体層
が熱収縮を起こして維持電極やバス電極が破損するとい
うようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC型プラズマディスプレイパネルの一構成例
を示す断面図である。
【図2】本発明のAC型プラズマディスプレイパネルに
おける前面板を作製する手順の前部分を示した工程図で
ある。
【図3】図2に続く中間部分の工程図である。
【図4】図3に続く後部分の工程図である。
【符号の説明】
1 前面板 2 背面板 3 セル障壁 4 維持電極 5 バス電極 6 誘電体層 7 保護層 8 アドレス電極 9 蛍光体 11 ガラス基板 12 透明電極 13 誘電体層 14 保護層 15 パッシベーション膜 16 レジスト膜 17 穴 18 金属膜 19 レジスト膜 20 金属電極 21 絶縁膜 22 レジスト膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 維持電極である透明電極とその上に積層
    されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
    を前面板に有するAC型プラズマディスプレイパネルに
    おいて、ガラス基板上にパターニングされた透明電極を
    覆って誘電体層が形成され、その誘電体層の上にMgO
    膜からなる保護層が形成され、金属電極がこの保護層か
    ら突き出ており、その金属電極の突き出た部分が絶縁膜
    で覆われていることを特徴とするAC型プラズマディス
    プレイパネル。
  2. 【請求項2】 維持電極である透明電極とその上に積層
    されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
    を有する前面板を、次の工程を含む手順により作製する
    ことを特徴とするAC型プラズマディスプレイパネルの
    製造方法。 (1)透明電極を形成した基板上に該透明電極を覆って
    誘電体層を形成し、その上にMgO膜からなる保護層を
    形成し、さらにその上にパッシベーション膜を形成する
    工程。 (2)前記パッシベーション膜の上にバス電極の開口パ
    ターンでパターニングしたレジスト膜を形成し、このレ
    ジスト膜をマスクとしてドライエッチングにより前記パ
    ッシベーション膜、前記保護層及び前記誘電体層だけを
    貫通する穴を形成した後、そのレジスト膜を除去する工
    程。 (3)前記穴の中に充填するようにして前記パッシベー
    ション膜の上に金属電極となる金属膜を形成する工程。 (4)前記金属膜の上にバス電極のパターンでパターニ
    ングしたレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスク
    として前記金属膜をエッチングして金属電極を形成した
    後、そのレジスト膜を除去する工程。 (5)前記金属電極の突き出た部分を覆って前記パッシ
    ベーション膜の上に絶縁膜を形成する工程。 (6)前記絶縁膜の上にバス電極より僅かに大きなパタ
    ーンでパターニングしたレジスト膜を形成する工程。 (7)前記レジスト膜をマスクとして前記絶縁膜及び前
    記パッシベーション膜をエッチングした後、レジスト膜
    を除去する工程。
  3. 【請求項3】 維持電極である透明電極とその上に積層
    されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
    を有する前面板を作製するための中間品であって、請求
    項2における(5)の工程を終えた状態であることを特
    徴とする中間品。
  4. 【請求項4】 維持電極である透明電極とその上に積層
    されたバス電極である金属電極とで構成される複合電極
    を有する前面板を作製するための中間品であって、請求
    項2における(6)の工程を終えた状態であることを特
    徴とする中間品。
JP8170976A 1996-07-01 1996-07-01 Ac型プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びに製造工程での中間品 Pending JPH1021838A (ja)

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