JPH10217902A - 起爆素子着火装置 - Google Patents

起爆素子着火装置

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JPH10217902A
JPH10217902A JP9020288A JP2028897A JPH10217902A JP H10217902 A JPH10217902 A JP H10217902A JP 9020288 A JP9020288 A JP 9020288A JP 2028897 A JP2028897 A JP 2028897A JP H10217902 A JPH10217902 A JP H10217902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードダンプサージ対策の徹底とバックアッ
プコンデンサの集約化を図る。 【解決手段】 バッテリ電源3と着火回路2とを結ぶ給
電路W1にロードダンプサージ電流を制限する第1の電
流制限抵抗R1を接続し、さらにバッテリ電源供給停止
時にバッテリ電源3の代替電源を供給する代替給電路W
2にロードダンプサージ電流を制限する第2の電流制限
抵抗R2を接続し、この第2の電流制限抵抗R2の抵抗
値に見合う容量のバックアップコンデンサCx,Cyを
代替給電路W2にシャント接続する。衝突発生とともに
バッテリ電源3から延びるワイヤハーネスが切断されて
ロードダンプサージが発生しても、衝突判定を受けて下
される着火指令によってスイッチング素子Qd,Qaに
通電される着火電流が電流制限抵抗R1,R2により絞
られるため、低電流作動型スイッチング素子Qd,Qa
をもって起爆素子Sd,Saを確実に作動させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードダンプサー
ジ対策の徹底とバックアップコンデンサの集約化を図っ
た起爆素子着火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車が衝突事故を起こした際に、バッテリ
電源系のワイヤハーネスが切断されてしまうと、オルタ
ネータ(発電機)の負荷が急に軽くなり、オルタネータ
からの出力電圧が一時的に上昇する現象が見られる。こ
の現象はロードダンプサージと呼ばれ、衝突事故から乗
員を護るエアバッグ装置にとっては、起爆素子の着火要
件を乱す外乱として重点的に対処する必要がある。現行
のサージ電圧対策としては、バッテリ電源から延びる給
電路に例えば27V程度のツェナー電圧を有するツェナ
ーダイオードをシャント接続しておき、ロードダンプサ
ージに伴って発生する過電圧を抑制する方法等が採用さ
れているが、エアバッグの展開トリガである起爆素子の
ための着火回路をより一層小型化するという要求に応え
る意味では、サージ電圧が発生しても、これに影響され
ない程度に着火電流を抑制することの方が意義がある。
一般に、起爆素子の着火信頼性を向上させるため、起爆
素子着火装置には、バッテリ電圧の低下を補う昇圧回路
や、衝突時にバッテリ電源からの電源供給が停止しても
起爆素子に対する着火能力を保全するためのバックアッ
プコンデンサ、或いは衝突時にバッテリ電源からの電源
供給が停止しても、マイクロプロセッサが衝突判定処理
する間、エアバッグ制御ユニットの動作をバックアップ
するためのコンデンサ等が備わっており、こうした昇圧
回路やコンデンサ類についても一定の能力を維持しつ
つ、コンパクト化を実現するという技術要求が根強く存
在する。
【0003】図3に示す従来の起爆素子着火装置1は、
運転席と助手席にそれぞれ組み込まれたエアバッグ(図
示せず)を展開させるための2個の起爆素子Sd,Sa
を組み込んだ着火回路2を有する。起爆素子2d,2a
は、着火指令を受けて導通するスイッチング素子Qd,
Qaにより接地されており、各起爆素子Sd,Saと対
応するスイッチング素子Qd,Qa及び回り込み防止用
ダイオードDd,Daの直列回路を、衝撃感知して閉成
する衝撃感知センサ2sに並列接続してある。この着火
回路2は、逆阻止ダイオードD1を有する給電路W1を
介してバッテリ電源3に接続され、衝突発生時に所要の
着火電流を通電される。ただし、衝突発生とともに給電
路W1が切断される事態に備え、着火回路2直前の給電
路W1には充電抵抗Raと放電ダイオードDax,Da
yを並列接続した充・放電回路を介してバックアップコ
ンデンサCaが接続してある。
【0004】バッテリ電源3には、逆阻止ダイオードD
2と過電圧防止用のツェナーダイオードD3を介して昇
圧回路4が接続してあり、この昇圧回路4から延びる代
替給電路W2が逆阻止ダイオードD4を介して給電路W
1に結線されている。さらに、ダイオードD4のアノー
ド側から分岐する分岐路がダイオードD5を介して3端
子レギュレータ5に接続されており、この3端子レギュ
レータ5が定電圧源を必要とする昇圧回路4内のCPU
4aや衝突判定用マイクロプロセッサ等の他の負荷回路
(図示せず)に、5V一定の出力電圧を供給するように
なっている。また、上記分岐路には、充電抵抗Rbと放
電ダイオードDbx,Dbyを並列接続した充・放電回
路を介してバックアップコンデンサCbが接続してあ
り、代替給電路W2が切断されてもマイクロプロセッサ
が衝突判定処理する間、5V電源を供給し続けられるよ
うにしてある。Ccは、昇圧回路4の出力平滑用コンデ
ンサであり、Cdは、3端子レギュレータ5の入力平滑
用コンデンサである。
【0005】昇圧回路4は、定格12V出力のバッテリ
電源3が負荷状態に応じて5V程度まで降圧することに
配慮し、その電圧降下分を補うよう動作させる目的で配
設したものであり、12Vを越える入力電圧には同電圧
を出力する一方、12V以下の入力電圧に対しては12
V一定の電圧を出力する入出力特性を有する。具体的に
は、入力平滑コンデンサCiと整流ダイオードDoとを
チョークコイルLを挟んで対置し、チョークコイルLと
ダイオードDoとの間をPWM制御スイッチング素子で
あるトランジスタQsと抵抗Rsを介して接地し、昇圧
出力が一定電圧を保つよう、CPU4aにダイオードD
oのカソード電位すなわち出力平滑用コンデンサCcの
端子電圧を監視させ、トランジスタQsをパルス幅変調
(PWM)制御させる構成をなす。この場合、トランジ
スタQsのオン期間中にチョークコイルLに蓄積された
電磁エネルギは、トランジスタQsのオフ期間中に整流
ダイオードDoを介して出力平滑用コンデンサCcを充
電するため、CPU4aが抵抗Rgを介してトランジス
タQsのオンオフ期間比すなわちデューティを可変制御
することにより、前記の入出力特性が実現される。
【0006】3端子レギュレータ5は、入・出力端子間
に接続したトランジスタQrのエミッタ電圧すなわち出
力電圧Voを、分圧抵抗Rx,Ryにより分圧して誤差
増幅器5aの反転入力端子に印加し、誤差増幅器5aの
非反転入力端子に接続したツェナーダイオードDzとR
xVo/(Rx+Ry)との誤差電圧が零となるよう、
誤差増幅器5aの出力をトランジスタQrのベースに帰
還する構成をとっている。すなわち、3端子レギュレー
タ5は、安定化直流電源回路として機能し、バッテリ電
源の出力電圧Vbが12V前後で変動しようとも、常に
5Vの一定電圧Voを出力することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の起爆素子着
火装置1は、着火回路2をバックアップするコンデンサ
Caの外に、3端子レギュレータ5をバックアップする
コンデンサCb、或いは昇圧回路4の出力を平滑するた
めのコンデンサCc、さらには3端子レギュレータ5の
入力を平滑するためのコンデンサCd等を必要としてお
り、しかもこれらのコンデンサCa,Cb,Cc,Cd
は、リップル電流を許容するよう比較的大型の電解コン
デンサで構成してある。このため、起爆素子着火装置1
を1個のユニットとしてみたときに、3個以上の大容量
電解コンデンサが必要であり、しかもバックアップコン
デンサCaやCbには、充電抵抗Ra,Rbや放電ダイ
オードDax,Day,Dbx,Dbyといった回路部
品が付属するため、小型化や製造コスト削減を阻害する
要因が多々あり、部品点数の削減が重要な課題であっ
た。さらにまた、ロードダンプサージが発生したときに
ツェナーダイオードD3によりサージ電圧を抑制する構
成にはなっているが、このサージ電圧は昇圧回路4と代
替給電路W2を介して着火回路2にも及ぶため、サージ
電圧の印加に伴う着火電流の増加を抑制する術がなく、
一定時間に亙って一定の起爆エネルギを与え続けるとい
う起爆素子Sd,Saを起爆に至らしめる起爆要件を満
たす着火電流を維持するため、スイッチング素子Qd,
Qa自体が過大な着火電流の通電に耐える仕様とせざる
を得ず、スイッチング素子Qd,Qaの小型化を阻害す
る要因となっていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、起爆素子着火時にロードダンプサージが重なって
も、着火回路に対するサージ電流の流れ込みを阻止し、
なおかつ必要最小限のバックアップコンデンサにより代
替電源を確保できるようにすることを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、バッテリ電源と、該バッテリ電源に給電
路を介して接続され、衝突に基づいて閉成するスイッチ
ング素子を介する着火電流により起爆素子を着火起爆す
る着火回路と、前記バッテリ電源に接続され、該バッテ
リ電源の出力電圧をしきい値電圧以下に抑制する過電圧
防止回路と、該過電圧防止回路に接続され、前記バッテ
リ電源の定格出力電圧を越える入力電圧には該入力電圧
と同電圧を出力する一方、前記定格出力電圧に満たない
入力電圧に対してはほぼ該定格出力電圧に保たれた一定
電圧を出力し、代替給電路を介して前記給電路に給電す
る昇圧回路と、前記給電路又は前記代替給電路の少なく
とも一方に配設され、前記着火回路に流れ込むロードダ
ンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素子の起爆要件
を満たす所定電流に制限する電流制限手段と、前記代替
給電路にシャント接続したバックアップコンデンサとを
具備することを特徴とするものである。
【0010】また、前記電流制限手段が、前記給電路に
対する前記代替給電路の給電点と前記バッテリ電源との
間の給電路に接続され、ロードダンプサージに伴うサー
ジ電流を前記起爆素子の起爆要件を満たす所定電流に制
限する第1の電流制限抵抗と、前記代替給電路に接続さ
れ、ロードダンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素
子の起爆要件を満たす所定電流に制限する第2の電流制
限抵抗とからなること、或いは前記電流制限手段が、前
記給電路に対する前記代替給電路の給電点と前記着火回
路との間の給電路に接続され、ロードダンプサージに伴
うサージ電流を前記起爆素子の起爆要件を満たす所定電
流に制限する電流制限抵抗からなることを特徴とするも
のである。
【0011】さらにまた、本発明は、前記過電圧防止回
路を、前記ロードダンプサージに伴って発生するサージ
電圧を前記しきい値電圧を与えるツェナー電圧をもって
クランプするツェナーダイオードで構成したこと、また
前記昇圧回路の出力を前記定格出力電圧よりは低い所定
の電圧に定電圧制御し、前記昇圧回路の昇圧動作制御電
源として供給する3端子レギュレータを、前記バックア
ップコンデンサに並列接続したこと等を特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1,2を参照して説明する。図1は、本発明の起爆素
子着火装置の一実施形態を示す概略回路構成図である。
【0013】図1に示す起爆素子着火装置11は、ロー
ドダンプサージ入力時にスイッチング素子Qd,Qaに
流れる着火電流を抑制するため、電流制限手段として、
ダイオードD1と着火回路2を結ぶ給電路W1に第1の
電流制限抵抗R1を直列接続し、かつまた代替給電路W
2に配設していたダイオードD4に代えて第2の電流制
限抵抗R2を配設して構成してある。また、従来からの
4個のコンデンサCa,Cb,Cc,Cdは、コンデン
サCx,Cyにその機能を一括し、代替給電路W2の途
中に集約化して配設してある。このため、充電抵抗R
a,Rbや放電ダイオードDax,Day,Dbx,D
byからなる充・放電回路は不要であり、回路素子の削
減に伴うユニットの小型化が大幅に図られた構成になっ
ている。
【0014】バックアップコンデンサCx,Cyは、代
替給電路W2に互いに並列にシャント接続されており、
給電路W1切断時の代替電源として機能する外、昇圧回
路4の出力平滑コンデンサとして、かつまた3端子レギ
ュレータ5のバックアップ兼入力平滑コンデンサとして
機能する。従来使用していたバックアップコンデンサC
a,Cbを統合してバックアップコンデンサCxとし、
かつまた出力平滑コンデンサCcと入力平滑コンデンサ
Cdを統合してバックアップコンデンサCyとしたこと
で、バックアップコンデンサCx,Cyのそれぞれに必
要な容量はコンデンサ単体としては多少増加するが、従
来の4個の電解コンデンサCa,Cb,Cc,Cdの機
能が2個の電解コンデンサCx,Cyで実現でき、しか
も前述の充・放電回路も不要であるため、回路素子の削
減に伴う実装面積の削減ならびにユニットの小型化を大
幅に推進することができる。
【0015】なお、第1の電流制限抵抗R1の抵抗値を
大きくした場合に、衝突時の着火電流をバッテリ電源3
から供給するケースを想定したときに、バッテリ電源3
により着火できる最低電圧が高くなるため、着火信頼性
を低下させる恐れがある。また、コンデンサCx,Cy
は、リップル電流を許容するよう比較的大型の電解コン
デンサで構成することになるが、第2の電流制限抵抗R
2の抵抗値を大きくしたときも、衝突時の着火電流をバ
ックアップコンデンサCx,Cyから供給するケースを
想定したときに、バックアップコンデンサCx,Cyに
要求される容量を大きめに設定しないと、着火信頼性を
低下させる恐れがある。このため、電流制限抵抗R1,
R2の抵抗値及びバックアップコンデンサCx,Cyの
容量は、一定時間に亙って一定の起爆エネルギを与え続
けるという起爆素子Sd,Saを起爆に至らしめる起爆
要件に照らして最適設定する必要がある。すなわち、電
流制限抵抗R2(ならびにR1)の抵抗値を大きくし過
ぎてバックアップコンデンサCx,Cyの容量増大を招
いたり、またその逆に電流制限抵抗R2(ならびにR
1)の抵抗値を小さくし過ぎて、ロードダンプサージ印
加時の着火電流増大を招くことのないよう慎重に設定す
べきである。
【0016】このように、上記起爆素子着火装置11に
よれば、バッテリ電源3と着火回路2とを結ぶ給電路W
1にロードダンプサージ電流を制限する第1の電流制限
抵抗R1を接続し、さらにバッテリ電源供給停止時にバ
ッテリ電源3の代替電源を供給する代替給電路W2にロ
ードダンプサージ電流を制限する第2の電流制限抵抗R
2を接続し、この第2の電流制限抵抗R2の抵抗値に見
合う容量のバックアップコンデンサCx,Cyを代替給
電路W2にシャント接続したから、衝突発生とともにバ
ッテリ電源3から延びるワイヤハーネスが切断されてし
まい、発電機の負荷急減とともに出力電圧が一時的に上
昇するロードダンプサージが発生しても、衝突判定を受
けて下される着火指令によってスイッチング素子Qd,
Qaに通電される着火電流が設計値を上回るほど過大に
なることはなく、従って起爆素子Sd,Saに対する通
電を制御するスイッチング素子Qd,Qaを低電流作動
型の小型なものとすることができる。
【0017】また、給電路W1と代替給電路W2をそれ
ぞれ第1及び第2の電流制限抵抗R1,R2により絞っ
たことによる影響も、代替給電路W2中の第2の電流制
限抵抗R2の手前に着火所要時間に亙って所要電圧以上
の給電能力をもった所定容量のバックアップコンデンサ
Cx,Cyをシャント接続したことで、着火に必要な電
圧が着火時間内に急落してしまう不都合を排し、起爆素
子Sd,Saを確実に着火することができる。
【0018】一方また、バッテリ電源3と昇圧回路4と
の間にはロードダンプサージに伴うサージ電圧を抑制す
る過電圧防止回路としてツェナーダイオードD3が接続
してあるので、サージ電圧もそのままではなく一定電圧
に抑制された上で昇圧回路4を通過することになり、バ
ックアップコンデンサCx,Cyにて平滑された上、な
おかつ第2の電流制限抵抗R2にて絞られる。このた
め、スイッチング素子Qd,Qaに定格を越える大電流
が流れ込み、着火に至る前に破壊されてしまい、起爆で
きないままに終わるといった不都合を確実に排除するこ
とができる。
【0019】また、過電圧防止回路を、ロードダンプサ
ージ電圧を前記しきい値電圧を与えるツェナー電圧をも
ってクランプするツェナーダイオードD3で構成したか
ら、ロードダンプサージに伴って発生するサージ電圧が
ツェナー電圧を越えるものはツェナーダイオードD3が
導通して昇圧回路への印加を排除することができ、簡単
かつ的確に昇圧回路4への過電圧印加を防止することが
でき、第2の電流制限抵抗R2の抵抗値を極端に絞らず
に済ませ、着火回路2への適切な着火電流を担保するバ
ックアップコンデンサCx,Cyの容量についても不必
要に肥大化させずに済む。
【0020】さらにまた、昇圧回路4の出力をバッテリ
電源3の定格出力電圧(12V)よりも低い5Vに定電
圧制御し、昇圧回路4の昇圧動作制御電源として供給す
る3端子レギュレータ5が、バックアップコンデンサC
x,Cyに並列接続してあるため、昇圧回路4の昇圧動
作制御電源として必要な3端子レギュレータ5に対し、
バックアップコンデンサCx,Cyにより平滑された電
圧を供給し、3端子レギュレータ5の制御能力を保証す
るとともに、リップルの少ない安定化直流電源により昇
圧回路4の動作を安定化させることができる。
【0021】なお、上記実施形態では、給電路W1に対
する代替給電路W2の給電点とバッテリ電源3との間の
給電路W1に接続した第1の電流制限抵抗R1と、W2
代替給電路に接続した第2の電流制限抵抗R2をもって
電流制限手段を構成したが、例えば図2に示す起爆素子
着火装置21のごとく、給電路W1に対する代替給電路
W2の給電点と着火回路2との間の給電路W1に接続し
た電流制限抵抗Rをもって電流制限手段を構成すること
もできる。この場合、電流制限抵抗Rには、第1の電流
制限抵抗R1と第2の電流制限抵抗R2の電流制限機能
が集約されることになる。また、電流制限手段は給電路
W1にだけ配設すればよいため、電流制限抵抗R1,R
2等を給電路W1と代替給電路W2に分散配設する手間
は不要であり、電流制限抵抗Rを一カ所にまとめて配設
することに伴う回路構成の簡単化が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バッテリ電源と着火回路とを結ぶ給電路又はバッテリ電
源供給停止時にバッテリ電源の代替電源を供給するため
の代替給電路の少なくとも一方に、着火回路に流れ込む
ロードダンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素子の
起爆要件を満たす所定電流に制限する電流制限手段を配
設するとともに、バックアップコンデンサを代替給電路
にシャント接続したから、衝突発生とともにバッテリ電
源から延びるワイヤハーネスが切断されてしまい、発電
機の負荷急減とともに出力電圧が一時的に上昇するロー
ドダンプサージが発生しても、衝突判定を受けて下され
る着火指令によってスイッチング素子に通電される着火
電流が設計値を上回るほど過大になることはなく、従っ
て起爆素子に対する通電を制御するスイッチング素子自
体を低電流作動型の小型なものとすることができ、また
給電路と代替給電路の少なくとも一方を電流制限手段に
より絞ったことによる影響も、代替給電路に所要時間に
亙って所要電圧以上の給電能力を有する所定容量のバッ
クアップコンデンサをシャント接続することで、着火に
必要な電圧が着火時間内に急落してしまう不都合を排
し、起爆素子を確実に着火することができ、一方またバ
ッテリ電源と昇圧回路との間にロードダンプサージに伴
うサージ電圧を抑制する過電圧防止回路が接続してある
ので、サージ電圧もそのままではなく一定電圧に抑制さ
れた上で昇圧回路を通過することになり、従ってスイッ
チング素子に定格を越える大電流が流れ込み、着火に至
る前に破壊されてしまい、起爆できないままに終わると
いった不都合を確実に排除することができる等の優れた
効果を奏する。
【0023】また、電流制限手段を、前記給電路に対す
る前記代替給電路の給電点と前記バッテリ電源との間の
給電路に接続され、ロードダンプサージに伴うサージ電
流を前記起爆素子の起爆要件を満たす所定電流に制限す
る第1の電流制限抵抗と、前記代替給電路に接続され、
ロードダンプサージに伴うサージ電流を起爆素子の起爆
要件を満たす所定電流に制限する第2の電流制限抵抗と
から構成したから、衝突発生とともにロードダンプサー
ジが発生しても、スイッチング素子に通電される着火電
流が設計値を上回るほど過大になることはなく、これに
よりスイッチング素子自体を低電流作動型の小型なもの
とすることができ、また給電路と代替給電路をそれぞれ
第1及び第2の電流制限抵抗により絞ったことによる影
響も、代替給電路中の第2の電流制限抵抗の手前に着火
所要時間に亙って所要電圧以上の給電能力をもった所定
容量のバックアップコンデンサをシャント接続すること
で、着火に必要な電圧が着火時間内に急落してしまう不
都合を排し、起爆素子を確実に着火することができ、ま
たロードダンプサージに伴うサージ電圧も一定電圧に抑
制された上で昇圧回路から出力され、しかもサージ電流
はバックアップコンデンサにて平滑されて第2の電流制
限抵抗にて絞られるため、スイッチング素子の過電流破
壊を防止して確実な着火が可能である等の効果を奏す
る。
【0024】また、電流制限手段を、給電路に対する代
替給電路の給電点と着火回路との間の給電路に接続さ
れ、ロードダンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素
子の起爆要件を満たす所定電流に制限する電流制限抵抗
で構成したから、電流制限手段を給電路にだけ配設する
ことで、複数の電流制限抵抗を給電路と代替給電路に分
散配設する手間を排除し、電流制限抵抗を一カ所にまと
めて配設することに伴う回路構成の簡単化が可能である
等の効果を奏する。
【0025】また、前記過電圧防止回路を、前記ロード
ダンプサージ電圧を前記しきい値電圧を与えるツェナー
電圧をもってクランプするツェナーダイオードで構成し
たから、ロードダンプサージに伴って発生するサージ電
圧がツェナー電圧を越えるものはツェナーダイオードが
導通して昇圧回路への印加を排除することができ、簡単
かつ的確に昇圧回路への過電圧印加を防止することがで
き、第2の電流制限抵抗の抵抗値を極端に絞らずに済ま
せ、着火回路への適切な着火電流を担保するバックアッ
プコンデンサの容量についても不必要に肥大化させずに
済む等の効果を奏する。
【0026】さらにまた、前記昇圧回路の出力を前記定
格出力電圧よりは低い所定の電圧に定電圧制御し、前記
昇圧回路の昇圧動作制御電源として供給する3端子レギ
ュレータを、前記バックアップコンデンサに並列接続し
たので、昇圧回路の昇圧動作制御電源として必要な3端
子レギュレータに対し、バックアップコンデンサにより
平滑された電圧を供給し、3端子レギュレータの制御能
力を保証するとともに、リップルの少ない安定化直流電
源により昇圧回路の動作を安定化させることができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起爆素子着火装置の一実施形態を示す
概略回路構成図である。
【図2】本発明の起爆素子着火装置の他の実施形態を示
す概略回路構成図である。
【図3】従来の起爆素子着火装置の―例を示す概略回路
構成図である。
【符号の説明】
2 着火回路 2s 衝撃感知センサ 3 バッテリ電源 4 昇圧回路 5 3端子レギュレータ 11,21 起爆素子着火装置 Qd,Qa スイッチング素子 Sd,Sa 起爆素子 W1 給電路 W2 代替給電路 R1 電流制限手段(第1の電流制限抵抗) R2 電流制限手段(第2の電流制限抵抗) R 電流制限手段(電流制限抵抗) Cx,Cy バックアップコンデンサ D3 ツェナーダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電源と、該バッテリ電源に給電
    路を介して接続され、衝突に基づいて閉成するスイッチ
    ング素子を介する着火電流により起爆素子を着火起爆す
    る着火回路と、前記バッテリ電源に接続され、該バッテ
    リ電源の出力電圧をしきい値電圧以下に抑制する過電圧
    防止回路と、該過電圧防止回路に接続され、前記バッテ
    リ電源の定格出力電圧を越える入力電圧には該入力電圧
    と同電圧を出力する一方、前記定格出力電圧に満たない
    入力電圧に対してはほぼ該定格出力電圧に保たれた一定
    電圧を出力し、代替給電路を介して前記給電路に給電す
    る昇圧回路と、前記給電路又は前記代替給電路の少なく
    とも一方に配設され、前記着火回路に流れ込むロードダ
    ンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素子の起爆要件
    を満たす所定電流に制限する電流制限手段と、前記代替
    給電路にシャント接続したバックアップコンデンサとを
    具備することを特徴とする起爆素子着火装置。
  2. 【請求項2】 前記電流制限手段は、前記給電路に対す
    る前記代替給電路の給電点と前記バッテリ電源との間の
    給電路に接続され、ロードダンプサージに伴うサージ電
    流を前記起爆素子の起爆要件を満たす所定電流に制限す
    る第1の電流制限抵抗と、前記代替給電路に接続され、
    ロードダンプサージに伴うサージ電流を前記起爆素子の
    起爆要件を満たす所定電流に制限する第2の電流制限抵
    抗とからなることを特徴とする請求項1記載の起爆素子
    着火装置。
  3. 【請求項3】 前記電流制限手段は、前記給電路に対す
    る前記代替給電路の給電点と前記着火回路との間の給電
    路に接続され、ロードダンプサージに伴うサージ電流を
    前記起爆素子の起爆要件を満たす所定電流に制限する電
    流制限抵抗からなることを特徴とする請求項1記載の起
    爆素子着火装置。
  4. 【請求項4】 前記過電圧防止回路は、前記ロードダン
    プサージに伴うサージ電圧を前記しきい値電圧を与える
    ツェナー電圧をもってクランプするツェナーダイオード
    であることを特徴とする請求項1記載の起爆素子着火装
    置。
  5. 【請求項5】 前記昇圧回路の出力を前記定格出力電圧
    よりは低い所定の電圧に定電圧制御し、前記昇圧回路の
    昇圧動作制御電源として供給する3端子レギュレータ
    が、前記バックアップコンデンサに並列接続してあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の起爆素子着火装置。
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