JPH10217704A - 回転ローラおよびその製造方法 - Google Patents

回転ローラおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH10217704A
JPH10217704A JP9035733A JP3573397A JPH10217704A JP H10217704 A JPH10217704 A JP H10217704A JP 9035733 A JP9035733 A JP 9035733A JP 3573397 A JP3573397 A JP 3573397A JP H10217704 A JPH10217704 A JP H10217704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire member
disc
tire
hub
shaped hub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9035733A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Nakagawa
敬弘 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP9035733A priority Critical patent/JPH10217704A/ja
Publication of JPH10217704A publication Critical patent/JPH10217704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイドローラや回転車輪として用いられる回転
ローラにおいて、円盤状ハブ外周に接合される弾性材の
タイヤ部材の永久変形を軽減して、振動や衝撃を有効に
緩和し、騒音の発生を抑えたものを提供する。 【解決手段】回転軸線上に回転自在に支持された円盤状
のハブ11を有し、円盤状ハブとそれの外側に同軸状に
備えられたタイヤ部材14との間に、このタイヤ部材1
4の永久変形を回復させる弾性を備えた環状の中間緩衝
部材13を接合させている。それの製造に際しては、成
形金型20の成形空洞部25に円盤状ハブ11とタイヤ
部材14とを同軸状にセットし、その間に生じた環状の
空隙25bに弾性材成形材料26を加圧注入して中間緩
衝部材13を成形する。加圧注入時、注入圧によってタ
イヤ部材14を所定外径寸法D1になる迄押し拡げた状
態で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業機器にお
いて移動体のガイドローラや走行体の回転車輪として用
いられる回転ローラおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータ等に用いられるガイドロー
ラのように、回転駆動中に振動や衝撃を緩衝して運転時
の静寂性が要求される回転ローラには、回転シャフトに
嵌合されたハブの外周にゴム弾性を有するタイヤ部材を
環状に嵌合させたものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従前からの回転
ローラにあっては、図5に示すように、走行体等の機体
重量Wが回転シャフト2を通して回転ローラ1に作用し
た状態のまま、運転休止などによって長時間放置される
ことがある。そうした場合、図6に示すように、路面4
上でタイヤ部材3の接地部に凹み3aが生じ、それがそ
のまま永久変形として残るようになる。このような状態
で回転ローラ1の回転が再開されると、タイヤ部材3の
凹み3aは回転に伴い修正されて復元するが、図7に示
されるように、路面4の段差部4aを乗り越える際、そ
の衝撃をタイヤ部材3では吸収しきれず、そのため衝撃
音や振動の発生を抑えることができないといった不具合
がある。
【0004】本発明の目的は、移動体や走行体の機体重
量によって生じた弾性変形の回復性を改善することで、
衝撃力や振動を有効に吸収できる回転ローラを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転ローラ
は、回転軸線上に回転自在に支持された円盤状のハブを
有し、該円盤状ハブの外側に同軸状のタイヤ部材が備わ
っているものにおいて、円盤状ハブとタイヤ部材との間
に、タイヤ部材の永久変形を回復させる弾性を備えた環
状の中間緩衝部材を接合させている。この場合、タイヤ
部材と中間緩衝部材の接合境界面の円周に沿って、歯付
溝を設けることもできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る回転ローラは、成形
金型の成形空洞部に円盤状ハブとタイヤ部材とを同軸状
にセットし、円盤状ハブとタイヤ部材との間に生じた環
状の空隙に弾性材を加圧注入して中間緩衝部材を成形
し、加圧注入時の注入圧によってタイヤ部材を所定外径
寸法になるまで押し拡げることによって製造される。
【0007】図1および図2は、上記製造方法によって
製造された回転ローラ10の側面断面図とA−A線によ
る正面断面図を示している。この場合、回転軸線C−C
上を回転する回転シャフト(図示せず)の外周に、円盤
状ハブ11が1個または2個の軸受12を介して回転自
在に嵌合された例が示されている。円盤状ハブ11に
は、鉄、アルミニウム、銅、鋳物、各種樹脂等の材質が
用いられる。
【0008】また、円盤状ハブ11の外周には、環状に
成形された弾性材の中間緩衝部材13を有しており、更
にこの中間緩衝部材13の外周に弾性材による環状のタ
イヤ部材14が形成されている。これら内環側の中間緩
衝部材13と外環側のタイヤ部材14との接合境界面に
は、互いに周方向へのスリップを防止するために、歯付
溝13a、14aが形成されている。タイヤ部材14の
材質には、ニトリル系、クロロプレン系、EPDM系、
アクリル系、フッ素系、ウレタン系、TPE等の弾性を
有するゴム材またはプラスチック材が用いられる。
【0009】次に、図3によって、以上の構成をとる回
転ローラ10の製造方法を説明する。まず成形金型20
が準備され、この成形金型20は複数の金型よりなって
いて、例えば図示のような上型21および下型22を有
し、合わせ型23、24によって回転ローラ10を製造
する空洞部25が設けられている。上型21は油圧等の
駆動力によって所要のプレス注入荷重Pが加えられ、合
わせ型23に設けた注入材供給凹部23aに対して図の
上下方向へ昇降可能となっている。また、この合わせ型
23の底部の数カ所には空洞部25に通ずる注入孔23
bが設けられている。従って、上型21の下降押圧力に
よって、注入材供給凹部23aに充填された溶融状態の
成形材料26を注入孔23bから空洞部25に圧入する
ようになっている。
【0010】この空洞部25は、回転ローラ10に組み
込まれる軸受12を除いた形状に相当する環状の空間と
なっており、その環状最大径D1が回転ローラ10側の
タイヤ部材14の製品外径寸法となる。
【0011】この成形金型20を用いて回転ローラ10
を製造する場合、空洞部25に回転ローラ10側の円盤
状ハブ11がセットされる。更に、空洞部25には、予
め環状に成形されたタイヤ部材14が円盤状ハブ11の
外側にセットされる。タイヤ部材14は別の金型で成形
されたものを準備して空洞部25にセットする。予備加
工状態でセットされるタイヤ部材14の外径はこの段階
でD2であり、製品外径寸法D1、即ち空洞部25の環状
最大径D1よりも小さく設定され、D1>D2である。準
備される環状のタイヤ部材14としては、その内周に沿
って、図1および図2で示された歯付溝14aを形成し
てある。
【0012】空洞部25では、この環状最大径D1の周
面と予備加工外径D2のタイヤ部材14との間に環状の
空隙25aが形成され、かつ外環側のタイヤ部材14と
内環側の円盤状ハブ11との間にも環状の空隙25bが
形成される。この空隙25bは中間緩衝部材13を形成
する領域となる。即ち、合わせ型23の注入材供給凹部
23aに充填される成形材料26は、その中間緩衝部材
13を形成する溶融状態のポリマーである。
【0013】上型21の下降によって、注入材供給凹部
23aの成形材料26は、注入孔23bから、空洞部2
5における円盤状ハブ11とタイヤ部材14との間の環
状空隙25bに加圧されながら注入される。成形材料2
6の環状空隙25bへの圧入によって、中間緩衝部材1
3が成形されつつ、圧入力の作用で外環側のタイヤ部材
14が内側から放射状に拡径する方向へ押し拡げられ
る。こうした圧縮成形法、インジェクション成形法また
はラム注入成形法などによって、内環側の円盤状ハブ1
1と外環側のタイヤ部材14との間に中間緩衝部材13
が加圧注入される。その際、図4に示されるように、タ
イヤ部材14は合わせ型23との間の環状空隙25aが
なくなるまで、つまり製品外径寸法D1になる迄、中間
緩衝部材13を形成する材料圧入力によって押し拡げら
れる。このとき、タイヤ部材14の内周の歯付溝14a
の形状に従って、成形材料26による圧入成形中の中間
緩衝部材13にも、その周に沿った形で歯付溝13aが
形成される。
【0014】中間緩衝部材13の成形材料を注入した
後、成形金型20は分解されて半製品状態の回転ローラ
10が離型される。離型後の回転ローラ10において、
外環側のタイヤ部材14として製品外径寸法D1のもの
が得られる。前述のように、成形中のタイヤ部材14は
内側から中間緩衝部材13の注入加圧力で径を拡大する
方向に引き伸ばされ、製品外径寸法D1となって離型さ
れる。従って、離型後のタイヤ部材14には、常にその
製品外径寸法D1から径を縮小する方向へ弾性応力が作
用している。また、離型後の円盤状ハブ11の内側に1
個または2個の軸受12が圧入嵌合され、製品化され
る。
【0015】このようにして製造される回転ローラ10
は、移動体や走行体の機体に取り付けられて使用され
る。前述の如く、機体運転休止中などにあっては、回転
ローラ10には回転軸線C−C上の回転シャフトを通し
て機体重量Wが作用し、外環側のタイヤ部材14には路
面との間で機体重量Wによって弾性変形が生じるが、内
側の中間緩衝部材13は、その弾性によってタイヤ部材
14に生じた弾性変形を回復させるように作用する。弾
性変形の回復を助けるタイヤ部材14は、回転駆動中に
も振動が少なく、路面の段差などで生じた衝撃や騒音に
対しても効果的に緩衝、吸音することができる。
【0016】一方、金型成形時には、タイヤ部材14に
は常時縮径方向への弾性応力が作用しているので、タイ
ヤ部材14には路面との回転摩擦熱による熱膨張が発生
し難い。また、タイヤ部材14のジュール熱の作用で、
中間緩衝部材13に対しては締め付け力が作用する。こ
のことは、タイヤ部材14と中間緩衝部材13が互いに
周方向、あるいは回転軸線C−C方向にスリップした
り、互いに剥離したりすることによる離脱の防止に有効
である。更に、中間緩衝部材13とタイヤ部材14の接
合周面は互いの歯付溝13a、14aで噛合した形とす
ることもできるので、互いに周方向へのスリップが防止
され、これと先のジュール熱効果によって、タイヤ部材
14が中間緩衝部材13を締め付ける作用と相乗的な効
果を発揮している。
【0017】
【発明の効果】本発明の回転ローラは、内環側の円盤状
ハブと外環側のタイヤ部材との間に環状の中間緩衝部材
を設けることにより、この中間緩衝部材の弾性によって
タイヤ部材の機体重量による弾性変形を回復させるの
で、振動や衝撃を有効に吸振、緩衝し、また騒音の発生
も少ないので、静寂性が要求される環境下での使用に好
適である。
【0018】更に、金型で成形中のタイヤ部材は、中間
緩衝部材の注入加圧力で径を拡大する方向に引き伸ばさ
れた状態になっており、常に径を縮小する方向へ弾性応
力が作用しているので、タイヤ部材に回転摩擦熱による
熱膨張が発生し難い。また、ジュール熱効果で中間緩衝
部材に対して締付力が働くので、タイヤ部材と中間緩衝
部材が互いに周方向、あるいは回転軸線方向にスリップ
したり、互いに剥離したりすることによる離脱の防止に
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転ローラの一態様を示す側面断
面図である。
【図2】図1のA−A線からの正面半分を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の製造方法による回転ローラの成形方法
を示す組立断面図である。
【図4】成形金型による回転ローラの成形方法を示す部
分的な組立断面図である。
【図5】従来の回転ローラの作用を説明する概略的な説
明図である。
【図6】従来の回転ローラに永久変形が生じた状態を示
す説明図である。
【図7】永久変形が生じた従来の回転ローラが段差を乗
り越える状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 回転ローラ 11 円盤状ハブ 12 軸受 13 中間緩衝部材 14 タイヤ部材 13a、14a 歯付溝 20 成形金型 23a 注入材供給凹部 23b 注入孔 25 成形空洞部 26 中間緩衝部材の成形材料
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸線上に回転自在に支持された円盤
    状のハブを有し、該円盤状ハブの外側に同軸状のタイヤ
    部材を備えた回転ローラにおいて、円盤状ハブとタイヤ
    部材との間に、タイヤ部材の永久変形を回復させる弾性
    を備えた環状の中間緩衝部材を接合せしめている回転ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 タイヤ部材と中間緩衝部材の接合境界面
    の円周に沿って歯付溝が設けられている請求項1記載の
    回転ローラ。
  3. 【請求項3】 成形金型の成形空洞部に円盤状ハブとタ
    イヤ部材とを同軸状にセットし、円盤状ハブとタイヤ部
    材との間に生じた環状の空隙に弾性材を加圧注入して中
    間緩衝部材を成形し、加圧注入時の注入圧によってタイ
    ヤ部材を所定外径寸法になる迄押し拡げることを特徴と
    する、回転軸線上に回転自在に支持される円盤状のハブ
    を有し、該円盤状ハブの外側に同軸状のタイヤ部材を備
    えた回転ローラの製造方法。
JP9035733A 1997-02-05 1997-02-05 回転ローラおよびその製造方法 Pending JPH10217704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9035733A JPH10217704A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 回転ローラおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9035733A JPH10217704A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 回転ローラおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10217704A true JPH10217704A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12450041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9035733A Pending JPH10217704A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 回転ローラおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10217704A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540795A (ja) * 2007-12-19 2010-12-24 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド サーモロール
CN111691159A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 青岛海尔洗衣机有限公司 一种滚轮、滚轮的制造方法和干衣机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540795A (ja) * 2007-12-19 2010-12-24 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド サーモロール
CN111691159A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 青岛海尔洗衣机有限公司 一种滚轮、滚轮的制造方法和干衣机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4139246A (en) Vibration control bush assembly and method of making the same
JPH0324333A (ja) 支持装置
JP2001347814A (ja) サスペンションサポート
JP6696836B2 (ja) ギアダンパ及びその製造方法
US2548839A (en) Cushioned railway wheel
US3088332A (en) Vibration damper
US2362008A (en) Resilient bearing
JPH10217704A (ja) 回転ローラおよびその製造方法
JP4632044B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
US3679158A (en) Elastic bearing for motor suspension of motor vehicles
CN107985435A (zh) 一种带支撑环限位的履带橡胶金属铰链
JP2017219055A (ja) ギアダンパ
WO2019116878A1 (ja) 緩衝ストッパ
JP2004340170A (ja) ダンパ
KR20060130486A (ko) 런 플랫용 지지체의 제조방법 및 장치
JP3608425B2 (ja) 複合ローラの製造法
JP4538844B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP5854542B1 (ja) エアースプリングクッションローラ
JP2984858B2 (ja) ダンパの製造方法
JP5127970B1 (ja) スプリングローラキャスタ
JPS6348832Y2 (ja)
JP2009040212A (ja) タイヤのパンク防止用部材および車輪組立体
US1808247A (en) Composition bushing and process of making the same
JPS5827144Y2 (ja) 円筒型ト−シヨナルダンパ
JP2538274Y2 (ja) センターベアリングサポート