JPH10217446A - 記録装置および記録制御システム - Google Patents

記録装置および記録制御システム

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JPH10217446A
JPH10217446A JP9146878A JP14687897A JPH10217446A JP H10217446 A JPH10217446 A JP H10217446A JP 9146878 A JP9146878 A JP 9146878A JP 14687897 A JP14687897 A JP 14687897A JP H10217446 A JPH10217446 A JP H10217446A
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water
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JP9146878A
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Yuichi Hirai
雄一 平井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テキスト部に要求される高度な品質を伴った
耐水性と、グラフィック部に要求される発色性との両立
を図ると共に、耐水化施行箇所弁別機能の実現を可能と
した。 【解決手段】 フィルタ11から画像データの単色印字
領域を検出し、バッファ12、判定器13により前記単
色印字領域内のテキスト部とグラフィック部とを選別し
て耐水化領域を決定し、そのテキスト部に対応する領域
に、処理液ヘッド10bにより選択的に耐水化処理を施
す。また、耐水化施行箇所弁別機能(null検出器、
印字データ検出器)を用いて必要な部分のみの耐水化を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および記
録制御システムに関する。より詳しくは、記録ヘッドか
らインクを吐出して記録媒体上に記録ドットを形成する
前、またはその後に、インク中の色材を不溶化処理又は
凝集化させる為の処理液を吐出させるインクジェット記
録方式による画像形成処理に関するものである。
【0002】さらには、記録用染料系インク及び他の成
分を有する耐水性インクを併用できるインクジェット記
録方式の装置において、異なる成分のインクを使い分け
る耐水性スイッチを有する記録装置に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、インクジェット記録方式
で普通紙の記録媒体に記録するような場合、インクのに
じみ等の影響で記録画像の画質が低下することがある。
また、記録画像の耐水性不十分であるため、保存性の点
で改良の余地があった。また、従来、普通紙に対して印
字記録を行うことを主目的とするインクジェット記録装
置には、染料系(水溶性)のインクが用いられる。この
染料系インクは、インクジェット記録装置の係る範囲に
おいては、顔料系インクに対して発色性に優れ、又、安
価であるという利点が存在する。また一方では、該イン
クを吐出する印字ヘッドにおけるインク吐出ノズルが微
細である為に、ノズル内インク固着の回避の為にも、イ
ンクには水溶性が好まれるという背景もある。
【0004】上記インクジェット記録による印刷結果に
おける耐水性、保存性に関する前記問題の解決策とし
て、例えば、特開昭58−128862号公報には、記
録インクの吐出による記録ドットの形成動作に先立っ
て、あるいは記録ドットの形成後に、記録インクを記録
媒体に良好に定着させる効果のある処理液を吐出させて
処理液ドットを形成して、インクのドットを重ねる技術
が開示されている。また、特開昭64−63185号公
報には、インク中の染料を不溶化させるための化合物を
記録媒体に付着させた後に、記録インクを吐出させて記
録ドットを形成する技術が開示されている。更に、特開
平5−202328号公報には、記録ドットの形成動作
に先立って、記録インクを良好に定着させて耐水性をも
たせる為の処理液をインクジェット方式により吐出して
記録媒体に付着させる方法、その処理液をローラ塗布に
より記録媒体に記録させる方法、及び記録インクと処理
液を噴射器からの飛翔中に混合させた上、記録媒体に付
着させて記録インクの耐水性と定着性とを向上させる方
法が開示されている。
【0005】図11は、記録装置の1例として、インク
ジェット記録装置の斜視図を示す。ここでは、シリアル
プリンタとしての例を示している。8Aは、インク吐出
ノズルを有する印字記録ヘッド部を示している。このノ
ズルの並び方向を副走査方向Yとし、印字記録ヘッド部
8Aを主走査方向Xに印字記録動作を行っていく。該記
録動作と、副走査方向Yへの一定量ずつの紙送り動作に
よって、記録媒体6への印刷が行われる。なお、7は、
インク未使用時の保護キャップである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなインク
ジェット記録方式等の記録装置においては、その印字結
果印刷物(図11の記録媒体6等)において、インク乾
燥(定着)後にも関わらず、水滴、皮脂等により記録結
果ににじみ、こすれが生じ、視覚的に障害となる結果を
齎す他、印刷物に多量の水分が付着した場合等には、記
録結果の情報を逸することにもなる。これは、通常生活
中で容易に起こり得る事であり、特に、インクジェット
記録装置においては最大の問題となっている。
【0007】また、このような問題を解決するための例
として、水溶性インクに凝固剤を添付する手法がある。
この手法によって、水溶性インクの有する耐水性の問題
を解決することができるが、その代わりに、インクの持
つ発色性を犠牲にしてしまうという問題がある。
【0008】また、染料系インクにおいては、その成分
から濃度を出すのに苦労する反面、色にくすみが少な
く、特に、シリアルプリンタ分野において、近年、その
カラー化の推進に著しい貢献をしてきた。しかし、近年
の高まる耐水化の声に、この発色性を残しつつ、インク
の耐水化を図る必要があるという問題も起き上がってい
る。
【0009】さらに、耐水性と発色性との問題について
言及するならば、印字結果として耐水性を特に求む箇所
は、テキスト部であり、発色性を望む箇所はグラフィッ
ク部である。特に、グラフィック部は、例えばカラープ
リンタにおいてはインク打ち込み量が多く、前述した水
溶性インクの凝固剤を印字可能範囲全てに塗布すること
は、その消費量から使用者への経済的負担ともなる。
【0010】一方、テキストのみ(又はテキストの頻度
の高い)の印字記録において専用の耐水性インクを設け
ることは、インクの使用料がグラフィックに比較し少な
く多少ノズル内が固着しやすくとも固着防止用のノズル
バージ作業に重点を置くことができる。これは、顔料系
の使用環境に適するものである。
【0011】インクジェット記録装置における染料系イ
ンクによる印刷記録動作においても、印字駆動プロセス
の向上、プリンタ内定着機構(印刷結果用紙排出部にヒ
ータを設ける等)の向上、インク自体の成分の向上等に
より耐水性能は向上しており、個人的文章、画像等大抵
のインクジェット印刷物においてはその耐水能力は、許
容されているのが現状である。しかし、公的文章などの
完全耐水の要望への答えには至っておらず、現状技術で
の完全耐水には従来印刷プロセス以外のプロセスを添加
する必要がある。
【0012】そこで、本発明の目的は、テキスト部のみ
に選択的耐水化処理を施すことによって、テキスト部に
要求される高度な品質を伴った耐水性と、グラフィック
部に要求される発色性とを両立させることが可能な記録
装置および記録制御システムを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、選択的耐水化
処理にあたって、耐水化要望の重要点であるテキスト部
分の完全耐水化等、現状プロセスでは補えない印刷部分
の耐水化施行への切り分けに関し、特に、耐水化施行箇
所弁別機能の実現を可能とした記録装置および記録制御
システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、副走査方向へ
移動可能な記録媒体に対して、該副走査方向に直交する
主走査方向へ記録ヘッドを移動させることによって、前
記記録媒体上に画像データを記録する記録装置であっ
て、前記記録へッドから吐出されるインク中の色材を不
溶化処理または凝集させる作用を有する成分を含む無色
の処理液を、前記記録媒体上に吐出する処理液用へツド
と、前記面像データの主走査方向のデータ列から単色印
字領域情報を検出する単色印字領域情報検出手段と、前
記検出された単色印字領域情報を所定の副走査方向幅単
位で解析し、該単色印字領域情報から前記処理液の吐出
有無を示す耐水化領域情報を決定する耐水化領域決定手
段と、前記決定された耐水化領域情報を前記記録媒体上
での記録順序に従って記憶する一時記憶手段と、前記記
憶された耐水化領域情報に基づいて前記画像データに耐
水化処理を施し、耐水化データとして出力する耐水化処
理手段とを具え、前記耐水化データに基づいて前記処理
液用へッドから前記処理液を吐出させることにより、前
記記録媒体に対して選択的に耐水化処理を行うことを特
徴とする。
【0015】ここで、前記単色印字領域情報検出手段
は、印字解析対象の画素データ、および、当該画像デー
タと同一の主走査方向のデータ列における当該画素デー
タの前後に位置する画素データから使用インク種を解析
する組み合せ回路手段と、前記解析対象の画素データの
使用インク種を弁別する符号器と、前記符号器により弁
別された画素データを所定の幅のデータ列単位で記憶す
る記憶手段と、前記記憶された画素データから同一イン
ク色状態を検出して前記単色印字領域情報として出力す
る単色印字演算手段とを具えることができる。
【0016】前記耐水化領域決定手段は、前記単色印字
領域情報検出手段から出力された前記単色印字領域情報
を、前記画像データに対応した主走査方向および複数ラ
イン分の副走査方向の位置関係を保持したまま記憶する
ライン記憶手段と、前記単色印字領域情報を記憶した方
向とは直交する位置関係の方向から当該記憶された単色
印字領域情報を取り出し、所定の関数を用いて該取り出
された単色印字領域情報の分布を解析して演算結果デー
タを出力する演算手段と、前記演算手段による演算結果
データを、前記ライン記憶手段の1ライン分に対応させ
て記憶する演算結果記憶手段と、前記演算結果記憶手段
に記憶された演算結果データと前記ライン記憶手段の各
ラインとの積算を順次ライン単位で行い、当該ライン単
位で算出された演算結果データを前記耐水化領域情報と
して、再度前記ライン記憶手段の該当するライン位置に
書き替えて記憶させる第1制御手段と、前記ライン記憶
手段に主走査方向に沿って順次記憶された前記耐水化領
域情報を、所定の副走査方向幅単位のデータ列で該副走
査方向に沿って順次取り出し、該取り出し方向順に従っ
て前記一時記憶手段に記憶させる第2制御手段とを具え
ることができる。
【0017】前記演算手段は、前記所定の関数によっ
て、前記画像データにおけるテキスト部分とグラフィッ
ク部分とを選別することができる。
【0018】前記画像データから前記耐水化領域情報を
決定するか否かを選択する選択手段を設けることができ
る。
【0019】また、本発明は、副走査方向へ移動可能な
記録媒体に対して、該副走査方向に直交する主走査方向
へ記録へッドを移動させることによって、前記記録媒体
上に画像データを記録する単色印字記録のみに対応した
記録装置であって、前記記録ヘッドから吐出されるイン
ク中の色材を不溶化処理または凝集させる作用を有する
成分を含む無色の処理液を、前記記録媒体上に吐出する
処理液用ヘッドと、前記画像データに含まれる単色印字
領域情報を所定の副走査方向幅単位で解析し、該単色印
字領域情報から前記処理液の吐出有無を示す耐水化領域
情報を決定する耐水化領域決定手段と、前記決定された
耐水化領域情報を前記記録媒体上での記録順序に従って
記憶する一時記憶手段と、前記記憶された耐水化領域情
報に基づいて前記画像データに耐水化処理を施し、耐水
化データとして出力する耐水化処理手段とを具え、前記
耐水化データに基づいて前記処理液用ヘッドから前記処
理液を吐出させることにより、前記記録媒体に対して選
択的に耐水化処理を行うことを特徴とする。
【0020】ここで、前記耐水化領域決定手段は、前記
単色印字領域情報を、前記画像データに対応した主走査
方向および複数ライン分の副走査方向の位置関係とは互
いに直交する位置関係の方向から当該単色印字領域情報
を取り出し、所定の関数を用いて該取り出された単色印
字領域情報の分布を解析して演算結果データを出力する
演算手段と、前記演算手段による演算結果データを、前
記ライン記憶手段の1ライン分に対応させて記憶する演
算結果記憶手段と、前記演算結果記憶手段に記憶された
演算結果データと前記ライン記憶手段の各ラインとの積
算を順次ライン単位で行い、当該ライン単位で算出され
た演算結果データを前記耐水化領域情報とし、当該耐水
化領域情報を所定の副走査方向幅単位のデータ列で該副
走査方向に沿って順次前記一時記憶手段に記憶させる制
御手段とを具えることができる。
【0021】前記演算手段は、前記所定の関数によっ
て、前記画像データにおけるテキスト部分とグラフィッ
ク部分とを選別することができる。
【0022】前記画像データから前記耐水化領域情報を
決定するか否かを選択する選択手段を設けることができ
る。
【0023】また、本発明は、記録ヘッドを有する記録
装置に対して、ホスト装置から記録情報を送ることによ
り、前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体上に
記録を行う記録制御システムであって、前記ホスト装置
に設けられ、前記記録装置を制御するための記録制御情
報を生成する記録装置ドライバと、前記記録装置ドライ
バと前記記録情報を生成するための作業処理を可能とし
た所定のオブジェクトとの間で、当該オブジェクトが持
つ編集機能施行時にネットワーク管理を行う管理手段
と、前記オブジェクト上での編集機能により作成される
前記記録情報の領域指定情報を、前記記録装置ドライバ
が認識できる箇所に読み込む読込手段と、前記記録装置
ドライバに読み込まれた前記領域指定情報にのみ耐水化
処理を行い耐水化情報を作成する耐水化処理手段と、前
記耐水化情報が作成された前記領域指定情報を前記記録
情報に含ませて前記記録装置へ転送する転送手段と、前
記記録装置に設けられ、前記記録へッドから吐出される
インク中の色材を不溶化処理または凝集させる作用を有
する成分を含む無色の処理液を、前記記録媒体上に吐出
する処理液用ヘッドと、前記ホスト装置から転送される
前記記録情報に含まれる耐水化情報に基づいて前記処理
液用へッドのインク吐出制御を行う制御手段とを具えた
ことを特徴とする。
【0024】ここで、前記管理手段は、前記記録装置ド
ライバでの耐水化処理の設定操作を行うためのドライバ
設定ウインドウをオープンにするオブジェクトファイル
と、該オープンにされたドライバ設定ウインドウにおい
て記録制御処理を行うためのコンフィギュレーションフ
ァイルとを含むことができる。
【0025】前記記録装置ドライバと前記オブジェクト
との間のネットワーク管理によって、該オブジェクト上
における編集対象とする記録情報中の領域指定情報を前
記記録装置ドライバに伝達し、該伝達された領域指定情
報に対して、前記記録装置の記録制御を行うためのコマ
ンドを作成し、該作成されたコマンドを前記編集対象と
する記録情報に添付し、前記記録装置へ転送することが
できる。
【0026】前記記録情報に添付されるコマンドは、前
記ドライバ設定ウインドウにて選択処理された前記処理
液用へッドのインク吐出有無を表わす情報とすることが
できる。
【0027】また、本発明は、副走査方向へ移動可能な
記録媒体に対して、該副走査方向に直交する主走査方向
へ記録ヘッドを移動させることによって、前記記録媒体
上に画像データを記録する記録装置であって、前記記録
ヘッドから吐出されるインク中の色材を不溶化処理また
は凝集させる作用を有する成分を含む無色の処理液を、
前記記録媒体上に吐出する処理液用ヘッドと、前記記録
ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分とすると
き、該1副走査分のデータ列または複数の1副走査分の
データ列を画像データとして記憶する画像データ記憶手
段と、該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐
出要求が全く無いことを示すインク無吐出情報を検出す
るノズル駆動有無判定手段と、任意の間隔以内毎に文字
の区切りとして前記1副走査分以上のインク無吐出情報
が検出されるテキスト部分、領域にドット展開された画
像部分、該画像部分における空白部分において耐水化処
理を行い、主走査方向に対する任意の位置の前記1副走
査分のインク無吐出情報の検出地点からインク吐出情報
を得て再度インク無吐出情報を得るまでの間隔と、前記
インク無吐出情報の検出地点から該インク無吐出の状態
が連続する間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾値
よりも大きいか否かを判断することにより、前記テキス
ト部分を耐水化領域として決定する耐水化領域決定手段
と、前記ノズル駆動有無判定手段からインク無吐出情報
が入力されると共に、当該入力されるインク無吐出情報
を前記耐水化領域決定手段により決定された耐水化領域
に基づいて状態を遷移させることによって、ノズル駆動
間隔を示すノズル駆動状態検知信号を出力するノズル駆
動間隔検知手段と、前記ノズル駆動状態検知信号が入力
され、ノズルを活性化又は不活性化するための指示を行
う耐水化データを作成する耐水化データ作成手段と、該
耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像データと
の論理積をとる演算手段と、該演算された耐水化データ
を記憶する耐水化データ記憶手段と、該記憶された耐水
化データに基づいて前記処理液ヘッドから前記処理液を
吐出させることにより、前記記録媒体に対して選択的に
耐水化処理を行う耐水化処理手段とを具えたことを特徴
とする。
【0028】ここで、前記画像データ記憶手段から出力
される毎列の1副走査分の画像データをラッチするデー
タラッチ手段と、該ラッチされた画像データから、イン
ク吐出要求が全く無いことを示すインク無吐出情報を検
出する前記ノズル駆動有無判定手段と、該ノズル駆動有
無判定手段からインク無吐出情報が入力され、ノズル駆
動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知信号を出力する前
記ノズル駆動間隔検知手段とによって、null検出器
を構成することができる。
【0029】また、本発明は、副走査方向へ移動可能な
記録媒体に対して、該副走査方向に直交する主走査方向
へ記録ヘッドを移動させることによって、前記記録媒体
上に画像データを記録する記録装置であって、発色性に
優れ、画像印刷に適した非耐水性のインクと、乾燥後の
耐水性に優れ、テキスト印字に適した耐水性のインク
と、前記インクを前記記録媒体上に吐出する複数の記録
ヘッドと、前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1
副走査分とするとき、該1副走査分のデータ列または複
数の1副走査分のデータ列を画像データとして記憶する
画像データ記憶手段と、該毎列の1副走査分の画像デー
タから、インク吐出要求が全く無いことを示すインク無
吐出情報を検出するノズル駆動有無判定手段と、任意の
間隔以内毎に文字の区切りとして前記1副走査分以上の
インク無吐出情報が検出されるテキスト部分、領域にド
ット展開された画像部分、該画像部分における空白部分
において耐水化処理を行い、主走査方向に対する任意の
位置の前記1副走査分のインク無吐出情報の検出地点か
らインク吐出情報を得て再度インク無吐出情報を得るま
での間隔と、前記インク無吐出情報の検出地点から該イ
ンク無吐出の状態が連続する間隔とを耐水化基準とし、
該間隔がある閾値よりも大きいか否かを判断することに
より、前記テキスト部分を耐水化領域として決定する耐
水化領域決定手段と、前記ノズル駆動有無判定手段から
インク無吐出情報が入力されると共に、当該入力される
インク無吐出情報を前記耐水化領域決定手段により決定
された耐水化領域に基づいて状態を遷移させることによ
って、ノズル駆動間隔を示すノズル駆動状態検知信号を
出力するノズル駆動間隔検知手段と、前記ノズル駆動状
態検知信号が入力され、ノズルを活性化又は不活性化す
るための指示を行う耐水化データを作成する耐水化デー
タ作成手段と、該耐水化データと前記画像データ記憶手
段の画像データとの論理積をとる演算手段と、該演算さ
れた耐水化データを記憶する耐水化データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段内の画像データにおける耐水化
データとの重複部分のインク吐出を無効とし、データの
書換えを行うデータ書換え手段と、前記画像データ記憶
手段の画像データを前記発色性優位のインクにより、前
記耐水化データ記憶手段の耐水化データを耐水性のイン
クにより各々対応した記録ヘッドのノズルを駆動して印
刷処理を行うことにより、前記記録媒体に対して選択的
に耐水化処理を行う耐水化処理手段とを具えたことを特
徴とする。
【0030】ここで、前記画像データ記憶手段から出力
される毎列の1副走査分の画像データをラッチするデー
タラッチ手段と、該ラッチされた画像データから、イン
ク吐出要求が全く無いことを示すインク無吐出情報を検
出する前記ノズル駆動有無判定手段と、該ノズル駆動有
無判定手段からインク無吐出情報が入力され、ノズル駆
動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知信号を出力する前
記ノズル駆動間隔検知手段とによって、null検出器
を構成することができる。
【0031】また、本発明は、副走査方向へ移動可能な
記録媒体に対して、該副走査方向に直交する主走査方向
へ記録ヘッドを移動させることによって、前記記録媒体
上に画像データを記録する記録装置であって、前記記録
ヘッドから吐出されるインク中の色材を不溶化処理また
は凝集させる作用を有する成分を含む無色の処理液を、
前記記録媒体上に吐出する処理液用ヘッドと、前記記録
ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分とすると
き、該1副走査分のデータ列または複数の1副走査分の
データ列を画像データとして記憶する画像データ記憶手
段と、該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐
出要求が所定の閾値以下(又は未満)であることを示す
インク吐出少量情報を検出するインク吐出少量検出手段
と、任意の間隔以内(又は未満)毎に前記1副走査分以
上のインク吐出少量情報が検出される印刷領域、制限の
無い範囲のインク吐出少量情報で占められる印刷領域に
おいて耐水化処理を行い、主走査方向に対する任意の位
置の前記1副走査分のインク吐出少量情報の検出地点か
らインク吐出多量情報を得て再度インク吐出少量情報を
得るまでの間隔と、前記インク吐出少量情報の検出地点
から該インク吐出の少量状態が連続する間隔とを耐水化
基準とし、該間隔がある閾値よりも大きいか否かを判断
することにより、耐水化領域を決定する耐水化領域決定
手段と、前記インク吐出少量検出手段からインク吐出少
量情報が入力されると共に、当該入力されるインク吐出
少量情報を前記耐水化領域決定手段により決定された耐
水化領域に基づいて状態を遷移させることによって、ノ
ズル駆動間隔を示すノズル駆動状態検知信号を出力する
ノズル駆動間隔検知手段と、前記ノズル駆動状態検知信
号が入力され、ノズルを活性化又は不活性化するための
指示を行う耐水化データを作成する耐水化データ作成手
段と、該耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像
データとの論理積をとる演算手段と、該演算された耐水
化データを記憶する耐水化データ記憶手段と、該記憶さ
れた耐水化データに基づいて前記処理液ヘッドから前記
処理液を吐出させることにより、前記記録媒体に対して
選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手段とを具えたこ
とを特徴とする。
【0032】ここで、前記画像データ記憶手段から出力
される毎列の1副走査分の画像データをラッチするデー
タラッチ手段と、該ラッチされた画像データから、イン
ク吐出要求が所定の閾値以下(又は未満)であることを
示すインク吐出少量情報を検出する前記インク吐出少量
検出手段と、該インク吐出少量検出手段からインク吐出
少量情報が入力され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル
駆動状態検知信号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手
段とによって、印字データ検出手段を構成することがで
きる。
【0033】また、本発明は、副走査方向へ移動可能な
記録媒体に対して、該副走査方向に直交する主走査方向
へ記録ヘッドを移動させることによって、前記記録媒体
上に画像データを記録する記録装置であって、発色性に
優れ、画像印刷に適した非耐水性のインクと、乾燥後の
耐水性に優れ、テキスト印字に適した耐水性のインク
と、前記インクを前記記録媒体上に吐出する複数の記録
ヘッドと、前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1
副走査分とするとき、該1副走査分のデータ列または複
数の1副走査分のデータ列を画像データとして記憶する
画像データ記憶手段と、該毎列の1副走査分の画像デー
タから、インク吐出要求が所定の閾値以下(又は未満)
であることを示すインク吐出少量情報を検出するインク
吐出少量検出手段と、任意の間隔以内(又は未満)毎に
前記1副走査分以上のインク吐出少量情報が検出される
印刷領域、制限の無い範囲のインク吐出少量情報で占め
られる印刷領域において耐水化処理を行い、主走査方向
に対する任意の位置の前記1副走査分のインク吐出少量
情報の検出地点からインク吐出多量情報を得て再度イン
ク吐出少量情報を得るまでの間隔と、前記インク吐出少
量情報の検出地点から該インク吐出の少量状態が連続す
る間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾値よりも大
きいか否かを判断することにより、耐水化領域を決定す
る耐水化領域決定手段と、前記インク吐出少量検出手段
からインク吐出少量情報が入力されると共に、当該入力
されるインク吐出少量情報を前記耐水化領域決定手段に
より決定された耐水化領域に基づいて状態を遷移させる
ことによって、ノズル駆動間隔を示すノズル駆動状態検
知信号を出力するノズル駆動間隔検知手段と、前記ノズ
ル駆動状態検知信号が入力され、ノズルを活性化又は不
活性化するための指示を行う耐水化データを作成する耐
水化データ作成手段と、該耐水化データと前記画像デー
タ記憶手段の画像データとの論理積をとる演算手段と、
該演算された耐水化データを記憶する耐水化データ記憶
手段と、前記画像データ記憶手段内の画像データにおけ
る耐水化データとの重複部分のインク吐出を無効とし、
データの書換えを行うデータ書換え手段と、前記画像デ
ータ記憶手段の画像データを前記発色性優位のインクを
用い、前記耐水化データ記憶手段の耐水化データを耐水
性のインクを用いて各々対応した記録ヘッドのノズルを
駆動して印刷処理を行うことにより、前記記録媒体に対
して選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手段とを具え
たことを特徴とする。
【0034】ここで、前記画像データ記憶手段から出力
される毎列の1副走査分の画像データをラッチするデー
タラッチ手段と、該ラッチされた画像データから、イン
ク吐出要求が所定の閾値以下(又は未満)であることを
示すインク吐出少量情報を検出する前記インク吐出少量
検出手段と、該インク吐出少量検出手段からインク吐出
少量情報が入力され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル
駆動状態検知信号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手
段とによって、印字データ検出手段を構成することがで
きる。
【0035】また、前記記録ヘッドを、シリアルプリン
タ用ヘッドとして構成することができる。
【0036】前記記録へッドは、インクを吐出するイン
クジェットヘッドであり、当該インクジェットヘッドか
ら前記記録媒体にインクを吐出して記録を行うことがで
きる。この場合、前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生
成に伴ってインクを吐出することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0038】印刷物として、耐水性を特に望む箇所は、
テキスト部である。このテキスト部を構成する文章の一
部が読解不能となれば、意味が通じない場合も十分想定
でき、特に、公的文章などでは、品質の低下は許されな
い。また、発色性を望む箇所は、グラフィック部であ
り、特に、フルカラープリンタでは、近年、写真並の画
質とともに発色を望む声も高い。
【0039】そこで、本発明では、記録装置入力印刷情
報中より、テキスト部とグラフィック部とを認識し、テ
キスト部のみに耐水用凝固剤を打ち込むことによって、
インクジェット記録装置の持つ発色性と、新しい要求で
ある耐水性との両立を可能とするものである。
【0040】本発明の第1の実施の形態を図1〜図4に
基づいて説明する。本例では、カラーインクジェットプ
リンタ(シリアルプリンタ)への応用例を示し、特にテ
キスト部分とフルカラーグラフィック部分とが混在して
いる印刷情報への効果について説明する。
【0041】近年、OSに依存するプリンタドライバで
は、テキスト部をコード(JISコード等)でデータ転
送はせず、ホスト上でフォント展開する方法が見られ
る。そこで、本例では、前述の印刷データのテキスト部
とグラフィック部との切り分けの手法として、以下の構
成とする。
【0042】プリンタ側の印字ヘッド10aを制御する
データ制御部内において、ラスタ(一主走査分)データ
(または、その任意分割分)より単色印字領域を検出す
る手段と、ラスタ内単色印字領域(全く、又は任意の範
疇以上で)のうち等しい連続するラスタ状況からテキス
ト部分を検出する手段と、単色印字領域のうちある範囲
以上でベタ印字と認識した時には、グラフィック部分と
して検出する手段と、選別されたテキスト部分のみを耐
水化する手段とを設けることにより、処理液用ヘッド1
0bを用いて選択的耐水化処理を可能とする。なお、処
理液用ヘッド10bは、インク中の色材を不溶化処理ま
たは凝集させる作用を有する成分を含む実質的に無色の
処理液である。
【0043】以下、具体例を挙げて説明する。
【0044】図1は、本装置内の制御回路の構成を示
す。図1中、18のインタフェース部(I/F)からの
データ線を介して、本シリアルプリンタへの印刷データ
は外部(ホストコンピュータ等)から転送される。この
図1での切り口は、対外部接続装置間とのインタフェー
ス部18であり、内部データ処理とは非同期な扱いによ
り、本シリアルプリンタは次期データ処理制御までの
間、受信データをバッファA17にバッファリングす
る。本例において、バッファA17へのデータ受信に
は、MPU20の制御によって行なわれる。23は、M
PU20を制御するためのプログラムを格納するROM
である。この受信段階でのバッファA17内の蓄積デー
タには、耐水化スイッチ情報は付されていない。
【0045】本シリアルプリンタにおいては、副走査方
向へのヘッドノズル分のデータを逐次揃え、そのデータ
幅を単位として主走査方向への印字を行うものとする。
これによって、副走査×主走査量(印字範囲内)のデー
タを受信次第、MPU20はバッファA17内のデータ
の次期処理制御を開始する。そして、ラスタデータフィ
ルタ11では、1主走査分(又は、1ラスタをn分割し
た分)〔n:任意の整数〕の印字データに対して、単色
印字領域検出データを出力する。
【0046】単色印字領域検出データと認識される可能
性があるのは、K,C,M,Y各々のインクの単独印字
時、及び、R,G,B印字処理とする。黒を伴うC,
M,Y単色印字要求は、黒の濃度を出すための特殊プロ
セス処理と考えられ、黒印字の範疇と捕えられる。従っ
て、本例でのフィルタ11の出力は、テキスト印字で使
われる色を上記の7色としているが、検出回路を隣接複
数画素により展開することによって、対象色範囲の制限
は削除される。
【0047】そして、ラスタデータフィルタ11の出力
は、単色検出出力ベクタν(n,m)と、フィルタ係数
“1”に相当(つまり何もしない)出力ベクタω(n,
m,c)〔ただし、n,mはデータ位置座標、cは色パ
ラメータを示す〕とを有する。この出力ベクタω(n,
m,c)は、印字出力情報であり、先に述べた印字ヘッ
ド並びに対応した副走査幅データを揃えるためのH/V
変換器15に出力される。なお、バッファA17の出力
を、H/V変換器15に直結する経路を設けてもよい。
そして、印刷上でのデータ配列は、バッファB16内部
にそのまま展開される。
【0048】一方、ラスタデータフィルタ11により抽
出された単色印字信号ν(g(m))は、kラインラス
タバッファ12にバッファリングされる。このkライン
ラスタバッファ12は、ラスタデータをkライン分、主
走査位置関係を相互に保ちながら(先頭位置と格納番地
の位置付けがなされて)蓄積する。このkラインの数値
kは、印刷設定中の紙送り量や印字ヘッドの1パス印字
駆動ノズル幅等から決定する整数値である。特に、現印
字対象であるテキストフォントのサイズに合致(上下余
白を含む)した時に最も効率的な結果となる。
【0049】そして、kラインラスタバッファ12の単
色印字信号ν(g(m))は、判定器13に出力され
る。この判定器13では、kライン蓄積された単色印字
信号ν(g(m))の単色ベクタデータν(n,m)
は、テキスト抽出に主眼を置くならば、kデータ固定の
まま(つまり、k標本単位の処理とし)、ν(n,m)
全てに対して判定器13を適用する。すなわち、判定器
13のラインnの判定出力f(n)とすると、
【0050】
【数1】
【0051】で表わされる演算を行う。ここで、g
(m)は、論理積か、i/k値多数決(i>k/2 任
意)演算とする。また、g(m)出力の反転値演算とな
るのは、出力される単色ベクタデータν(n,m)が印
字吐出多数(ベタ印字又は、それに近い状態)と判断し
て、グラフィック(又は、モザイク等、文字・記号以外
の符号)と見なした場合には、耐水化スイッチ情報をオ
フとすることを示している。また、単色ベクタデータν
(n,m)の任意値が“0”ならば、グラフィック(ま
たは、無吐出部)とし、耐水化スイッチ情報をオフとす
る。この判定器13の演算結果f(n)(耐水化スイッ
チ情報、すなわち、オン/オフ情報)は、kラインラス
タバッファ12の該当ラスタnのブロックラインに戻さ
れる。さらに、kライン分の演算処理終了を以て、座標
n方向(副走査方向)の列m毎に、kラインラスタバッ
ファ12のデータはバッファC14に転送される。すな
わち、この処理によって、kラインラスタバッファ12
は、耐水化スイッチ情報のH/V変換も兼ねている。
【0052】また、MPU20への印刷モード設定によ
り、例えば、より良い印刷画像を得るべく一回の主走査
では1副走査分を一度に印刷せずに、複数パスを要して
印刷する制御がある。このような場合の各(分割)パス
毎にインクを吐出する/しないをプロセス条件により設
定した既存のインクマスクデータ19を用いる場合、あ
る印刷パスにおいては、前記バッファB16のデータD
1は、インクマスクデータ19と手段22とにより論理
積され、メモリ21に格納される。また、耐水化スイッ
チデータバッファC14のデータD2は、処理液用ヘッ
ドとしての凝固剤吐出用ヘッド10bのデータD2とし
て、手段22によりインクマスクデータ19と論理積さ
れ、メモリ21に格納される。印字ヘッド転送データメ
モリ21はMPU20の指令を受け、印字ヘッド制御系
へと、例えばキャリッジに具備されたエンコーダ出力等
に同期して転送される。なお、バッファ14,16とメ
モリ21とを兼用することには、何の問題も生じない。
【0053】ここで、特徴部位であるラスタデータフィ
ルタ11内部の働きを、図2に基づいて説明する。図2
は、図1のラスタデータフィルタ11の内部演算機能を
示す図である。論理回路部11aは、CMY、及び、B
kにおけるある注目画素の印字データを入力とし、その
注目画素の印字色指定の解析、及び、単色検出を行う。
また、各色データがラスタ毎に既に各々において纏まっ
てバッファA17に格納されている場合には、例えばM
PU20によるバッファA17のデータのラスタ内任意
画素における各色データ抽出の制御、及び、それに使用
するワークメモリ領域の確保といった項目を本処理前に
追加する。
【0054】そして、対象画素の単色印字情報を次段の
符号器11bに入力し、各対象色、及び、無印字状況を
符号化する。なお、対象色は、減色法/加色法の3原色
及び黒としているが、これは、通常テキストで使用され
る文字色を想定したものであり、これ以外の文字色を使
用するテキストを対象とする場合には、複数画素による
対象領域単色検出を行うことによって実現することがで
きる。これは、インクジェット記録装置の記録方式上、
色形式には複数画素が使用されることによる。
【0055】ラスタデータフィルタ11内に設けられた
バッファ11Cにより、処理対象画素の前後の符号器1
1bの出力を一時記憶する。図2中、フィルタ幅Qmが
これに当たる。この対象画素の前後の出力も一時記憶す
るのは、インクジェット記録装置自体の記録方式上、参
照画素そのものの単色印字情報だけでは単色かどうかの
判定はできず、近隣画素の色指定状態により現在画素を
含む領域が単色かどうかを認識しなければならないこと
による。実際には、この主走査方向の解析の他に副走査
方向の解析をも行う構成を採れば、単色印字検出の完成
度は、増すものである。図2においては、フィルタ幅Q
mをフォントサイズの最小値未満とすることにより、一
文字単位の検索に適する。しかし、通常の場合、一字一
字文字色を変化する事例は少ないことから、このフィル
タ幅Qmは、ある程度広くても有効である。
【0056】そして、演算手段11dにおいて、フィル
タ11の出力値ν(q(m))は、フィルタ幅Qm内
が、等しい単色指定状態(使用インク色が等しい、及
び、無吐出状況を含み使用インク色が等しい)であるか
どうかを検出した結果を示している。本例では、出力値
ν(q(m))は、単色印字ならば“1”値を、それ以
外なら“0”値の返数値を返す。この場合、演算手段1
1dにより出力値ν(q(m))は、
【0057】
【数2】 ν(q(m))= jΠ{〔q(j-1) ANDq(j)〕OR ξ} …(2) の演算式によって表わされる。ただし、(2)式中、ξ
はq(j)が0、すなわち図2中に示すP2P1P0=
000の時に値“1”の返数値を持ち、それ以外では値
“0”の返数値を持つ関数とする。このようにして求め
られた単色印字検出結果データν(q(m))は、図3
に示すような次段のkラインラスタバッファ12に入力
される。
【0058】次に、本例の特徴部位であるkラインラス
タバッファ12、及び、判定器13による耐水化スイッ
チ情報の生成処理の詳細を、図3に基づいて説明する。
上記図2の演算処理により検出された単色印字情報(単
色印字検出結果データ)ν(q(m)は、ラスタ順(主
走査順)にkラスタ分が、kラインラスタバッファ12
に蓄積される。図3中には、理解しやすいように、ラス
タデータフィルタ11の出力値ν(q(m))のkライ
ン中、任意のnラインにおける座標値ν(n,m)を示
す。
【0059】このkラインラスタバッファ12へのデー
タ格納後、このバッファ12からkラスタ分の座標mに
おける副走査方向(座標n方向)の列データ群ν(n,
m)を抽出し、この抽出された列データ群ν(n,m)
を判定器13に送り、比較値g(m)を決定する。この
比較値g(m)は、本発明の効果たるテキスト部分とグ
ラフィック部分とを選別するための返数値である。図3
に示す本例においては、g(m)は、関数として、副走
査幅k(ラスタ数)で論理積をとった条件と、多数決関
数として、べき乗、及び、ガウス関数を使った条件とを
例示した。これら条件自体は、テキスト構成ドットの性
質を利用するものであれば、特に制限するものではな
く、ここでは、極端なベタ印字と認識された箇所をグラ
フィック部分としている。
【0060】本例では、演算手段13aにおいて、比較
値g(m)を1ラスタ分について検出し、これをkラス
タ分のデータν(n,m)について解析する。なお、主
走査幅wを任意に分割しながら上記解析を行う場合につ
いても、何ら不都合を生じるものではない。すなわち、
演算手段13aは、
【0061】
【数3】 g(m)= nΠ{ν(n,m) AND g(m-1)} …(3) または、
【0062】
【数4】 g(m)=[{1/k ・ nΣν(n,m)}i/k] …(4) の演算式によって表わされる。
【0063】但し、関数g=[]は、ガウス関数とし、
しきい値i/kを境にしてそれ未満なら値“0”、以上
なら値“1”を返す。iは任意の正整数とする。
【0064】このような演算式によって解析されたg
(m)は、バッファ13b内に保存される。そして、g
(m)とν(n,m)とから、
【0065】
【数5】 g(m)・ν(n,m) …(5) を求める。この(5)式の解析結果が、判定器13の出
力として、kラインラスタバッファ12に再帰される。
g(m)を解析してしまえば、kラインラスタバッファ
12内のデータは、判定した順に放棄することができ
る。従って、その判定順に判定後のデータをKラインラ
スタバッファ12に格納することによって、データ格納
用の第三のラスタバッファを節約することが可能とな
る。
【0066】そして、kラインラスタバッファ12内の
格納データが、全て、テキスト印字データ認識結果とな
った後に、図1に示すように、kラインラスタバッファ
12内の格納値を耐水化スイッチデータバッファC14
に転送する。このとき、パラメータkをヘッドノズル数
(または、ヘッドノズル中、駆動対象範囲ノズル数)
か、その任意の均等分割数に設定しておくことによっ
て、図3に示すように、データ転送を副走査方向のkラ
スタ単位で耐水化スイッチデータバッファC14に格納
する。これによって、耐水化スイッチ情報をH/V変換
することとなるので、kラインラスタバッファ12と耐
水化スイッチデータバッファC14との間にH/V変換
器15に相当する装置を特に専用に設ける必要がなくな
る。
【0067】次に、図1に示した本装置の制御の流れを
図4に基づいて説明する。まず、インタフェース部18
においてデータ受信を行い、バッファA17に格納する
(ステップS1)。バッファA17への受信データが次
期処理可能な分蓄積を確認したところで、MPU20
は、バッファA17のラスタデータ列からフィルタ幅Q
mのデータ分を用いて、対象画素データq(m)のフィ
ルタリングを、ラスタデータフィルタ11によって開始
する(ステップS2)。ラスタデータフィルタ11の内
部機能により、対象画素の使用インク状況を検出する
(ステップS3)。ステップS3により、フィルタ幅Q
mの画素において単色印字を検出したならば(ステップ
S4)、単色印字データν(q(m))=“1”を、k
ラインラスタバッファ12に格納し、また、複数色によ
る画像構成を検出した場合には、ν(q(m))=
“0”を同様に、kラインラスタバッファ12へ格納す
る(ステップS5)。
【0068】1ラスタの処理が終了したかどうかを確認
し(ステップS6)、終了していなければフィルタ幅Q
m分の画素の処理が終了したかを確認し(ステップS
7)、フィルタ幅Qm未満ならばステップS3に戻り、
単色印字状況解析を続行する。フィルタ幅Qm分のデー
タ解析終了ならば、ステップS2へ遷移し隣接するフィ
ルタ幅Qm分の次期データの解析を行う。
【0069】また、ステップS6において、1ラスタ分
のデータ終了を確認したならば、kラインラスタバッフ
ァ12へ解析結果データを格納する(ステップS8)。
なお、フィルタ幅Qm分のデータ解析毎に、kラインバ
ッファ12へのデータ格納を行ってもよい。そして、ラ
スタデータ単位の格納終了毎に、kラインラスタバッフ
ァ12内にデータが全て格納されたかを確認し(kラス
タ分の格納終了か否か、ステップS9)、全て格納され
ていなければ次期ラスタの解析を指示する(ステップS
10)。
【0070】kラスタ分の単色印字データν(q
(m))が揃ったところで、kラインラスタバッファ1
2、及び、判定器13を用いて、多数決処理を施行する
(ステップS11)。この結果が、本発明の目的である
テキスト部分とグラフィック部分との選別結果への導入
関数値g(m)となる。続いて、kラインラスタバッフ
ァ12内のラスタラインnにおける判定を行い(ステッ
プS12)、その判定結果f(n)をラスタ単位でバッ
ファ12へ再帰させる(ステップS13)。
【0071】kラスタ分(即ち、kラインラスタバッフ
ァ12内データ全て)の判定が終わったならば(ステッ
プS14)、その判定結果を耐水化スイッチ情報として
耐水化スイッチデータバッファC14へ格納すると共
に、前記印字データベクタω(n,m,c)座標をH/
V変換した後にバッファB16へと格納する(ステップ
S15)。kラスタラインの処理が終了していないなら
ば、ステップS12へ戻り上記処理を続行する。
【0072】そして、印刷データと凝固剤塗布データと
が揃った時点で、MPU20の制御により複数パス印字
ならばマスク処理を行い、印字ヘッド転送データメモリ
21へヘッド転送順に、データを格納する(ステップS
16)。全データ処理終了ならば、印字開始フェーズま
で印刷部へのデータ転送を待機する(ステップS1
7)。未処理のラスタデータがあるならば、ステップS
10へ遷移し、次期ラスタ処理を行う。
【0073】上述したように、単色印字情報中よりテキ
スト部を検出し、テキスト部とグラフィック部との切り
分けをプリンタ本体側で行い、印刷領域の必要な部分の
みを選択的に耐水化処理するようにしたので、耐水性と
発色性との両立が可能になる。
【0074】また、単色で描かれた明暗のある点画(描
画)データのような場合には、最初から、耐水化有無を
どちらかに設定する機構(以下、耐水化スイッチ30)
を設定することによって、安定した状態で処理を行うこ
とができる。
【0075】特に、本発明は、テキストとグラフィック
との双方に、より良い印刷結果を齎すことを目的とする
ことから、最初からグラフィック/テキストのどちらか
が分かっている場合には、ユーザーが本体における耐水
化スイッチ30を設定すればよい。この場合における耐
水化スイッチ30とは、インク凝固剤塗布の有無を決定
せしめる選択機構のことを意味する。
【0076】また、第1の実施の形態の変形例として、
記録装置自体が予め単色印字記録のみに対応した装置で
ある場合は、前述のラスタデータフィルタ11およびk
ラインラスタバッファ12は省略することが可能とな
り、これにより、判定器13を用いてテキスト部を選別
し耐水化スイッチ情報を決定した後、その耐水化スイッ
チ情報をH/V変換して、耐水化スイッチデータバッフ
ァC14に直接記憶させるように構成することも可能で
ある。なお、この場合、判定器13の出力を一旦バッフ
ァに入れてからH/V変換するような構成としてもよ
い。
【0077】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。
【0078】近年のOSの発展により、プリンタの性能
は、そのプリンタドライバ処理の性能によるところが大
きくなっている。本例では、プリンタドライバ上での耐
水選択制御について述べる。
【0079】すなわち、プリンタドライバ側での装置に
おいて、ホストコンピュータにおける任意のオブジェク
ト(たとえば、ワードプロセッサのアプリケーション、
表計算ソフトウェア等)とインクジェットプリンタドラ
イバとのネットワーク管理を行う手段と、該ネットワー
ク管理を行う手段により前記オブジェクト上での作成資
料(図形、画像を含む文章等)上の領域指定情報をプリ
ンタドライバが認識できる一時記憶箇所に読み込む手段
と、プリンタドライバのデバイス転送データ生成時に前
記領域指定情報においてのみ耐水化処理を行う手段とを
設けることにより、処理液用ヘッド10bを用いて選択
的耐水化処理を可能とする。
【0080】上記の選択的耐水化処理においては、アプ
リケーションソフトが多岐に渡ることから、例えば、ア
プリケーションの画面上で選択処理された領域やグルー
ピング又はコピー領域の処理の際、バッファリングされ
たデータ群を読み出し、該データ部にヘッダ情報として
耐水処理スイッチを添付する。該耐水処理スイッチの添
付制御有無の操作は、例えば、ドライバ初期設定ウィン
ドウを開けるようなプリンタドライバコンフィギュレー
ションファイルを設定することによって実現可能であ
る。
【0081】以下に、本例の具体例を図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0082】図5中、ステップSP1〜ステップSP7
は、プリンタドライバの主要処理内容を表わしている。
同じく、ステップSA1〜ステップSA5は、任意のア
プリケーション上での印刷命令を含む処理内容を表わし
ている。
【0083】ユーザーは、任意のアプリケーションを用
いて所望の書類を作成する(ステップSA1)。この書
類はテキスト部分のみの構成でも構わないし、途中にグ
ラフィック情報を持っていても構わない。ユーザーは、
その書類作成に当たり、作成後、アプリケーションのプ
ロセス有効中に印刷意思があれば、事前にプリンタドラ
イバコンフィギュレーションを施行し、選択耐水モード
の選択耐水スイッチをオン(有効)にしておく(ステッ
プSP1)。このプリンタドライバコンフィギュレーシ
ョンファイルとは、プリンタドライバ内に幾つかのスイ
ッチを持たせ、ディスプレイ上に開いた専用のウィンド
ウからプリンタ初期設定をホストによって行うためのも
のである。
【0084】そして、選択耐水モードの耐水処理スイッ
チをオンにしておくことによって、プリンタドライバ
は、任意のアプリケーションが例えば既存の編集機能内
にもつバッファ処理を施した時のバッファリングデータ
の領域座標情報を、その編集機能が使用されたままの状
態で(ステップSA2)印刷命令選択がなされたとき
(ステップSA3)、本発明の特徴でもあるプリンタド
ライバの持つネットワーク機能を利用して、プリンタド
ライバが認識できる記憶箇所へ読み出し(プロセス間通
信L1)、そのプリンタドライバ内の機能によって耐水
スイッチ作成のための領域座標確認データを作成する
(ステップSP3)。
【0085】ここで、本来、アプリケーション内におけ
る編集機能は、コピー/ペーストなどに使用される機能
であり、その編集処理の後印刷命令が選択されない限
り、前記プロセス間通信L1は有効とはならない。ま
た、プリンタドライバは、アプリケーションによる印字
要求が発しない限り、ステップSP3以降の処理をせず
に待機する(ステップSP2)。ステップSA3の印刷
命令選択の実行は、上述の如くプリンタドライバ処理を
実行させるべく、プリンタドライバに対して割込み要求
をかけ(処理L2)、前記SP2処理における待機状態
を解除する。これを受けて、ステップSP3において、
前述した領域座標確認処理を施行する。ただし、プロセ
ス間通信L1によりバッファ検索の結果、バッファ内が
エンプティーならば、領域座標確認処理(選択耐水処
理)は行われない。
【0086】そして、領域座標確認の結果、選択耐水処
理データ作成の後、印字データ、及び、耐水処理スイッ
チを作成し、プリンタ転送用ストリーム(データ)を生
成する(ステップSP4)。この生成データのスプーリ
ングが完了した時点で(ステップSP5,SP6)、プ
リンタドライバはアプリケーションにホスト処理権を解
放する(処理L3)。
【0087】これにより、プリンタドライバは、引き続
きプリントデータを図1のプリンタへ出力すべく、OS
に制御を引き渡す(ステップSP7)。また、アプリケ
ーションは、ユーザーが書類作成の続行を望むのであれ
ば、ステップSA4,SA5を施行し、終了を指示され
たのであれば、そのプロセスを放棄する。
【0088】なお、プリンタドライバが制御対象とする
プリンタには、印刷用インクを吐出するヘッド部及びイ
ンクタンクと、そのインクの凝固剤を塗布する専用のヘ
ッド部(処理液用ヘッド)、及び、凝固剤用タンクとを
具備するものとする。
【0089】以上の処理によって、選択的耐水処理化が
可能となり、既存のインクジェット印刷技術を生かしつ
つ、印刷領域のうち必要な部分のみ耐水化を行うことが
でき、これにより、耐水性と発色性との両立が可能とな
る。
【0090】また、以上の装置構成に加えて、凝固剤の
強制使用のオン/オフを行う耐水化スイッチ(選択手
段)を設け、ユーザーにそのスイッチ選択肢を与えるこ
とによって、耐水処理の制御を行うことも可能である。
【0091】次に、本発明の第3実施の形態を、図6〜
図8に基づいて説明する。
【0092】本例では、シリアルインクジェットプリン
タを例にとる。本プリンタにおいて、ラスタ方向に蓄え
られたデータが実際にシリアルプリンタのヘッドノズル
駆動順に並べ替えられたのちに、ノズル列(1副走査
列)における毎列の駆動状況(印刷データ)を検出し、
全ノズル無駆動状態の検出手段(図6中、null検出
器102)及び、該無駆動状態の間隔の検出手段(図6
中、耐水化スイッチ104)を具備することにより、テ
キストが文字単位で余白をもつことに注目した前記テキ
スト部とグラフィック部の認識手段を実現し、該テキス
ト部のみに耐水用凝固剤打ち込み等の耐水化処理を施す
(ための情報を生成する)ことを実現する処理に関し、
従来インクジェット記録装置の持つ発色性と、新しい要
求である耐水性の両立を可能とするものである。
【0093】図6は、本発明に係る装置内の主要部制御
回路である。
【0094】図6中、I/F(インタフェース)部11
1からのデータ線を介して、本プリンタへの印刷データ
は外部(ホストコンピュータ等)により転送される。こ
こでの切り口は、対外部接続装置間とのインタフェース
部111であり、内部データ処理とは非同期な扱いによ
り、本プリンタは次期データ処理制御までの間、受信デ
ータを図6中バッファA112にバッファリングする。
本発明において、図6中、バッファA112へのデータ
受信には、MPU118の制御による。119は、該M
PU118を制御するためのプログラムを格納したRO
Mである。この段階でのバッファA112内の蓄積デー
タには、前記耐水化スイッチ情報は付されていない。
【0095】シリアルプリンタにおいては、前記副走査
方向へのヘッドノズル分のデータを逐次揃え、そのデー
タ幅を単位として主走査方向への印字を行うものとす
る。これによって、副走査×主走査量(印字範囲内)の
データを受信次第、MPU118はバッファA112内
のデータの次期処理制御を開始する。101は、バッフ
ァA112内に蓄積された前記受信データ配列を印字ヘ
ッド10a内のノズル配列分揃えて、副走査列単位のデ
ータ配列に変換するためのH/V変換器である。通常の
印字データは、H/V変換器101の出力を一旦バッフ
ァ(バッファB113)に蓄積し、後に実際の印字プロ
セスに迎合させるため各印字パス毎のノズル駆動情報に
展開するためのマスクデータ(インクマスクデータ11
5)を該データに反映させる(論理積116)ものであ
る。
【0096】本例は、このようにシステムの順序に従来
方式をそのまま含むものであり、設計に際して今までの
設計リソースを活用できるものである。前記H/V変換
器101の出力は、前記バッファB113へDMA処理
により、ある程度のバースト単位で高速展開される。該
処理の時間を考慮すると、バッファB113へのデータ
展開後に本発明の耐水化弁別処理が挿入されるのが好ま
しいが、実際にnull検出器102の位置について
は、図6中の一点に留めるべく制約はなく、システムの
最適化に合わせて配置されるものとする。
【0097】さて、印刷データが前記処理によりバッフ
ァB113に展開された後、MPU118は、該データ
をnull検出部102へ転送する。このnull検出
部102では、前記各副走査(ヘッドノズルに対応し
た)単位でノズル駆動の有無を検出する。本例において
は、説明の簡素化のために、受信テキストサイズが1副
走査分の幅に収まるサイズを想定している。実際に、あ
る程度大きなサイズのテキストに対応するためには、n
ull検出部分を連続する複数の走査部分を対象に行う
必要があり、その場合にはバッファB113に一旦展開
したデータを必要な副走査幅で処理することにより実現
可能となる。
【0098】また、実際の印字に際しては、ヘッド駆動
プロセスによっては、null検出器102で対象とし
た副走査範囲をそのままにノズル駆動せずに、その整数
分の1範囲でLFを行いながらパスを印字していく方法
も考えられるが、展開時のnull検出器102の位置
においては、そのような実際の印字順序を考慮する必要
はなく、順序展開は、前記MPU118と印字ヘッド転
送データメモリ117の仕事領域となる。このnull
検出器102の出力は、耐水化スイッチ104の切り替
え情報入力であり、該null検出器102の入力にn
ull情報と続くインク吐出データと次のnull情報
とがくることにより、null間隔検知信号を耐水化ス
イッチ104へ出力すると共に、前記MPU118に対
して耐水化データ処理要求信号を出力する。
【0099】この耐水化データ処理要求信号により、シ
ステムは耐水化処理動作を施行する。この耐水化データ
処理要求信号の出力期間が通常テキストに比べて明らか
に空いている場合はグラフィックと捕え、耐水化処理を
キャンセルする。この間隔のしきい値は、MPU118
内に持っている値である。また、しきい値を超えない範
疇であれば、テキスト受信と見なし、後の耐水化処理を
続行する。この場合、null検出器102の出力は耐
水化スイッチ104をアクティブにする状態で待機して
いる。従って、耐水化スイッチ104は、次期の論理積
105への出力をアクティブにする値とする。
【0100】MPU118は、ノズル活性区間にもしき
い値を持つ。null区間があってnull検出器10
2が一旦耐水化と判断しても、後に続くノズル活性区間
がしきい値より長ければテキスト領域外と見なす必要が
あるからである。この場合は。MPU118よりnul
l検出器102に対して状態リリース信号が出力され、
耐水化選択状態は、キャンセルされる。論理積105
は、バッファB113のデータ幅分のゲート回路による
簡単な構成である。論理積105への他方の入力には前
記バッファB113よりのH/V展開後のデータが送ら
れる。すなわち、従来印刷データを耐水化スイッチ10
4でフィルタした値(耐水化データ)がバッファC11
4へと展開される。バッファC114へのデータ展開量
を検知しておくために、システムは耐水化データ処理要
求信号の受信時のバッファB113のライトアドレス
と、前記要求受信時のライトアドレスとの差分をレジス
タに保持している。
【0101】そして、バッファB113の印字データと
バッファC114の耐水化データを基に、前記印字ヘッ
ド部10aを搭載のキャリッジの次期パスに有効となる
駆動ノズル箇所を指定するマスクデータ116でマスク
し、印字ヘッド転送データメモリ117内に印字ヘッド
用データを展開蓄積する。
【0102】ここで、本例の重要箇所である耐水化デー
タ生成部要部を図7に基づいて説明する。
【0103】本例における特徴部分は、null判定器
102である。本null判定器102が有効となるの
は、データが(全て、またはある一定量)バッファB1
13に展開された後である。バッファB113内部のデ
ータが有効になると、MPU118はnull検出器1
02に対してバッファB113より有効データを出力す
ると共に、そのデータのラッチタイミング信号をデータ
ラッチ1021に対して出力する。ラッチ1021にレ
ジストされた解析対象データは、次段の論理積・判定器
1022により該一副走査データがnull状態である
かどうかを解析される。
【0104】論理積・判定器1022の内部は単純なゲ
ート回路と状態ラッチのみであり、データ全部(また
は、任意のしきい値を有してもよい)が、ノズル未駆動
状態にあればMPU118に対して耐水化データ処理要
求信号を出力し、この要求信号はノズル駆動情報がラッ
チされるまで出力される。次期情報がノズル駆動情報を
含めば、その要求信号はディセーブルされる。そして、
そのイネーブル期間を前記しきい値により判定し、該情
報機関がしきい値を超える場合には空白部としてテキス
トとは別と見なし、null間隔検知信号をリリースす
る。このnull間隔検知信号は、null検知のイネ
ーブル後、MPU118により状態リリースされるか、
対象データ耐水化処理後に次期ノズル駆動情報がラッチ
され、論理積・判定器1022の出力遷移がnull間
隔検知1023に到着するまで次期耐水化スイッチ10
4に対して出力される。
【0105】そのnull間隔検知1023は、論理積
・判定器1022の耐水状態検出を受けて耐水化スイッ
チ活性状態に遷移するが、後にMPU118より状態リ
リース信号が来れば耐水状態検出結果を破棄し、耐水化
スイッチディセーブル要求信号を出力する。
【0106】図8は、テキスト受信時の耐水化処理状態
の詳細を示す。
【0107】前述した状態遷移動作が本データについて
決定した後に、耐水化スイッチ104を活性化すべく、
MPU118は状態判定タイミング信号を出力する。耐
水化スイッチ104は、該タイミング信号によりnul
l間隔検知1023の出力状態を取り込み、論理積10
5に対してスイッチ状態(耐水化データ)を出力する。
この耐水化スイッチ104は、null間隔検知102
3の出力をバッファC114のデータ幅に拡張し、論理
積105へ伝えるタイミング付の論理スイッチであり、
簡単なゲート回路で構成されるものである。MPU11
8は、状態判定タイミング信号を出力した後に該耐水化
検出期間内に属する対象データ(耐水化データ)を前記
バッファB113より出力し、耐水化スイッチ104の
出力との論理積105をとり、バッファC114に結果
を格納していく。以上の処理によって、記録媒体に対し
て選択的に耐水化処理を行うことができる。
【0108】さらに、言及しておくならば、例えば従来
プロセスを踏襲するインクジェット記録装置用インク
と、例えばテキスト用の耐水性インクとを具備し、それ
らを適当に切り分けながら印刷を施行してゆくインクジ
ェット記録装置においては、前記バッファB113内デ
ータを、同じ印刷座標のバッファC114内のデータの
状態に併せ、それぞれのインクに対応したヘッド駆動デ
ータへと展開することにより、発色性重視のインクと耐
水性インクとの併用を行うインクジェット記録装置にお
いて、該テキスト部の完全耐水化を実現することができ
る。
【0109】次に、本発明の第4の実施の形態を、図9
〜図10に基づいて説明する。
【0110】前述した第3の実施の形態では、テキスト
とテキストとの間の1副走査区間におけるnull状態
(ノズル未駆動)を検出し、テキスト領域判断を行い、
耐水化スイッチ104を活性化する基本構成について述
べた。
【0111】しかし、通常のテキスト領域というものは
網掛け、罫線等の装飾部、図面等のライン領域等、純粋
な文字以外の領域の存在がある。
【0112】そこで、本例では、単純なテキスト、グラ
フィックという分類ではなく、主走査方向への連続した
ノズル駆動頻度を検出し、ノズルの使用箇所の少ない主
走査地点を検出し、そのノズル使用個数の少ない区間を
テキスト領域内の修飾部分と判断し、併せて耐水化スイ
ッチを活性化することにより、該テキスト部のみに耐水
用凝固剤打ち込み等の耐水化処理を施す(ための情報を
生成する)ことを実現する方法を提供し、従来のインク
ジェット記録装置の持つ発色性と、新しい要求である耐
水性との両立を可能とするものである。
【0113】言い替えるならば、テキスト、グラフィッ
ク分離の様な機構ではなく、インク打ち込み量の多少を
検出する手段(図9中、印字データ検出器103)を具
備し、この検出手段の出力結果により、インク打ち込み
量が少ない箇所にも(テキスト装飾処理部として)耐水
用凝固剤を打ち込む構成とすることにより、図面、文
字、画像等が混在するようなDTPファイルの印刷に
も、従来のインクジェット記録装置の持つ発色性と、新
しい要求である耐水性との両立を可能とするものであ
る。
【0114】図9は、本発明に係る装置内の主要部制御
回路である。
【0115】図9中、I/F(インタフェース)部11
1からのデータ線を介して、未プリンタへの印刷データ
は外部(ホストコンピュータ等)より転送される。ここ
での切り口は、対外部接続装置間とのインタフェース部
111であり、内部データ処理とは非同期な扱いによ
り、本プリンタは次期データ処理制御までの間、受信デ
ータを図9中バッファA112にバッファリングする。
本発明において、図9中、バッファA112へのデータ
受信には、MPU118の制御による。119は、該M
PU118を制御するためのプログラムを格納したRO
Mである。この段階でのバッファA112内の蓄積デー
タには、前記耐水化スイッチ情報は付されていない。
【0116】シリアルプリンタにおいては、前記副走査
方向へのヘッドノズル分のデータを逐次揃え、そのデー
タ幅を単位として主走査方向への印字を行うものとす
る。これによって、副走査×主走査量(印字範囲内)の
データを受信次第、MPU118はバッファA112内
のデータの次期処理制御を開始する。101は、バッフ
ァA112内に蓄積された前記受信データ配列を印字ヘ
ッド10a内のノズル配列分揃えて、副走査列単位のデ
ータ配列に変換するためのH/V変換器である。通常の
印字データは、H/V変換器101の出力を一旦バッフ
ァ(バッファB113)に蓄積し、後に実際の印字プロ
セスに迎合させるため各印字バス毎のノズル駆動情報に
展開するためのマスクデータ、インクマスクデータ11
5を該データに反映させる(論理積116)ものであ
る。
【0117】本例は、このようにシステムの順序に従来
方式をそのまま含むものであり、設計に際して今までの
設計リソースを活用できるものであり、ここまでは前述
した第3の実施の形態の例と同内容でもある。
【0118】前記H/V変換器101の出力は、前記バ
ッファB113へDMA処理により、ある程度のバース
ト単位で高速展開される。該処理の時間を考慮すると、
バッファB113へのデータ展開後に本発明の耐水化弁
別処理が挿入されるのが好ましいが、実際に印字データ
検出器103の位置については、図9中の一点に留める
べく制約はなく、システムの最適化に合わせて配置され
るものとする。
【0119】さて、印刷データが前記処理によりバッフ
ァB113に展開された後、MPU118は、該データ
を印字データ検出部103へ転送する。該印字データ検
出器103では、前記各副走査(ヘッドノズルに対応し
た)単位でノズル駆動箇所を加算し、本検出器103内
に有するしきい値と比較し、結果しきい値上下の情報
(しきい値未満=ノズル駆動少状態、しきい値以上=駆
動多状態)をMPU118へと転送する。本例において
は、説明の簡素化のために、受信テキストサイズが1副
走査分の幅に収まるサイズを想定している。実際に、1
副走査間隔では収まらない、ある程度大きなサイズのテ
キストに対応するためには、印字データ検出部分を連続
する複数の走査部分を対象に行う必要があり、その場合
にはバッファB113に一旦展開したデータを必要な副
走査幅で処理することにより実現可能となる。
【0120】また、実際の印字に際しては、ヘッド駆動
プロセスによっては、印字データ検出器103で対象と
して副走査範囲をそのままにノズル駆動せずに、その整
数分の1範囲でLFを行いながらパスを印字していく方
法も考えられるが、展開時の印字データ検出器103の
位置においては、そのような実際の印字順序を考慮する
必要はなく、順序展開は、前記MPU118と印字ヘッ
ド転送データメモリ117の仕事領域となる。該印字デ
ータ検出器103の出力は、耐水化スイッチ104の切
り替え情報入力であり、該印字データ検出器103の入
力にノズル駆動少状態と続く駆動多状態と次のノズル駆
動少状態がくることにより、駆動少状態検知信号を耐水
化スイッチ104へ出力すると共に、前記MPU118
に対して耐水化データ処理要求信号を出力する。この耐
水化データ処理要求信号により、システムは耐水化処理
動作を施行する。この耐水化データ処理要求信号の間隔
は、データラッチタイミング信号により逐次読み込まれ
る1副走査データが、前記ノズル駆動少状態にある間中
出力される。この耐水化データ処理要求信号の出力期間
に対応した1副走査データに対しては、耐水化スイッチ
104を活性化するよう制御がなされる。
【0121】また、耐水化データ処理要求信号の間隔
は、前述した第3の実施の形態の例と同様にして、MP
U118により間隔検知がなされる。前述の如く、本例
においても、耐水化データ処理要求信号の各々を計るし
きい値は該MPU118が保持している。通常テキスト
に比べて該間隔が明らかに空いている場合はグラフィッ
クと捕え、この間(前記駆動多状態を示す)の連続する
1副走査データ群に対する耐水化処理をディセーブルす
る。また、しきい値を超えない範疇であれば、テキスト
受信と見なし該範囲においても耐水化処理を継続する。
この場合、前記印字データ検出器103の出力は耐水化
スイッチ104をアクティブにする状態で待機してい
る。これによって、耐水化スイッチ104は次期論理積
105への出力をアクティブにする値とする。
【0122】MPU118は、前記駆動多状態にもしき
い値を持つ。前記ノズル駆動少状態区間後に続く前記駆
動多状態が該しきい値より長ければテキスト領域外と見
なし、該区間の耐水化スイッチ104をディセーブルに
する。この場合は、MPU118より印字データ検出器
103に対して状態リリース信号が出力され、耐水化選
択状態は、キャンセルされる。該論理積105は、バッ
ファB113のデータ幅分のゲート回路による簡単な構
成である。本論理積105への他方の入力には、前記バ
ッフィB113よりのH/V展開後のデータが送られ
る。すなわち、従来印刷データを耐水化スイッチ104
でフィルタした値がバッファC114へと展開される。
【0123】バッファC114へのデータ展開量を検知
しておくために、システムは、耐水化データ処理要求信
号の受信時のバッファB113のライトアドレスと、要
求受信時の該ライトアドレスとの差分をレジスタに保持
している。そして、前記バッファB113の印字データ
と前記バッファC114の耐水化有無データを基に、前
記印字ヘッド部10aを搭載のキャリッジの次期パスに
有効となる駆動ノズル箇所を指定するマスクデータ11
5でマスクし(図中116において)、印字ヘッド転送
データメモリ117内に印字ヘッド用データを展開蓄積
する。
【0124】ここで、本例の重要箇所である耐水化デー
タ生成部要部を、図10に基づいて説明する。
【0125】本例における特徴部分は、印字データ検出
器103である。本印字データ検出器103が有効とな
るのは、データが(全て、またはある一定量)バッファ
B113に展開された後である。バッファB113内部
のデータが有効になると、前記MPU118は印字デー
タ検出器103に対してバッファB113より有効デー
タを出力すると共に、そのデータのラッチタイミング信
号をデータラッチ1031に対して出力する。ラッチ1
031にレジストされた解析対象データは、次段の論理
積・判定器1032により該1副走査データが前記ノズ
ル駆動少状態であるかどうかを解析される。
【0126】論理積・判定器1032の内部は単純なゲ
ート回路と状態ラッチのみであり、データが前記ノズル
駆動少状態にあればMPU118に対して耐水化データ
処理要求信号を出力し、この要求信号は次期ノズル駆動
多状態情報となるまで出力される。次期情報がノズル駆
動多状態情報を含めば、その要求信号はディセーブルさ
れる。少ノズル駆動間隔検知1033は、判定器103
2の耐水状態検出を受けて耐水化スイッチ活性状態に遷
移するが、後にMPU118より状態リリース信号がく
れば耐水状態検出結果を破棄し、耐水化スイッチディセ
ーブル要求信号を出力する。これら状態遷移動作が該デ
ータについて決定した後に、耐水化スイッチ104を活
性化すべくMPU118は状態判定タイミング信号を出
力する。耐水化スイッチ104は、該タイミング信号に
より前記少ノズル駆動間隔検知1033の出力状態を取
り込み、論理積105に対してスイッチ状態を出力す
る。耐水化スイッチ104は、前記少ノズル駆動間隔検
知1033出力をバッファC114のデータ幅に拡張
し、論理積105へ伝えるタイミング付の論理スイッチ
であり、簡単なゲート回路で構成されるものである。M
PU118は、前記状態判定タイミング信号を出力した
後に、該耐水化検出期間内に属する対象データをバッフ
ァB104より出力し、耐水化スイッチ104の出力と
の論理積105をとり、バッファC114に結果を格納
していく。以上の処理によって、記録媒体に対して選択
的に耐水化処理を行うことができる。
【0127】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0128】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0129】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0130】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0131】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0132】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0133】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0134】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0135】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0136】インク染料を不溶化する処理液は、一例と
して以下のようにして得ることができる。
【0137】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、処理液A1を得ることができる。
【0138】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。
【0139】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0140】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成以上示したそれぞれ処理液(液体組成
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
処理液とインクが被プリント材上あるいは被プリント材
に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階として
処理液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量
の成分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用して
いるアニオン性基を有する水溶性染料とがイオン的相互
作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起
こす。
【0141】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着
されるために、会合で生じた染料の凝集体のサイズがさ
らに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込
みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分の
みが記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定
着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカ
ニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分または
カチオン性オリゴマーとアニオン性染料で形成される凝
集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動す
ることがないので、フルカラーの画像形成時のように隣
接したインクドットが異色のインクで形成されていたと
しても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイ
ングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶
性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。
また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光
堅牢性も向上するという効果も有する。
【0142】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0143】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0144】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0145】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ラスタデータ(または、その任意分割分のデータ)
より単色印字領域を検出する手段と、ラスタ内単色印字
領域のうち等しい連続するラスタ状況からテキスト部分
を検出する手段と、ベタ印字状況からグラフィック部分
を検出する手段と、その選別されたテキスト部分のみを
耐水化する手段とを設けることによって、また、ホスト
コンピュータ駐在のプリンタ制御用プリンタドライバに
おいて、ホスト駐在のアプリケーションと該プリンタド
ライバとのネットワーク管理を行う手段と、この管理を
行う手段により対象アプリケーションシフト上の編集機
能による印刷対象レイアウト情報(特に領域指定情報)
をプリンタドライバが認識できる記憶箇所へ読み込む手
段と、この読み込まれる領域指定情報のみを選択的に耐
水化する手段とを設けることによって、例えば、ユーザ
ー自身がテキスト部分(特に情報喪失を認めない部分)
を領域選択することにより、選択的耐水処理が可能とな
り、これにより、従来のインクジェット等の印刷技術を
生かしつつ、必要な部分のみの耐水化が可能となり、イ
ンクジェットプリンタの問題点であった耐水性と発色性
との両立が可能となる。
【0146】また、本発明によれば、処理対象印刷デー
タが、例えば、テキスト部分のみで構成されているよう
な場合には、直接的な選択領域操作によって、テキスト
部分中の重要箇所のみを耐水化することによって、従来
消耗の激しかったインク凝固剤の消費を最小限度に抑え
ることが可能となる。
【0147】また、本発明によれば、本装置制御は、例
えば記録装置自体の設定により、また、例えばプリンタ
ドライバ上での設定により、容易に施行/不施行をユー
ザー自身が選択する選択手段を設けることによって、例
えばテキスト印字時には耐水化しないで凝固剤を節約す
るといった行為の実行も可能となる。
【0148】また、本発明によれば、1副走査に展開し
たデータ群中のノズル駆動状況検出器(null検出器
及び印字データ検出器)、耐水化スイッチ、論理積ブロ
ック、さらには、生成した耐水化データを記憶するバッ
ファブロックを具備し、テキスト部分のみまたは修飾部
分を含むテキスト部分、図面部等を耐水化することによ
り、選択的耐水処理が可能となり、また、従来のインク
ジェット印刷技術を生かしつつ、必要な部分のみの耐水
化が可能となり、インクジェットプリンタの問題点であ
った耐水性と発色性の両立が可能となる。
【0149】また、本発明によれば、特にカラーインク
ジェットプリンタにおいて、さらには、対象印刷物テキ
スト部分とグラフィック部分との混在の状態にある場合
において、特に上記効果を発揮することができる。
【0150】また、本発明によれば、インクジェット記
録装置本体モード選択機能において、以上述べてきた耐
水化切り分け制御の施行の有効/無効を選択し、有効時
のみに前記実施例のような処理を行うことも可能であ
り、テキスト部切り分け制御による耐水化制御の他に、
前記印刷領域を耐水化処理施行するモードを設けておく
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である制御回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】ラスタデータフィルタにおける演算処理構成を
模式的に示す説明図である。
【図3】Kラインラスタバッファおよび判定器における
耐水化スイッチ情報を生成する処理を模式的に示す説明
図である。
【図4】図1の制御回路における制御の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の第3の実施の形態である制御回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図7】耐水化データ生成部の要部構成を示すブロック
図である。
【図8】耐水化処理動作を示す説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態である制御回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図10】耐水化処理動作を示す説明図である。
【図11】シリアルプリンタの記録ヘッドによる記録動
作を示す斜視図である。
【符号の説明】
10a 記録ヘッド 10b 処理液用ヘッド 11 単色印字領域情報検出手段 11a 組み合せ回路手段 11b 符号器 11c 記憶手段 11d 単色印字演算手段 12 ライン記憶手段(耐水化領域決定手段) 13 判定器(耐水化領域決定手段) 13a 演算手段 13b 演算結果記憶手段 14 一時記憶手段 21,22 耐水化処理手段 30 選択手段 102 null検出器 103 印字データ検出手段 104 耐水化データ作成手段 105 演算手段 113 画像データ記憶手段 114 耐水化データ記憶手段 116,117 耐水化処理手段 118 耐水化領域決定手段 1021 データラッチ手段 1022 ノズル駆動有無判定手段 1023 ノズル駆動間隔検知手段 1031 データラッチ手段 1032 ノズル吐出少量検出手段 1033 ノズル駆動間隔検知手段

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対し
    て、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録ヘッドを
    移動させることによって、前記記録媒体上に画像データ
    を記録する記録装置であって、 前記記録へッドから吐出されるインク中の色材を不溶化
    処理または凝集させる作用を有する成分を含む無色の処
    理液を、前記記録媒体上に吐出する処理液用へツドと、 前記面像データの主走査方向のデータ列から単色印字領
    域情報を検出する単色印字領域情報検出手段と、 前記検出された単色印字領域情報を所定の副走査方向幅
    単位で解析し、該単色印字領域情報から前記処理液の吐
    出有無を示す耐水化領域情報を決定する耐水化領域決定
    手段と、 前記決定された耐水化領域情報を前記記録媒体上での記
    録順序に従って記憶する一時記憶手段と、 前記記憶された耐水化領域情報に基づいて前記画像デー
    タに耐水化処理を施し、耐水化データとして出力する耐
    水化処理手段とを具え、前記耐水化データに基づいて前
    記処理液用へッドから前記処理液を吐出させることによ
    り、前記記録媒体に対して選択的に耐水化処理を行うこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記単色印字領域情報検出手段は、 印字解析対象の画素データ、および、当該画像データと
    同一の主走査方向のデータ列における当該画素データの
    前後に位置する画素データから使用インク種を解析する
    組み合せ回路手段と、 前記解析対象の画素データの使用インク種を弁別する符
    号器と、 前記符号器により弁別された画素データを所定の幅のデ
    ータ列単位で記憶する記憶手段と、 前記記憶された画素データから同一インク色状態を検出
    して前記単色印字領域情報として出力する単色印字演算
    手段とを具えたことを特徴とする請求項1記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記耐水化領域決定手段は、 前記単色印字領域情報検出手段から出力された前記単色
    印字領域情報を、前記画像データに対応した主走査方向
    および複数ライン分の副走査方向の位置関係を保持した
    まま記憶するライン記憶手段と、 前記単色印字領域情報を記憶した方向とは直交する位置
    関係の方向から当該記憶された単色印字領域情報を取り
    出し、所定の関数を用いて該取り出された単色印字領域
    情報の分布を解析して演算結果データを出力する演算手
    段と、 前記演算手段による演算結果データを、前記ライン記憶
    手段の1ライン分に対応させて記憶する演算結果記憶手
    段と、 前記演算結果記憶手段に記憶された演算結果データと前
    記ライン記憶手段の各ラインとの積算を順次ライン単位
    で行い、当該ライン単位で算出された演算結果データを
    前記耐水化領域情報として、再度前記ライン記憶手段の
    該当するライン位置に書き替えて記憶させる第1制御手
    段と、 前記ライン記憶手段に主走査方向に沿って順次記憶され
    た前記耐水化領域情報を、所定の副走査方向幅単位のデ
    ータ列で該副走査方向に沿って順次取り出し、該取り出
    し方向順に従って前記一時記憶手段に記憶させる第2制
    御手段とを具えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、 前記所定の関数によって、前記画像データにおけるテキ
    スト部分とグラフィック部分とを選別することを特徴と
    する請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データから前記耐水化領域情報
    を決定するか否かを選択する選択手段を設けたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対し
    て、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録へッドを
    移動させることによって、前記記録媒体上に画像データ
    を記録する単色印字記録のみに対応した記録装置であっ
    て、 前記記録ヘッドから吐出されるインク中の色材を不溶化
    処理または凝集させる作用を有する成分を含む無色の処
    理液を、前記記録媒体上に吐出する処理液用ヘッドと、 前記画像データに含まれる単色印字領域情報を所定の副
    走査方向幅単位で解析し、該単色印字領域情報から前記
    処理液の吐出有無を示す耐水化領域情報を決定する耐水
    化領域決定手段と、 前記決定された耐水化領域情報を前記記録媒体上での記
    録順序に従って記憶する一時記憶手段と、 前記記憶された耐水化領域情報に基づいて前記画像デー
    タに耐水化処理を施し、耐水化データとして出力する耐
    水化処理手段とを具え、前記耐水化データに基づいて前
    記処理液用ヘッドから前記処理液を吐出させることによ
    り、前記記録媒体に対して選択的に耐水化処理を行うこ
    とを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記耐水化領域決定手段は、 前記単色印字領域情報を、前記画像データに対応した主
    走査方向および複数ライン分の副走査方向の位置関係と
    は互いに直交する位置関係の方向から当該単色印字領域
    情報を取り出し、所定の関数を用いて該取り出された単
    色印字領域情報の分布を解析して演算結果データを出力
    する演算手段と、 前記演算手段による演算結果データを、前記ライン記憶
    手段の1ライン分に対応させて記憶する演算結果記憶手
    段と、 前記演算結果記憶手段に記憶された演算結果データと前
    記ライン記憶手段の各ラインとの積算を順次ライン単位
    で行い、当該ライン単位で算出された演算結果データを
    前記耐水化領域情報とし、当該耐水化領域情報を所定の
    副走査方向幅単位のデータ列で該副走査方向に沿って順
    次前記一時記憶手段に記憶させる制御手段とを具えたこ
    とを特徴とする請求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記演算手段は、 前記所定の関数によって、前記画像データにおけるテキ
    スト部分とグラフィック部分とを選別することを特徴と
    する請求項7記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データから前記耐水化領域情報
    を決定するか否かを選択する選択手段を設けたことを特
    徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    インクジェットヘッドであり、当該インクジェットヘッ
    ドから前記記録媒体にインクを吐出して記録を行うこと
    を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生
    成に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項1
    0記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 記録ヘッドを有する記録装置に対し
    て、ホスト装置から記録情報を送ることにより、前記記
    録ヘッドからインクを吐出して記録媒体上に記録を行う
    記録制御システムであって、 前記ホスト装置に設けられ、前記記録装置を制御するた
    めの記録制御情報を生成する記録装置ドライバと、 前記記録装置ドライバと前記記録情報を生成するための
    作業処理を可能とした所定のオブジェクトとの間で、当
    該オブジェクトが持つ編集機能施行時にネットワーク管
    理を行う管理手段と、 前記オブジェクト上での編集機能により作成される前記
    記録情報の領域指定情報を、前記記録装置ドライバが認
    識できる箇所に読み込む読込手段と、 前記記録装置ドライバに読み込まれた前記領域指定情報
    にのみ耐水化処理を行い耐水化情報を作成する耐水化処
    理手段と、 前記耐水化情報が作成された前記領域指定情報を前記記
    録情報に含ませて前記記録装置へ転送する転送手段と、 前記記録装置に設けられ、前記記録へッドから吐出され
    るインク中の色材を不溶化処理または凝集させる作用を
    有する成分を含む無色の処理液を、前記記録媒体上に吐
    出する処理液用ヘッドと、 前記ホスト装置から転送される前記記録情報に含まれる
    耐水化情報に基づいて前記処理液用へッドのインク吐出
    制御を行う制御手段とを具えたことを特徴とする記録制
    御システム。
  13. 【請求項13】 前記管理手段は、 前記記録装置ドライバでの耐水化処理の設定操作を行う
    ためのドライバ設定ウインドウをオープンにするオブジ
    ェクトファイルと、 該オープンにされたドライバ設定ウインドウにおいて記
    録制御処理を行うためのコンフィギュレーションファイ
    ルとを含むことを特徴とする請求項12記載の記録制御
    システム。
  14. 【請求項14】 前記記録装置ドライバと前記オブジェ
    クトとの間のネットワーク管理によって、 該オブジェクト上における編集対象とする記録情報中の
    領域指定情報を前記記録装置ドライバに伝達し、 該伝達された領域指定情報に対して、前記記録装置の記
    録制御を行うためのコマンドを作成し、 該作成されたコマンドを前記編集対象とする記録情報に
    添付し、前記記録装置へ転送することを特徴とする請求
    項12または13に記載の記録制御システム。
  15. 【請求項15】 前記記録情報に添付されるコマンド
    は、前記ドライバ設定ウインドウにて選択処理された前
    記処理液用へッドのインク吐出有無を表わす情報である
    ことを特徴とする請求項14記載の記録制御システム。
  16. 【請求項16】 前記記録へッドは、インクを吐出する
    インクジェットヘッドであり、当該インクジェットヘッ
    ドから前記記録媒体にインクを吐出して記録を行うこと
    を特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の
    記録制御システム。
  17. 【請求項17】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生
    成に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項1
    6記載の記録制御システム。
  18. 【請求項18】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対
    して、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録ヘッド
    を移動させることによって、前記記録媒体上に画像デー
    タを記録する記録装置であって、 前記記録ヘッドから吐出されるインク中の色材を不溶化
    処理または凝集させる作用を有する成分を含む無色の処
    理液を、前記記録媒体上に吐出する処理液用ヘッドと、 前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分と
    するとき、該1副走査分のデータ列または複数の1副走
    査分のデータ列を画像データとして記憶する画像データ
    記憶手段と、 該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐出要求
    が全く無いことを示すインク無吐出情報を検出するノズ
    ル駆動有無判定手段と、 任意の間隔以内毎に文字の区切りとして前記1副走査分
    以上のインク無吐出情報が検出されるテキスト部分、領
    域にドット展開された画像部分、該画像部分における空
    白部分において耐水化処理を行い、 主走査方向に対する任意の位置の前記1副走査分のイン
    ク無吐出情報の検出地点からインク吐出情報を得て再度
    インク無吐出情報を得るまでの間隔と、前記インク無吐
    出情報の検出地点から該インク無吐出の状態が連続する
    間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾値よりも大き
    いか否かを判断することにより、前記テキスト部分を耐
    水化領域として決定する耐水化領域決定手段と、 前記ノズル駆動有無判定手段からインク無吐出情報が入
    力されると共に、当該入力されるインク無吐出情報を前
    記耐水化領域決定手段により決定された耐水化領域に基
    づいて状態を遷移させることによって、ノズル駆動間隔
    を示すノズル駆動状態検知信号を出力するノズル駆動間
    隔検知手段と、 前記ノズル駆動状態検知信号が入力され、ノズルを活性
    化又は不活性化するための指示を行う耐水化データを作
    成する耐水化データ作成手段と、 該耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像データ
    との論理積をとる演算手段と、 該演算された耐水化データを記憶する耐水化データ記憶
    手段と、 該記憶された耐水化データに基づいて前記処理液ヘッド
    から前記処理液を吐出させることにより、前記記録媒体
    に対して選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手段とを
    具えたことを特徴とする記録装置。
  19. 【請求項19】 前記画像データ記憶手段から出力され
    る毎列の1副走査分の画像データをラッチするデータラ
    ッチ手段と、 該ラッチされた画像データから、インク吐出要求が全く
    無いことを示すインク無吐出情報を検出する前記ノズル
    駆動有無判定手段と、 該ノズル駆動有無判定手段からインク無吐出情報が入力
    され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知信
    号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手段とによって、
    null検出器を構成したことを特徴とする請求項18
    記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対
    して、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録ヘッド
    を移動させることによって、前記記録媒体上に画像デー
    タを記録する記録装置であって、 発色性に優れ、画像印刷に適した非耐水性のインクと、 乾燥後の耐水性に優れ、テキスト印字に適した耐水性の
    インクと、 前記インクを前記記録媒体上に吐出する複数の記録ヘッ
    ドと、 前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分と
    するとき、該1副走査分のデータ列または複数の1副走
    査分のデータ列を画像データとして記憶する画像データ
    記憶手段と、 該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐出要求
    が全く無いことを示すインク無吐出情報を検出するノズ
    ル駆動有無判定手段と、 任意の間隔以内毎に文字の区切りとして前記1副走査分
    以上のインク無吐出情報が検出されるテキスト部分、領
    域にドット展開された画像部分、該画像部分における空
    白部分において耐水化処理を行い、 主走査方向に対する任意の位置の前記1副走査分のイン
    ク無吐出情報の検出地点からインク吐出情報を得て再度
    インク無吐出情報を得るまでの間隔と、前記インク無吐
    出情報の検出地点から該インク無吐出の状態が連続する
    間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾値よりも大き
    いか否かを判断することにより、前記テキスト部分を耐
    水化領域として決定する耐水化領域決定手段と、 前記ノズル駆動有無判定手段からインク無吐出情報が入
    力されると共に、当該入力されるインク無吐出情報を前
    記耐水化領域決定手段により決定された耐水化領域に基
    づいて状態を遷移させることによって、ノズル駆動間隔
    を示すノズル駆動状態検知信号を出力するノズル駆動間
    隔検知手段と、 前記ノズル駆動状態検知信号が入力され、ノズルを活性
    化又は不活性化するための指示を行う耐水化データを作
    成する耐水化データ作成手段と、 該耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像データ
    との論理積をとる演算手段と、 該演算された耐水化データを記憶する耐水化データ記憶
    手段と、 前記画像データ記憶手段内の画像データにおける耐水化
    データとの重複部分のインク吐出を無効とし、データの
    書換えを行うデータ書換え手段と、 前記画像データ記憶手段の画像データを前記発色性優位
    のインクにより、前記耐水化データ記憶手段の耐水化デ
    ータを耐水性のインクにより各々対応した記録ヘッドの
    ノズルを駆動して印刷処理を行うことにより、前記記録
    媒体に対して選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手段
    とを具えたことを特徴とする記録装置。
  21. 【請求項21】 前記画像データ記憶手段から出力され
    る毎列の1副走査分の画像データをラッチするデータラ
    ッチ手段と、 該ラッチされた画像データから、インク吐出要求が全く
    無いことを示すインク無吐出情報を検出する前記ノズル
    駆動有無判定手段と、 該ノズル駆動有無判定手段からインク無吐出情報が入力
    され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知信
    号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手段とによって、
    null検出器を構成したことを特徴とする請求項20
    記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対
    して、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録ヘッド
    を移動させることによって、前記記録媒体上に画像デー
    タを記録する記録装置であって、 前記記録ヘッドから吐出されるインク中の色材を不溶化
    処理または凝集させる作用を有する成分を含む無色の処
    理液を、前記記録媒体上に吐出する処理液用ヘッドと、 前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分と
    するとき、該1副走査分のデータ列または複数の1副走
    査分のデータ列を画像データとして記憶する画像データ
    記憶手段と、 該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐出要求
    が所定の閾値以下(又は未満)であることを示すインク
    吐出少量情報を検出するインク吐出少量検出手段と、 任意の間隔以内(又は未満)毎に前記1副走査分以上の
    インク吐出少量情報が検出される印刷領域、制限の無い
    範囲のインク吐出少量情報で占められる印刷領域におい
    て耐水化処理を行い、 主走査方向に対する任意の位置の前記1副走査分のイン
    ク吐出少量情報の検出地点からインク吐出多量情報を得
    て再度インク吐出少量情報を得るまでの間隔と、前記イ
    ンク吐出少量情報の検出地点から該インク吐出の少量状
    態が連続する間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾
    値よりも大きいか否かを判断することにより、耐水化領
    域を決定する耐水化領域決定手段と、 前記インク吐出少量検出手段からインク吐出少量情報が
    入力されると共に、当該入力されるインク吐出少量情報
    を前記耐水化領域決定手段により決定された耐水化領域
    に基づいて状態を遷移させることによって、ノズル駆動
    間隔を示すノズル駆動状態検知信号を出力するノズル駆
    動間隔検知手段と、 前記ノズル駆動状態検知信号が入力され、ノズルを活性
    化又は不活性化するための指示を行う耐水化データを作
    成する耐水化データ作成手段と、 該耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像データ
    との論理積をとる演算手段と、 該演算された耐水化データを記憶する耐水化データ記憶
    手段と、 該記憶された耐水化データに基づいて前記処理液ヘッド
    から前記処理液を吐出させることにより、前記記録媒体
    に対して選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手段とを
    具えたことを特徴とする記録装置。
  23. 【請求項23】 前記画像データ記憶手段から出力され
    る毎列の1副走査分の画像データをラッチするデータラ
    ッチ手段と、 該ラッチされた画像データから、インク吐出要求が所定
    の閾値以下(又は未満)であることを示すインク吐出少
    量情報を検出する前記インク吐出少量検出手段と、 該インク吐出少量検出手段からインク吐出少量情報が入
    力され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知
    信号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手段とによっ
    て、印字データ検出手段を構成したことを特徴とする請
    求項22記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 副走査方向へ移動可能な記録媒体に対
    して、該副走査方向に直交する主走査方向へ記録ヘッド
    を移動させることによって、前記記録媒体上に画像デー
    タを記録する記録装置であって、 発色性に優れ、画像印刷に適した非耐水性のインクと、 乾燥後の耐水性に優れ、テキスト印字に適した耐水性の
    インクと、 前記インクを前記記録媒体上に吐出する複数の記録ヘッ
    ドと、 前記記録ヘッドに形成されたノズル配列を1副走査分と
    するとき、該1副走査分のデータ列または複数の1副走
    査分のデータ列を画像データとして記憶する画像データ
    記憶手段と、 該毎列の1副走査分の画像データから、インク吐出要求
    が所定の閾値以下(又は未満)であることを示すインク
    吐出少量情報を検出するインク吐出少量検出手段と、 任意の間隔以内(又は未満)毎に前記1副走査分以上の
    インク吐出少量情報が検出される印刷領域、制限の無い
    範囲のインク吐出少量情報で占められる印刷領域におい
    て耐水化処理を行い、 主走査方向に対する任意の位置の前記1副走査分のイン
    ク吐出少量情報の検出地点からインク吐出多量情報を得
    て再度インク吐出少量情報を得るまでの間隔と、前記イ
    ンク吐出少量情報の検出地点から該インク吐出の少量状
    態が連続する間隔とを耐水化基準とし、該間隔がある閾
    値よりも大きいか否かを判断することにより、耐水化領
    域を決定する耐水化領域決定手段と、 前記インク吐出少量検出手段からインク吐出少量情報が
    入力されると共に、当該入力されるインク吐出少量情報
    を前記耐水化領域決定手段により決定された耐水化領域
    に基づいて状態を遷移させることによって、ノズル駆動
    間隔を示すノズル駆動状態検知信号を出力するノズル駆
    動間隔検知手段と、 前記ノズル駆動状態検知信号が入力され、ノズルを活性
    化又は不活性化するための指示を行う耐水化データを作
    成する耐水化データ作成手段と、 該耐水化データと前記画像データ記憶手段の画像データ
    との論理積をとる演算手段と、 該演算された耐水化データを記憶する耐水化データ記憶
    手段と、 前記画像データ記憶手段内の画像データにおける耐水化
    データとの重複部分のインク吐出を無効とし、データの
    書換えを行うデータ書換え手段と、 前記画像データ記憶手段の画像データを前記発色性優位
    のインクを用い、前記耐水化データ記憶手段の耐水化デ
    ータを耐水性のインクを用いて各々対応した記録ヘッド
    のノズルを駆動して印刷処理を行うことにより、前記記
    録媒体に対して選択的に耐水化処理を行う耐水化処理手
    段とを具えたことを特徴とする記録装置。
  25. 【請求項25】 前記画像データ記憶手段から出力され
    る毎列の1副走査分の画像データをラッチするデータラ
    ッチ手段と、 該ラッチされた画像データから、インク吐出要求が所定
    の閾値以下(又は未満)であることを示すインク吐出少
    量情報を検出する前記インク吐出少量検出手段と、 該インク吐出少量検出手段からインク吐出少量情報が入
    力され、ノズル駆動間隔を示す前記ノズル駆動状態検知
    信号を出力する前記ノズル駆動間隔検知手段とによっ
    て、印字データ検出手段を構成したことを特徴とする請
    求項24記載の記録装置。
  26. 【請求項26】 前記記録ヘッドを、シリアルプリンタ
    用のヘッドとして構成したことを特徴とする請求項18
    ないし25のいずれかに記載の記録装置。
  27. 【請求項27】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    インクジェットヘッドであり、当該インクジェットヘッ
    ドから前記記録媒体にインクを吐出して記録を行うこと
    を特徴とする請求項18ないし26のいずれかに記載の
    記録装置。
  28. 【請求項28】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生
    成に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項2
    7記載の記録装置。
JP9146878A 1996-12-05 1997-06-04 記録装置および記録制御システム Pending JPH10217446A (ja)

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JP8-324958 1996-12-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218860A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006218860A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置

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