JPH10216632A - 加振機 - Google Patents

加振機

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JPH10216632A
JPH10216632A JP2892297A JP2892297A JPH10216632A JP H10216632 A JPH10216632 A JP H10216632A JP 2892297 A JP2892297 A JP 2892297A JP 2892297 A JP2892297 A JP 2892297A JP H10216632 A JPH10216632 A JP H10216632A
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Yoshinori Fujita
悦則 藤田
Yutaka Sakamoto
豊 坂本
Hiroshi Nakahira
宏 中平
Eiji Sugimoto
栄治 杉本
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Delta Kogyo Co Ltd
Delta Tooling Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の永久磁石を組み込むことにより、コン
パクトで騒音の少ない安価な加振機を提供すること。 【解決手段】 垂直方向加振機M1と、加振方向が90
度異なる二つの水平方向加振機M2,M3とを互いに上
下に重ね合わせた。垂直方向加振機M1は,同一磁極が
対向する少なくとも二つの永久磁石30,32を有し、
この永久磁石の一方30を他方32に対し動電型アクチ
ュエータ28の駆動力を利用して往復移動させ、永久磁
石30,32の対向面積を変化させることにより垂直方
向の振動を発生させるようにした。二つの水平方向加振
機M2,M3の各々は、動電型アクチュエータ126の
駆動力を利用して水平方向の振動を発生させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直方向及び水平
2方向の3方向に振動を発生させる装置に関し、更に詳
しくは、複数の永久磁石を利用して振動エネルギを発生
させる加振機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある構造体の振動特性を調べるた
めに、人為的に振動を発生させる加振機が使用されてい
る。また、加振機としては、動電型のものと不釣り合い
質量やカム式のものとが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
ク等のリンク機構を使用した加振機では、駆動モータに
直接負荷が加わることから比較的大きな駆動モータが必
要となり、動電型の場合、低周波の対応ができないとい
う問題があった。また、装置自体が大規模なため、設置
場所の確保及び工事が必要となるばかりか、発熱量が大
きいことから強制空冷が必要となり、ファン等の排気音
により異音評価ができないという問題があった。さら
に、上記加振機はいずれも構成が複雑で、重たく、か
つ、高価であることから、軽量で安価なものが望まれて
いた。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、複数の永久磁石を組
み込むことにより、コンパクトで騒音の少ない安価な加
振機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、垂直方向
加振機と、加振方向が90度異なる二つの水平方向加振
機とを互いに上下に重ね合わせ、上記垂直方向加振機は
同一磁極が対向する少なくとも二つの永久磁石を有し、
該永久磁石の一方を他方に対し動電型アクチュエータの
駆動力を利用して往復移動させ上記永久磁石の対向面積
を変化させることにより垂直方向の振動を発生させる一
方、上記二つの水平方向加振機の各々は動電型アクチュ
エータの駆動力を利用して水平方向の振動を発生させる
ようにしたことを特徴とする加振機である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記垂直
方向加振機が、基板と、該基板にリンク機構を介して上
下動自在に連結された頂板と、該頂板に加わる負荷を支
持する負荷支持手段とを有し、該負荷支持手段を同一磁
極が対向する複数の永久磁石と、上記リンク機構に連結
した略U字状のトーションバーあるいはスプリングと、
上記基板と上記頂板との間に介装したスプリングのいず
れか一つで構成したことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、上記垂
直方向加振機に設けられた上記動電型アクチュエータの
一部に負荷調整手段を取り付け、該負荷調整手段により
上記永久磁石の一方に加わる水平方向の荷重をキャンセ
ルするようにしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、上記二つ
の水平方向加振機の各々が、下部フレームと、該下部フ
レームに複数の揺動部材を介して取り付けられた上部フ
レームと、上記動電型アクチュエータの駆動力を上記上
部フレームに伝達する駆動力伝達部材とを備え、該駆動
力伝達部材を上記上部フレームと上記動電型アクチュエ
ータとの間に介装したスプリングと、同一磁極が対向す
る複数対の永久磁石と、リンクのいずれか一つで構成し
たことを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、上記垂直
方向加振機と上記二つの水平方向加振機の各々を独立し
て制御できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。互いに離間し同磁極
を対向させた少なくとも二つの永久磁石を有する磁性バ
ネ構造体の場合、離間した永久磁石同士は非接触のた
め、構造体自体の摩擦損失等を無視すると、その静特性
は入力時(行き)と同一ライン上を非線形で出力され
(帰り)、さらに、非接触対偶特有の自由度、浮上制御
系の不安定度を利用することにより、小さな入力で静磁
界(磁石の配置)を変化させることで負の減衰を生じや
すい。
【0011】本発明はこの事実に着目してなされたもの
であり、二つの永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内
機構あるいは外力により入力側(行き)と出力側(帰
り)で変化させ、その運動系内で反発力に変換させるこ
とにより、二つの永久磁石の平衡位置からの入力側の反
発力より出力側の反発力を大きくしている。
【0012】以下、その基本原理について説明する。図
1は、入力側と出力側における二つの永久磁石2,4の
平衡位置を示した模式図で、図2は、いずれか一方の永
久磁石に加えられた荷重と、二つの永久磁石の平衡位置
からの変位量との関係を示した磁性バネ構造体の基本特
性を示している。
【0013】図1に示されるように、永久磁石2に対す
る永久磁石4の入力側の平衡位置とバネ定数をそれぞれ
0,k1とし、出力側の平衡位置とバネ定数をそれぞれ
1,k2とすると、x0〜x1の間で面積変換が行われ、
各平衡位置では次の関係が成立する。 −k1/x0+mg=0 −k2/x1+mg=0 k2>k
【0014】従って、その静特性は、図2に示されるよ
うに負の減衰特性を示し、位置xと位置x0における
ポテンシャルの差が発振のポテンシャルエネルギと考え
ることができる。
【0015】また、図1のモデルを製作し、荷重と変位
量との関係を、荷重を加える時間を変えて実測したとこ
ろ、図3に示されるようなグラフが得られた。これは、
二つの永久磁石2,4が最近接位置に近づくと、大きな
反発力が作用すること、また、平衡位置からの変位量が
微小に変化すると摩擦損失が磁性バネのダンパー効果に
より発生し、そのことにより減衰項が現れたものと解釈
される。
【0016】図3において、(a)は一定荷重を加えた
場合のグラフで、(a)、(b)、(c)の順で荷重を
加えた時間が短くなっている。すなわち、荷重の加え方
により静特性が異なり、荷重を加える時間が長いほど力
積が大きい。
【0017】また、希土類磁石は、磁化の強さが磁界に
依存しない。つまり、内部磁気モーメントが磁界による
影響を受けにくいので、減磁曲線上で磁化の強さはほと
んど変化せず、ほぼその飽和磁化の強さの値を保ってい
る。従って、希土類磁石では、端面上に磁荷が均一に分
布していると仮定したチャージモデルを用いて、入出力
が考えられる。
【0018】図4はその考え方を示しており、磁石を最
小単位の磁石の集合と定義し、各単位磁石間の力の関係
を三つに分類して計算したものである。 (a)吸引(r,mとも同一なので、2タイプを1つで
定義する) f(1)=(m2/r2)dx1dy1dx2dy2x (1)=f(1)cosθ fz (1)=f(1)sinθ (b)反発 fx (2)=f(2)cosθ fz (2)=f(2)sinθ (c)反発 fx (3)=f(3)cosθ fz (3)=f(3)sinθ 従って、 −fx=2fx (1)−fx (2)−fx (3) −fz=2fz (1)−fz (2)−fz (3) ここで、クーロンの法則は次のように表されるので、 F=k(q12/r2) r:距離 上記−fx,−fzを磁石の寸法の範囲で積分して力を求
めることができる。
【0019】これを図5に示されるように、対向する磁
石を各磁気ギャップ毎に完全にラップした状態(x軸移
動量=0mm)から完全にずれた状態(x軸移動量=5
0mm)まで移動させて計算したのが図6のグラフであ
る。ただし、「内部磁気モーメントは一定」と定義して
あるが、磁気ギャップが小さいときは磁石の周辺で乱れ
が生じるので、補正している。
【0020】上記計算結果は実測値とも略一致してお
り、図2のポイントaからbに移動させる力がx方向荷
重で、出力はz方向荷重で表されており、不安定系故の
入力<出力の関係が静的に明確になっている。
【0021】また、図7は、図5に示される磁石の離間
距離を3mmに保持し、完全にずれた状態から完全にラ
ップした状態まで移動させ、さらにこの状態から完全に
ずれた状態まで移動した時の関係を表したグラフであ
る。このグラフは、x方向荷重の絶対値は同じで出力方
向が逆になって出てくる特性で、完全ラップ状態に近づ
く場合は抵抗つまり減衰となり、完全ラップ状態から完
全にずれた状態に移行する場合は加速されることを示し
ている。
【0022】また、図8に示されるように、対向する磁
石の回転角度を変化させると、図9に示されるようなグ
ラフが得られた。当然のことながら、対向面積が減少す
ると最大荷重が減少し、所定の入力を加えることによる
面積変換を介して出力を変化させることが可能なことを
示している。
【0023】図10は、永久磁石としてネオジム系磁石
を採用した場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラ
フであり、反発力は質量増加とともに増加する。ここ
で、反発力Fは、 F∝Br2×(幾何学的寸法) Br:磁化の強さ で表され、幾何学的寸法とは、対向する磁石の離間距
離、対向面積、磁束密度、磁界の強さ等により決定され
る寸法を意味する。磁石材料が同一の場合、磁化の強さ
(Br)は一定であるので、幾何学的寸法を変化させる
ことにより磁石の反発力を変えることができる。
【0024】図11は、永久磁石2,4の一方を他方に
対しスライドさせて対向面積を変化させることにより幾
何学的寸法を変化させるようにしたスライド型原理モデ
ルを示している。
【0025】図11に示されるように、永久磁石2は基
台6に摺動自在に取り付けられており、直動スライダ8
は基台6に固定されるとともに、上方に垂直に立設せし
められている。直動スライダ8にはL型アングル10が
上下動自在に取り付けられており、L型アングル10の
下面には、永久磁石4が永久磁石2に対し同一(反発)
磁極を対向させた状態で固定されている。
【0026】上記構成のスライド型原理モデルにおい
て、永久磁石2,4として50mmL×25mmW×1
0mmHのもの(住友特殊金属社製NEOMAX-39SH)を使
用するとともに、合計質量3.135kgの負荷を使用
して、永久磁石2をスライドさせたところ、図12に示
されるような結果が得られた。
【0027】図12は、入出力の実験値を仕事(J)で
示したもので、約0.5Jの入力仕事に対し約4Jの出
力仕事が得られており、対向する二つの永久磁石2,4
で構成される磁性バネが有する負の減衰特性を利用する
ことにより、あるいは、静磁エネルギを変化させること
により小さな入力仕事で大きな出力仕事を引き出すこと
が可能となる。
【0028】図13は、上記スライド型原理モデルを一
部に応用した本発明にかかる加振機Mを示している。図
13に示されるように、本発明にかかる加振機Mは、垂
直方向加振機M1と、垂直方向加振機M1の上に載置さ
れた水平方向加振機M2と、水平方向加振機M2の上に
載置されたもう一つの水平方向加振機M3とからなる。
水平方向加振機M2とM3とは、加振方向が水平方向に
90度異なっており、図13の加振機Mは、垂直方向と
水平2方向の3方向に加振させるよう構成されている。
【0029】図14乃至図16に示されるように、垂直
方向加振機M1は、左右一対のロワレール12,12
と、ロワレール12,12に固定された基板14と、左
右一対のリンク機構16,16を介してロワレール1
2,12に上下動自在に取り付けられた頂板18とを備
えている。リンク機構16,16の各々は、ロワレール
12に立設された前部リンク保持部材20と、頂板18
の一端より垂下された後部リンク保持部材22と、前部
及び後部リンク保持部材20,22の前後端に揺動自在
に連結された2本のリンク24,26とからなる。
【0030】また、基板14上には、駆動源である動電
型アクチュエータ28が取り付けられるとともに、アク
チュエータ28の一部を構成するホルダ(後述)には第
1永久磁石30が固定されており、第1永久磁石30か
ら上方に所定距離離間し同一(反発)磁極が対向する第
2永久磁石32が頂板18に固定されている。さらに、
アクチュエータ28の後方の基板14には二つの永久磁
石34,36が固定される一方、この二つの永久磁石3
4,36から上方に離間し同一磁極が対向する二つの永
久磁石38,40が頂板18に固定されている。
【0031】また、上記ホルダの前端はコイルスプリン
グ等の負荷調整用弾性部材42に連結されており、この
弾性部材42はブラケット43を介して基板14に連結
されている。
【0032】図17乃至図19は、基板14に取り付け
られた動電型アクチュエータ28を示しており、第1永
久磁石30が固定されるホルダ44と、ホルダ44の両
側に設けられた磁気回路46,46と、ホルダ44の下
面に取り付けられたリニアベアリング48と、基板14
に固定されリニアベアリング48が水平方向に摺動自在
に取り付けられるリニアガイド50とを備えている。
【0033】磁気回路46,46は、ホルダ44の両端
に巻回されたコイル52,52と、ホルダ44の各側に
おいてコイル52と上下方向(ホルダ44の摺動面に対
し垂直な方向)に所定距離離間した複数の永久磁石5
4,…,54とからなる。
【0034】コイル52,52は、ホルダ44の両端に
おいて上下2段に巻回されているが、図20に示される
ように、一本の銅線を直列に接続したものである。すな
わち、図17及び図18において、端子A及びBを接続
し、さらに左上コイルから左下コイルを形成した後、端
子C及びDに順次接続し、次に右下コイルから右上コイ
ルを形成し、最後に端子E及びFの順で接続したもので
ある。
【0035】一方、永久磁石54,…,54は、図21に
示されるように、ホルダ44の各端部に巻回されたコイ
ル52(図17における左上コイルと左下コイル、ある
いは、右上コイルと右下コイル)と対向しており、逆磁
極を下側に向けた状態でケーシング56の上部壁下面に
固着された二つの永久磁石54,54と、この永久状態
54,54と逆磁極が対向しケーシング56の底壁上面
に固着された二つの永久磁石54,54とからなる。
【0036】上記構成の磁気回路に対し、図21に示さ
れるように励磁電流を流すと、フレミングの左手の法則
に基づいてコイル52には力Fが加わり、ホルダ44が
リニアガイド50に沿って力Fの方向に移動する。従っ
て、コイル52,52にパルス励磁電流を流すと、コイ
ル52,52はホルダ44と一体的に往復運動を行う。
すなわち、この動電型アクチュエータ28は、電気エネ
ルギを機械的エネルギに変換する。
【0037】なお、上記実施形態においては、コイル5
2,52をホルダ44の両端に巻回した構成としたが、
必ずしも両端に巻回する必要はなく、図22に示される
ように、ホルダ44の一端にコイルを巻回した構成も可
能である。図22に示される動電型アクチュエータ28
Aにおいては、ホルダ44の一端に1本の銅線を直列に
接続することによりコイル52が形成されている。
【0038】また、上記実施形態においては、ケーシン
グ56の上部壁下面と底壁上面にそれぞれ二つの永久磁
石54,54を固着する構成としたが、上部壁下面と底
壁上面の各々にそれぞれ一つの永久磁石54を設け、逆
磁極を互いに対向させる構成とすることもできる。
【0039】さらに、図23に示される動電型アクチュ
エータ28Bのように、ホルダ44両端に位置する各ケ
ーシング56の底壁上面にのみ1個の永久磁石54を取
り付けた構成とすることもできる。
【0040】ここで、図17乃至図19の実施形態にお
いて、永久磁石54,…,54としてネオジム系磁石(住
友特殊金属社製NEOMAX−42)(11mmH×3
5mmW×42mmL)を片側で4個使用するととも
に、コイル52,52としてφ0.72−EIWの銅線
を160ターン巻回した偏平型空芯コイルを、片側2個
の計4個を樹脂製ボビンに接着固定した後直列に接続し
た。この時の直流抵抗は4.51Ωであった。また、磁
気回路の重量は1850g×2個=3700gで、コイ
ル全体の重量は890gであった。
【0041】上記仕様の動電型アクチュエータの1A当
たりの推力分布を測定したところ、図24に示される結
果が得られた。図24の結果によれば、ストローク30
mmの中央では、2.64kgf/A(26N/A)の
推力が得られている。
【0042】次に、図14乃至図16に示される垂直方
向加振機M1の作用を説明する。図14乃至図16の構
成において、頂板18にある負荷が加えられると、その
荷重は互いに同一磁極が対向する永久磁石30と32、
34と38、36と40の反発力により支持される。こ
の状態で、駆動源である動電型アクチュエータ28によ
り第1永久磁石30をリニアガイド50に沿って水平方
向に往復移動させると、第1永久磁石30と対向する第
2永久磁石32は垂直方向に往復移動する。すなわち、
この垂直方向加振機M1は、同一磁極が対向する第1及
び第2永久磁石30,32の対向面積を周期的に変化さ
せることにより励振を発生し、垂直方向の周期的な振動
を発生させる。
【0043】上記構成をさらに詳述すると、互いに対向
する永久磁石30と32、34と38、36と40で負
荷を支持するとともに、平衡点と加振磁石(第1永久磁
石30)のボリュームで振幅を仮設定し、加振磁石30
のスライド移動により垂直方向の振動を発生させる。ま
た、加振磁石30のストローク量については、荷重曲
線、振幅及び負荷質量で設定する。その中心が基準位置
となり駆動源である動電型アクチュエータ28の中立位
置とし、中立位置に設定するためにアシストメカ(負荷
調整用弾性部材42)で荷重の谷を設定する。ここで荷
重の谷とは、第2永久磁石32を介して加振磁石30に
加わる水平方向荷重が駆動源のアシストメカでキャンセ
ルされ、釣り合った状態になっている位置をいう。
【0044】また、加振磁石30の水平方向のストロー
ク量で垂直方向の上死点と下死点が決定され、上下各死
点における加振磁石30の第2永久磁石32に対するラ
ップ量とギャップ量で各点の水平方向及び垂直方向の荷
重が決定される。さらに、駆動源28のアシストメカの
バネ定数については、上下各死点における水平方向荷重
で決定される。
【0045】なお、上記実施形態において、負荷調整手
段としてコイルスプリング等の弾性部材42を使用した
が、図25に示されるように、動電型アクチュエータ2
8を構成するホルダ44の後部に永久磁石58を取り付
ける一方、この永久磁石58と同一磁極が対向する永久
磁石60を基板14に固定し、二つの永久磁石58,6
0の反発力を利用して荷重の谷を設定することもでき
る。
【0046】次に、上記構成の加振機M1の制御につい
て説明する。駆動源28の駆動波としてsin波あるい
はランダム波等が使用され、駆動源を所定の位置や加速
度に制御(フィードバック)するためには、図26の機
械モデルで示されるように、頂板18の動きを感知する
ポテンショメータ等のセンサが必要となる。
【0047】すなわち、駆動波としてsin波を使用す
るとともに、頂板18の動きを感知し振幅制御を行う場
合、ロータリエンコーダやポテンショメータ等の位置セ
ンサが必要となり、頂板18の加速度を感知し加速度制
御を行う場合、加速度センサが必要となる。また、駆動
波としてランダム波を使用した場合、頂板18の動きを
感知するロータリエンコーダ等の位置センサが必要とな
る。
【0048】図27は、駆動源28を図28に示される
sin波で駆動する場合のクローズドループ制御のブロ
ック図を示している。図27において、sin波テーブ
ル76から所定のタイミング(例えば1msec毎)で
D/A(デジタルーアナログ変換器)78にデータを出
力し、その電圧値をPWM(パルス幅変調)制御アンプ
80に入力し、駆動源28を駆動する。駆動源28には
ポテンショメータ82が接続されており、ポテンショメ
ータ82の値と出力を比較器84で比較するとともに、
その差分をD/A78に出力して駆動源28を目的の位
置まで駆動する。また、sin波テーブル76を例えば
パソコン等に接続し、パソコンからstartコマンド
を送信することによりsin波テーブル76から所定の
sin波を出力し、stopコマンドあるいはclea
rコマンドが送信されるまで出力し続けるようにするこ
ともできる。
【0049】また、駆動波として図29に示されるよう
なランダム波を使用することも可能で、パソコンから送
信されるstartコマンドに基づいて所定のタイミン
グでアンプ80より振幅値を出力し、駆動源28が目的
の位置に設定されるようクローズドループ制御を行うと
ともに、次のデータがアンプ80から送信されるまでそ
の出力を保持することができる。
【0050】なお、上記構成において、頂板18に加え
られる負荷の支持手段として対向する複数対の永久磁石
30と32、34と38、36と40を使用したが、図
30に示されるように、永久磁石34,38,36,4
0に代えてトーションバー62を負荷支持手段として使
用することもできる。
【0051】具体的には、前部リンク保持部材20,2
0の一方の後端より内方に延びる突設部20aに略U字
状に折曲されたトーションバー62の一端が係止される
一方、反対側の後部リンク保持部材22の前端より内方
に延びる突設部22aにトーションバー62の他端が係
止されている。また、トーションバー62の途中2カ所
の屈曲部は、後部リンク保持部材22,22の内壁面に
突設された二つのブラケット64,64によりそれぞれ
保持されており、トーションバー62の弾性力を利用し
て頂板18を上方に付勢することにより頂板18に加え
られる負荷を支持している。
【0052】また、図31に示されるように、頂板18
に加えられる負荷の支持手段として複数の(例えば二つ
の)コイルスプリング66,66を使用することもでき
る。すなわち、基板14と頂板18との間に複数のコイ
ルスプリング66,66を介装せしめることにより頂板
18を上方に付勢している。
【0053】さらに、図32に示されるように、頂板1
8に加えられる負荷の支持手段として複数の(例えば二
つの)渦巻きばね68,68を使用することも可能であ
る。すなわち、前部リンク保持部材20,20の後端よ
り内方に突設したピン70,70に渦巻きばね68,6
8の一端が係止される一方、リンク26,26より内方
に突設したピン72,72に渦巻きばね68,68の他
端が係止されており、渦巻きばね68,68の弾性力を
利用して頂板18を上方に付勢することにより頂板18
に加えられる負荷を支持している。
【0054】図33は、上記構成の垂直方向加振機M1
の上に載置される水平方向加振機M2を示している。図
33に示されるように、この水平方向加振機M2は、下
部フレーム102と、下部フレーム102に対し水平方
向に往復動自在に取り付けられた上部フレーム104と
を備えている。
【0055】上部フレーム104は、水平方向に平行に
延びる2本のアッパーレール106,106と、アッパ
ーレール106,106に対し垂直に延びアッパーレー
ル106,106を互いに連結するサイドバー108,
108と、アッパーレール106,106の各々の両端
から下方に垂下された四つのサイドプレート110,…,
110とからなる。
【0056】一方、下部フレーム102は、図34に示
されるように、アッパーレール106,106の直下で
水平方向に平行に延びる2本のロワレール112,11
2と、ロワレール112,112に対し垂直に延びロワ
レール112,112を互いに連結するサイドバー11
3,113と、サイドバー113,113の上面に両端
が接合された基板114と、ロワレール112,112
の各々の両端に揺動自在に取り付けられた揺動部材11
6,…,116と、ロワレール112,112に対し垂直
に延び2本の揺動部材116,116を互いに連結する
連結プレート118,118とからなる。
【0057】図35に示されるように、各ロワレール1
12の両端には角孔112a,112aが穿設されてお
り、各角孔112aに揺動部材116の上端が遊挿され
るとともに、樹脂製ワッシャ120,120を介してピ
ン122により揺動自在に取り付けられている。また、
揺動部材116の下端は、対応するサイドプレート11
0の下端にピン124で枢着されている。
【0058】また、基板114上には、動電型アクチュ
エータ126が駆動源として載置されている。この動電
型アクチュエータ126は、垂直方向加振機M1に使用
されている動電型アクチュエータ28に加振磁石(第1
永久磁石)30が固着されていることを除けば構成は同
一なので、その説明は省略する。
【0059】次に、図33に示される水平方向振動加振
機M2の作用を説明する。図33の構成において、ホル
ダ128の前後端を駆動力伝達部材であるコイルスプリ
ング142,142を介してサイドバー108,108
に連結するとともに、下部フレーム102のロワレール
112,112を固定する。この状態で、駆動源である
動電型アクチュエータ128に通電し、ホルダ128を
リニアガイド134に沿って水平方向に往復移動させる
と、その駆動力はコイルスプリング142,142を介
して上部フレーム104に伝達される。
【0060】上部フレーム104は、サイドプレート1
10,…,110を介して揺動部材116,…,116に連
結されているので、揺動部材116,…,116がピン1
22,…,122を中心として揺動し、上部フレーム10
4が水平方向に往復移動する。すなわち、水平方向加振
機M2は、動電型アクチュエータ126により励振を発
生し、水平方向の周期的な振動を発生させる。
【0061】なお、ホルダ128と上部フレーム104
とがコイルスプリング142,142を介して連結され
ているので、ホルダ128の往復移動に対し、上部フレ
ーム104の往復移動は多少の位相遅れがあり、この位
相遅れはコイルスプリング142,142の弾性力に依
存する。
【0062】また、上記構成において、駆動力伝達部材
として採用したコイルスプリング142,142の各々
を一対の永久磁石に置き換えることも可能である。
【0063】すなわち、図36に示されるように、ホル
ダ128の前後端にそれぞれ永久磁石144,146を
固定するとともに、この永久磁石144,146と同一
(反発)磁極が対向する永久磁石148,150をサイ
ドバー108,108に固定すると、動電型アクチュエ
ータ126の駆動力は、対向する永久磁石144,14
8と146,150の反発力により多少の位相遅れの
後、上部フレーム104に伝達され、上部フレーム10
4が水平方向に周期的に振動する。
【0064】また、図37に示されるように、駆動力伝
達部材としてリンク152,154を採用することも可
能で、ホルダ128の前後端はリンク152,154を
介して対応するサイドバー108,108に連結されて
いる。
【0065】この構成は、図33あるいは図36の構成
と異なり、動電型アクチュエータ126の駆動力がリン
ク152,154を介して直接上部フレーム104に伝
達されるので、ホルダ128の往復移動と上部フレーム
144の往復移動との間に位相遅れは発生しない。
【0066】上記構成の水平方向加振機M2の制御につ
いては、垂直方向加振機M1と同一なので、その説明は
省略する。
【0067】また、水平方向加振機M2の上に載置され
るもう一つの水平方向加振機M3は、水平方向加振機M
2と配置方向が90度異なっているだけで構成は同一な
ので、その説明も省略する。
【0068】なお、水平方向加振機M2は、図34に示
されるように、ロワレール112,112の下面に固着
された固定ブロック160,…,160を介して垂直方向
加振機M1の頂板18に固定される一方、水平方向加振
機M3も同様に、固定ブロックを介して水平方向加振機
M2の上部フレーム104に固定される。
【0069】さらに、上記構成の加振機Mは、垂直方向
加振機M1と水平方向加振機M2ともう一つの水平方向
加振機M3は、それぞれ独立して制御することが可能な
ので、1軸加振機あるいは2軸加振機としても使用可能
である。
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで、請求項1に記載の発明によれば、垂直方
向加振機においては、同一磁極が対向する少なくとも二
つの永久磁石の一方を他方に対し動電型アクチュエータ
の駆動力を利用して往復移動させることにより垂直方向
の振動を発生させ、二つの水平方向加振機の各々におい
ては、動電型アクチュエータの駆動力を利用して水平方
向の振動を発生させるようにしたので、騒音が少なくコ
ンパクトで安価な加振機の製作が容易である。
【0071】また、請求項2に記載の発明によれば、垂
直方向加振機に上方より加わる負荷を支持する負荷支持
手段を設け、この負荷支持手段を同一磁極が対向する複
数の永久磁石と、略U字状のトーションバーあるいはス
プリングと、基板と頂板との間に介装したスプリングの
いずれか一つで構成したので、簡単な構成で大きな負荷
にも対応でき、所望の振動を発生させることが可能であ
る。
【0072】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
垂直方向加振機の動電型アクチュエータの一部に負荷調
整手段を取り付け、この負荷調整手段により加振磁石に
加わる水平方向の荷重をキャンセルするようにしたの
で、駆動源の駆動力を大きくする必要がなく、垂直方向
加振機をコンパクトにすることができる。
【0073】また、請求項4に記載の発明によれば、二
つの水平方向加振機の各々に、動電型アクチュエータの
駆動力を上部フレームに伝達する駆動力伝達部材を設
け、この駆動力伝達部材を上部フレームと動電型アクチ
ュエータとの間に介装したスプリングと、同一磁極が対
向する複数対の永久磁石と、リンクのいずれか一つで構
成したので、簡単な構成で大きな負荷にも対応でき、あ
るいは、水平方向加振機の構成が極めて簡素化され、安
価で容易に製作することができる。
【0074】また、請求項5に記載の発明によれば、垂
直方向加振機と二つの水平方向加振機の各々を独立して
制御できるようにしたので、加振機を1軸、2軸あるい
は3軸加振機として使用でき、加振機としての自由度が
大きい利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる磁性バネにおいて、二つの永
久磁石の入力側と出力側の平衡位置を示した模式図であ
る。
【図2】 図1の磁性バネにおいて、加えられた荷重と
永久磁石の平衡位置からの変位量との関係を示す基本特
性のグラフである。
【図3】 実測された荷重と変位量との関係を示すグラ
フである。
【図4】 永久磁石の端面上に磁荷が均一に分布してい
ると仮定したチャージモデルにおける入出力の考え方を
示す模式図であり、(a)は吸引を、(b)は反発を、
(c)は(b)とは異なる部位の反発をそれぞれ示して
いる。
【図5】 同磁極を対向させた永久磁石において、一方
を他方に対し移動させた(対向面積を変えた)場合の模
式図である。
【図6】 図5に基づいて計算した場合のX軸移動量に
対するX軸及びZ軸方向の荷重を示すグラフである。
【図7】 図5の永久磁石の離間距離を一定に保持し、
一方を他方に対し完全にずれた状態から完全にラップし
た状態まで移動し、さらにこの状態から完全にずれた状
態まで移動させた時の変位量と荷重との関係を示すグラ
フである。
【図8】 同磁極を対向させた永久磁石において、一方
を他方に対し回転させた(対向面積を変えた)場合の模
式図である。
【図9】 図8に基づいて永久磁石を回転させた場合の
対向面積に対する最大荷重を示すグラフである。
【図10】 永久磁石としてネオジム系磁石を採用した
場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラフである。
【図11】 永久磁石の対向面積を変化させることによ
り幾何学的寸法を変化させるようにしたスライド型原理
モデルの斜視図である。
【図12】 図11のスライド型原理モデルにより得ら
れた入出力の関係を示すグラフである。
【図13】 図11のスライド型原理モデルを一部に応
用した本発明にかかる加振機の斜視図である。
【図14】 図13の加振機に設けられた垂直方向加振
機の斜視図である。
【図15】 図14の垂直方向加振機の側面図である。
【図16】 図14の垂直方向加振機の正面図である。
【図17】 図14の垂直方向加振機の駆動源である動
電型アクチュエータの斜視図である。
【図18】 図17の動電型アクチュエータの一部を切
り欠いた平面図である。
【図19】 図17の動電型アクチュエータの部分断面
側面図である。
【図20】 図17の動電型アクチュエータに設けられ
たコイルの結線図である。
【図21】 図17の動電型アクチュエータに設けられ
た磁気回路の概略側面図である。
【図22】 動電型アクチュエータの変形例を示す斜視
図である。
【図23】 動電型アクチュエータの別の変形例を示す
部分断面側面図である。
【図24】 図17の動電型アクチュエータに1Aの電
流を流した場合の推力分布を示すグラフである。
【図25】 同一磁極が対向する一対の永久磁石を負荷
調整手段として採用した動電型アクチュエータの斜視図
である。
【図26】 垂直方向加振機の機械モデルを示す概略図
である。
【図27】 動電型アクチュエータをsin波で駆動す
る場合のクローズドループ制御のブロック図である。
【図28】 駆動波として使用されるsin波を示すグ
ラフである。
【図29】 駆動波として使用されるランダム波を示す
グラフである。
【図30】 垂直方向加振機の変形例を示す斜視図であ
る。
【図31】 垂直方向加振機の別の変形例を示す斜視図
である。
【図32】 垂直方向加振機のさらに別の変形例を示す
斜視図である。
【図33】 図13の加振機に設けられた水平方向加振
機の斜視図である。
【図34】 図33の水平方向加振機を構成する下部フ
レームと動電型アクチュエータの斜視図である。
【図35】 図34に示される下部フレームと上部フレ
ームとの連結部の部分分解斜視図である。
【図36】 図33の水平方向加振機の変形例を示す斜
視図である。
【図37】 図33の水平方向加振機の別の変形例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
2,4,34,36,38,40,54,58,60,144,146,148,150 永久磁石 6 基台 8 直動スライダ 10 L型アングル 14 基板 16 リンク機構 18 頂板 28 動電型アクチュエータ 30 第1永久磁石 32 第2永久磁石 42 負荷調整用弾性部材 44 ホルダ 46 磁気回路 52 コイル 62 トーションバー 66 コイルスプリング 68 渦巻きばね 76 sin波テーブル 78 デジタルーアナログ変換器 80 アンプ 82 ポテンショメータ 84 比較器 102 下部フレーム 104 上部フレーム 114 基板 116 揺動部材 142 コイルスプリング 152,154 リンク M 加振機 M1 垂直方向加振機 M2,M3 水平方向加振機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中平 宏 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 杉本 栄治 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向加振機と、加振方向が90度異
    なる二つの水平方向加振機とを互いに上下に重ね合わ
    せ、上記垂直方向加振機は同一磁極が対向する少なくと
    も二つの永久磁石を有し、該永久磁石の一方を他方に対
    し動電型アクチュエータの駆動力を利用して往復移動さ
    せ上記永久磁石の対向面積を変化させることにより垂直
    方向の振動を発生させる一方、上記二つの水平方向加振
    機の各々は動電型アクチュエータの駆動力を利用して水
    平方向の振動を発生させるようにしたことを特徴とする
    加振機。
  2. 【請求項2】 上記垂直方向加振機が、基板と、該基板
    にリンク機構を介して上下動自在に連結された頂板と、
    該頂板に加わる負荷を支持する負荷支持手段とを有し、
    該負荷支持手段を同一磁極が対向する複数の永久磁石
    と、上記リンク機構に連結した略U字状のトーションバ
    ーあるいはスプリングと、上記基板と上記頂板との間に
    介装したスプリングのいずれか一つで構成した請求項1
    に記載の加振機。
  3. 【請求項3】 上記垂直方向加振機に設けられた上記動
    電型アクチュエータの一部に負荷調整手段を取り付け、
    該負荷調整手段により上記永久磁石の一方に加わる水平
    方向の荷重をキャンセルするようにした請求項1に記載
    の加振機。
  4. 【請求項4】 上記二つの水平方向加振機の各々が、下
    部フレームと、該下部フレームに複数の揺動部材を介し
    て取り付けられた上部フレームと、上記動電型アクチュ
    エータの駆動力を上記上部フレームに伝達する駆動力伝
    達部材とを備え、該駆動力伝達部材を上記上部フレーム
    と上記動電型アクチュエータとの間に介装したスプリン
    グと、同一磁極が対向する複数対の永久磁石と、リンク
    のいずれか一つで構成した請求項1に記載の加振機。
  5. 【請求項5】 上記垂直方向加振機と上記二つの水平方
    向加振機の各々を独立して制御できるようにした請求項
    1に記載の加振機。
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