JP2008189406A - 振動供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、より小型に構成することが可能であるとともに部品搬送部を加振する振動数の調整が容易に可能な振動供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】振動供給装置1は、ベース部2と、板ばね3を介して連結支持された部品搬送部4と、加振装置5と、を備えている(図1参照)。そして、加振装置5が備える一対の永久磁石17・18の一の永久磁石17は、電磁コイル15に通電することより形成される磁界の向きと垂直な方向にN極とS極とが直列に並ぶように配置され、当該永久磁石17と対面するように他の永久磁石18が配置されている。そして、電磁コイル15に一方向及びその逆方向の電流を交互に流すことにより可動子14を含む駆動部を一直線上で往復駆動させてベース部2に加振力を作用させることが可能である。
【選択図】図2
【解決手段】振動供給装置1は、ベース部2と、板ばね3を介して連結支持された部品搬送部4と、加振装置5と、を備えている(図1参照)。そして、加振装置5が備える一対の永久磁石17・18の一の永久磁石17は、電磁コイル15に通電することより形成される磁界の向きと垂直な方向にN極とS極とが直列に並ぶように配置され、当該永久磁石17と対面するように他の永久磁石18が配置されている。そして、電磁コイル15に一方向及びその逆方向の電流を交互に流すことにより可動子14を含む駆動部を一直線上で往復駆動させてベース部2に加振力を作用させることが可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、部品搬送部に連結された板ばねを撓み振動させることにより、部品を整列させて搬送する振動供給装置に関する。
従来、部品搬送部に連結された板ばねを撓み振動させることにより、部品を整列させて搬送する振動供給装置として特許文献1に記載のものが知られている。当該特許文献1の図2に示すように、この振動供給装置は、駆動用板ばね2を振動させるための線励振発生装置Eを備えている。特許文献1の図6に示すように線励振発生装置Eは、2台の駆動モータMと、当該駆動モータMに対してベルトVを介して連結された2個のアンバランスウエイト14とから構成されている。この駆動モータMを作動させて、各アンバランスウエイト14を逆方向に回転させることにより、駆動用板ばね2を振動させるための一方向の加振力を発生させることが可能となる。
そして、駆動モータMのモータ軸に、ピッチ円径が調整可能なピッチ円可変プーリPを装着してピッチ円径を調整可能とすることで、板ばね2を加振する振動周波数を調整し、加振力がトラフにのみ作用するように調整して被搬送物を効率的に搬送することを可能としている。
そして、駆動モータMのモータ軸に、ピッチ円径が調整可能なピッチ円可変プーリPを装着してピッチ円径を調整可能とすることで、板ばね2を加振する振動周波数を調整し、加振力がトラフにのみ作用するように調整して被搬送物を効率的に搬送することを可能としている。
しかしながら、特許文献1に記載された振動供給装置は、駆動モータMにより回転軸に対して偏心するように装着されたアンバランスウエイトを回転させて加振力を得る構成であるため、一方向に加振力を作用させるためには、アンバランスウエイトを2つ用いて、それぞれ対称的に回転させる必要がある。そのため、部品点数が増加し、加振装置の設置スペースが大きくなり、振動供給装置が大型化してしまうという問題がある。
一方、特許文献1の図9のグラフに示されるように、アンバランスウエイトによる振動の振動数をある特定の振動数(700vpm前後)に設定することで、ベースの振動を抑制可能であることが分かっているが、このように振動供給装置が有利な効果を奏する特定の振動数を備える構成である場合は、振動供給装置のベース部を振動させる加振装置は当該特定の振動数に合わせて容易に振動数を調整可能なものであることが望まれる。
一方、特許文献1の図9のグラフに示されるように、アンバランスウエイトによる振動の振動数をある特定の振動数(700vpm前後)に設定することで、ベースの振動を抑制可能であることが分かっているが、このように振動供給装置が有利な効果を奏する特定の振動数を備える構成である場合は、振動供給装置のベース部を振動させる加振装置は当該特定の振動数に合わせて容易に振動数を調整可能なものであることが望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、より小型に構成することが可能であるとともに部品搬送部を加振する振動数の調整が容易に可能な振動供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る振動供給装置は、部品搬送部に連結された板ばねを撓み振動させることにより、部品を整列させて搬送する振動供給装置に関する。そして、本発明に係る振動供給装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の振動供給装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る振動供給装置における第1の特徴は、防振部材を介して床面に設置されるベース部と、当該ベース部に複数の板ばねを介して連結支持された部品搬送部と、前記ベース部に設置され、当該ベース部に加振力を作用させることが可能な加振装置と、を備え、当該加振装置の加振力により、前記複数の板ばねを撓み振動させて、前記部品搬送部上の被搬送物を搬送する振動供給装置であって、前記加振装置は、前記ベース部に固定される加振装置本体と、当該加振装置本体に固定される固定子と、前記固定子に対して相対移動可能に設置された可動子と、当該固定子に巻回され、通電することにより前記可動子が移動可能な空間である可動空間を一方向に通過する磁界を形成する電磁コイルと、前記可動空間において前記電磁コイルが形成する磁界の向きと平行に前記可動子を挟み込むように前記固定子に固定される一対の永久磁石と、を備え、当該一対の永久磁石における一の永久磁石は、前記電磁コイルに通電することより形成される磁界の向きと垂直な方向にN極とS極とが直列に並ぶように配置されるとともに、前記可動子を挟んで当該一の永久磁石のN極に他の永久磁石のS極が対面し、当該一の永久磁石のS極に他の永久磁石のN極が対面するように配置されており、前記電磁コイルに一方向及びその逆方向の電流を交互に流すことにより前記可動子を含む駆動部を一直線上で往復駆動させて前記ベース部に加振力を作用させることが可能な構成であることである。
この構成によると、電磁コイルに電流を流して磁界を発生させることにより、可動子を含む駆動部を一直線上に駆動させることができる。そして、電流を流す向きを交互に変化させることにより、駆動部を一直線上で往復駆動させて、ベース部に加振力を作用させることができる。このように、駆動部が一直線上でのみ駆動するため、狭いスペースに配置することが可能であり、振動供給装置をより小型に構成することができる。また、電流の向きを切り換える周期を調整することにより、任意の振動数で加振することが可能であり、加振装置の振動数を所定の振動数になるように調整することが容易に可能である。
また、本発明に係る振動供給装置における第2の特徴は、前記ベース部に前記板ばねを介して支持される部分の質量をM1、当該板ばねを介して支持される部分を除く前記防振部材上に配置された部分の質量をM2、前記板ばねのばね定数をK、としたときに、前記駆動部の振動数fが、以下の式(1)を満たすように設定されていることである。
この構成によると、fをf0×(M2/(M1+M2))1/2----に近づけた場合、部品搬送部の振幅を過度に小さくすることなく、ベースの振幅をより小さくすることができる。したがって、加振力を効率的に部品搬送部の振動に利用することが可能であるとともに、ベースが設置される床やその周囲の設備に振動を伝えにくくすることが可能である。また、fをf0に近づけた場合、部品搬送部の振幅が共振時の振幅に近づけることができるため、より小さい加振力で部品搬送部の振幅を大きくすることが可能となる。したがって、効率よく部品搬送部の振幅を大きく保つことが可能となる。
以上より、f0×(M2/(M1+M2))1/2----≦f≦f0の範囲で振動数を設定することで、効率よく部品搬送を行うことが可能となる。
以上より、f0×(M2/(M1+M2))1/2----≦f≦f0の範囲で振動数を設定することで、効率よく部品搬送を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る振動供給装置の概略図である。本実施形態においては、部品搬送トラックが直線状に形成された部分を備える部品搬送部(トラフ等)を直線的に振動させながら部品を整列させて搬送し、次工程に供給する振動供給装置(リニア型パーツフィーダ)を例にとって説明する。
図1に示すように、振動供給装置1は、例えばコイルばねの周囲にゴム材をモールドしたゴムスプリング等により構成された防振部材9を介して床面10に設置されるベース部2と、当該ベース部2に一対の板ばね3・3を介して連結されたトラフ4(部品搬送部)と、前記ベース部2に加振装置本体6を固定されることにより設置された加振装置5と、を備えている。そして、当該加振装置5は、駆動軸7及び当該駆動軸7に固定されたウエイト8を一直線上に往復駆動させることにより、加振装置本体6を介してベース部2に加振力F(図1参照)を作用させることが可能となっている。この加振力Fにより、ベース部2を介して板ばね3を撓み振動させて、トラフ4上の被搬送物(図示せず)が搬送される。尚、図1において搬送方向を矢印Qで示す。
ここで、加振装置5による加振力Fの力線を延長した直線がが、振動供給装置1の重心Gを通過するように、即ち、加振装置5における駆動軸7の中心線(図1においてCで示す)の延長線上に振動供給装置1の重心Gが位置するように構成されている。これにより、加振装置5からの力により重心Gを中心としたモーメントが作用することはない。したがって、振動供給装置1を重心G周りに回転させる力として加振力Fが利用されることはなく、加振力Fを板ばね3の振動に効率よく利用することが可能である。
ベース部2は、加振装置5を取り付けるためのブロックであり、コイルばねの周囲にゴム材をモールドしたゴムスプリング等により構成された防振部材9が下部に連結されている。そして、ベース部2は、当該防振部材9及び当該防振部材9の下方に位置する支柱11を介して床面10に設置されている。このベース部2には、搬送方向に並んだ一対の板ばね3・3がボルト等の締結部材により固定されており、当該板ばね3・3を介してベース部2がトラフ4を支持している。
トラフ4には、長手方向において所定の間隔をおいてベース部2に連結された板ばね3の端部がボルト等の締結部材を用いて固定されている。このトラフ4は、振動供給装置1の載置される床面10と上面が略平行になるように、当該板ばね3を介してベース部2に取り付けられている。一対の板ばね3・3は互いに略平行に設置されており、トラフ4の上面と直交する方向に対して搬送方向側に所定の取付角度(図1においてθで示す角度)で傾斜する方向に長手方向を向けて設置されている。板ばね3は、細長い板状のばね鋼材からなり、所定のばね定数を有している。また、加振装置5による加振方向(加振力Fの方向)と板ばね3の長手方向とが直交するように設置されている。
次に、加振装置5の駆動機構について図2〜図5を用いて説明する。図2は、加振装置5における駆動機構の主要部の部分断面模式図であり、永久磁石17近傍部分が駆動軸7の中心線Cを含む平面により切断され、また、当該平面と直交する平面により固定子13及び可動子14の一部が切断された状態を示すものである。加振装置5は、加振装置本体6(図2において図示せず。図1参照)に固定される固定子13と、当該固定子13に巻回される電磁コイル15と、駆動軸7に固定される可動子14と、可動子14を挟み込むように設置された永久磁石17・18とを備えている。
固定子13は、リング状に形成された鋼板を積層したブロックからなり、内部に可動子14が積層方向に移動可能な空間(以下、可動空間と称する)を備えた筒状に形成されている。また、可動空間の中央に向かって突出する一対の突出部13a・13bが、当該可動空間内に設置される可動子14を挟み込むように形成されており、電磁コイル15を巻回可能となっている。
電磁コイル15は、固定子13の突出部13a・13bに巻回され、通電することにより可動空間を、突出部13aから突出部13bに向かう方向、又は、その逆方向のいずれか一方向に通過する磁界を形成することが可能である。
永久磁石17・18は、可動空間において電磁コイル15が形成する磁界の向きと平行に可動子14を挟み込むように固定子13の突出部13a・13bの端部に固定され、円筒状に形成された可動子14の外形に合わせて、可動子14と対面する面が円弧面になるように形成されている。
図3に加振装置5における可動子の駆動方向(図2中矢印で示す方向)と平行な断面模式図を示す。図3に示すように、永久磁石17は、電磁コイル15(図3において、断面15a〜15dとして模式的に示す)に通電することより形成される磁界の向き(図3における上下方向)と垂直な方向にN極とS極とが直列に並ぶように配置されている。そして、可動子14を挟んで永久磁石17のN極に他の永久磁石18のS極が対面し、永久磁石17のS極に他の永久磁石18のN極が対面するように配置されている。これにより、永久磁石17と永久磁石18との間において、永久磁石17のN極側においては永久磁石17から永久磁石18に向かう方向(図中下向きの矢印で示す)の磁界が生じ、永久磁石17のS極側においては永久磁石18から永久磁石17に向かう方向(図中上向きの矢印で示す)の磁界が生じることになる。
可動子14は、リング状の鋼板を積層したブロックからなり、永久磁石17・18との間において、図3における左右方向に固定子13に対して相対的に移動可能に配置されている。電磁コイル15に通電を行っていない状態では、可動子14は、永久磁石17・18の磁力により、永久磁石17・18の左右方向略中央の中立位置において静止するように配置される。
尚、可動子14が固定される駆動軸7(図2参照)は、例えば加振装置本体6に対して板ばね等の支持部材(図示せず)を介して固定され、当該保持部材の弾性変形により駆動方向(図2参照)における所定の変位を可能とした状態で、当該駆動方向と垂直な方向への変位を拘束するように支持される。これにより、駆動軸7を軸受等により摺動支持する必要がなくなるため、当該軸受等の磨耗によるメンテナンスが不要となり経済的である。また、摩擦による発熱を抑制でき、高振動数での振動が可能である。
図4及び図5は、図3に示す電磁コイル15に通電することにより可動子14に作用する力について説明するための図である。図4に示すように、永久磁石17のN極側(永久磁石18のS極側)に位置して断面で示される電磁コイル15a、15cには、紙面奥方向に向かって電流が流れ、永久磁石17のS極側(永久磁石18のN極側)に位置して断面で示される電磁コイル15b、15dには、紙面手前方向に向かって電流が流れるように電磁コイル15に電流を流した場合(以下、当該電流の流れる方向を正方向、その逆方向を負方向と称する)、可動空間には突出部13aから突出部13bに向かう方向に当該通電された電磁コイル15による磁界が生じることになる。この電磁コイル15からの磁界により、永久磁石17のN極から永久磁石18のS極に向かう方向の磁界は強められ、永久磁石18のN極から永久磁石17のS極に向かう方向の磁界は弱められる。これにより、可動子14は、永久磁石17のN極及び永久磁石18のS極側に向かった推力(図3における矢印F1で示す)を受けて矢印F1の方向に移動する。同様に、図5に示すように、電磁コイル15に電流を負方向に流した場合、可動子14は、磁界が強められる永久磁石17のS極及び永久磁石18のN極側に向かった推力(図5における矢印F2で示す)を受けて矢印F2の方向に移動する。
このように、可動子14に作用する推力の方向は、電磁コイル15に流す電流の方向により決定される。そのため、電磁コイル15に正方向及び負方向の電流を交互に流すことにより可動子14を一直線上で往復駆動(振動)させることが可能となる。これにより、可動子14とともに、可動子14に固定される駆動軸7、ウエイト8等の駆動部を往復駆動させることができる。したがって、電流の通電方向の切換周期を変更することにより、任意の周波数で振動させることが可能である。
また、可動子14が受ける推力の大きさは、電磁コイル15に流す電流の大きさに比例する。そのため、駆動部の加速度の調整が容易に可能であり、これにより加振装置5からベース部2に伝わる力の大きさの調整が容易に可能となる。また、加振装置5の振動周波数は、電磁コイル15に流す電流の大きさにより変動することはないため、加振装置5からベース部2に伝える力の調整を振動周波数の調整と独立して行うことができる。
また、電流の切換周期を変更することで広い範囲で加振装置5の振動数を調整することが可能であるため、加振装置5の振動数を最適な振動条件に合致させるために板ばね3のばね定数の調整が不要となる。
また、加振装置5において可動子14への給電は不要な構成であるため、配線が複雑になることはなく、配線が可動子と共に駆動することにより、周囲との摩擦等により劣化して断線するなどの問題がない。また、可動子14自体を永久磁石として構成する必要がないため、可動子14を含む駆動部の機械的強度を高くすることができる。
次に、加振装置5によるベース部2の加振周波数の制御について説明する。
本実施形態における板ばね3に支持される部分(トラフ4及びその他図示しない部品搬送部材を含む)の合計質量をM1、当該板ばね3に支持される部分を除いた防振部材上に配置される部分(ベース部2、加振装置5)の合計質量をM2、板ばね3のばね定数Kとしたときに、本実施形態における振動周波数fは、数3を満たすような値として設定することが望ましい。
本実施形態における板ばね3に支持される部分(トラフ4及びその他図示しない部品搬送部材を含む)の合計質量をM1、当該板ばね3に支持される部分を除いた防振部材上に配置される部分(ベース部2、加振装置5)の合計質量をM2、板ばね3のばね定数Kとしたときに、本実施形態における振動周波数fは、数3を満たすような値として設定することが望ましい。
特許文献1において図9に、加振装置の振動数とトラフ及びベースの各振幅の関係のグラフが示されているが、このグラフから、所定の周波数(700vpmの前後)において、ベースの振幅が最小になっていることが分かる。これは、振動数が700vpmの前後において、加振装置による加振力のほとんど全てが、トラフを振動させるために使用されていることを意味している。また、700vpmよりも振動数が増加すると、ベース及びトラフからなる系の共振振動数に近づき、ベースの振幅は増加する一方、トラフの振幅が更に増加することが分かる。
ここで、図6に質量m1の物体A及び質量m2の物体Bをばね定数kのばねSで連結したモデルを示す。
このモデルにおいて、質量m2の物体Bに対して、ばねSの長手方向(ばね定数kで変形する方向)と平行に振動数fxの加振力(F0cos(ωt)、t:時間)を与えた時の物体A及び物体Bについての運動方程式(物体Aの変位をx1、及び、物体Bの変位をx2とする)を数4に示す。
また、この方程式の解を数5に示す(ω、m、λ、fx0については数6に示す)。
このモデルにおいて、質量m2の物体Bに対して、ばねSの長手方向(ばね定数kで変形する方向)と平行に振動数fxの加振力(F0cos(ωt)、t:時間)を与えた時の物体A及び物体Bについての運動方程式(物体Aの変位をx1、及び、物体Bの変位をx2とする)を数4に示す。
また、この方程式の解を数5に示す(ω、m、λ、fx0については数6に示す)。
数5より、物体Aの変位x1と物体Bの変位x2との間には、数7に示す関係がある(λ、fx0、mについては数6に示す)。
数7の右辺が0、即ち、振動数fxが数8に示す関係(λ、fx0、mについては数6に示す)を満たすときは、加振力を与えられる物体Bの変位x2は0、即ち、物体Bは静止し続けながら物体Aの変位を許容することになる。この物体Bが静止した状態は、特許文献1の図9におけるベースの振幅が最小になったときの振動状態を表していると考えられる。
本実施形態においては、上述した図6に示すモデルに対応するように、ベース部2に板ばね3を介して支持される部分(トラフ4等、質量M1)を物体A、板ばね3を介して支持される部分を除く防振部材9上に配置された部分(ベース部2、加振装置5等、質量M2)を物体B、及び、一対の板ばね3・3(ばね定数K)をばねS、とみなして、数8に対応した数9に示す算出式に基づいて加振装置5の振動数fをf1に近づくように設定することにより、トラフ4の振幅を過度に小さくすることなく、ベース部2の振幅をより小さくすることができる。したがって、加振力を効率的にトラフ4の振動に利用することが可能であるとともに、ベース部2が設置される床面10やその周囲の設備に振動を伝えにくくすることが可能である。
また、数10に示す算出式に基づいて加振装置の振動数fをf2に近づくように設定することにより、振動数を共振振動数に近づけトラフの振幅をより大きくすることが可能となる。この場合、より小さい加振力で部品搬送部の振幅を大きくすることが可能となる。したがって、効率よく部品搬送部の振幅を大きく保つことが可能となる。
このように、加振装置の振動数fをf1以上f2以下の範囲内で設定した場合は、f1に近づけることでベース部2の振動をより抑制しながら効率よく加振することができ、f2に近づけることでより小さい加振力で部品搬送部に大きな振幅を与えることができるため、加振装置による効率のよい加振を実現することが可能となる。
本実施形態においては、加振装置5の駆動部を駆動させる力は、加振装置に流す電流の大きさに略比例し、電流値を適宜調整することにより、振動数を変化させることなくトラフの振幅を大きくすることが可能となる。したがって、電流の切換周期を調整することにより、加振装置の振動数(加振周波数)をベース部2の振動が最小になる振動数に設定した上で、電流値の大きさを調整してトラフの振幅を所望の大きさの振幅に調整することが容易に可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
1 振動供給装置
2 ベース部
3 板ばね
4 トラフ(部品搬送部)
5 加振装置
6 加振装置本体
7 駆動軸(駆動部)
8 ウエイト(駆動部)
9 防振部材
13 固定子
14 可動子
15 電磁コイル
17、18 永久磁石
2 ベース部
3 板ばね
4 トラフ(部品搬送部)
5 加振装置
6 加振装置本体
7 駆動軸(駆動部)
8 ウエイト(駆動部)
9 防振部材
13 固定子
14 可動子
15 電磁コイル
17、18 永久磁石
Claims (2)
- 防振部材を介して床面に設置されるベース部と、当該ベース部に複数の板ばねを介して連結支持された部品搬送部と、前記ベース部に設置され、当該ベース部に加振力を作用させることが可能な加振装置と、を備え、当該加振装置の加振力により、前記複数の板ばねを撓み振動させて、前記部品搬送部上の被搬送物を搬送する振動供給装置であって、
前記加振装置は、
前記ベース部に固定される加振装置本体と、
当該加振装置本体に固定される固定子と、
前記固定子に対して相対移動可能に設置された可動子と、
当該固定子に巻回され、通電することにより前記可動子が移動可能な空間である可動空間を一方向に通過する磁界を形成する電磁コイルと、
前記可動空間において前記電磁コイルが形成する磁界の向きと平行に前記可動子を挟み込むように前記固定子に固定される一対の永久磁石と、を備え、
当該一対の永久磁石における一の永久磁石は、前記電磁コイルに通電することより形成される磁界の向きと垂直な方向にN極とS極とが直列に並ぶように配置されるとともに、前記可動子を挟んで当該一の永久磁石のN極に他の永久磁石のS極が対面し、当該一の永久磁石のS極に他の永久磁石のN極が対面するように配置されており、前記電磁コイルに一方向及びその逆方向の電流を交互に流すことにより前記可動子を含む駆動部を一直線上で往復駆動させて前記ベース部に加振力を作用させることが可能な構成であることを特徴とする振動供給装置。
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