JPH10215912A - ノンスリップシューズ - Google Patents

ノンスリップシューズ

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Publication number
JPH10215912A
JPH10215912A JP2061197A JP2061197A JPH10215912A JP H10215912 A JPH10215912 A JP H10215912A JP 2061197 A JP2061197 A JP 2061197A JP 2061197 A JP2061197 A JP 2061197A JP H10215912 A JPH10215912 A JP H10215912A
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JP
Japan
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binder
sole
shoe
powdery rubber
slip
Prior art date
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Pending
Application number
JP2061197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nishimoto
達生 西本
Shinkichi Saito
真吉 斉藤
Masahiro Mori
昌弘 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10215912A publication Critical patent/JPH10215912A/ja
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れた面や氷結面での耐滑り性に優れたノン
スリップシューズを提供すること。 【解決手段】 本発明のノンスリップシューズは、粒度
分布が0.05mm〜5mmの粉末ゴムにバインダーを
配合してなる粉末ゴム組成物で靴底(ソール3)の少な
くとも一部を形成してなり、該少なくとも一部が空隙率
5〜40%を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濡れた面や氷結面
での耐滑り性に優れたシューズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴底(ソール)を形成する材料と
しては、皮革、ウレタンフォーム(ポリウレタン発泡
体)、ラバー(加硫ゴム)などが使用されている。しか
し、これらの材料からなるソールを有するシューズで
は、その接地面が平たい場合には、濡れた路面や最近で
は特にその危険性が指摘されているスタッドレスタイヤ
で踏み固められた横断歩道などの圧雪路面(ミラーバー
ン)、又は特に濡れたタイルの上では滑り易く危険であ
る。これは、路面又はタイルとソールとの間に薄い水膜
ができるためである。
【0003】そこで、この対策として、ソールをウレタ
ンフォームやラバーで形成した場合、その接地面に溝等
からなるパターンを形成して水膜の形成を防止するよう
にしたり、くるみや有機繊維など異物を混入させたソー
ル材料もみられる。しかしながら、この場合でも、パタ
ーンが摩耗すると滑り易くなったり、異物を混入させた
ソール材料の場合には、混入の度合いがバラツイたとき
など耐すべり効果にバラツキが生じたり、混入したもの
が脱落して効果が損なわれることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、濡れ
た路面、濡れたタイル面等の濡れた面や氷結路面、カー
リング競技場等の氷結面での耐滑り性に優れたシュー
ズ、すなわちノンスリップシューズを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のノンスリップシ
ューズは、粒度分布が0.05mm〜5mmの粉末ゴム
にバインダーを配合してなる粉末ゴム組成物で靴底の少
なくとも一部を形成してなり、該少なくとも一部が空隙
率5〜40%を有することを特徴とする。このように特
定の粉末ゴム組成物で靴底の少なくとも一部を形成し、
この少なくとも一部を空隙率5〜40%としたため、靴
底が透水性を有するようになるので、濡れた面や氷結面
と靴底の接地面との間に水膜ができにくいから耐滑り性
に優れたノンスリップシューズを得ることが可能とな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のノンスリップシ
ューズの一例を示す斜視図である。図1において、ノン
スリップシューズ1はアッパー(甲皮)2とソール(靴
底)3からなる。アッパー2は、通常のシューズにおけ
ると同様の材料、例えば、布、革、合成樹脂、ゴム等か
ら構成される。
【0007】ソール3は、その少なくとも一部が粉末ゴ
ムにバインダーを配合してなる粉末ゴム組成物で形成さ
れる。すなわち、ソール3の全てを粉末ゴム組成物で形
成してもよいが、例えば、ソール3の先端部分および/
又は踵部分だけを固体状のゴム(ソリッドゴム)に置き
換えて、より耐摩耗性を向上させることもできる。粉末
ゴムは、加硫ゴムを破砕したものであって、例えば、廃
タイヤのトレッド部を破砕して得られる破砕物が最も安
価でかつ容易に入手できる。この粉末ゴムは、粒度分布
が0.05mm〜5mmである。0.05mm未満で
は、粉末ゴム粒子が細かすぎてソールでの空隙が生じに
くくなり、一方、5mmを超えると粉末ゴム粒子が大き
すぎて粉末ゴム粒子同士の接触面積が小さくなるので得
られるソールの引張り強さ、伸び等の物性が低下するか
らである。
【0008】バインダーとしては、特に限定されるもの
ではないが、ポリオールとポリイソシアネートからなる
ウレタン系のものが好ましい(一液型でも二液型でもよ
い)。ポリオールは、例えば、水、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1,3-及び1,4-ブタンジオール、1,
5-ペンタンジオール、1,2-ヘキシレングリコール、1,10
- デカンジオール、1,2-シクロヘキサンジオール、グリ
セリン、1,2,6-ヘキサントリオール、1,1,1-トリメチロ
ールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトールなどにエチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等の1種
又は2種以上を付加せしめて得られるポリエーテルポリ
オールであり、ポリエステルポリオール、末端に水酸基
を有するジエン系液状ゴムであってもよい。
【0009】ポリイソシアネートは、例えば、2,4-トリ
レンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネー
ト、この両イソシアネートの80/20重量比(80/
20−TDI)又は65/35重量比(65/35−T
DI)の混合物、粗製トリレンジイソシアネート(粗製
TDI)、4,4'- ジフェニルメタンジイソシアネート
(4,4'-MDI)、2,4'- ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(2,4'-MDI)、2,2'- ジフェニルメタンジイソシ
アネート(2,2'-MDI)、ジフェニルメタンジイソシア
ネートの異性体混合物(MDI)、ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート(粗製MDI)、トルイジン
ジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、および
これらのイソシアネートのカルボジイミド変性体、ビュ
レット変性体、二量体、三量体、プレポリマー等であ
る。ポリイソシアネートは、単独又は混合して使用する
が、本発明に特に適したポリイソシアネートは、ジフェ
ニルメタンジイソシアネートの異性体混合物とそのカル
ボジイミド変性体との 混合物である。
【0010】また、バインダーとしてはプレポリマーで
あるのがよい。プレポリマーとしては、水酸基含有の低
分子ポリオール又は水酸基含有のジエン系液状ゴム(特
に数平均分子量5000前後の末端変性ポリブタジエン
が好適)と、有機ポリイソシアネート化合物とを反応さ
せたものがよく、その粘度は2000 cst位が好まし
い。特に、取扱い易さ等の点からみて、水酸基末端液状
ポリブタジエンとジイソシアネートからなるプレポリマ
ーを用いるのがよい。このプレポリマーとしては、例え
ば、出光石油化学株式会社のpolybd MC-50を挙げること
ができる。
【0011】配合量は、上記粉末ゴム100重量部に対
し上記バインダー3〜30重量部であればよい。バイン
ダー配合量が3重量部未満では、量が少なすぎてバイン
ダーとしての役割を十分に果たすことができなくなる。
一方、30重量部を超えると多くなりすぎてバインダー
が粉末ゴム粒子の周囲に均一に付着できなくなるからで
ある。必要に応じて顔料等の着色剤や他の配合剤を添加
してもよい。
【0012】本発明では、このようにして粉末ゴムにバ
インダーを配合してなる粉末ゴム組成物でソール3の少
なくとも一部を形成する。この少なくとも一部では、空
隙率が5〜40%、好ましくは5〜25%となってい
る。5%未満では耐滑り性の向上をはかることが困難と
なる。一方、25%超では空隙が多くなりすぎて得られ
るソールの引張り強さ、伸び等の物性が低下してしま
う。ここで、空隙率とは、ソールの単位体積当たりに隙
間が存在する割合をいう。空隙率を5〜40%とするに
は、粉末ゴムの粒度分布やバインダーの配合量を適宜考
慮して行えばよい。
【0013】アッパー2とソール3からなるノンスリッ
プシューズ1を作製するには、アッパー2とソール3と
を予め作っておき(硬化状態)、これらを接着剤を介し
て接着させるか、又は上記粉末ゴム組成物でソール3の
全体を形成し(未硬化状態)、これを予め作っておいた
アッパー2に押し付けた後にソール3を常法により硬化
させればよい(バインダーの硬化とソールのアッパーへ
の接着とを同時に行うダイレクトソール製法)。
【0014】
【実施例】 表1に示す配合内容(重量部)で粉末ゴムと液状バ
インダーを所定量精秤し、これを予めヘンシェルミキサ
ーで混合したのち300mm×300mm×10mm厚
のモールドに流し込み、160℃×15分て加圧成形し
て硬化させることにより空隙率10%の試料を作製した
(実施例1、比較例1〜2)。これらの試料につき、下
記により物性(引張り強さ、伸び)、および耐滑り性を
評価した。この結果を表1に示す(バインダーとして
は、出光石油化学株式会社のpolybdMC-50を使用)。
【0015】引張り強さ(kgf/cm2)の評価方法:JIS
K6301の加硫ゴム試験法に準拠。JIS 1号ダ
ンベルを打ち抜いて引張り試験機を用いて実施した。く
つ底として実用に耐え得るレベルは20kgf/cm2
で、伸びの実用レベルは200%以上である。伸び(%)の評価方法 :JIS K6301の加硫ゴム
試験法に準拠。
【0016】耐滑り性の評価方法:W.F.STANLEY社製ブ
リティッシュポータブルスキッドテスターを用い、AS
TM E303に準拠した。数値の大きい方がよい。
【0017】
【表1】
【0018】表1から、粒度分布が0.05mm〜5m
mの粉末ゴムを用いるのがよいことが判る。 粒度分布0.05mm〜5mmの粉末ゴムを用いた
表2に示す配合内容(重量部)の粉末ゴム組成物で30
0mm×300mm×10mm厚のブロックを形成し、
これを常法により硬化させることにより試料を作製した
(実施例2〜4、比較例3〜6)。これらの試料につ
き、上記におけると同様に物性(引張り強さ、伸
び)、耐滑り性、および下記により耐摩耗性を評価し
た。この結果を表2に示す(バインダーとしては、出光
石油化学株式会社のpolybd MC-50を使用)。なお、耐滑
り性は80以上が合格レベルである。
【0019】耐摩耗性の評価方法:上記方法で形成した
ブロックを打抜きDIN摩耗試験機を用いてJIS K
6264に準拠して試験した。値は比較例6のソリッド
ラバー材を100として指数で表わした。値が大きい方
が耐摩耗性に優れている。
【0020】
【表2】
【0021】表2から、試料の空隙率が5〜40%の場
合(実施例2〜4)に耐滑り性に優れ、かつ耐摩耗性に
も優れることが判る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明のノンスリッ
プシューズは、粒度分布が0.05mm〜5mmの粉末
ゴムにバインダーを配合してなる粉末ゴム組成物で靴底
の少なくとも一部を形成してなり、該少なくとも一部が
空隙率5〜40%を有するため、濡れた面や氷結面での
耐滑り性に優れるものである。また、本発明のノンスリ
ップシューズは、このように靴底が粉末ゴム組成物で形
成され、かつ空隙率5〜40%を有するので、クッショ
ン性がよいため履き心地がよく、かつ歩行時に衝撃を吸
収でき、さらに耐摩耗性にも優れている。そのうえ、粉
末ゴムを廃タイヤから得るようにすれば、リサイクルに
よる環境保護効果を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノンスリップシューズの一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 ノンスリップシューズ 2 アッパー 3 ソ
ール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度分布が0.05mm〜5mmの粉末
    ゴムにバインダーを配合してなる粉末ゴム組成物で靴底
    の少なくとも一部を形成してなり、該少なくとも一部が
    空隙率5〜40%を有するノンスリップシューズ。
  2. 【請求項2】 前記粉末ゴム組成物が粉末ゴム100重
    量部に対しバインダー3〜30重量部配合してなる請求
    項1記載のノンスリップシューズ。
  3. 【請求項3】 前記バインダーが水酸基末端液状ポリブ
    タジエンとジイソシアネートからなるプレポリマーであ
    る請求項1又は2記載のノンスリップシューズ。
JP2061197A 1997-02-03 1997-02-03 ノンスリップシューズ Pending JPH10215912A (ja)

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ID=12032068

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2200463A1 (en) * 2007-09-25 2010-06-30 Aetrex Worldwide, Inc. Articles prepared using recycled materials and methods of preparation thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2200463A1 (en) * 2007-09-25 2010-06-30 Aetrex Worldwide, Inc. Articles prepared using recycled materials and methods of preparation thereof

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