JPH10215291A - 放送受信機 - Google Patents

放送受信機

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JPH10215291A
JPH10215291A JP9029812A JP2981297A JPH10215291A JP H10215291 A JPH10215291 A JP H10215291A JP 9029812 A JP9029812 A JP 9029812A JP 2981297 A JP2981297 A JP 2981297A JP H10215291 A JPH10215291 A JP H10215291A
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Akihiro Horii
昭浩 堀井
Kenichi Shiraishi
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Kenwood KK
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低CN比まで復調用キャリアの再生が安定に
できる放送受信機を提供する。 【解決手段】 階層化されて伝送されてきた電波を受信
する放送受信機において、 検波された受信位相シフト
キーイング信号の位相誤差を位相誤差検出回路8Aにお
いて各階層毎に求め、位相誤差検出回路8Aによって求
めた低階層区間に限定した位相誤差情報に基づくデータ
をトラッキング電圧にトラッキングデータ生成回路15
にて変換し、変換されたトラッキング電圧を、発振出力
を復調用キャリアとする電圧制御発振器2に周波数制御
電圧として供給し、電圧制御発振器2の発振出力を復調
用キャリアとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル変調方式の
放送受信機に関し、さらに詳細には所要受信CN比が異
なる複数の伝送方式を組み合わせた階層化伝送方式によ
るデジタル被変調波を受信する放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】本明細書において、スキャンニングの語
は復調用キャリア再生のための周波数掃引の意味で使用
し、スキャンニング周波数幅の語は放送受信機において
カバーしなければならない受信信号の中心周波数変動範
囲の意味で使用する。例えばデジタル衛星放送受信機で
は±1.5MHz程度である。
【0003】衛星放送受信機においては、電源投入後ス
キャンニングを行う。この過程でフレーム同期信号が受
信された場合にフレーム同期状態と見做して、スキャン
ニングを停止し、トラッキング状態に入る。
【0004】従来の衛星放送受信機の一部の構成を図6
に示す。図6に示した衛星放送受信機において、位相シ
フトキーング変調された受信波は所定周波数に周波数変
換されて直交検波回路1に入力され、復調用キャリアを
出力する電圧制御発振器(以下、VCOと記す)2の発
振出力と該発振出力を90度移相回路3によって90度
移相した出力とが直交検波回路1に供給されて、直交検
波回路1によってI軸、Q軸それぞれのベースバンド信
号に変換される。
【0005】それぞれの軸のベースバンド信号は各別
に、A/D変換器4、5に供給されてデジタル値の離散
信号に変換され、デジタルフィルタ6、7を各別に通過
させて帯域制限されたベースバンド信号DI、DQとさ
れ、位相誤差検出回路8に供給される。ベースバンド信
号DI、DQはフレーム同期回路12にも供給されて、
ベースバンド信号DI、DQをシリアルデータとして送
出されると共に、フレーム同期が取れたとき高電位とな
るフレーム同期信号(以下、SYNC信号とも記す)が
送出される。
【0006】ここで、SYNC信号は受信データ系列中
のフレームデータの先頭を示す一定周期ごとの同期パタ
ーンの繰返しが確認されたときフレーム同期が取れてい
ると判断されて高電位にされる。
【0007】周波数スキャンニングデータ生成回路10
からはVCO2の発振周波数を一定時間間隔でスキャン
ニング周波数幅にわたってスキャンニングさせるための
スキャンニングデータが送出されて、スキャンニングが
行われる。
【0008】一方、位相誤差検出回路8においては、入
力されたベースバンド信号DI、DQの値に基づいて位
相誤差が検出され、検出された位相誤差に基づく位相誤
差データがVCO2のチューニングデータとしてトラッ
キングデータ生成回路9に供給されて、位相誤差データ
に基づいてトラッキングデータ生成回路9においてトラ
ッキングデータが生成される。
【0009】トラッキングデータ生成回路9から出力さ
れるトラッキングデータと周波数スキャンニングデータ
生成回路10から出力されるスキャンニングデータとは
セレクタ11に供給されて、SYNCが低電位、すなわ
ちフレーム同期がとれていないときはセレクタ11によ
ってスキャンニングデータが選択され、SYNCが高電
位、すなわちフレーム同期がとれているときはセレクタ
11によってトラッキングデータが選択される。
【0010】セレクタ11からの出力データとチューニ
ングデータとは加算器13において加算され、加算出力
データはD/A変換器14においてアナログ信号に変換
され、VCO2はD/A変換器14の出力によって発振
周波数が制御される。したがって、フレーム同期が取れ
ていないときはセレクタ11によってスキャンニングデ
ータが選択されてスキャンニングデータとチューニング
データとの和の信号に基づいてVCO2の発振周波数は
制御されてスキャンニングされることになる。
【0011】このスキャンニング中においてフレーム同
期が取れたときはセレクタ11によってトラッキングデ
ータが選択されてトラッキングデータとチューニングデ
ータとの和の信号に基づいてVCO2の発振周波数は制
御されてチューニングされることになる。
【0012】この場合において、従来の衛星放送受信機
では、受信のための最低条件、例えば受信限界搬送波対
雑音電力比(以下、搬送波対雑音電力比をCN比とも記
す)のときのキャプチャーレンジに相当する値に基づく
スキャンニングステップ周波数幅が周波数スキャンニン
グデータ生成回路10において設定されている。したが
って、スキャンニング周波数幅の全範囲をスキャンニン
グするためには(スキャンニング周波数幅/スキャンニ
ングステップ周波数幅)の回数にわたってスキャンニン
グを繰り返さなければ、スキャンニング周波数幅の全範
囲のスキャンニングが行えない。
【0013】ここで本明細書において、スキャンニング
ステップ周波数幅の語は、スキャンニング周波数幅をス
キャンニングする場合において、1回のスキャンニング
にて変化させる周波数幅の意味で使用する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の衛星放送
受信機においては、復調用キャリアの周波数をスキャン
ニングするスキャンニングステップ周波数幅は復調用キ
ャリア再生のためのループのキャプチャーレンジの範囲
内であるうえに、一般的には受信CN比の限界値のキャ
プチャーレンジに対応する値に設定されるので、スキャ
ンニングステップ周波数幅を全範囲をスキャンニングす
るのに要するスキャンニング時間はCN比に関係なく一
定の時間を要することになるという問題点があった。
【0015】また、階層化伝送方式によるデジタル被変
調波を受信する衛星放送受信機において、多種の変調方
式、例えば8PSK、QPSK、BPSKが時間毎に組
み合わされて、フレーム毎に繰り返されることから、低
階層変調部(QPSK、BPSK)の受信所要CN比ま
で受信性能が拡大される一方で、キャプチャーレンジは
縮小するために、スキャンニングステップ周波数幅の設
定値が、より低CN比での値、狭いスキャンニングステ
ップ周波数幅の設定がなされる。したがって、通常の比
較的受信状態が良好なCN比のときのスキャンニング時
間が階層化伝送方式でない場合と比較して長くなるとい
う問題点があった。
【0016】さらに、階層化伝送方式におけるトラッキ
ング制御においても、高階層変調の受信限界CN比まで
しか安定して復調用キャリアの再生ができないという問
題点があった。
【0017】本発明は希望信号の受信が受信CN比に基
づく最小のスキャンニング時間にて行え、かつ低CN比
まで復調用キャリアの再生が安定にできる放送受信機を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の放送受信機は、階層化されて伝送されてきた電波を受
信する放送受信機において、検波された受信位相シフト
キーイング信号の位相誤差を階層毎に求める位相誤差検
出手段と、該位相誤差検出手段によって求めた位相誤差
情報に基づくデータのうち、低階層区間のデータのみを
トラッキング電圧に変換する電圧変換手段とを備え、変
換されたトラッキング電圧を、発振出力を復調用キャリ
アとする電圧制御発振器に周波数制御電圧として供給す
ることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項1に記載の放送受信機によ
れば、検波された受信位相シフトキーイング信号の位相
誤差が階層毎において位相検出手段によって求められ、
位相誤差検出手段によって求められた位相誤差情報が低
階層区間のみ電圧変換手段によって電圧に変換され、電
圧変換手段によって変換されたトラッキング電圧が電圧
制御発振器に周波数制御電圧として供給されて、電圧制
御発振器の発振出力が復調用キャリアとされる。
【0020】この場合において位相誤差は各階層毎に求
められるため、高階層区間の限界受信CN比以下におけ
る位相誤差の許容範囲は狭く、許容範囲を超えるような
位相誤差は他の信号点配置との位相誤差として判断され
てしまうことから、高階層区間における位相誤差は低C
N比では意味を持たず、低階層区間においてはかかるこ
とはなく、低CN比まで復調用キャリアの再生が安定に
行える。
【0021】本発明の請求項2に記載の放送受信機は、
請求項1記載の放送受信機において、検波された受信位
相シフトキーイング信号の信号点配置に基づく受信CN
比を判定する受信CN比判定手段と、該受信CN比判定
手段によって判定された受信CN比を、受信CN比に対
して予め定めたスキャンニングステップ周波数幅に変換
するスキャンニングステップ周波数幅変換手段と、変換
されたスキャンニングステップ周波数幅をスキャンニン
グ電圧に変換する電圧変換手段とを備え、変換されたス
キャンニング電圧を、発振出力を復調用キャリアとする
電圧制御発振器に周波数制御電圧として供給することを
特徴とする。
【0022】本発明の請求項2記載の放送受信機によれ
ば、検波された受信位相シフトキーイング信号の信号点
配置に基づき受信CN比が受信CN比判定手段によって
判定され、受信CN比判定手段によって判定された受信
CN比が、受信CN比に対して予め定めたスキャンニン
グステップ周波数幅にスキャンニングステップ周波数幅
変換手段によって変換され、変換されたスキャンニング
ステップ周波数幅に基づくスキャンニング電圧を周波数
制御電圧として受けて、電圧制御発振器によってスキャ
ンニング周波数幅のスキャンニングが順次行われ、電圧
制御発振器の発振出力が復調用キャリアとして送出され
る。
【0023】したがって、高受信CN比に対して広いス
キャンニングステップ周波数幅に変換するなど、受信C
N比に対するスキャンニングステップ周波数幅の設定に
よって、信号受信完了までの期間を短縮することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる放送受信機
を実施の一形態によって説明する。図1は本発明の実施
の一形態にかかる放送受信機の一部の構成を示すブロッ
ク図であり衛星放送受信機の場合を例示している。ま
た、図1において、図6に示した衛星放送受信機と同一
の構成要素には同一の符号を付して示してある。
【0025】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受
信機においても、従来の場合と同様に電源投入後スキャ
ンニングを行う。この過程でフレーム同期信号が受信さ
れた場合にフレーム同期状態と見做して、スキャンニン
グを停止し、トラッキング状態に入る。
【0026】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受
信機では、位相シフトキーング変調された受信波は所定
周波数に周波数変換され、直交検波回路1に入力され
て、復調用キャリアを出力するVCO2の発振出力と該
発振出力を90度移相回路3によって90度移相した出
力とによって直交検波されてI軸、Q軸それぞれのベー
スバンド信号に変換される。
【0027】それぞれの軸のベースバンド信号は各別
に、A/D変換器4、5においてデジタル値の離散信号
に変換され、デジタルフィルタ6、7によって帯域制限
されてベースバンド信号DI、DQとされ、位相誤差検
出回路8に供給される。ベースバンド信号DI、DQは
フレーム同期回路12Aにも供給されて、ベースバンド
信号DI、DQがシリアルデータとして送出されると共
に、SYNC信号が送出され、同期がとれているときに
は階層化伝送にかかる復調識別信号が送出される。
【0028】まず、本発明の実施の一形態にかかる衛星
放送受信機における周波数スキャンニングについて説明
する。本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機の
周波数スキャンニングの例は、CN比を実質的に求め
て、求められたCN比に基づいて周波数スキャンニング
ステップを制御する。
【0029】デジタルフィルタ6、7によって帯域制限
されたベースバンド信号DI、DQはCN比を実質的に
求めるCN比演算ブロック20に供給される。
【0030】CN比演算ブロック20は、入力されたベ
ースバンド信号DI、DQを参照してベースバンド信号
DI、DQから信号点配置データZI、ZQを求める信
号点配置変換テーブル21と、信号点配置変換テーブル
21によって求めた信号点配置データZI、ZQに基づ
き、区間パルス発生回路25からの図2(a)に示す平
均区間パルスに基づく所定期間毎の平均値データAD
I、ADQを求める平均回路22と、信号点配置変換テ
ーブル21によって求めた信号点配置データZI、ZQ
を平均値演算のための時間遅延させた遅延データBD
I、BDQを得るディレイ回路23と、平均値データA
DI、ADQと遅延データBDI、BDQから信号点配
置の分散を求める分散値演算回路24とからなってい
る。
【0031】信号点配置変換テーブル21について説明
する。QPSK変調の場合、受信信号(DI、DQ)
は、(0、0)、(0、1)、(1、1)、(1、0)
が基準位置であり、(0、0)を第1象限に、(0、
1)を第2象限に、(1、1)を第3象限に、(1、
0)を第4象限に対応させ、(0、1)を90度時計方
向に、(1、1)を180度時計方向に、(1、0)を
90度反時計方向に回動させて、第1象限に集めて、第
1象限に集められた受信信号(DI、DQ)を信号点配
置データに変換する。また、8PSK変調の場合も同様
であって、予め定めた象限に他の象限の受信信号を集め
て信号点配置データに変換する。このようにするのは、
信号点変換テーブル21が簡単になるためである。
【0032】CN比演算ブロック20において、入力さ
れたベースバンド信号DI、DQから信号点配置変換デ
ーブル21によって、図2(b)および図2(c)に示
すように、信号点配置データZI0、ZI1、…、ZIx
およびZQ0、ZQ1、…、ZQxが求められる。求めら
れた信号点配置データZI0、ZI1、…、ZIxおよび
ZQ0、ZQ1、…、ZQxは平均回路22に供給され
て、平均区間パルスに基づく期間内のZI0、ZI1
…、ZIxの平均値データADIおよびZQ0、ZQ1
…、ZQxの平均値ADQが、図2(d)、図2(e)
に示す如く求められる。
【0033】信号点配置変換テーブル21によって求め
られた信号点配置データZI0、ZI1、…、ZIxおよ
びZQ0、ZQ1、…、ZQxは、ディレイ回路23によ
って平均回路22における平均値演算の期間図2(f)
および図2(g)に示すように遅延されて、遅延データ
BDIおよびBDQが求められる。平均回路22にて求
めた平均値データADIおよびADQとディレイ回路2
3によって遅延された遅延データBDIおよびBDQに
よって図2(h)に示すごとく分散値データCDが分散
値計算回路24によって求められる。
【0034】分散値データCDは計算によるほか、平均
値データADIおよびADQと遅延された遅延データB
DIおよびBDQとに対応させた分散値データCDを記
憶させた分散値データテーブルを用いて、平均値データ
ADIおよびADQと遅延された遅延データBDIおよ
びBDQとを参照して分散値テーブルから検索によって
求めることもできる。
【0035】分散値計算回路24によって求められた分
散値データCDは比較器26に供給されて、比較器26
において基準値Aと比較され、基準値A以上の分散値デ
ータCDAのとき比較器26から高電位出力が出力され
る。比較器26からの高電位出力がカウンタ27に供給
されて、基準値A以上の分散値データCDAが出力され
ている期間、クロックパルスがカウンタ27において計
数される。
【0036】ここで、カウンタ27は平均区間パルスを
インバータ28によって反転した図2(i)に示すリセ
ットパルスによってリセットされ、引き続いて基準値A
以上の分散値データCDAの出力期間におけるクロック
パルス数の計数を開始する。
【0037】基準値Aは例えば〃1000〃に設定され
ている。したがって、カウンタ27の計数値は〃100
0〃以上であった分散値データCDAの数を実質的に計
数した計数値CDADを示しており、さらに言えば、カ
ウンタ27によって、区間パルス発生回路25によって
予め定めた期間内における基準値A以上の分散値の総数
が求められたことになる。
【0038】カウンタ27における計数値CDADは図
2(j)に示すように平均区間パルス期間毎にCDAD
0、CDAD1…が得られる。カウンタ27における計数
値CDADはラッチ回路29に供給されて、平均区間パ
ルス期間と同一タイミングの図2(k)に示すストロー
ブパルスによってラッチ回路29にラッチされる。
【0039】ラッチ回路29にラッチされた計数値CD
Aに基づく値は、区間パルス発生回路25によって予め
定めた期間内における基準値A以上の分散値の総数であ
り、この総数はキャリア再生の如何にかかわらず、受信
CN比と比例関係にあるため、テーブル変換等により受
信CN比を実質的に求めることができる。
【0040】そこで、ラッチ回路29においてラッチさ
れた計数値CDADはデータSS1としてVtカウンタ
ステップ数変換回路30に供給されて、供給されたデー
タSS1が参照されて、データSS1に基づくVtカウ
ンタステップ数SS0に、図2(l)に示すタイミング
で変換される。Vtカウンタステップ数変換回路30
は、例えばデータSS1に対するVtカウンタステップ
数SS0が記憶されたテーブルを備えて、供給されたデ
ータSS1が参照されて供給されたデータSS1に対応
するVtカウンタステップ数SS0が検索されて出力さ
れる。
【0041】次に、分散値とCN比との関係について説
明する。図4に示したように、CN比演算ブロック20
において、ベースバンド信号DI、DQから信号点配置
データの分散値が算出されて(ステップS21)、分散
値の基準値A(〃1000〃)以上の上記総数であるデ
ータ数をカウンタ27およびラッチ回路29によって得
て(ステップS22)、データ数が〃100〃未満であ
るか否かがチェックされ(ステップS23)、データ数
が〃100〃未満であると判定されたときは、CN比は
13dB以上であるとされる(ステップS24)。
【0042】ステップS23において、データ数が〃1
00〃未満でないと判定されたときは、ステップS23
に続いて、データ数が〃200〃未満であるか否かがチ
ェックされ(ステップS25)、データ数が100以上
であってかつ〃200〃未満であると判定されたとき
は、受信CN比は約11dBであるとされる(ステップ
S26)。
【0043】ステップS25において、データ数が〃2
00〃未満でないと判定されたときは、ステップS25
に続いて、データ数が〃300〃未満であるか否かがチ
ェックされ(ステップS27)、データ数が〃200〃
以上であってかつ〃300〃未満であると判定されたと
きは、受信CN比は約9dBであるとされる(ステップ
S28)。ステップS27においてデータ数が〃300
〃未満でないと判定されたときは、受信CN比は7dB
以下であるとされる(ステップS29)。
【0044】このように、データ数<100の場合は受
信CN比は13dB以上、100≦データ数<200の
場合は受信CN比は約11dB、200≦データ数<3
00の場合は受信CN比は約9dB、データ数≧300
の場合は受信CN比≦7dBと判定される。以上説明し
た分散値から受信CN比を判定するための判定値である
データ数などは実験によって求めたものであって一例で
あり、変調方式、システムによって異なる。
【0045】上記のようにして求めた受信CN比に基づ
いスキャンニングを最適化することについて説明する。
【0046】図5は上記のようにして判定した受信CN
比とスキャンニングステップ周波数幅との関係を示して
いる。これは、受信機のキャプチャーレンジを実測し、
受信機のキャプチャーレンジ>スキャンニングステップ
周波数幅となるスキャンニングステップ周波数幅を設定
したものである。
【0047】スキャンニングステップ周波数幅は、既に
記したように、スキャンニング周波数幅をスキャンニン
グする場合において、1回のスキャンニングにて変化さ
せる周波数幅であり、1回のスキャンニングによりVC
O2から出力される再生キャリア周波数の幅であり、加
算器13に供給されるチューニングデータに変化がな
く、一定であれば、AFCVt発生カウンタ18の出力
であるAFCCONTの変化に等しい。
【0048】したがって、D/A変換器14に与えたL
SB1ビットの変化によってVCO2の発振周波数の変
化をDとすれば、スキャンニングステップ周波数幅は、
〃スキャンニングステップ周波数幅=(AFCVt発生
カウンタ18の出力AFCCONT×D)〃である。
【0049】そこで、受信CN比に応じたスキャンニン
グステップ周波数幅でスキャンニングさせるためには、
AFCVt発生カウンタ18を(スキャンニングステッ
プ周波数幅/D)ずつ増加すればよいことになる。以
下、スキャンニングステップ周波数幅/DをVtカウン
タステップ数と記す。本実施の一形態にかかる衛星放送
受信機においては、D=45Hzに設定してある。この
結果、図5に示すように受信CN比が7dB、9dB、
11dB、13dBのときには、Vtカウンタステップ
数はそれぞれ22、44、88、178とする。
【0050】Vtカウンタステップ数を22としたの
は、22×45Hz=990Hzで1kHzのスキャン
ニングステップ周波数幅にほぼ一致し、Vtカウンタス
テップ数を44としたのは44×45Hz=1980H
zで2kHzのスキャンニングステップ周波数幅にほぼ
一致し、Vtカウンタステップ数を88としたのは88
×45Hz=3960Hzで4kHzのスキャンニング
ステップ周波数幅にほぼ一致し、Vtカウンタステップ
数を178としたのは178×45Hz=7920Hz
で8kHzのスキャンニングステップ周波数幅にほぼ一
致するためである。
【0051】ここで、例えば±1.5MHzのの変動幅
の場合は帯域幅で3MHzであり、スキャンニングステ
ップ周波数幅1kHz、2kHz、4kHz、8kHz
にてスキャンニングしたときは、3000回、1500
回、750回、375回のスキャンニングステップ数で
帯域幅全てがかバーできることになる。
【0052】このように設定したのは、低受信CN比の
とき、すなわち受信CN比が悪いときは、受信機のキャ
プチャーレンジは小さく、このときにはスキャンニング
ステップ周波数幅を小さくしないと受信信号を捕捉する
ことができないためであり、高受信CN比のとき、すな
わち受信CN比がよいときは、受信機のキャプチャーレ
ンジは大きく、このときにはスキャンニングステップ周
波数幅を大きくしても受信信号を捕捉することができる
ためである。
【0053】従来の衛星放送受信機においては受信CN
比の判定は行われておらず、周波数スキャンニングデー
タは最も悪い受信CN比7に合わせて一定であるが、本
実施の一形態にかかる衛星放送受信機では、受信CN比
に基づいてスキャンニングステップ周波数幅が設定され
ていて、スキャンニングステップ周波数幅は受信CN比
が向上するにしたがって大きくしてある。
【0054】Vtカウンタステップ数変換回路30に戻
って、供給されたデータSS1が参照されて、Vtカウ
ンタステップ数SS0が記憶されたテーブルから、Vt
カウンタステップ数SS0が検索されて、検索されたV
tカウンタステップ数SS0が、図2(l)のタイミン
グでカウンタ31に出力される。
【0055】カウンタ31においては、区間パルス発生
回路25から出力される図2(m)に示したロードパル
スによってVtカウンタステップ数SS0がロードさ
れ、ロードに続いてカウンタ31においてクロックパル
スが計数され、計数値がVtカウンタステップ数SS0
に達するまで高電位のスキャンニングデータENA
(A)がカウンタ31からセレクタ16に送出される。
【0056】一方、セレクタ17には高電位にプルアッ
プされたU/D(A)信号が供給されている。いま、ス
キャンニングモード、すなわち同期がとれていない状態
であるとすれば、セレクタ16、17に供給されている
SYNCが低電位であり、セレクタ16および17にお
いて、スキャンニングデータENA(A)およびU/D
(A)が選択されて、AFCVt発生カウンタ18に送
出される。
【0057】AFCVt発生カウンタ18では、スキャ
ンニングデータENA(A)が供給されている期間、ク
ロックパルスがU/D(A)信号に基づく方向にアップ
カウントされて、周波数増加方向にスキャンニングされ
る。AFCVt発生カウンタ18のカウント値と位相誤
差検出回路8から送出されたチューニングデータとが加
算器13によって加算される。加算器13からの出力デ
ータは、D/A変換器14によってアナログ信号に変換
されて、VCO2に周波数制御電圧として供給されてV
CO2の発振周波数が制御される。
【0058】なお、U/D(A)信号は低電位にプルダ
ウンされたていても差し支えなく、この場合はAFCV
t発生カウンタ18でクロックパルスがダウンカウント
されて、周波数減少方向にスキャンニングされる。
【0059】このように再生される復調用キャリアの周
波数はVCO2の周波数制御電圧Vtによって制御され
る。VCO2の周波数制御電圧VtはD/A変換器14
の出力であり、D/A変換器14の入力である加算器1
3からの加算出力データVtdと、再生される復調用キ
ャリアの周波数の関係は線形になるように設定されてい
る。
【0060】図5に示したVtカウンタステップ数とし
て例えば〃22〃に対応する加算出力データを加算器1
3から増加(インクリメント)、または減少(デクリメ
ント)させることによって再生される復調用キャリアの
周波数に±1kHzのオフセットを持たせることができ
る。このような関係から、判定した受信CN比によりス
キャンニングステップ数を変化させ、最適化することが
できる。このようにスキャンニングが行われている途中
において同期がとれると、SYNC信号が高電位とな
る。SYNC信号が高電位となると同時にスキャンニン
グ状態からトラッキング状態に切り換わる。
【0061】一方、位相誤差検出回路8Aは、例えば変
換テーブルを備えて構成されたコスタス演算回路からな
り、実質的に〔(DI+DQ)・(DI−DQ)・DI
・DQ〕の演算を行い、フレーム同期回路12Aから出
力される変調識別信号を受けて各階層毎に、入力された
ベースバンド信号DI、DQに基づく受信信号点配置と
基準配置との位置誤差、すなわち位相誤差データが検出
され、この位相誤差データがチューニングデータとして
加算器13に供給される。この構成により、VCO2お
よび90度移相回路3→直交検波回路1→A/D変換器
4、5→デジタルフイルタ6、7→位相誤差検出回路8
→加算器13→D/A変換器14→VCO2の基本的な
復調用キャリア再生のためのコスタスループが完成され
ている。
【0062】位相誤差データは、トラッキングデータ生
成回路15に供給されて、トラッキングデータ生成回路
15にてトラッキングデータが生成される。ここで、ト
ラッキングデータ生成回路15は、例えば、位相誤差デ
ータを受けて一定期間における平均値を求める平均回路
と該平均回路において求めた平均値をコスタスデータの
センター値(コスタス演算上の〃0〃の値)を挾む所定
値と比較して平均値が前記所定値の範囲内に入っている
か否かを検出する比較回路とを備えて、フレーム同期回
路12Aから出力される変調識別信号を受けて低階層部
区間と識別されているときのみ、平均値を求めると共に
比較を行い、平均値が前記所定範囲内に入っていないと
きに平均値と前記所定値との差に基づくトラッキングデ
ータENA(B)と、前記差の極性に基づくアップ/ダ
ウン(以下、アップ/ダウンをU/Dとも記す)(B)
信号とがセレクタ16、17に各別に送出される。
【0063】セレクタ16、17にはSYNC信号も供
給されていて、SYNC信号が高電位のときには、セレ
クタ16においてトラッキングデータENA(B)が選
択され、セレクタ17においてU/D(B)信号が選択
されて、AFCVt発生カウンタ18に供給されて、A
FCVt発生カウンタ18においてトラッキングデータ
ENA(B)がU/D(B)信号に基づく方向にアップ
カウント/ダウンカウントされる。
【0064】AFCVt発生カウンタ18のカウント値
と位相誤差検出回路8Aから送出されたチューニングデ
ータとが加算器13によって加算されて、加算器13か
らの出力データは、D/A変換器14によってアナログ
信号に変換されて、VCO2に周波数制御電圧として供
給されてVCO2の発振周波数が制御される。
【0065】以上のように、トラックングデータ生成回
路15にて前記平均値が前記所定範囲内に入っていると
きで、かつフレーム同期が取れているときにおいては、
チューニングデータによって周波数オフセットの微調整
が行われる。前記平均値が前記所定範囲内に入っていな
いときで、かつフレーム同期が取れているときにおいて
は、チューニングデータにトラッキングデータが加算さ
れて周波数オフセットの微調整が行われる。
【0066】以上のように本発明の実施の一形態にかか
る衛星放送受信機は、復調用キャリア再生のためのコス
タスループの途中にあるVCO2に供給するチューニン
グ電圧を、同期がとれていないときはスキャンニングデ
ータによって更新がなされ、同期がとれているときはト
ラッキングデータによって微調整が行われる。
【0067】要約すれば、異なる変調方式による被変調
波を時分割多重して伝送する階層化伝送方式において、
高階層区間の限界受信CN比以下における位相誤差の許
容範囲は狭く、許容範囲を超えるような位相誤差は他の
信号点配置との位相誤差として判断されてしまうことか
ら、高階層区間における位相誤差は低CN比では意味を
持たず、高階層区間においては位相誤差検出回路8Aに
よる演算に基づく場合は安定した動作が期待できない
が、トラッキングデータ生成回路15は、その演算処理
を低階層区間に限定して行うために、位相誤差の許容範
囲は広く採ることができ、高階層区間における問題は解
消する。
【0068】また一方、フレーム同期が確立して初めて
伝送されてくる信号の変調方式、それらの時分割多重さ
れている比率などの伝送情報が受信できることから、ス
キャンニングを行っている最中においては階層毎の処理
ができない。したがって、CN比演算ブロック20にお
いては階層化毎の処理を行わない。また、スキャンニン
グ時に受信CN比を判別することによって、高受信CN
比のときはスキャンニングステップ周波数幅を広くする
ことにより、復調用キャリアの再生が速く行えることに
つながるのである。
【0069】これは、従来の衛星放送受信機において
は、衛星放送受信機が目標とする最低の受信CN比に対
するキャプチャーレンジから定められるのであって、受
信CN比の良否にかかわらずスキャンニングステップ周
波数幅を狭く設定されることになる。したがって、高C
N比のときにおいても狭いスキャンニングステップ周波
数幅でスキャンニングされて、復調用キャリアの再生に
時間がかかるが、本発明の実施の位置形態にかかる衛星
放送受信機では上記のように、受信CN比が良好なとき
はスキャンニングステップ周波数幅を広くされて、この
ような問題は解消する。
【0070】次に、AFCによるスキャンニング制御と
トラッキング制御との流れを図3に示すフローチャート
によって説明すれば、SYNC信号が低電位、すなわち
同期が取れていないときは衛星放送受信機はスキャンニ
ングモードであって、Vtカウンタステップ数変換回路
30から出力されたVtカウンタステップ数がカウンタ
31にロードされ、ロードされたVtカウンタステップ
数までクロックパルスを計数するまでの時間幅のスキャ
ンニングデータENA(A)が発生される。スキャンニ
ングデータENA(A)はAFCコントロールVt発生
カウンタ18に入力されアップまたはダウンカウントさ
れる。
【0071】なお、U/D(A)信号によりスキャンニ
ングの方向が選択され、AFCVt発生カウンタ18に
て発生されたデータは加算器13によってチューニング
データと加算され、D/A変換器14に入力される(ス
テップS11)。以上のスキャンニングが判定した受信
CN比に基づくVtカウンタステップ数にしたがって繰
り返される(ステップS12、13、14および1
5)。ここで、ステップS12は図4によって定義され
ている。ステップS12、S13、S14およびS15
の実行中において希望信号が受信されるとフレーム同期
回路12において受信信号から同期信号が捕捉され、デ
ータ復号が開始される。それと同時にSYNC信号が高
電位となる(ステップS13)。
【0072】SYNC信号が高電位になったことによ
り、セレクタ16および17はスキャンニングデータE
NA(A)およびU/D(A)信号側からスキャンニン
グデータENA(B)およびU/D(B)信号側に切り
換えられて、スキャンニングデータENA(A)および
U/D(A)信号は遮断され、スキャンニング動作が停
止される。ついで、チューニングデータにトラッキング
データが加算されて周波数オフセットの微調整が行われ
トラッキングが開始され、ステップS12からの実行が
繰り返される(ステップS14)。
【0073】衛星放送受信機におけるスキャンニングス
テップ周波数幅は、受信機のキャプチャーレンジに依存
している。またキャプチャーレンジも受信CN比によっ
て変化する。しかるに、本発明の実施の一形態にかかる
衛星放送受信機において、求めた受信CN比から最適な
スキャンニングステップ周波数幅が選択されることにな
って受信機のキャプチャーレンジから外れることがな
く、受信CN比に基づいて、信号受信完了までの時間を
短縮することができることになる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる放送
受信機によれば、受信機の検波出力のI、Q信号データ
を演算処理することによって受信CN比を判定し、判定
した受信CN比に基づいてスキャンニングステップ周波
数幅を可変するので、受信CN比に応じた高速なAFC
による希望信号の受信が最小のスキャンニング時間で可
能となる。
【0075】またさらに、本発明にかかる放送受信機に
よれば、低階層区間に限定した位相誤差データに基づい
てトラッキングを行うので低CN比まで復調用キャリア
を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機
の作用の説明に供するタイミング図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機
の作用の説明に供すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機
の作用の説明に供すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる衛星放送受信機
における受信CN比と受信機キャプチャーレンジ、スキ
ャンニングステップ周波数幅およびVtカウンタステッ
プ数との関係を示す説明図である。
【図6】従来の衛星放送受信機の一部の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 直交検波回路 2 VCO 8A 位相誤差検出回路 12A フレーム同期回路 13 加算器 15 トラッキングデータ再生回路 16および17 セレクタ 18 AFCVt発生カウンタ 20 CN比演算ブロック 21 信号点配置変換テーブル 22 平均回路 23 ディレイ回路 24 分散値計算回路 26 比較器 27および31 カウンタ 30 Vtカウンタステップ数変換回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階層化されて伝送されてきた電波を受信す
    る放送受信機において、 検波された受信位相シフトキーイング信号の位相誤差を
    階層毎に求める位相誤差検出手段と、 該位相誤差検出手段によって求めた位相誤差情報に基づ
    くデータのうち、低階層区間のデータのみをトラッキン
    グ電圧に変換する電圧変換手段とを備え、 変換されたトラッキング電圧を、発振出力を復調用キャ
    リアとする電圧制御発振器に周波数制御電圧として供給
    することを特徴とする放送受信機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の放送受信機において、 検波された受信位相シフトキーイング信号の信号点配置
    に基づく受信CN比を判定する受信CN比判定手段と、 該受信CN比判定手段によって判定された受信CN比
    を、受信CN比に対して予め定めたスキャンニングステ
    ップ周波数幅に変換するスキャンニングステップ周波数
    幅変換手段と、 変換されたスキャンニングステップ周波数幅をスキャン
    ニング電圧に変換する電圧変換手段とを備え、 変換されたスキャンニング電圧を、発振出力を復調用キ
    ャリアとする電圧制御発振器に周波数制御電圧として供
    給することを特徴とする放送受信機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の放送受信機において、 受信CN比判定手段は検波された受信位相シフトキーイ
    ング信号を信号点配置データに変換する信号点配置変換
    手段と、 信号点配置データの平均値を求める平均手段と、 平均手段によって求めた平均値データと信号点配置デー
    タとから分散値を求める分散値計算手段とを備え、 分散値計算手段によって求めた分散値に基づいて受信C
    N比を判定することを特徴とする放送受信機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の放送受信機において、 受信CN比判定手段は信号点配置変換手段によって変換
    された信号点配置データを平均手段による演算期間遅延
    させる遅延手段を備え、 平均手段によって求めた平均値データと遅延手段によっ
    て遅延させた信号点配置データとに基づいて分散値計算
    手段により分散値を求めることを特徴とする放送受信
    機。
  5. 【請求項5】請求項2記載の放送受信機において、 受信CN比判定手段は所定期間内において求めた分散値
    が予め定めた基準値以上であった回数を計数する計数手
    段を備え、 該計数手段による計数値に基づいて受信CN比を判定す
    ることを特徴とする放送受信機。
  6. 【請求項6】請求項2記載の放送受信機において、 スキャンニングステップ周波数幅変換手段は高受信CN
    比に対して広いスキャンニングステップ周波数幅に変換
    することを特徴とする放送受信機。
  7. 【請求項7】請求項2記載の放送受信機において、 スキャンニングステップ周波数幅変換手段は判定された
    受信CN比に対するスキャンニングステップ周波数幅を
    記憶した記憶手段を備えて、 判定された受信CN比を参照して判定された受信CN比
    に対するスキャンニングステップ周波数幅を記憶手段か
    ら読み出すことを特徴とする放送受信機。
  8. 【請求項8】請求項2記載の放送受信機において、 受信信号からフレーム同期がとれていることが検出され
    たとき、電圧制御発振器に供給する周波数制御電圧をス
    キャンニング電圧からトラッキング電圧に切り換える選
    択手段を備えたことを特徴とする放送受信機。
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