JPH1021495A - Icネイルおよびicネイル車両制御システム - Google Patents

Icネイルおよびicネイル車両制御システム

Info

Publication number
JPH1021495A
JPH1021495A JP17796596A JP17796596A JPH1021495A JP H1021495 A JPH1021495 A JP H1021495A JP 17796596 A JP17796596 A JP 17796596A JP 17796596 A JP17796596 A JP 17796596A JP H1021495 A JPH1021495 A JP H1021495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
nail
vehicle
road
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17796596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715376B2 (ja
Inventor
Hidetsugu Ojida
英嗣 王子田
Norihisa Sogo
紀久 十河
Takashi Yamaguchi
貴史 山口
Takaki Ootsuka
貴己 大塚
Masaru Iwata
勝 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba System Development Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Development Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba System Development Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17796596A priority Critical patent/JP3715376B2/ja
Publication of JPH1021495A publication Critical patent/JPH1021495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715376B2 publication Critical patent/JP3715376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】刻々と変化する道路情報等の情報通信を双方向
で可能とし、道路の美観も損なわず道路に設置する。 【解決手段】ICネイル1は、全体を制御する制御部1
0に制御され、通信手段インターフェース5を介した受
信部3と送信部4、必要に応じて演算する演算部2を有
し、さらに制御部10が制御手順記憶部11、固定情報
記憶部12、RAM13からなる記憶部14を有し、受
信部3と送信部4と通信回線cを介してセンタと情報の
通信を行い、ICネイル1が敷設された道路上を走行す
る車両に搭載された車載機と送信、受信の通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば道路に
敷設されるICネイルと、このICネイルと通信する車
両とから構成されるICネイルおよびICネイル車両制
御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行道路に沿って敷設され
る磁気ネイルと、この磁気ネイルによって走行道路上の
敷設された磁気ネイルに沿って車両が走行されるシステ
ムが知られている。また、特開平7−334789号公
報では、マイクロチップを内蔵した道路標識の技術が開
示されている。これは、道路の地中に埋め込まれたマイ
クロチップから予め記憶された道路情報を道路上を走行
する車両に設けられた車載器に無線通信で情報を提供す
るものである。
【0003】さらに、VICS(ビークル・インフォメ
ーション・アンド・コミュニケーション・システム)が
実用化されている。VICSは、カーナビなどの受信機
を通じて、リアルタイムに交通情報を伝えるシステム
で、道路に沿って路側に立てたビーコンから無線、若し
くは光学的な方法で車両に現在位置や渋滞情報などを提
供している。
【0004】しかしながら、磁気ネイルでは、情報量が
少なく、例えば車両のハンドルの自動操舵を可能にする
ほどの細かい位置情報を提供することができていない。
また、マイクロチップを内蔵した道路標識では、予め記
憶された道路情報であるので刻々と変化する道路情報を
得ることが難しいという欠点がある。
【0005】また、VICSでは、道路側に立てられる
ビーコンが美観の観点から離散的に配置せざるを得な
い。これに対して、例えば、磁気ネイルで述べたように
車両のハンドルの自動操舵を可能にする程の細かい位置
情報を提供しようとするとビーコンが林立して鳥かごの
ようになってしまうので、市場での受け入れは不可能で
ある。さらに、VICSでは、センタの管理下に置かれ
ているので、提供する情報の中で固定情報があるにもか
かわらず全ての情報をセンタから供給せざるを得ないと
いう欠点がある。
【0006】また、磁気ネイル、マイクロチップを内蔵
した道路標識、VICS等からの情報は一方的に車両に
与えられるのみで双方向での情報通信ができないという
欠点があり、さらにはどの車両が情報受信車両なのか全
く不明であるという決定的な欠点があり、到底、車両の
ハンドルの自動操舵を可能にすることは出来ないという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、磁気
ネイルでは情報量が少なく、マイクロチップを内蔵した
道路標識では予め記憶された道路情報のみであるので刻
々と変化する道路情報を得ることが難しく、VICSで
は、道路側に立てられるビーコンが美観の観点から離散
的に配置せざるを得ず、これらからは、情報が一方的に
車両に与えられるのみで双方向での情報通信ができない
という問題があり、また、どの車両が情報受信車両なの
か全く不明であり、到底、車両のハンドルの自動操舵を
可能にすることは出来ないという問題があった。
【0008】そこで、この発明は、刻々と変化する道路
情報等の情報通信を双方向で可能とし、道路の美観も損
なわず道路に設置できるICネイルを提供することを目
的とする。
【0009】また、この発明は、刻々と変化する道路情
報等の情報通信を双方向で可能とし、道路の美観も損な
わず道路に設置できるICネイルを用いてこのICネイ
ルと通信して車両のハンドル自動操舵を可能とするIC
ネイル車両制御システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のICネイル
は、道路に敷設されるICネイルにおいて、予め定めら
れた固定情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された情報を必要に応じて送信する送信手段と、上記
記憶手段に記憶される情報の新規登録もしくは変更、あ
るいは刻々と変化する上記道路に関する情報を受信する
受信手段と、この受信手段で受信された情報を上記記憶
手段に記憶するよう制御する制御手段とから構成されて
いる。
【0011】この発明のICネイルは、道路に敷設され
るICネイルにおいて、上記道路上を走行する車両に搭
載される車載機に情報を送信する第1の送信手段と、上
記車載機から送信される情報を受信する第1の受信手段
と、この第1の受信手段で受信された情報、上記第1の
送信手段で送信する情報を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶された情報を必要に応じてセンタに送信す
る第2の送信手段と、上記センタから送信される上記記
憶手段に記憶される情報の新規登録もしくは変更、ある
いは刻々と変化する上記道路の情報を受信する第2の受
信手段と、この第2の受信手段で受信された情報を上記
記憶手段に記憶するよう制御する制御手段とから構成さ
れている。
【0012】この発明のICネイル車両制御システム
は、道路に複数敷設されるICネイルと、このICネイ
ルと情報の送信、受信を行う上記道路上を走行する車両
に搭載される車載機と、上記ICネイルと情報の通信を
行うセンタとから構成されるICネイル車両制御システ
ムにおいて、上記ICネイルが、上記車載機に情報を送
信する第1の送信手段と、上記車載機から送信される情
報を受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段で
受信された情報、上記第1の送信手段で送信する情報を
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を
必要に応じて上記センタに送信する第2の送信手段と、
上記センタから送信される上記記憶手段に記憶される情
報の新規登録もしくは変更、あるいは刻々と変化する上
記道路の情報を受信する第2の受信手段と、この第2の
受信手段で受信された情報を上記記憶手段に記憶するよ
う制御する制御手段とを有し、上記車載機が、上記第1
の送信手段から送信される情報を受信する第3の受信手
段と、この第3の受信手段で受信した情報により上記車
両を制御する制御手段と、上記車両の車種情報等の情報
を上記第1の受信手段に送信する第3の送信手段とを有
し、上記センタが、上記第2の受信手段に情報の新規登
録もしくは変更、あるいは刻々と変化する上記道路の情
報を入力して送信する入力送信手段と、上記第2の送信
手段から送信される情報を受信して記憶する受信記憶手
段と、この受信記憶手段に記憶された情報を演算処理す
る演算処理手段とから構成されている。
【0013】この発明の複数のICネイル間の情報送受
信方法は、道路に所定の間隔で敷設された複数のICネ
イル間の情報送受信方法において、上記複数のICネイ
ルのうちの1つのICネイルが受信した情報が、必要に
応じて上記道路の上流側の隣り合うICネイル間を送受
信されることを特徴とする。
【0014】この発明の複数のICネイル間の情報送受
信方法は、道路に所定の間隔で敷設され位置情報を記憶
した複数のICネイル間の情報送受信方法であって、上
記複数のICネイルのうちの1つのICネイルが情報を
受信すると、必要に応じて上記受信情報に上記受信した
ICネイルの位置情報を付加して、上記道路の上流側の
隣り合うICネイルに上記位置情報を付加した受信情報
を送信することを特徴とする。
【0015】この発明の複数のICネイル間の情報送受
信方法は、道路に所定の間隔で敷設された複数のICネ
イル間の情報送受信方法であって、上記複数のICネイ
ルのうちの1つのICネイルが受信した情報が、必要に
応じて上記道路の上流側の隣り合うICネイル間を、こ
のICネイル間の距離を順次加算した距離情報が付加さ
れて送受信されることを特徴とする。
【0016】この発明のICネイルの車両判定方法は、
道路上を走行する車両に搭載された車載機と情報の送
信、受信を行うICネイルの車両判定方法であって、上
記道路上を走行する車両に搭載された車載機から送信さ
れた上記車両の車種情報を受信し、この受信された車種
情報と予め記憶された車種別の通行可不可の情報とを比
較し、通行不可の車種と判定した際に通行不可の警告を
送信するようにしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明に係
るICネイルの概略構成を示すものである。すなわちI
Cネイル1は、全体を制御する制御部10、各種の演算
を行う演算部2、後述する車両に搭載される車載器から
の信号を受信する受信手段としての受信部3、送信する
送信手段としての送信部4、および受信部3と送信部4
とに接続される通信手段インターフェーズ5とから構成
されている。制御部10は、制御手順を記憶する制御手
順記憶部11、固定情報を記憶する固定情報記憶部1
2、各種情報を記憶するRAM13からなる記憶部14
を有している。なお、受信部3と送信部4は、後述する
センタと通信回線cを介してオンライン接続され、情報
の通信を行うようになっている。
【0018】図2は、ICネイル1が道路に敷設された
状態を示すもので、白線と白線の略中央部分に所定の間
隔、または車両の自動操舵を可能とする間隔で敷設され
る。このICネイル1の頭上を車両が往来する。
【0019】そのため、道路上に敷設されたICネイル
1の車両通過側は、車両通過による圧力に耐えられる部
材で保護されている必要がある。小型乗用車がICネイ
ル1上を通過する際に加えられる圧力を計算してみる。
「自動車用タイヤの知識と特性」(馬庭孝司著)による
と、小型乗用車のタイヤの道路面への圧力は、タイヤと
道路との接地面が関係してくる。接地面の形状は、タイ
ヤのトレッドの丸みと荷重、空気圧によって決まり、通
常の使用条件下では角のとれた正方形に近い形になって
いる。荷重がふえるか、空気圧が下がると接地面は周方
向に伸びて長方形になる。一般の小型乗用車タイヤの接
地面積は150cm2 前後である。
【0020】小型乗用車の車重を1t=1000kgとす
ると、 1000kg/4輪/150cm2 =1.7kg/cm2 となる。
【0021】さらに、小型乗用車の乗車人数、走行速度
等の条件も加わるので安全係数を2.0〜2.5とし
て、ICネイル1は、おおよそ4kg/cm2 の圧力に
耐えられる部材で表面が保護されている必要がある。
【0022】ここで、当然のことではあるが、ICネイ
ル1と車両との間で交信が行われるので、その交信をで
きるだけ妨げない部材であることも要求される。他の代
替え方法としては、車両の重量が直接ICネイル1にか
からないようにする方法がある。
【0023】図3は、道路に敷設されたICネイル1の
車両側上面を保護部材Hで囲った状態を示すもので、交
信を妨げないように空隙を広く設けた部材でICネイル
1を保護し、且つ車両の重量が直接ICネイル1にかか
らないようにしたものである。
【0024】図4は、道路に敷設されたICネイル1の
車両通過側が道路を含めた周囲部材より若干窪んでお
り、真上を通過する車両の重量が直接ICネイルにかか
らないような構成になっている。この場合、雨などによ
り冠水しないよう排水溝を設けるなどの配慮が必要であ
る。
【0025】図5は、上述したICネイル1を用いたI
Cネイル車両制御システムを示すもので、道路に敷設さ
れた全てのICネイル1,…がセンタ20と通信回線c
を介してオンラインで接続され、道路上を走行する車両
40に積載されている車載機30と各ICネイル1,…
とは無線で情報の通信が行われる。
【0026】車載機30には、少なくとも、ICネイル
1から無線によって送信される情報を受信する受信手
段、ICネイル1へ無線によって情報を送信する送信手
段、受信した情報からハンドルの自動操舵等を行う制御
手段とが設けられている。
【0027】センタ20には、少なくとも、ICネイル
1に記憶する情報の新規登録もしくは変更、あるいは刻
々と変化する道路の混雑情報等を入力して送信する入力
送信手段、ICネイルから送信される情報を受信して記
憶する受信記憶手段、記憶した情報を演算処理する演算
処理手段とが設けられている。なお、各ICネイル1と
センタ20とは、無線を用いて情報の通信を行うように
しても良い。
【0028】次に、このような構成においてICネイル
1とセンタ20と車載機30との間の情報通信動作につ
いて図6のフローチャートを参照して説明する。まず、
センタ20→ICネイル1→車載機30への情報の流れ
を説明する。
【0029】センタ20からは、入力された位置情報、
線形情報、タウン情報などの新規登録もしくは変更、あ
るいは道路の渋滞情報、事故情報などのリアルタイム情
報が通信回線cを介してICネイル1の受信部3へ送信
される。
【0030】ICネイル1の制御部10は、制御手順記
憶部11に記憶された制御手順に応じて、受信部3で受
信した情報を通信手段インタフェース5、演算部2を介
してRAM13に記憶し、固定情報の新規登録もしくは
変更ならば固定情報記憶部12に記憶する。
【0031】ICネイル1の制御部10は、固定情報記
憶部12、RAM13に記憶された必要な情報を演算部
2、通信手段インタフェース5を介して送信部4から道
路上を走行する車両に設けられた車載機30へ送信す
る。
【0032】車載機30は、ICネイル1からの送信情
報を受信した際、その情報を演算処理してハンドルの操
舵、車両速度等を自動制御する。また、車載機30→I
Cネイル1→センタ20への情報の流れを説明する。
【0033】車載機30は、図示しないメモリから車種
情報等の情報を無線によって送信する。ICネイル1の
制御部10は、受信部3、通信手段インタフェース5、
演算部2を介して車種情報等の情報をRAM13に記憶
し、送信する場合、RAM13に記憶した車種情報等の
情報を演算部2、通信手段インタフェース5、送信部
4、通信回線cを介してセンタ20へ送信する。
【0034】センタ20は、ICネイル1から送信され
てくる情報を受信して一旦記憶し、各種演算処理を行
う。以下、道路に敷設されたICネイルと情報交換可能
な車載機30を搭載した車両40をAHS車40として
記述する。
【0035】次に、AHS車40が自己診断機能を有し
ていて、車載機30から発信する情報について説明す
る。走行中のAHS車40が自己診断機能(車載の各種
センサにより、車両が正常に動いているかをモニタし、
不具合の発生、若しくは検知するとドライバに通報、若
しくは事前に設定された手順によってしかるべき処理を
する機能)により、故障、事故を含めて走行続行不能を
検出すると、道路上のICネイル1に向かってメーデー
信号を発信する。
【0036】その時、車載機30からICネイル1に向
かって発信される情報(メーデー信号)構成は、例えば
図7のような構成になっている。この発信情報は、正常
またはメーデーまたはその他、異常の種類(正常、故
障、事故等)、救急の要否、救診の要否等で構成されて
いる。
【0037】例えば、後続車両の運転に支障のあるよう
な故障、事故の場合、「メーデー」の符号プラス「故障
/事故」の情報がAHS車40からICネイル1に向か
って発信される。
【0038】この情報(メーデー信号)を受信したIC
ネイル1は、そのICネイル1の位置情報を付加して、
例えば、図8に示す情報構成にして上流側のICネイル
1に情報を発信する。この発信情報は、例えば、メーデ
ー、異常状態、救急の要否、救診の要否、道路種類、道
路番号、故障車・事故車から最初にメーデー信号を受信
したところのICネイル1の番号等で構成されている。
【0039】この情報は、図9に示すように順々に上流
側の各ICネイル1にリレー伝達される。なお、何処ま
で情報を伝達するかは、事前に基準を設けておけばよ
い。また、当然のことではあるけれども、故障車、事故
車が取り除かれ、交通に支障がなくなったときは、正常
に戻ったことが同様に各ICネイル1上を順次伝達さ
れ、復旧する。
【0040】今、図9におけるICネイル番号1a上に
AHS車40からメーデー信号が発信されたとする。そ
の情報(メーデー信号)は、上記手順で順次ICネイル
1上を伝達されていき、ICネイル番号1n上を通過中
のAHS車40は、前方道路上で何らかのトラブルが発
生したことを知ることができる。しかも、例えば、IC
ネイルの番号1aと1nとの差からどれくらい前方でト
ラブルが発生したかが分かるので、余裕を持って回避行
動がとれる。この演算は、ICネイル1の演算部2で行
っても良いし、車載機30で行うようにしても良い。
【0041】また、ICネイル1の情報がセンタ20へ
伝達されるようにすると、迅速に故障や事故等の情報が
交通管理者に伝達され、故障処理、事故処理、事後処理
が行われる。
【0042】上記説明では、ICネイル1の設置間隔を
等間隔としたが、これに限ることなく、例えば前のIC
ネイル1との距離情報を各ICネイル1が持ち、その情
報を加算しながら次段のICネイル1に伝達するように
することも可能であり、その場合は、車載機30での演
算は不要となる。また、この方法だと、ICネイル1の
敷設の間隔にフレキシビリティがでるといったメリット
がある。
【0043】なお、図10は、上述した図5に示すよう
なICネイル車両制御システムの他の実施例であり、適
当な間隔で路側に配置された監視装置60に有線、無線
などによりICネイル1の情報が伝達されるようにして
おくと、その情報は有線、無線などにより監視装置60
からより遠隔地にあるセンタ20の道路管理者、若しく
は交通管理者に伝達され、故障処理、事故処理、事後処
理が行われる。そして、監視装置60とセンタ20とは
無線によって情報通信がされるが、通信回線を用いて有
線により情報通信するようにしても良い。
【0044】また、図7、図8で示したように、救急、
救診(救援)の要否も同時に伝達されるので早朝の救
急、救援活動も可能となる。このような構成になってい
ると、逆にセンタ20から監視装置60経由で特定のI
Cネイル1に情報指示を与えることも可能となる。
【0045】なお、ICネイル1から監視装置60への
信号出力レベルは、監視装置60からセンタ20への信
号出力レベルより弱くて良い(小電力で可)。このよう
に構成することで、例えば無線を使った場合、他と干渉
しないように配慮することでICネイル1から監視装置
60への周波数を繰り返し使うことができ、全国規模で
考えた場合、周波数の割り当てを効率良く使うことがで
きる。
【0046】次に、指定車両の通行許可について図11
のフローチャートを参照して説明する。道路の通行車両
が規制されている道路がある(以下、規制道路と記述す
る)。例えば、バス専用レーン等である。
【0047】ICネイル1が敷設された規制道路におい
て、AHS車40がICネイル1にさしかかると、AH
S車40から車種情報がICネイル1にもたらされる。
最初の呼び掛けは、AHS車40からであっても、IC
ネイル1からであってもよい。この車種情報がその規制
道路の許可条件に合致していれば通行を許可し、合致し
なければAHS車40に対して警告する。
【0048】この許可条件等からなる規制情報は、IC
ネイル1に記憶されており、センタ20からの指示に応
じて変更しても良い。以上説明したように上記発明の実
施の形態によれば、ICネイルは、道路に敷設するので
設置間隔の密度が高くなっても道路に沿って林立するこ
ともなく、美観上の問題をなくすことができる。ICネ
イルを道路上に敷設することにより自動車の車線維持走
行に使用することができる。
【0049】ICネイルには、固定情報が持たせられ、
しかも演算機能もあるので、従来にない機能が実現でき
る。例えば、走行中の車両(AHS車)の中で現在位置
が分かる。また、前方で事故などが発生した時、どれく
らい前方で発生したかがわかり、余裕をもった回避行動
がとれる。
【0050】ICネイルの通信機能を使うことによっ
て、従来にないサービスが実現できる。例えば、メーデ
ー信号の発生の伝達や、センタからの情報、指示の提供
等が可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
刻々と変化する道路情報等の情報通信を双方向で可能と
し、道路の美観も損なわず道路に設置できるICネイル
を提供することができる。
【0052】また、この発明によれば、刻々と変化する
道路情報等の情報通信を双方向で可能とし、道路の美観
も損なわず道路に設置できるICネイルを用いてこのI
Cネイルと通信して車両のハンドル自動操舵を可能とす
るICネイル車両制御システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るICネイルの概略構成を示すブ
ロック図。
【図2】ICネイルが道路に敷設された状態を示す図。
【図3】道路に敷設されたICネイルの車両側上面を保
護部材で囲った状態を示す図。
【図4】ICネイルの車両通過側が道路を含めた周囲部
材より若干窪んで敷設された状態を示す図。
【図5】ICネイルを用いたICネイル車両制御システ
ムを示す図。
【図6】ICネイルとセンタと車載機との間の情報通信
動作を説明するためのフローチャート。
【図7】メーデー信号の構成を説明するための図。
【図8】位置情報を付加したメーデー信号の構成を説明
するための図。
【図9】ICネイルのリレー伝達を説明するための図。
【図10】ICネイルとセンタの間に監視装置を設けた
構成を示す図。
【図11】指定車両の通行許可動作を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…ICネイル 2…演算部 3…受信部 4…送信部 5…通信手段エンタフェース 10…制御部 11…制御手順記憶部 12…固定情報記憶部 13…RAM 14…記憶部 20…センタ 30…車載機 60…監視装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 十河 紀久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 山口 貴史 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 大塚 貴己 東京都港区芝浦一丁目1番1号 東芝ビル ディング 東芝システム開発株式会社内 (72)発明者 岩田 勝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に敷設されるICネイルにおいて、 予め定められた固定情報を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報を必要に応じて送信する
    送信手段と、 上記記憶手段に記憶される情報の新規登録もしくは変
    更、あるいは刻々と変化する上記道路に関する情報を受
    信する受信手段と、 この受信手段で受信された情報を上記記憶手段に記憶す
    るよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするICネイル。
  2. 【請求項2】 上記道路に敷設されたICネイルには、
    このICネイルの車両通過側に、少なくとも4kg/cm2
    以上の圧力に耐えられる保護部材が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のICネイル。
  3. 【請求項3】 上記ICネイルは、このICネイルの車
    両通過側に車両通過時の車両重量を減少させるよう周囲
    より窪んで上記道路に敷設されることを特徴とする請求
    項1記載のICネイル。
  4. 【請求項4】 道路に敷設されるICネイルにおいて、 上記道路上を走行する車両に搭載される車載機に情報を
    送信する第1の送信手段と、 上記車載機から送信される情報を受信する第1の受信手
    段と、 この第1の受信手段で受信された情報、上記第1の送信
    手段で送信する情報を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報を必要に応じてセンタに
    送信する第2の送信手段と、 上記センタから送信される上記記憶手段に記憶される情
    報の新規登録もしくは変更、あるいは刻々と変化する上
    記道路の情報を受信する第2の受信手段と、 この第2の受信手段で受信された情報を上記記憶手段に
    記憶するよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするICネイル。
  5. 【請求項5】 道路に複数敷設されるICネイルと、こ
    のICネイルと情報の送信、受信を行う上記道路上を走
    行する車両に搭載される車載機と、上記ICネイルと情
    報の通信を行うセンタとから構成されるICネイル車両
    制御システムにおいて、 上記ICネイルが、 上記車載機に情報を送信する第1の送信手段と、 上記車載機から送信される情報を受信する第1の受信手
    段と、 この第1の受信手段で受信された情報、上記第1の送信
    手段で送信する情報を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報を必要に応じて上記セン
    タに送信する第2の送信手段と、 上記センタから送信される上記記憶手段に記憶される情
    報の新規登録もしくは変更、あるいは刻々と変化する上
    記道路の情報を受信する第2の受信手段と、 この第2の受信手段で受信された情報を上記記憶手段に
    記憶するよう制御する制御手段とを有し、 上記車載機が、 上記第1の送信手段から送信される情報を受信する第3
    の受信手段と、 この第3の受信手段で受信した情報により上記車両を制
    御する制御手段と、 上記車両の車種情報等の情報を上記第1の受信手段に送
    信する第3の送信手段とを有し、 上記センタが、 上記第2の受信手段に情報の新規登録もしくは変更、あ
    るいは刻々と変化する上記道路の情報を入力して送信す
    る入力送信手段と、 上記第2の送信手段から送信される情報を受信して記憶
    する受信記憶手段と、 この受信記憶手段に記憶された情報を演算処理する演算
    処理手段と、 を具備したことを特徴とするICネイル車両制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】 道路に所定の間隔で敷設された複数のI
    Cネイル間の情報送受信方法において、 上記複数のICネイルのうちの1つのICネイルが受信
    した情報が、必要に応じて上記道路の上流側の隣り合う
    ICネイル間を送受信されることを特徴とする複数のI
    Cネイル間の情報送受信方法。
  7. 【請求項7】 道路に所定の間隔で敷設され位置情報を
    記憶した複数のICネイル間の情報送受信方法であっ
    て、 上記複数のICネイルのうちの1つのICネイルが情報
    を受信すると、必要に応じて上記受信情報に上記受信し
    たICネイルの位置情報を付加して、上記道路の上流側
    の隣り合うICネイルに上記位置情報を付加した受信情
    報を送信することを特徴とする複数のICネイル間の情
    報送受信方法。
  8. 【請求項8】 道路に所定の間隔で敷設された複数のI
    Cネイル間の情報送受信方法であって、 上記複数のICネイルのうちの1つのICネイルが受信
    した情報が、必要に応じて上記道路の上流側の隣り合う
    ICネイル間を、このICネイル間の距離を順次加算し
    た距離情報が付加されて送受信されることを特徴とする
    複数のICネイル間の情報送受信方法。
  9. 【請求項9】 道路上を走行する車両に搭載された車載
    機と情報の送信、受信を行うICネイルの車両判定方法
    であって、 上記道路上を走行する車両に搭載された車載機から送信
    された上記車両の車種情報を受信し、この受信された車
    種情報と予め記憶された車種別の通行可不可の情報とを
    比較し、通行不可の車種と判定した際に通行不可の警告
    を送信するようにしたことを特徴とするICネイルの車
    両判定方法。
JP17796596A 1996-07-08 1996-07-08 Icネイルおよびicネイル車両制御システム Expired - Fee Related JP3715376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17796596A JP3715376B2 (ja) 1996-07-08 1996-07-08 Icネイルおよびicネイル車両制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17796596A JP3715376B2 (ja) 1996-07-08 1996-07-08 Icネイルおよびicネイル車両制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1021495A true JPH1021495A (ja) 1998-01-23
JP3715376B2 JP3715376B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=16040181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17796596A Expired - Fee Related JP3715376B2 (ja) 1996-07-08 1996-07-08 Icネイルおよびicネイル車両制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3715376B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001243591A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Toyota Motor Corp 電子制御ユニット、車両の走行支援装置、及び車両交通システム
WO2008035433A1 (fr) * 2006-09-22 2008-03-27 Fujitsu Limited Unité mobile et procédé de commande
WO2012132401A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 パナソニック株式会社 車両制御装置
JP2016115244A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 住友電気工業株式会社 移動通信機、及びコンピュータプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001243591A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Toyota Motor Corp 電子制御ユニット、車両の走行支援装置、及び車両交通システム
WO2008035433A1 (fr) * 2006-09-22 2008-03-27 Fujitsu Limited Unité mobile et procédé de commande
WO2012132401A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 パナソニック株式会社 車両制御装置
JP2012206551A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Panasonic Corp 車両制御装置
US9020661B2 (en) 2011-03-29 2015-04-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vehicle controller
JP2016115244A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 住友電気工業株式会社 移動通信機、及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3715376B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8294594B2 (en) On-board vehicle warning system and vehicle driver warning method
KR960011783B1 (ko) 차량용 네비게이션 장치
US20200020234A1 (en) Safety technologies for connected automated vehicle highway systems
CN103247185B (zh) 一种车辆入弯防侧翻提醒系统和方法
US8831800B2 (en) Automated collective transport system
JP4877773B2 (ja) 車両の走行制御システム
US20200092694A1 (en) Method and system for communicating vehicle position information to an intelligent transportation system
KR20110010647A (ko) 운전 지원 장치
CN101371281A (zh) 用于识别过境交通的方法和装置
JP2020198120A (ja) 伝送装置
CN110691956B (zh) 车辆控制装置
EP3736181A2 (en) Automobile driver biometric authentication and gps services
CN105946864A (zh) 车载控制器、汽车自组网系统及其工作方法
JP3724108B2 (ja) 交通情報表示装置
CN108407801A (zh) 驾驶支援装置以及驾驶支援方法
JPH0316677B2 (ja)
JP2007297013A (ja) 狭域双方向通信装置を用いた危険回避システム及び方法
JP3715376B2 (ja) Icネイルおよびicネイル車両制御システム
JP2002117488A (ja) 移動体用通信装置
KR101350357B1 (ko) 노변 장치 및 그 노변 장치를 이용한 교통신호 제어 방법
CN108974016A (zh) 自动驾驶车辆的安全提示系统、控制方法以及车辆
JP4001784B2 (ja) 列車制御システム
CN115092159A (zh) 一种车道线自主智能测绘系统和方法
JPH06247243A (ja) 車両の緊急通報システム
JP5050397B2 (ja) 光ビーコン、路車間通信システム、路車間通信システムに使用される車載機、及び、路車間通信システムを利用して行う距離認識方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050825

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees