JPH10214669A - 電力ケーブル接続部の加熱方法 - Google Patents
電力ケーブル接続部の加熱方法Info
- Publication number
- JPH10214669A JPH10214669A JP9031108A JP3110897A JPH10214669A JP H10214669 A JPH10214669 A JP H10214669A JP 9031108 A JP9031108 A JP 9031108A JP 3110897 A JP3110897 A JP 3110897A JP H10214669 A JPH10214669 A JP H10214669A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power cable
- mold
- metal mold
- connecting part
- cable connecting
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- Pending
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- Processing Of Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力ケーブル接続部の温度上昇を速め、全体
に均一に加熱する。 【解決手段】 電力ケーブルをモールドジョイントする
ときに金型1内で加圧加熱するに際して金型1外部から
金型1を加熱して金型1内の接続部を加熱する電力ケー
ブル接続部の加熱方法において、金型1内面を表面処理
して遠赤外光を発生させるようにした。
に均一に加熱する。 【解決手段】 電力ケーブルをモールドジョイントする
ときに金型1内で加圧加熱するに際して金型1外部から
金型1を加熱して金型1内の接続部を加熱する電力ケー
ブル接続部の加熱方法において、金型1内面を表面処理
して遠赤外光を発生させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力ケーブル接
続部の加熱方法に関する。
続部の加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CVケーブルを接続する場合、外
部半導電層の削り取り、剥きだしにした絶縁体に、絶縁
体を押し出しモールドする方法がある。このジョイント
をモールドジョイントといい、押出しモールドジョイン
ト(EMJ)、テープ式モールドジョイント(TM
J)、ブロックモールドジョイント(BMJ)がある。
これらは、ケーブル絶縁体と同じ絶縁体を、EMJの場
合は押出し、TMJではテープを巻き、BMJではプレ
モールドブロックを取付け、加圧加熱により融着させ、
その後、より高温の架橋工程を経てジョイント絶縁体が
成形される。この様な過程を経て作成されたジョイント
は非常に優れた絶縁特性を示すことが知られており、1
54kV以上のCVケーブルでは、高い信頼性を持って
適用されている。
部半導電層の削り取り、剥きだしにした絶縁体に、絶縁
体を押し出しモールドする方法がある。このジョイント
をモールドジョイントといい、押出しモールドジョイン
ト(EMJ)、テープ式モールドジョイント(TM
J)、ブロックモールドジョイント(BMJ)がある。
これらは、ケーブル絶縁体と同じ絶縁体を、EMJの場
合は押出し、TMJではテープを巻き、BMJではプレ
モールドブロックを取付け、加圧加熱により融着させ、
その後、より高温の架橋工程を経てジョイント絶縁体が
成形される。この様な過程を経て作成されたジョイント
は非常に優れた絶縁特性を示すことが知られており、1
54kV以上のCVケーブルでは、高い信頼性を持って
適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの加熱方法は、
加熱金型を利用して行われるが、その熱源として電熱ヒ
ーターを使用している。ジョイントの構造上、加熱は外
部から行われるため、樹脂の温度は外部から上昇する。
そのため、内部が所定の温度まで上昇するのに時間がか
かる。また、温度が内外で不均一になることもあった。
加熱金型を利用して行われるが、その熱源として電熱ヒ
ーターを使用している。ジョイントの構造上、加熱は外
部から行われるため、樹脂の温度は外部から上昇する。
そのため、内部が所定の温度まで上昇するのに時間がか
かる。また、温度が内外で不均一になることもあった。
【0004】そこで、この発明は、内部の温度上昇を速
め、全体の温度を均一に上昇させることのできる電力ケ
ーブル接続部の加熱方法を提供することを目的とする。
め、全体の温度を均一に上昇させることのできる電力ケ
ーブル接続部の加熱方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、電力ケーブルをモールドジョイントす
るときに金型内で加圧加熱するに際して金型外部から金
型を加熱して金型内の接続部を加熱する電力ケーブル接
続部の加熱方法において、金型内面を表面処理して遠赤
外光を発生させるようにしたものである。
め、この発明は、電力ケーブルをモールドジョイントす
るときに金型内で加圧加熱するに際して金型外部から金
型を加熱して金型内の接続部を加熱する電力ケーブル接
続部の加熱方法において、金型内面を表面処理して遠赤
外光を発生させるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好適な実施例を
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0007】図1は、電力ケーブル接続部を加熱する金
型1の内面をCu酸化物表面処理して遠赤外光を発生さ
せるようにしたものであり、図2は、このような表面処
理を施していない金型10を示し、それぞれの金型1,
10は外部から加熱され、その加熱手段として電熱ヒー
タ2,11を示す。これら金型1,10内に接続部を形
成する材料と同一材料、例えばポリエチレン(XLP
E)のシート試料20をセットし、シート試料20に熱
電対を入れて温度上昇を観察した。この熱電対を入れた
個所を図面上〜で示す。
型1の内面をCu酸化物表面処理して遠赤外光を発生さ
せるようにしたものであり、図2は、このような表面処
理を施していない金型10を示し、それぞれの金型1,
10は外部から加熱され、その加熱手段として電熱ヒー
タ2,11を示す。これら金型1,10内に接続部を形
成する材料と同一材料、例えばポリエチレン(XLP
E)のシート試料20をセットし、シート試料20に熱
電対を入れて温度上昇を観察した。この熱電対を入れた
個所を図面上〜で示す。
【0008】図3に示すグラフは、図1の金型1内のシ
ート試料20の〜の個所における時間と温度上昇の
関係を示し、図3に示すグラフは、図2の金型10内の
同様の関係を示すグラフである。これらのグラフからも
明らかなように、この発明の方法では温度上昇が速く、
シート試料20の内部(〜の個所)が100℃に達
するのに従来方法に比べて10分速い40分であった。
ート試料20の〜の個所における時間と温度上昇の
関係を示し、図3に示すグラフは、図2の金型10内の
同様の関係を示すグラフである。これらのグラフからも
明らかなように、この発明の方法では温度上昇が速く、
シート試料20の内部(〜の個所)が100℃に達
するのに従来方法に比べて10分速い40分であった。
【0009】図1及び図2に示す方法でシート試料20
の温度が安定するまで加熱し、それぞれの到着温度を調
べた結果を次の表1に示す。図1を実施例、図2を比較
例とした。
の温度が安定するまで加熱し、それぞれの到着温度を調
べた結果を次の表1に示す。図1を実施例、図2を比較
例とした。
【0010】
【表1】
【0011】金型1の内面の表面処理は、この表面にA
l酸化物,Cr酸化物,Cu酸化物,Fe酸化物,Ni
酸化物の焼結ガラス,セラミックの焼付けのように放射
率のよい物質を塗布すればよい。これらの物質の放射率
は、Al酸化物で0.76、Cr酸化物で0.81、C
u酸化物で0.78、Fe酸化物で0.78〜0.8
2、Ni酸化物で0.90である。
l酸化物,Cr酸化物,Cu酸化物,Fe酸化物,Ni
酸化物の焼結ガラス,セラミックの焼付けのように放射
率のよい物質を塗布すればよい。これらの物質の放射率
は、Al酸化物で0.76、Cr酸化物で0.81、C
u酸化物で0.78、Fe酸化物で0.78〜0.8
2、Ni酸化物で0.90である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電力ケーブルをモールドジョイントするときに金型
内で加圧加熱するに際して金型外部から金型を加熱して
金型内の接続部を加熱する電力ケーブル接続部の加熱方
法において、金型内面を表面処理して遠赤外光を発生さ
せるようにしたので、樹脂の温度上昇速度が速くなり、
しかも均一に加熱することができるようになった。
ば、電力ケーブルをモールドジョイントするときに金型
内で加圧加熱するに際して金型外部から金型を加熱して
金型内の接続部を加熱する電力ケーブル接続部の加熱方
法において、金型内面を表面処理して遠赤外光を発生さ
せるようにしたので、樹脂の温度上昇速度が速くなり、
しかも均一に加熱することができるようになった。
【図1】この発明の好適な実施例を示す図。
【図2】従来例(比較例)を示す図。
【図3】図1の金型で加熱したときのシート試料の時間
と温度上昇との関係を示す図。
と温度上昇との関係を示す図。
【図4】図2の金型で加熱したときのシート試料の時間
と温度上昇との関係を示す図。
と温度上昇との関係を示す図。
1 金型 2 加熱手段(電熱ヒータ)
Claims (1)
- 【請求項1】 電力ケーブルをモールドジョイントする
ときに金型内で加圧加熱するに際して金型外部から金型
を加熱して金型内の接続部を加熱する電力ケーブル接続
部の加熱方法において、 金型内面を表面処理して遠赤外光を発生させるようにし
たことを特徴とする電力ケーブル接続部の加熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031108A JPH10214669A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電力ケーブル接続部の加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031108A JPH10214669A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電力ケーブル接続部の加熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10214669A true JPH10214669A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=12322216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9031108A Pending JPH10214669A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電力ケーブル接続部の加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10214669A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1821374A3 (en) * | 2006-02-18 | 2008-08-13 | Tyco Electronics UK Ltd. | Apparatus and method for heating an infrared-initiated splice seal |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP9031108A patent/JPH10214669A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1821374A3 (en) * | 2006-02-18 | 2008-08-13 | Tyco Electronics UK Ltd. | Apparatus and method for heating an infrared-initiated splice seal |
US7565067B2 (en) | 2006-02-18 | 2009-07-21 | Tyco Electronics Uk Ltd. | Apparatus and method for heating an infrared-initiated splice seal |
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