JPH10213852A - レンチキュラーレンズシート、投写スクリーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法 - Google Patents

レンチキュラーレンズシート、投写スクリーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法

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JPH10213852A
JPH10213852A JP9015051A JP1505197A JPH10213852A JP H10213852 A JPH10213852 A JP H10213852A JP 9015051 A JP9015051 A JP 9015051A JP 1505197 A JP1505197 A JP 1505197A JP H10213852 A JPH10213852 A JP H10213852A
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JP
Japan
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lenticular lens
lens sheet
light
strands
strand
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Application number
JP9015051A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Murayama
義明 村山
Toshinori Sumi
敏則 隅
Yoshihiko Hoshiide
芳彦 星出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いコントラストを有し、解像度に優れ、ス
クリーン全面に渡って光学特性の均一性が良好で、高品
位の画像の表示を可能ならしめるレンチキュラーレンズ
シートを提供する。 【解決手段】 透光性を有するプラスチック系ストラン
ド1が空隙を介在させて各々独立して多数本並列配置さ
れるとともに、ストランド1の隣接するものどうしの間
には光吸収体2が配置されており、光吸収体2とストラ
ンド1とは互いに隣接するものどうしの外表面が融着さ
れてシート状に一体化されている。光吸収体2は光吸収
剤を含有するプラスチック系のストランドからなる。光
吸収体2はシートの片面側に偏って配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクション
テレビジョンやマイクロフィルムリーダー等の画面とし
て用いられる投写スクリーンの技術に属するものであ
り、さらに詳しくは、投写スクリーンに使用され高いコ
ントラストを有し解像度に優れた高品位の画像を提供で
きるレンチキュラーレンズシート、及び高いコントラス
トを有し解像度に優れた高品位の画像を提供でき且つ優
れた機械的強度を有する投写スクリーンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】透過型スクリーンあるいは反射型スクリ
ーン等の投写スクリーンは、テレビジョン画像、マイク
ロフィルム像等を投写し、目的とする表示を実現するた
めに広く用いられている。この種の投写スクリーンは、
観察者が観察する際に明るく、視野角が拡大するように
入射面および/または出射面に所定のレンズ形状が付さ
れているレンチキュラーレンズシートが使用されてお
り、一般には入射面および出射面にレンチキュラーレン
ズが形成された両面レンチキュラーレンズシートが利用
されている。
【0003】両面レンチキュラーレンズシートを用いた
投写スクリーンでは、両面のレンズの光軸のずれがスク
リーン特性に悪影響を及ぼすために、良好なスクリーン
特性を得るためには、両面のレンチキュラーレンズの位
置合わせを正確に行うことが必要となってくる。しか
し、両面レンチキュラーレンズシートの製造方法として
は、押出し成形法、セルキャストによる注型法あるいは
加熱プレス法等が行われているが、これらはいずれも金
属製等の母型を直接的または間接的に樹脂板に転写する
方式であり、母型の寸法精度、成形時の型温度制御や両
面母型の位置合わせ等を全て正確に行うことは難しく、
両面のレンチキュラーレンズの位置合わせ精度を十分向
上させることは困難であった。
【0004】一方、大型テレビジョンの高精細度化への
要求が高まってきており、投写スクリーンのレンチキュ
ラーレンズシートにおいてもファインピッチ化が求めら
れてきている。しかし、上記のような従来の製造方法で
は、1メートル四方程度の両面レンチキュラーレンズシ
ートを表裏両面のレンズ位置のずれを少なくしてファイ
ンピッチ化することは容易でなく、ファインピッチ化の
要求に十分に対応することができなかった。
【0005】そこで、本出願人は、特開平3−2451
33号公報や特開平3−200948号公報に記載され
ているように、隣接する透光性ストランド形成用のオリ
フィスを小間隔を置いて近接させ、溶融樹脂がオリフィ
スから紡出した直後に径方向に膨大化する現象(ベーラ
ス効果またはダイスエル)によって、隣接する透光性ス
トランドどうしを融着させることにより、図10に断面
形状を示したように、透光性を有するプラスチック系ス
トランド1が多数本並列して配置され、隣接する透光性
ストランド1どうしが接合されてシート状に一体化され
てなる両面レンチキュラーレンズシートを提案してい
る。さらに、特開平4−267234号公報では、コン
トラストを向上させ且つフレア光の発生を防止させるた
め、レンチキュラーレンズを構成するロッド状レンズ単
位の隣接するものどうしを、光吸収性隔壁を含む部分を
介して接合した透過型スクリーンを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の製法
で製造されたレンチキュラーレンズシートは、溶融樹脂
がオリフィスから紡出した直後に径方向に膨大化する現
象(ベーラス効果またはダイスエル)によって隣接する
透光性ストランドどうしを融着しているため、オリフィ
スから紡出したストランドのベーラス効果の発現の程度
またはその大小の変化によって、各ストランドが最大点
まで膨大化した時の絶対値に変動を生じ、各ストランド
のレンズ形状に微小な固体差を生じさせたり、隣合うス
トランドの融着面積が変化し、各ストランドの光学特性
に変化を生じさせるため、レンチキュラーレンズシート
全体に渡って均一な光学特性を得ることが困難であっ
た。
【0007】また、レンチキュラーレンズシートの場
合、レンチキュラーレンズのファインピッチ化に伴っ
て、両面のレンチキュラーレンズのレンズ間距離が短く
なりレンチキュラーレンズシートの厚さも薄くしなけれ
ばならないために、スクリーンとしての強度面での問題
を有していた。また、垂直指向性(レンチキュラーレン
ズにより光拡散される方向に垂直な方向の適度の光拡散
性)を付与するためにレンチキュラーレンズシートに混
入される光拡散剤も、多量に添加するとさらにレンチキ
ュラーレンズシートの強度を低下させるために、十分な
拡散性を付与できる量を混入することができず、垂直方
向の光拡散が不十分となり垂直指向性に劣るという問題
点を有していた。
【0008】また、ファインピッチ化された厚さの薄い
レンチキュラーレンズシートを投写スクリーンとして使
用する場合に、レンチキュラーレンズシートの観察面側
に光拡散手段を有する透光性前面板を配置し光源側にフ
レネルレンズシートを配置して、フレネルレンズシー
ト、レンチキュラーレンズシートおよび透光性前面板を
周辺部で固定して一体化する方法が提案されている。
【0009】しかし、レンチキュラーレンズシートの観
察面側に透光性前面板を配置し、その周辺部で固定一体
化する方法では、投写スクリーンとしての機械的強度や
垂直指向性については改善されるものの、レンチキュラ
ーレンズシートと透光性前面板とを全面で完全に密着さ
せることは困難であり、レンチキュラーレンズシートと
透光性前面板との間に距離(間隙)が生じ、これが多重
像やフレアー等の発生の原因となり、画質の低下を招く
という問題点があった。また、レンチキュラーレンズシ
ートが薄いために、レンチキュラーレンズシートが部分
的に浮いてしまい、部分的な画像の歪み等の画質の低下
を招いたり、スクリーンの外観上も好ましくないという
問題点を有していた。
【0010】そこで、本発明は、高いコントラストを有
し、解像度に優れ、スクリーン全面に渡って光学特性の
均一性が良好で、高品位の画像の表示を可能ならしめる
レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法を提供
することを目的とするものである。更に、本発明は、こ
の様なレンチキュラーレンズシートを用い高い機械的強
度を有する投写スクリーンを提供することをも目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、透光性を有するプラス
チック系ストランドが空隙を介在させて各々独立して多
数本並列配置されるとともに、前記ストランドの隣接す
るものどうしの間には光吸収体が配置されており、かつ
該光吸収体と前記ストランドとは互いに隣接するものど
うしの外表面が融着されてシート状に一体化されている
ことを特徴とするレンチキュラーレンズシート、が提供
される。
【0012】本発明の一態様においては、前記透光性を
有するプラスチック系ストランドどうしの間の空隙はこ
れらストランドの配列ピッチの10%以内である。
【0013】本発明の一態様においては、前記光吸収体
は光吸収剤を含有するプラスチック系のストランドから
なる。
【0014】本発明の一態様においては、前記光吸収体
は片面側に偏って配置されている。
【0015】また、本発明によれば、以上の如き目的を
達成するものとして、以上の様なレンチキュラーレンズ
シートと該レンチキュラーレンズシートの一方の面側に
配置された透光性前面板とが透明樹脂層によって接着さ
れていることを特徴とする投写スクリーン、が提供され
る。
【0016】更に、本発明によれば、以上の如き目的を
達成するものとして、透光性を有する第1のプラスチッ
ク材料を複数の第1オリフィスから溶融押出して各々独
立して複数のストランドを形成し、且つ前記第1オリフ
ィスの隣接するものどうしの間に配置された第2オリフ
ィスから光吸収性を有する第2のプラスチック材料を溶
融押出して複数の光吸収体を形成し、前記ストランドの
互いに隣接するものどうしの間に空隙を介在させ、且つ
前記光吸収体と前記ストランドとの互いに隣接するもの
どうしの外表面を融着させてシート状に一体化し、前記
光吸収体及び前記ストランドを固化させることを特徴と
するレンチキュラーレンズシートの製造方法、が提供さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0018】図1〜図3は、それぞれ本発明によるレン
チキュラーレンズシートの一実施形態を示す部分拡大断
面図である。これらレンチキュラーレンズシートを透過
型スクリーンとして使用する場合には、例えば、図面に
おいて、上側を観察側(即ち光出射側)とし、下側を光
源側(即ち光入射側)として用いることができる。
【0019】これらの図において、1は透光性ストラン
ドであり、2は光吸収体であり、いずれも紙面に垂直の
方向に延在している。即ち、隣接する多数の透光性スト
ランド1が並列に配置され、各透光性ストランド1の間
に光吸収剤を含有してなる光吸収体2が配置され、透光
性ストランド1と光吸収体2とが、外表面どうしを融着
されている。
【0020】本発明においては、透光性ストランド1ど
うしが融着されていないことが重要である。各透光性ス
トランド1どうしが融着していないことにより、融着に
よって生じる各ストランドのレンズ形状の個体差や融着
面積変化を起こさせることなく、全面に渡って均一なレ
ンズ形状を有するレンチキュラーレンズシートを製造す
ることが可能となり、スクリーンとして用いた場合に全
面に渡って均一な光学特性を得ることができる。また、
各レンチキュラーレンズ内部で生じる迷光が各レンチキ
ュラーレンズ間の融着部から他のレンチキュラーレンズ
へと伝幡するようなことがなくなり、画像の劣化を抑制
し、コントラストを高くすることができる。尚、透光性
ストランド1と光吸収体2との融着部に若干の個体差が
生じたとしても、この部分は光吸収部であるので、スク
リーンの光学特性に与える影響は極めて小さい。
【0021】各透光性ストランド1間の空隙(外表面ど
うしの間隔)は、出来るかぎり小さくすることが光源か
らの投写光の損失を抑え、レンチキュラーレンズシート
の全光線透過率を確保する上で望ましい。透光性ストラ
ンド1間の空隙は、望ましくはレンチキュラーレンズの
ピッチの10%以内、さらに望ましくは5%以内であ
る。このような空隙量のコントロールは、オリフィスか
ら紡出したときのストランドを構成するプラスチック材
料の膨大化をコントロールすることにより制御すること
が可能である。オリフィス径をD0 、オリフィスから紡
出したストランドが最大に膨らんだ時のストランド径を
Dとしたとき、D/D0 は一般にダイスエルと呼ばれて
いる。一般に、ダイスエル値はストランドを構成するポ
リマーの分子量や分子量分布、また分子鎖の枝別れ等が
影響することが知られており、ポリマー設計を最適化す
ることにより任意に設定することが可能である。また、
ダイスエルはオリフィスの温度やオリフィスから吐出さ
れる時の剪断速度によっても支配されるが、製造条件の
最適化によって、各ストランドの空隙量を前述の範囲内
で制御することが可能となる。
【0022】このようなレンチキュラーレンズシートを
構成する透光性ストランド1としては、例えば、透明性
が良好で加工性に優れたポリメチルメタクリレート、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の熱
可塑性樹脂またはこれらの共重合樹脂や、架橋型シリコ
ン系樹脂、架橋型アクリル系樹脂、イオン架橋型樹脂等
の架橋硬化型樹脂等が用いられる。中でも、透明性およ
び加工性の観点からはポリメチルメタクリレートが好ま
しく、耐衝撃性等の力学的性質、耐熱性、耐水性および
寸法安定性の観点からはポリカーボネート系樹脂が好ま
しい。本発明においては、透光性ストランド1に光安定
剤、耐熱劣化防止剤、難燃剤、光拡散剤、ティント剤等
の添加剤を混入することもできる。
【0023】また、光吸収体2としては、例えば、アク
リル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂等を基材樹脂とし、
光吸収剤を0.1〜3重量%程度の範囲で含有したもの
が用いられる。光吸収剤としては、顔料系、染料系のも
の、カーボンブラック系のもの、あるいはこれらの混合
系のものが使用できる。なお、光吸収体2には難燃剤、
艶消剤等の添加剤を必要に応じて添加してもよい。
【0024】本発明のレンチキュラーレンズシートは、
原理的には溶融押出しの手法によって製造される。以
下、図4〜図6を参照して本発明のレンチキュラーレン
ズシートの製造方法の一実施形態について説明する。
【0025】図4において、3は押出機、4はノズルを
備えたノズルホルダーである。ノズルは多数のオリフィ
スを備えており、該オリフィスからは溶融したアクリル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂を吐
出させる。吐出の向きは上向き及び下向きのいずれでも
よいが、図4に示すように上向きに吐出させるほうが透
光性ストランドの均一化やピッチの設定等の点で好まし
い。
【0026】図5はノズルの平面図を示し、図6はその
部分拡大図である。ノズル11は、例えば、図5および
図6に示したような第1のオリフィス12および第2の
オリフィス13を略馬蹄型に配置したものを使用する。
オリフィス12は透光性ストランド形成用の熱可塑性樹
脂を吐出し、オリフィス13は光吸収体形成用のアクリ
ル系樹脂等と光吸収剤との混合物を吐出する。
【0027】吐出された透光性ストランド1と光吸収体
2とは、それぞれ溶融熱可塑性樹脂がオリフィス12及
び13から紡出した直後に径方向に膨大化するベーラス
効果(又はダイスエル)によって、近接する透光性スト
ランド1と光吸収体2とがその外表面で融着されて、図
4に示す様に一体化され環状シート5となる。この環状
シート5は、環状ガイド6の内壁に沿って引き上げら
れ、鏝状ガイド7および棒状ストレートガイド8によっ
て環状シートを平面状シートに広げられ、同時に棒状ス
トレートガイド8でシートの進行方向を変えて、ニップ
ローラー9で引き取られ、リール10に捲き取られる。
この捲き取りまでの間に、シート5は自然放冷または強
制冷却により固化せしめられる。なお、必要に応じて、
シートに若干の加熱伸長を施してもよい。
【0028】得られた両面レンチキュラーレンズシート
の透光性ストランド1の断面形状は、オリフィス断面形
状や紡出条件によって、略卵形、円形あるいはだるま形
等の種々の形状を適宜選択できる。また、透光性ストラ
ンド1の大きさ(太さ)は、投写スクリーンの用途や目
的によっても異なり、概ね0.1〜1.5mm程度のも
のが用いられるが、投写スクリーンのファインピッチ化
への対応から0.1〜0.5mm程度のものが好まし
い。
【0029】図7は本発明によるレンチキュラーレンズ
シートを用いた投写スクリーンの一実施形態を示す部分
拡大断面図である。
【0030】以上の様にして作製された両面レンチキュ
ラーレンズシート14と透光性前面板15とを、レンチ
キュラーレンズシート14と透光性前面板15との間に
形成された間隙に充填された透明樹脂層16によって接
着、固定することにより、投写スクリーンが得られる。
例えば、レンチキュラーレンズシート14の表面全体に
透明樹脂液を流し込み、その上から透光性前面板15を
重ね合わせた後に、透明樹脂を加熱あるいは活性エネル
ギー線照射等の方法により硬化させることによって透明
樹脂層16を形成し、これによりレンチキュラーレンズ
シート14と透光性前面板15とを接着、固定すること
ができる。また、レンチキュラーレンズシート14の表
面に、柔軟性のある透明樹脂シートを重ね合わせ、その
上から透光性前面板15を重ね合わせ加圧した後、透明
樹脂を加熱あるいは活性エネルギー線照射等の方法によ
り硬化させ、これによりレンチキュラーレンズシート1
4と透光性前面板15とを接着、固定することもでき
る。
【0031】この際、スクリーンの外観あるいは光学特
性等の点から、透明樹脂層16中に気泡を巻き込まない
ようにすることが好ましく、例えば、レンチキュラーレ
ンズシート14の表面に透明樹脂液によって樹脂溜まり
を形成した後、樹脂溜まり上に透光性前面板15を徐々
に重ね合わせ、樹脂液をレンチキュラーレンズシート1
4の全面に延展する等の方法、レンチキュラーレンズシ
ート14と透光性前面板15との間隙を減圧しながら重
ね合わせを行う方法等が好ましい。
【0032】透光性前面板15としては、透明性に優れ
た種々の材料が使用でき、例えば、ガラス、メタクリレ
ート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、スチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂、架橋型シリコン
系樹脂、架橋型アクリル系樹脂、イオン架橋型樹脂等の
架橋硬化型樹脂等が挙げられ、これらの材料を押出成形
あるいは鋳込成形等の通常の方法によって板状に製作し
たものが使用できる。このような透光性前面板15の厚
さは特に限定されるものではないが、投写スクリーンに
機械的強度を付与するために、ガラス製のものでは2〜
8mm程度の厚さ、プラスチック製のものでは2〜10
mm程度の厚さが好ましい。投写スクリーンの重量を考
慮すると、いずれも2〜5mm程度の厚さのものが好ま
しい。また、ガラス製の前面板では、割れた場合のガラ
スの飛散を防止するためにセミ強化処理が施されている
ものが好ましく、プラスチック製の前面板では、表面の
キズ防止のためにハードコート処理が施されているもの
が好ましい。
【0033】また、垂直方向の指向性を拡げるために透
光性前面板15に光拡散手段を設けることができる。光
拡散手段としては、透光性前面板15の表面へのマット
処理あるいはヘアライン処理、横レンチキュラーレンズ
の形成、拡散剤の混入、拡散剤層の形成等が挙げられ
る。中でも、画像のボケ等の画質低下を避けるために、
マット処理、ヘアライン処理あるいは横レンチキュラー
レンズの形成等の光拡散手段を施すことが好ましい。こ
れら光拡散手段は、特に限定されるものではなく、一般
に行われている方法を使用することができるが、投写ス
クリーンとしてのゲイン(G0)が3〜7程度、垂直指
向性(αV)が5〜20度程度となるようにすることが
好ましい。また、マット処理、ヘアライン処理あるいは
横レンチキュラーレンズ形成等により形成される光拡散
手段は、透光性前面板15の光源側に配置される面に施
し、観察側の表面は平滑面とすることが、投写スクリー
ンの表面に平面性を付与し、投写スクリーンの画質や外
観を向上させることができるために好ましい。
【0034】さらに、透光性前面板15には、コントラ
ストを高める目的で、カーボンブラック、波長別光選択
吸収剤、ティント剤等を含有させることもできる。さら
に、外光の映込み防止、キズ防止あるいはゴミの付着防
止等の目的で、透光性前面板15の表面に無反射コート
処理、ハードコート処理あるいは帯電防止処理等の種々
の表面処理を施すことができる。また、透明樹脂層16
との接着性を向上させる目的で、透光性前面板15のレ
ンチキュラーレンズシート14側の表面にシランカップ
リング剤等のシリコーン系等のプライマー層を形成する
こともできる。
【0035】透明樹脂層16を形成するために使用する
透明樹脂としては、接着性や粘着性を有する透明なもの
であれば特に限定されるものではなく、レンチキュラー
レンズシート14の屈折率等を考慮して適宜選定できる
ものである。
【0036】このような透明樹脂層16を用いることに
より、レンチキュラーレンズシート14や透光性前面板
15との界面での反射を少なくし且つ屈折角を小さくす
ることができ、レンチキュラーレンズシートからの光の
一層多くを光吸収体に入射させることなく観察面側へと
導くことができ、画質を向上させることができる。
【0037】特に、レンチキュラーレンズシート14と
透明樹脂層16との屈折率差を少なくすると、レンチキ
ュラーレンズシート14に入射した光が前面板から出射
される迄の屈折回数を少なくしたり屈折角を小さくした
りすることができるため、その分レンチキュラーレンズ
シート14に入射した光を出射面側に有効に出射させる
ことが可能となり、スクリーン全面にわたって光学特性
の均一性を良好にし且つ視野角を広げることができるの
で、好ましい。
【0038】この透明樹脂としては、例えば、水性型、
溶剤型、無溶剤型、化学反応型、活性エネルギー線硬化
型、感圧型、ホットメルト型等の種々の樹脂を使用する
ことができ、具体的には、酢酸ビニル系、CR系、合成
ゴム系、天然ゴム系、酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸
ビニル共重合体系、EVA系、アクリル系、イソシアネ
ート系、エポキシ系、ウレタン系、シリコーン系等が挙
げられる。中でも、活性エネルギー線硬化型アクリル系
樹脂が、透明性、取扱い性、生産性等の観点から好まし
い。
【0039】また、透明樹脂としては、その粘度が50
〜15000cps(25℃)程度の範囲のものが好ま
しく、さらに好ましくは50〜10000cpsの範囲
である。これは、透明樹脂の粘度が50cps未満であ
ると、レンチキュラーレンズシート14表面に流し込む
際に透明樹脂が流れ出てしまい、透光性前面板15を重
ね合わせた場合にレンチキュラーレンズシート14との
間に十分に透明樹脂が充填できなくなる傾向にあるため
である。また、透明樹脂の粘度が15000cpsを越
えると、レンチキュラーレンズシート14表面の凹凸形
状に透明樹脂が十分に追従することができず、レンチキ
ュラーレンズシート14と透明樹脂層16との間に空隙
が発生する傾向にあるためである。
【0040】さらに、本発明においては、透明樹脂に顔
料、染料、光拡散剤、ティント剤等の添加剤を混入させ
てもよい。特に、スクリーンのコントラストを向上させ
る必要がある場合には、透明樹脂として黒色粒子、顔
料、染料等を混合したものを使用することが好ましい。
【0041】図8及び図9は、それぞれ本発明によるレ
ンチキュラーレンズシートを用いた投写スクリーンの一
実施形態を示す部分拡大斜視図である。
【0042】図8では、上記図1の実施形態のレンチキ
ュラーレンズシート14の光源側に、フレネルレンズシ
ート17を配置している。フレネルレンズシート17
は、レンチキュラーレンズシート14側の面にフレネル
レンズを有するものであり、更に光源側の面に横レンチ
キュラーレンズを形成して垂直方向の指向性を拡げる様
にしてもよい。
【0043】図9では、上記図7の実施形態の投写スク
リーンの光源側に、フレネルレンズシート17を配置し
ている。フレネルレンズシート17は、レンチキュラー
レンズシート14側の面にフレネルレーンズを有するも
のであり、更に光源側の面に横レンチキュラーレンズを
形成して垂直方向の指向性を拡げる様にしてもよい。
【0044】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0045】(実施例1)図5および図6に示したノズ
ル11を用いて、図4の装置でレンチキュラーレンズを
製作した。ノズル11には、透光性ストランド1用の孔
径1mmのオリフィス12が1.3mmピッチで100
0個環状に配列され、このオリフィス12の隣接するも
のどうしの間に光吸収体2用の孔径0.5mmのオリフ
ィス13が同数配列されている。
【0046】オリフィス12には、ポリメチルメタクリ
レート(三菱レイヨン社製VH)に4重量%(添加前の
樹脂に対する割合:以下同様)の無機シリカを添加した
混合溶融物を1つのオリフィス当たり0.2g/分供給
した。オリフィス13にはポリメチルメタクリレート
(三菱レイヨン社製MD)に無機シリカ4重量%とカー
ボンブラック2重量%とを添加した混合溶融物を1オリ
フィス当たり0.1g/分供給した。ノズル温度260
℃で上向きに押し出した。この時の各々の混合溶融物の
ダイスエル値は1.25及び1.20であった。
【0047】押し出し後、近接する透光性ストランド1
と光吸収体2との融着により形成された環状シート5を
環状ガイド6の内壁に沿って、1.3m/分の速度で引
き上げながら、鏝状ガイド7と棒状ストレートガイド8
によって平面状のシートに展開して、リール10に捲き
取った。なお、各ガイド内には40℃の温水を通してシ
ートの冷却を行った。得られた両面レンチキュラーレン
ズシート14は、図1に示すような断面形状を有してお
り、ピッチ0.41mmで1000本の透光性ストラン
ド1が互いに独立に平面状に均一に配置されるととも
に、各透光性ストランド1間に光吸収体2が介在してい
るものであった。得られたレンチキュラーレンズシート
14の透光性ストランド間の空隙を測定したところ0.
005mmであり、また全光線透過率は80%であっ
た。得られたレンチキュラーレンズシート14の光源側
(即ち光吸収体2が偏って配置されている側とは反対の
側)に厚さ0.5mm、ピッチ0.12mmのフレネル
レンズシート17を配置して、図8に示されるような投
写スクリーンを構成した。
【0048】この投写スクリーンを50インチのプロジ
ェクションテレビジョン(パイオニア社製SD−P50
BS4)に取付けて映像を観察したところ、高い解像度
を有し、多重像、フレアー、画像の歪等がなく、さらに
レンチキュラーレンズシート全面で均一な光学特性とな
り高い品位の画像が得られた。
【0049】(実施例2)実施例1と同様の装置を用い
て、オリフィス12にポリメチルメタクリレート(三菱
レイヨン社製VH)に4重量%の無機シリカを添加した
混合溶融物を1つのオリフィス当たり0.15g/分供
給した。オリフィス13にはポリメチルメタクリレート
(三菱レイヨン社製MD)に無機シリカ4重量%とカー
ボンブラック2重量%とを添加した混合溶融物を1オリ
フィス当たり0.1g/分供給した。ノズル温度260
℃で上向きに押し出した。この時の各々の混合溶融物の
ダイスエル値は共に1.20であった。
【0050】押し出し後、近接する透光性ストランド1
と光吸収体2との融着により形成された環状シート5を
環状ガイド6の内壁に沿って、1.3m/分の速度で引
き上げながら、鏝状ガイド7と棒状ストレートガイド8
によって平面状のシートに展開して、リール10に捲き
取った。なお、各ガイド内には40℃の温水を通してシ
ートの冷却を行った。得られた両面レンチキュラーレン
ズシート14は、図1に示すような断面形状を有してお
り、ピッチ0.38mmで1000本の透光性ストラン
ド1が互いに独立に平面状に均一に配置されるととも
に、各透光性ストランド1間に光吸収体2が介在してい
るものであった。得られたレンチキュラーレンズシート
14の透光性ストランド間の空隙を測定したところ0.
01mmであり、また全光線透過率は77%であった。
実施例1と同様に得られたレンチキュラーレンズシート
14の光源側に厚さ0.5mm、ピッチ0.12mmの
フレネルレンズシート17を配置して、図8に示される
ような投写スクリーンを構成した。
【0051】この投写スクリーンを50インチのプロジ
ェクションテレビジョン(パイオニア社製SD−P50
BS4)に取付けて映像を観察したところ、高い解像度
を有し、多重像、フレアー、画像の歪等がなく、さらに
レンチキュラーレンズシート全面で均一な光学特性とな
り高い品位の画像が得られた。
【0052】(実施例3)実施例1にて得られたレンチ
キュラーレンズシート14と図7に示される透光性前面
板15とを接着するため、下記の紫外線硬化型樹脂液を
調合した。
【0053】紫外線硬化型樹脂液:エチレンオキシド変
成ビスフェノールAジメタクリレート(日立化成社製フ
ァンクリルFA−321M)47重量部、ヒドロピバリ
ン酸変成トリメチロールプロパンジアクリレート(日本
化薬社製カヤラッドR−604)25重量部、フェノキ
シエチルアクリレート(大阪有機化学工業社製ビスコー
ト#192)28重量部を混合し、さらに紫外線重合開
始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン(メルクジャパン社製ダロキュア1
173)を混合物100重量部に対し2重量部添加し
て、25℃での粘度が88cpsで屈折率1.54の紫
外線硬化型樹脂液を得た。
【0054】両面レンチキュラーレンズシート14の出
射面側に、上記紫外線硬化型樹脂液を泡の巻き込みが発
生しないように静かに流し込み、その上から両面にシラ
ンカップリング処理が施されている厚さ3mmの強化ガ
ラス板(旭ガラス社製テンパライト)からなる透光性前
面板15を、紫外線硬化型樹脂液中に空気が混入しない
ように重ね合わせた。次いで、紫外線を照射して紫外線
硬化型樹脂液を硬化させ、両面レンチキュラーレンズシ
ート14と透光性前面板15とを透明樹脂層16を介し
て接着一体化させた。この両面レンチキュラーレンズシ
ート14と透光性前面板15との積層体の光源側に厚さ
0.5mm、ピッチ0.12mmのフレネルレンズシー
ト17を配置し、観察側に透光性前面板15が位置する
ようして、投写スクリーンを構成した。
【0055】この投写スクリーンを50インチのプロジ
ェクションテレビジョン(パイオニア社製SD−P50
BS4)に取付けて映像を観察したところ、外光の写り
込みが少なく、高い解像度を有し、多重像、フレアー、
画像の歪等がなく、さらにレンチキュラーレンズシート
全面で均一な光学特性となり高い品位の画像が得られ
た。
【0056】また、得られた投写スクリーンを透光性前
面板15を上側に向けて置き、高さ1mのところから直
径30mm、重さ100gの球体を落下させたところ、
透光性前面板15で球体が跳ね返り、スクリーンは割れ
やヒビ等を発生することなく十分な強度を有していた。
【0057】(比較例1)実施例1と同様の装置を用い
て、オリフィス12にはポリメチルメタクリレート(三
菱レイヨン社製VH)に4重量%の無機シリカを添加し
た混合溶融物を1つのオリフィス当たり0.3g/分供
給した。オリフィス13にはポリメチルメタクリレート
(三菱レイヨン社製MD)に無機シリカ4重量%とカー
ボンブラック2重量%とを添加した混合溶融物を1オリ
フィス当たり0.1g/分供給した。ノズル温度260
℃で上向きに押し出した。この時の各々の混合溶融物の
ダイスエル値は1.35及び1.20であった。押し出
し後、近接する透光性ストランド1と光吸収体2とが融
着せしめられた環状シート5を環状ガイド6の内壁に沿
って、1.3m/分の速度で引き上げながら、鏝状ガイ
ド7と棒状ストレートガイド8によって平面状のシート
に展開して、リール10に捲き取った。なお、各ガイド
内には40℃の温水を通してシートの冷却を行った。
【0058】得られた両面レンチキュラーレンズシート
14は、オリフィス12から吐出した混合溶融物のダイ
スエルが大きすぎ、透光性ストランドどうしにも融着が
発生していた。また全光線透過率は75%であった。得
られたレンチキュラーレンズシート14の光源側に厚さ
0.5mm、ピッチ0.12mmのフレネルレンズシー
ト17を配置して、投写スクリーンを構成した。
【0059】この投写スクリーンを50インチのプロジ
ェクションテレビジョン(パイオニア社製SD−P50
BS4)に取付けて映像を観察したところ、各透光性ス
トランドが融着したためにレンチキュラーレンズの形状
が変形し、レンチキュラーレンズシート全体に渡って均
一な光学特性を得ることができなかった。
【0060】(実施例4)実施例1と同様の装置を用い
て、オリフィス12にはポリメチルメタクリレート(三
菱レイヨン社製VH)に4重量%の無機シリカを添加し
た混合溶融物を1つのオリフィス当たり0.1g/分供
給した。オリフィス13にはポリメチルメタクリレート
(三菱レイヨン社製MD)に無機シリカ4重量%とカー
ボンブラック2重量%とを添加した混合溶融物を1オリ
フィス当たり0.1g/分供給した。ノズル温度260
℃で上向きに押し出した。この時の各々の混合溶融物の
ダイスエル値は1.10及び1.20であった。押し出
した後、近接する透光性ストランド1と光吸収体2との
融着により形成された環状シート5を環状ガイド6の内
壁に沿って1.3m/分の速度で引き上げながら、鏝状
ガイド7と棒状ストレートガイド8によって平面状のシ
ートに展開して、リール10に捲き取った。なお、各ガ
イド内には40℃の温水を通してシートの冷却を行っ
た。
【0061】得られた両面レンチキュラーレンズシート
14の透光性ストランド間の空隙を測定したところ0.
02mmであり、全光線透過率は64%であった。
【0062】
【発明の効果】本発明のレンチキュラーレンズシート
は、透光性ストランドと光吸収体とが外表面で融着され
てシート状に形成され、透光性ストランドどうしは融着
されていないため、スクリーン全面に渡って均一なレン
ズ形状を有するレンチキュラーレンズシートを容易に製
造することが可能となり、透光性ストランドどうしの融
着によって生じる各ストランドのレンズ形状の個体差や
融着面積変化を起こさせることなく、スクリーン全面に
渡って均一な光学特性を得ることができる。さらにレン
チキュラーレンズシートの観察面側に透光性樹脂層を介
して透光板を接着することにより、優れた機械的強度を
有するとともに、多重像、フレアー、画像の歪等のない
高品位の画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンチキュラーレンズシートの一部を
示す拡大断面図である。
【図2】本発明のレンチキュラーレンズシートの一部を
示す拡大断面図である。
【図3】本発明のレンチキュラーレンズシートの一部を
示す拡大断面図である。
【図4】本発明のレンチキュラーレンズシートの製造に
使用する装置の概略的な側面図である。
【図5】本発明のレンチキュラーレンズシートの製造に
使用するノズルの概略的な平面図である。
【図6】本発明のレンチキュラーレンズシートの製造に
使用するノズルの一部分を示す概略的な拡大図である。
【図7】本発明の投写スクリーンの一部を示す拡大断面
図である。
【図8】本発明の投写スクリーンの一部を示す拡大斜視
図である。
【図9】本発明の投写スクリーンの一部を示す拡大斜視
図である。
【図10】従来の投写スクリーンの一部を示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 透光性ストランド 2 光吸収体 3 押出機 4 ノズルホルダー 5 透光性ストランド及び光吸収体よりなる環状シー
ト 6 環状ガイド 7 鏝状ガイド 8 棒状ストレートガイド 9 ニップローラー 10 リール 11 ノズル 12 透光性ストランド用オリフィス 13 光吸収体用オリフィス 14 レンチキュラーレンズシート 15 透光性前面板 16 透明樹脂層 17 フレネルレンズシート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有するプラスチック系ストラン
    ドが空隙を介在させて各々独立して多数本並列配置され
    るとともに、前記ストランドの隣接するものどうしの間
    には光吸収体が配置されており、かつ該光吸収体と前記
    ストランドとは互いに隣接するものどうしの外表面が融
    着されてシート状に一体化されていることを特徴とする
    レンチキュラーレンズシート。
  2. 【請求項2】 前記透光性を有するプラスチック系スト
    ランドどうしの間の空隙はこれらストランドの配列ピッ
    チの10%以内であることを特徴とする、請求項1に記
    載のレンチキュラーレンズシート。
  3. 【請求項3】 前記光吸収体は光吸収剤を含有するプラ
    スチック系のストランドからなることを特徴とする、請
    求項1〜2のいずれかに記載のレンチキュラーレンズシ
    ート。
  4. 【請求項4】 前記光吸収体は片面側に偏って配置され
    ていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記
    載のレンチキュラーレンズシート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のレンチ
    キュラーレンズシートと該レンチキュラーレンズシート
    の一方の面側に配置された透光性前面板とが透明樹脂層
    によって接着されていることを特徴とする投写スクリー
    ン。
  6. 【請求項6】 透光性を有する第1のプラスチック材料
    を複数の第1オリフィスから溶融押出して各々独立して
    複数のストランドを形成し、且つ前記第1オリフィスの
    隣接するものどうしの間に配置された第2オリフィスか
    ら光吸収性を有する第2のプラスチック材料を溶融押出
    して複数の光吸収体を形成し、前記ストランドの互いに
    隣接するものどうしの間に空隙を介在させ、且つ前記光
    吸収体と前記ストランドとの互いに隣接するものどうし
    の外表面を融着させてシート状に一体化し、前記光吸収
    体及び前記ストランドを固化させることを特徴とするレ
    ンチキュラーレンズシートの製造方法。
JP9015051A 1997-01-29 1997-01-29 レンチキュラーレンズシート、投写スクリーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法 Pending JPH10213852A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031798A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン
JP2015031799A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン
JP2015031797A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン

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JP2015031798A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン
JP2015031799A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン
JP2015031797A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 大日本印刷株式会社 スクリーン

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