JPH10213826A - 波長変換装置 - Google Patents

波長変換装置

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JPH10213826A
JPH10213826A JP1663297A JP1663297A JPH10213826A JP H10213826 A JPH10213826 A JP H10213826A JP 1663297 A JP1663297 A JP 1663297A JP 1663297 A JP1663297 A JP 1663297A JP H10213826 A JPH10213826 A JP H10213826A
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JP
Japan
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light
wavelength
polarization
signal light
converted
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Withdrawn
Application number
JP1663297A
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English (en)
Inventor
Chiyousei Jiyo
長青 徐
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
Keisuke Shinozaki
啓助 篠崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長変換の効率を向上させることができ、信
号光の偏波によらず波長変換を行うことができる波長変
換装置を提供する。 【解決手段】 アイソレータ12、カプラ11を介して
入射された信号光は、PBS8により、TE、TM成分
に分離され、TE成分はPR9によりTM成分に変換さ
れてそれぞれLNQPM1に入射する。SOA2はBP
F3によって波長制限された帰還光を増幅し、これによ
り生じたポンプ光は、LNQPM1において信号光と相
互作用して変換光が生じる。変換光は、信号光と逆の経
路をたどり、カプラ11、フィルタ13を介して出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射された光の波
長に基づく波長の光を発生する波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入射光(ポンプ光、信号光)
に基づいて異なる波長の光を発生する波長変換装置が、
例えば [1]S.J.B.Yoo, et al., Applied Physics Letter 6
8, 2609(1996) [2]特開平7−189396号公報 に示されている。
【0003】これらの文献に記載された波長変換装置
は、概ね図2に示すように構成されており、GaAs基
板と、この基板の<001>面上に形成されたクラッド
層と、このクラッド層の上層に形成されたガイド層と、
このガイド層のさらに上層に形成されたクラッド層とを
備えており、これらの層により光導波路層が形成されて
いる。この光同波路層には、光導波方向の一定間隔毎に
分極方向を反転させたドメイン反転グレーティングが形
成されている。
【0004】さらに、文献[2]では、ジンク・ブレン
ド(Zinc-Blend)型半導体の対称性を利用して偏波に依
存しない波長変換を行うことができることが示されてい
る。すなわち、Zinc-Blend型半導体は、特殊な非線型定
数マトリクスを有しており、図2に示すように、光導波
方向が<110>であり、ポンプ光の偏波方向が<1−
10>(ここでは「1のバー」を便宜的に「−1」で表
している。)である場合には、変換光の強度が信号光の
偏波方向によらずに一定となる。
【0005】ところで、光導波路としてLiNbO3
LiTaO3 、KTP等の非線型光学材料を用いた波長
変換素子が、例えば 文献[3]C.Q.Xu, et al., Applied Physics Letter 6
3, 1170(1993) 文献[4]Sang-Yun Yi, et al., Applied Physics Let
ter 68, 2493(1996) に示されている。
【0006】文献[3]には差周波発生(DFG)を発
生する波長変換素子が、文献[4]では第2高調波発生
(SHG)を発生する波長変換素子が、それぞれ示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
文献[1]に示すような波長変換装置は、半導体材料を
使用し、基板の直接接着法や結晶再成長等の難しいプロ
セスを行って製造されるため、導波路の伝播損失を低減
させることが大変困難である。このため、波長変換効率
は−17dB(ポンプ光パワーが65mWの場合)程度
で現実的に限界に達している。
【0008】また、上述の文献[3]に示されている非
線型光学材料を用いた波長変換素子では、約−4dB
(ポンプ光パワーが65mWの場合)の変換効率が得ら
れることが予想されている。
【0009】しかしながら、非線型光学材料を用いた波
長変換素子は、波長変換の効率が入射された信号光の偏
波に大きく依存する問題がある。
【0010】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、波長変換の効率を向上させることが
できる波長変換装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、信号光の偏波によらず波長変換を行うこ
とができる波長変換装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る波長変換装
置は、ポンプ光を発生するポンプ光発生手段と、ポンプ
光発生手段により発生されたポンプ光の偏波方向を一定
にするポンプ光偏波調整手段と、信号光を入力させるた
めの信号光入力手段と、信号光入射手段を介して入力さ
れた信号光の偏波方向を調整して所定の偏波方向とする
信号光偏波調整手段と、ポンプ光と信号光の波長に応じ
た波長の変換光を発生する波長変換手段と、波長変換手
段からの変換光を出力する変換光出力手段とを備えてい
る。
【0012】また、ポンプ光発生手段が光共振構造を備
え、波長変換手段に対して双方向に伝播するポンプ光を
発生する構成としてもよく、さらに、波長変換手段を、
ポンプ光発生手段からの各々の方向に伝播する光の強度
が略等しい位置に配置してもよい。
【0013】また、共振構造が、少なくとも光を増幅す
る光増幅手段と、帰還光の波長を制限する波長選択手段
と、帰還光を光増幅手段に帰還させるための帰還手段と
を備える構成としてもよい。
【0014】また、信号光偏波調整手段により偏波が調
整された信号光をポンプ光と多重化させて波長変換手段
の両端から入射させる多重化手段を備える構成としても
よい。
【0015】また、ポンプ光発生手段が、変換光の位相
を調整するための位相調整手段を備える構成としてもよ
い。
【0016】また、信号光偏波調整手段が、少なくとも
信号光を偏波成分毎に分離する偏波分離手段と、少なく
とも分離したいずれかの偏波成分の偏波を回転させる偏
波回転手段とを備える構成としてもよい。
【0017】また、信号光入力手段及び変換光出力手段
を、略同一の光路を伝播する信号光と変換光を分離する
信号光/変換光分離手段から構成してもよい。
【0018】また、信号光入力手段が、信号光の入射元
に対する戻り光を防止する戻り光防止手段を備える構成
としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係る波長変換装置の構
成を示す図である。この波長変換装置は、LiNbO3
擬似位相整合(LNQPM)素子(波長変換手段)1
と、0.78μm帯半導体光増幅器(SOA、ポンプ光
発生手段)2と、(半値幅0.1nm)波長可変光バン
ドパスフィルタ(BPF、波長選択手段)3と、位相調
整器(PM、位相調整手段)4と、LNQPM素子1に
接続されたWDMカプラ(多重化手段)5、6とを備え
ている。WDMカプラ5は、0.8μm帯偏波保存ファ
イバ7によってPM4、SOA2、BPF3を介してW
DMカプラ6に接続されており、これによりリング構造
(第1のリング構造)が構成されている。
【0020】また、この波長変換装置は、偏光ビームス
プリッタ(PBS、信号光入力手段、変換光出力手段、
偏波分離手段)8と、90°偏波回転子(PR、信号光
偏波処理手段)9とを備えている。上述のWDMカプラ
5は、1.55μm帯偏波保存ファイバ10によってP
R9、PBS8を介してWDMカプラ6に接続されお
り、さらなるリング構造(第2のリング構造)が構成さ
れている。
【0021】この波長変換装置では、外部からの信号光
は、光カプラ11(信号光/変換光分離手段)、PBS
8を介してリング構造に導入し、LNQPM素子1から
の変換光はこの光カプラ11、フィルタ13を介して外
部に取り出すようになっている。また、光カプラ11等
で反射された反射光が信号光の供給端に戻るのを防ぐた
めにアイソレータ(戻り光防止手段)12を用いてい
る。これにより、信号光の光源(一般的にはレーザ光
源)に戻り光が入射して光源の動作に支障が生じること
を防止している。
【0022】LNQPM素子1は、例えば周期的分極反
転構造を有しており、入射されたポンプ光、信号光の周
波数の差の周波数の光(変換光)を発生する。この周期
的分極反転構造の周期Λは、以下の疑似位相整合条件を
満たすように設定されている。 k3−k2−k1=2π/Λ (1) ここで、k3、k2、k1は、それぞれポンプ光、信号
光、変換光の波数である。また、ポンプ光、信号光、変
換光の波長をそれぞれλ3、λ2、λ1とするとこれら
の波長の間の関係はエネルギー保存則から次式のように
なる。 1/λ1=1/λ3−1/λ2 (2) SOA2は、0.78μm帯(例えば0.76μm〜
0.80μm程度)の光を増幅する。
【0023】BPF3の通過帯域は、LNQPM素子1
における擬似位相整合(QPM)条件を満たすように、
例えば0.77μmに設定されている。なお、例えば信
号光の波長等に応じて上述のQPM条件を満たすための
チューニング等を行い得るように、このBPF3の通過
帯域は変更することができるようになっている。
【0024】このBPF3は上述の第1のリング構造か
らなるファイバリング共振器において、SOA2に帰還
される光の波長を制限する。
【0025】また、この波長変換装置では、入射光をP
BS8によりTM偏波成分とTE偏波成分に分離し、T
M偏波成分はそのままWDM6を介してLNQPM素子
1に入射させ、TE偏波成分は90°PR9により偏波
を回転させてTM偏波成分とし、WDM5を介してLN
QPM1に入射させる。
【0026】以下、上述のように構成された波長変換装
置の動作を説明する。SOA2にDC電流を注入する
と、このSOA2により増幅された自然放出光が上述の
第1のリング構造により、再度SOA2に帰還されてレ
ーザ発振が起こる。このレーザ発振により生じた光をポ
ンプ光と呼ぶ。
【0027】このときの発振波長は、BPF3によって
帰還光の波長が制限されているためにこのBPF3の通
過特性に依存する。ここでは、LNQPM素子1のQP
M条件を満足するように、BPF3の通過帯域の中心波
長を例えば0.77μmに設定したとすると、ポンプ光
の波長は0.77μmとなる。
【0028】また、上述のように0.8μm帯偏波保存
ファイバ7を使用しているため、第1のリング構造内の
ポンプ光の偏波は保存され、TM偏波になっている。
【0029】一方、信号光(例えば波長1.55μm)
はカプラ11を介して波長変換装置内に導入され、上述
のようにPBS8によって2つの偏波成分に分離され
る。
【0030】TE偏波成分はPR9によって偏波が90
°回転されてTM偏波とされ、WDMカプラ5を介して
LNQPM素子1に入射される。この信号光はLNQP
M素子1において上述の第1のリング構造内を逆時計ま
わりに伝播するポンプ光と相互作用し、これによりポン
プ光と信号光の差の周波数の光(この場合は波長1.5
3μm)の変換光が発生する。この変換光はWDMカプ
ラ6を介してPBS8に入射し、さらに光カプラ11、
フィルタ13を介して外部に出力される。
【0031】また、PBS8によって分離された信号光
のTM偏波成分は、そのままLNQPM素子1に入射さ
れ、このLNQPM素子1内において上述の第1のリン
グ構造内を順時計まわりに伝播するポンプ光と相互作用
し、これにより変換光が発生する。この変換光はWDM
カプラ5を介してPR9に入射し、このPR9によって
偏波が90°回転されてから、PBS8に入射し、上述
の第2のリング構造内を逆方向に伝播する変換光と同様
に、光カプラ11、フィルタ13を介して外部に出力さ
れる。
【0032】これらの2つの変換光を合波して利用する
には、これら変換光の位相を合わせる必要がある。これ
はPM4によってポンプ光の位相を調整することよって
実現される。
【0033】上述のように発生される変換光の強度(D
FG強度)Pcは次式によって決定される。 Pc=ηPsPp (3) ここで、ηは効率であり、Ps、Ppはそれぞれ信号
光、ポンプ光の強度である。
【0034】従って、信号光に対して偏波無依存を実現
するためには、逆時計、順時計回りのポンプ光強度が等
しいという条件が必要である。これは上述の第1のリン
グ構造のようなリング共振器であればだいたい満足させ
ることができる。
【0035】この第1の実施形態の波長変換装置では、
上述のようにBPF3によってSOA2に帰還させる光
の波長を制限してポンプ光の発振波長を制限することに
より、QPM条件を満足させることが容易となる。ま
た、ポンプ光の発振波長を制限することにより、ポンプ
光の強度を増加させ、波長変換の効率を向上させること
ができる。
【0036】また、この波長変換装置では、上述のよう
にPBS8によって信号光をTE偏波成分とTM偏波成
分に分離し、TE偏波成分はPR9によってTM偏波に
変換してLNQPM1に入射させ、TM偏波成分はその
ままLNQPM1に入射させることにより、信号光の偏
波によらず波長変換を行うことができる。
【0037】第2の実施形態 図3は本発明の第2の実施形態に係る波長変換装置の構
成を示している。この図3中では上述の第1の実施形態
と同様な機能を有する構成要素には同様な符号を付して
いる。以下、第1の実施形態との相違点について説明す
る。
【0038】図1に示す第1の実施形態では、第2のリ
ング構造に対する信号光の入射、変換光の出力に光カプ
ラ11を用いていたが、この第2の実施形態では、この
光カプラ11の代わりに光サーキュレータ21を用いて
いる。
【0039】この図3に示す波長変換装置と第1の実施
形態の波長変換装置の動作の違いは、サーキュレータ2
1における信号光、変換光の入出力のみであるため、こ
れについて説明する。
【0040】この波長変換装置では、光サーキュレータ
21を使用しているため、外部から入射された信号光が
ほぼ損失なしでPBS8に到達する。(光カプラ11を
用いた場合には−3dB程度の損失がある。)同様に、
光サーキュレータ21に入射された変換光は、出力ポー
トのみからほぼ損失なしで出力される。
【0041】従って、この第2の実施形態の波長変換装
置では、第1の実施形態の効果に加え、第1の実施形態
に比較して信号光、変換光の損失を低減させることがで
きる。また、変換光が光サーキュレータ21の出力ポー
トのみから出力されるため、光アイソレータ12を省略
することができる。
【0042】第3の実施形態 図4は本発明の第3の実施形態に係る波長変換装置の構
成を示している。この図4中では上述の第1の実施形態
と同様な機能を有する構成要素には同様な符号を付して
いる。以下、第1の実施形態との相違点について説明す
る。
【0043】図1に示す第1の実施形態では、第2のリ
ング構造に対する信号光の入射、変換光の出力に光カプ
ラ11を用いていたが、この第3の実施形態では、この
光カプラ11の代わりに光方向結合器31を用いてい
る。
【0044】この光方向結合器31は、入力ポート、出
力ポートを各々2つ備え、1つの入力ポートに供給され
た信号光を1つの出力ポートを介してPBS8に供給
し、他の入力ポートに入射するPBS8からの変換光を
他の出力ポートのみから出力する。
【0045】このような光方向結合器31を用いること
により、この第3の実施形態の波長変換装置は、第1の
実施形態の効果に加え、光カプラ11による信号光、変
換光の損失を避けることができる。
【0046】また、伝播方向によって信号光、変換光の
分離を行うことができるため、第1の実施形態で変換光
のみを出力するために用いていたフィルタ13を不要と
することができ、装置の構成を簡略化することができ
る。
【0047】第4の実施形態 図5は本発明の第4の実施形態に係る波長変換装置の構
成を示している。上述の第1〜3の実施形態では、ポン
プ光の発生は、上述の第1のリング構造からなるファイ
バリングレーザによって行われていたが、この実施形態
では、ポンプ光の発生は、光路の両端のミラー(全反射
ミラー7、7’)により放射光をレーザ活性領域(この
場合はSOA2)に帰還させる光共振器(ファブリ・ペ
ロ型のレーザ)によって実現されている。なお、この図
5では、上述の図1に示す第1の実施形態と同様な機能
を有する構成要素には同様な符号を付している。
【0048】この波長変換装置は、全反射ミラー7、
7’の間に、LNQPM素子1と、SOA2と、BPF
3と、位相調整器(FM)24と、0.8μm帯の光を
透過させ、1.55μm帯の光を反射させるミラー2
5、26とを配置している。
【0049】信号光は、例えば図6に示すように、PB
S48によりTM偏波成分とTE偏波成分に分離され、
TM偏波成分はそのままミラー26を介して光共振器内
に導入され、TE偏波成分はPR49によってTM偏波
成分に変換され、ミラー25を介してLNQPM素子1
に入射される。
【0050】また、変換光(この場合はTM偏波成分)
はミラー25、26を介して光共振器外に取り出され、
ミラー25からの変換光をPR49によりTE偏波成分
に変換され、PBS48においてミラー26からの変換
光(TM偏波成分)と合成される。合成された変換光
は、光サーキュレータ41により信号光と異なるポート
に出力され、フィルタ43により帯域制限されて出力さ
れる。
【0051】このように構成された波長変換装置では、
SOA2にDC電流を注入すると、このSOA2により
増幅された自然放出光が全反射ミラー7、7’により、
再度SOA2に帰還されてレーザ発振が起こる。
【0052】SOA2に帰還される光は、BPF3によ
って帯域制限されているため、このBPFの通過帯域の
中心波長を例えば0.77μmとすると、ポンプ光の波
長は0.77μmとなる。
【0053】そして、上述のように光共振器内に信号光
(波長1.55μm)が導入されると、LNQPM素子
1内においてポンプ光と信号光が相互作用し、これらの
光の差の周波数の変換光が発生する。この変換光は上述
のように光共振器外に取り出されて出力される。
【0054】ここで、上述のようにPBS48において
合成される変換光の位相を一致させるため上述のPM4
と同様に作用するFM24を用いている。
【0055】この実施形態の波長変換装置は、上述の第
1の実施形態と同様な効果に加え、偏波保存ファイバを
使用していないので、ポンプ光と信号光の偏波を一致さ
せることが容易となる。
【0056】また、上述のようにファブリ・ペロ型のレ
ーザを用いているために、光ファイバリングレーザを用
いた場合に光共振器を小型化することができ、装置の小
型化、モジュール化を実現することができ、モジュール
化することによりポンプ光の安定性を向上させることが
できる。
【0057】第5の実施形態 上述の第4の実施形態では、ミラー25、26によりL
LNQPM素子1からの変換光を光共振器外に取り出す
構成としていたが、この第5の実施形態では、図7に示
すように、ミラー35、36を用いて光共振器の光同波
路をLNQPM素子1の光同波路と異なる方向に延長さ
せ、LNQPM素子1の光導波路と同じ方向から信号光
の導入、変換光の取り出しを行っている。この信号光、
変換光の偏波の調整は、上述の図6と同様な構成により
行っている。
【0058】すなわち、このミラー35、36は、0.
8μm帯の光(ポンプ光)を反射させ、1.55μm帯
の光(信号光、変換光)を透過させるように構成されて
いる。
【0059】この波長変換装置は、光共振器の光路がミ
ラー35、36によって透過、反射される光の波長が異
なる以外は上述の第4の実施形態と同様に動作し、同様
な効果を奏する。
【0060】なお、上述の各実施形態では、DFGを利
用する波長変換について説明したが、0.8μm帯SO
A2やファイバ(7、10)等を1.55μm帯に換え
れば、和周波発生(SFG)を利用する波長変換にも適
用可能である。
【0061】また、上述の各実施形態において、0.8
μm帯SOA2を1.55μm帯DFBレーザあるいは
DBRレーザに換え、LNQPM素子1を四光波混合
(FWM)媒質に換えれば、FWMを利用する波長変換
にも適用可能である。
【0062】また、各実施形態では、LiNgO3 QP
M素子を利用したが、他の強誘電体媒質LiTaO3
KTP等を用いたQPM素子等にも適用可能である。
【0063】また、各実施形態では、一つのSOA2の
みを使用したが、リング構造の対称性を保つことができ
れば、複数個SOA2を使用することも可能である。
【0064】第1〜第3の実施形態では、各光学素子を
ファイバによって接続したが、一部の素子を上述の第
4、第5の実施形態のように空間で結合し、残りの部分
をファイバで接続してもよい。この場合は、空間で結合
した部分をモジュール化して、取り扱いの容易性、経年
変化の低減等を実現することが可能である。
【0065】第4及び第5の実施形態では、二つの反射
ミラー7,7’を共に固定としたが、片方を可動にすれ
ば、これにより位相の調整を行うことができるため、位
相整正器を省略することができる。
【0066】第4及び第5の実施形態では、全反射ミラ
ーを使用して、共振器を構成したが、一つの全反射ミラ
ーの代わりに、グレーティングミラーを使用しても、同
様な効果が得られる。この場合、ポンプ光の波長選択は
グレーティングミラーの角度調整によって行う構成とす
ればBPF3を省略することができる。
【0067】第4及び第5の実施形態では、全反射ミラ
ーの代わりに、DBR反射ミラーを用いることにより、
BPF3を省略することができる。この場合、光通信に
必要とされる狭いスペクトル幅のポンプ光が得られる
が、QPM条件を満足するようにDBR波長の設計が必
要とされる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る波長変換装置では、ポンプ
光偏波調整手段がポンプ光発生手段により発生されたポ
ンプ光の偏波方向を一定にし、信号光偏波調整手段が信
号光入射手段を介して入力された信号光の偏波方向を調
整して所定の偏波方向とすることにより、波長変換手段
における波長変換の変換効率を向上させることができ
る。
【0069】また、信号光偏波調整手段が信号光入射手
段を介して入力された信号光の偏波方向を調整して所定
の偏波方向としているため、信号光の偏波方向によらず
変換光を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る波長変換装置
の構成を示す図である。
【図2】 従来の波長変換装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る波長変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係る波長変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態に係る波長変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】 上記波長変換装置に対する信号光、変換光の
入出力を説明するための図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態に係る波長変換装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 LiNbO3 擬似位相整合素子(LNQPM)、2
半導体光増幅器2(SOA)、3 バンドパスフィル
タ、4 位相調整器(PM)、5、6 WDMカプラ、
7 0.8μm帯偏波保存ファイバ、8 偏光ビームス
プリッタ(PBS)、9 90°偏波回転子(PR)、
10 1.55μm帯偏波保存ファイバ、11 光カプ
ラ、12 アイソレータ、13 フィルタ、21 サー
キュレータ、24 位相調整器(FM)、25、26、
35、36 ミラー、31 方向結合器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ光を発生するポンプ光発生手段
    と、 該ポンプ光発生手段により発生されたポンプ光の偏波方
    向を一定にするポンプ光偏波調整手段と、 信号光を入力させるための信号光入力手段と、 該信号光入射手段を介して入力された信号光の偏波方向
    を調整して所定の偏波方向とする信号光偏波調整手段
    と、 上記ポンプ光と信号光の波長に応じた波長の変換光を発
    生する波長変換手段と、 該波長変換手段からの変換光を出力する変換光出力手段
    とを備えることを特徴とする波長変換装置。
  2. 【請求項2】 上記ポンプ光発生手段は、光共振構造を
    備え、上記波長変換手段に対して双方向に伝播するポン
    プ光を発生することを特徴とする請求項1記載の波長変
    換装置。
  3. 【請求項3】 上記波長変換手段は、上記ポンプ光発生
    手段からの各々の方向に伝播する光の強度が略等しい位
    置に配置されていることを特徴とする請求項2記載の波
    長変換装置。
  4. 【請求項4】 上記共振構造は、少なくとも光を増幅す
    る光増幅手段と、 帰還光の波長を制限する波長選択手段と、 帰還光を上記光増幅手段に帰還させるための帰還手段と
    を備えることを特徴とする請求項2記載の波長変換装
    置。
  5. 【請求項5】 上記信号光偏波調整手段により偏波が調
    整された信号光を上記ポンプ光と多重化させて上記波長
    変換手段の両端から入射させることを特徴とする請求項
    2記載の波長変換手段。
  6. 【請求項6】 上記ポンプ光発生手段は、変換光の位相
    を調整するための位相調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の波長変換装置。
  7. 【請求項7】 上記信号光偏波調整手段は、少なくとも
    信号光を偏波成分毎に分離する偏波分離手段と、 少なくとも分離したいずれかの偏波成分の偏波を回転さ
    せる偏波回転手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の波長変換装置。
  8. 【請求項8】 上記信号光入力手段及び変換光出力手段
    は、略同一の光路を伝播する信号光と変換光を分離する
    信号光/変換光分離手段からなることを特徴とする請求
    項1記載の波長変換装置。
  9. 【請求項9】 上記信号光入力手段は、信号光の入射元
    に対する戻り光を防止する戻り光防止手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載の波長変換装置。
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