JPH10213772A - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

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JPH10213772A
JPH10213772A JP1949597A JP1949597A JPH10213772A JP H10213772 A JPH10213772 A JP H10213772A JP 1949597 A JP1949597 A JP 1949597A JP 1949597 A JP1949597 A JP 1949597A JP H10213772 A JPH10213772 A JP H10213772A
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JP
Japan
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lens
light
optical
scanning direction
main scanning
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JP1949597A
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Hidetsugu Narisawa
秀継 成沢
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタを用いずに低コストで光量を可変で
きる光学走査装置を提供すること。 【解決手段】 ポリゴンミラー24に入射するレーザー
ビーム32は、主走査方向のビーム幅がポリゴンミラー
24の一面24Aの長さよりも大きくする。レーザービ
ーム32はコリメータレンズ14を通過して弱発散光と
なり、エキスパンドレンズ22を通過することにより主
走査方向に略平行なビームとなってポリゴンミラー24
に入射する。エキスパンドレンズ22をレーザーダイオ
ード12側に移動するとエキスパンドレンズ22に入射
するレーザービーム32の幅は狭くなり、ポリゴンミラ
ー24に入射するレーザービーム32の主走査方向の幅
が小さくなる。レーザービーム32は、中央部分が強い
エネルギー分布となっているので感光体34に入射する
ビームの光量を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピーマシン、フ
ァックス、プリンタなどの光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザープリンターでは、ポリゴ
ンミラーを高速で動作させて光線走査を実現させてい
る。そして、高画質を達成するために感光体に与えるビ
ーム光量を可変することで薄い色から濃い色への階調を
付けることができる構成となっている。従来では、光量
を可変するために、光源であるレーザーダイオードの出
力を可変していた。
【0003】しかし、レーザーダイオードの出力範囲と
光学走査装置の光量効率の変動幅から、実際に感光体上
で可変できる範囲が決まってしまう。
【0004】よって、光学走査装置の光量効率の変動幅
を小さくすることができれば、より広い範囲の可変幅が
得られるが、一般の光学走査装置では、レーザーダイオ
ードが持っている広がり角度のばらつきと、光学部品が
持っている反射率又は透過率のばらつきが大きく支配し
ているので、可変幅を広く取ることができない。
【0005】光学走査装置の光量を減ずるために、光路
内に光学的な光量減衰フィルタを入れることが特開平3
−22194号で図1にような構成で開示されている。
【0006】この技術を用いて、光学走査装置の光量効
率が高いときに、一定量減衰させるフィルタを入れるこ
とでばらつきを小さくすることが考えられる。
【0007】また、グラデーションフィルタ(フィルタ
の透過率がビームの通過する位置で異なるもの)を用い
て、光量効率に応じて一定量を減衰させてばらつきを減
らすことが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成では、特別に高価なフィルタを用意し、それを保持す
る機構が必要となるのでコストが高く付く問題がある。
【0009】また、フィルタを使用すると、表面反射が
迷光となり、迷光が感光体上に現れて画質を劣化させた
りする。その処理のために特別にハウジングに対策を盛
り込まなければならず、コストが高く付く問題がある。
【0010】したがって、フィルタを使用せず、光学走
査装置の一部の光学部品の配置を変更することで光エネ
ルギー効率のばらつき((感光体での光量)/(光源の
光量)のばらつき)を小さくすることで、感光体に与え
る光エネルギーの可変幅を増やすことが望まれていた。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、フィルタを用
いずに低コストで光量を可変できる光学走査装置を提供
することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ビームを出射する光源手段、前記光ビームを主走
査方向に偏向する偏向手段及び偏向された光ビームを被
走査体に集光する走査レンズを備え、被走査体に画像記
録を行う光学走査装置であって、偏向手段よりも光源側
に、前記光源手段より出射された光ビームの主走査方向
の幅を変更する光学可変手段を設けたことを特徴として
いる。
【0013】次に、請求項1に記載の光学走査装置の作
用を説明する。光源手段としてレーザーダイオードを用
いた場合、光ビームの中央部分が強いエネルギー分布と
なっている。したがって、偏向手段の一反射面に入射す
る光ビームの主走査方向の幅を光学可変手段によって狭
くすると、一反射面に入射する光ビームの単位面積当た
りのエネルギー密度は高くなり、光量を上げることがで
きる。一方、一反射面に入射する光ビームの主走査方向
の幅を広くすると、一反射面に入射する光ビームの単位
面積当たりのエネルギー密度は低くなり、光量が下げる
ことができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光学走査装置において、前記光学可変手段は、前記光
源手段から出射した光ビームを主走査方向に弱拡散した
弱拡散ビームに変更する第1の光学手段と、光軸方向へ
移動可能に設けられ前記弱拡散光ビームを略平行にする
第2の光学手段と、を有することを特徴としている。
【0015】次に、請求項2に記載の光学走査装置の作
用を説明する。光量を上げたい場合には、第2の光学手
段を光源側に移動し、光量を下げたい場合には第2の光
学手段を偏向手段側に移動する。
【0016】第2の光学手段に入射する光ビームは弱拡
散光であるため、第2の光学手段を光源側に移動する
と、第2の光学手段に入射する光ビームの幅は狭くな
り、この結果、第2の光学手段を通過した光ビームの
幅、即ち、偏向手段に入射する光ビームの主走査方向の
幅が小さくなって一反射面に入射する光ビームの単位面
積当たりのエネルギー密度は高くなり、光量が上がる。
【0017】一方、第2の光学手段を偏向手段側に移動
すると、第2の光学手段に入射する光ビームの幅は広く
なり、この結果、第2の光学手段を通過した光ビームの
幅、即ち、偏向手段に入射する光ビームの主走査方向の
幅が大きくなって一反射面に入射する光ビームの単位面
積当たりのエネルギー密度は低くなり、光量が下がる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の光学走査装置において、前記光学可変手段は、前記光
源手段から出射した光ビームを主走査方向に略平行な略
平行光ビームに変更する第3の光学手段と、光軸方向へ
移動可能に設けられ前記略平行光ビームを弱拡散光ビー
ムにする第4の光学手段と、を有することを特徴として
いる。
【0019】次に、請求項3に記載の光学走査装置の作
用を説明する。光量を上げたい場合には、第4の光学手
段を光源側に移動し、光量を下げたい場合には第4の光
学手段を偏向手段側に移動する。
【0020】第4の光学手段を通過した光ビームは弱拡
散光であるため、第4の光学手段を偏向手段側に移動す
ると、偏向手段に入射する光ビームの主走査方向の幅が
小さくなって一反射面に入射する光ビームの単位面積当
たりのエネルギー密度は高くなり、光量が上がる。
【0021】一方、第4の光学手段を光源側に移動する
と、偏向手段に入射する光ビームの主走査方向の幅が大
きくなって一反射面に入射する光ビームの単位面積当た
りのエネルギー密度は低くなり、光量が下がる。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第1の
実施形態を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0023】図1に示すように、光学走査装置10に
は、レーザーダイオード12、コリメータレンズ14、
スリット16、シリンダレンズ18、折返ミラー20、
光量可変用レンズ22、ポリゴンミラー24、走査レン
ズ26、折返ミラー28、シリンダミラー30を備えて
いる。なお、レーザーダイオード12が本発明の光源手
段に相当し、ポリゴンミラー24が本発明の偏向手段に
相当する。
【0024】レーザーダイオード12から出射したレー
ザービーム32は、コリメータレンズ14を通過して弱
発散光ビームとなり、スリット16で副走査方向の不要
のビームをカットすることで、被走査体としての感光体
34での所望のビーム径となるようにされ、主走査方向
の不要のビームをカットすることで、ポリゴンミラー2
4での主走査方向のビーム幅が所望の大きさとなるよう
にされる。
【0025】本実施形態の光学走査装置10の光学系
は、オーバーフィールドと呼ばれる光学系であり、ポリ
ゴンミラー24に入射するビームは、主走査方向のビー
ム幅がポリゴンミラー24の一面24Aの長さよりも大
きく、隣接面にも洩れた状態である。
【0026】スリット16を通過したレーザービーム3
2は、副走査方向にのみ屈折力を有する凸のシリンダレ
ンズ18を通過して折返ミラー20で折り返された後、
副走査方向にのみ屈折力を有する凸の光量可変用レンズ
22を通過して主走査方向に略平行なビームとなり、か
つ副走査方向には焦点を結ぶ形でポリゴンミラー24に
入射する。
【0027】ポリゴンミラー24で反射偏向されたビー
ムは、走査レンズ26を通過し、折返ミラー28で折り
返され、副走査方向にのみ屈折力を持つシリンダミラー
30で反射されて感光体34に至る。
【0028】本実施形態では、コリメータレンズ14が
本発明の第1の光学手段に相当し、光量可変用レンズ2
2が第2の光学手段に相当する。
【0029】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態の光学走査装置10では、光量可変用レンズ22
を光軸方向に移動することで、感光体34に入射するビ
ームの光量を可変することができる。
【0030】例えば、光量を上げたい場合には光量可変
用レンズ22をレーザーダイオード12側に移動し、光
量を下げたい場合には光量可変用レンズ22をポリゴン
ミラー24側に移動する。
【0031】光量可変用レンズ22に入射するビームは
弱拡散光であるため、図2(A)に示すように光量可変
用レンズ22をレーザーダイオード12側に移動する
と、光量可変用レンズ22に入射するレーザービーム3
2の幅は狭くなり、この結果、光量可変用レンズ22を
通過したレーザービーム32の幅、即ち、ポリゴンミラ
ー24に入射するレーザービーム32の主走査方向の幅
が小さくなる。
【0032】一方、図2(B)に示すように光量可変用
レンズ22をポリゴンミラー24側に移動すると、光量
可変用レンズ22に入射するレーザービーム32の幅は
広くなり、この結果、光量可変用レンズ22を通過した
レーザービーム32の幅、即ち、ポリゴンミラー24に
入射するレーザービーム32の主走査方向の幅が大きく
なる。
【0033】レーザーダイオード12から出射したレー
ザービーム32は、図2に示すように中央部分が強いエ
ネルギー分布となっている。
【0034】光量可変用レンズ22をレーザーダイオー
ド12側に移動した場合とポリゴンミラー24側に移動
した場合とを比較すると、ポリゴンミラー24の一面2
4Aに入射するレーザービーム32の単位面積当たりの
エネルギー密度は、光量可変用レンズ22をレーザーダ
イオード12側に移動した方が高いことが分かる。
【0035】したがって、光量可変用レンズ22をレー
ザーダイオード12側に移動した場合には感光体34に
入射するビームの光量を大きくでき、ポリゴンミラー2
4側に移動した場合には光量を小さくできる。
【0036】なお、光量可変用レンズ22を移動する
と、主走査方向のフォーカス位置が移動するので、これ
を補正するために、レーザーダイオード12とコリメー
タレンズ14との間隔を微調整し、感光体34上でフォ
ーカスが合うようにする必要がある。ただし、微調整を
し続けると、副走査方向のフォーカスずれも発生するた
め、それの許容範囲での光量調節となる。
【0037】本実施形態の光量可変用レンズ22は主走
査方向にのみ屈折力を有するので、光量可変用レンズ2
2を移動しても副走査方向には影響を与えずに光量を可
変できる。仮に、光量可変用レンズ22が球面レンズで
あった場合には、レンズ位置を移動すると副走査方向の
フォーカス位置も変化してしまうため、そのビーム径が
大きくなり、別途補正が必要となる。そのため、主走査
方向にのみ屈折力を有する光量可変用レンズ22を使用
することで、光量を可変する幅を広げることができる。
【0038】上記のように構成された本実施形態の光学
走査装置10で補正できる量を参考として図3のグラフ
に示す。横軸のa,b,cは、光量可変用レンズ22の
位置を示す(図1参照)。縦軸のカップリング効率は、
レーザーダイオード12から出射したレーザービーム3
2の光量とポリゴンミラー24で反射したレーザービー
ム32の光量の比であり、この値が光学走査装置10の
光量効率の大きさを表している。この値を大きく可変で
きると、元から持っている光量効率のばらつきを小さく
できる。 [第2の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第2の
実施形態を図4乃至図6にしたがって説明する。なお、
第1の実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0039】本実施形態では、主走査方向にのみ屈折力
を有する凸の第1のシリンダレンズ35A及び第2のシ
リンダレンズ35Bから構成される光量可変用レンズ3
5を備えており、第1のシリンダレンズ35A及び第2
のシリンダレンズ35Bは各々光軸方向に移動可能とな
っている。なお、本実施形態では、光量可変用レンズ3
5が本発明の光量可変手段に相当する。
【0040】本実施形態では、例えば、光量を上げたい
場合には、図5(A)に示すように第1のシリンダレン
ズ35Aと第2のシリンダレンズ35Bとの間隔を広
げ、かつレンズ位置をレーザーダイオード12側に移動
する。コリメータレンズ14を通過した弱拡散光ビーム
をレーザーダイオード12側で略平行とするので、光量
可変用レンズ35を通過後のレーザービーム32の主走
査方向の寸法(d3)即ち、ポリゴンミラー24での主
走査方向のビーム幅が狭くなる。このことで、ポリゴン
ミラー24での光量の効率が高くなるので、光量を上げ
ることが可能になることは第1の実施形態と同様であ
る。
【0041】一方、光量を下げたい場合には、図5
(B)に示すように第1のシリンダレンズ35Aと第2
のシリンダレンズ35Bとの間隔を狭め、かつレンズ位
置をポリゴンミラー24側に移動する。これにより、光
量可変用レンズ35を通過後のレーザービーム32の主
走査方向の寸法(d4)が狭くなり、光量の効率が低く
なって光量が下がる。
【0042】本実施形態では、第1のシリンダレンズ3
5Aと第2のシリンダレンズ35Bとの間隔を変更して
光量可変用レンズ35の合成焦点距離を調整することが
可能であるので、第1の実施形態のように光量可変用レ
ンズ22を移動したときの主走査方向のフォーカス位置
の移動がないので、レーザーダイオード12とコリメー
タレンズ14の間隔の微調整が不要となる。本実施形態
では、光量調節をすることでのフォーカスずれなどの影
響がないので、調整代を広く取れる。
【0043】また、合成焦点距離を折返ミラー20とポ
リゴンミラー24との間で配置可能な場所で調整できる
ので、長くとれる配置が有利となる。
【0044】上記のように構成された本実施形態の光学
走査装置10の光量可変用レンズ35の位置とカップリ
ング効率との関係を参考として図6のグラフに示す。横
軸のd,e,f,gは、光量可変用レンズ22の位置を
示す(図4参照)。 [第3の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第3の
実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、
前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0045】本実施形態では、レーザーダイオード12
から出射されたレーザービーム32は、コリメータレン
ズ14を通過して略平行ビームになり、その後は、前述
した実施形態と同様にスリット16で副走査方向の不要
のビームをカットすることで、感光体34での所望のビ
ーム径となるようにされ、主走査方向の不要のビームを
カットすることで、ポリゴンミラー24での主走査方向
のビーム幅が所望の大きさとなるようにされる。
【0046】本実施形態の光学走査装置10の光学系
も、オーバーフィールドと呼ばれる光学系であり、ポリ
ゴンミラー24に入射するレーザービーム32は、主走
査方向のビーム幅がポリゴンミラー24の一面24Aの
長さよりも大きく、隣接面にも洩れた状態である。
【0047】本実施形態では、スリット16を通過した
ビームは、副走査方向にのみ屈折力を有する凹の第1の
シリンダレンズ37Aと第2のシリンダレンズ37Bと
からなる光量可変用レンズ37を通過し、折返ミラー3
6、シリンダレンズ18及び折返ミラー38を介して走
査レンズ26の正面に入射する。走査レンズ26を通過
したビームは、副走査方向に焦点を結ぶ形でポリゴンミ
ラー24に入射し、主走査方向は略平行光となって入射
する。ポリゴンミラー24で反射偏向されたビームは、
再び走査レンズ26を通過し、折返ミラー40及びシリ
ンダミラー30を介して感光体34に至る。
【0048】本実施形態も第2の実施形態と同様に光量
可変用レンズ37を光軸方向に移動することと、第1の
シリンダレンズ37Aと第2のシリンダレンズ37Bと
の間隔を変えることで光量を変えることができる。
【0049】例えば、光量を上げたい場合には、第1の
シリンダレンズ37Aと第2のシリンダレンズ37Bと
の間隔を狭め、レンズ位置をポリゴンミラー24側に移
動することで、コリメータレンズ14を通過した略平行
ビームをレーザーダイオード12から遠い位置で弱発散
光にする。これにより、ポリゴンミラー24に入射する
レーザービーム32の主走査方向の幅が小さくなり、光
量を上げることが可能になることは前述した実施形態と
同様である。
【0050】上記のように構成された本実施形態の光学
走査装置10の光量可変用レンズ37の位置とカップリ
ング効率との関係を参考として図8のグラフに示す。横
軸は、スリット16からの光量可変用レンズ37の寸法
を示す。 [第4の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第4の
実施形態を図9及び図10にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0051】本実施形態は、感光体34上でレーザービ
ームを隣接走査する例である。隣接走査とは、感光体3
4上に2ビームで、例えば600spiの解像度の画像
を書く時は、42.3μmの間隔で書き込むことを言
う。
【0052】本実施形態では、光源に2本のレーザービ
ーム32を出射するデュアルアレーレーザーダイオード
42が用いられている。
【0053】デュアルアレーレーザーダイオード42か
ら出射した2本のレーザービーム32は、各々コリメー
タレンズ14を通過して略平行ビームになり、前述した
実施形態と同様にスリット16で副走査方向の不要のビ
ームをカットすることで、感光体34での所望のビーム
径となるようにされ、主走査方向の不要のビームをカッ
トすることで、ポリゴンミラー24での主走査方向のビ
ーム幅が所望の大きさとなるようにされる。
【0054】本実施形態の光学走査装置10の光学系
も、オーバーフィールドと呼ばれる光学系であり、ポリ
ゴンミラー24に入射するレーザービーム32は、主走
査方向のビーム幅がポリゴンミラー24の一面24Aの
長さよりも大きく、隣接面にも洩れた状態である。
【0055】本実施形態では、スリット16を通過した
2本のレーザービーム32は、球凹面の複数組の例え
ば、第1のレンズ44A及び第2のレンズ44Bから構
成される光量可変用レンズ44を通過して弱発散光ビー
ムとなり、折返ミラー36、副走査方向にのみ屈折力を
有する複数のシリンダレンズ46,48、折り返ミラー
38を介して走査レンズ26の正面に入射する。なお、
本実施形態では、シリンダレンズ46,48を通過した
レーザービーム32は弱発散している。
【0056】本実施形態では、コリメータレンズ14が
本発明の第3の光学手段に相当し、光量可変用レンズ4
4が本発明の第4の光学手段に相当する。
【0057】本実施形態では、シリンダレンズ46,4
8が副走査方向でのズームになっているため、感光体3
4上の2本ビームの間隔(副走査方向)を光量調整後に
も一定にできる。
【0058】走査レンズ26を通過することにより2本
のレーザービーム32は各々が主走査方向に略平行とな
り、各々が副走査方向に焦点を結ぶ形でポリゴンミラー
24に入射する。ポリゴンミラー24で反射偏向された
レーザービーム32は、再び走査レンズ26を通過し、
折返ミラー40及びシリンダミラー30を介して感光体
34に至る。
【0059】本実施形態では、光量可変用レンズ44を
光軸方向に移動することと、第1のレンズ44Aと第2
のレンズ44Bとのレンズ間隔を変えることで光量を変
えることができる。本実施形態では、光量可変用レンズ
44が光学可変手段に相当する。
【0060】例えば、光量を上げたい場合には、第1の
レンズ44Aと第2のレンズ44Bとの間隔を狭め、レ
ンズ位置をポリゴンミラー24側に移動することで、コ
リメータレンズ14を通過した略平行ビームをデュアル
アレーレーザーダイオード42から遠い位置で弱発散光
にする。これにより、ポリゴンミラー24に入射するレ
ーザービーム32の主走査方向の幅が小さくなり、光量
を上げることが可能になることは前述した実施形態と同
様である。
【0061】本実施形態では、2枚のシリンダレンズ4
6,48が副走査方向にズームになっているのでデュア
ルアレーレーザーダイオード42を使用する光学系にも
適用できる。
【0062】上記のように構成された本実施形態の光学
走査装置10の光量可変用レンズ44の位置とカップリ
ング効率との関係を参考として図10のグラフに示す。
横軸は、スリット16からの光量可変用レンズ44の寸
法を示す。 [第5の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第5の
実施形態を図11にしたがって説明する。なお、前述し
た実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0063】図11に示すように、光量可変用レンズ3
7は、第1のシリンダレンズ37Aと第2のシリンダレ
ンズ37Bが同一のプレート50上に設置されており、
このプレート50上では、第1のシリンダレンズ37A
と第2のシリンダレンズ37Bとの間隔調整、つまり各
々の光軸方向の移動を行うことによって合成焦点距離を
変更することができる。
【0064】また、このプレート50は、光学走査装置
10のハウジング52に設けられたレール54に対して
移動可能に取り付けられている。
【0065】これにより、第1のシリンダレンズ37A
と第2のシリンダレンズ37Bの合成焦点距離を変更し
た後に、光学走査装置10内で第1のシリンダレンズ3
7A及び第2のシリンダレンズ37Bの主点位置を移動
できる。
【0066】このように、本実施形態では、第1のシリ
ンダレンズ37A及び第2のシリンダレンズ37Bの合
成焦点距離と主点の位置変更を独立にできるため、光量
調整が短時間でできるようになる。
【0067】なお、光量可変用レンズ35、光量可変用
レンズ44等も同様の構成とすることができるのは勿論
である。 [第6の実施形態]本発明に係る光学走査装置の第6の
実施形態を図12にしたがって説明する。なお、前述し
た実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0068】前記第5の実施形態では、第1のシリンダ
レンズ37A及び第2のシリンダレンズ37Bの位置決
めは無関係で、レンズ間隔のみを設定する構成である
が、実作業では、アナログ的に細かい寸法で間隔調整す
ることは少ないため、この第6の実施形態では作業性に
重点を置いた構成にしてある。
【0069】本実施形態では、例えば、第2のシリンダ
レンズ37Bをプレート50に固定して基準とし、レン
ズ間隔を合成焦点距離が一定づつ変化する位置に目盛り
56(又はデータム)を設ける。そして、光学走査装置
10のハウジング52にはこの合成焦点距離に対応した
目盛り58(又はデータム)を設ける。
【0070】本実施形態では、光学走査装置10の光量
効率がある程度低くなっていた場合、それを補正する時
の最も近い位置にレンズ間隔とプレート位置を移動す
る。この方式によれば補正精度は若干劣るが、光量効率
の変動を小さくするという目的は達成できるため、調整
工数をかみして総合的に見ると有利な方式であることが
判る。
【0071】なお、光量可変用レンズ35、光量可変用
レンズ44等も同様の構成とすることができるのは勿論
である。
【0072】また、各々レンズ間隔を変えることで合成
焦点距離を可変することができる一対になっている組で
は、同一のレンズを使用することで部品の種類を減らす
ことが可能となり、これによりコスト的にも有利にでき
る。
【0073】同一のレンズの組み合わせでも合成焦点距
離を十分変化させることができることは図13のグラフ
でも判る。
【0074】レンズ間隔と合成焦点距離の関係では、短
い焦点距離のレンズを組み合わせるとレンズ間隔の変化
が大きな合成焦点距離の変化となる。光学走査装置の構
成により適当な組み合わせのレンズを選べば良いことに
なる。
【0075】なお、前記実施形態では、光路中に折返ミ
ラーを配置しているが、この折返ミラーは光学部品のレ
イアウトにより有無が決まるため、必ずしも必要ではな
い。
【0076】また、実施形態では、オーバーフィールド
光学系で説明しているが、アンダーフィールド光学系で
も同様に本発明を適用できる。その時は、スリットの主
走査方向の幅を最適化し(ポリゴンミラーの反射面の幅
に合うように反射面に入射するビーム幅を合わせる)、
スリットを光量調整レンズとポリゴンミラーとの間に配
置する。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学走査
装置は上記の構成としたので、フィルタを用いずに低コ
ストで光量を可変できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光学走査装置の
平面図である。
【図2】(A)は光量可変用レンズをレーザーダイオー
ド側に移動した場合のポリゴンミラーに入射するレーザ
ービームのエネルギー分布を示す説明図であり、(B)
は光量可変用レンズをポリゴンミラー側に移動した場合
のポリゴンミラーに入射するレーザービームのエネルギ
ー分布を示す説明図である。
【図3】光量可変用レンズの位置とカップリング効率と
の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光学走査装置の
平面図である。
【図5】(A)は光量可変用レンズをレーザーダイオー
ド側に移動した場合のポリゴンミラーに入射するレーザ
ービームのエネルギー分布を示す説明図であり、
(B)は光量可変用レンズをポリゴンミラー側に移動し
た場合のポリゴンミラーに入射するレーザービームのエ
ネルギー分布を示す説明図である。
【図6】光量可変用レンズの位置とカップリング効率と
の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る光学走査装置の
平面図である。
【図8】光量可変用レンズの位置とカップリング効率と
の関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る光学走査装置の
平面図である。
【図10】光量可変用レンズの位置とカップリング効率
との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る光学走査装置
の光量可変用レンズ取付け部分の斜視図である。
【図12】目盛りを付けた光量可変用レンズ取付け部分
の斜視図である。
【図13】レンズ間隔と合成焦点距離との関係を表すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 光学走査装置 12 レーザーダイオード(光源手段) 14 コリメータレンズ(第1の光学手段) 22 光量可変用レンズ(第2の光学手段) 24 ポリゴンミラー(偏向手段) 26 走査レンズ 34 感光体(被走査体) 35 光量可変用レンズ(光学可変手段) 37 光量可変用レンズ(光学可変手段) 42 デュアルアレーレーザーダイオード(光源手
段) 44 光量可変用レンズ(光学可変手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源手段、前記光ビ
    ームを主走査方向に偏向する偏向手段及び偏向された光
    ビームを被走査体に集光する走査レンズを備え、被走査
    体に画像記録を行う光学走査装置であって、 偏向手段よりも光源側に、前記光源手段より出射された
    光ビームの主走査方向の幅を変更する光学可変手段を設
    けたことを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記光学可変手段は、前記光源手段から
    出射した光ビームを主走査方向に弱拡散した弱拡散ビー
    ムに変更する第1の光学手段と、光軸方向へ移動可能に
    設けられ前記弱拡散光ビームを略平行にする第2の光学
    手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の光
    学走査装置。
  3. 【請求項3】 前記光学可変手段は、前記光源手段から
    出射した光ビームを主走査方向に略平行な略平行光ビー
    ムに変更する第3の光学手段と、光軸方向へ移動可能に
    設けられ前記略平行光ビームを弱拡散光ビームにする第
    4の光学手段と、を有することを特徴とする請求項1に
    記載の光学走査装置。
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