JPH10213700A - 紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線照射装置

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JPH10213700A
JPH10213700A JP3124697A JP3124697A JPH10213700A JP H10213700 A JPH10213700 A JP H10213700A JP 3124697 A JP3124697 A JP 3124697A JP 3124697 A JP3124697 A JP 3124697A JP H10213700 A JPH10213700 A JP H10213700A
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JP
Japan
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filter
ultraviolet
light
ultraviolet ray
reflected
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Pending
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JP3124697A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sakai
和宏 坂井
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Iwasaki Denki KK
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Iwasaki Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被照射物の温度上昇が少なく且つ硬化能力に優
れた紫外線照射装置を提供する。 【解決手段】紫外線ランプ22の下方を除いて紫外線ラ
ンプを囲むように紫外線のみを選択的に反射する反射板
23を配置し、反射板の下方開口部に、紫外線ランプか
ら反射板に反射して下方に向かう反射光は透過し、紫外
線ランプから直接下方に向かう直接光は反射するフィル
タ27を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線硬化型樹脂等
を硬化させるための紫外線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やプラスッチク等の耐熱性の低
い被照射物に塗布された紫外線硬化型の塗料やインキ等
を硬化させる場合、例えば図5に示すような空冷式の紫
外線照射装置1が使用されている。この紫外線照射装置
は、図5の前後方向に伸びる紫外線ランプ2の下方を除
く周囲に、紫外線のみを選択して反射させ、可視光及び
赤外線を後方に透過させる反射板3(ガラスに多層蒸着
膜を施してなる所謂コ−ルドミラ−)を設置すると共
に、反射板を介さずに下方に向かう直射光から可視光を
除去する為に、反射板の開口部付近に、蒸着膜が施され
たフィルタ4を設置してなる。なお5は通気口、6は本
体、7は排気ダクトである。被照射物は搬送装置8によ
りフィルタ4の下方を矢印方向に搬送されて紫外線が照
射される。
【0003】また図6に示すように紫外線ランプ11の
周囲に、中を水が通るガラス製の二重管からなるジャケ
ットにより構成された水フィルタ12を配置した水冷式
の紫外線照射装置13が使用される場合もある。なお1
4は本体であり、15は金属製の反射板、16は反射板
15を冷却するための金属製の管で中に水が通ってい
る。また水フィルタ12の二重管の外管と内管の間の水
が通る箇所に、波長選択フィルタを配置した、波長選択
フィルタ内蔵タイプのものが使用される場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た空冷式の紫外線照射装置の場合、フィルタ4には、可
視光を除去する為に石英ガラスのような耐熱性の紫外線
透過材料に酸化金属を多層蒸着したものが使用されてい
るが、このようなフィルタの場合紫外線と共に赤外線も
透過してしまうという欠点を有する。したがって、フィ
ルタの温度が上昇し、また透過した赤外線により被照射
物も温度上昇して被照射物の変形や、多色刷り印刷原版
の場合に見当ずれ等が起こるという問題がある。さらに
フィルタが高熱になると施された蒸着膜が熱により剥離
してしまうこともある。
【0005】また、反射板3の集光点9は反射板3の曲
線により決まるが、空冷式の場合、紫外線ランプ2、反
射板3及びフィルタ4の冷却用の通気風を取り入れる取
入口10を確保する為に、フィルタ4は反射板3の下端
からさらに下方に配置する必要がある。従って、フィル
タ4は搬送装置8に接近して配置されることになり、被
照射物は、熱せられたフィルタ4の幅射熱の影響を受け
さらに温度上昇が起こりやすい。
【0006】一方、水冷式の場合には、熱による影響は
少ないが、ガラス製の二重管と水のために紫外線、特に
300nm以下の短波長の紫外線の透過率が減少し、硬
化能力において空冷式に比較して劣るという欠点があ
る。
【0007】本発明は、被照射物の温度上昇が少なく且
つ硬化能力に優れた紫外線照射装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の紫外線照射装置
では、紫外線ランプの下方を除いて紫外線ランプを囲む
ように紫外線のみを選択的に反射する反射板が配置さ
れ、反射板の下方開口部に、紫外線ランプから反射板に
反射して下方に向かう反射光は透過し、紫外線ランプか
ら直接下方に向かう直接光は反射するフィルタが配置さ
れていることを特徴とする。
【0009】またフィルタが、紫外線ランプから反射板
に反射して下方に向かう反射光に対しては臨界角以下に
なるよう、また反射板を介さずに紫外線ランプから直接
下方に向かう直接光に対しては臨界角以上になるように
配置されていることを特徴とする。
【0010】さらにフィルタが断面形状において逆V字
形になるよう配置されていることを特徴とする。
【0011】またフィルタが断面形状において山形で、
山形の両辺が下方に突出するように湾曲しているように
なされていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1において本発明による紫外線
照射装置20では、図1の前後方向に伸びる箱状の本体
21内に直管形の紫外線ランプ22が配置され、紫外線
ランプ22の長手方向に、紫外線ランプ22の下方を除
いてその周囲を取り囲むように、紫外線のみを選択して
反射させ可視光及び赤外線を後方に透過させる反射板2
3(所謂コ−ルドミラ−)が配置されている。反射板2
3の上部には通気孔24が設けられている。なお25は
反射板23を支える支持部材、26は排気ダクト、また
30は被照射物を搬送する搬送装置である。
【0013】反射板23の下方開口部には紫外線ランプ
22の長手方向に沿ってフィルタ27が配置されてい
る。フィルタ27は石英製の平板部材27a、27bか
らなり、2枚を逆V字形、即ち山形に組み合わせ頂部を
合わせたような断面形状をしている。石英製の平板部材
27a、27bには蒸着膜は何ら施されていない。各平
板部材の下方は保持部材28に保持され、下方の支持部
材25と保持部材28の間には空気流入口29が設けら
れている。空気流入口29から本体21内に取り入れら
れた空気は、フィルタ27、紫外線ランプ22及び反射
板23を冷却し、通気孔24、排気ダクト26を通って
本体21の外に排気される。
【0014】フィルタ27は、紫外線ランプ22から出
て反射板23に反射して来た反射光Aを透過するが、紫
外線ランプから反射板23を介さずに直接来る直接光B
は反射するようになされている。即ち平板部材27a、
27bは、反射光に対しては臨界角(透過と反射の境界
角)以内になるよう、また直接光に対しては臨界角以上
になるような角度に配置されている。例えば平板部材2
7a、27bの材質が石英の場合屈折率は1.06であ
るから、臨界角は平板部材27a、27bの垂線に対し
てそれぞれ43°となる。従って、平板部材27a、2
7bの垂線に対してそれぞれ43°以内に入射する光
(反射光A)は透過するが、43°以上の角度で入射す
る光(直接光B)は反射する。
【0015】反射板23において赤外線と可視光が取り
除かれて紫外線のみからなる反射光は、フィルタに対し
て臨界角以内の角度で入射するのでフィルタ27を透過
し集光点Cに向かう。一方、紫外線ランプから直接来
る、紫外線、赤外線及び可視光のすべてを含む直接光B
はフィルタ27に対して臨界角以上の角度で入射するの
で反射板23方向に反射され、反射板23において赤外
線と可視光が取り除かれて紫外線のみが反射光としてフ
ィルタ27に臨界角以内の角度で入射し透過する。
【0016】従って、紫外線ランプ22から放射される
すべての光が反射板23において赤外線と可視光が取り
除かれて紫外線のみがフィルタ27を透過することにな
るので、フィルタや被照射物の温度上昇が防げる。
【0017】またフィルタ27は山形になされて、反射
板23により囲まれる空間内に入り込んでいるので、被
照射物から遠くなり、それだけ被照射物はフィルタから
の熱的影響を受けにくい。なお、フィルタ27は紫外線
ランプ22に接近して配置されることになるが、フィル
タ27は、空気流入口29から流入する空気により冷却
される一方、蒸着膜が全く施されていないので温度上昇
による影響はない。
【0018】図2の紫外線照射装置31(図1と同じ部
材には同じ符号が付されている)ではフィルタ32は、
下方に突出するように湾曲した石英製の湾曲板部材32
a、32bからなり、この2枚の湾曲板部材を山形に組
み合わせ頂部を合わせたような断面形状をしている。湾
曲板部材32a、32bには蒸着膜は何ら施されていな
い。
【0019】また図2の紫外線照射装置では、反射板2
3と同じ材質からなる補助反射板33が設けられ、フィ
ルタ32で反射したが反射板23に入射しない、即ち反
射板23でカバ−できない光を反射するようになされて
いる。なおこのような補助反射板33は図1の紫外線照
射装置に配置することもできる。
【0020】なお、図示のフィルタでは、2枚の平板部
材や湾曲板部材を山形に組み合わせてなるが、1枚の部
材で構成されていてもよい。
【0021】
【実施例】図1の紫外線照射装置を用いてその光学的特
性を測定した。なお反射板23の下方開口部の幅Dは9
4mm、空気流入口29の高さEは10mm、空気流入
口29の上端から紫外線ランプ22の中心までの距離F
は50mm、空気流入口29の上端からフィルタ27の
頂部までの距離Gは34mmである。紫外線22として
6KWのメタルハライドランプを使用し、紫外線ランプ
22の中心から集光点までの距離(照射距離)を100
mmとし、コ−ト紙に紫外線硬化型オフセットインキ墨
を塗布したものを2m/minの速度で移動しながら、
紫外線照射計(感度波長域300〜400nm)を用い
測定して、ピ−ク照度、UV光量及びUVインキ硬化ス
ピ−ドを求めた。その結果を表1に示す。
【0022】なお比較例として、図5の紫外線照射装置
を従来例1とし、図6の紫外線照射装置を従来例2とし
て、図1の紫外線装置と同じ条件で測定しその結果を表
1に併せて示した。ただし図5の紫外線照射装置(従来
例1)において、反射板3の下方開口部の幅は94m
m、空気流入口10の高さは10mm、紫外線ランプ2
の中心から集光点9までの距離(照射距離)を100m
mとした。また図6の紫外線照射装置(従来例2)にお
いて、反射板15の下方開口部の幅は135mm、本体
14の下端から紫外線ランプ11の中心までの距離は3
5mm、照射距離を85mmとした。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、本発明装置は、水冷式の従来例
2に比較して、ピ−ク照度において遥かに優れ、また空
冷式の従来例1に比較してもピ−ク照度が勝っている。
従って、UV光量及びUVインキ硬化スピ−ドにおいて
従来例1及び2より優れている。
【0025】また、上述したと同じ装置を用い、被照射
物として厚さ0.28mmのコ−ト紙(図3)、厚さ
0.24mmのアルミニウム板(図4)を用いて、搬送
スピ−ドを変えて温度上昇を測定した結果を図3及び図
4に示す。この結果から、本発明装置は従来例1及び2
に比較して温度上昇が少ないことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明の紫外線照射装置では、反射板の
下方開口部に、紫外線ランプから反射板に反射して下方
に向かう反射光は透過し、紫外線ランプから直接下方に
向かう直接光は反射するフィルタが配置されているの
で、紫外線ランプから放射されるすべての光が反射板に
おいて赤外線と可視光が取り除かれて、紫外線のみがフ
ィルタに入射され透過することになるので、フィルタや
被照射物の温度上昇が防げ、被照射物の変形や、多色刷
り印刷原版の場合に見当ずれが防止できる。
【0027】また、水冷式のように紫外線が減衰するこ
とがないので、紫外線硬化樹脂等を硬化させる硬化能力
において優れている。さらに、フィルタは被照射物から
離れて配置されているので、被照射物はフィルタの輻射
熱による影響を受けにくく温度上昇しにくい。またフィ
ルタには蒸着膜が無くまた施す必要もないので、フィル
タが紫外線ランプに接近して配置されていても、蒸着膜
がある場合のように熱に対する心配をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紫外線照射装置の断面図。
【図2】本発明による別の紫外線照射装置の断面図。
【図3】被照射物としてコ−ト紙を用いて温度上昇を測
定したグラフ。
【図4】被照射物としてアルミニウム板を用いて温度上
昇を測定したグラフ。
【図5】従来の紫外線照射装置(空冷式)の断面図。
【図6】従来の紫外線照射装置(水冷式)の断面図。
【符号の説明】
20 紫外線照射装置 21 本体 22 紫外線ランプ 23 反射板 24 通気孔 25 支持部材 26 排気ダクト 27 フィルタ 27a 平板部材 27b 平板部材 28 保持部材 29 空気流入口 30 搬送装置 31 紫外線照射装置 32 フィルタ 32a 湾曲板部材 32b 湾曲板部材 33 補助反射板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線ランプの下方を除いて紫外線ランプ
    を囲むように紫外線のみを選択的に反射する反射板が配
    置され、反射板の下方開口部に、紫外線ランプから反射
    板に反射して下方に向かう反射光は透過し、紫外線ラン
    プから直接下方に向かう直接光は反射するフィルタが配
    置されていることを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 【請求項2】フィルタが、紫外線ランプから反射板に反
    射して下方に向かう反射光に対しては臨界角以下になる
    よう、また反射板を介さずに紫外線ランプから直接下方
    に向かう直接光に対しては臨界角以上になるように配置
    されている請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 【請求項3】フィルタが断面形状において逆V字形にな
    るよう配置されている請求項1又は2に記載の紫外線照
    射装置。
  4. 【請求項4】フィルタが断面形状において山形で、山形
    の両辺が下方に突出するように湾曲している請求項1又
    は2に記載の紫外線照射装置。
JP3124697A 1997-01-30 1997-01-30 紫外線照射装置 Pending JPH10213700A (ja)

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JP (1) JPH10213700A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065934A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 岩崎電気株式会社 光照射装置
JP2018156113A (ja) * 2018-06-18 2018-10-04 岩崎電気株式会社 光照射装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065934A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 岩崎電気株式会社 光照射装置
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