JPH10213540A - 赤外線吸収式油分測定器 - Google Patents

赤外線吸収式油分測定器

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JPH10213540A
JPH10213540A JP1493197A JP1493197A JPH10213540A JP H10213540 A JPH10213540 A JP H10213540A JP 1493197 A JP1493197 A JP 1493197A JP 1493197 A JP1493197 A JP 1493197A JP H10213540 A JPH10213540 A JP H10213540A
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JP
Japan
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infrared absorption
measuring
cell
type oil
measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP1493197A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Uda
康之 宇田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、測定時間を顕著にに短縮でき
且つ高精度の油分測定ができる赤外線吸収式油分測定器
を提供することにある。 【解決手段】本発明は、差し替え可能式赤外吸収スペク
トル非関与性材質セルを設置して成ることを特徴とする
赤外線吸収式油分測定器にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線吸収式油分測
定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属管は大形金属素材を引抜き
することにより製造されている。また金属棒は大形金属
素材を圧延することにより製造されている。
【0003】これらの引抜き工程や圧延工程は大形金属
素材へ潤滑油を塗布して行うのが通例である。このため
得られた金属管や金属棒には潤滑油が付いているのが通
例である。
【0004】これらの付着潤滑油は金属管や金属棒の防
湿、防錆作用も発揮することから、付着潤滑油を洗浄す
ることなくそのまま需要家へ出荷することもあるが、金
属管や金属棒の大半は付着潤滑油を洗浄して出荷するよ
うになっている。
【0005】この出荷に先立って金属管や金属棒は付着
潤滑油を定量するのが通例である。従来、この金属管の
付着潤滑油の定量は次の二方法で行われている。
【0006】(1)重量測定方法 まず、金属管材試料を採取し、その表面積を正確に
測定する。
【0007】 次に、これらの金属管材試料を一定量
の有機溶剤、例えば四塩化炭素或いはフッ素系有機溶剤
(ダイキン工業社のS316等がある)等で抽出、洗浄
する。
【0008】 次に、化学天秤で予めその重量を正確
に秤量してある(空重量=W1 g)シャーレへ抽出、洗
浄液を入れ、それから油分が蒸発しない温度に加熱して
有機溶剤を蒸発、揮散させる。
【0009】 次に、油分が残留しているシャーレを
化学天秤で正確に秤量する。(油分残留重量=W2 g) 残留油分W3 を次式より算出する。
【0010】W2 −W1 =残留油分(W3 g) 最後に、で測定した金属管材試料の表面積と、
で算出された油分量とから単位表面積当りの油分量を算
出する。
【0011】(2)溶剤抽出・赤外線吸収式油分濃度測
定方法 まず、金属管材試料を採取し、その表面積を正確に
測定する。
【0012】 次に、これらの金属管材試料を一定量
の有機溶剤、例えば四塩化炭素或いはフッ素系有機溶剤
(ダイキン工業社のS316等がある)等で抽出、洗浄
する。
【0013】 次に、その抽出、洗浄液を赤外線吸収
式油分濃度測定器の測定槽内へ装着し、その油分を測定
する。
【0014】 最後に、で測定した金属管材試料の
表面積と、で測定された油分量とから単位表面積当り
の油分量を算出する。
【0015】これらの二方法は次のような難点があっ
た。
【0016】(1)重量測定方法の難点 この方法では有機溶剤分を蒸発揮散させるため、その蒸
発揮散時間がかかり、測定時間が遅れる難点がある。
【0017】また、重量測定を化学天秤で行うが、化学
天秤は感度が0.1mgである。このため0.1mg以下の
極微量の油分を測定することが技術的に困難である。
【0018】また、この方法では空気中の水分が残留油
分に吸着し、その結果測定誤差を与える難点がある。
【0019】(2)溶剤抽出・赤外線吸収式油分濃度測
定方法 この方法は金属管材試料を一定量の有機溶剤で抽出、洗
浄するのにやや時間がかかる難点があるが、重量測定方
法より短時間に測定できることから広く実用されてい
る。
【0020】図2は従来の赤外線吸収式油分測定器の赤
外線吸収測定部分を示した側面説明図である。
【0021】図2において1はサンプル注入口、2は赤
外線吸収測定部、3は測定槽、4は測定槽排出口であ
る。
【0022】即ち、従来の溶剤抽出・赤外線吸収式油分
濃度測定方法では、まず赤外線吸収式油分濃度測定器に
固定されている測定槽3内へ標準サンプル〔溶媒のみ=
油分ゼロ〕を直接入れてその赤外線吸収測定を行い、次
に測定槽3内へ測定サンプル〔上記の(2)の〜で
得られた抽出、洗浄液〕を直接入れてその赤外線吸収測
定を行っていた。
【0023】換言すれば、従来の溶剤抽出・赤外線吸収
式油分濃度測定方法では次のように行っていた。
【0024】 まず、赤外線吸収式油分濃度測定器の
測定槽3内へ標準サンプル〔溶媒のみ=油分ゼロ〕の出
し入れを数回繰り返し、それにより測定槽3内を完全に
標準サンプル、即ち溶媒のみ=油分ゼロとする。
【0025】 この測定槽3内が標準サンプル、即ち
溶媒のみ=油分ゼロと状態のときの赤外線吸収スペクト
ルをゼロ点としてゼロ調整する。
【0026】赤外線吸収スペクトルは図2に向かって左
側より矢印方向に赤外線を測定槽3内に照射し、その吸
収スペクトルを赤外線吸収測定部2で測定する。
【0027】ゼロ点調整後、測定槽排出口4より測定槽
3内の標準サンプルを排出する。
【0028】 次に、測定槽3内へ測定サンプル〔上
記の(2)の〜で得られた抽出、洗浄液〕の出し入
れを数回繰り返し、それにより測定槽3内を完全に測定
サンプル、即ち。上記の(2)の〜で得られた抽
出、洗浄液とする。
【0029】 この測定槽3内が測定サンプルの状態
のときの赤外線吸収スペクトルを測定し、油分を定量す
る。
【0030】油分測定が終了したら、測定槽排出口4よ
り測定槽3内より測定サンプルを排出する。
【0031】 次に、測定槽3内へ標準サンプル〔溶
媒のみ=油分ゼロ〕の出し入れを数回繰り返し、それに
より測定槽3内を完全に標準サンプル、即ち溶媒のみ=
油分ゼロとする。
【0032】 この測定槽3内が標準サンプル、即ち
溶媒のみ=油分ゼロと状態のときの赤外線吸収スペクト
ルをゼロ点として再度確認する。
【0033】ゼロ点確認後、測定槽3内より標準サンプ
ルを排出する。
【0034】このような訳で従来の溶剤抽出・赤外線吸
収式油分濃度測定方法では、次のような難点があった。
【0035】 測定サンプルが複数のときには、その
都度これら〜の操作を繰り返し行う必要があり、測
定能率が極めて悪かった。
【0036】 測定槽3内へ測定サンプルを繰り返し
置換しても、完全に置換できないこともあり、測定誤差
を招く懸念があった。
【0037】 測定槽3内へ測定サンプルを繰り返し
置換する際、狭いサンプル注入口1周辺に測定サンプル
が付着し、その結果測定誤差を招く懸念があった。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、測定時間を顕著にに短
縮でき且つ高精度の油分測定ができる赤外線吸収式油分
測定器を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、差し替え可能式赤外吸収スペクトル非関与性材質
セルを設置して成ることを特徴とする赤外線吸収式油分
測定器にある。
【0040】本発明において赤外吸収スペクトル非関与
性材質セルとしては塩類セル、石英セル等かある。塩類
セルとしては臭化カリウムセルや塩化ナトリウムセル等
がある。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明の赤外線吸収式油分
測定器の一実施例を図面により説明する。
【0042】図1は本発明の赤外線吸収式油分測定器の
一実施例を側面説明図である。
【0043】図1において1はサンプル注入口、2は赤
外線吸収測定部、5は蓋部、6は差し替え可能式赤外吸
収スペクトル非関与性材質セル、7はセル止め、8は回
動部である。
【0044】本発明において蓋部5は回動部8を介して
矢印方向に開閉可能である。
【0045】また、本発明において差し替え可能式赤外
吸収スペクトル非関与性材質セル6は、蓋部5を開ける
と容易に差し替え可能である。
【0046】ここにおいて実際の作業では差し替え可能
式赤外吸収スペクトル非関与性材質セル6を複数個作成
しておき、それらはそれぞれ洗浄、乾燥処理しから保管
されている。この一実施例では赤外吸収スペクトル非関
与性材質セルとして石英セルを用いたが、塩類セル、例
えば臭化カリウムセル、塩化ナトリウムセルを用いられ
ることは勿論である。
【0047】従って本発明の赤外線吸収式油分測定器の
一実施例従来では、従来の赤外線吸収式油分測定器のよ
うに測定槽3内を標準サンプル又は測定サンプルで繰り
返し置換する必要がない。
【0048】このため本発明の赤外線吸収式油分測定器
の一実施例従来では、測定時間を顕著に短縮でき且つ高
精度の油分測定ができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の赤外線吸収式油分測定器は測定
時間を顕著に短縮でき且つ高精度の油分測定ができるも
のであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線吸収式油分測定器の一実施例を
側面説明図である。
【図2】従来の赤外線吸収式油分測定器の赤外線吸収測
定部分を示した側面説明図であ
【符号の説明】
1 サンプル注入口 2 赤外線吸収測定部 3 測定槽 4 測定槽排出口 5 蓋部 6 差し替え可能式赤外吸収スペクトル非関与性材質セ
ル 7 セル止め 8 回動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】差し替え可能式赤外吸収スペクトル非関与
    性材質セルを設置して成ることを特徴とする赤外線吸収
    式油分測定器。
  2. 【請求項2】赤外吸収スペクトル非関与性材質セルが臭
    化カリウムセル若しくは塩化ナトリウムセルであること
    を特徴とする請求項1記載の赤外線吸収式油分測定器。
  3. 【請求項3】赤外吸収スペクトル非関与性材質セルが石
    英セルであることを特徴とする請求項1記載の赤外線吸
    収式油分測定器。
JP1493197A 1997-01-29 1997-01-29 赤外線吸収式油分測定器 Pending JPH10213540A (ja)

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JP1493197A JPH10213540A (ja) 1997-01-29 1997-01-29 赤外線吸収式油分測定器

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JP1493197A JPH10213540A (ja) 1997-01-29 1997-01-29 赤外線吸収式油分測定器

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011509414A (ja) * 2008-01-09 2011-03-24 オロノ スペクトラル ソリューションズ インク 流体中の分析対象物含有量の測定装置
CN102192893A (zh) * 2011-05-26 2011-09-21 南京大学 一种快速测定水中油类的红外光度法
CN103364361A (zh) * 2013-04-09 2013-10-23 唐松林 一种不使用氟氯化碳类试剂快速测定水中油类的红外光度法
CN105954228A (zh) * 2016-07-04 2016-09-21 江南大学 基于近红外光谱的油砂中金属钠含量的测量方法

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