JPH10212626A - ピッチ系炭素繊維の製造方法 - Google Patents

ピッチ系炭素繊維の製造方法

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JPH10212626A
JPH10212626A JP1609097A JP1609097A JPH10212626A JP H10212626 A JPH10212626 A JP H10212626A JP 1609097 A JP1609097 A JP 1609097A JP 1609097 A JP1609097 A JP 1609097A JP H10212626 A JPH10212626 A JP H10212626A
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pitch
fiber
carbon fiber
nozzle
approach
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JP1609097A
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Osamu Kato
攻 加藤
Tsutomu Kihara
勉 木原
Yutaka Arai
豊 荒井
Masatoshi Furuyama
昌利 古山
Takeshi Kobayashi
健 小林
Katsuyuki Doken
克之 道券
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NIPPON GURAFUAITO FIBER KK
Nippon Graphite Industries Ltd
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
NIPPON GURAFUAITO FIBER KK
Nippon Graphite Industries Ltd
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張弾性率が高くしかも圧縮強度が高い炭素
繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 メソフェーズピッチを溶融紡糸した後、
不融化処理し、焼成処理して炭素繊維を製造する方法に
おいて、340℃での非配向炭素率が0.16〜0.3
1の範囲にあるメソフェーズピッチを溶融した後に該ピ
ッチをノズル入口部で一旦縮流し、該ノズル入り口部通
過後にノズル入り口部よりも径の大きな導入孔へ拡大
し、該導入孔から吐出孔に至るノズルの形状が導入孔側
に40〜150°の角度に開いた第1アプローチ部およ
び第1アプローチ部と吐出孔の間に位置する導入孔側に
170〜185°に開いた第2アプローチ部で再度縮流
し、第2アプローチ部の集束部分に設けられた吐出孔を
通過させて紡糸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピッチ系炭素繊維の
製造方法に関するものであり、特に引張弾性率が高くし
かも圧縮強度が高い炭素繊維の製造方法に関するもので
ある。本発明にて得られた高引張強度、高弾性率、そし
て高圧縮強度炭素繊維は、宇宙・航空産業、スポーツ・
レジャー産業または自動車産業、建築産業などの種々の
産業分野において使用される複合材料の強化繊維として
好適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】ピッチ系炭素繊維のうちメソフェーズピ
ッチを出発原料とする炭素繊維は、極めて高い弾性率を
有するものを製造することができるという長所を有す
る。その弾性率は、黒鉛結晶のA軸方向の理論弾性率に
ほぼ匹敵する950GPa程度のものまで工業的に製造
可能なレベルまで達している。また、引張強度も3〜4
GPa程度のものがすでに市販されており、最近では高
強度炭素繊維の代表であるPAN系炭素繊維に匹敵する
性能のものが得られるようになっている。
【0003】しかし、ピッチ系炭素繊維を用いた複合材
料はポリアクリルニトリル(PAN)系炭素繊維を用い
た複合材料に比べ、その圧縮特性、特に圧縮強度が著し
く劣るという欠点がある。ところが、そのPAN系炭素
繊維といえども弾性率が高くなると圧縮強度が低下する
ことから、炭素繊維の剛性を利用した薄物材料としての
特徴を活かしきれていない。
【0004】曲げ強度などの複合材料の実用特性は主に
繊維の圧縮強度が左右しており、ピッチ系炭素繊維はP
AN系炭素繊維に比べて圧縮強度が著しく低いため、複
合材料としての用途に制限があった。かかる問題点に関
し、特開平2−14023号公報には、光学的異方性相
を5〜40%含むピッチを数100Pa・sというピッ
チの溶融紡糸としては著しく高い紡糸粘度で紡糸を行い
炭素繊維を製造することで圧縮強度を改善する方法が開
示されている。
【0005】また、特開平3−816号公報には、ピッ
チ系炭素繊維にホウ素イオンを真空下で注入することに
より圧縮強度を改善する方法が記載されている。しかし
ながら、これらの方法は従来の炭素繊維の製造方法に比
し製造条件が極めて特異であったり、工業的にみて非実
用的な工程を必要とするなど、工業的に圧縮強度を改善
したピッチ系炭素繊維を得る方法としては多くの問題が
あった。炭素繊維の剛性を活かしつつ複合材料の圧縮物
性を改善させるためには炭素繊維そのものの圧縮物性を
向上させる必要がある。
【0006】最近、高強度、高弾性率の炭素繊維を得る
には、光学的異方性相が80%以上のピッチが不可欠で
あることが数多く提案されている。しかし、このような
ピッチから得られた炭素繊維は高温焼成に伴う黒鉛結晶
の発達により、高弾性率化は達成できるものの、圧縮強
度が低くなるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ピッチ系炭素繊維の圧
縮強度は、炭素繊維が持つ結晶子サイズの微細構造に左
右されるとともに、ラジアル、ランダム、オニオン構造
等と一般的に呼ばれる炭素繊維の軸に垂直に切断したい
わゆる横断面方向の巨視的構造によっても変化すること
が本発明者らが鋭意研究した結果明らかになった。圧縮
強度を高める横断面構造はある特定の繊維構造を必要と
し、炭素繊維内部はオニオンあるいはランダム構造でか
つ、炭素繊維表層はラジアル成分を余り含まないランダ
ム状のものが適しており、このような炭素繊維の横断面
方向の構造は一般的には溶融紡糸の段階で決定される
が、原料として用いるメソフェーズピッチの種類によっ
ても圧縮強度が大きく異なることが分かった。即ち、本
発明の目的は高圧縮強度の炭素繊維を提供することにあ
り、特に弾性率が500GPaを越える高弾性率領域で
あっても圧縮強度が高いピッチ系炭素繊維を工業的に簡
便に製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はメソフェーズピ
ッチを溶融紡糸した後、不融化処理し、焼成処理して炭
素繊維を製造する方法において、300℃での非配向炭
素率が0.21〜0.37の範囲にあり、340℃での
非配向炭素率が0.16〜0.31の範囲にあるメソフ
ェーズピッチを溶融した後に該ピッチをノズル入口部で
一旦縮流し、該ノズル入り口部通過後にノズル入り口部
よりも径の大きな導入孔へ拡大し、該導入孔から吐出孔
に至るノズルの形状が導入孔側に40〜150°の角度
に開いた第1アプローチ部および第1アプローチ部と吐
出孔の間に位置する導入孔側に170〜185°に開い
た第2アプローチ部で再度縮流し、第2アプローチ部の
集束部分に設けられた吐出孔を通過させて紡糸すること
を特徴とするピッチ系炭素繊維の製造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の炭素繊維の製造方法に出
発原料として用いるピッチは340℃での非配向炭素率
が0.16〜0.31の範囲にあるメソフェーズピッチ
である。本発明で用いる上記要件を満足するメソフェー
ズピッチは次に例示する方法で製造することができる。
【0010】本発明の効果を最大限に発揮させる炭素繊
維の出発原料であるメソフェーズピッチとしては重質歴
青物を水素化処理した後、第1段の熱処理と第2段の減
圧熱処理を施したものがある。重質歴青物は石炭系、石
油系のいずれでもよいが、特に重質歴青物中の重質部
分、即ちピッチ類が好適である。これらピッチ類として
は、石炭系としてはコールタールピッチ、石炭液化ピッ
チがあり、石油系としては、エチレンタールピッチ、デ
カントオイルピッチ等の各種ピッチがある。
【0011】またこれらピッチ類100重量部に対して
アントラセン油等を通常1〜200重量部混合すること
もできる。この重質歴青物を水素供与性溶剤または水素
ガスを用いて水素化処理してできた水素化歴青物を用い
ることができ、またこれらは予め濾過、沈降分離および
延伸分離等の手段で固形物を除去したものを用いること
ができる。
【0012】また重質歴青物100重量部に対して、2
環以上の縮合多環芳香族化合物の混合物を10〜200
重量部加えたものを、Ni−Mo系触媒固定床水素化塔
に通油しながら300〜450℃、水素圧50〜200
kg/cm2 、液空間速度(単位h-1:以下LHSVと
略す)が0.2〜1の条件下で連続的に水素化処理した
後、通常0.1〜10μmのフィルターで濾過して水素
化ピッチを得ることができる。必要があれば、減圧蒸留
装置に連続的に供給し、2環以上の縮合多環芳香族化合
物の混合物と低沸点成分を除去することもできる。
【0013】水素化処理において、ピッチの脱硫率は4
0%〜60%が好ましく、40%未満では同一メソフェ
ーズ含有率での非配向炭素率が高くなり、また60%を
越えると非配向炭素率が低くなり、高弾性率で高圧縮強
度の炭素繊維を得ることが困難になる。このような水素
化されたピッチを第1段の加熱処理と第2段の加熱処理
に供することによりメソフェーズピッチを得ることがで
きる。
【0014】この第1段の熱処理ではピッチを加熱処理
後、ポンプでパイプ型反応器に連続供給し、温度430
〜500℃、滞留時間2〜60分、常圧または加圧で加
熱処理を実施することが好ましい。この加熱処理により
原料の水素化されたピッチの重質化により高分子化を進
め、しかも実質上メソフェーズが生成する直前まで反応
を進め、得られた加熱処理ピッチのトルエン不溶分が好
ましくは10%以上50%以下となるようにする。この
ように加熱処理することによりピッチの収率が増加する
とともに、第2段の熱処理で短時間にメソフェーズ化す
ることが可能になる。
【0015】加熱処理ピッチのトルエン不溶分が50%
を越えるか、10%未満であると、同一メソフェーズで
非配向炭素率が大きく、あるいは小さくなり、目的のピ
ッチが得られないばかりか、第1段の加熱処理において
コークス化した成分が副生し易くトラブルの原因とな
り、またメソフェーズピッチの収率が低下し、さらに第
2段での熱処理によるメソフェーズ化に長時間を要して
紡糸性の良いピッチを得ることが困難になる。
【0016】第2段の熱処理によるメソフェーズ化の方
法としては公知の方法を採用することができる。第2段
の熱処理は第1段の熱処理で得られた加熱処理ピッチか
ら短時間で紡糸性を阻害する低分子量成分を除去すると
ともにメソフェーズ化を進めるものである。第2段の熱
処理は、通常温度340〜450℃、好ましくは370
〜420℃で、常圧あるいは減圧下に窒素等の不活性ガ
スを通気することにより行うことができる。この時の加
熱処理時間は、温度、不活性ガスの通気量等の条件によ
り任意に行い得るものであるが、通常1〜50時間、好
ましくは3〜20時間で行うことができる。不活性ガス
の通気量はピッチ1kg当たり0.02〜3.0m3
hが好ましい。
【0017】更に、短時間のうちに低分子量成分の除去
とメソフェーズ含量を高めるためには強制的な攪拌が効
率的である。しかも、この強制的な攪拌の採用で不均一
な加熱あるいは偏流によるコーキングの危険性を防止す
ることができる。このような工程を経て製造されたピッ
チはトルエン不溶分60〜100%、軟化点260〜3
20℃、キノリン不溶分10〜45%、メソフェーズ8
0〜100%という性状を有すると共に、さらに300
℃での非配向炭素率が0.21〜0.37であり340
℃での非配向炭素率が0.16〜0.31であるという
特徴を有することができる。又該ピッチは300℃−3
50℃にかけて非配向炭素率が10℃上昇するごとに通
常0.005〜0.05、好ましくは0.008〜0.
02低下するという特徴を有することができる。
【0018】このようにして得られた上記の非配向炭素
率の規定を満足するピッチは本発明で規定するノズルを
用いて、溶融粘度が通常10〜150Pa・s、好まし
くは20〜80Pa・sを示すような温度で、口径D4
が0.05〜0.5mmの吐出孔から、圧力1〜200
kg/cm2 程度で押出しながら100〜2000m/
minの引き取り速度で延伸し、繊維径が5〜20μm
のピッチ繊維とすることができる。ダイスに設ける吐出
孔数は通常1〜3000個にすることができ、導入孔1
個当たり吐出孔を1個あるいは2個以上設けることがで
きる。
【0019】本発明のピッチ繊維の紡糸においては、紡
糸ノズル下部に設けられたノズル入口部で一旦ピッチを
縮流したのち該ノズル入り口部を通過後に拡大し、該導
入孔から吐出孔に至る第1アプローチ部および第1アプ
ローチ部に続く第2アプローチ部で再度縮流し、第2ア
プローチ部の中央部分あるいは第2アプローチ部集束部
分に設けられた吐出孔を通過させて紡糸する。このよう
な紡糸ノズルの形状の具体例を図1に示すが、このよう
なノズルにより得られる炭素繊維は繊維表層のラジアル
成分が少なく、繊維断面全体では複数の構造を持つ横断
面構造となり、高い圧縮強度を保持することができる。
【0020】以下図1に基づいてノズルの形状を説明す
る。前記のような炭素繊維の構造をもたらすには導入孔
5から吐出孔8に至る角度θ1が通常40〜150°、
好ましくは60〜150°を形成する第1アプローチ部
および第1アプローチ部の終端に続いてさらに導入孔側
に開いた角度θ2が170〜185°、好ましくは17
5〜180°の第2アプローチ部を有するような形状の
ノズルを用いることが重要である。
【0021】導入孔部から吐出孔部へ縮流する際は滞留
部の少ない構造とするために図2a)のように一つのア
プローチ部のみを有するような形状のノズルとすると炭
素繊維表層部のラジアル構造が発達し好ましくなく、図
2b)のようにアプローチ部がなく導入孔下部が平坦な
円筒形状のノズルでは本発明が意図するような圧縮強度
の向上は得られない。
【0022】本発明で用いる紡糸ノズルにおいて第1ア
プローチ部の角度は、40°未満では第1アプローチ部
が長くなり不適切であり、150°を越えると圧縮強度
が低下してしまい第2アプローチ部を設ける効果が得ら
れ難くなる。第2アプローチ部の角度は170°未満で
は炭素繊維表層部のラジアル構造が発達してしまい好ま
しくなく、185°を越えると紡糸ダイス部分が紡糸圧
力に耐えられなくなり好ましくない。さらに優れた圧縮
強度を得るには導入孔を通常紡出方向に平行な円筒状と
し、導入孔の径D2を通常0.5〜10mm、好ましく
は1.2〜5mm、導入孔での滞留時間を1秒〜400
秒、好ましくは4〜200秒とすることが好ましい。
【0023】アプローチ部を合わせた導入孔長さL2は
通常2〜5mm、吐出孔長さL3は通常0.1〜0.5
mm、第2アプローチ部の開いた角度θ2は180°の
いわゆる紡出方向に垂直で平坦な第2アプローチ部のも
のが好ましく用いられる。導入孔が0.5mm未満ある
いは10mmを越えると圧縮強度がやや低下し、同様に
滞留時間が1秒未満あるいは400秒を越えると優れた
圧縮強度の繊維を得ることができにくくなる。
【0024】また、ノズル入口部での溶融したピッチの
縮流は紡糸ダイス4上に設けたオリフィスのあるテンプ
レート2を用いて行うことができる。このオリフィスの
形状は繊維断面の中央部の構造に深く係わり、円形ある
いはスリット型の形状が好ましく、またここで受ける溶
融ピッチの剪断速度は通常5s-1〜10000s-1であ
り、5s-1未満あるいは10000s-1を越えると圧縮
強度の改善は不十分となる。テンプレートの板厚L1は
通常0.3〜0.5mm、オリフィス径あるいはオリフ
ィス幅D1は通常0.1〜0.5mmのものが用いられ
る。
【0025】また、第2アプローチ部の導入孔側に開い
た最大径D3は通常導入孔径D2の0.01〜0.8
倍、吐出孔径D4の1.5〜30倍が好ましく、これに
より溶融ピッチをオリフィスで一旦縮流したのち導入孔
で拡大し、導入孔から吐出孔に至る第1および第2アプ
ローチ部で再度縮流し、第2アプローチ部中央に設けら
れた吐出孔を通過させて紡糸することができる。吐出孔
の形状はどのような形状でも適用できるが、圧縮強度の
向上をもたらすには円形の吐出孔を用いることが最も好
ましい。このようにして紡糸されたピッチ繊維は、次に
酸化性ガス雰囲気下、通常100〜360℃、好ましく
は130〜320℃で通常10分〜10時間、好ましく
は1〜6時間不融化処理に供される。
【0026】酸化性ガスとしては酸素、空気あるいはこ
れらに二酸化窒素、塩素等を混合したガス雰囲気が好ま
しく用いられる。不融化処理した繊維は窒素、アルゴン
等の不活性ガス雰囲気下で通常1000〜3000℃の
炭化あるいは黒鉛化等の焼成処理に供され、このように
して圧縮強度が改善されたピッチ系炭素繊維を得ること
ができる。なお、該焼成処理前に不活性ガス雰囲気中で
300〜800℃で一次炭化を行うこともできる。
【0027】本発明によって得られる炭素繊維は引張弾
性率が通常500〜1000GPaで圧縮強度が通常5
00〜1100MPaの特性を有することができる。さ
らに、本発明で得られた炭素繊維は500℃以上の酸化
性ガスの雰囲気にさらされても優れた耐酸化性を示すこ
とができる。なお、ピッチの脱硫率は自動燃焼管式硫黄
分試験器を用いて、JIS K2541(原油および石
油製品硫黄分試験方法)4.4に準じて測定した。
【0028】本発明においてメソフェーズピッチとは、
偏光顕微鏡でピッチの断面を観察した際に見ることがで
きる光学的異方性を示すピッチであり、その含有量は光
学的異方性の面積分率で示す。
【0029】非配向炭素率の測定は、公知の方法〔西
沢、第14回炭素材料学会年会、1A15(198
7)〕に準拠して13C−NMR(Bruker社製、
MSL−300型)で行う。試料約0.5gを内径9m
mの高温NMR用サンプル管に採取し、高温用ブローブ
ヘッド内に入れ、窒素気流中昇温速度5℃/minで加
熱し、所定の温度(300℃、340℃)で測定した。
【0030】スペクトルは大きく3つに分け得る。第一
は、10〜40ppmに見られるアリファティク炭素の
シグナルである。他の2つは、130ppm及び180
ppmを中心としたアロマティク炭素のシグナルであ
る。そして、アロマティクシグナル中130ppmのシ
グナルは配向していない分子のアロマティク炭素であ
り、一方180ppmのシグナルは配向した分子のアロ
マティク炭素である。非配向炭素率は以下の式により求
められる。
【0031】
【数1】
【0032】炭素繊維の引張物性はJIS−R−760
1に規定されているストランド引張試験法に準じて測定
した。炭素繊維の圧縮物性はASTM−D3410に規
定されている0°圧縮強度試験法に準じて測定した。
【0033】本発明においてキノリン不溶分はJIS
K2425−1983に記載の遠心法、即ち試料1gを
温キノリン30mlに溶解し80℃で30分加熱した後
1400G以上で遠心分離した後アセトンで遠心分離し
て得られた不溶分の質量を測定する方法を採用した。
【0034】本発明においてトルエン不溶分はJIS
K2425−1983に記載の方法、即ち試料10gに
温トルエン50mlを加えて還流しながら加熱沸騰させ
吸引濾過してトルエン、アセトンで洗浄して得られる濾
過物の質量を測定する方法を採用した。
【0035】剪断速度γは以下の式から算出した。 γ=32Q/(πDI3 ) Q: ピッチ吐出量(m3 /s) DI:オリフィス径(m)
【0036】
【発明の効果】本発明により炭素繊維内部はオニオンあ
るいはランダム構造でかつ、炭素繊維表層はラジアル成
分を余り含まないランダム状の構造の炭素繊維を得るこ
とができ、得られたピッチ系炭素繊維は引張強度および
引張弾性率に優れているのみならず、圧縮強度が高いと
いう特徴を有することができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに制限されるものでない。 (実施例1)軟化点60℃のコールタールピッチ100
重量部に対して、アントラセン油50重量部加えたもの
を、Ni−Mo系触媒固定床水素化塔に5L/minで
通油しながら380℃、水素圧150kg/cm2 、L
HSVが0.25の条件下で連続的に水素化処理した
後、3μmのフィルターで濾過しながら、280℃、圧
力4〜5torrの条件下の蒸留塔へ連続的に供給し
て、溶剤およびピッチ中の低沸点分を除去し、脱硫率5
5%の水素化ピッチを得た。この水素化ピッチを250
℃で加熱溶融後パイプ型反応器に連続的に供給し、常圧
下450℃で45分処理してピッチAを得た。得られた
ピッチAの軟化点は150℃、トルエン不溶分は15%
であった。
【0038】引続き30kgのピッチAを反応器に供給
し、窒素を3.6m3 /hで通気しながら攪拌し、温度
400℃で10時間熱処理を行い、軟化点310℃、キ
ノリン不溶分38%、トルエン不溶分72%、メソフェ
ーズ含量94%、非配向炭素率が300℃で0.25、
340℃で0.20の炭素繊維用ピッチBを得た。
【0039】このピッチBを用いて図1に示すように吐
出孔径D4が0.14mm、吐出孔長さL3が0.28
mm、吐出孔数1000個、第2アプローチ部の導入孔
側に開いた側の径D3が0.8mm、導入孔に至るピッ
チの各流路にはオリフィス径D1が0.3mm、テンプ
レート板厚L1が0.5mm、孔の形状が円形のオリフ
ィスを使用し、導入孔径D2が2mm、導入孔長さL2
が5mm、第1アプローチ部の導入孔側に開いた角度θ
1が90°、第2アプローチ部の導入孔側に開いた角度
θ2が180°で第2アプローチ部の中心に吐出孔が設
けられたノズルを用いて、メソフェーズピッチの溶融粘
度が60Pa・s、引き取り速度300m/min、導
入孔での滞留時間が30秒、オリフィスでの剪断速度1
850s -1で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、この
ピッチ繊維をケンスに採取した。
【0040】このピッチ繊維をケンスに収納したまま、
空気に二酸化窒素を3体積%添加した混合ガス雰囲気内
で2℃/minで昇温し、そのまま300℃に30分保
持して不融化繊維を得た。この不融化を収納したケンス
をそのまま窒素ガス雰囲気下で不融化繊維を10℃/m
inで昇温し、400℃まで昇温しその温度で30分保
持し、一次炭化を行った。次のこの炭化繊維を2500
℃の温度で黒鉛化を行い炭素繊維を得た。
【0041】得られた繊維の引張弾性率は600GP
a、引張強度は3.8GPa、圧縮強度は520MPa
であった。この炭素繊維の横断面方向の断面を走査型電
子顕微鏡で観察したところ繊維中央部、約3μm部分は
オニオン構造状であり、外層部が約1.5μmの厚みで
ラジアル状の構造を呈していた。
【0042】(実施例2)軟化点60℃のコールタール
ピッチ100重量部に対して、アントラセン油50重量
部加えたものを、Ni−Mo系触媒固定床水素化塔に5
L/minで通油しながら370℃、水素圧150kg
/cm2 、LHSVが0.25の条件下で連続的に水素
化処理した後、3μmのフィルターで濾過しながら、2
80℃、圧力4〜5torrの条件下の蒸留塔へ連続的
に供給して、溶剤およびピッチ中の低沸点分を除去し、
脱硫率45%の水素化ピッチを得た。この水素化ピッチ
を250℃で加熱溶融後パイプ型反応器に連続的に供給
し、常圧下450℃で45分処理してピッチCを得た。
得られたピッチCの軟化点は155℃、トルエン不溶分
は18%であった。
【0043】引続き30kgのピッチCを反応器に供給
し、窒素を3.6m3 /hで通気しながら攪拌し、温度
400℃で9.5時間熱処理を行い、軟化点310℃、
キノリン不溶分37%、トルエン不溶分68%、メソフ
ェーズ含量92%、非配向炭素率が300℃で0.2
7、340℃で0.22の炭素繊維用ピッチDを得た。
【0044】このピッチDを実施例1と同じノズルでか
つ同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、
このピッチ繊維をケンスに採取した。このピッチ繊維を
ケンスに収納したまま、実施例1と同じ条件で不融化・
一次炭化・黒鉛化処理を行い炭素繊維を得た。得られた
繊維の引張弾性率は580GPa、引張強度は3.8G
Pa、圧縮強度は560MPaであった。
【0045】(実施例3)実施例2で用いたピッチCを
30kg反応器に供給し、窒素を3.6m3 /hで通気
しながら攪拌し、温度390℃で13時間熱処理を行
い、軟化点306℃、キノリン不溶分34%、トルエン
不溶分68%、メソフェーズ含量88%、非配向炭素率
が300℃で0.33、340℃で0.28の炭素繊維
用ピッチEを得た。
【0046】このピッチEを実施例1と同じノズルでか
つ同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、
このピッチ繊維をケンスに採取した。このピッチ繊維を
ケンスに収納したまま、実施例1と同じ条件で不融化・
一次炭化・黒鉛化処理を行い炭素繊維を得た。得られた
繊維の引張弾性率は580GPa、引張強度は3.7G
Pa、圧縮強度は590MPaであった。
【0047】(実施例4)実施例2で用いたピッチCを
30kg反応器に供給し、窒素を3.6m3 /hで通気
しながら攪拌し、温度380℃で15時間熱処理を行
い、軟化点302℃、キノリン不溶分32%、トルエン
不溶分62%、メソフェーズ含量82%、非配向炭素率
が300℃で0.35、340℃で0.30の炭素繊維
用ピッチFを得た。
【0048】このピッチFを実施例1と同じノズルでか
つ同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、
このピッチ繊維をケンスに採取した。このピッチ繊維を
ケンスに収納したまま、実施例1と同じ条件で不融化・
一次炭化処理した。次にこの炭化繊維を2650℃の温
度で黒鉛化を行い炭素繊維を得た。得られた繊維の引張
弾性率は680GPa、引張強度は3.9GPa、圧縮
強度は510MPaであった。
【0049】(比較例1)軟化点60℃のコールタール
ピッチ100重量部に対して、アントラセン油60重量
部加えたものを、Ni−Mo系触媒固定床水素化塔に5
L/minで通油しながら380℃、水素圧150kg
/cm2 、LHSVが0.2の条件下で連続的に水素化
処理した後、3μmのフィルターで濾過しながら、28
0℃、4〜5torrの条件下の蒸留塔へ連続的に供給
して、溶剤およびピッチ中の低沸点分を除去し、脱硫率
60%の水素化ピッチを得た。
【0050】この水素化ピッチを250℃で加熱溶融後
パイプ型反応器に連続的に供給し、常圧下450℃で4
5分処理してピッチGを得た。得られたピッチGの軟化
点は140℃、トルエン不溶分は13%であった。引続
き30kgのピッチGを反応器に供給し、窒素を3.6
3 /hで通気しながら攪拌し、温度400℃で10時
間熱処理を行い、軟化点308℃、キノリン不溶分37
%、トルエン不溶分65%、メソフェーズ含量96%、
非配向炭素率が340℃で0.14の炭素繊維用ピッチ
Hを得た。このピッチHを実施例1と同じノズルでかつ
同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、こ
のピッチ繊維をケンスに採取した。
【0051】このピッチ繊維をケンスに収納したまま、
実施例1と同じ条件で不融化・一次炭化・黒鉛化処理を
行い炭素繊維を得た。得られた繊維の引張弾性率は63
0GPa、引張強度は3.8GPa、圧縮強度は420
MPaであった。この炭素繊維の横断面方向の断面を走
査型電子顕微鏡で観察したこところ繊維中央部、約4μ
m部分はオニオン構造状であり、外層部が約1.5μm
の厚みでラジアル状の構造を呈していた。
【0052】(比較例2)軟化点60℃のコールタール
ピッチ100重量部に対して、アントラセン油50重量
部加えたものを、Ni−Mo系触媒固定床水素化塔に8
L/minで通油しながら370℃、水素圧150kg
/cm2 、LHSVが0.4の条件下で連続的に水素化
処理した後、3μmのフィルターで濾過しながら、28
0℃、4〜5torrの条件下の蒸留塔へ連続的に供給
して、溶剤およびピッチ中の低沸点分を除去し、脱硫率
30%の水素化ピッチを得た。この水素化ピッチを25
0℃で加熱溶融後パイプ型反応器に連続的に供給し、常
圧下450℃、45分処理してピッチIを得た。得られ
たピッチIの軟化点は165℃、トルエン不溶分は23
%であった。
【0053】引続き30kgのピッチIを反応器に供給
し、窒素を3.6m3 /hで通気しながら攪拌し、温度
400℃で10時間熱処理を行い、軟化点308℃、キ
ノリン不溶分41%、トルエン不溶分80%、メソフェ
ーズ含量88%、非配向炭素率が340℃で0.38の
炭素繊維用ピッチJを得た。このピッチJを実施例1と
同じノズルでかつ同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピ
ッチ繊維を得、このピッチ繊維をケンスに採取した。こ
のピッチ繊維をケンスに収納したまま、実施例1と同じ
条件で不融化・一次炭化・黒鉛化処理を行い炭素繊維を
得た。得られた繊維の引張弾性率は500GPa、引張
強度は3.5GPa、圧縮強度は420MPaであっ
た。
【0054】(比較例3)比較例2で得られたピッチI
を反応器に30kg供給し、窒素を3.6m3 /hで通
気しながら攪拌し、温度400℃で9時間熱処理を行
い、軟化点308℃、キノリン不溶分21%、トルエン
不溶分75%、メソフェーズ含量82%、非配向炭素率
が340℃で0.41の炭素繊維用ピッチKを得た。こ
のピッチKを実施例1と同じノズルでかつ同じ紡糸条件
で紡糸し、13μmのピッチ繊維を得、このピッチ繊維
をケンスに採取した。このピッチ繊維をケンスに収納し
たまま、実施例1と同じ条件で不融化・一次炭化・黒鉛
化処理を行い炭素繊維を得た。得られた繊維の引張弾性
率は460GPa、引張強度は3.4GPa、圧縮強度
は460MPaであった。
【0055】(比較例4)実施例1のピッチBを用い、
図2a)のようなアプローチ部が一つでかつアプローチ
部の開いた角度θ1が60°である以外は実施例1と同
じノズルでかつ同じ紡糸条件で紡糸し、13μmのピッ
チ繊維を得、このピッチ繊維をケンスに採取した。この
ピッチ繊維をケンスに収納したまま、実施例1と同じ条
件で不融化・一次炭化・黒鉛化処理を行い炭素繊維を得
た。得られた繊維の引張弾性率は620GPa、引張強
度は3.2GPa、圧縮強度は400MPaであった。
この炭素繊維の横断面方向の断面を走査型電子顕微鏡で
観察したところ繊維中央部、約3μm部分はオニオン構
造状であり、外層部が約3μmの厚みでラジアル状の構
造を呈していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるノズルの模式図
【図2】a)本発明以外のノズル例(アプローチ部が1
つのノズル) b)本発明以外のノズル例(アプローチ部がなく導入孔
下部が平坦なノズル)
【符号の説明】
1・・・ノズル 2・・・テンプレート 3・・・ノズル入り口部(オリフィス) 4・・・紡糸ダイス 5・・・導入孔 6・・・第1アプローチ部 7・・・第2アプローチ部 8・・・吐出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 攻 東京都港区西新橋1丁目3番12号 日本石 油株式会社開発部内 (72)発明者 木原 勉 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 荒井 豊 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社新素材事業部内 (72)発明者 古山 昌利 神奈川県川崎市中原区井田3丁目35番1号 新日本製鐵株式会社技術開発本部内 (72)発明者 小林 健 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 日本グ ラファイトファイバー株式会社広畑工場内 (72)発明者 道券 克之 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 日本グ ラファイトファイバー株式会社広畑工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソフェーズピッチを溶融紡糸した後、
    不融化処理し、焼成処理して炭素繊維を製造する方法に
    おいて、340℃での非配向炭素率が0.16〜0.3
    1の範囲にあるメソフェーズピッチを溶融した後に該ピ
    ッチをノズル入口部で一旦縮流し、該ノズル入り口部通
    過後にノズル入り口部よりも径の大きな導入孔へ拡大
    し、該導入孔から吐出孔に至るノズルの形状が導入孔側
    に40〜150°の角度に開いた第1アプローチ部およ
    び第1アプローチ部と吐出孔の間に位置する導入孔側に
    170〜185°に開いた第2アプローチ部で再度縮流
    し、第2アプローチ部の集束部分に設けられた吐出孔を
    通過させて紡糸することを特徴とするピッチ系炭素繊維
    の製造方法。
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