JPH10212486A - 場合によっては脱アルミニウムされたゼオライトim−5を含む触媒による炭化水素仕込原料のクラッキング方法 - Google Patents

場合によっては脱アルミニウムされたゼオライトim−5を含む触媒による炭化水素仕込原料のクラッキング方法

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JPH10212486A
JPH10212486A JP10012381A JP1238198A JPH10212486A JP H10212486 A JPH10212486 A JP H10212486A JP 10012381 A JP10012381 A JP 10012381A JP 1238198 A JP1238198 A JP 1238198A JP H10212486 A JPH10212486 A JP H10212486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた安定性及び選択性を有する触媒による
炭化水素仕込原料のクラッキング方法を提供する。 【解決手段】 a) 少なくとも1つのマトリックス20
〜95重量%と、b) 少なくとも1つのフォージャサイ
ト構造型ゼオライトY 1〜60重量%と、c)場合によ
っては脱アルミニウムされておりかつ少なくとも一部酸
形態である、少なくとも1つのゼオライトIM-5 0.0
1〜30重量%とを含む触媒を用いて、炭化水素仕込原
料の接触クラッキング反応を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、場合によっては脱
アルミニウムされた、少なくとも一部酸形態であるゼオ
ライトIM-5と、通常非晶質または不完全結晶化マトリッ
クスとに組合わされるフォージャサイト構造型ゼオライ
トYを含む触媒の石油仕込原料接触クラッキング方法に
おける使用に関する。重質石油留分のクラッキングに特
に適用されるそのような方法により、1分子当り炭素原
子数3および/または4を有する化合物、より詳しくは
プロピレンおよびイソブタンを大量に製造するための石
油留分のクラッキングが可能になる。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】炭化水素仕込原料のク
ラッキングは、非常に高品質の自動車用ガソリンの高収
率での獲得を可能にするものであり、1930年代の終りか
ら石油産業において是非必要なものであった。流動床
(FCCすなわちFluid Catalytic Cracking)あるいは
移動床(例えばTCC)で機能する方法の導入により、
固定床の技術に比して大きな進歩が持ち込まれた。該流
動床および該移動床では、触媒は、常に反応帯域と再生
器との間を流通し、該再生器において、触媒は、酸素を
含むガスの存在下に燃焼によりコークスを除去される。
流動床(FCC)装置は、今や移動床装置よりも普及さ
れている。クラッキングは、通常約500℃、常圧に近
い全圧力下、水素の不存在下に行われる。
【0003】先行技術は、例えば欧州特許EP-A-142313
により例証される。クラッキング装置内で最も使用され
る触媒は、1960年代の初頭以来、通常フォージャサイト
構造型ゼオライトである。これらゼオライトは、例えば
非晶質シリカ・アルミナからなる非晶質マトリックス内
に組込まれて、粘土の変化する割合を含み、1950年代の
終り頃まで使用されたシリカに富むシリカ・アルミナ触
媒のクラッキング活性よりも、炭化水素に対する100
0〜10000倍大きいクラッキング活性により特徴付
けられる。
【0004】1970年代の終り頃、原油の使用率の欠如
と、高オクタン価を有するガソリンの増大する需要とに
より、製油業者は次第に重質原油を処理するに至った。
該重質原油の処理は、特に金属化合物(特にニッケルお
よびバナジウム)での触媒毒の高含有量、および特にア
スファルテン化合物でのコンラドソン炭素の尋常でない
値により、製油業者にとって困難な課題を成すものであ
る。
【0005】重質仕込原料を処理するこの必要性と、ご
く最近における別の問題、例えばガソリン中での鉛をベ
ースとする添加剤の漸進的ではあるが一般的な排除、並
びにいくつかの国における中間留分(ケロシン(灯油)
およびガスオイル)の需要の緩慢ではあるが実質的な発
展とは、製油業者に特に下記の目的達成を可能にする改
善された触媒の探求をさらに促せるに至った: ・熱的におよび水素化熱的により安定しかつ金属に対し
てより耐性のある触媒、 ・同一転換率でより少ないコークスの生成、 ・より高いオクタン価のガソリンの製造、および ・中間留分における改善された選択率。
【0006】大半の場合、1分子当り炭素原子数1〜4
を有する化合物を含む軽質ガスの生産を最小限にするよ
うに努めるものであり、その結果、触媒が、そのような
軽質ガスの生産を制限するために考えられる。
【0007】しかしながら、いくつかの特別な場合にお
いては、1分子当り炭素原子数2〜4の軽質炭化水素、
あるいはそれらの内のいくつかのもの、例えばC3 およ
び/またはC4 炭化水素、より詳しくはプロピレンおよ
びブテンの大きな需要が明瞭になる。
【0008】ブテンの大量の製造は、製油業者が、高オ
クタン価ガソリンの追加量を生成するために、例えばオ
レフィンを含むC3 〜C4 留分のアルキル化装置を使用
する場合には特に有益である。従って、出発炭化水素留
分から得られる十分な品質のガソリンの全体収率は実質
的に増加される。
【0009】プロピレンの製造は、いくつかの発展途上
国において特に望まれる。それらの国においては、この
物質の大きな需要が明瞭である。
【0010】接触クラッキング方法は、ある意味では該
製造のために特に触媒を適用するという条件で、そのよ
うな需要に応じ得るものである。
【0011】触媒を適用する効果的な方法は、触媒物質
に下記2つの素質を示す活性剤を添加することからな
る: 1.炭素原子数3および/または4の炭化水素、特にプ
ロピレンおよびブテンの十分な選択率を伴う、重質分子
のクラッキング、および 2.工業クラッキング装置の再生器内を支配する水蒸気
分圧および温度の過酷な条件に対する十分な耐性。
【0012】
【課題を解決するための手段】多数のゼオライトに関し
て本出願人により行われた研究業績により、予期しない
ことではあるが、少なくとも一部酸形態の脱アルミニウ
ムまたは非脱アルミニウムゼオライトIM-5により、1分
子当り炭素原子数3および/または4を有する炭化水素
の製造に対して優れた安定性を有しかつ十分な選択性を
有する触媒を得ることが可能になるのが見出されるに至
った。
【0013】本発明による水素型ゼオライトIM-5は、ま
だ解明されていない構造を有する。該水素型ゼオライト
IM-5は、1996年 10 月 21 日付仏特許出願96/12873に記
載されており、その記載の一部は本明細書に参照として
加えられる。
【0014】IM-5と命名される新規ゼオライト構造は、
下記式により酸化物のモル比として無水塩基について表
示される化学組成を有する: 100XO2 、mY2 3 、pR2/nO 式中、mは10以下であり、pは20以下であり、Rは
1つまたは複数のn価カチオンであり、Xはケイ素およ
び/またはゲルマニウム、好ましくはケイ素であり、Y
は次の元素、すなわちアルミニウム、鉄、ガリウム、ホ
ウ素およびチタンからなる群から選ばれ、好ましくはY
はアルミニウムであり、該新規ゼオライト構造は、該構
造が表1に示されるスペクトル線を有するX線回折図表
を粗合成形態で示すことにより特徴付けられる。
【0015】H-IM-5で指定される、水素型でのゼオライ
トIM-5は、後述で明白にされるように、焼成および/ま
たはイオン交換により得られる。ゼオライトH-IM-5は、
表2に示されるスペクトル線を有するX線回折図表を示
す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】これら図表は、銅の放射線Kαによる従来
の粉体方法を用いて回折計により得られる。2θ角によ
り表される回折の頂点の位置から、ブラッグの式により
試料の特徴的な結晶格子の等距離dhklを計算する。
強度の計算は、X線回折図表における最も強い強度を示
すスペクトル線に100の値を付与する比較強度階級に
基づいて行われる:非常に弱い(tf)は、10未満を
意味し、弱い(f)は、20未満を意味し、中程度
(m)は、20〜40を意味し、強い(F)は、40〜
60を意味し、非常に強い(TF)は、60を越えるこ
とを意味する。
【0019】これらのデ−タ(間隔dおよび比較強度)
が得られたX線回折図形は、高強度の他の頂点に対して
急斜面を形成する多数の頂点による大きな反射により特
徴付けられる。いくつかの急斜面またはあらゆる急斜面
が決定されないこともあり得る。このことは、僅かに結
晶した試料、またはX線の明確な拡張を提供するために
内部の結晶が十分に小さい試料に対して生じる。さら
に、このことは、図表を得るために使用される装置また
は条件が、本明細書で使用されるものと異なる時の場合
でもある。
【0020】上述された化学組成の定義の枠内では、m
は一般に0.1〜10、好ましくは0.3〜9、より好
ましくは0.5〜8である。mが0.8〜8である場
合、ゼオライトIM-5は、一般に最も容易に非常に純粋な
形態で得られるのが明らかになる。
【0021】ゼオライトIM-5が、そのX線回折図表によ
り特徴付けられる新規基本構造または新規位相構造を有
することが評価される。「粗合成形態」ゼオライトIM-5
は、表1に示される、X線回折により得られた特徴を実
質的に有するものであり、従って、該ゼオライトIM-5は
公知ゼオライトから区別されるものである。同様に、焼
成および/またはイオン交換により得られるゼオライト
H-IM-5は、表2に示される特徴を実質的に有する。1996
年 10 月 21 日付仏特許出願96/12873に記載されている
発明もまたゼオライトIM-5のものと同じ構造型のあらゆ
るゼオライトを含むものである。
【0022】さらに、いくつかの触媒的応用には、考え
られる反応に対する熱安定性とゼオライトの酸度との調
整が必要とされる。ゼオライトの酸度を最適化するため
の手段の1つは、その骨格内に存在するアルミニウム量
を低減することである。骨格のSi/Al比は、合成に
おいてあるいは合成後に調整されてよい。後者の場合、
脱アルミニウム化操作は、ゼオライトの結晶構造の破壊
をできるだけ少なくして行われねばならない。
【0023】ゼオライト骨格の脱アルミニウムにより、
熱的により安定した固体を生じることは当業者に公知で
ある。しかしながら、ゼオライトが受ける脱アルミニウ
ム処理が、骨格外アルミン種の形成を生じる。該骨格外
アルミン種が除去されない場合、これらは、ゼオライト
の細孔隙を詰まらせる。それは、例えばオレフィン製造
のために、FCC装置内で接触クラッキング触媒の添加
剤として使用されるゼオライトの場合である。従って、
クラッキング装置の再生器内は、600℃を越える高温
と無視できない水蒸気の圧力とで支配され、この温度お
よび圧力は、ゼオライト骨格の脱アルミニウムを行うこ
とになり、その結果、酸部位の損失と細孔隙の詰まりと
をもたらす。これら2つの現象は、ゼオライト添加剤の
活性つまり効果の減少につながる。
【0024】制御されて装置外で行われる脱アルミニウ
ムにより、ゼオライト骨格の脱アルミニウム割合を正確
に調整することが可能になり、かつ先行パラグラフで説
明されていたようにクラッキング装置内で起こることに
反して、細孔隙を詰まらせる骨格外アルミン種を除去す
ることも可能になる。合成後の脱アルミニウム工程は、
当業者に公知のあらゆる技術により行われてよい。すな
わち、限定されない例として、場合によっては水蒸気の
存在下での無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液
による少なくとも1つの酸攻撃前のあらゆる熱処理か、
あるいは無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液に
よる少なくとも1つの酸攻撃によるあらゆる脱アルミニ
ウムが挙げられる。
【0025】従って、本発明は、場合によっては脱アル
ミニウムされた、少なくとも一部、好ましくは全部酸形
態の少なくとも1つのゼオライトIM-5を含むクラッキン
グ触媒を使用することにより特徴付けられる炭化水素仕
込原料の接触クラッキング方法に関する。
【0026】該ゼオライトが脱アルミニウムされていた
場合、前記ゼオライトは一般に、場合によっては水蒸気
の存在下での少なくとも1つの熱処理に次ぐ無機酸また
は有機酸の少なくとも1つの溶液による少なくとも1つ
の酸攻撃によるか、あるいは無機酸または有機酸の少な
くとも1つの溶液による少なくとも1つの酸攻撃により
脱アルミニウムされていた。
【0027】ゼオライトIM-5が脱アルミニウムされてい
た場合、本発明によるクラッキング方法において使用さ
れる触媒中に含まれる該ゼオライトIM-5は、ケイ素と、
アルミニウム、鉄、ガリウムおよびホウ素からなる群か
ら選ばれる少なくとも1つの元素T、好ましくはアルミ
ニウムとを含む。該ゼオライトIM-5は、5を越える、好
ましくは10を越える、より好ましくは15を越える、
さらにより好ましくは20〜400のSi/T全体原子
比を有する。
【0028】マトリックスは、一般に粘土(例えばカオ
リンまたはベントナイトのような天然粘土)、酸化マグ
ネシウム、アルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化ホウ
素、酸化ジルコニウム、リン酸アルミニウム、リン酸チ
タン、リン酸ジルコニウム、シリカ・アルミナおよび炭
素からなる群の成分、好ましくはアルミナおよび粘土か
らなる群の成分から選ばれる。
【0029】マトリックスが、本発明による方法におい
て使用される触媒中に含まれる場合、ゼオライトIM-5
は、少なくとも一部、好ましくは実質上全部酸形態、す
なわち水素型(H)である。Na/T原子比は、一般
に0.45未満、好ましくは0.30未満、より好まし
くは0.15未満である。
【0030】ゼオライトのT/Al全体比および試料の
化学組成は、蛍光X線および原子吸収により測定され
る。
【0031】参考までにP/Po分圧0.19に対して
77Kで吸着された窒素量から微細孔容積を見積もるこ
とも可能である。
【0032】脱アルミニウムゼオライトIM-5を調製する
ために、TがAlである好ましい場合には、有機構造化
剤を含む粗合成ゼオライトIM-5を原料として、少なくと
も2つの脱アルミニウム方法が使用され得る。これら2
つの方法は、後述される。しかしながら、当業者に公知
のあらゆる他の方法もまた本発明の枠内に含まれる。
【0033】直接酸攻撃と称される第一方法は、温度一
般に約450〜550℃で乾燥空気流下での第一焼成工
程を含み、該第一焼成工程は、ゼオライトの細孔隙内に
存在する有機構造化剤の除去を目的とする。該第一方法
は、該第一焼成工程に次いで例えばHNO3 またはHC
lのような無機酸の水溶液、あるいは例えばCH3 CO
2 Hのような有機酸の水溶液による処理工程を含む。該
処理工程は、所望の脱アルミニウムレベルを得るために
必要な回数が繰り返される。これらの2工程の間に、ア
ルカリカチオン、特にナトリウムを少なくとも一部、好
ましくは実質上全部除去するように、少なくとも1つの
NH4 NO3 溶液による1つまたは複数のイオン交換を
行うことが可能である。同様に、直接酸攻撃による脱ア
ルミニウム処理の終了時に、残留アルカリカチオン、特
にナトリウムを除去するように、少なくとも1つのNH
4 NO3 溶液による1つまたは複数のイオン交換を行う
ことが場合によっては可能である。
【0034】所望のSi/Al比に達するために、操作
条件を選択する必要がある。すなわち、この観点からで
は、最も決定的なパラメータは、酸の水溶液による処理
温度、前記酸の濃度、前記酸の種類、酸溶液の量と処理
されるゼオライトの重量との比、処理期間および実施さ
れる処理の数である。
【0035】(特に水蒸気すなわち“スチーミング”(s
teaming)での)熱処理と称される第二方法+酸攻撃は、
初期には温度一般に約450〜550℃での乾燥空気流
下での焼成を含み、該焼成は、ゼオライトの細孔隙内に
吸収される有機構造化剤の除去を目的とする。
【0036】次いで、こうして得られた固体は、少なく
とも1つのNH4 NO3 溶液による1つまたは複数のイ
オン交換に付されて、ゼオライト中にカチオン位置で存
在するアルカリカチオン、特にナトリウムの少なくとも
一部、好ましくは実質上全部を除去するようにする。従
って、得られたゼオライトは、骨格の脱アルミニウムの
少なくとも1つのサイクルに付される。該サイクルは、
場合によっては好ましくは水蒸気の存在下に温度一般に
550〜900℃で行われる少なくとも1つの熱処理
と、場合によってはそれに次ぐ無機または有機酸の水溶
液による少なくとも1つの酸攻撃とを含む。水蒸気の存
在下での焼成条件(温度、水蒸気の圧力および処理期
間)、並びに焼成後酸攻撃の条件(攻撃期間、酸濃度、
使用される酸の種類、および酸容量とゼオライト重量と
の比)は、所望の脱アルミニウムレベルを得るように適
用される。同じ目的で、実施される熱処理・酸攻撃のサ
イクル数を見込むことも可能である。
【0037】TがAlである好ましい場合には、骨格の
脱アルミニウムサイクルは、場合によっては好ましくは
水蒸気の存在下に行われる熱処理の少なくとも1つの工
程と、ゼオライトIM-5の酸媒質中での少なくとも1つの
攻撃工程とを含んで、望ましい特徴を有する脱アルミニ
ウムゼオライトIM-5を得るために必要な回数だけ繰り返
されてよい。同様に、場合によっては好ましくは水蒸気
の存在下に行われる熱処理後に、異なる濃度の酸溶液を
用いていくつかの連続する酸攻撃が行われてよい。
【0038】該第二焼成方法の一変形例は、場合によっ
ては好ましくは水蒸気の存在下に、温度一般に550〜
850℃で有機構造化剤を含むゼオライトIM-5の熱処理
を行うことからなる。この場合、有機構造化剤の焼成工
程と骨格の脱アルミニウム工程とが同時に行われる。次
いで、ゼオライトは、場合によっては無機酸(例えばH
NO3 またはHCl)あるいは有機酸(例えばCH3
2 H)の少なくとも1つの水溶液により処理される。
最後に、こうして得られた固体は、場合によっては少な
くとも1つのNH4 NO3 溶液による少なくとも1つの
イオン交換に付されて、ゼオライト内のカチオン位置に
存在するあらゆるアルカリカチオン、特にナトリウムを
実質上除去するようにする。
【0039】本発明による接触クラッキング方法におい
て使用される触媒中に含まれるゼオライトの、炭素原子
数3〜4を有する短オレフィン製造適性を特徴付けるた
めに、本出願人は、特別なクラッキングテストを開発し
た。このテストは、メチルシクロヘキサンの接触クラッ
キングを用いるものであり、該テストにより、水素移動
の測定を行うことが可能になる。該水素移動は、ゼオラ
イト、特に本発明によるゼオライトIM-5だけでなくより
一般にはモレキュラーシーブ全体について、オレフィン
を製造するか製造しないかの適性を特徴付ける。
【0040】このテストは、温度500℃、常圧でゼオ
ライトにおける固定床でのメチルシクロヘキサンの接触
クラッキングを行うものである。メチルシクロヘキサン
流量およびモレキュラーシーブ重量は、転換の大幅な範
囲がカバーされるように調整される。
【0041】本出願人により、iC4 /iC4 = モル比
の測定が、ゼオライトのオレフィン製造適性の優れた指
数であることが見出された。水素移動指数(ITH) と称さ
れるこの指数は、クラッキングにより生成されるオレフ
ィンの飽和を結果として招く副反応である水素移動反応
を特徴付ける。従って、この指数は、ゼオライトが水素
移動をほとんど行わないだけによりいっそう小さいもの
であり、故に多数の短オレフィンを製造するものであ
る。一般に、iC4 /iC4 = モル比、すなわちITH の
測定が、メチルシクロヘキサン転換率40%について行
われた。こうして得られた値は、メチルシクロヘキサン
転換率40%での水素移動指数と称されて、略号ITH 40
で指定される。より低いあるいはより高い転換率での水
素移動指数(ITH) を測定することも可能であり、重要な
点は、メチルシクロヘキサンの同転換率で得られる種々
の値を比較することである。
【0042】限定されない例として、本発明による方法
により使用される触媒中に含まれないいくつかのゼオラ
イトのITH 40指数の値を、次の表3に列挙した。
【0043】
【表3】
【0044】この表により、一方では、ITH が非常にゼ
オライト構造に依存していること、並びに他方では、ゼ
オライトYが高い水素移動指数(ITH) を生じることが証
明された。
【0045】さらに本発明の方法により使用される触媒
は、当業者に公知のように、フォージャサイト構造型ゼ
オライトYを含む(Zeolite Molecular Sieves Structu
re、Chemistry and uses、D.W.BRECH 、J.WILLEY and S
ons 1973)。使用可能なゼオライトYとして、好ましく
は金属カチオン、例えばアルカリ土類金属カチオンおよ
び/または原子番号57〜71を含む希土類金属カチオ
ンで少なくとも一部交換された形態であるか、あるいは
水素型である一般に超安定性と称される安定化ゼオライ
トYすなわちUSYが使用される。
【0046】さらに本発明の方法により使用される触媒
は、一般にアルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、粘
土、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化ホウ素か
らなる群から選ばれる少なくとも1つの通常非晶質また
は不完全結晶化マトリックスを含む。
【0047】本発明の方法により使用される触媒は、一
般に下記: a) 少なくとも1つのマトリックス20〜95重量%、
好ましくは30〜85重量%、より好ましくは50〜8
0重量%と、 b) 少なくとも1つのフォージャサイト構造型ゼオライ
トY 1〜60重量%、好ましくは4〜50重量%、よ
り好ましくは10〜40重量%と、 c) 場合によっては脱アルミニウムされておりかつ少な
くとも一部酸形態である少なくとも1つのゼオライトIM
-5 0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20
重量%、より好ましくは0.1〜10重量%と を含む。
【0048】本発明の方法により使用される触媒は、当
業者に公知のあらゆる方法により調製されてよい。
【0049】従って、前記触媒は、ゼオライトを含むク
ラッキング触媒の従来の調製方法により前述のゼオライ
トIM-5とゼオライトYとを同時に組込むことにより得ら
れる。
【0050】さらに前記触媒は、マトリックスおよびゼ
オライトYを含む第一物質と、前記ゼオライトIM-5を含
む第二物質とを、前記第一物質中に含まれるマトリック
スと同一又は異なってもよいマトリックスと共に、機械
混合することにより得られてよい。この機械混合は通
常、乾燥物質を用いて行われる。物質の乾燥は、好まし
くは噴霧(Spray-drying) により例えば温度100〜5
00℃で、通常0.1〜30秒間行われる。噴霧乾燥
後、これらの物質はまだ揮発性物質(水およびアンモニ
ア)を約1〜30重量%含み得る。
【0051】ゼオライトIM-5・マトリックス混合物は、
前記混合物の全体重量に対してゼオライトIM-5を通常1
〜90重量%、好ましくは5〜60重量%含む。
【0052】本発明の方法により使用される触媒の調製
において用いられるゼオライトY・マトリックス混合物
は、通常、先行技術の従来のクラッキング触媒(例えば
商業用触媒)である。この場合、上述のゼオライトIM-5
は、先に定義された従来のクラッキング触媒との混合の
ためにそのまま使用される添加剤として見なされてもよ
いし、あるいは予めマトリックスに組み込まれてもよ
い。この場合、マトリックス・ゼオライトIM-5全体が添
加剤を構成し、該添加剤を、例えば前記ゼオライトIM-5
を含む粒と従来の接触クラッキング触媒粒との機械混合
による適切な成形後に、先に定義された従来のクラッキ
ング触媒に混合する。
【0053】従って、本発明による方法の実施の第一形
態では、クラッキング触媒はマトリックス上に成形され
たゼオライトIM-5であるFCC添加剤と、フォージャサ
イト構造型ゼオライトYおよびマトリックスを含むいわ
ゆる従来の水素化クラッキング触媒とを含む。本発明に
よる方法の実施の第二形態では、クラッキング触媒は、
同じマトリックス上に成形されたゼオライトIM-5とゼオ
ライトYとを含む。
【0054】接触クラッキング反応の一般条件は、当業
者に公知である(例えば特許 US-A-3293192 、US-A-344
9070、US-A-4415438、US-A-3518051およびUS-A-3607043
を参照)。
【0055】1分子当り炭素原子数3および/または4
を有するガス炭化水素、特にプロピレンおよびブテンを
できるだけ大量に製造する目的においては、クラッキン
グが行われる温度、例えば10〜50℃に温度を僅かに
上昇させることが時として有利である。しかしながら、
本発明の方法により使用される触媒は、大半の場合、温
度のそのような上昇が必要でないように十分に活性であ
る。クラッキングの他の条件は、先行技術で使用された
条件に比して変化しないものである。接触クラッキング
条件は通常次の通りである: ・接触時間1〜10000ミリ秒、 ・仕込原料に対する触媒重量比(C/O)0.5〜5
0、 ・温度400〜800℃、および ・圧力0.5〜10バール(1バール=0.1MP
a)。
【0056】
【実施例】次の実施例は、本発明を例証するが、その範
囲を何ら限定するものではない。
【0057】[実施例1:本発明によるゼオライトH-IM
-5/1の調製]使用した原料はゼオライトIM-5であった。
該ゼオライトIM-5はSi/Al全体原子比11.1と、
Na/Al原子比0.031に一致するナトリウム重量
含有量とを有した。該ゼオライトIM-5は、1996年 10 月
21 日付仏特許出願96/12873によって合成されていた。
【0058】該ゼオライトIM-5は、まず乾燥空気流下に
550℃で乾燥と称する焼成を6時間受けた。次いで、
得られた固体を、10NのNH4 NO3 溶液中での2回
のイオン交換に各交換について約100℃で4時間付し
た。こうして得られた固体をH-IM-5で参照した。該固体
は、Si/Al比=11.1と、Na/Al比=0.0
015とを有した。
【0059】[実施例2:本発明に合致する触媒C1の調
製]次いで、実施例1で得られたゼオライトH-IM-5/1
を、乾燥水素型ゼオライトH-IM-5/1 30重量%と、予
め焼成されかつ水素型ゼオライトH-IM-5/1の粒度に匹敵
する粒度を有する非晶質シリカ70重量%との割合で、
従来方法の機械混合によりクラッキング添加剤を調製す
るために使用した。
【0060】こうして得られた添加剤をペレット化し、
ついで粉砕機により粉砕物の集合体とした。次いで、粒
径40〜200μmのフラクションを篩分けにより回収
した。該添加剤はA1と称されて、ゼオライトH-IM-5/1を
30重量%含んだ。
【0061】次いで該添加剤は、水蒸気100%の存在
下に、750℃で4時間水素化熱処理を受けた。こうし
て得られた添加剤A1を、触媒CAT と共に機械で混合し
た。該触媒は、シリカ・アルミナマトリックスと、結晶
パラメータ24.26オングストロームの超安定化ゼオ
ライトY(USY)30重量%とを含んだ。これによ
り、触媒C1が獲得された。
【0062】[実施例3:本発明に合致するゼオライト
H-IM-5/2の調製]使用した原料は、実施例1で使用した
ものと同じゼオライトIM-5であった。該ゼオライトIM-5
は、まず空気流および窒素流下に550℃で、乾燥と称
する焼成を6時間受けた。次いで、得られた固体を、1
0NのNH4 NO3 溶液中でのイオン交換に約100℃
で4時間付した。この場合、ゼオライトIM-5を、4N硝
酸溶液による処理に約100℃で5時間付した。導入し
た硝酸溶液の(mlでの)容量(V) は、乾燥ゼオライト
IM-5重量(P) の10倍であった(V/P=10)。6N硝酸溶
液によるこの処理の2回目を、同じ操作条件下に行っ
た。
【0063】これらの処理の終了時に、得られたゼオラ
イトをH-IM-5/2で参照した。該ゼオライトは、H 型で存
在しかつSi/Al全体原子比31.5と、Na/Al
原子比0.001未満とを有した。
【0064】[実施例4:本発明に合致する触媒C2の調
製]次いで、実施例3で得られたゼオライトH-IM-5/2
を、実施例2に記載した方法と同じ操作方法に従って、
添加剤A2および触媒C2を調製するために使用した。
【0065】[実施例5:本発明に合致するゼオライト
H-IM-5/3の調製]この実施例で使用したゼオライトIM-5
は、本発明の実施例1で調製したゼオライトNH4-IM-5で
あった。この場合、ゼオライトNH4-IM-5を、水蒸気10
0%の存在下に650℃で4時間水素化熱処理に付し
た。この場合、ゼオライトは、6N硝酸により約100
℃で4時間酸攻撃を受けて、水素化熱処理の際に形成さ
れた結晶格子外アルミン種を抜き出すようにした。導入
した硝酸溶液の(mlでの)容量(V) は、乾燥ゼオライ
トIM-5重量(P) の10倍であった(V/P=10)。
【0066】これらの処理の終了時に、H 型ゼオライト
H-IM-5/1は、Si/Al全体原子比28.2と、Na/
Al原子比0.001未満とを有した。
【0067】[実施例6:本発明に合致する触媒C3の調
製]次いで、実施例5で得られたゼオライトH-IM-5/3
を、実施例2に記載した方法と同じ操作方法に従って、
添加剤A3および触媒C3を調製するために使用した。
【0068】[実施例7:本発明に合致する添加剤A1、
A2およびA3の水素移動指数の評価]添加剤の触媒評価
を、常圧下、温度500℃で固定床で行った。使用した
仕込原料は、メチルシクロヘキサンであった。メチルシ
クロヘキサンを、H2 /HCモル比=12の割合で、転
換が転換率40重量%であるような流量で、窒素で希釈
した反応器内に導入した。
【0069】合致する添加剤A1、A2およびA3について得
られた水素移動指数値を次の表4にまとめた。
【0070】
【表4】
【0071】得られた値により、ゼオライトIM-5につい
て行った脱アルミニウム処理が、非脱アルミニウムゼオ
ライトに比して水素移動のより少ない反応を生じさせる
固体を導くことが明らかになった。
【0072】[実施例8:本発明に合致する触媒C1、C2
およびC3のMAT 装置での実際の仕込原料のクラッキング
における触媒特性の評価]クラッキング反応を、減圧ガ
スオイル型仕込原料についてMAT 装置において行った。
該ガスオイルの特徴を下記に記載した: 60℃での密度 0.918 67℃での屈折率 1.4936 アニリン点(℃) 76 硫黄(重量%) 2.7
【0073】用いたクラッキング温度は520℃であっ
た。触媒C1〜C4の触媒特性の評価を、次の表5に記載し
た。
【0074】
【表5】
【0075】表5において、 ガソリン(重量%):クラッキングテスト中に生成し
た、沸点160〜221℃を有する液体化合物の重量%
を表す; ガスオイル(重量%):クラッキングテスト中に生成し
た、沸点221〜350℃を有する液体化合物の重量%
を表す; コークス(重量%):350℃を越える沸点を有する化
合物の重量%を表す; C3 = (重量%):クラッキングテスト中に生成した炭
素原子数3を有するオレフィン(プロピレン)の重量%
を表す; ΣC4 = (重量%):クラッキングテスト中に生成した
炭素原子数4を有するオレフィンの重量%を表す。
【0076】等転換率すなわち等コークスでの本発明に
合致する触媒C1、C2およびC3により、ITH (水素移動指
数)が低いだけに、いっそう高いガス収率を得た。さら
に、触媒C1、C2およびC3を用いて生成したガスは、ITH
が低いだけに、いっそうオレフィン的であった。従っ
て、実際の仕込原料のクラッキングの際、軽質オレフィ
ンの製造についてのITH の影響は、特に明白であった。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が酸形態の少なくとも1
    つのゼオライトIM-5を含むクラッキング触媒を使用する
    ことを特徴とする、炭化水素仕込原料の接触クラッキン
    グ方法。
  2. 【請求項2】 前記ゼオライトIM-5が脱アルミニウムさ
    れたものである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ゼオライトが、ケイ素と、アルミニ
    ウム、鉄、ガリウムおよびホウ素からなる群から選ばれ
    る少なくとも1つの元素Tとを含み、Si/T全体原子
    比が5を越える、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ゼオライトのSi/T全体原子比が10
    を越える、請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ゼオライトのSi/T全体原子比が15
    を越える、請求項2または3記載の方法。
  6. 【請求項6】 ゼオライトのSi/T全体原子比が20
    〜400である、請求項2〜5のいずれか1項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ゼオライトが実質上全部酸形態であ
    る、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 さらに前記触媒が少なくとも1つのマト
    リックスを含む、請求項1〜7のいずれか1項記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記マトリックスが、アルミナ、シリ
    カ、酸化マグネシウム、粘土、酸化チタン、酸化ジルコ
    ニウムおよび酸化ホウ素からなる群から選ばれる、請求
    項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 さらに触媒がフォージャサイト構造型
    ゼオライトYを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 触媒が、 a) 少なくとも1つのマトリックス20〜95重量%
    と、 b) 少なくとも1つのフォージャサイト構造型ゼオライ
    トY 1〜60重量%と、 c) 場合によっては脱アルミニウムされておりかつ少な
    くとも一部酸形態である、少なくとも1つのゼオライト
    IM-5 0.01〜30重量%と、 を含む、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 クラッキング触媒が、マトリックス上
    に成形されたゼオライトIM-5であるFCC添加剤と、フ
    ォージャサイト構造型ゼオライトYおよびマトリックス
    を含むいわゆる従来の炭化水素クラッキング触媒とを含
    む、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 クラッキング触媒が、同じマトリック
    ス上に成形されたゼオライトIM-5とゼオライトYとを含
    む、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
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