JPH10211528A - 断面丸形ワークの加工ライン装置 - Google Patents

断面丸形ワークの加工ライン装置

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JPH10211528A
JPH10211528A JP1233197A JP1233197A JPH10211528A JP H10211528 A JPH10211528 A JP H10211528A JP 1233197 A JP1233197 A JP 1233197A JP 1233197 A JP1233197 A JP 1233197A JP H10211528 A JPH10211528 A JP H10211528A
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宏信 石山
Fumiyuki Hashimoto
文之 橋本
Tsutomu Ozawa
力 小沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じワーク送りラインにより直径が異なる各
種の断面丸型ワークを加工できるようし、多種類生産を
実施できる断面丸型ワークの加工ライン装置を提供する
こと。 【解決手段】 ワークWを送るラインにおける孔開け装
置と対応した位置に、3個の爪部材80がワークWの内
径方向に同量ずつ移動する調心クランプ装置6を配置
し、これらの爪部材80の移動により、直径が異なるワ
ークWを、その中心を孔開け装置のドリル100による
孔開け加工高さ位置と一致させてクランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面丸形ワークを
加工するためのライン装置に係り、直径が異なる例えば
中空シャフトを孔開け加工等するために利用できるもの
である。
【0002】
【背景技術】建物用シャッターの巻き取り部の中心部に
は中空シャフトが使用されている。この中空シャフトを
製造するためには、ワークである長寸法の中空シャフト
を建物用シャッターの大きさと対応した長さに切断する
とともに、長さ方向各箇所に中空シャフト取付用ボルト
の挿入孔や巻戻用ばねの取付孔等の孔を形成しなければ
ならない。このような孔を有する中空シャフトを生産す
るために、例えば複数のV溝付きロールを中空シャフト
送り方向に並べてワーク送りラインを形成し、このワー
ク送りラインの側方にドリルを備えた孔開け装置を中空
シャフトに対して進退自在に配置し、中空シャフトをこ
の孔開け装置で孔開け加工する構成とすることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中空シャフト
には、生産すべき各種の建物用シャッターの大きさに合
わせて直径が異なる種々のものがあり、同一ラインによ
る多種類生産を可能とするためには、これらの中空シャ
フトを同じワーク送りラインで送ることが必要となる。
このように直径が異なる各種の中空シャフトを同じワー
ク送りラインで孔開け装置の配置個所まで送ったとき、
中空シャフトの中心高さ位置はその直径の大きさに応じ
たものとなり、これによると、孔開け加工高さ位置が一
定となっている孔開け装置で全部の中空シャフトを孔開
け加工できず、同一ラインによる多種類生産を可能とす
るためには、このような問題を解決することが求められ
る。
【0004】本発明の目的は、同じワーク送りラインに
より直径が異なる各種の中空シャフト等の断面丸形ワー
クを送っても、これらのワークの中心高さ位置を同じに
して孔開け装置等の加工装置で加工できるようにし、多
種類生産を実施できるようになる断面丸形ワークの加工
ライン装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る断面丸形ワ
ークの加工ライン装置は、ワークを送るためのワーク送
りラインの側方に、ワークに向かって進退自在であって
このワークを加工する加工装置が配置され、この加工装
置の配置位置と対応するワーク送りライン上の位置に、
このワーク送りラインで送られて来た直径が異なる各種
ワークの中心高さ位置を前記加工装置による加工高さ位
置と一致させてこれらのワークをクランプする調心クラ
ンプ装置を配置したことを特徴とするものである。
【0006】この加工ライン装置によると、直径が異な
る各種のワークが加工装置の配置位置と対応するワーク
送りライン上の位置まで送られて来ると、調心クランプ
装置の調心作用によりこれらの各種ワークの中心高さ位
置は加工装置による加工高さ位置と一致することにな
り、このため、同じワーク送りラインおよび加工装置を
使用して各種直径のワークを加工でき、多種類生産が可
能となる。
【0007】また、調心クランプ装置はワークをクラン
プする機能をも有しているため、ワークの中心高さ位置
を加工装置による加工高さ位置と一致させる調心作用を
行うとともに、ワークをクランプすることになり、これ
により加工装置によるワークの加工が可能になり、調心
クランプ装置は調心とクランプの2つの機能を備えてい
るため、加工ライン装置全体の構造を簡単化できる。
【0008】調心クランプ装置は、直径が異なる断面丸
形ワークの中心高さ位置を同じ位置に揃えかつこれらの
ワークをクランプできるものであれば任意な構造のもの
でよく、例えば、複数の爪部材によるものや、複数のワ
ーク挟着用昇降部材によるもの、さらにはワーク挟着部
材が内蔵された昇降手段によるものでもよい。
【0009】複数の爪部材によるものである場合には、
これらの爪部材は断面丸形ワークの外側円周方向に間隔
を開けて配設されるとともに、ワークの径方向に同量ず
つ移動自在とされ、断面丸形ワークがこれらの爪部材の
中央に挿入されたとき、爪部材がワークの内径方向に同
量ずつ移動することにより、各種直径のワークは自ずと
調心され、そして最後はクランプされることになる。
【0010】このように、ワークの外側円周方向に間隔
を開けて複数配設された爪部材をワークの径方向に同量
ずつ移動させるための具体的構造は、各爪部材を螺旋溝
が形成された回転部材の螺旋溝に係合させてこの回転部
材を回転させるものでもよく、また、各爪部材を個別の
シリンダに連結し、これらのシリンダを同量ずつ同期作
動させるものでもよく、さらには、各爪部材にピニオン
が係合するラックを設け、同一径となったこれらのピニ
オンをモータ等で同期回転させるものでもよい。
【0011】調心クランプ装置は装置本体を含めたそれ
全体が不動的に前記ワーク送りライン上に配置されたも
のでもよいが、断面丸型ワークをクランプするクランプ
部材を含めた調心クランプ装置本体をこのワークを中心
に回動させる回動装置を備えたものとし、この回動装置
によりクランプ部材によるワークのクランプ時に調心ク
ランプ装置本体を回動させることができるようにしても
よい。
【0012】このように、調心クランプ装置にワークを
中心に装置本体を回動させる回動装置が設けられている
と、クランプ部材でクランプされたワークも回動するこ
とになり、これにより断面丸形ワークにおける前記加工
装置で加工された箇所から円周方向に所定角度離れた別
の箇所をも加工できるようになり、それだけ加工箇所の
多いワークに対応できることになる。
【0013】この回動装置はシリンダを使用したもので
もよく、また、モータを使用したものでもよく、その構
造は任意である。
【0014】また、前記ワーク送りライン上をワークを
送るためには、このワーク送りラインが複数のロールを
並べて形成されている場合にはこれらのロールを回転さ
せる構造としてもよく、あるいは、ワーク送りラインに
ワークを牽引等して移送する移送装置を設けた構造とし
てもよく、さらには、これらの構造の両方をワーク送り
ラインに部分的に設けてもよい。
【0015】断面丸形ワークが中空シャフトであって、
ワーク送りラインの全体にまたは部分的に移送装置を配
置し、この移送装置に、中空シャフトの移送のために中
空シャフトの内外周面を挟着する挟着部を設ける場合に
は、この挟着部を中空シャフトの径方向に位置調整自在
とする。
【0016】これによると、直径が異なる各種中空シャ
フトに対して挟着部の位置を調整できるため、中空シャ
フトの直径と対応した位置まで挟着部を移動させること
によって各種直径の中空シャフトの内外周面を確実に挟
着でき、この結果、同じ移送装置を使用して各種直径の
中空シャフトを移送することが可能になり、この点でも
同じワーク送りラインによる多種類ワークの生産を実施
できることになる。
【0017】以上において、本発明は中空シャフト以外
の断面丸形ワーク、すなわち中実シャフトを加工する場
合にも適用できる。
【0018】また、断面丸形ワークを加工する前記加工
装置は孔開け装置でもよく、あるいは、予め断面丸形ワ
ークに設けた下孔に雌ねじを形成するねじ切り装置でも
よく、さらには、切削装置や研削装置等でもよい。
【0019】さらに、前記ワーク送りラインはV溝付き
ロールや平ロール等の複数のロールを並べることにより
形成されたものでもよく、あるいはベルト式の送りライ
ンでもよく、その形式は任意である。
【0020】また、断面丸形ワークの用途は建物用シャ
ッターの巻き取り部の部品でもよく、あるいは、産業用
機械の部品でもよく、さらには、自動車等の耐久消費商
品の部品でもよく、その用途は任意である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る加工ラ
イン装置の全体を示す平面図であり、図2は、この加工
ライン装置により、長寸法となっている断面丸形ワーク
W(具体的には中空シャフト)の長さ方向の各所定位置
に孔1を形成し、かつ、このワークWをA、Bで切断し
て生産された所定長さの加工品を示している。
【0022】この加工品は、建物用シャッターの巻き取
り部の中心軸として使用されるものであり、長さ方向の
両方の端部には4個の孔1が90度間隔で形成されてい
る。
【0023】図1の加工ライン装置において、ワークW
がワーク供給部2から左側へワーク送りライン3上を送
られることにより、ワークWに孔開け、切断の各加工が
行われるようになっている。これらの加工を行い、長寸
法のワークWから図2の加工品を生産するために、本実
施形態に係る加工ライン装置では、ワーク供給部2の左
側にダンプテーブル装置4、切断装置5、調心クランプ
装置6、孔開け装置7、ストッパ装置8が配置され、さ
らにその左側には移送装置9とダンプテーブル装置10
とが配置されている。これら装置4〜10は制御装置1
1で制御され、長寸法のワークWから図2の加工品が自
動生産されるようになっている。
【0024】ワーク送りライン3はダンプテーブル装置
4と10とを含んで形成され、これらのダンプテーブル
装置4と10の間に配置されている切断装置5、調心ク
ランプ装置6、ストッパ装置8を通ってワーク送りライ
ン3は直線的に延び、孔開け装置7はこのライン3の両
方の側方に対向して2台配置されている。また、調心ク
ランプ装置6は、加工装置である孔開け装置7の配置位
置と対応するワーク送りライン3上の途中位置に設けら
れている。
【0025】ワークWには図3で示した直径が異なる3
種類のワークW1,W2,W3があり、また、図1の前
記ワーク供給装置2はワーク送りライン3の両方の側方
に設けられ供給部2Aと2Bからなり、一方の供給部2
AからはワークW1が、他方の供給部2Bからはワーク
W2,W3がそれぞれワーク送りライン3に供給される
ようになっている。ワーク送りライン3は複数のV溝付
きロールをワークWの送り方向に並べることにより形成
され、これらのV溝付きロールのうち、ダンプテーブル
装置4よりも図1中右側のV溝付きロール12はチェー
ン等の無端走行帯13を介してモータ14で回転し、こ
れによりワークWをダンプテーブル装置4まで送るよう
になっている。
【0026】3種類のワークW1,W2,W3は直径が
相違しているため、V溝付きロールに載ってワーク送り
ライン3上を送られるとき、図3に示す通り、それぞれ
の中心O1,O2,O3の高さ位置は相違することにな
る。
【0027】図4〜図10はダンプテーブル装置4と切
断装置5およびこれらの周辺機器を示し、図11〜図1
4は調心クランプ装置6を示している。また、図15と
図16は孔開け装置7を示し、図17はストッパ装置8
を示し、図18〜図20は移送装置9とダンプテーブル
装置10を示している。
【0028】次ぎに、これらの装置を順番に説明する。
図4、図5において、切断装置5は、基台20上の軸受
け21で支承された軸22を中心に上下揺動自在となっ
た揺動部材23を有し、この揺動部材23に取り付けら
れたモータ24の駆動力はチェーン等の無端走行帯25
を介して回転部材26に伝達され、これにより、ワーク
Wを切断するために回転部材26の一端に固設された図
4の回転刃27が回転する。図5に示す通り、揺動部材
23には上向きのシリンダ28のピストンロッド28A
が連結され、このピストンロッド28Aの伸縮動で揺動
部材23は揺動する。
【0029】このため、モータ24が搭載された揺動部
材23は切断装置5の装置本体5Aになっており、回転
刃27は切断装置5に取り付けられた加工具であり、ま
た、シリンダ28は、装置本体5AをワークWに向かっ
て進退させる移動装置になっている。
【0030】図6に示すように、シリンダ28の下端に
はスライダ29が連結され、このスライダ29は基台2
0にボルト30Aで取り付けられたガイド部材30に案
内されて上下動自在となっている(図7参照)ため、シ
リンダ28全体も上下動自在になっており、このことか
ら、図5の軸22を中心に揺動自在な装置本体5Aを介
してシリンダ28はワークW側へ移動自在になってい
る。スライダ29の下側には図6のばね受け部材31が
ボルト31Aで基台20に固定され、ばね受け部材31
とスライダ29との間に弾性部材であるばね32が介設
されている。このばね32でスライダ29は常時上方へ
付勢されているため、シリンダ28および装置本体5A
はワークW側へ弾性付勢されている。ばね受け部材31
の下側にはリミットスイッチ33が基台20に取り付け
られ、このリミットスイッチ33を作動させるドク部材
34はばね受け部材31に形成された上下の貫通孔31
Bに摺動自在に挿通され、その先端のねじ軸部34Aは
スライダ29にねじ込まれ、したがってドク部材34は
スライダ29に結合されている。
【0031】図4、図8に示されている通り、切断装置
5の右側に配設されている前記ダンプテーブル装置4
は、回転自在なV溝付きロール40を備えたフレーム枠
41を有し、このフレーム枠41は図4のヒンジ42で
基台20に上下回動自在に取り付けられているととも
に、図8のシリンダ43のピストンロッド43Aの伸縮
動で図9のC,Dのようにヒンジ42を中心に回動す
る。複数のV溝付きロール40は、図8のモータ44の
駆動力がチェーン等の無端走行帯45を介して伝達され
ることにより回転する。
【0032】図10に示す通り、フレーム枠41の側部
にはシリンダ46が上向きに取り付けられ、このシリン
ダ46のピストンロッド46Aにはピン48Aを中心に
上下揺動自在となったバー部材48の後端が連結され、
バー部材48の先端には、2個の回転自在な押さえロー
ラ49を備えたローラ保持部材50がピン50Aで回動
自在に取り付けられており、シリンダ46のピストンロ
ッド46Aが伸び作動することにより、押さえローラ4
9およびローラ保持部材50はEのように下降する。
【0033】図8に示す通り、ダンプテーブル装置4の
フレーム枠41の左側には別のフレーム枠51が配設さ
れ、このフレーム枠51にも複数のV溝付きロール52
が回転自在に設けられ、これらのロール52は、モータ
53の駆動力が無端走行帯54を介して伝達されること
により回転する。フレーム枠51は図4のヒンジ55で
基台20に取り付けられ、図8のシリンダ56のピスト
ンロッド56Aが伸縮動することによりフレーム枠51
はヒンジ55を中心の上下に回動し、図9で示したフレ
ーム枠41のCと同じ傾き姿勢(ヒンジ55はフレーム
枠41のヒンジ42と反対側であるため、傾き方向は
逆)となることが可能である。
【0034】図8に示す通り、フレーム枠51の左端部
にはマウント台57を介してシリンダ58が設置され、
下向きとなったこのシリンダ58のピストンロッド58
Aには、図5に示す通り、ガイド部材59で案内されな
がら昇降動する昇降部材60が連結され、この昇降部材
60には、2個の回転自在な押さえローラ61を備えた
ローラ保持部材62がピン62Aで回動自在に取り付け
られている。
【0035】図8で示されているように、基台20にお
けるワークWの送り方向に離れた2箇所にはローラ支持
部材63が固設され、図5、図10に示す通り、各ロー
ラ支持部材63には、回転自在な2個の受けローラ64
がワークWの送り方向と直交する水平方向に2個並設さ
れている。
【0036】以上説明したフレーム枠41と51に設け
られたV溝付きロール40,52は図1で示したワーク
送りライン3の一部を形成するものであり、これらのロ
ール40,52上にワークWが送られ、シリンダ43,
56の作動でフレーム枠41,51がヒンジ42,55
を中心に図9のCのように傾くことにより、ワークWは
V溝付きロール40,52から受けローラ64上に乗り
移るようになっている。この後、シリンダ46,58の
作動により押さえローラ49,61が下降すると、ワー
クWは押さえローラ49,61で受けローラ64に押圧
され、これによってワークWを切断装置5で切断する準
備が整う構成となっている。
【0037】このため、押さえローラ49,61および
これらを保持した保持部材50、62等は、ワークWの
切断時にワークWを押圧して固定するためのワーク押圧
固定装置を構成するものとなっている。
【0038】図11〜図14で示す前記調心クランプ装
置6は、図13に示す通り、ライン基部材70に固設さ
れたブラケット71と、このブラケット71に軸受け7
2で回動自在に保持された装置本体73とを有する。装
置本体73は、軸受け72で回転自在に支持されたスリ
ーブ部材74と、スリーブ部材74にボルト75Aで結
合されたベース部材75と、ベース部材75に対し垂直
面内で軸受け72の中心部を回転中心として回転自在に
配設された回転部材76と、ベース部材75に結合さ
れ、回転部材76の前方を覆うカバー部材77とを備
え、回転部材76の裏面には、モータ78の駆動軸に取
り付けられたピニオン79が噛合する円形のラック歯7
6Aが形成されているため、モータ78の駆動により回
転部材76は回転する。
【0039】図14に示されている通り、装置本体73
の前面には3個の爪部材80が円周方向に等間隔で配設
され、これらの爪部材80の後端部はカバー部材77に
形成されている開口部を通って回転部材76の前面まで
達している。回転部材76の前面には、図13に示す通
り、回転部材76の回転中心部を中心とする螺旋溝76
Bが形成され、各爪部材80の後端部はこの螺旋溝76
Bに係合しているため、回転部材76が回転すると各爪
部材80は径方向に同時に同量ずつ移動する。装置本体
73には、ワークWが挿通される水平な貫通孔73Aが
3個の爪部材80の中央を通って形成されており、この
貫通孔73AにワークWが挿入された後、ワークWの外
側円周方向に間隔を開けて配設された3個の爪部材80
がワークWの内径方向に同量ずつ移動することにより、
ワークWは、ワークWの中心が装置本体73の中心部
(前記軸受け72の中心部)と一致して爪部材80でク
ランプされるようになっている。
【0040】このため、爪部材80は、ワークWをクラ
ンプするためのクランプ部材になっている。
【0041】装置本体73のスリーブ部材74には外径
方向に延びるアーム部材81が結合され、図12に示す
通り、このアーム部材81の先端にはシリンダ82のピ
ストンロッド82Aが連結されている。このピストンロ
ッド82Aが伸縮動することにより、装置本体73は3
個の爪部材80でクランプされたワークWを中心にして
前記軸受け72の回転軸受け作用により回動するように
なっており、この回動角度は、アーム部材81がライン
基部材70とブラケット71に設けられたストッパ部材
83,84に当接するまでの90度であり、したがって
ワークWも爪部材80でクランプされながら90度回動
するようになっている。
【0042】このようにシリンダ82は装置本体73を
ワークWを中心に回動させるものとなっているため、シ
リンダ82は、調心クランプ装置6の回動装置85とな
っている。
【0043】図15と図16で示された孔開け装置7
は、ベース台90上に固定されたガイドレール91に案
内されて前記ワーク送りライン3に向かって、言い換え
ると、このワーク送りライン3上を送られて来るワーク
Wに向かって進退自在となったスライド部材92を有
し、このスライド部材92に装置本体93が取り付けら
れている。装置本体93の上部にはモータ94が設置さ
れ、このモータ94の駆動力がベルト95を介して装置
本体93の回転スリーブ96に伝達されようになってい
る。図16に示すように、回転スリーブ96にはスプラ
イン軸97が軸方向に摺動自在にスプライン係合し、ス
プライン軸97は軸受け98を介して筒部材99の内部
に回転自在、軸方向には移動不能に組み込まれ、このス
プライン軸97の先端に、ワークWを孔開け加工するた
めの工具であるドリル100がシャンク部材101を介
して取り付けられている。
【0044】このため、モータ94が駆動されると、ベ
ルト95、回転スリーブ96、スプライン軸97、シャ
ンク部材101を介してドリル100が回転する。図1
6に示されているように、ベース台90とスライド部材
91との間にはシリンダ102が介設され、このシリン
ダ102のピストンロッド102Aが伸縮動することに
より、装置本体93は図15のガイドレール91で案内
されながらワークWに向かって進退する。
【0045】図16の筒部材99の先端フランジ部99
Aには前面部材103が取り付けられ、図15に示す通
り、この前面部材103と装置本体93のケース部材1
04との間に弾性部材であるばね105が介入されてい
る。図16で示された筒部材99はケース部材104の
内部に固設された軸受けスリーブ106に軸方向摺動自
在に嵌入されているため、ドリル100に後退方向への
荷重が作用したときには、ばね105を圧縮させてドリ
ル100、前面部材103、スプライン軸97、筒部材
99が後退できるようになっている。図15に示す通
り、前面部材103の後方において、ケース部材104
にはリミットスイッチ107が取り付けられ、ドリル1
00等が後退すると、前面部材103のドク部材108
でリミットスイッチ107が作動する。
【0046】以上の構成から、ドリル100は孔開け装
置7の加工具であり、このドリル100のシャンク部材
101、スプライン軸97、筒部材99は軸受けスリー
ブ106の軸方向に移動自在であるため、ドリル100
は装置本体93にワークW側に往復動自在に取り付けら
れ、また、ドリル100はばね105で装置本体93に
対してワークW側に弾性付勢されている。そして、シリ
ンダ102は、装置本体93をワークWに向かって進退
させる移動装置になっている。
【0047】なお、図11、図13、図14に示されて
いるように、前記調心クランプ装置6のブラケット71
に取り付けられた支持部材109には、ドリル100が
ワークWに向かって前進したときに挿通する孔110A
を有する案内部材110が設けられ、この案内部材11
0の孔110Aにドリル100が挿通することにより、
ドリル100によるワークWの孔開け加工高さ位置が調
心クランプ装置6で調心されてクランプされたワークW
の正確な中心と一致し、かつ、ドリル100のぶれを防
止しながらドリル100をワークWに当接させてワーク
Wの孔開け加工を行えるようになっている。
【0048】図17で示されたストッパ装置8は、立設
された支持部材111の上端の天部材112に下向きに
取り付けられたシリンダ113を有し、このシリンダ1
13のピストンロッド113Aにはストッパ部材114
が取り付けられ、ストッパ部材114はピストンロッド
113Aの伸縮動によりガイドロッド115で案内され
ながら上下動する。ストッパ部材114がFのように下
降限まで下降することにより、前記ワーク送りライン3
上を送られてくるワークWの移動を停止させ、これによ
り、ワークWが基準位置で正確に位置決め停止されるよ
うになっている。
【0049】図18〜図20で示す移送装置9は、図1
9の支柱120上の水平延設部材121にワーク送りラ
イン3と平行に設けられた一対のガイドレール122
と、これらのガイドレール122に案内されて走行自在
となった走行体123とを有する。走行体123の板状
の本体124にはモータ125が設置され、このモータ
125の駆動軸に結合されたピニオン126は、水平延
設部材121にガイドレール122と平行に固定された
ラック部材127に噛合しているため、給電装置128
から給電されるモータ125の駆動により、走行体12
4はワーク送りライン3と平行に走行する。
【0050】移送装置9の走行体123には、図18で
示すように中空シャフトであるワークWの内外周面を挟
着する挟着部129が設けられている。この挟着部12
9の具体的構造は図20に示されている。本体124に
はモータ130で回転する垂直なボールねじ軸131が
設けられ、このボールねじ軸131が螺入したナット部
材132は下部材133に固定され、モータ130が駆
動されると、下部材133はボールねじ軸131の回転
でガイドバー134に案内されながら上下動する。下部
材133には、上部材135に取り付けられた下向きの
シリンダ136のピストンロッド136Aが結合され、
ピストンロッド136Aのシリンダ136に対する伸縮
動により、上部材135はガイドバー137に案内され
て下部材133に対して上下動する。
【0051】下部材133と上部材135の先端には、
小径のガイド部材138で位置ずれが防止されながら相
対的に上下動自在となった上下の挟着部材139,14
0が設けられ、シリンダ136の作動で上部材135が
下部材133に対して下降すると、これらの挟着部材1
39,140はワークWの内外周面を挟着することにな
る。
【0052】また、このように走行体123に上下の挟
着部材139,140等で形成された前記挟着部129
は、モータ130の駆動により上下方向、言い換える
と、ワークWの径方向に位置が調整自在となっており、
この挟着部129の位置が図3で示した3種類のワーク
W1,W2,W3の直径と対応する位置まで達したと
き、図示しないリミットスイッチの作動でモータ130
の駆動が停止するようになっている。
【0053】図18、図19で示されたダンプテーブル
装置10は、前記ワーク送りライン3を形成するV溝付
きロール141が取り付けられたテーブル142を有
し、このテーブル142は図19のヒンジ143で前記
水平延設部材121に上下回動自在に連結されている。
テーブル142には斜め上向きのシリンダ144のピス
トンロッド144Aが連結され、このシリンダ144は
2段ストローク式であるため、ピストンロッド144A
が2段階に伸縮動することにより、テーブル142は
G,Hのように2段階にヒンジ143を中心に傾斜す
る。
【0054】次ぎに、図1で示された制御装置11で各
装置が制御されて行われるワークWの加工作業について
説明する。
【0055】前述のように、図1のワーク供給部2から
ワーク送りライン3のモータ14で回転するV溝付きロ
ール12によりダンプテーブル装置4まで送られて来た
ワークWは、図8のこのダンプテーブル装置4のモータ
44で回転するV溝付きロール40、およびモータ53
で回転するV溝付きロール52に乗り移り、これらのV
溝付きロール40,52の回転により、ワークWはさら
に調心クランプ装置6の図13で示された装置本体73
の貫通孔73Aの内部に侵入し、そしてストッパ装置8
の設置位置まで達する。このときにはストッパ装置8の
図17で示したストッパ部材114はFの下降位置まで
降りているため、ワークWはストッパ部材114に当接
してその送りが停止され、ワークWがストッパ部材11
4に当接したことが図示しないセンサで検出されると、
前記モータ14,44,53の駆動が停止される。これ
により、ワークWは先端が基準位置と一致した位置まで
送られたことになる。
【0056】次いで、ストッパ装置8のストッパ部材1
14が上昇し、また、移送装置9の走行体123が図1
8の左端部の後退位置からストッパ装置8の設置位置ま
で前進する。このとき、走行体123の挟着部129は
図20のモータ130の作動で送られて来たワークWの
直径と対応した高さ位置にあり、また、上部材135は
シリンダ136の作動で下部材133に対して上昇して
おり、このため、挟着部129の挟着部材139と14
0は開いており、開いているこれらの挟着部材139,
140の間にワークWの内外周面間の肉部が侵入し、シ
リンダ136の作動により上部材135が下降すること
によってワークWの内外周面は挟着部材139と140
で挟着される。
【0057】このように挟着部129で内外周面が挟着
されたワークWは、移送装置9の走行体123がワーク
送りライン3と平行なガイドレール122に沿って図1
8中左側に所定距離走行することにより、走行体123
の牽引作用によってワークWの長さ方向における図2で
示された孔1を開けるべき箇所が孔開け装置7のドリル
100の位置と一致した位置まで送られ、走行体123
とワークWはその位置で停止する。この後、モータ13
0とシリンダ136の作動によって挟着部129による
ワークWの挟着が解除されるとともに、ワークWが貫通
孔73Aに侵入している調心クランプ装置6の3個の爪
部材80が図13のモータ78により同時に同量ずつ内
径方向に移動し、これにより、これまでワーク送りロー
ル3のV溝付きロール上に載っていたワークWは、その
中心が爪部材80で調心クランプ装置本体73の中心部
の高さ位置、すなわち、孔開け装置7のドリル100の
高さ位置と一致する高さまで上昇し、そして3個の爪部
材80でクランプされる。
【0058】この後、図16のシリンダ102の作動に
より孔開け装置7はワークWに向かって高速で前進し、
図15のモータ94で回転しているドリル100は、図
14等で示された案内部材110の孔110Aに挿通さ
れながら以下のようにワークWを孔開け加工する。
【0059】ドリル100が高速でワークWに当接する
と、ドリル100に後退方向への荷重が作用するため、
ドリル100や前面部材103は図15のばね105を
圧縮させて後退し、この後退が行われるとドク部材10
8で検出装置であるリミットスイッチ107が作動する
ため、このリミットスイッチ107からの信号により油
圧シリンダであるシリンダ102の切換弁が切り換えら
れ、これによりシリンダ102の作動速度は高速から低
速になり、この低速の速度でドリル100は前進してワ
ークWを孔開け加工する。ワークWに孔が貫通形成され
ると、ドリル100や前面部材103は圧縮されたばね
105の弾発力で前方に突出移動するため、リミットス
イッチ107は再び作動(オフ作動)し、これにより、
シリンダ102の逆作動によって孔開け装置7は孔開け
加工前の初期位置に戻る。
【0060】このように孔開け装置7によるワークWの
孔開け加工が行われるため、ドリル100がワークWに
当接するまで孔開け装置7は高速送りされ、ドリル10
0がワークWに当接する手前で低速に切り換えられない
ため、1サイクルの孔開け加工時間を短縮でき、作業効
率を向上させることができる。また、ドリル100がワ
ークWに当接したときの衝撃はばね105で吸収され、
また、ドリル100は案内部材110の孔110Aに挿
通されているため、高速でドリル100をワークWに当
接させても、ドリル100がワークWの加工箇所からず
れるのを防止でき、正確な孔開け加工を実施できる。
【0061】この後、調心クランプ装置6の3個の爪部
材80がモータ78で外径方向に移動してワークWのク
ランプが解除され、これによりワークWはワーク送りラ
イン3のV溝付きロールに載り、そして、移送装置9の
走行体123の挟着部129によるワークWの挟着が行
われるとともに、走行体123が再び走行し、ワークW
の次ぎの孔1を開ける箇所がドリル100の位置と一致
する位置までワークWを送る。そして孔開け装置7が再
度前進してドリル100による孔開け加工が行われる。
このような孔開け加工は、図2で示されたワークWの各
孔1について行われる。
【0062】ワークWの長さ方向の両方の端部には、9
0度間隔で4個の孔1を形成しなければならないため、
これらの端部の孔開け加工は次ぎのように行われる。
【0063】孔開け装置7の前進によりドリル100で
ワークWに孔開け加工が行われて孔開け装置7が後退し
た後、調心クランプ装置6の3個の爪部材80でワーク
Wがクランプされたままの状態において図12のシリン
ダ82が作動し、これにより調心クランプ装置本体73
がワークWを中心に90度回動し、そして孔開け装置7
が前進してドリル100でワークWを孔開け加工する。
【0064】このように本実施形態では、調心クランプ
装置本体73はワークWをクランプしたままワークWを
中心に90度回動できるものとなっているため、ワーク
送りライン3の両方の側方に2台配置された孔開け装置
7でワークWに90度間隔で孔開け加工できる。
【0065】ワークWに所定個数の孔1が形成された
後、調心クランプ装置6の爪部材80によるクランプが
解除されたワークWは、移送装置9の走行体123の挟
着部129で挟着されてワーク送りライン3上を送ら
れ、ワークWの前端から図4の切断装置5の回転刃27
までの距離が図2で示された加工品の長さ(AB間の間
隔)と同じになったとき、走行体123によるワークW
の送りが停止される。そして、図8のシリンダ43と5
6の作動により、フレーム枠41と51はヒンジ42,
55を中心に図9のCのように傾き、これにより、フレ
ーム枠41,51のV溝付きロール40,52に載って
いたワークWは図5、図10の受けローラ64に乗り移
り、また図5、図10のシリンダ46,58の作動で下
降した押さえローラ49,61がワークWを受けローラ
64に押圧固定する。
【0066】この後、図5のシリンダ28の作動によっ
て切断装置5の装置本体5Aである揺動部材23が軸2
2を中心に揺動することにより、次ぎのようにして回転
刃27でワークWが切断される。
【0067】回転刃27がワークWに当接するまでは、
シリンダ28は、図6のスライダ29に作用するばね受
け部材31で支持されたばね32の上方への弾発力を受
けているため、シリンダ28のピストンロッド28Aは
高速でそのまま伸び作動し、揺動部材23の揺動で回転
刃27はワークWに当接する。この当接後、回転刃27
には切断反力である上方への荷重が作用するため、ピス
トンロッド28Aからの反力でシリンダ28とスライダ
29はばね32を圧縮しながら下降し、スライダ29に
ねじ軸部34Aが結合されているドク部材34も下降
し、検出装置であるリミットスイッチ33を作動させ
る。このリミットスイッチ33からの信号により油圧シ
リンダであるシリンダ28の切換弁が切り換えられ、こ
れにより、ピストンロッド28Aの伸び速度は高速から
低速に切れ換えられ、このときは、スライダ29はばね
受け部材31に当接しているため、低速で伸び作動する
ピストンロッド28Aからの押圧力によりワークWは回
転刃27で切断される。
【0068】回転刃27によるワークWの切断が終わる
と、回転刃27に作用していた上方への荷重がなくなる
ため、シリンダ28とスライダ29は圧縮されたばね3
2の弾発力で上方へ移動し、これにより、リミットスイ
ッチ33は再び作動(オフ作動)し、このリミットスイ
ッチ33からの信号でピストンロッド28Aは縮み作動
して回転刃27を上昇させ、切断装置5は旧位の状態に
戻る。
【0069】このようにシリンダ28は回転刃27がワ
ークWに当接するまでは高速作動し、回転刃27がワー
クWに当接する手前で低速作動に切り換えられるのでは
ないため、本実施形態によると、ワークWの1サイクル
の切断加工時間を短時間化できて作業効率を向上させる
ことができる。また、回転刃27がワークWに当接した
ときはばね32が圧縮されるため、この当接時の衝撃を
緩和させることができ、ワークWや回転刃27が損傷す
るのを防止できる。
【0070】切断装置5によるワークWの切断が終わる
と、切断装置5よりも移送装置9側のワークは図2で示
された加工品となっており、この加工品は、移送装置9
の走行体123の挟着部129で挟着されて走行体12
3の走行により、図18や図19のダンプテーブル装置
10のV溝付きロール141の上に送られる。そして、
図19のシリンダ144の作動によりダンプテーブル装
置10のテーブル142がGのように傾くことにより、
加工品は加工品棚150(図1も参照)に投入、収納さ
れる。
【0071】一方、切断装置5よりも移送装置9とは反
対側の短くなったワークWは、図5、図10のシリンダ
46,58の作動による押さえローラ49,61の上昇
と、図8のシリンダ43,56の作動によるテーブル枠
41,51のヒンジ42,55を中心とした水平状態ま
での回動復帰とで、受けローラ64からV溝付きロール
40,52に乗り移る。この後、このワークWは、図1
のV溝付きロール12や図4のダンプテーブル装置4の
V溝付きロール40の回転により移送装置9側に送ら
れ、その先端が図17のストッパ装置8の位置に達する
と、下降しているストッパ部材114に当接し、これに
より前述と同様に基準位置での位置決め停止が行われ
る。
【0072】この後、前述と同じく、移送装置9の走行
体123によるワークWの所定距離の送り、孔開け装置
7による孔開け加工、切断装置5による切断が行われ
る。
【0073】これらの加工作業は、長寸法のワークWか
ら生産可能な複数本の前記加工品が生産されるまで行わ
れ、これらの加工品は図19の加工品棚150に投入、
収納される。
【0074】ワークWから所定本数の加工品が生産され
た後のワークWの端材が長い場合には、この端材は移送
装置9でダンプテーブル装置10まで送られ、図19の
シリンダ144でテーブル142がHのように傾くこと
により、端材は端材棚151に投入、収納される。
【0075】このように、ダンプテーブル装置10のテ
ーブル142はGとHの2段階に傾くため、加工品棚1
50と端材棚151とをワーク送りライン3に沿った同
一位置に設けることができ、したがってそれだけワーク
送りライン3を短くできる。
【0076】一方、端材が短い場合には、この端材は移
送装置9でダンプテーブル装置10まで送られず、切断
装置5で切断された位置においてこの端材は、図9のシ
リンダ43でダンプテーブル装置4のフレーム枠41が
ヒンジ42を中心にDのように傾くことにより、図1で
示されている端材棚152に投入、収納される。
【0077】このため、短い端材の場合には、移送装置
の走行体123を走行させる作業時間を省略でき、それ
だけ作業効率を向上させることができる。
【0078】以上において、ワーク送りライン3にはワ
ーク供給部2から図3で示した直径が異なるワークW
1,W2,W3が供給されるが、このように直径が異な
るワークWが供給されると、移送装置9の走行体123
に設けられている挟着部129は、図20のモータ13
0で上下方向、すなわちワークWの直径方向に位置調整
可能になっているため、各ワークW1,W2,W3を確
実に挟着でき、走行体123の走行で各所定位置まで送
ることができる。
【0079】また、ワークWの孔開け装置7による孔開
け加工時にワークWをクランプする調心クランプ装置6
は、ワークWの外側円周方向に間隔を開けて配設された
3個の爪部材を有し、これらの爪部材80は、図13の
モータ78が駆動されると回転部材76の螺旋溝76B
で同時に同量ずつ内径方向に移動するため、直径が異な
る各種ワークW1,W2,W3は、その中心が同じ高さ
位置である孔開け装置のドリル100の高さに自ずと調
心されてクランプされることになる。
【0080】このため、同じワーク送りライン3で直径
が異なる各種のワークを加工でき、多種類生産を実施で
きる。
【0081】また、調心クランプ装置6は、ワークWを
爪部材8でクランプするため、調心機能とクランプ機能
を有し、これにより、ライン全体の構造を簡単化でき
る。
【0082】
【発明の効果】本発明によると、同じワーク送りライン
により直径が異なる各種の断面丸型ワークを加工できる
ようになり、多種類生産を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る加工ライン装置を示
す平面図である。
【図2】ワークから生産される加工品の斜視図である。
【図3】直径が異なるワークがV溝付きロールに載った
状態を示す側面図である。
【図4】切断装置とその周辺を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線矢視側面図である。
【図6】切断装置の一部を示す一部破断の図である。
【図7】図6のVII−VII線断面矢視図である。
【図8】図4の正断面図である。
【図9】図4のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】図4の側断面図である。
【図11】調心クランプ装置の平面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】図11の正断面図である。
【図14】図11の図12とは反対側の側面図である。
【図15】孔開け装置の側面図である。
【図16】図15の要部断面図ある。
【図17】ストッパ装置の正面図である。
【図18】移送装置とその周辺の平面図である。
【図19】図18の側断面図である。
【図20】図18のXX−XX線矢視断面図である。
【符号の説明】
3 ワーク送りライン 4,10 ダンプテーブル装置 5 切断装置 6 調心クランプ装置 7 孔開け装置 8 ストッパ装置 9 移送装置 27 回転刃 73 調心クランプ装置の装置本体 80 クランプ部材である爪部材 82 回動装置であるシリンダ 123 移送装置の走行体 129 挟着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを送るためのワーク送りラインの
    側方に、前記ワークに向かって進退自在であってこのワ
    ークを加工する加工装置が配置され、この加工装置の配
    置位置と対応する前記ワーク送りライン上の位置に、こ
    のワーク送りラインで送られて来た直径が異なる各種ワ
    ークの中心高さ位置を前記加工装置による加工高さ位置
    と一致させてこれらのワークをクランプする調心クラン
    プ装置を配置したことを特徴とする断面丸形ワークの加
    工ライン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の断面丸形ワークの加工
    ライン装置において、前記調心クランプ装置は、前記断
    面丸形ワークの外側円周方向に間隔を開けて配設されか
    つこのワークの径方向に同量ずつ移動自在となった複数
    の爪部材を有し、これらの爪部材の移動により前記直径
    が異なる各種ワークの中心高さ位置を前記加工装置によ
    る加工高さ位置と一致させてこれらのワークをクランプ
    することを特徴とする断面丸形ワークの加工ライン装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の断面丸形ワー
    クの加工ライン装置において、前記調心クランプ装置
    は、前記断面丸型ワークをクランプするクランプ部材を
    含めた調心クランプ装置本体をこのワークを中心に回動
    させる回動装置を備え、この回動装置によりクランプ部
    材による前記ワークのクランプ時に前記調心クランプ装
    置本体を所定角度回動させて前記加工装置で前記ワーク
    を加工することを特徴とする断面丸形ワークの加工ライ
    ン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の断面丸
    形ワークの加工ライン装置において、前記断面丸形ワー
    クは中空シャフトであり、前記ワーク送りラインにはこ
    の中空パイプの内外周面を挟着部で挟着して移送する移
    送装置が配置され、前記挟着部はこの移送装置に前記中
    空シャフトの径方向に位置調整自在に設けられているこ
    とを特徴とする断面丸形ワークの加工ライン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101013424B1 (ko) * 2008-11-25 2011-02-14 (주)이랜드건설 금속배관의 분기배관 접속자리 성형을 위한 가이드 장치
CN103317042A (zh) * 2013-06-07 2013-09-25 常熟市华恩机械有限公司 一种超长管材加工进给装置
CN110508662A (zh) * 2019-07-17 2019-11-29 晋江市恒溢雨具有限公司 一种伞骨骨架圆壁管防变形冲裁装置及其加工方法
CN113319614A (zh) * 2021-06-18 2021-08-31 陈宏� 一种汽车零部件加工用工装夹具

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