JPH10211457A - 特に紙またはボール紙からなる、走行する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直接的または間接的に塗布する塗布装置 - Google Patents

特に紙またはボール紙からなる、走行する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直接的または間接的に塗布する塗布装置

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JPH10211457A
JPH10211457A JP9370014A JP37001497A JPH10211457A JP H10211457 A JPH10211457 A JP H10211457A JP 9370014 A JP9370014 A JP 9370014A JP 37001497 A JP37001497 A JP 37001497A JP H10211457 A JPH10211457 A JP H10211457A
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splitting
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Ruediger Dr Kurtz
クルツ リュティガ
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    • B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
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    • B05C5/0283—Flat jet coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material is projected from the outlet as a cohesive flat jet in direction of the work
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H23/00—Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
    • D21H23/02—Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
    • D21H23/22—Addition to the formed paper
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公知の先行技術の欠点をできる限り回避で
き、低塗布重量で高品質の塗布層を特に簡単に形成でき
るよう、上述の種類の塗布装置を改良する 【解決手段】 自由ジェットノズル４の出口と対向面１
２との間にある範囲に、自由ジェット１０を少なくとも
１つの排出ジェット１０．４と対向面１２へ流れる少な
くとも１つの塗布ジェット１０．２とに分割する少なく
とも１つのジェット分割装置Ｄ，１４を自由ジェット１
０内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１のプレア
ンブルに記載の、特に紙またはボール紙からなる、走行
する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直
接的または間接的に塗布する装置に関する。更に、本発
明は、このような塗布装置によって、特に、紙またはボ
ール紙からなる、走行する材料ウェブに液体状またはペ
ースト状塗布媒体を直接的または間接的に塗布する方法
に関する。
【０００２】この種の塗布装置は、いわゆる、塗布設備
の枠内において、例えば、紙、ボール紙または繊維材料
からなる、走行する材料ウェブの片面または両面に塗布
媒体（例えば、インキ、ノリ、含浸液など）の１つまた
は複数の層を設けるために使用される。
【０００３】いわゆる直接的塗布の場合は、塗布装置か
ら液体状またはペースト状塗布媒体を、直接に、塗布中
に循環する対向面（例えば、エンドレスベルトまたは対
向ロール）に支持され走行する材料ウェブの表面に塗布
する。他方、媒体の間接的塗布の場合は、液体状または
ペースト状塗布媒体を、まず、担持面として役立つ対向
面（例えば、塗布ロールとして構成された対向ロールの
表面）に塗布し、次いで、材料ウェブが通過するロール
間隙において塗布ロールから材料ウェブに移行させる。
【０００４】
【従来の技術】大気を介して流れる自由ジェットとして
塗布媒体を流出させる自由ジェットノズルとして構成さ
れた配量間隙と、自由ジェットノズルに対向し対向ロー
ルに支持され自由ジェットを受ける材料ウェブの形の対
向面とを有し、特に、紙またはボール紙からなる、走行
する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直
接的に塗布するこの種の塗布装置は、ドイツ特許公開第
４３３６３６５号から公知である。特に材料速度が高速
の場合に塗布層への空気の混入にもとづき現れる品質低
下を避けるため、ドイツ特許公開第４３３６３６５号に
もとづき、自由ジェットを材料ウェブの走行方向とは逆
方向へ向ける。自由ジェットは、材料ウェブに衝突した
場合、材料ウェブの走行方向とは逆方向へ流れるもどり
流と材料ウェブの走行方向へ流れる被覆混合流とに分割
される。この場合、自由ジェットの全流量に対するもど
り流量の割合は、約３０〜６０％である。次いで、塗布
された塗布媒体は、自由ジェットノズルの後段のドクタ
要素によって整形される。従って、ドイツ特許公開第４
３３６３６５号の場合、上述の方策にもとづき、材料ウ
ェブへの塗布媒体の良好な導入が達成され、塗布媒体へ
の空気の混入が回避され、かくして、望ましくない気泡
の出現が回避される。
【０００５】上述の種類の通常の塗布装置の場合、特
に、僅かな塗布重量、即ち、僅かな塗布量または薄い塗
布層を形成するため、不整なまたは不均一な自由ジェッ
トまたはノズルの閉塞、即ち、不良な塗布結果および高
額な保守費を誘起することなく、自由ジェットノズルを
形成する配量間隙の幅を任意に小さく構成することはで
きないということが判明した。従って、この種の公知の
塗布装置の場合、整った被覆層を形成するには、まず、
多量の液体状またはペースト状塗布媒体を過剰に塗布
し、次いで、塗布重量の僅かな所望の塗布層に必要な量
になるよう、掻き落とさなければならない。かくして、
同じく、より大きい出力および塗布装置のより大きい構
造容積が必要であり、更に、経費がかかる補助装置が必
要となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、公知の先行技術の欠点をできる限り回避でき、低塗
布重量で高品質の塗布層を特に簡単に形成できるよう、
上述の種類の塗布装置を改良することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１の
特徴を有する本発明に係る塗布装置によって解決され
る。
【０００８】特に、紙またはボール紙からなる、走行す
る材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直接
的または間接的に塗布するこの塗布装置は、大気を介し
て流れる自由ジェットとして塗布媒体を流出させる少な
くとも１つの自由ジェットノズルと、自由ジェットノズ
ルに対向し、自由ジェットを受ける少なくとも１つの対
向面とを含み、この場合、自由ジェットノズルの出口と
対向面との間にある範囲には、自由ジェットを少なくと
も１つの排出ジェットと対向面へ流れる少なくとも１つ
の塗布ジェットとに分割する少なくとも１つのジェット
分割装置が自由ジェット内に設けてある。排出ジェット
は、ポンプ循環路にもどし、再使用するのが合目的的で
ある。基本的に、複数のジェット分割装置を直列に接続
することも考え得る。本発明に係る塗布装置の自由ジェ
ットノズルが、２つのリップの間に形成され間隙幅を調
節できる配量間隙であれば好ましい。更に、自由ジェッ
トノズルには、配量間隙の出口に続く案内面または方向
変更面を装備できる。更に、自由ジェットノズルまたは
その部分は、ジェット分割面に対する自由ジェットの衝
突角度を調節するため、本質的に全マシン幅にわたって
均一におよび／または区画的に回転自在にまたは旋回自
在に構成できる。一般に、ジェット分割装置の入口側部
分の前に、対向ロールまたは材料ウェブによって一緒に
引張られる空気境界層を停止し、マイナスの境界層現象
の出現を回避し、かくして、塗布品質を更に向上するの
に寄与する装置を設けるのが好ましい。
【０００９】本発明に係る塗布装置は、そのジェット分
割装置にもとづき、製造技術的にノズル開口の幅の規定
または調節のみによって達成される事例よりも薄い高品
質の塗布層または僅かな塗布重量を有利に、簡単に且つ
有効に形成できる。即ち、ノズル閉塞の回避のため、よ
り大きいノズル開口幅で運転し、しかも、塗布ジェット
の極めて僅かな厚さを達成できる。更に、仕上げ配量に
よって、僅かな塗布重量が達成され、かくして、複雑で
高価な補助装置の使用が回避される。更に、ジェット分
割装置は、通常の塗布装置に比して、塗布重量の調節お
よび操作に関して広い可能性を与える。この場合、ジェ
ット分割装置の構成態様に応じて、自由ジェットの全流
量に対する塗布ジェットの割合は、基本的に、０〜１０
０％の範囲に選択でき、従って、極めて広い調節多様性
が与えられる。（必要に応じて、排出ジェットが現れ
ず、即ち、自由ジェットは分割されずに純粋な塗布ジェ
ットとして対向面へ流れるよう、ジェット分割装置を調
節することもできる。この場合、自由ジェットの方向変
更を場合によっては行う。更に、本発明に係る塗布装置
によって、高品質被覆のために対向面に塗布すべき塗布
量を明らかに減少できる。かくして、塗布装置の各コン
ポーネント（例えば、ポンプ、捕集容器、ｅｔｃ．）お
よび全塗布装置の必要な出力および構造容積を減少で
き、かくして、製造費、運転費および保守費を低下でき
る。
【００１０】本発明の有利な実施例にもとづき、塗布装
置のジェット分割装置は、少なくとも１つのジェット分
割面を含み、この場合、自由ジェットは、所定の衝突角
度αで上記分割面にぶつかり、塗布ジェットは、角度β
で上記分割面から流出し、排出ジェットは、角度γで上
記分割面から流出する。ジェット分割面のジオメトリ
は、所望の当該のジェット分割性質および塗布媒体の流
動性質に適合されている。即ち、ジェット分割面は、横
断面図で見て、対称または非対称に形成でき、更に、流
動に適切な特殊のジェット分割要素（例えば、自由ジェ
ット内に突出するくさび状、ナイフ状または刃状または
掻落エッジ状部分）を含むことができる。即ち、ジェッ
ト分割面およびジェット分割面の形状および配置に依存
し角度測定のための基準面または平面に応じて等しいか
異なっていてよい角度α、β、γにもとづき、ノズル開
口から吐出される塗布媒体の適切な分割および操作が可
能である。塗布ジェットの流出角度βは、負荷される対
向面への衝突角度φも規定する。
【００１１】ジェット分割を横断面で見て直線状、凸
状、凹状または二重凹状に形成した実施例は、特に好適
なジェット分割性質および操作性質を与える。しかしな
がら、本発明は、これらの特殊な形状に限定されるもの
ではない。他の任意の適切な形状も使用できる。
【００１２】塗布装置の停止時にも運転中にも、変更さ
れたまたは変更される運転条件にジェット分割面形状を
適合させ得るよう、ジェット分割面のジオメトリを可変
に構成するのが好ましい。この場合、自由ジェットノズ
ルおよび／または対向面に関するジェット分割面の位置
は一定に保持でき、あるいは、以下に詳細に述べる如
く、変更できる。
【００１３】本発明の別の有利な実施例にもとづき、ジ
ェット分割面は、所定の表面構造および／または表面コ
ーチングを備えている。即ち、用例に応じて、例えば、
ジェット分割面は、水力学的に平滑にまたは荒く構成で
き、あるいは、ジェット分割面に沿って流れる塗布媒体
中に特定の剪断勾配を形成するのに役立ち得る特殊な表
面構造（例えば、波状表面）を備えることができる。従
って、更に、摩耗の減少のためにジェット分割面に耐摩
耗性コーチング（例えば、オキシドセラミック層）を設
けることもできる。
【００１４】本発明に係る別の有利な実施例の場合、ジ
ェット分割面は、自由ジェットノズルに関しておよび／
または被覆すべき対向面に関して可動に設置できる。ジ
ェット分割面の可動性にもとづき、排出ジェットおよび
塗布ジェットの体積流量または質量流量の分割比の正確
な調節または塗布ジェットの衝突角度の上述の変更を達
成できるのみならず、変更されたまたは変更される運転
条件（例えば、他の塗布媒体の選択など）に各ジェット
分割装置を適合させることができる。かくして、ジェッ
ト分割装置の使用可能性が、著しく拡張される。
【００１５】これに関連して、ジェット分割面を自由ジ
ェットの放射方向に関して、本質的に全マシン幅にわた
って均一に回転自在および／または旋回自在および／ま
たは並進運動自在に設置すれば有利であることも判明し
ている。上記の調整方策は、構造的に特に簡単に実現で
き、ジェット分割面の選択した当該のジオメトリにもと
づき特定の所望のジェット分割性質を達成できる。必要
な場合には、ジェット分割面を自由ジェットの放射方向
に関して区画的に回転自在および／または旋回自在およ
び／または並進運動自在に設置することもできる。この
場合、ジェット分割面は区画状に分割するか、区画部分
を越えて対応して弾性変形自在であれば有利である。シ
ェット分割面の区画毎に異なる調整は、第１に、局部的
な製造公差の補償および塗布されたまたは塗布される塗
布媒体の所望の横方向パタンの形成および操作に適す
る。
【００１６】本発明は、ジェット分割面の上述の種類の
可動の構成に限定されるものではない。更に、例えば、
排出ジェットおよび／または塗布ジェットの体積流量ま
たは質量流量の変更および／または調節のために、ジェ
ット分割装置およびジェット分割面を自由ジェットの放
射方向と交差する方向へ可動に設置することも考え得
る。
【００１７】上述の態様でジェット分割面を調整するた
め、本発明に係る塗布装置は、少なくとも１つの調整装
置を備えている。
【００１８】本発明に係る塗布装置が、上述の調整装置
と結合された調節回路を有する少なくとも１つの調節装
置を含んでいれば合目的的である。かくして、特に、塗
布装置の運転中、変更される運転条件に当該のジェット
分割面位置を迅速且つ確実に適合させることができる。
【００１９】更に、本発明に係る塗布装置の別の有利な
実施例にもとづき、ジェット分割装置は、少なくとも１
つの加熱装置および／または少なくとも１つの冷却装置
を含む。かくして、必要に応じて、ジェット分割装置を
加熱および／または冷却し、かくして、例えば、ジェッ
ト分割装置と接触する塗布媒体の粘度および／または固
化点を制御できる。
【００２０】本発明の課題は更に、特に紙またはボール
紙からなる、走行する材料ウェブに液体状またはペース
ト状塗布媒体を直接的または間接的に塗布する、請求項
１３の特徴を有する本発明に係る方法によって解決され
る。この方法は、本発明に係る塗布装置に関して既に述
べた利点を有する。
【００２１】本発明に係る方法の有利な構成特徴にもと
づき、塗布ジェットおよび／または排出ジェットの体積
流量または質量流量の変更および／または調節のためお
よび／または対向面への塗布ジェットの衝突角度の調節
または変更のため、ジェット分割装置への自由ジェット
の衝突角度を変更する。この角度変更は、ジェット分割
装置自体の対応する変位によって且つまたジェット分割
装置に対する自由ジェットノズルまたはその部分の変位
によって実施できる。更に、この角度変更は、本質的に
全マシン幅にわたって均一に行うことができ、あるい
は、必要に応じて区画毎に異なる態様で行うことができ
る。
【００２２】排出ジェットを形成する塗布媒体部分を捕
集し、上記部分を塗布媒体循環路にもどす工程によって
本発明に係る方法を補足すれば有利である。このため、
対応する捕集装置、管路、ポンプ装置およびフィルタ装
置を設ける。かくして、排出された塗布媒体部分を再使
用できる。ここで再度述べるが、本発明に係る塗布法に
よって減少できる塗布量にもとづき、塗布媒体の循環に
必要な上述の塗布装置コンポーネントを本質的に縮小で
きる。
【００２３】
【発明の実施形態】添付の図面を参照して、以下に、本
発明の好ましい実施例、補足構成の詳細および他の利点
を詳細に説明する。
【００２４】以下の説明および図面において、反復を避
けるため、同一の構成部材およびコンポーネントは、別
途の区別が不要である限り、同一の参照記号で示した。
【００２５】本発明に係る塗布装置は、図示の実施例の
場合、特に紙またはボール紙からなる走行する材料ウェ
ブに液体状またはペースト状塗布媒体を間接的に塗布す
る塗布装置として構成され、２つのリップ６，８の間に
形成された自由ジェットノズルとして構成された配量間
隙４を有する配量装置を含む。それ自体は公知のこのよ
うな配量装置は、例えば、商品名“Ｊｅｔ−Ｆｌｏｗ−
Ｆ”として本出願人から市販されている。大気を介して
流れる自由ジェットとして塗布媒体２を流出させる配量
間隙４には、支持面として役立ち自由ジェット１０を受
ける塗布ロール１２が対向している。ロールの回転方向
を矢印で示した。
【００２６】塗布媒体２は、材料ウェブが通過するロー
ル間隙（図示してない）において塗布ロール１２から材
料ウェブに移行される。配量間隙４を形成する双方のリ
ップ６，８のうち、塗布ロール１２が配量装置へ進行す
る配量間隙４の側にあるリップを前部リップ６と呼ぶ。
対応して、塗布ロール１２が遠ざかる配量間隙４の側に
ある第２リップ８は、後部リップ８と呼ぶ。
【００２７】図１から明らかな如く、自由ジェットノズ
ルの出口と塗布ロール１２との間にある範囲には、自由
ジェット１０を少なくとも１つの排出ジェット１０．４
と塗布ロール１２へ流れる塗布ジェット１０．２とに分
割するジェット分割装置Ｄが自由ジェット１０内に設け
てある。ジェット分割装置Ｄは、図示の実施例の場合、
本質的に平坦なジェット分割面１４を有し可動に設置さ
れた邪魔板の態様に構成され、上記ジェット分割装置に
は、自由ジェット１０が所定の衝突角度αでぶつかり、
図１に示した如く、上記ジェット分割装置から、塗布ジ
ェット１０．２が角度βで右上方へ流出し、排出ジェッ
ト１０．４が角度γで左下方へ流出する。この場合、衝
突角度αは、ジェット分割面１４に対する自由ジェット
１０の衝突点Ｐ１において上記面に対して引いた接線と
自由ジェット１０の中心流線との間で測定し、角度β、
γは、それぞれ、自由ジェット１０の中心流線とジェッ
ト分割面１４から離れる塗布ジェット１０．２および排
出ジェット１０．４の中心流線との間で測定する。塗布
ジェット１０．２の流出角度βは、同時に、塗布ロール
１２に対する塗布ジェット１０．２の衝突角度ψを定め
る。この場合、塗布ジェット１０の衝突点Ｐ２における
角度ψは、塗布ロール１２に引いた接線Ｔと塗布ジェッ
ト１０．２の中心流線との間で測定する。この構成の場
合、塗布ジェット１０．２は、塗布ロール１２の回転方
向へ見て斜めに上記塗布ロールにぶつかる。塗布は、最
終配量として過剰なく行われる。即ち、この実施例の場
合、基本的に、ドクタ要素を塗布箇所の後ろに設置する
必要はない。
【００２８】即ち、ジェット分割面１４は、配量間隙４
から出る自由ジェット１０の全流量（体積流量または質
量流量）を２つの部分流、即ち、塗布ジェット１０．２
および排出ジェット１０．４に分割する。この場合、ジ
ェット分割面１４の調節に応じて、これらジェットはそ
れぞれ、全流量よりも少ないか、全流量に等しい。この
場合、自由ジェット１０の全流量に対する塗布ジェット
１０．２の割合は、以下に詳細に説明する如く、一般
に、０〜１００％の範囲に調節できる。
【００２９】排出ジェット１０．４を形成する塗布媒体
部分は、捕集装置１６に捕集され、塗布媒体循環路にも
どされ、従って、排出された塗布媒体部分は、再使用で
きる。捕集装置１６に属する管路、ポンプ装置およびフ
ィルタ装置は、図面に、総括して参照記号１８で示して
ある。
【００３０】更に、図１から明らかな如く、ジェット分
割装置Ｄの前部部分には、塗布ロール１２によって混入
される空気境界層を阻止する装置が設けてある。この装
置は、図示の実施例の場合、本質的に塗布ロールの全幅
にわたって延び塗布ロール１２の回転方向とは逆方向へ
空気を吹き飛ばすことによって１種の“境界層カーテ
ン”を形成するブロー装置２０として構成され、塗布品
質にマイナスに作用する境界層現象の影響を回避する。
【００３１】図２ａに、第１調整位置にある図１のジェ
ット分割装置Ｄの概略断面図を示し、図２ｂに、第２調
整位置にある分割装置の概略断面図を示した。この場
合、配量装置、捕集装置１６および装置１８，２０は簡
略化のため示してない。これら双方の図面から明らかな
如く、ジェット分割装置Ｄのジェット分割面１４は、塗
布ロール１２および自由ジェットノズルの配量間隙に対
して、従って、配量間隙から出る自由ジェット１０の放
射方向に関して可動に設置され、更に詳細に云えば、ジ
ェット分割面１４は、本質的に全マシン幅にわたって均
一に回転でき且つまた、必要に応じて、区画毎に異なる
態様で回転できる。この場合、区画毎の変位可能性は、
ジェット分割面１４をねじれ弾性的に構成することによ
って保証される。ジェット分割面１４を調整するため、
ジェット分割装置Ｄの幅方向へ、即ち、マシン幅方向へ
相互に均一にまたは不均一に離隔されジェット分割面１
４に直接的または間接的に作用する多数の操作部材２２
を含む調整装置が設けてある。この調整装置は、各種測
定値（例えば、形成された塗布層の実際の横方向パタン
および／または縦方向パタン）に依存して、所望の横方
向パタンおよび／または縦方向パタンの実現のためジェ
ット分割面１４の設定を修正する調節装置（図示してな
い）の調節回路に結合されている。
【００３２】図２ａ，２ｂに示したジェット分割面１４
の回転にもとづきジェット分割面１４に対する自由ジェ
ット１０の衝突角度αを変更することによって、塗布ジ
ェット１０．２および排出ジェット１０．４の体積流量
または質量流量を変更または調節でき、即ち、自由ジェ
ット１０の全流量に対する塗布ジェットの割合を回転に
依存する調節範囲０〜１００％に自由に選択できる。ジ
ェット分割面１４の図示の構成の場合、（この場合、選
択した基準線または基準面に応じて角度βに対応する）
角度αの変更と同時に、流出角度β、γおよび塗布ロー
ル１２の面に対する塗布ジェット１０．２の衝突角度ψ
も変化される。ここで注意するが、衝突角度αの変更に
もとづき、必ずしも、角度β、γ、φの変化が生じる訳
ではない。なぜならば、この変化は、第１に、ジェット
分割面１４の当該の構成態様および調整に依存するから
である。即ち、既述の如く、ジェット分割面１４自体の
ジオメトリを可変に構成すれば、衝突角度αが可変の場
合、完全に一定の角度β、γ、ψを実現できる。更に、
基本的に、角度β、γの少なくとも１つを適切に変更す
ることによって、全流量に対する塗布ジェット１０．２
の割合を制御できる。
【００３３】図２ａに示した如く、角度αを増大すれ
ば、塗布ジェット１０．２の体積流量または質量流量が
増大され、排出ジェット１０．４の体積流量または質量
流量が減少され、かくして、より厚い塗布が達成され、
他方、図２ｂに示した如く、角度αを縮小すれば、塗布
ジェット１０．２の体積流量または質量流量が減少さ
れ、排出ジェット１０．４の体積流量または質量流量が
増大され、かくして、より薄い塗布が達成される。
【００３４】図３に、第２実施例のジェット分割装置の
ジェット分割面１４の概略断面図を示した。このジェッ
ト分割面１４は、本質的に、図１，２ａ，２ｂに示した
実施例に対応する。しかしながら、上記ジェット分割面
の自由ジェット１０に向く側の中心には、更に、ジェッ
ト分割面１４にぶつかる自由ジェット１０に向き、かく
して、自由ジェット１０をより簡単に且つ流動的に好適
に塗布ジェット１０．２および排出ジェット１０．４に
分割する尖端を有するくさび状ジェット分割要素２４が
一体に形成されている。
【００３５】図４に、第３実施例のジェット分割装置の
ジェット分割面１４の概略断面図を示した。この場合、
ジェット分割面１４は、衝突する自由ジェット１０に関
して、二重凹状横断面を有し、上記面の双方の各凹部の
間のくさび状移行部が、図３を参照して説明した如きジ
ェット分割面を形成すれば好ましい。
【００３６】本発明は、本発明の基本的思想の総合的説
明のためにのみ取上げた上記実施例に限定されるもので
はない。保護範囲の枠内において、本発明に係る塗布装
置は、上述の構成以外の構成を取ることもできる。この
場合、塗布装置は、特に、請求項の各特徴の組合せをな
す特徴を有することができる。実施例に示した自由ジェ
ットノズルおよびジェット分割装置の配置とは異なり、
基本的に、ジェット分割装置のジェット分割面によって
誘導された塗布ジェットが対向ロールの回転方向とは逆
方向へ向けられるよう、被覆される対向ロールに関して
上記コンポーネントを配置することもできる。本発明に
係る塗布装置の場合、上述の配量装置の代わりに、更
に、他の適切な自由ジェットノズル塗布装置または配量
装置、即ち、例えば、凹状または凸状方向変更面または
真っすぐな案内面を有する装置も使用できる。上述の実
施例とは異なり、更に、必要に応じて、過剰に塗布を行
うことができ、即ち、塗布ジェットによって塗布された
塗布媒体をドクタ要素（例えば、掻取ナイフ、ローラド
クタなど）によって除去するか、掻取って所望の横方向
パタンおよび／または縦方向パタンを形成し、最終配量
できる。更に、自由ジェットの分割が行われず、排出ジ
ェットが生ぜず、自由ジェットが、直接にまたは方向変
更されて全量、対向面へ流れるよう、例えば、（例え
ば、９０°よりも僅かに大きい角度βだけ）回転、旋回
または傾動してジェット分割面を調節することもでき
る。
【００３７】請求項、詳細な説明および図面の参照記号
は、発明のより良い理解の一助をなすに過ぎず、保護範
囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】自由ジェットおよびジェット分割装置を装備し
た配量装置の領域の本発明に係る塗布装置の好ましい実
施例の概略断面図である。
【図２】（ａ）は第１調整位置の図１のジェット分割装
置の概略断面図であり、（ｂ）は第２調整位置の図１の
ジェット分割装置の概略断面図である。
【図３】第２実施例のジェット分割装置のジェット分割
面の概略断面図である。
【図４】第３実施例のジェット分割装置のジェット分割
面の概略断面図である。
【符号の説明】
２ 塗布媒体 ４ 配量間隙 ６ 前部リップ ８ 後部リップ １０ 塗布媒体の自由ジェット １０．２ 塗布ジェット １０．４ 排出ジェット １２ 塗布ロール １４ Ｄのジェット分割面 １６ 捕集装置 １８ 管路、ポンプ装置およびフィルタ装置 ２０ 境界層制御のためのブロー装置 ２２ 操作部材／調整装置 ２４ １４のくさび状ジェット分割要素 ２６ １４のくさび状移行部 α １４に対する自由ジェットの衝突角度 β 塗布ジェット１０．２の流出角度 γ 排出ジェット１０．４の流出角度 ψ １２に対する塗布ジェットの衝突角度 Ｄ ジェット分割装置 Ｐ１ １４に対する自由ジェット１０の衝突点 Ｐ２ １２に対する塗布ジェット１０．２の衝突点 Ｔ 点Ｐ２における１２の接線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 特に、紙またはボール紙からなる、走行
    する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直
    接的または間接的に塗布する塗布装置であって、 −大気を介して流れる自由ジェット（１０）として塗布
    媒体（２）を流出させる少なくとも１つの自由ジェット
    ノズル（４）と、 −自由ジェットノズル（４）に対向し、該自由ジェット
    の作用を受ける少なくとも１つの対向面（１２）とを含
    む形式のものにおいて：該自由ジェットノズル（４）の
    出口と該対向面（１２）との間にある範囲には、該自由
    ジェット（１０）を少なくとも１つの排出ジェット（１
    ０．４）と該対向面（１２）へ流れる少なくとも１つの
    塗布ジェット（１０．２）とに分割する少なくとも１つ
    のジェット分割装置（Ｄ，１４）が、該自由ジェット
    （１０）内に設けてあることを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項２】 上記ジェット分割装置（Ｄ）が、自由ジ
    ェット（１０）が所定の衝突角度（α）で衝突するジェ
    ット分割面（１４）を含み、該ジェット分割面から、塗
    布ジェット（１０．２）が角度（β）で流出し、排出ジ
    ェット（１０．４）が角度（γ）で流出することを特徴
    とする請求項１の塗布装置。
  3. 【請求項３】 上記ジェット分割面（１４）が、横断面
    で見て、直線状、凸状、凹状または二重凹状に構成され
    ていることを特徴とする請求項１または２の塗布装置。
  4. 【請求項４】 上記ジェット分割面（１４）のジオメト
    リが、可変に構成されていることを特徴とする請求項２
    または３の塗布装置。
  5. 【請求項５】 上記ジェット分割面（１４）が、所定の
    表面構造および／または表面コーチングを備えているこ
    とを特徴とする請求項２〜４のいずれか１項に記載の塗
    布装置。
  6. 【請求項６】 上記ジェット分割面（１４）が、自由ジ
    ェットノズル（４）に関しておよび／または対向面（１
    ２）に関して可動に設置されていることを特徴とする請
    求項２〜５のいずれか１項に記載の塗布装置。
  7. 【請求項７】 上記ジェット分割面（１４）が、自由ジ
    ェット（１０）の放射方向に関して、本質的に全マシン
    幅にわたって均一に回転自在および／または旋回自在お
    よび／または並進運動自在に設置されていることを特徴
    とする請求項２〜６のいずれか１項に記載の塗布装置。
  8. 【請求項８】 上記ジェット分割面（１４）が、自由ジ
    ェット（１０）の放射方向に関して、区画的に回転自在
    および／または旋回自在および／または並進運動自在に
    設置されていることを特徴とする請求項２〜７のいずれ
    か１項に記載の塗布装置。
  9. 【請求項９】 上記ジェット分割面（１４）が、区画状
    に分割されていることを特徴とする請求項８の塗布装
    置。
  10. 【請求項１０】 上記塗布装置が、ジェット分割面（１
    ４）を調整する少なくとも１つの調整装置（２２）を有
    することを特徴とする請求項７または８または９の塗布
    装置。
  11. 【請求項１１】 上記塗布装置が、調整装置（２２）と
    結合された調節回路を有する調節装置を含むことを特徴
    とする請求項１０の塗布装置。
  12. 【請求項１２】 上記ジェット分割装置（１４）が、少
    なくとも１つの加熱装置および／または少なくとも１つ
    の冷却装置を含むことを特徴とする請求項１〜１１のい
    ずれか１項に記載の塗布装置。
  13. 【請求項１３】 大気を介して流れる自由ジェット（１
    ０）として塗布媒体（２）を流出させる少なくとも１つ
    の自由ジェットノズル（４）と、該自由ジェットノズル
    （４）に対向し、該自由ジェットの作用を受ける少なく
    とも１つの対向面（１２）とを有する塗布装置によっ
    て、特に紙またはボール紙からなる、走行する材料ウェ
    ブに液体状またはペースト状塗布媒体を直接的または間
    接的に塗布する方法において、下記工程： −該自由ジェットノズル（４）の出口と対向面（１２）
    との間にある範囲に設けられた少なくとも１つのジェッ
    ト分割装置（Ｄ，１４）へ自由ジェット（１０）を導く
    工程と、 −該ジェット分割装置（Ｄ，１４）によって該自由ジェ
    ット（１０）を少なくとも１つの排出ジェット（１０．
    ４）と、対向面（１２）へ流れる少なくとも１つの塗布
    ジェット（１０．２）とに分割する工程と、を含むこと
    を特徴とする方法。
  14. 【請求項１４】 上記塗布ジェット（１０．２）および
    ／または排出ジェット（１０．４）の体積流量または質
    量流量の変更および／または調節のためおよび／または
    対向面（１２）への塗布ジェット（１０．２）の衝突角
    度（ψ）の調節または変更のために、ジェット分割装置
    （Ｄ，１４）に対する自由シェット（１０）の衝突角度
    （α）を変更することを特徴とする請求項１３の方法。
  15. 【請求項１５】 上記排出ジェット（１０．４）を形成
    する塗布媒体部分を捕集し（１６）、上記部分を塗布媒
    体循環路にもどす（１８）ことを特徴とする請求項１３
    または１４の方法。
JP9370014A 1996-12-18 1997-12-18 特に紙またはボール紙からなる、走行する材料ウェブに液体状またはペースト状塗布媒体を直接的または間接的に塗布する塗布装置 Pending JPH10211457A (ja)

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DE19652827.5 1996-12-18
DE19652827A DE19652827A1 (de) 1996-12-18 1996-12-18 Auftragwerk zum direkten oder indirekten Auftragen eines flüssigen oder pastösen Streichmediums auf eine laufende Materialbahn, insbesondere aus Papier oder Karton

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