JPH10211447A - 二次電池の正、負極材の分離回収装置 - Google Patents

二次電池の正、負極材の分離回収装置

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JPH10211447A
JPH10211447A JP2847397A JP2847397A JPH10211447A JP H10211447 A JPH10211447 A JP H10211447A JP 2847397 A JP2847397 A JP 2847397A JP 2847397 A JP2847397 A JP 2847397A JP H10211447 A JPH10211447 A JP H10211447A
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partitioning
thin
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JP2847397A
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English (en)
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Yasuhiro Sueoka
靖裕 末岡
Takumi Suzuki
匠 鈴木
Noboru Okada
昇 岡田
Taketoshi Shiraishi
武利 白石
Yoshihiro Kurosawa
良弘 黒沢
Yasushi Kojima
泰志 小島
Hajime Kitamura
元 北村
Yoshiaki Sugata
善昭 菅田
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Chuo Denki Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Chuo Denki Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃二次電池から正極材及び負極材を変質させ
ず、そのままの形で自動的に分離回収する分離回収装置
を提供する。 【解決手段】 二次電池の粉体混合破砕物より、電極材
以外のものを取り除き電極材粉末を選別した後、該電極
材粉末をスラリ状に薄流選別手段に流しながら正極材粉
末と負極材粉末との層流分離を行うとともに、該分離し
た二つの層流の下流部位境界線位置に仕切分離手段を配
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄二次電池正極
材、負極材が化学変化が生じる事なくそのままの形で分
離回収を可能とする二次電池の正、負極材の分離回収装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】二次電池は鉛電池と比較して大幅に小型
/軽量にして且つ充電により繰り返し再使用の可能な事
から、電気自動車やラップトップ型パソコンに多く用い
られており、今後もその需要増加の傾向は続くものと考
えられるが、そのリサイクルシステムは研究段階にあ
る。特に上記リサイクルプロセスの最重要課題として
は、廃二次電池から有用且つ高価な正極材及び負極材を
分離回収することであるが、現状は廃二次電池から容易
に正極材と負極材とを個別に且つそのままの形で分離回
収する技術は確立されていない現状である。
【0003】例えば、社団法人日本機械工業連合会が平
成7年5月に出した調査研究報告書によれば、廃二次電
池のリサイクル法として、高温金属回収法が提案されて
いる。この装置は1)電池の破砕および電界液を除去す
るための洗浄からなる前処理工程、2)回転炉中で12
60℃で金属酸化物を部分的に還元する工程、3)14
00〜1600℃の炉での融解および還元の工程からな
るもので、かかるリサイクルによりニッケル、鉄、バン
ジウム等については鉄基合金製品として販売され、ジル
コニウム、チタン、アルミ等は無害な金属スラッグとし
て回収され、建設用骨材として使用される。又Knoll が
開発した方式は、廃電池を機械的に破砕して内容物を露
出させてから、洗浄してPH調整用KOHを除去し、そ
の後で酸中に金属元素を溶解させる。溶解した金属は次
の沈殿工程で酸溶液から選択的に除去される。酸に溶解
しない成分は固形廃棄物として分離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記リサ
イクル技術は、回収されたものは熱的変質或いは化学的
変質処理を経ているため正極材と負極材とを個別に且つ
そのままの形で分離回収するものではなく、原材料とは
異なる化合物若しくは熱的に変質した形状若しくは化合
物となって、有効な回収とは言えない状況にある。しか
もコバルト、ニッケル、クロム、バナジウム、及びジル
コニウムのような高価または戦略的に重要な金属と、鉄
またはマンガンのような高価でない金属とが複合一体化
してしまい、現状ではリサイクルで得られた生成物は、
電池材料への再利用できないのみならず、金属元素とし
ての価値も低下しているという欠点を持っている。
【0005】本発明は、廃二次電池から正極材及び負極
材を変質させず、そのままの形で容易に分離回収する分
離回収装置を提案する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、二次電池の粉体混合破砕物より、電極材以外のもの
を取り除き電極材粉末を選別した後、該電極材粉末をス
ラリ状に薄流選別手段に流しながら正極材粉末と負極材
粉末との層流分離を行うとともに、該分離した二つの層
流の下流部位境界線位置に仕切分離手段を配したことを
特徴とする。即ち、正極材を構成するNi化合物粉と負
極材を構成するMH粉は比重差があることを見出し、電
池の切断破砕、破砕物の粉体を洗浄攪拌濾過分離と浮遊
/沈降分離等により電極材粉体以外のものを除去すると
ともに電極材粉末の電極材スラリを形成させ、その電極
材スラリを、振動と薄流との作用による選別機能を持つ
薄流選別により、正極材粉体と負極材粉体の層流に分離
するようにしたものである。
【0007】そして更に本発明は正極材層流と負極材層
流との間の下流部位境界線位置に仕切分離手段を配し分
離精度の向上を図ったものである。これにより廃二次電
池から正極材及び負極材を変質させず、そのままの形で
精度良く確実に分離回収するすることが出来、リサイク
ルした正極材及び負極材の再使用が可能である。尚、前
記仕切分離手段は、リツフル最下流位置近傍に先端を有
する分離仕切部材、好ましくは可動分離仕切部材、若し
くは正、負極材の受け皿区分け用仕切り板、好ましくは
可動仕切り板であるのがよい。
【0008】ここで薄流選別手段とは、傾斜平板上に薄
流を流し、この薄流の作用により密度差、粒径差のある
微粒子を分離する手法で、平板を振動させることにより
分離能力を高めることが出来るものである。請求項2記
載の発明は、かかる点を特定したもので、前記薄流選別
手段は、薄流流れ方向に向け下方傾斜させたテーブル上
に、薄流流れ方向と直交する方向に略平行に延設して形
成され複数のリツフル群を具え、該複数のリツフル群自
由端(精鉱端)側を順次長さを長くし階段状勾配を持っ
て形成するとともに、前記テーブルを薄流流れ方向と直
交する方向に往復振動するように構成したものである。
この場合、請求項3記載のように、前記テーブル振動速
度を前進速度を低速で行い後退速度は前進速度に比較し
て相対的に高速で行なうようにする事により、一層の分
離性能が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を、
図示例と共に説明する。ただし、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、形状、その相対的位置等は特に
特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。図1
は本発明の二次電池、例えばニッケル水素電池の正、負
極材の分離回収システムの概略の構成を示すブロック図
で、図2は図1の二次電池の破砕、切断工程で得られた
該電池の粉体混合破砕物より、電極材粉末の電極材スラ
リを形成する湿式分離手段の一実施例の概略の構成を示
す図で、図3は図2で得られた電極材粉末の電極材スラ
リより正、負極材を分離する薄流選別手段の構成を示す
模式図である。図4(A)は図3の薄流選別手段の分離
した二つの層流(分離2層流)に設けた仕切り分離材の
取り付け状況を示す図で、(B)は仕切り分離材に使用
されている、くさび型、丸型、板型の構成を示す斜視図
である。
【0010】本実施例の二次電池の正、負極材の分離回
収装置は、正極材及び負極材をその分離過程において変
質させることなく、もとの形のままで分離し即再利用を
可能とさせるため、正極材と負極材の液体中における比
重差及び粒径の差によりもたらせられる沈降速度の差を
利用した比重選別による湿式分離手段により電極材と電
極材以外のものを分離するとともに、電極材粉末の電極
材スラリを形成させ、また、形成した電極材粉末の電極
材スラリより水流、干渉沈降及びテーブルデッキの振動
運動による選別機能を形成する薄流選別手段により正極
材と負極材とを分離するようにしたもので、廃二次電池
の切断破砕により得られた粉体混合破砕物より電極材以
外のものを取り除く前工程においては、図2に見るよう
に、フィルム、ラベル等を取り除く乾式の風力分別手段
と、篩による濾過洗浄工程と往復加振板等による脈動水
流を利用する湿式比重選別と沈降分離とよりなる湿式分
離手段を使用して電極材の電極材スラリを形成させ、上
記電極材スラリより正極材及び負極材の分離には、他の
選別手段に比較して後述するように格段の高分離性能を
持つ薄流選別手段を使用するようにしたものである。
【0011】本実施例の二次電池の正、負極材の分離回
収システムは、図1及び図2に示すように、電池25を
輪切り縦切りをして粉体に破砕する破砕切断装置11
と、粉砕された電池の粉体より、フィルム、ラベル等2
6aを取り除く乾式の風力分別装置12Aと、洗浄水2
0による、傾斜加振板12b及び攪拌機12c及び篩1
2dによる洗浄攪拌濾過部120と、浮遊物処理部12
1と、沈降分離部12Gと、不用大型固形材搬出部12
hと、により、電極材以外のもの26aを取り除くとと
もに電極材の電極材スラリ26を形成する湿式分離手法
よりなる分離装置12Bと、形成された電極材スラリ2
6を適量送り出す調整弁等の調整装置13と、電極材ス
ラリ26を薄流水21により薄流選別して正極材と負極
材に分離する薄流選別装置14と、選別直後の水を含む
正極材+水(以下、正極部材27という)、負極材+水
(以下、負極部材28という)より脱水して正極材2
9、負極材30を得る脱水機15、16と、前記湿式分
離装置12B及び薄流選別装置14からの排水22を処
理してリサイクル23ないし外部放水(廃水)24をす
る廃水処理装置17と、より構成する。
【0012】以下に図2により、前記湿式分離装置12
Bの一実施例につき概略構成を説明する。図2に見るよ
うに、切断破砕され風力分別装置12Aによりフィルム
ラベル等の軽いものを乾式除去処理したあとの粉体混合
破砕物は浮遊物処理部121上の投入口12fより湿式
分離装置12B内に投入される。湿式分離装置12B
は、末端にバケットコンベア等の大型固形物搬出部12
hを持ち、前記投入口12fより搬出部12hに向けて
傾斜篩12dを設け、傾斜篩12d下方の投入口側底部
に振動面積、振幅、振動周期を適当に設定した傾斜加振
板12bを、またその下流に攪拌機12cを設け、適当
の脈動水流と攪拌流を起こさせる一方、傾斜加振板12
bに振動を与えて浮遊物の上昇移動と電極材スラリの取
出し口12nへの移動を可能とした水槽12eにより構
成される。そして、右端投入口12fより風力分別装置
12Aよりの粉体混合破砕物と洗浄水20を投入し、該
粉体混合破砕物を洗浄攪拌して電解液を除き、更に適当
メッシュの傾斜篩12dにより缶体、極板パンチングメ
タル、セパレータ、接着剤固形物等の大型固形物は傾斜
篩上の傾斜面に沿って左方へ移行させ末端に設けたバケ
ットコンベア等の搬出部12hにより外部へ搬出される
ようにする。
【0013】正極材、負極材以外の小さな固形物は液上
に浮くか若しくは傾斜加振板12bに振動を与えられて
浮遊化して再度傾斜篩12dの隙間を通って若しくはバ
ケットコンベア等の搬出部12hの隙間より上方に浮
き、沈降分離部12Gにおいて浮遊沈降を繰り返しなが
らホッパフロー部12gより浮遊選別されて12Fより
排出されて排水処理装置17を介して排出される。なお
前記傾斜篩12dで濾過され選別された正極材及び負極
材の混合微粉体は前記脈動水流と攪拌流とを介して暫時
沈降水域に移行して水槽水底に電極材スラリ26を形成
する。
【0014】図3には、前記薄流選別装置14の模式図
が示され、薄流選別装置は投入口31a側より図上下方
に向け所定角度下方に向け傾斜させたテーブルデッキ3
1と該テーブルデッキ31上に設けられた複数のリツフ
ル群34と該テーブルデッキ31をテーブルデッキ31
傾斜方向と直交する図上左右(水平)方向に振動させる
振動機構32と、デッキ31上を散布管21Aにより散
布された薄流用水21がテーブルデッキ31底面の傾斜
面を薄く覆うように流れる薄流流れ33を主要構成と
し、前記テーブルデッキ31上に配設された複数のリツ
フル群34は、テーブルデッキ31傾斜方向と直交する
図上左右(水平)方向に平行に延設して形成され、投入
口31aの側より出口側31c側に向け順次長さを長く
し階段状勾配を持って形成するとともに、その上面は出
口側に向け僅かに傾斜させた下降傾斜面(図4参照)を
持つか若しくは、振動機構32側より反対側の出口側に
向って僅かに傾斜させた下降傾斜面を形成させてある。
また、振動機構32は、テーブルデッキ31を矢印A1
〜A2方向に往復振動するようにするとともに、トッグ
ル機構により振動しA1方向への前進を低速で行いA2
方向の後退は高速で行なうようにし、粒子の出口方向へ
の運搬効率を上がるようにするとともに、テーブルデッ
キ31が、振動数略300rpm以上、振幅略1mm
以上の振動条件を持つように構成してある。
【0015】上記構成により、振動するテーブルデッキ
上に膜状に流れる薄流を利用し薄流水とともに上方より
投入されたスラリ状の微粒子を選別するわけであるが、
その選別は、水流、干渉沈降と、テーブルデッキの運動
により行なわれ、投入粒子はデッキの振動運動と重力方
向の流れとによってデッキ上に扇形状に広がり、粒子は
それぞれリッフルに沿って出口側進み、比重差により外
側に負極材の層流35+内側に正極材の層流36の二つ
の分離した層流31bが形成される。
【0016】しかし、図4(A)に示すように、上記二
つの層流35と36はテーブルデッキ31上で分離され
た状態で流れ独立した層流を形成しているが、リツフル
群34の最下段のリッフル34aの末端部位34bを過
ぎる近辺で分離状態が崩れて、境界37は不明瞭となり
接近し合い、受け皿39、40に供給される正極部材及
び負極部材の純度が落ちる結果を招く恐れがある。
【0017】そこで、本実施例は、上記二つの分離した
層流の下流の、最下段のリツフル34aの末端部位34
bから下方に仕切り分離板38を設け、正極材と負極材
の分離を確実にできるようにしている。図4(A)の丸
中拡大図はリッフル34の形状を示す。なお、上記仕切
り分離板38は塩ビ、プラスチック、木材、FRP、金
属、その他の非金属で形成されるようにし、その形状は
図4(B)に示す、くさび型(a)、丸型(b)、板型
(c)等で構成した。
【0018】表1には、本発明の二次電池の正、負極材
の分離回収装置に使用した薄流選別装置の試験結果を示
してあるが、表に見るように、バッチ試験の結果である
が純度約100%の負極材が約75%以上の回収率が得
られることを示している。
【0019】
【表1】
【0020】また、前記仕切り分離板を使用した薄流選
別装置の試験結果を表2に示してあるが、表に見るよう
に、純度100%の負極材の回収率は約91%ととな
り、格段に分離選別効果が上がることがわかった。
【0021】
【表2】
【0022】図5は、本発明の分離仕切手段の種々の変
形例を示し、図5は図4の分離仕切り部材を可動にした
の実施例を示し、(A)、(B)は夫々の実施形態を示
す要部概略図で、(C)は取り付け状況を示す。
【0023】図5に示すように、本実施例の分離仕切り
部材10aの可動手段として磁力を用い、分離仕切り部
材10aは強磁性材料で構成し同図(C)に示すよう
に、テーブルデッキ51は一般に表面を非磁性体51a
で形成してあるが、その裏側に鉄等の磁性体51bを固
着し、磁性体51bとの共同作用で強磁性体で構成され
ている分離仕切り部材10aを所定位置に変更固定でき
るようにしてある。そして同図(A)は仕切り部材10
aの形状をテーブルデッキ51の末端形状に沿わせるよ
うにして分離仕切り効果をテーブルデッキの下端の受け
皿39、40まで確実に行えるようにしたものであり、
その移動方向は分離した二つの層流の境界線上に仕切り
部材10a先端が位置するように矢印A方向に移動可能
に構成されている。同図(B)に示す分離仕切り部材1
0bは、分離仕切り効果をテーブルデッキ51上だけに
限ったものであるが、振動テーブル51上に形成された
正極材の層流56と負極材55の分離層流との間の分離
境界界域57の状況が、下流に特に最終リツフル通過地
点を境として乱され、その境界部位に分離精度の低下が
発生する恐れがあり、又上記分離境界界域57の位置
は、運転条件の変化及び負荷変動に対応変化する為に、
移動方向は矢印Aのほか、層流上流側Bにも移動可能に
構成され、対象材料、運転条件、負荷状況に最適に対応
できる。これにより、図5(A)、(B)に示す仕切り
分離板10a、10bのセット方向は、リッフル群54
の最下端リッフル54aの位置より横方向にLの位置に
ある、分離した正極材の層流56と負極材の層流55と
の分離境界界域57と一致するようにセットする事が出
来る。
【0024】図6の(A)は、図5の変形構成を示す図
で、同図(B)はその取り付け状況を示す図である。図
6(A)には、図5に示す分離仕切り部材11aの構成
材料を例えば塩ビ、プラスチック、木材、FPR、金
属、その他の非金属の任意の部材で構成したもので、こ
の場合は同図(B)のY−Y視図に示すように取り付け
位置を、テーブルデッキ51下部の回収用受け皿側面に
設け、その形状はテーブルデッキ51盤面の一部と下側
壁に全幅をぴったり隙間なく接触できるように先側を折
曲し、その末端取り付け部位に横方向の長穴11bを設
け、テーブルデッキ51の裏面から取り付け部位に当て
板11eを当てがいセットボルト11c、ナット11d
で長穴11bの適宜位置で固定できるようにしてある。
なお、図6(A)に示す仕切り分離板11aのセット方
向は、最下端リッフル54aの位置より延長線のL距離
にある、正極材層流56と負極材層流55との分離境界
界域57と、一致するようにセット固定する。
【0025】図7(A)は、分離仕切手段として受け皿
区分け用仕切り板を可動として概略構成図で、同図
(B)はその取り付け状況を示す斜視図で、同図(C)
は区分け用仕切り板の作用を示す図である。図7(A)
には二次電池電極材薄流選別装置の受け皿区分け用仕切
り板の概略の構成を示す模式図を示してあるが、同図
(B)の斜視図に見るように、テーブルデッキ51の側
壁51c(斜線部)の下部に設けた受け皿用コの字状樋
容器60の樋の軸方向の矢印A/B方向に移動可能の堰
である受け皿区分け用仕切り板13i、13i+1により樋
60を適宜位置で分割した回収用皿39、40が形成で
きるように構成し、仕切り板13i、13i+1はセットボ
ルト15により樋60の側壁60aに固定できるように
してある。なお、同図(C)に見るように、、テーブル
デッキ51盤面上に配置される分離仕切り板12を2個
用意し、前記テーブルデッキ51上に形成される正極材
の層流55と負極材の層流56との分離した2層流の分
離境界界域57に存在する混合層流57aを挟むように
固定し、該混合層流に対する別異の回収受け皿14iを
設けるようにしても良く、この場合得られた混合層流に
よる混合液を原料25として再度薄流選別装置に再度投
入選別するようにして、分離回収精度の向上を図ること
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、廃二
次電池からの正極材及び負極材が変質させることなくそ
のままの形で分離回収ができ、回収後の正極材及び負極
材の再利用を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二次電池の正、負極材の分離回収シス
テムの手順を示すブロック図である。
【図2】図1の二次電池の破砕、切断工程で得られた該
電池の粉体混合破砕物より、電極材粉末の電極材スラリ
を形成する湿式分離装置の一実施例の概略構成図であ
る。
【図3】図2で得られた電極材粉末の電極材スラリより
正、負極材を分離する薄流選別装置の概略構成を示す模
式図である。
【図4】(A)は図3の薄流選別装置の分離2層流に設
けた仕切り分離材の取り付け状況を示す図で、(B)は
仕切り分離材の形状を示す図で、(a);くさび型、
(b);丸型、(c);鋭角型の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図5は、本発明の分離仕切手段の種々の変形例
を示し、図5は図4の分離仕切り部材を可動にしたの実
施例を示し、(A)、(B)は夫々の実施形態を示す要
部概略図で、(C)は取り付け状況を示す。
【図6】(A)は、図5の変形構成を示す図で、同図
(B)はその取り付け状況を示す図である。
【図7】(A)は、分離仕切手段として受け皿区分け用
仕切り板を可動として概略構成図で、同図(B)はその
取り付け状況を示す斜視図で、同図(C)は区分け用仕
切り板の作用を示す図である。
【符号の説明】
11 破砕切断手段 12A 風力分別手段 12B 湿式分離装置 12G 沈降分離部 14 薄流選別手段 17 排水処理手段 21A 散布管 26 電極材スラリ 27 正極材粉体スラリ(正極部材) 28 負極材粉体スラリ(負極部材) 29 正極材粉体 30 負極材粉体 31、51 テーブルデッキ 32 振動機構 33 薄流の流れ 34 リツフル群 35、55 負極材の層流 36、56 正極材の層流 38 仕切り分離板 10a、10b、11a、12 分離仕切り板 13i 受け皿区分け用仕切り板 14i 受け皿 39 負極材回収槽 40 正極材回収槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 匠 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 岡田 昇 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 白石 武利 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 黒沢 良弘 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 小島 泰志 新潟県中頸城郡妙高高原町田口272 中央 電気工業株式会社内 (72)発明者 北村 元 新潟県中頸城郡妙高高原町田口272 中央 電気工業株式会社内 (72)発明者 菅田 善昭 東京都港区虎ノ門1丁目1番12号 中央電 気工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池の粉体混合破砕物より、電極材
    以外のものを取り除き電極材粉末を選別した後、該電極
    材粉末をスラリ状に薄流選別手段に流しながら正極材粉
    末と負極材粉末との層流分離を行うとともに、該分離し
    た二つの層流の下流部位境界線位置に仕切分離手段を配
    したことを特徴とする二次電池の正、負極材の分離回収
    装置。
  2. 【請求項2】 前記薄流選別手段は、薄流流れ方向に向
    け下方傾斜させたテーブル上に、薄流流れ方向と直交す
    る方向に略平行に延設して形成され複数のリツフル群を
    具え、該複数のリツフル群(自由)端側を順次長さを長
    くし階段状勾配を持って形成するとともに、前記テーブ
    ルを薄流流れ方向と直交する方向に往復振動するように
    構成したものであることを特徴とする請求項1記載の二
    次電池の正、負極材の分離回収装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブル振動速度を前進速度を低速
    で行い後退速度は前進速度に比較して相対的に高速で行
    なうようにした請求項2記載の二次電池の正、負極材の
    分離回収装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切分離手段が、リツフル最下流位
    置近傍に先端を有する分離仕切部材、好ましくは可動分
    離仕切部材であることを特徴とする請求項1記載の二次
    電池電極材用薄流選別装置。
  5. 【請求項5】 前記仕切分離手段が、正、負極材の受け
    皿区分け用仕切り板、好ましくは可動仕切り板であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の二次電池電極材用薄流選
    別装置。
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