JPH10211272A - 抗感染性を有するカテーテル - Google Patents
抗感染性を有するカテーテルInfo
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- JPH10211272A JPH10211272A JP9016329A JP1632997A JPH10211272A JP H10211272 A JPH10211272 A JP H10211272A JP 9016329 A JP9016329 A JP 9016329A JP 1632997 A JP1632997 A JP 1632997A JP H10211272 A JPH10211272 A JP H10211272A
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- catheter
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- polymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生体に対する負荷が少ない、感染防止効果を
有するカテーテルを提供する。 【解決手段】 カテーテル外表面の一部に抗菌性物質を
含有する疎水性高分子の被膜を有する。
有するカテーテルを提供する。 【解決手段】 カテーテル外表面の一部に抗菌性物質を
含有する疎水性高分子の被膜を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗感染性を有する
カテーテルに関するものであり、さらに詳しくは、経皮
的に体内、主として血管に挿入、留置される抗感染性を
有するカテーテルに関するものである。
カテーテルに関するものであり、さらに詳しくは、経皮
的に体内、主として血管に挿入、留置される抗感染性を
有するカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内に長期にわり医療用具を留置する場
合、医療用具を経由する感染の可能性が指摘されてい
る。例えば、高カロリー輸液用カテーテルにおいては、
経皮的に留置されたカテーテルの皮膚刺入部から菌が侵
入し、カテーテルに沿って血管に到達し、全身に回って
敗血症を起こす可能性があるといわれている。このよう
な感染の可能性を低減するために多くの試みが行われて
いる。ブロビアックカテーテルは、血管カテーテルの皮
膚刺入部と血管との間の皮下に留置される部分にカフと
よばれる綿状のものを接着したカテーテルであり、体内
に留置されると、皮下組織がカフの内部に発達してくる
ので、菌が皮膚刺入部から侵入してもカフの部分でそれ
以上の侵入が阻止されるというものである。また、特公
平7−90039号公報には、感染抵抗性組成物の製造
方法として、クロルヘキシジンと銀化合物を含む被覆組
成物により感染抵抗性を付与する方法が開示されてい
る。さらに、特公平5−23790号公報には、溶融混
練法によりクロルヘキシジンを親水性ポリマーに均一に
分布させることにより抗感染性医療用品を製造する方法
が開示されている。さらにまた、特公平2−56103
号公報には、高分子材料を有機溶剤に溶解した抗菌剤の
溶液に浸漬、乾燥後、中間浸漬溶剤に浸漬、乾燥し、さ
らに中間浸漬溶剤に溶解した抗菌剤の溶液に浸漬し、乾
燥することにより耐感染性高分子材料を製造する方法が
開示されている。
合、医療用具を経由する感染の可能性が指摘されてい
る。例えば、高カロリー輸液用カテーテルにおいては、
経皮的に留置されたカテーテルの皮膚刺入部から菌が侵
入し、カテーテルに沿って血管に到達し、全身に回って
敗血症を起こす可能性があるといわれている。このよう
な感染の可能性を低減するために多くの試みが行われて
いる。ブロビアックカテーテルは、血管カテーテルの皮
膚刺入部と血管との間の皮下に留置される部分にカフと
よばれる綿状のものを接着したカテーテルであり、体内
に留置されると、皮下組織がカフの内部に発達してくる
ので、菌が皮膚刺入部から侵入してもカフの部分でそれ
以上の侵入が阻止されるというものである。また、特公
平7−90039号公報には、感染抵抗性組成物の製造
方法として、クロルヘキシジンと銀化合物を含む被覆組
成物により感染抵抗性を付与する方法が開示されてい
る。さらに、特公平5−23790号公報には、溶融混
練法によりクロルヘキシジンを親水性ポリマーに均一に
分布させることにより抗感染性医療用品を製造する方法
が開示されている。さらにまた、特公平2−56103
号公報には、高分子材料を有機溶剤に溶解した抗菌剤の
溶液に浸漬、乾燥後、中間浸漬溶剤に浸漬、乾燥し、さ
らに中間浸漬溶剤に溶解した抗菌剤の溶液に浸漬し、乾
燥することにより耐感染性高分子材料を製造する方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブロビアックカテーテ
ルは、上記のような機序により感染防止効果が発現され
るため、カテーテルの留置直後は皮下組織がカフの内部
まで発達せず、感染を充分防止できないという問題があ
った。また、ブロビアックカテーテルはカテーテルの途
中にカフが設けてあるという構造上、留置手技が煩雑
で、患者の負担も通常のカテーテルより大きくなるとい
うものであった。特公平7−90039号公報に開示さ
れた方法は、抗菌物質を含有するポリマーをコーティン
グするものであるが、コーティング液の粘度が高くなる
ため、細いチューブへのコーティングには適しておら
ず、また、被膜の厚みの制御が比較的困難であった。特
公平5−23790号公報に開示された方法では、抗菌
剤を含有している高分子が親水性であるため、水と接触
すると水分を吸収する結果、抗菌剤を比較的早く徐放さ
せ、感染防止効果が長時間持続しないというものであっ
た。特公平2−56103号公報に開示された方法は、
3回の浸漬工程を要するため、操作が煩雑であった。こ
の方法において3回の浸漬工程を要するのは、単に抗菌
剤が溶解している溶液に高分子材料を繰り返し浸漬する
だけでは、高分子材料に含有される抗菌剤の量を高める
ことができないからである旨の記載が当該公報中にあ
る。すなわち、特公平2−56103号公報の方法で
は、中間浸漬工程により、抗菌剤の溶液に予め浸漬した
高分子材料の表面を活性化することに特徴があるため、
3回の浸漬を行わなければならなかった。また、上記の
抗菌剤を含有させる各方法では、カテーテル表面全体に
抗菌性物質が含有されているため、血管内に留置した場
合、抗菌性物質が血液中に溶解するという問題があっ
た。特に親水性高分子に抗菌性物質を含有させた場合に
は、抗菌性物質の溶出速度が早く、抗菌性物質の血液中
の濃度が一時的に高くなり、抗菌性物質によるショック
等の危険性を有していた。本発明は、生体に対する負荷
が少なく、感染防止効果を有するカテーテルを提供する
ことを目的とするものである。
ルは、上記のような機序により感染防止効果が発現され
るため、カテーテルの留置直後は皮下組織がカフの内部
まで発達せず、感染を充分防止できないという問題があ
った。また、ブロビアックカテーテルはカテーテルの途
中にカフが設けてあるという構造上、留置手技が煩雑
で、患者の負担も通常のカテーテルより大きくなるとい
うものであった。特公平7−90039号公報に開示さ
れた方法は、抗菌物質を含有するポリマーをコーティン
グするものであるが、コーティング液の粘度が高くなる
ため、細いチューブへのコーティングには適しておら
ず、また、被膜の厚みの制御が比較的困難であった。特
公平5−23790号公報に開示された方法では、抗菌
剤を含有している高分子が親水性であるため、水と接触
すると水分を吸収する結果、抗菌剤を比較的早く徐放さ
せ、感染防止効果が長時間持続しないというものであっ
た。特公平2−56103号公報に開示された方法は、
3回の浸漬工程を要するため、操作が煩雑であった。こ
の方法において3回の浸漬工程を要するのは、単に抗菌
剤が溶解している溶液に高分子材料を繰り返し浸漬する
だけでは、高分子材料に含有される抗菌剤の量を高める
ことができないからである旨の記載が当該公報中にあ
る。すなわち、特公平2−56103号公報の方法で
は、中間浸漬工程により、抗菌剤の溶液に予め浸漬した
高分子材料の表面を活性化することに特徴があるため、
3回の浸漬を行わなければならなかった。また、上記の
抗菌剤を含有させる各方法では、カテーテル表面全体に
抗菌性物質が含有されているため、血管内に留置した場
合、抗菌性物質が血液中に溶解するという問題があっ
た。特に親水性高分子に抗菌性物質を含有させた場合に
は、抗菌性物質の溶出速度が早く、抗菌性物質の血液中
の濃度が一時的に高くなり、抗菌性物質によるショック
等の危険性を有していた。本発明は、生体に対する負荷
が少なく、感染防止効果を有するカテーテルを提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋭意検討の結果、カテーテルの外表面
に抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜を形成させ
ることによって、感染防止効果が得られるとともに、生
体に対する負荷が少ないカテーテルを得ることを見出
し、また、カテーテルの外表面の少なくとも必要部分に
だけ上記皮膜を形成させることによって、血液中への抗
菌性物質の溶解も防止できることを見出し、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、カテーテル外表面の一部
に抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜を有するこ
とを特徴とする抗感染性を有するカテーテルを要旨とす
るものである。
を解決するため、鋭意検討の結果、カテーテルの外表面
に抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜を形成させ
ることによって、感染防止効果が得られるとともに、生
体に対する負荷が少ないカテーテルを得ることを見出
し、また、カテーテルの外表面の少なくとも必要部分に
だけ上記皮膜を形成させることによって、血液中への抗
菌性物質の溶解も防止できることを見出し、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、カテーテル外表面の一部
に抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜を有するこ
とを特徴とする抗感染性を有するカテーテルを要旨とす
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明において、被膜を構成する疎水性高
分子とは、ASTM D-570-81 の 6.4に規定される方法で測
定した平衡吸水率が2.0%以下の高分子であり、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リサルホン、ポリフェニレンサルファイド、疎水性ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、シリ
コーン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン−エチレ
ンプロピレンジエン共重合体等のオレフィン系エラスト
マー、スチレン−エチレンブチレン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体等のスチレン系エラストマー等が
挙げられる。
分子とは、ASTM D-570-81 の 6.4に規定される方法で測
定した平衡吸水率が2.0%以下の高分子であり、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リサルホン、ポリフェニレンサルファイド、疎水性ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、シリ
コーン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン−エチレ
ンプロピレンジエン共重合体等のオレフィン系エラスト
マー、スチレン−エチレンブチレン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体等のスチレン系エラストマー等が
挙げられる。
【0007】カテーテルを形成する高分子としては、体
内で柔軟になる高分子は生体適合性の点から特に好まし
く、例えば、親水性高分子、ガラス転移温度が30℃〜
35℃である高分子、樹脂硬度の低い柔軟な高分子材料
等が挙げられる。
内で柔軟になる高分子は生体適合性の点から特に好まし
く、例えば、親水性高分子、ガラス転移温度が30℃〜
35℃である高分子、樹脂硬度の低い柔軟な高分子材料
等が挙げられる。
【0008】親水性高分子は体内において体液等を吸収
し、乾燥時よりも柔軟になるので、人体の組織を損傷す
ることが少ない。ここで、親水性高分子とはASTM D-570
-81の 6.4に規定される方法で測定した平衡吸水率が
2.0%を越える高分子であり、例えば、親水性ポリウ
レタン、ポリメチルメタクリレート、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン1
1、ナイロン12等の脂肪族系ポリアミド、ナイロン1
2−ポリテトラメチレングリコール共重合体、ナイロン
610−ポリプロピレンオキシド共重合体等のポリアミ
ド系エラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリブチレ
ンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコール共重
合体等のポリエステル系エラストマー、ABS樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、ポリカーボネート等
が挙げられる。
し、乾燥時よりも柔軟になるので、人体の組織を損傷す
ることが少ない。ここで、親水性高分子とはASTM D-570
-81の 6.4に規定される方法で測定した平衡吸水率が
2.0%を越える高分子であり、例えば、親水性ポリウ
レタン、ポリメチルメタクリレート、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン1
1、ナイロン12等の脂肪族系ポリアミド、ナイロン1
2−ポリテトラメチレングリコール共重合体、ナイロン
610−ポリプロピレンオキシド共重合体等のポリアミ
ド系エラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリブチレ
ンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコール共重
合体等のポリエステル系エラストマー、ABS樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、ポリカーボネート等
が挙げられる。
【0009】これらの親水性高分子のうち、ASTM D-570
-81 の 6.1に規定される方法で測定した24時間後の吸
水率が1.0%以上の高分子は特に好ましい。
-81 の 6.1に規定される方法で測定した24時間後の吸
水率が1.0%以上の高分子は特に好ましい。
【0010】ガラス転移温度が30℃〜35℃である高
分子は、体温により体内で柔軟になるので、上記親水性
高分子と同様に人体の組織を損傷することが少ない。
分子は、体温により体内で柔軟になるので、上記親水性
高分子と同様に人体の組織を損傷することが少ない。
【0011】また、カテーテルを形成する高分子とし
て、樹脂硬度の低い柔軟な高分子を用いた場合、疎水性
高分子被膜を形成する高分子がカテーテルを形成する高
分子よりも樹脂硬度の高い高分子であっても、カテーテ
ルとしては柔軟なものとなり、人体の組織を損傷するこ
とが少ない。この場合、疎水性高分子被膜を形成する高
分子がカテーテルを形成する高分子よりも樹脂硬度が高
いので、体内に挿入中のカテーテルの向きを変えるため
に、カテーテルを前後に動かしたり、カテーテルに回転
を加えた際、カテーテルに与えられたトルクが伝達され
やすくなり、体内に挿入中のカテーテルの向きを変えや
すくなる。
て、樹脂硬度の低い柔軟な高分子を用いた場合、疎水性
高分子被膜を形成する高分子がカテーテルを形成する高
分子よりも樹脂硬度の高い高分子であっても、カテーテ
ルとしては柔軟なものとなり、人体の組織を損傷するこ
とが少ない。この場合、疎水性高分子被膜を形成する高
分子がカテーテルを形成する高分子よりも樹脂硬度が高
いので、体内に挿入中のカテーテルの向きを変えるため
に、カテーテルを前後に動かしたり、カテーテルに回転
を加えた際、カテーテルに与えられたトルクが伝達され
やすくなり、体内に挿入中のカテーテルの向きを変えや
すくなる。
【0012】本発明における疎水性高分子とカテーテル
を形成する高分子との組合せは、特に限定されるもので
はないが、例えば、ポリ塩化ビニルと親水性ポリウレタ
ン、疎水性ポリウレタンと親水性ポリウレタン、ポリエ
チレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン
とスチレン−エチレンブチレン共重合体、ポリプロピレ
ンとポリ塩化ビニル、ポリプロピレンとスチレン−エチ
レンブチレン共重合体、ポリプロピレンとポリウレタ
ン、ポリエチレンとオレフィン系エラストマー、ポリプ
ロピレンとオレフィン系エラストマー等の組合せは相溶
性の点から特に好ましい。
を形成する高分子との組合せは、特に限定されるもので
はないが、例えば、ポリ塩化ビニルと親水性ポリウレタ
ン、疎水性ポリウレタンと親水性ポリウレタン、ポリエ
チレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン
とスチレン−エチレンブチレン共重合体、ポリプロピレ
ンとポリ塩化ビニル、ポリプロピレンとスチレン−エチ
レンブチレン共重合体、ポリプロピレンとポリウレタ
ン、ポリエチレンとオレフィン系エラストマー、ポリプ
ロピレンとオレフィン系エラストマー等の組合せは相溶
性の点から特に好ましい。
【0013】また、疎水性高分子とカテーテルを形成す
る高分子との相溶性を向上させるために、相溶化剤を加
えてもよい。
る高分子との相溶性を向上させるために、相溶化剤を加
えてもよい。
【0014】さらに、カテーテルを形成する高分子に、
被膜を形成する疎水性高分子をあらかじめブレンドする
ことにより、被膜のカテーテルに対する接着性を向上さ
せ、剥離を防ぐことができる。カテーテルを形成する材
料にブレンドされる被膜を形成する疎水性高分子の比率
は0.1〜30%、好ましくは0.5〜20%、さらに
好ましくは1〜10%である。
被膜を形成する疎水性高分子をあらかじめブレンドする
ことにより、被膜のカテーテルに対する接着性を向上さ
せ、剥離を防ぐことができる。カテーテルを形成する材
料にブレンドされる被膜を形成する疎水性高分子の比率
は0.1〜30%、好ましくは0.5〜20%、さらに
好ましくは1〜10%である。
【0015】本発明において疎水性高分子に含有する抗
菌性物質は、特に限定されるものではなく、いずれの抗
菌性物質を用いてもよい。例えば、エリスロマイシン、
オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロラム
フェニコール、フシジン酸、ミカマイシン、カナマイシ
ン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン、グラミシジ
ン、ストレプトマイシン、ポリミキシン、コリスチン、
バシトラシン等の抗生物質、クロルヘキシジン等のビグ
アニド化合物、ベンゼトニウム、ベンザルコニウム、ラ
ウリル硫酸、アルキルポリアミノエチルグリシン、脂肪
酸、臭化ドミフェンなどの表面活性を有する化合物、チ
モール、フェノール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン
等のフェノール誘導体、ホウ酸、ホウ砂等のホウ酸化合
物、ヨウ素、ヨードホルム、ポビドンヨード等のヨウ素
化合物、金、銀、銅、水銀などの金属、チメロサール、
メチロブロミン等の金属化合物、アクリノール、メチル
ロザリニン等の抗菌色素化合物、酢酸マフェニド、スル
ファジアジン、スルフィソミジン、スルファメトキサゾ
ール等のサルファ剤等が挙げられる。これらの抗菌性物
質は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カ
ルシウム塩、塩酸塩、硫酸塩、グルコン酸塩等の塩化合
物であってもよく、また、2種類以上の抗菌性物質を併
用してもよい。
菌性物質は、特に限定されるものではなく、いずれの抗
菌性物質を用いてもよい。例えば、エリスロマイシン、
オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロラム
フェニコール、フシジン酸、ミカマイシン、カナマイシ
ン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン、グラミシジ
ン、ストレプトマイシン、ポリミキシン、コリスチン、
バシトラシン等の抗生物質、クロルヘキシジン等のビグ
アニド化合物、ベンゼトニウム、ベンザルコニウム、ラ
ウリル硫酸、アルキルポリアミノエチルグリシン、脂肪
酸、臭化ドミフェンなどの表面活性を有する化合物、チ
モール、フェノール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン
等のフェノール誘導体、ホウ酸、ホウ砂等のホウ酸化合
物、ヨウ素、ヨードホルム、ポビドンヨード等のヨウ素
化合物、金、銀、銅、水銀などの金属、チメロサール、
メチロブロミン等の金属化合物、アクリノール、メチル
ロザリニン等の抗菌色素化合物、酢酸マフェニド、スル
ファジアジン、スルフィソミジン、スルファメトキサゾ
ール等のサルファ剤等が挙げられる。これらの抗菌性物
質は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カ
ルシウム塩、塩酸塩、硫酸塩、グルコン酸塩等の塩化合
物であってもよく、また、2種類以上の抗菌性物質を併
用してもよい。
【0016】抗菌性物質を疎水性高分子に含有させる方
法、抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜をカテー
テル表面に形成させる方法は溶融押出し、コーティング
等、公知の方法を用いることができる。
法、抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜をカテー
テル表面に形成させる方法は溶融押出し、コーティング
等、公知の方法を用いることができる。
【0017】例えば、疎水性高分子と抗菌性物質とをあ
らかじめ溶融混練押出機にて溶融混練を行い、抗菌性物
質が均一に分布した疎水性高分子を得た後、抗菌性物質
を含有する疎水性高分子とカテーテルを形成する高分子
とを共押出しして抗菌性物質を含有する高分子を外層に
有するカテーテルを得ることができる。この際、カテー
テルを形成する高分子を押出す押出し機のみを継続して
動かし、抗菌性物質を含有する高分子を押出す押出し機
を間欠的に、または、工程の途中から停止させることに
より、カテーテルの外層に抗菌性物質を含有する被膜を
有しない部分を形成することができる。また、疎水性高
分子を溶解した溶液に抗菌性物質を溶解、または、分散
させてカテーテル外表面上にコーティングしてもよい。
らかじめ溶融混練押出機にて溶融混練を行い、抗菌性物
質が均一に分布した疎水性高分子を得た後、抗菌性物質
を含有する疎水性高分子とカテーテルを形成する高分子
とを共押出しして抗菌性物質を含有する高分子を外層に
有するカテーテルを得ることができる。この際、カテー
テルを形成する高分子を押出す押出し機のみを継続して
動かし、抗菌性物質を含有する高分子を押出す押出し機
を間欠的に、または、工程の途中から停止させることに
より、カテーテルの外層に抗菌性物質を含有する被膜を
有しない部分を形成することができる。また、疎水性高
分子を溶解した溶液に抗菌性物質を溶解、または、分散
させてカテーテル外表面上にコーティングしてもよい。
【0018】抗菌性物質を含有する被膜は、カテーテル
外表面全体に有するものであってもよいが、図1に示す
ように、カテーテルが皮膚を挿通している刺入部の近傍
に限局するものが好ましい。体内に抗菌性物質を含有す
る部分が多く留置されると、体内での抗菌性物質の溶出
が増加することがあり、溶出した抗菌性物質による局所
的な炎症を起こすこともある。また、抗菌性物質を含有
する部分が血管内に挿入されると抗菌性物質が血流によ
って全身に回り、全身的な副作用を生じることもある。
したがって、経皮的に体内に挿入されるカテーテルにお
いては、カテーテルが皮膚を挿通している刺入部とその
近傍に、抗菌性物質を含有する疎水性高分子被膜を有す
るものであればよく、例えば、カテーテルが体内に入る
直前で皮膚に固定される部分から、体内に挿入される方
向に1cm〜15cmの長さの抗菌性物質を含有する疎水性
高分子被膜を有するものが好ましい。カテーテルが血管
内に留置されるものであれば、カテーテルが体内に入る
直前で皮膚に固定される部分から、皮下を通って血管内
に入るまでの部分に抗菌性物質を含有する疎水性高分子
被膜を有するものが好ましい。また、皮膚に固定するた
めの固定具が長手方向に動かないように固定されている
カテーテルにおいては、カテーテル外表面の固定具より
先端側に約1cm〜15cmの長さの抗菌性物質を含有する
疎水性高分子被膜を有するものであればよい。
外表面全体に有するものであってもよいが、図1に示す
ように、カテーテルが皮膚を挿通している刺入部の近傍
に限局するものが好ましい。体内に抗菌性物質を含有す
る部分が多く留置されると、体内での抗菌性物質の溶出
が増加することがあり、溶出した抗菌性物質による局所
的な炎症を起こすこともある。また、抗菌性物質を含有
する部分が血管内に挿入されると抗菌性物質が血流によ
って全身に回り、全身的な副作用を生じることもある。
したがって、経皮的に体内に挿入されるカテーテルにお
いては、カテーテルが皮膚を挿通している刺入部とその
近傍に、抗菌性物質を含有する疎水性高分子被膜を有す
るものであればよく、例えば、カテーテルが体内に入る
直前で皮膚に固定される部分から、体内に挿入される方
向に1cm〜15cmの長さの抗菌性物質を含有する疎水性
高分子被膜を有するものが好ましい。カテーテルが血管
内に留置されるものであれば、カテーテルが体内に入る
直前で皮膚に固定される部分から、皮下を通って血管内
に入るまでの部分に抗菌性物質を含有する疎水性高分子
被膜を有するものが好ましい。また、皮膚に固定するた
めの固定具が長手方向に動かないように固定されている
カテーテルにおいては、カテーテル外表面の固定具より
先端側に約1cm〜15cmの長さの抗菌性物質を含有する
疎水性高分子被膜を有するものであればよい。
【0019】このように、本発明のカテーテルは二層構
造部分のみを有するものであっても二層構造部分と一層
構造部分の両方を有するものであってもよい。図2は、
図1に示した本発明のカテーテルにおける二層構造部分
の横断面図である。
造部分のみを有するものであっても二層構造部分と一層
構造部分の両方を有するものであってもよい。図2は、
図1に示した本発明のカテーテルにおける二層構造部分
の横断面図である。
【0020】また、カテーテル及び抗菌性物質を含有す
る被膜の厚みは特に限定されるものではなく、適宜選択
することができる。但し、厚みが厚くなると、カテーテ
ルの内腔が狭くなったり、あるいは外径が太くなるた
め、流量が不足したり、患者の負担が大きくなったりす
るので、厚みは薄い方が好ましい。
る被膜の厚みは特に限定されるものではなく、適宜選択
することができる。但し、厚みが厚くなると、カテーテ
ルの内腔が狭くなったり、あるいは外径が太くなるた
め、流量が不足したり、患者の負担が大きくなったりす
るので、厚みは薄い方が好ましい。
【0021】本発明において、カテーテルが高カロリー
輸液の投与や透析用のブラッドアクセス等のように血管
内に挿入される用途に使用される場合には、カテーテル
表面に抗血栓性が付与されていることが好ましい。抗血
栓性を付与する方法としては、公知の方法を用いること
ができる。例えば、カテーテル基材の反応性官能基にヘ
パリンやウロキナーゼ等を共有結合、イオン結合、吸着
等によって固定化することができる。
輸液の投与や透析用のブラッドアクセス等のように血管
内に挿入される用途に使用される場合には、カテーテル
表面に抗血栓性が付与されていることが好ましい。抗血
栓性を付与する方法としては、公知の方法を用いること
ができる。例えば、カテーテル基材の反応性官能基にヘ
パリンやウロキナーゼ等を共有結合、イオン結合、吸着
等によって固定化することができる。
【0022】この場合に、抗菌性物質を含有する疎水性
高分子被膜は血管内にまで刺入されない場合もあるの
で、抗血栓性を被膜に付与することは必ずしも必要でな
いが、カテーテルが挿入された血管孔から血液が流出
し、カテーテル周囲の皮下組織に凝血塊が形成される場
合があり、この凝血塊が侵入細菌の温床となることもあ
るので、疎水性高分子被膜にも抗血栓性が付与されてい
る方が好ましい。
高分子被膜は血管内にまで刺入されない場合もあるの
で、抗血栓性を被膜に付与することは必ずしも必要でな
いが、カテーテルが挿入された血管孔から血液が流出
し、カテーテル周囲の皮下組織に凝血塊が形成される場
合があり、この凝血塊が侵入細菌の温床となることもあ
るので、疎水性高分子被膜にも抗血栓性が付与されてい
る方が好ましい。
【0023】一方、出血しやすい患者に使用する場合等
において、カテーテルが挿入された血管孔から流出した
血液がカテーテル外表面に沿って皮膚上に滲出すること
があり、このような場合にはカテーテルの皮膚刺入部付
近は抗血栓性が付与されていない方が好ましい場合もあ
る。この場合、抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被
膜を形成する疎水性高分子として、ポリオレフィンやポ
リ塩化ビニル等、反応性官能基をもたない高分子を使用
することにより、被膜に抗血栓性を付与することを防
ぎ、カテーテルの他の部分に抗血栓性を付与することが
できる。
において、カテーテルが挿入された血管孔から流出した
血液がカテーテル外表面に沿って皮膚上に滲出すること
があり、このような場合にはカテーテルの皮膚刺入部付
近は抗血栓性が付与されていない方が好ましい場合もあ
る。この場合、抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被
膜を形成する疎水性高分子として、ポリオレフィンやポ
リ塩化ビニル等、反応性官能基をもたない高分子を使用
することにより、被膜に抗血栓性を付与することを防
ぎ、カテーテルの他の部分に抗血栓性を付与することが
できる。
【0024】
【作用】本発明のカテーテルは、カテーテル外表面に形
成された抗菌性物質を含有する疎水性高分子被膜を有す
るので、感染症等を引き起こす有害な微生物の体内への
侵入を防止することができる。また、抗菌性物質を含有
する疎水性高分子被膜をカテーテルの体内への挿入部付
近に有するものは、抗菌性物質の体内での溶出を抑える
ことができるので、局所的な炎症を抑えることができ
る。さらに、本発明のカテーテルは、留置手技が簡単で
あり、生体に対する負担が少ない。
成された抗菌性物質を含有する疎水性高分子被膜を有す
るので、感染症等を引き起こす有害な微生物の体内への
侵入を防止することができる。また、抗菌性物質を含有
する疎水性高分子被膜をカテーテルの体内への挿入部付
近に有するものは、抗菌性物質の体内での溶出を抑える
ことができるので、局所的な炎症を抑えることができ
る。さらに、本発明のカテーテルは、留置手技が簡単で
あり、生体に対する負担が少ない。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
する。
【0026】実施例1 ポリ塩化ビニル(積水化学工業株式会社製,エスメディ
カ)10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株
式会社製)300gの割合でブレンドし、二軸溶融混練
機PCM−30(池貝鉄工株式会社製)により170℃
で混練した。得られた樹脂およびポリウレタン(ダウ・
ケミカル株式会社製,ペレセン)をチューブ押出し機
(株式会社笠松化工研究所製)により180℃で同時に
押出した。押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリ
塩化ビニルを供給する押出機を間欠的に停止することに
より、内層がポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジ
ン含有ポリ塩化ビニルからなる二層構造の部分とポリウ
レタンのみの一層構造の部分からなるチューブを得た。
得られたチューブは、外層を有する部分の外径が3mm、
内径が1.2mm、内層の肉厚が0.6mm、外層の肉厚が
0.3mmであった。
カ)10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株
式会社製)300gの割合でブレンドし、二軸溶融混練
機PCM−30(池貝鉄工株式会社製)により170℃
で混練した。得られた樹脂およびポリウレタン(ダウ・
ケミカル株式会社製,ペレセン)をチューブ押出し機
(株式会社笠松化工研究所製)により180℃で同時に
押出した。押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリ
塩化ビニルを供給する押出機を間欠的に停止することに
より、内層がポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジ
ン含有ポリ塩化ビニルからなる二層構造の部分とポリウ
レタンのみの一層構造の部分からなるチューブを得た。
得られたチューブは、外層を有する部分の外径が3mm、
内径が1.2mm、内層の肉厚が0.6mm、外層の肉厚が
0.3mmであった。
【0027】得られたチューブから、一層構造部分と二
層構造部分をそれぞれ長さ2cmずつサンプリングし、エ
タノールで殺菌した。次に、スタフィロコッカス・アウ
レウス(Staphylococcus aureus )ATCC6538P をブレイ
ン・ハート・インフージョン培地(Brain Heart Infusi
on Broth)〔ベクトン・ディッキンソン社(Becton Dic
kinson and Company)製〕で約14時間前培養した菌液
をブレイン・ハート・インフージョン寒天培地(Brain
Heart Infusion Agar )〔ベクトン・ディッキンソン社
(Becton Dickinson and Company)製〕上に塗布してか
ら、各サンプルを寒天培地上にのせ、約6時間37℃で
培養したところ、二層構造部分のサンプルの周囲には阻
止円が形成されたが、一層構造部分のサンプルの周囲に
は阻止円は形成されなかった。このことから、二層構造
部分のチューブ外表面には抗菌性があるが、一層構造部
分には抗菌性がないことが明らかである。
層構造部分をそれぞれ長さ2cmずつサンプリングし、エ
タノールで殺菌した。次に、スタフィロコッカス・アウ
レウス(Staphylococcus aureus )ATCC6538P をブレイ
ン・ハート・インフージョン培地(Brain Heart Infusi
on Broth)〔ベクトン・ディッキンソン社(Becton Dic
kinson and Company)製〕で約14時間前培養した菌液
をブレイン・ハート・インフージョン寒天培地(Brain
Heart Infusion Agar )〔ベクトン・ディッキンソン社
(Becton Dickinson and Company)製〕上に塗布してか
ら、各サンプルを寒天培地上にのせ、約6時間37℃で
培養したところ、二層構造部分のサンプルの周囲には阻
止円が形成されたが、一層構造部分のサンプルの周囲に
は阻止円は形成されなかった。このことから、二層構造
部分のチューブ外表面には抗菌性があるが、一層構造部
分には抗菌性がないことが明らかである。
【0028】実施例2 ポリウレタン〔サーメディックス社(Thermedics,Inc.
)製テコフレックス(Tecoflex)、樹脂硬度68D〕
10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株式会
社製)300gをブレンドし、二軸溶融混練機PCM−
30(池貝鉄工株式会社製)により190℃で混練し
た。得られた樹脂およびポリウレタン〔サーメディック
ス社(Thermedics,Inc. )製,テコフレックス(Tecofl
ex),樹脂硬度93A〕をチューブ押出し機(株式会社
笠松化工研究所製)により180℃で同時に押出した。
押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンを
供給する押出機を間欠的に停止することにより、内層が
ポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジン含有ポリウ
レタンの二層構造の部分とポリウレタンのみの一層構造
の部分からなるチューブを得た。得られたチューブは、
外層を有する部分の外径が3mm、内径が1.2mm、内層
の肉厚が0.6mm、外層の肉厚が0.3mmであった。
)製テコフレックス(Tecoflex)、樹脂硬度68D〕
10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株式会
社製)300gをブレンドし、二軸溶融混練機PCM−
30(池貝鉄工株式会社製)により190℃で混練し
た。得られた樹脂およびポリウレタン〔サーメディック
ス社(Thermedics,Inc. )製,テコフレックス(Tecofl
ex),樹脂硬度93A〕をチューブ押出し機(株式会社
笠松化工研究所製)により180℃で同時に押出した。
押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンを
供給する押出機を間欠的に停止することにより、内層が
ポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジン含有ポリウ
レタンの二層構造の部分とポリウレタンのみの一層構造
の部分からなるチューブを得た。得られたチューブは、
外層を有する部分の外径が3mm、内径が1.2mm、内層
の肉厚が0.6mm、外層の肉厚が0.3mmであった。
【0029】得られたチューブから、一層構造部分と二
層構造部分をそれぞれ長さ2cmずつサンプリングし、エ
チレンオキサイドガスで殺菌した。次に、菌として大腸
菌(E.coli)ATCC25922 を用いた以外は実施例1と同様
の方法で抗菌性試験を行ったところ、二層構造部分のサ
ンプルの周囲には阻止円が形成されたが、一層構造部分
のサンプルの周囲には阻止円は形成されなかった。この
ことから、二層構造部分のチューブ外表面には抗菌性が
あるが、一層構造部分には抗菌性がないことが明らかで
ある。
層構造部分をそれぞれ長さ2cmずつサンプリングし、エ
チレンオキサイドガスで殺菌した。次に、菌として大腸
菌(E.coli)ATCC25922 を用いた以外は実施例1と同様
の方法で抗菌性試験を行ったところ、二層構造部分のサ
ンプルの周囲には阻止円が形成されたが、一層構造部分
のサンプルの周囲には阻止円は形成されなかった。この
ことから、二層構造部分のチューブ外表面には抗菌性が
あるが、一層構造部分には抗菌性がないことが明らかで
ある。
【0030】実施例3 ポリプロピレン(昭和電工株式会社製,ショウアロマ
ー)10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株
式会社製)300gをブレンドし、二軸溶融混練機PC
M−30(池貝鉄工株式会社製)により190℃で混練
した。得られた樹脂およびポリウレタン〔サーメディッ
クス社(Thermedics,Inc. )製,テコフレックス(Teco
flex),樹脂硬度93A〕をチューブ押出成形機(株式
会社笠松化工研究所製)により180℃で同時に押出し
た。押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリプロピ
レンを供給する押出機を間欠的に停止することにより、
内層がポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジン含有
ポリプロピレンの二層構造の部分とポリウレタンのみの
一層構造の部分からなるチューブを得た。得られたチュ
ーブは、外径が3mm、内径が1.2mm、内層の肉厚が
0.6mm、外層の肉厚が0.3mmであった。
ー)10kgに対し、塩酸クロルヘキシジン(丸石製薬株
式会社製)300gをブレンドし、二軸溶融混練機PC
M−30(池貝鉄工株式会社製)により190℃で混練
した。得られた樹脂およびポリウレタン〔サーメディッ
クス社(Thermedics,Inc. )製,テコフレックス(Teco
flex),樹脂硬度93A〕をチューブ押出成形機(株式
会社笠松化工研究所製)により180℃で同時に押出し
た。押出しの際、塩酸クロルヘキシジン含有ポリプロピ
レンを供給する押出機を間欠的に停止することにより、
内層がポリウレタン、外層が塩酸クロルヘキシジン含有
ポリプロピレンの二層構造の部分とポリウレタンのみの
一層構造の部分からなるチューブを得た。得られたチュ
ーブは、外径が3mm、内径が1.2mm、内層の肉厚が
0.6mm、外層の肉厚が0.3mmであった。
【0031】得られたチューブを、一層構造部分を10
cm、二層構造部分を10cm有する全長20cmのチューブ
に切断した。このチューブを、5%ポリエチレンイミン
水溶液に室温で5時間浸漬した後、水洗、乾燥した。次
に無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体〔ア
イ・エス・ピー社(I.S.P.Co.,Ltd.)製,ガントレッツ
(Gantrez )〕の4%アセトン溶液中に室温で5時間浸
漬した後、アセトンで洗浄、乾燥した。更に、ウロキナ
ーゼ(ミドリ十字株式会社製)の生理食塩水溶液(60
0国際単位/ml)中に7℃で24時間浸漬、水洗後、乾
燥した。上記処理の後、得られたチューブのウロキナー
ゼ活性測定と抗菌性試験を行った。
cm、二層構造部分を10cm有する全長20cmのチューブ
に切断した。このチューブを、5%ポリエチレンイミン
水溶液に室温で5時間浸漬した後、水洗、乾燥した。次
に無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体〔ア
イ・エス・ピー社(I.S.P.Co.,Ltd.)製,ガントレッツ
(Gantrez )〕の4%アセトン溶液中に室温で5時間浸
漬した後、アセトンで洗浄、乾燥した。更に、ウロキナ
ーゼ(ミドリ十字株式会社製)の生理食塩水溶液(60
0国際単位/ml)中に7℃で24時間浸漬、水洗後、乾
燥した。上記処理の後、得られたチューブのウロキナー
ゼ活性測定と抗菌性試験を行った。
【0032】〔ウロキナーゼ活性測定〕得られたチュー
ブ(長さ20cm)の内腔に常温硬化型シリコーンを注入
し、硬化させた。次に、一層構造部分と二層構造部分か
ら各5cmをサンプリングし、ウロキナーゼ活性を合成基
質法(Morita et al, J. Biochem., 82, 1495 (1977))
により測定したところ、一層構造部分の活性は6.3国
際単位/cm2 であったが、二層構造部分は活性がなかっ
た。この結果から、ウロキナーゼはポリウレタン部分に
は固定化されたがポリプロピレン部分には固定化されな
かったことが明らかである。
ブ(長さ20cm)の内腔に常温硬化型シリコーンを注入
し、硬化させた。次に、一層構造部分と二層構造部分か
ら各5cmをサンプリングし、ウロキナーゼ活性を合成基
質法(Morita et al, J. Biochem., 82, 1495 (1977))
により測定したところ、一層構造部分の活性は6.3国
際単位/cm2 であったが、二層構造部分は活性がなかっ
た。この結果から、ウロキナーゼはポリウレタン部分に
は固定化されたがポリプロピレン部分には固定化されな
かったことが明らかである。
【0033】〔抗菌性試験〕得られたチューブ(長さ2
0cm)の内腔に常温硬化型シリコーンを注入し、硬化さ
せた。次に、一層構造部分と二層構造部分から各5cmを
サンプリングし、エタノールで殺菌し、実施例1と同様
の方法で抗菌性を調べたところ、二層構造部分のサンプ
ルの周囲には阻止円が形成されたが、一層構造部分のサ
ンプルの周囲には阻止円は形成されなかった。このこと
から、二層構造部分のチューブ外表面には抗菌性がある
が、一層構造部分には抗菌性がないことが明らかであ
る。
0cm)の内腔に常温硬化型シリコーンを注入し、硬化さ
せた。次に、一層構造部分と二層構造部分から各5cmを
サンプリングし、エタノールで殺菌し、実施例1と同様
の方法で抗菌性を調べたところ、二層構造部分のサンプ
ルの周囲には阻止円が形成されたが、一層構造部分のサ
ンプルの周囲には阻止円は形成されなかった。このこと
から、二層構造部分のチューブ外表面には抗菌性がある
が、一層構造部分には抗菌性がないことが明らかであ
る。
【0034】実施例4 ポリプロピレン(昭和電工株式会社製,ショウアロマ
ー)とオレフィン系熱可塑性エラストマー(三井石油化
学株式会社ミラストマー)を5:95の比でブレンド
し、二軸溶融混練機PCM−30(池貝鉄工株式会社
製)により195℃で混練した。得られた樹脂と実施例
3で得られた塩酸クロルヘキシジン含有ポリプロピレン
とを共押出により、内層がポリプロピレン−オレフィン
系熱可塑性エラストマーの混合樹脂、外層が塩酸クロル
ヘキシジン含有ポリプロピレンの2層構造のチューブを
得た。
ー)とオレフィン系熱可塑性エラストマー(三井石油化
学株式会社ミラストマー)を5:95の比でブレンド
し、二軸溶融混練機PCM−30(池貝鉄工株式会社
製)により195℃で混練した。得られた樹脂と実施例
3で得られた塩酸クロルヘキシジン含有ポリプロピレン
とを共押出により、内層がポリプロピレン−オレフィン
系熱可塑性エラストマーの混合樹脂、外層が塩酸クロル
ヘキシジン含有ポリプロピレンの2層構造のチューブを
得た。
【0035】実施例5 ポリ塩化ビニル(積水化学工業株式会社製,エスメディ
カ)とポリウレタン(ダウ・ケミカル株式会社製,ペレ
セン)を1:99の比で実施例4と同様の方法で混練し
た。この樹脂と実施例1で得られた塩酸クロルヘキシジ
ン含有ポリ塩化ビニルを実施例1と同様の方法で共押し
出しを行い、内層にポリ塩化ビニルとポリウレタンの混
合樹脂、外層に塩酸クロルヘキシジン含有ポリ塩化ビニ
ルの2層構造のチューブを得た。得られたチューブは、
外径が3mm、内径が1.2mm、内層の肉厚が0.6mm、
外層の肉厚が0.3mmであった。得られたチューブ(実
施例5)と実施例1で得たチューブをともに10cmに切
り、引張試験機で引張協力を測定したところ、実施例1
で得たチューブは強力が1.1kgであったが、実施例5
で得たチューブは強力が2.0kgであった。また、実施
例1で得たチューブは外層が先に切断した後、内層のチ
ューブが伸び、内層のチューブの延伸に伴い内層と外層
との剥離が認められたが、実施例5で得たチューブは内
層と外層との剥離が認められなかった。
カ)とポリウレタン(ダウ・ケミカル株式会社製,ペレ
セン)を1:99の比で実施例4と同様の方法で混練し
た。この樹脂と実施例1で得られた塩酸クロルヘキシジ
ン含有ポリ塩化ビニルを実施例1と同様の方法で共押し
出しを行い、内層にポリ塩化ビニルとポリウレタンの混
合樹脂、外層に塩酸クロルヘキシジン含有ポリ塩化ビニ
ルの2層構造のチューブを得た。得られたチューブは、
外径が3mm、内径が1.2mm、内層の肉厚が0.6mm、
外層の肉厚が0.3mmであった。得られたチューブ(実
施例5)と実施例1で得たチューブをともに10cmに切
り、引張試験機で引張協力を測定したところ、実施例1
で得たチューブは強力が1.1kgであったが、実施例5
で得たチューブは強力が2.0kgであった。また、実施
例1で得たチューブは外層が先に切断した後、内層のチ
ューブが伸び、内層のチューブの延伸に伴い内層と外層
との剥離が認められたが、実施例5で得たチューブは内
層と外層との剥離が認められなかった。
【0036】実施例6 ガラス転移温度35℃のポリウレタン(三菱重工株式会
社製,ダイアリイ)と実施例2で得た塩酸クロルヘキシ
ジン含有ポリウレタンとを用いて共押し出しにより外層
に塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンの層を有する
チューブを得た。このとき、塩酸クロルヘキシジン含有
ポリウレタンの供給を間欠的に停止することにより、外
層を有しない部分を設け、先端部分とした。先端部分の
弾性率は20℃において50kg/mm2であったが、37℃
では2.5kg/mm2であった。また、スタフィロコッカス
・アウレウス(Staphylococcus aureus )ATCC6538P の
かわりに大腸菌(Escherichia coli)ATCC25922 を用い
た以外は実施例1と同様の方法で抗菌性試験を行ったと
ころ、外層に塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンの
層を有するチューブでは阻止円が形成されたが、外層を
有しない部分では阻止円が形成されなかった。
社製,ダイアリイ)と実施例2で得た塩酸クロルヘキシ
ジン含有ポリウレタンとを用いて共押し出しにより外層
に塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンの層を有する
チューブを得た。このとき、塩酸クロルヘキシジン含有
ポリウレタンの供給を間欠的に停止することにより、外
層を有しない部分を設け、先端部分とした。先端部分の
弾性率は20℃において50kg/mm2であったが、37℃
では2.5kg/mm2であった。また、スタフィロコッカス
・アウレウス(Staphylococcus aureus )ATCC6538P の
かわりに大腸菌(Escherichia coli)ATCC25922 を用い
た以外は実施例1と同様の方法で抗菌性試験を行ったと
ころ、外層に塩酸クロルヘキシジン含有ポリウレタンの
層を有するチューブでは阻止円が形成されたが、外層を
有しない部分では阻止円が形成されなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明のカテーテルは、外表面上に抗菌
性物質を含有する疎水性高分子から形成される被膜を有
するので、感染防止効果を有する。また、抗菌性物質を
含有する疎水性高分子の被膜がカテーテルの体内への挿
入部の近傍に限局されているものは、より生体に対する
刺激が少ない。さらに、本発明のカテーテルは、留置手
技が簡単であり、生体に対する負荷が少ない。さらにま
た、本発明のカテーテルは、ヘパリンやウロキナーゼ等
を固定化することにより、抗血栓性を付与することがで
きる。
性物質を含有する疎水性高分子から形成される被膜を有
するので、感染防止効果を有する。また、抗菌性物質を
含有する疎水性高分子の被膜がカテーテルの体内への挿
入部の近傍に限局されているものは、より生体に対する
刺激が少ない。さらに、本発明のカテーテルは、留置手
技が簡単であり、生体に対する負荷が少ない。さらにま
た、本発明のカテーテルは、ヘパリンやウロキナーゼ等
を固定化することにより、抗血栓性を付与することがで
きる。
【図1】本発明のカテーテルの一例の軸方向の断面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す本発明のカテーテルのX−X’面に
おける横断面図である。
おける横断面図である。
1 カテーテル 2 抗菌性物質 3 疎水性高分子被膜 4 カテーテル内腔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 友人 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】 カテーテル外表面の一部に抗菌性物質を
含有する疎水性高分子の被膜を有することを特徴とする
抗感染性を有するカテーテル。 - 【請求項2】 カテーテルが親水性高分子から形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の抗感染性を有す
るカテーテル。 - 【請求項3】 カテーテルを形成する高分子が、抗菌性
物質を含有する疎水性高分子よりも柔軟な高分子である
ことを特徴とする請求項1記載の抗感染性を有するカテ
ーテル。 - 【請求項4】 カテーテルが30℃〜35℃にガラス転
移温度を有する高分子材料から形成されていることを特
徴とする請求項1記載の抗感染性を有するカテーテル。 - 【請求項5】 カテーテルが2種類以上の高分子から形
成されており、この内の少なくとも1種類が被膜を形成
している疎水性高分子であることを特徴とする請求項1
記載の抗感染性を有するカテーテル。 - 【請求項6】 抗菌性物質を含有する被膜を形成する疎
水性高分子が反応性官能基を有しない高分子であり、カ
テーテルを形成する高分子が反応性官能基を有する高分
子であることを特徴とする請求項1記載の抗感染性を有
するカテーテル。 - 【請求項7】 抗菌性物質を含有する被膜を形成する疎
水性高分子がポリオレフィンまたはポリ塩化ビニルであ
り、カテーテルを形成する高分子がポリウレタンである
ことを特徴とする請求項6記載の抗感染性を有するカテ
ーテル。 - 【請求項8】 経皮的に体内に挿入されるカテーテルで
あって、カテーテルが皮膚を挿通している刺入部とその
近傍に抗菌性物質を含有する疎水性高分子の被膜を有す
ることを特徴とする請求項1〜7記載の抗感染性を有す
るカテーテル。 - 【請求項9】 経皮的に体内に挿入されるカテーテルで
あって、抗菌剤を含有する疎水性高分子の被膜を、カテ
ーテルが体内に入る直前で皮膚に固定される部分から体
内に挿入される方向に1cm〜15cmの長さで有すること
を特徴とする請求項8記載の抗感染性を有するカテーテ
ル。 - 【請求項10】 皮膚に固定するための固定具が長手方
向に動かないように固定されているカテーテルであっ
て、抗菌剤を含有する疎水性高分子の被膜を、カテーテ
ル外表面の固定具より先端側に1cm〜15cmの長さで有
することを特徴とする請求項8記載の抗感染性を有する
カテーテル。 - 【請求項11】 カテーテルの内表面および外表面の少
なくとも一部に抗血栓性が付与されていることを特徴と
する請求項1〜10記載の抗感染性を有するカテーテ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9016329A JPH10211272A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 抗感染性を有するカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1997
- 1997-01-30 JP JP9016329A patent/JPH10211272A/ja active Pending
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