JPH10211240A - 電動車椅子 - Google Patents

電動車椅子

Info

Publication number
JPH10211240A
JPH10211240A JP9032913A JP3291397A JPH10211240A JP H10211240 A JPH10211240 A JP H10211240A JP 9032913 A JP9032913 A JP 9032913A JP 3291397 A JP3291397 A JP 3291397A JP H10211240 A JPH10211240 A JP H10211240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
electric wheelchair
control unit
case
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9032913A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Takezawa
善則 竹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabco Ltd filed Critical Nabco Ltd
Priority to JP9032913A priority Critical patent/JPH10211240A/ja
Publication of JPH10211240A publication Critical patent/JPH10211240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護者の操作の邪魔にならないように、ま
た、折り畳み式の場合にもその折り畳み動作を妨げるこ
とがないようにバッテリを搭載した電動車椅子を提供す
る。 【解決手段】 座席の側面側において側面フレーム10
に板状の側当て4を取り付け、この側当ての側面上にバ
ッテリケース38を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車椅子に関
し、特にバッテリ及び制御部の搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平8−150179号公報
に記載された従来の電動車椅子を示す図であり、(a)
は側面図、(b)は背面図(車椅子の後方から見た図)
である。図において、車椅子100は、車体フレーム1
01に左右一対の駆動輪102及びキャスタ103が備
えられていて、各駆動輪103にはモータ104が連結
されている。モータ104を駆動するためのバッテリ
は、背もたれシート105が張架されたバックパイプ1
01aより後方の、車椅子100の背面側から見て右側
に取り付けられたバッテリケース106に収納されてい
る。各駆動輪102にはハンドリム107が取り付けら
れていて、乗員が左右一対のハンドリム107を握って
これに力を加えると、その力は検出装置(図示せず)に
より検出され、検出された人力に応じてモータ104に
より電動力を生ぜしめ、人力と電動力とにより車椅子1
00は走行する。介護者が手押しする場合は、バックパ
イプ101aの端部に取り付けられたグリップ108を
握って車体を押すことにより、車椅子100を走行させ
る。一方、同公報には、上記電動車椅子とは別に、車体
の後方ではなく座席下部にバッテリケースが配置された
電動車椅子も開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の電動車椅子では、バッテリケース106が
バックパイプ101a及び背もたれシート105より後
方に設けられているため、その分介護者の占有しうる空
間が狭くなっていた。従って、例えばパーキング操作の
ために、介護者がブレーキレバー(図示せず)を操作し
ようとした場合、バッテリケース106が介護者の体に
当たって操作が困難になるという問題点があった。ま
た、バックパイプ101aを折り畳み式にしたい場合
に、バッテリケース106が邪魔になって、これを実現
できず、結果的に高さ方向にコンパクトに折り畳むこと
ができないという問題点があった。一方、上記のような
従来の他の電動車椅子では、バッテリケースは介護者の
操作の妨げにはならないものの、車椅子を幅方向に小さ
くなるように折り畳む際の邪魔になるという問題点があ
った。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、介護者の操作の邪魔にならないように、また、折り
畳み式の場合にもその折り畳み動作を妨げることがない
ようにバッテリを搭載した電動車椅子を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリを電
源としてモータにより車輪を駆動する機構を備えた電動
車椅子において、車体を構成する側面フレームと、座席
の側面側に設けられ、前記側面フレームに取り付けられ
た板状の側当てと、前記側当ての側面に設けられたバッ
テリケースと、前記バッテリケースに収納されたバッテ
リとを備えたことを特徴とする(請求項1)。このよう
に構成された電動車椅子は、側当て上に設けられたバッ
テリケース内にバッテリが収納されることにより、車体
の後方や底部にバッテリケース等を設ける必要がない。
従って、介護者がいる場合に、介護者の操作が妨げられ
ることがない。また、折り畳み式の電動車椅子の場合
に、折り畳み動作が妨げられることがない。
【0006】上記電動車椅子において、側当てに、バッ
テリケースと連接して、モータを制御するための制御部
を収納する制御部ケースを設けてもよい(請求項2)。
このように構成された電動車椅子は、バッテリケースと
制御部ケースが互いに連接して設けられることにより、
相互の配線がしやすくなる。また、側当ては広い面積を
確保することができるので、これに対応して制御部ケー
スの面積を広くとることにより、制御部ケースとしての
収容容量を確保しつつ車幅方向に薄型化できる。
【0007】上記電動車椅子(請求項2)において、バ
ッテリと制御部とを接続するリード線を設けることもで
きる(請求項3)。このように構成された電動車椅子
は、リード線を予め配線しておくことができるので、外
部接続ケーブルやコネクタが不要になる。
【0008】上記電動車椅子(請求項3)において、側
当ては座席の両側面側に一対設けられ、その各々におけ
る制御部ケースがモータとの接続のための配線端子(コ
ネクタ等)を有するものであってもよい(請求項4)。
このように構成された電動車椅子は、各制御部ケース間
の接続線数を最小限にとどめることができる。
【0009】上記電動車椅子(請求項4)において、一
方の側当てにおける制御部ケースが充電用端子(コネク
タ等)を有するものであってもよい(請求項5)。この
ように構成された電動車椅子は、充電用端子に充電用ケ
ーブルを接続することにより、バッテリを搭載したま
ま、充電を行うことが可能である。
【0010】また、本発明は、バッテリを電源としてモ
ータにより車輪を駆動する機構を備えた電動車椅子にお
いて、車体を構成する一対の側面フレーム本体と、座席
の側面側において前記側面フレーム本体に取り付けら
れ、内部にバッテリを収納するアームレストと前記モー
タを制御するための制御部を収納する制御部ケースとを
一体に形成してなる側当てユニットとを備えたものであ
ってもよい(請求項6)。このように構成された電動車
椅子は、側当てユニットのバッテリケース内にバッテリ
が収納されることにより、車体の後方や底部にバッテリ
ケース等を設ける必要がない。従って、介護者がいる場
合に、介護者の操作が妨げられることがない。また、折
り畳み式の電動車椅子の場合に、折り畳み動作が妨げら
れることがない。
【0011】上記電動車椅子(請求項6)において、側
当てユニットはバッテリと制御部とを接続するリード線
を内蔵しているものであってもよい(請求項7)。この
ように構成された電動車椅子は、リード線を予め配線し
ておくことができるので、外部接続ケーブルやコネクタ
が不要になる。
【0012】上記電動車椅子(請求項6)において、側
当てユニットは側面フレーム本体と共に側面フレームを
構成しているものであってもよい(請求項8)。このよ
うに構成された電動車椅子は、側当てユニットが車体の
側面フレームの一部としての役割をするので、フレーム
部材を一部省略して車体の軽量化を達成することができ
る。
【0013】上記電動車椅子(請求項7)において、側
当てユニットは座席の両側面側に一対設けられ、その各
々における制御部ケースがモータとの接続のための配線
端子(コネクタ等)を有するものであってもよい(請求
項9)。このように構成された電動車椅子は、各制御部
ケース間の接続線数を最小限にとどめることができる。
【0014】上記電動車椅子(請求項9)において、一
方の側当てユニットにおける制御部ケースが充電用端子
(コネクタ等)を有するものであってもよい(請求項1
0)。このように構成された電動車椅子は、充電用端子
に充電用ケーブルを接続することにより、バッテリを搭
載したまま、充電を行うことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。 《実施形態1》図1は、本発明の第1の実施形態による
電動車椅子を示す側面図である。この電動車椅子は、介
護者によって車椅子本体1に加えられる押圧力に応じた
駆動力を、補助動力として左右一対の駆動輪2に付与し
て、当該駆動輪2を回転駆動させる方式のものである。
【0016】上記一対の駆動輪2は、それぞれに対応さ
せて設けられた駆動装置としての駆動部ユニットUを介
して、車椅子本体1の後部両側部に取付けられている。
また、上記車椅子本体1の前部両側部には、キャスタ3
が設けられている。上記車椅子本体1は、金属パイプに
よって形成された左右一対の側面フレーム10を備えて
いる。この側面フレーム10は、車椅子本体1の後部に
立設されたバックパイプ11と、後端部がバックパイプ
11に接合され前方へ延びるアームパイプ12と、この
アームパイプ12の前端部から斜め下方へ延びるフロン
トパイプ13と、上記バックパイプ11とフロントパイ
プ13とを連結するシートパイプ14と、上記フロント
パイプ13の下方から斜め下方へ延びるレッグパイプ1
5と、上記シートパイプ14の下方に配置され、車体の
前方でレッグパイプ15と接続されたベースパイプ16
と、上記シートパイプ14とベースパイプ16との間に
架設され、シートパイプ14の前端部近傍から下方へ延
びるキャスタブラケット17とによって構成されてい
る。駆動部ユニットUは、上記バックパイプ11の下端
部と上記ベースパイプ16との間に支持固定され、上記
側面フレーム10とともに車体の側面構造体をなしてい
る。
【0017】上記車椅子本体1は、左右一対の上記側面
フレーム10を、中央部が回動自在に軸止されたX字状
のクロスバー18及び19によって連結することによ
り、車体の幅が小さくなるように、折り畳み可能な構成
になっている。また、バックパイプ11は上パイプ部1
1aと下パイプ部11bとを連結した構造になってお
り、連結部に設けられたピン37を外すことにより、グ
リップ34とともに上パイプ部11aを図1における反
時計回り方向に回動させて、コンパクトに折り畳むこと
ができるようになっている。
【0018】上記レッグパイプ15の下端部には、乗員
の足を置くためのフットプレート31が取り付けられて
いる。また、上記バックパイプ11の上部には、介護者
が握るグリップ34が設けられており、このグリップ3
4に加えられる押圧力を、図示しない検知手段(例えば
特開平8−47114号参照。)が検知し、この押圧力
に応じた駆動力を、駆動部ユニットUが補助動力として
一対の駆動輪2に付与するように構成されている。ま
た、上記バックパイプ11には、ブレーキレバー35が
取付けられている。なお、本例は駆動輪2の径が16イ
ンチの場合を示しており、この場合、ブレーキレバー3
5はバックパイプ11に取り付けられて車体後方に配置
されるが、駆動輪2が22インチの場合には、ブレーキ
レバー35はシートパイプ14に取り付けられて車体前
方に配置される。アームパイプ12の上部には乗員の肘
を置くためのアームレスト32が取り付けられている。
【0019】上記駆動部ユニットUは、図3に示すよう
に、ケーシング51の内部に、モータ52と、このモー
タ52の駆動力が入力される2段減速構造の減速機53
と、この減速機53を介してモータ52の駆動力を出力
する出力部54と、駆動輪2の車軸21を回転自在に支
持する軸受55とを設けたものである。モータ52は、
薄型の平盤モータによって構成されており、全体が駆動
輪2の車軸21の回転中心を通る軸線Lと同心に設けら
れている。減速機53は、上記モータ52に対向させた
状態で、車軸21の回転中心を通る軸線Lと同心に設け
られている。この減速機53は、モータ52の回転軸5
2aに連結された太陽ギヤ53aの周囲に、複数の遊星
ギヤ53bを配し、各遊星ギヤ53bを、リングギヤ5
3cに内接状態で噛合させた遊星歯車式減速機によって
構成されている。
【0020】出力部54は、出力軸54aの一端部に、
円板状のフランジ部54bを一体形成したものであり、
上記フランジ部54bは、出力軸54aが減速機53の
各遊星ギヤ53bと一体回転できるように、各遊星ギヤ
53bの支軸53dに連結されている。この出力部54
は、車軸21の回転中心を通る軸線Lと同心に設けられ
ている。上記軸受55は、図の場合複列玉軸受によって
構成されており、この軸受55についても、車軸21の
回転中心を通る軸線Lと同心に設けられている。
【0021】車軸21は、上記出力軸54aと同心に一
体形成されており、上記軸受55を介してケーシング5
1に回転自在に支持されている。この車軸21の先端側
は、駆動輪2のハブ22に嵌合されており、駆動輪2
は、車軸21の先端部に設けられた雄ねじ21a及びこ
れに螺合されたナットN1によって、当該車軸21に対
して着脱可能に取付けられている。
【0022】次に、バッテリ及び制御部の搭載構造につ
いて説明する。図2は、図1におけるII−II断面図であ
る。図1及び図2において、一対の側面フレーム10の
それぞれのフロントパイプ13とバックパイプ11との
間には、座席に坐った乗員の衣類等が側面フレーム10
から車外にはみ出すのを防止すべく、薄いアルミニウム
材からなる板状の側当て4が設けられ、この側当て4
は、その四方の縁辺部4aにおいて、バックパイプ1
1、アームパイプ12、フロントパイプ13及びシート
パイプ14に固定されている。縁辺部4aは図2に示す
ようにアームパイプ12、シートパイプ14等に沿って
車幅方向の外側に突出した形状であり、このように突出
していることによって、縁辺部4aを除く側当て4の板
状部の車幅方向への突出を抑制している。
【0023】各側当て4には、バッテリ33を収納する
バッテリケース38、及び、このバッテリケース38に
連接して、駆動部ユニットUの駆動を制御するための制
御部(制御回路等)を収容する制御部ケース7が設けら
れている。なお、側当て4は図1に示すように、パイプ
間の空間を十分に利用して取り付けられていることによ
り、その面積が大きい。前述のように、車幅方向の外側
への側当て4の突出が抑制されていることにより、バッ
テリケース38の同方向への突出も抑制されている。
【0024】上記バッテリケース38は、アームパイプ
12やシートパイプ14等の側面フレーム10(図1)
に対して車幅方向の外側に配置され、車体の前後方向を
長手方向としてアームレスト32とほぼ平行に配置され
ている。また、バッテリケース38は内部に孔38a
(図2)が形成され、この孔38aに、パッケージ化さ
れたバッテリ33が収納されている。バッテリ33は車
体の後方からバッテリケース38に所定位置まで挿入さ
れることにより、バッテリ33の電極とバッテリケース
38の受電端子との電気的接続もなされるように構成さ
れている。
【0025】制御部ケース7は、アルミニウムダイカス
ト品からなる浅い容器状のものであり、その開口側の側
面を上記側当て4に沿わせた状態で、当該側当て4にネ
ジ止めされており、また、制御部ケース7の側面には、
内蔵する制御回路等の冷却を促進するための複数条のフ
ィン71が突設されている。制御部ケース7の車体前方
側には後述する充電用のコネクタ707(図4)を常時
は隠蔽するためのキャップ40が取り付けられている。
制御部ケース7内には制御回路を搭載した制御部として
の制御基板39が設けられており、リード線C3を介し
てバッテリ33と接続されている。なお、このリード線
C3はバッテリケース38及び制御部ケース7を側当て
4に組み付けるときに配線される。従って、外部接続用
のケーブルを設ける必要は無く、コネクタも不要であ
る。
【0026】前述のように側当て4は面積が大きいの
で、制御部ケース7の取付が容易であるとともに、側当
て4に対応させて、制御部ケース7の車体側面側からみ
た面積をも大きくすることができる。従って、制御部ケ
ース7の収容容量を確保しつつ、車幅方向への厚みを薄
くすることができる。これにより、制御部ケース7の車
幅方向への突出を抑制することができる。また、面積が
広いことにより放熱性も向上する。また、制御部ケース
7には主電源スイッチ(後述のスイッチ704(図
4))が設けられるが、アームレスト32の下部は乗員
にとって操作しやすい位置であるため、スイッチ操作が
容易である。
【0027】上記のように、側当て4上にバッテリケー
ス38を設けて、その内部にバッテリ33を収納したこ
とによって、車体の後方の、左右の側面フレーム10間
の介護者領域には突出物が実質的に存在しない。従っ
て、介護者は、障害物のない広々とした介護動作空間を
確保することができる。また、ブレーキレバー35が車
体の前方側に設けられた電動車椅子の場合であっても、
バッテリケース38がバックパイプ11より後方にほと
んど突出していないため操作が容易である。また、ピン
37を外してバックパイプ11の上パイプ部11aを折
り畳む場合や、車体を幅方向に小さくなるように折り畳
む場合にも、それらの折り畳み動作が妨げられることが
ない。
【0028】図4は電気制御系統の接続図である。車体
の右側に取り付けられる制御部ケース7(図の右側)内
の回路は、制御回路701、電源回路702及び駆動回
路703により構成されている。また、制御部ケース7
の外面には、電源回路702と接続されたスイッチ70
4及びバッテリ残量の表示灯705、並びに、4つのコ
ネクタ706、707、709及び710が設けられて
いる。グリップ34はケーブルC1及びコネクタ706
を介して制御回路701と、充電器36はケーブルC2
及びコネクタ707を介して電源回路702と、バッテ
リ33は前述のリード線C3(図2参照)を介して直接
電源回路702と、駆動部ユニットUはケーブルC4
(図1参照)及びコネクタ709を介して駆動回路70
3と、それぞれ接続される。但し、充電器36は通常の
使用時には接続されず、充電時にのみ接続される。制御
回路701、電源回路702及び駆動回路703は相互
に接続されている。また、制御回路701及び電源回路
702はコネクタ710と接続されている。
【0029】一方、車体の左側に取り付けられる制御部
ケース7(図の左側)内には、駆動回路703のみが設
けられている。制御部ケース7の外面には、3つのコネ
クタ706、709及び710が設けられている。グリ
ップ34はコネクタ706を介してコネクタ710と、
バッテリ33はリード線C3を介してコネクタ710
と、駆動部ユニットUはコネクタ709を介して駆動回
路703と、それぞれ接続されている。駆動回路703
はコネクタ710と接続されている。左右の制御部ケー
ス7は、各コネクタ710同士の相応する端子が集約配
線によるジャンパ線Cm(図1参照)を介して接続され
ることにより相互に接続されている。なお、各制御部ケ
ース7に駆動部ユニットUとの接続のためのコネクタ7
09が設けられていることにより、ジャンパ線Cmで接
続すべき電線の本数(芯数)は最小限にとどめられてい
る。
【0030】《実施形態2》図5は、本発明の第2の実
施形態による電動車椅子を示す側面図である。第1の実
施形態と異なる部分を中心に説明し、特に言及しない部
分の構成は第1の実施形態と同様である。本実施形態に
おいては、側面フレームの構造が第1の実施形態と異な
っていて、第1の実施形態におけるアームパイプ12、
及び、シートパイプ14より上のフロントパイプ13の
部分が存在しない。これらの代わりに設けられているの
が側当てユニット50であり、この側当てユニット50
は、バックパイプ11、シートパイプ14、レッグパイ
プ15、ベースパイプ16及びキャスタブラケット17
により構成される側面フレーム本体部10Aとともに、
車体の側面フレーム10を構成している。なお、アーム
パイプ12及びフロントパイプ13が不要となることに
より車体の軽量化に寄与する。
【0031】図6は、図5におけるVI−VI断面図であ
る。図5及び図6において、側当てユニット50は、一
対の側面フレーム本体部10Aのそれぞれのバックパイ
プ11とシートパイプ14とに固定され、座席に坐った
乗員の衣類等が車体側面にはみ出すのを防止している。
側当てユニット50には、バッテリ33を収納するアー
ムレスト501、及び、駆動部ユニットUの駆動を制御
するための制御部を収容する制御部ケース502が一体
に形成されている。
【0032】上記アームレスト501は、シートパイプ
14等の側面フレーム本体10Aに対して車幅方向の外
側に配置され、車体の前後方向を長手方向として配置さ
れている。アームレスト501は、図5に示すように車
体前方部が傾斜して形成され、また、図6に示すように
断面形状の輪郭が丸みを帯びて形成されている。また、
アームレスト501は内部に孔501aが形成され、こ
の孔501aに、パッケージ化されたバッテリ32が収
納されている。バッテリ32は車体の後方からアームレ
スト501に所定位置まで挿入されることにより、バッ
テリ33の電極とアームレスト501内に設けられた受
電端子501tとの電気的接続もなされるように構成さ
れている。
【0033】制御部ケース502には蓋503が設けら
れており、この蓋503上に、内蔵する制御回路等の冷
却を促進するための複数条のフィン503aが突設され
ている。制御部ケース502内には制御回路を搭載した
制御部としての制御基板39が設けられており、リード
線C3を介して直接バッテリ33と接続されている。こ
のリード線C3は側当てユニット50の組み立て時に配
線される。従って、側当てユニット50を車体に取り付
ける際にはこの部分の配線にケーブルを設ける必要は無
く、コネクタも不要である。
【0034】このように、アームレスト501と制御部
ケース502とを一体に形成した側当てユニット50
を、側面フレーム10の一部を構成する構造部材として
設けたことにより、パイプ構造の一部を省略して軽量化
を図ることができるとともに、部材のユニット化により
組み立ても容易になる。また、アームレスト501は、
車体の側面にあって側面フレーム本体部10Aより外側
に配置されるため、第1の実施形態と同様に、介護者の
ための操作空間を確保することができ、車体が折り畳み
式の場合にも折り畳み動作が妨げられることがない。
【0035】なお、上記各実施形態は、折り畳み式の電
動車椅子を示したが、本発明のバッテリ及び制御部搭載
構造は、非折り畳み式の電動車椅子にも同様に適用して
実施することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の電動車椅子によれば、側当て
上に設けられたバッテリケース内にバッテリが収納され
ることにより、車体の後方や底部にバッテリケース等を
設ける必要がない。従って、介護者がいる場合に、介護
者の操作が妨げられることがない。また、折り畳み式の
電動車椅子の場合に、折り畳み動作が妨げられることが
ない。
【0037】請求項2の電動車椅子によれば、バッテリ
ケースと制御部ケースとが互いに連接して設けられるこ
とにより、相互の配線がしやすくなる。また、側当ては
広い面積を確保しやすいため、制御部ケースの取付が容
易であり、また、広い面積の側当てに対応して制御部ケ
ースの面積を広くとることにより、制御部ケースとして
の収容容量を確保しつつ車幅方向に薄型化できるので車
幅方向への突出を抑えることができる。さらに、側当て
に設けられた制御部ケースは乗員の手元にあるため、制
御部ケースに設けられたスイッチの操作も容易である。
【0038】請求項3の電動車椅子によれば、リード線
を予め配線しておくことができるので、外部接続ケーブ
ルやコネクタが不要になる。従って、電動車椅子の組み
立てが容易になる。
【0039】請求項4の電動車椅子によれば、各制御部
ケース間の接続線数を最小限にとどめることができ、ジ
ャンパ線全体の径を細くできるので、車体が折り畳み式
の場合にも折り畳み操作の妨げとならない。
【0040】請求項5の電動車椅子によれば、バッテリ
を搭載したまま充電を行うことが可能であるので便利で
ある。
【0041】請求項6の電動車椅子によれば、側当てユ
ニットのアームレスト内にバッテリが収納されることに
より、車体の後方や底部にバッテリケース等を設ける必
要がない。従って、介護者がいる場合に、介護者の操作
が妨げられることがない。また、折り畳み式の電動車椅
子の場合に、折り畳み動作が妨げられることがない。
【0042】請求項7の電動車椅子によれば、リード線
を予め配線しておくことができるので、外部接続ケーブ
ルやコネクタが不要になる。従って、電動車椅子の組み
立てが容易になる。
【0043】請求項8の電動車椅子によれば、側当てユ
ニットが側面フレームの一部としての役割をするので、
フレーム部材を一部省略して車体の軽量化を達成するこ
とができる。従って、電動車椅子の取扱がさらに容易に
なる。
【0044】請求項9の電動車椅子によれば、各制御部
ケース間の接続線数を最小限にとどめることができる。
従って、ジャンパ線全体の径を細くできるので、車体が
折り畳み式の場合にも折り畳み操作の妨げとならない。
【0045】請求項10の電動車椅子によれば、充電用
ケーブルを接続することにより、バッテリを搭載したま
ま充電を行うことが可能であるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による電動車椅子を示
す側面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】駆動部ユニットの構造を示す断面図である。
【図4】本発明の電動車椅子における電気制御系統の接
続図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による電動車椅子を示
す側面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】従来の電動車椅子を示す側面図及び背面図であ
る。
【符号の説明】
2 駆動輪 4 側当て 7 制御部ケース 10 側面フレーム 10A 側面フレーム本体 11 バックパイプ 12 アームパイプ 13 フロントパイプ 14 シートパイプ 33 バッテリ 38 バッテリケース 38a 孔 39 制御基板 50 側当てユニット 52 モータ 501 アームレスト 501a 孔 502 制御部ケース 707 コネクタ 709 コネクタ C3 リード線 U 駆動部ユニット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリを電源としてモータにより車輪を
    駆動する機構を備えた電動車椅子において、 車体を構成する側面フレームと、 座席の側面側に設けられ、前記側面フレームに取り付け
    られた板状の側当てと、 前記側当ての側面に設けられたバッテリケースと、 前記バッテリケースに収納されたバッテリとを備えたこ
    とを特徴とする電動車椅子。
  2. 【請求項2】前記側当てに、前記バッテリケースと連接
    して、前記モータを制御するための制御部を収納する制
    御部ケースを設けたことを特徴とする請求項1記載の電
    動車椅子。
  3. 【請求項3】前記バッテリと前記制御部とを接続するリ
    ード線を設けたことを特徴とする請求項2記載の電動車
    椅子。
  4. 【請求項4】前記側当ては座席の両側面側に一対設けら
    れ、その各々における制御部ケースが前記モータとの接
    続のための配線端子を有することを特徴とする請求項3
    記載の電動車椅子。
  5. 【請求項5】一方の側当てにおける制御部ケースが充電
    用端子を有することを特徴とする請求項4記載の電動車
    椅子。
  6. 【請求項6】バッテリを電源としてモータにより車輪を
    駆動する機構を備えた電動車椅子において、 車体を構成する一対の側面フレーム本体と、 座席の側面側において前記側面フレーム本体に取り付け
    られ、内部にバッテリを収納するアームレストと前記モ
    ータを制御するための制御部を収納する制御部ケースと
    を一体に形成してなる側当てユニットとを備えたことを
    特徴とする電動車椅子。
  7. 【請求項7】前記側当てユニットは前記バッテリと前記
    制御部とを接続するリード線を内蔵していることを特徴
    とする請求項6記載の電動車椅子。
  8. 【請求項8】前記側当てユニットは前記側面フレーム本
    体と共に車体の側面フレームを構成していることを特徴
    とする請求項6記載の電動車椅子。
  9. 【請求項9】前記側当てユニットは座席の両側面側に一
    対設けられ、その各々における制御部ケースが前記モー
    タとの接続のための配線端子を有するこことを特徴とす
    る請求項7記載の電動車椅子。
  10. 【請求項10】一方の側当てユニットにおける制御部ケ
    ースが充電用端子を有することを特徴とする請求項9記
    載の電動車椅子。
JP9032913A 1997-01-31 1997-01-31 電動車椅子 Pending JPH10211240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9032913A JPH10211240A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 電動車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9032913A JPH10211240A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 電動車椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10211240A true JPH10211240A (ja) 1998-08-11

Family

ID=12372145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9032913A Pending JPH10211240A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 電動車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10211240A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1169910A1 (en) * 2000-07-06 2002-01-09 Suzuki Motor Corporation Electric motor vehicle
WO2002096336A1 (en) * 2001-05-24 2002-12-05 Ki-Soo Kim A wheel chair

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1169910A1 (en) * 2000-07-06 2002-01-09 Suzuki Motor Corporation Electric motor vehicle
US6631774B2 (en) 2000-07-06 2003-10-14 Suzuki Motor Corporation Electric motor vehicle
WO2002096336A1 (en) * 2001-05-24 2002-12-05 Ki-Soo Kim A wheel chair
US6907945B2 (en) 2001-05-24 2005-06-21 Ki-Soo Kim Wheel chair

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW550208B (en) Electric driving unit, electric vehicle and electric two-wheeled vehicle
JP3705378B2 (ja) 電動車椅子
JPH05261132A (ja) 折り畳み可能な椅子架台を持つ小型乗り物
JP5208095B2 (ja) 電動二輪車
JPH09575A (ja) 手動式電動車椅子
US20100193262A1 (en) Light power-saving foldable electric wheelchair having a solar energy charging unit
JPH10230879A (ja) 電動車両
JPH10211240A (ja) 電動車椅子
JP3960077B2 (ja) 小型電動車両
KR100205617B1 (ko) 전동휠체어
KR100205356B1 (ko) 전동휠체어
JPH1016870A (ja) 電動補助車両
JPH10211238A (ja) 電動車椅子
JP3552128B2 (ja) 電動車のバッテリ取付け構造
JPH10151155A (ja) 電動車椅子
TWI233800B (en) Miniature electromotive vehicle
WO1992021550A1 (en) Knockdown electric motor-driven vehicle
JPH052177Y2 (ja)
JP2003265538A (ja) 小型電動車両
JPH11178861A (ja) 電動車椅子
JPH10118128A (ja) 電動車椅子
JP3117690B2 (ja) 電動式車椅子
JPH11115858A (ja) 小型車両
JP2517609Y2 (ja) 車載用バッテリ抑え装置
JPH1071176A (ja) 電動車椅子