JPH10210969A - 酵素又は微生物菌体固定化用粒状成形物の製造方法 - Google Patents

酵素又は微生物菌体固定化用粒状成形物の製造方法

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JPH10210969A
JPH10210969A JP9031483A JP3148397A JPH10210969A JP H10210969 A JPH10210969 A JP H10210969A JP 9031483 A JP9031483 A JP 9031483A JP 3148397 A JP3148397 A JP 3148397A JP H10210969 A JPH10210969 A JP H10210969A
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宏志 三嶽
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健治 瀬古
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酵素又は微生物菌体を固定化する粒状成形物
の生産性を向上させることができ且つ大粒径の粒状成形
物であっても全体が完全に硬化した粒状成形物を製造す
ることができる方法を提供すること。 【解決手段】(a) 1分子中に少なくとも2個のエチ
レン性不飽和結合を有する親水性熱硬化性樹脂、(b)
酸化剤と還元剤からなるレドックス系熱重合開始剤又
はその一部、及び(c) アルカリ金属イオン又は多価
金属イオンとの接触によりゲル化する能力のある水溶性
高分子多糖類を含んでなる水性液状組成物を、アルカリ
金属イオン又は多価金属イオンを含有する水性媒体中に
滴下して該組成物を粒状にゲル化させるか又は該水性媒
体の表面上に所定の時間連続的に注加して液滴を所望の
粒径になるまで生長させた後、その液滴を沈降させてゲ
ル化させ、次いで得られる粒状ゲルを熱重合して該粒状
ゲル中の熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする酵
素又は微生物菌体固定化用粒状成形物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酵素又は微生物菌体
固定化用粒状成形物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酵素又は微生物の固定化法としては、従
来から、包括法、物理的吸着法、共有結合法等多くの方
法が知られている。これらの方法によって得られる塊状
又はシート状の固定化物は、微生物反応や酵素反応に使
用する場合には、細かく切断したり磨砕したりした後カ
ラムに充填するのが普通である。しかしその場合、固定
化物は面同志で密着することが多く、微生物反応や酵素
反応の効率が悪くなり、また、屡々チャネリング現象を
起こしてカラムを閉塞する等の欠点がある。
【0003】このため、最近では、酵素又は微生物菌体
を粒状成形物として固定化することによって、流動しや
すく、カラムへの充填作業が容易で、粒子同志の接触面
積も少なく、微生物反応や酵素反応の効率をアップさせ
ることが提案されている(例えば、特公昭62−198
37号公報参照)。しかしながら、酵素又は微生物菌体
を固定化する従来の光硬化性樹脂を主成分とする粒状成
形物は、硬化時に光を粒状成形物の内部まで均一に照射
させる必要があるため、高価な光照射装置を必要とし、
また、1台の照射装置で処理できる粒状物の量に限度が
あることから生産性が低下する等の問題がある。
【0004】さらに、平均粒径が5mm以上の大粒径の
粒状成形物を製造しようとする場合には、粒状物の中心
部が未硬化の液状状態で存在するという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酵素
又は微生物菌体を固定化する粒状成形物の生産性を向上
させることができ且つ大粒径の粒状成形物であっても全
体が完全に硬化した粒状成形物を製造することができる
方法を提供することである。
【0006】
【発明が解決する手段】本発明者らは、上記した目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、水溶性高分子多
糖類を用いた酵素又は微生物菌体固定化用粒状担体の構
成材料として親水性熱硬化性樹脂を併用し、これにレド
ックス系熱重合開始剤を添加して加熱硬化させることに
より、光硬化性樹脂を用いる場合に生ずる前記の如き問
題が一挙に解決できることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】かくして、本発明に従えば、(a) 1分
子中に少なくとも2個のエチレン性不飽和結合を有する
親水性熱硬化性樹脂、(b) 酸化剤と還元剤からなる
レドックス系熱重合開始剤又はその一部、及び(c)
アルカリ金属イオン又は多価金属イオンとの接触により
ゲル化する能力のある水溶性高分子多糖類を含んでなる
水性液状組成物を、アルカリ金属イオン又は多価金属イ
オンを含有する水性媒体中に滴下して該組成物を粒状に
ゲル化させるか又は該水性媒体の表面上に所定の時間、
連続的に注加して液滴を所望の粒径になるまで生長させ
た後、その液滴を沈降させてゲル化させ、次いで得られ
る粒状ゲルを熱重合して該粒状ゲル中の熱硬化性樹脂を
硬化させることを特徴とする酵素又は微生物菌体固定化
用粒状成形物の製造方法が提供される。
【0008】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。
【0009】(a) 熱硬化性樹脂 本発明において、酵素又は微生物菌体固定化用粒状担体
の製造に用いられる1分子中に少なくても2個のエチレ
ン性不飽和結合を有する熱硬化性樹脂としては、一般
に、300〜30000、好ましくは500〜2000
0の範囲内の数平均分子量を有し、水性媒体中に均一に
分散するに充分なイオン性又は非イオン性の親水性基、
例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、リン酸基、
スルホン酸基、エーテル結合等を含むものが好適に使用
される。そのような熱硬化性樹脂としては、包括固定化
用の光硬化性樹脂として既に知られているものを同様に
用いることができる(例えば、特公昭55−40号公
報、特公昭55−20676号公報、特公昭62−19
837号公報等参照)。代表的なものとしては以下に記
載するものを挙げることができる。
【0010】(i) ポリアルキレングリコールの両末
端に熱重合可能なエチレン性不飽和基を有する化合物:
例えば、 分子量400〜6000のポリエチレングリコール
1モルの両末端水酸基を(メタ)アクリル酸2モルでエ
ステル化したポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート類。
【0011】 分子量200〜4000のポリプロピ
レングリコール1モルの両末端水酸基を(メタ)アクリ
ル酸2モルでエステル化したポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート類。
【0012】 分子量400〜6000のポリエチレ
ングリコール1モルの両末端水酸基をトリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート等のジイソシアネート化合物2モルでウ
レタン化し、次いで(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル等の不飽和モノヒドロキシエチル化合物2モルを
付加した不飽和ポリエチレングリコールウレタン化物。
【0013】 分子量200〜4000のポリプロピ
レングリコール1モルの両末端水酸基をトリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等のジイソシアネート化合物2モルで
ウレタン化し、次いで(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル等の不飽和モノヒドロキシ化合物2モルを付加
した不飽和ポリプロピレングリコールウレタン化物、な
ど。
【0014】(ii) 高酸価不飽和ポリエステル樹脂:
不飽和多価カルボン酸を含む多価カルボン酸成分と多価
アルコールとのエステル化により得られる酸価が40〜
200の不飽和ポリエステルの塩類など。
【0015】(iii) 高酸価不飽和エポキシ樹脂:エポ
キシ樹脂と(メタ)アクリル酸などの不飽和カルボキシ
ル化合物との付加反応物に残存するヒドロキシル基に酸
無水物を付加して得られる酸価40〜200の不飽和エ
ポキシ樹脂など。
【0016】(iv) アニオン性不飽和アクリル樹脂:
(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルか
ら選ばれる少なくとも2種の(メタ)アクリル系モノマ
ーを共重合させて得られるカルボキシル基、リン酸基及
び/又はスルホン酸基を含有する共重合体に熱重合可能
なエチレン性不飽和基を導入した樹脂など。
【0017】(v) 不飽和ポリアミド:トリレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどのジイ
ソシアネートとアクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの
エチレン性不飽和ヒドロキシ化合物との付加物をゼラチ
ンなどの水溶性ポリアミドに付加反応させた不飽和ポリ
アミドなど。
【0018】以上に例示した如き熱硬化性樹脂はそれぞ
れ単独で使用することができ、或いは2種もしくはそれ
以上組み合わせて使用してもよい。
【0019】これらの熱硬化性樹脂のうち、本発明にお
いて特に有利に使用しうるものは、前記(i)のポリア
ルキレングリコールの両末端に熱重合可能なエチレン性
不飽和基を有する化合物であり、代表的なものとして
は、関西ペイント株式会社からENT−1000、EN
T−2000、ENT−4000、ENTG−200
0、ENTG−3800等の商品名で販売されているも
のを挙げることができる。 (b) レドックス系熱重合開始剤 上記(a)に述べた熱硬化性樹脂の熱重合反応を促進す
る目的で、本発明に従う液状組成物にはレドックス系熱
重合開始剤を含ませる。レドックス系熱重合開始剤とし
ては、従来から公知のものを使用することができ、例え
ば、−10℃〜50℃程度の比較的低温でラジカル重合
を行ない得る、酸化剤と還元剤の組み合わせからなる重
合開始剤が好適に使用される。
【0020】酸化剤としては、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、メチルエチルケトンペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、t−ブチルパーベンゾエート、クメンヒドロペ
ルオキシドなどの有機過酸化物類;ペルオキソ二硫酸ア
ンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウムなどのペルオキ
ソ二硫酸塩類;過酸化水素等が挙げられる。また、還元
剤としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウムなどの亜硫
酸水素塩類;硫酸第一鉄、塩化第一鉄などの二価の鉄塩
類;N,N−ジメチルアニリン、フエニルモルホリンな
どのアミン類;ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガ
ン、ナフテン酸銅などのナフテン酸金属塩類;等を挙げ
ることができる。
【0021】これらのレドックス系熱重合開始剤のう
ち、本発明において特に有利に使用しうるものは、酸化
剤がペルオキソ二硫酸塩類又は過酸化水素からなり、還
元剤が亜硫酸水素塩類又は二価の鉄塩からなる組み合わ
せのものである。
【0022】(c) 水溶性高分子多糖類 本発明において使用する水溶性高分子多糖類は、水溶性
であり、かつ水性媒体中でアルカリ金属イオン又は多価
金属イオンと接触したときに水に不溶性又は難溶性のゲ
ルに変化する能力のある高分子多糖類であって、一般に
約3000〜約2000000の範囲内の数平均分子量
を有し、また、アルカリ金属イオン又は多価金属イオン
と接触させる前の水溶性の状態で、通常少なくとも約1
0g/l(25℃)の溶解度を示すものが好適に使用さ
れる。
【0023】かかる特性をもつ水溶性高分子多糖類の具
体例には、アルギン酸のアルカリ金属塩、カラギーナン
等が包含される。
【0024】これら水溶性高分子多糖類は、水性媒体中
に溶解した状態で、カラギーナンの場合は、カリウムイ
オン、ナトリウムイオン等のアルカリ金属イオンと接触
することによって、また、アルギン酸のアルカリ金属塩
の場合は、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、ス
トロンチウムイオン、バリウムイオン等のアルカリ土類
金属イオン;或いはアルミニウムイオン、セリウムイオ
ン、ニッケルイオン等の他の多価金属イオン;のうちの
少なくとも1種の多価金属イオンと接触することによっ
てゲル化しうるものである。ゲル化が起るアルカリ金属
イオン又は多価金属イオンの濃度は水溶性高分子多糖類
の種類等により異なるが、一般には0.01〜5mol
/lの範囲内である。
【0025】上記(a)、(b)及び(c)の各成分の
相互の使用割合は厳密に制限されるものではなく、各成
分の種類等に応じて広範にわたって変えることができる
が、一般には、(a)成分の親水性熱硬化性樹脂100
重量部に対し、(b)及び(c)成分はそれぞれ下記の
割合で使用するのが適当である(カッコ内は好適範囲で
ある)。
【0026】 (b) レドックス系熱重合開始剤:0.1〜5重量部(0.3〜3重量部) (c) 水溶性高分子多糖類:0.5〜15重量部(1〜8重量部) また、上記(b)のレドックス熱重合開始剤は酸化剤と
還元剤とを組み合わせて使用されるが、両者の混合割合
はモル比で一般に5:1〜1:5、好適には2.5:1
〜1:2.5の範囲内とするのが適当である。
【0027】本発明によって製造される粒状成形物は、
一般に水とほぼ同じ1.0〜1.03の範囲内の比重を有
しているが、流動床型の大型リアクターや複雑な構造の
リアクター中で流動させて使用する場合、下方に移動し
やすく均一に流動させることが困難な場合がある。この
ような場合には粒状成形物の比重を低くする必要があ
り、粒状成形物の組成物中に無機質系微小中空ビーズを
添加することによって粒状成形物の比重を低くすること
ができる。
【0028】粒状成型物の比重調整のために使用される
無機質系微小中空ビーズとしては、好ましくは珪素を主
成分とし、殊に珪酸塩又はアルミナシリカを主成分と
し、粒子内に中空体構造を有する比重が0.3〜0.7の
範囲内にある完全閉鎖型微小中空粒子を使用することが
できる。具体的には中空ガラスビーズ及び中空セライト
を挙げることができる。
【0029】微小中空ビーズは、一般に1〜200μ
m、好適には3〜50μmの範囲内の平均粒子径を有す
ることができ、また、中空の大きさは、所望される比重
によっても異なるが、通常、ビーズの直径の 1/2
下、好ましくは 1/3 以下であることが有利である。
【0030】中空の直径が 1/2 より大きいものは、得
られる固定化用粒状成形物中で破壊したりして圧縮強度
が低下するおそれがある。
【0031】微小中空ビーズは、前記(a)、(b)及
び(c)の各成分からなる水性液状組成物中の(a)成
分100重量部に対し0.1〜10重量部の割合で添加
することによって、得られる粒状成形物の比重が0.9
0〜1.00の範囲内になるように調整することができ
る。
【0032】他方、粒状成形物の比重を大きくしたい場
合には、ガラスビーズ、微細硫酸バリウム等比重が1以
上の無機質系粉粒体を(a)成分100重量部に対して
0.1〜30重量部の割合で粒状成形物の組成物中に添
加することによって、粒状組成物の比重が1〜1.24
の範囲内になるように比重調整することができる。
【0033】以上に述べた(a)〜(c)の各成分及び
必要に応じて添加される比重調整用の上記した添加剤は
水性媒体中に溶解ないし分散させることにより、水性液
状組成物が調製される。この液状組成物の固形分濃度は
一般に5〜30重量%の範囲内が適当である。なお、
(b)成分のレドックス系熱重合開始剤を構成する酸化
剤又は還元剤のいずれか一方は、必要に応じて、アルカ
リ金属イオン又は多価金属イオンを含有する水性媒体中
に、例えば0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重
量%の濃度で含有させるようにしてもよい。
【0034】このようにして調製される水性液状組成物
は、次いで、前述した如き種類のアルカリ金属イオン又
は多価金属イオンを含有する水性媒体中に滴下するか、
又は平均粒子径が5mm以上の粒状物を得る場合には、
該水性媒体表面上に所定の時間連続的に注加して液滴を
所望の粒径になるまで生長させた後、その液滴を沈降さ
せることにより、該液状組成物が粒状でゲル化せしめら
れる。
【0035】アルカリ金属イオン又は多価金属イオンを
含有する水性媒体中への水性液状組成物の滴下は、例え
ば、注射器の先端から該液状組成物を滴下する方法、遠
心力を利用して該液状組成物を粒状に飛散させる方法、
スプレーノズルの先端から該液状組成物を霧化して粒状
とし滴下する方法などの方法により行なうことができ
る。また、水性液状組成物の水性媒体表面への注加は、
所望の孔径のノズル口から細い液流として連続的に供給
することによって行うことができる。液滴の大きさは、
最終の粒状固定化物に望まれる粒径に応じて自由に変え
ることができるが、通常、滴下法では、直径が約0.1
〜約5mm、好ましくは約0.5〜約4mmの範囲内の
液滴として滴下させるのが、また注加法では、約0.5
〜3cmの範囲内の液滴とするのが好都合である。
【0036】上記の如くして生成せしめた粒状ゲルは、
そのまま水性媒体中に分散させた状態で、或いは水性媒
体から分離した後、熱重合させることにより、該粒状ゲ
ル中の親水性熱硬化性樹脂を硬化せしめる。これにより
粒状ゲルは水に実質的に不溶性で機械的強度の大きい酵
素又は微生物菌体固定化用粒状成形物が得ることができ
る。
【0037】上記の粒状ゲルは、レドックス系熱重合開
始剤を含有しているため、室温で放置しておくだけでも
熱重合が進行して必要な機械的強度が得られるまでに硬
化されるが、必要に応じ、恒温雰囲気中で硬化させても
よい。恒温雰囲気の温度は一般に0℃〜50℃、特に2
0℃〜40℃の範囲内が好適である。また、必要な機械
的強度を得るためには、少なくとも熱硬化に10分〜3
0分の時間をかけることが望ましい。
【0038】このように熱重合による硬化処理が終った
粒状ゲルは水又は緩衝水溶液で洗浄し、そのまゝあるい
は凍結乾燥して保存することができる。
【0039】本発明によって製造される酵素又は微生物
菌体固定化用粒状成形物は、表面の構造が特に微生物の
付着に適しており、微生物を大量に付着させることがで
きる。該担体に付着させうる微生物は、特に限定され
ず、嫌気性微生物、好気性微生物のどちらでも用いるこ
とができる。微生物の種類としては、アスパルギルス
属、ペニシリウム属、フザリウム属などのカビ類、サッ
カロミセス属、ファフィア属、カンジダ属などの酵母
類;ザイモモナス属、ニトロソモナス属、ニトロバクタ
ー属、パラコッカス属、ビブリオ属、メタノサルシナ
属、バチルス属などの細菌類等を挙げることができる。
【0040】なお、上記した微生物や酵素は、熱重合温
度が常温のような低温度であれば、予め(a)、(b)
及び(c)の各成分からなる水性液状物に混合しておい
て包括固定化してもよい。
【0041】かくして、本発明の固定化用粒状成形物の
製造方法によれば、従来の光硬化系の粒状固定化物と同
等の性能のものが、平均粒径が0.1mm〜30mmの
範囲でより生産性を向上させて得ることができる。しか
も、本発明の方法により提供される粒状成形物は、水中
における流動性に優れているため、流動床型のバイオリ
アクターまたは攪拌型の発酵槽等に使用するのに最も適
しているが、固定床型のバイオリアクター、発酵槽等に
応用することも可能である。
【0042】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。
【0043】実施例1 数平均分子量約4000のポリエチレングリコール20
00gとイソホロンジイソシアネート1モル(222
g)とを反応容器に入れ、80℃で2時間反応させた。
さらにアクリル酸2−ヒドロキシエチル1モル(116
g)とハイドロキノン1gとを反応容器に入れ、空気を
吹き込みながら80℃で3時間反応させ、1分子の両末
端にエチレン性不飽和結合を有する親水性熱硬化性樹脂
を得た。
【0044】上記熱硬化性樹脂100重量部と、ペルオ
キソ二硫酸アンモニウム1重量部、亜硫酸水素ナトリウ
ム無水塩1重量部、2%アルギン酸ナトリウム水溶液1
00重量部及び蒸留水100重量部をよく混合して得ら
れる水性液状組成物を、5%塩化カルシウム水溶液中
に、注射器の先端から液面高さ約10cmより滴下した
ところ、粒径約2mmの粒状物が得られた。この粒状物
をそのまま30℃で30分間放置して、比重1.03及
び圧縮強度20kg/cm2の固定化用粒状成形物を得
た。
【0045】実施例2 実施例1で調製した親水性熱硬化性樹脂100重量部、
ペルオキソ二硫酸アンモニウム1重量部、硫酸第一鉄
0.7重量部、2%アルギン酸ナトリウム水溶液100
重量部及び蒸留水100重量部をよく混合して得られる
水性液状組成物を、5%塩化カルシウム水溶液中に、注
射器の先端から液面高さ約10cmより滴下したとこ
ろ、粒径約2mmの粒状物が得られた。この粒状物をそ
のまま30℃で30分間放置して、比重1.02及び圧
縮強度20kg/cm2の固定化用粒状成形物を得た。
【0046】実施例3 実施例1で調製した親水性熱硬化性樹脂100重量部、
過酸化ベンゾイル1重量部、N,N−ジメチルアニリン
0.5重量部、2%アルギン酸ナトリウム水溶液100
重量部及び蒸留水100重量部をよく混合して得られる
水性液状組成物を、5%塩化カルシウム水溶液中に、注
射器の先端から液面高さ約10cmより滴下したとこ
ろ、粒径約2mmの粒状物が得られた。この粒状物をそ
のまま30℃で30分間放置して、比重1.04及び圧
縮強度20kg/cm2の固定化用粒状成形物を得た。
【0047】実施例4 実施例1で調製した親水性熱硬化性樹脂100重量部、
硫酸第一鉄0.7重量部、2%アルギン酸ナトリウム水
溶液100重量部及び蒸留水100重量部をよく混合し
て得られる水性液状組成物を、5%塩化カルシウム水溶
液(0.5%のペルオキソ二硫酸アンモニウムを含む)
中に、注射器の先端から液面高さ約10cmより滴下し
たところ、粒径約2mmの粒状物が得られた。この粒状
物をそのまま30℃で30分間放置して、比重1.01
及び圧縮強度20kg/cm2の固定化用粒状成形物を
得た。
【0048】実施例5 実施例1で調製した熱硬化性樹脂100重量部に蒸留水
100重量部を加えてから約50℃に加温してよく混合
して均一な樹脂水溶液とした。この樹脂混合液200重
量部にペルオキソ二硫酸アンモニウム1重量部、亜硫酸
水素ナトリウム無水塩1重量部及び2%アルギン酸ナト
リウム水溶液100重量部をよく混合して得られる水性
液状組成物を、ペリスターポンプを用いて5%塩化カル
シウム水溶液表面に、1ml/秒の流速で3秒間連続供
給した。供給された該組成物は水溶液中に自然沈降し、
粒径約10mmの粒状物が得られた。この粒状物をその
まま30℃で30分間放置して、比重1.03及び圧縮
強度30kg/cm2の固定化用粒状成形物を得た。
【0049】実施例6 実施例4で調製した熱硬化性樹脂水溶液200重量部に
ペルオキソ二硫酸アンモニウム1重量部、亜硫酸水素ナ
トリウム無水塩1重量部、3%k−カナギーナン水溶液
75重量部及び2%グリコースイソメラーゼ菌体酵素液
(重炭酸ナトリウム緩衝液pH8)25重量部を加えて
均一な混合液を調製した。この均一な混合液を注射器の
先端から5%塩化カリウム水溶液中に液面より約20c
mの高さの位置から滴下したところ、粒径約1.5mm
の粒状物が得られた。この粒状物をそのまま30℃で3
0分間放置して、比重1.01及び圧縮強度30kg/
cm2の固定化用粒状成形物を得た。
【0050】実施例7 重合度が500のポリビニルアルコール500g、N−
メチロールアクリルアミドル1モル(101g)、ハイ
ドロキノン0.5g及び脱イオン水1803gを反応容
器に入れ、70℃に7時間保って付加反応を行い、親水
性熱硬化性樹脂の25%水溶液を得た。この熱硬化性樹
脂水溶液400重量部にペルオキソ二硫酸アンモニウム
1重量部、亜硫酸水素ナトリウム無水塩1重量部、2%
アルギン酸ナトリウム水溶液100重量部及び平均粒子
径75μmの中空アルミナシリカ(日本フエライト社製
商品名、Filite 300/7、真比重0.7)5重量部を
よく混合して得られる水性液状組成物を、5%塩化カル
シウム水溶液中に、注射器の先端から液面高さ約10c
mより滴下したところ、粒径2mmの粒状物が得られ
た。この粒状物をそのまま30℃で30分間放置して、
比重0.97及び圧縮強度10kg/cm2の固定化用粒
状成形物を得た。
【0051】以上、実施例1〜5及び実施例7で得られ
た固定化用粒状成形物を、それぞれ別々に500mLの
三角フラスコに取り、ついでそれぞれにGY−10培地
(酵母エキス1g/L、グルコース100g/Lからな
る)を100mL加えた。それに2%の濃度でザイモモ
ナス・モビリス(Zymomonas mobilis)IFO13756
を加え、30℃で24時間静置賦活培養を行った。
【0052】賦活後、それぞれの固定化用粒状成形物の
表面を蒸留水で洗浄した後、賦活発酵液を新しい培地と
交換し、24時間静置培養を行ない、エタノール濃度を
測定した。その結果以下に示す。
【0053】粒状成形物 エタノール濃度 実施例1 7.5% 実施例2 7.1% 実施例3 6.7% 実施例4 7.6% 実施例5 6.6% 実施例7 6.4%
【0054】
【発明の効果】本発明の酵素又は微生物菌体固定化用粒
状成形物の製造方法によれば、上記実施例から明らかな
ように、従来の光硬化型の粒状物と同等の粒状成形物が
得られ、しかも光硬化型の樹脂を用いる場合のように光
照射装置を全く必要とせず生産性が高く、粒状成形物の
製造コストを大きく下げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名西 靖 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 1分子中に少なくとも2個のエチ
    レン性不飽和結合を有する親水性熱硬化性樹脂、(b)
    酸化剤と還元剤からなるレドックス系熱重合開始剤又
    はその一部、及び(c) アルカリ金属イオン又は多価
    金属イオンとの接触によりゲル化する能力のある水溶性
    高分子多糖類を含んでなる水性液状組成物を、アルカリ
    金属イオン又は多価金属イオンを含有する水性媒体中に
    滴下して該組成物を粒状にゲル化させるか又は該水性媒
    体の表面上に所定の時間連続的に注加して液滴を所望の
    粒径になるまで生長させた後、その液滴を沈降させてゲ
    ル化させ、次いで得られる粒状ゲルを熱重合して該粒状
    ゲル中の熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする酵
    素又は微生物菌体固定化用粒状成形物の製造方法。
  2. 【請求項2】 レドックス系熱重合開始剤(b)を構成
    する酸化剤又は還元剤の一方をアルカリ金属イオン又は
    多価金属イオンを含有する水性媒体中に含有させる請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 レドックス系熱重合開始剤(b)が、ペ
    ルオキソ二硫酸塩類又は過酸化水素からなる酸化剤と、
    亜硫酸水素塩類又は二価の鉄塩からなる還元剤との組合
    せからなるものである請求項1又は2記載の方法。
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