JPH10210536A - 無線移動端末 - Google Patents

無線移動端末

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Publication number
JPH10210536A
JPH10210536A JP9008493A JP849397A JPH10210536A JP H10210536 A JPH10210536 A JP H10210536A JP 9008493 A JP9008493 A JP 9008493A JP 849397 A JP849397 A JP 849397A JP H10210536 A JPH10210536 A JP H10210536A
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JP
Japan
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base station
mobile terminal
position information
wireless mobile
electric field
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Application number
JP9008493A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Takamune
和暁 高宗
Yoshitaka Ota
良隆 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9008493A priority Critical patent/JPH10210536A/ja
Publication of JPH10210536A publication Critical patent/JPH10210536A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置情報を位置管理局へ無駄なくかつ確実に
伝送する。 【解決手段】 基地局から送信される制御信号中の識別
符号をID検出部23で定期的に検出するとともに、制
御信号の受信電界強度をID検出部23による識別符号
の検出時に電界強度測定部24によって測定する。ま
た、ID検出部23によって検出した周辺に存在する基
地局の識別符号および電界強度測定部24によって測定
した周辺に存在する基地局の制御信号の受信電界強度を
各基地局毎に対にして位置情報として記憶部26に格納
する。そして、位置変化検出部40において、記憶部2
6に格納した位置情報を参照して今回の位置情報と前回
の位置情報とを比較することにより位置情報の変化を検
出し、位置変化検出部40が位置情報の変化の検出した
ときに、送信信号生成部27にて今回の位置情報を何れ
かの基地局への送信信号に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置情報検出シス
テムに使用される無線移動端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話や携帯電話、パーソナル・ハ
ンディホン・システム(以下、PHSと称する)のよう
な、複数の無線ゾーンで全体のエリアを構成する移動体
通信システムにおける位置情報検出システムとしては、
基地局の無線ゾーンが重なりをもつという特徴を活か
し、無線移動端末周辺の複数の基地局の制御信号の受信
電界強度からエリア内に存在する無線移動端末の位置を
無線ゾーン単位よりも高精度に検出するものが知られて
いる。その例としては、例えば特公平6−93650号
公報や特願平8−47190号などに記載されたものが
ある。
【0003】なお、無線移動端末の位置情報を位置管理
局へ送って、無線移動端末の位置を位置管理局が管理す
ることの目的としては、移動端末の保持者(人間とは限
らない)の位置を知るためであり、例えば、徘徊老人の
探索や警備員、外交セールス員の管理などのニーズがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、無線移動端末が定期的に位置情報を通信相
手方(位置管理局)に伝送する方式か、あるいは、通信
相手方からの送信要求に応じて位置情報を通信相手方に
伝送する方式を用いているため、無線移動端末がほとん
ど移動していないにもかかわらず位置情報を無駄に伝送
するケースが発生し、伝送トラフィックの増大を招いた
り、あるいは、位置の変化を確実に伝送できないという
欠点があった。
【0005】本発明の目的は、位置情報を位置管理局へ
無駄なくかつ確実に伝送することが可能な無線移動端末
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の無線移動端末は、個々の基
地局から送信される制御信号中の識別符号を定期的に検
出するID検出部と、個々の基地局から送信される制御
信号の受信電界強度をID検出部による識別符号の検出
時に測定する電界強度測定部と、ID検出部によって検
出した周辺に存在する1または複数の基地局の識別符号
および電界強度測定部によって測定した1または複数の
基地局の制御信号の受信電界強度を各基地局毎に対にし
て位置情報として格納する記憶部と、記憶部に格納した
位置情報を参照して今回の位置情報と前回の位置情報と
を比較することにより位置情報の変化を検出する位置変
化検出部と、位置変化検出部による位置情報の変化の検
出に応答して今回の位置情報を1または複数の基地局の
うちの何れかの基地局への送信信号に変換する送信信号
生成部とを備えている。
【0007】この構成によると、今回と前回の位置情報
を比較することにより、位置情報の変化を検出している
ので、無線移動端末の位置が変わったことを無線移動端
末で検知することができ、さらに位置情報が前回と今回
とで異なることを検出したときに位置情報を送信信号に
変換しているので、そのときに位置情報を無線移動端末
から通信相手方である位置管理局へ伝送することがで
き、したがって無線移動端末の位置が変わる毎に無線移
動端末の現在位置を位置管理局に知らせることができ
る。
【0008】本発明の請求項2記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
として、周辺に存在する1または複数の基地局のうち、
少なくともひとつの基地局の受信電界強度が、予め設定
されたレベルを下回ったこと、および、予め設定された
レベルを上回ったことを検出するレベル事前設定型位置
変化検出部を用いている。
【0009】この構成によると、今回と前回の位置情報
を比較することにより、周辺に存在する1または複数の
基地局のうち、少なくともひとつの基地局の受信電界強
度が、予め設定されたレベルを下回ったこと、および、
予め設定されたレベルを上回ったことを検出しているの
で、無線移動端末におけるある基地局からの距離が変っ
たことを無線移動端末で検知することができ、さらに周
辺に存在する1または複数の基地局のうち、少なくとも
ひとつの基地局の受信電界強度が、予め設定されたレベ
ルを下回ったこと、または、予め設定されたレベルを上
回ったことを検出したときに位置情報を送信信号に変換
しているので、そのときに位置情報を無線移動端末から
通信相手方である位置管理局へ伝送でき、したがって無
線移動端末におけるある基地局からの距離が変わる毎に
無線移動端末の現在位置を位置管理局に知らせることが
できる。
【0010】本発明の請求項3記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
として、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受
信電界強度が、基地局を再選択するしきい値レベルであ
る待ち受け保持レベル以下になったことを検出する待ち
受け基地局監視型位置変化検出部を用いている。この構
成によると、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受信電
界強度が、待ち受け保持レベル以下になったことを検出
しているので、待ち受けすべき基地局が変わる位置に無
線移動端末が移動したことを無線移動端末で検知するこ
とができ、さらに着信信号を待ち受けている待ち受け基
地局の受信電界強度が、待ち受け保持レベル以下になっ
たことを検出したときに位置情報を送信信号に変換して
いるので、そのときに位置情報を無線移動端末から通信
相手方である位置管理局へ伝送でき、したがって無線移
動端末が待ち受けすべき基地局が変わる位置に無線移動
端末が移動する毎に無線移動端末の現在位置を位置管理
局に知らせることができる。
【0011】本発明の請求項4記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
として、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受
信電界強度が、基地局を再選択するしきい値レベルであ
る待ち受け保持レベル以下になり、かつ、基地局を選択
するしきい値レベルである待ち受けゾーン選択レベルを
超える基地局が待ち受け基地局以外に存在しないことを
検出するゾーン流出監視型位置変化検出部を用いてい
る。
【0012】この構成によると、今回と前回の位置情報
を比較することにより、着信信号を待ち受けている待ち
受け基地局の受信電界強度が、待ち受け保持レベル以下
になり、かつ、待ち受けゾーン選択レベルを超える基地
局が待ち受け基地局以外に存在しないことを検出してい
るので、無線移動端末が移動によって無線サービス圏外
に出たことを無線移動端末で検知することができ、さら
に着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受信電界
強度が、基地局を再選択するしきい値レベルである待ち
受け保持レベル以下になり、かつ、基地局を選択するし
きい値レベルである待ち受けゾーン選択レベルを超える
基地局が待ち受け基地局以外に存在しないことを検出し
たときに位置情報を送信信号に変換しているので、その
ときに位置情報を無線移動端末から通信相手方である位
置管理局へ伝送でき、したがって無線移動端末が移動に
よって無線サービス圏外に出る毎に無線移動端末の現在
位置(無線サービス圏外に出た位置)を位置管理局に知
らせることができる。
【0013】本発明の請求項5記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
において、基地局を選択するしきい値レベルである待ち
受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基地局が
存在しない状態で、待ち受けゾーン選択レベルを超える
受信電界強度の基地局が現われたことを検出するゾーン
流入監視型位置変化検出部を用いている。
【0014】この構成によると、今回と前回の位置情報
を比較することにより、待ち受けゾーン選択レベルを超
える受信電界強度の基地局が存在しない状態で、待ち受
けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基地局が現
われたことを検出しているので、無線移動端末の移動に
よって無線サービス圏外に入ったことを無線移動端末で
検知することができ、さらに待ち受けゾーン選択レベル
を超える受信電界強度の基地局が存在しない状態で、待
ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基地局
が現われたことを検出したときに位置情報を送信信号に
変換しているので、そのときに位置情報を無線移動端末
から通信相手方である位置管理局へ伝送でき、したがっ
て無線移動端末の移動によって無線サービス圏外に入る
毎に無線移動端末の現在位置(無線サービス圏外に入っ
た位置)を位置管理局に知らせることができる。
【0015】本発明の請求項6記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
として、受信電界強度が大きな複数の基地局の組合わせ
が、今回の位置情報と前回と位置情報とで異なることを
検出する複数基地局監視型位置変化検出部を用いてい
る。この構成によると、今回と前回の位置情報を比較す
ることにより、受信電界強度が大きな複数の基地局の組
合わせが、今回の位置情報と前回と位置情報とで異なる
ことを検出しているので、ある基地局から等電界線上
(等距離の線上)の移動についても、その移動を無線移
動端末で検知することができ、さらに受信電界強度が大
きな複数の基地局の組合わせが、今回の位置情報と前回
と位置情報とで異なることを検出したときに位置情報を
送信信号に変換しているので、そのときに位置情報を無
線移動端末から通信相手方である位置管理局へ伝送で
き、したがって無線移動端末の位置が変わる毎に無線移
動端末の現在位置を位置管理局に知らせることができ
る。
【0016】本発明の請求項7記載の無線移動端末は、
請求項1記載の無線移動端末において、位置変化検出部
として、受信電界強度が最大である基地局が、今回の位
置情報と前回と位置情報とで異なることを検出する最大
基地局監視型位置変化検出部を用いている。この構成に
よると、今回と前回の位置情報を比較することにより、
受信電界強度が最大である基地局が、今回の位置情報と
前回と位置情報とで異なることを検出しているので、2
つの基地局からほぼ等距離の線を越えたことを無線移動
端末で検知することができ、さらに受信電界強度が最大
である基地局が、今回の位置情報と前回と位置情報とで
異なることを検出したときに位置情報を送信信号に変換
しているので、そのときに位置情報を無線移動端末から
通信相手方である位置管理局へ伝送でき、したがって無
線移動端末が2つの基地局からほぼ等距離の線を越える
毎に無線移動端末の現在位置を位置管理局に知らせるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 (第1の実施の形態)図1は移動体通信システムとして
PHSを利用した位置情報検出システムにおける基地局
と無線移動端末および位置管理局の配置を示す概略図で
ある。図2は上記の位置情報検出システムに用いられる
本発明の第1の実施の形態の無線移動端末の構成を示す
ブロック図である。
【0018】図1において、1は無線移動端末、2a,
2b,2c,…は無線移動端末1との間で通話や呼出エ
リアの登録を行う基地局である。3a,3b,3c,…
は基地局2a,2b,2c,…の無線ゾーン、4は複数
の無線ゾーン3a,3b,3c,…で構成された一斉呼
出エリアである。5は一斉呼出エリア4内の無線移動端
末1への回線接続制御を行う制御局、8は基地局2a,
2b,2c,…を介して無線移動端末1との間で送受信
を行う位置管理局(通信相手方)である。
【0019】基地局2a,2b,2c,…は、制御局5
と電気通信回線設備6a,6b,6c,…で接続されて
いる。7a,7b,7c,…は基地局2a,2b,2
c,…が無線移動端末1との呼接続を行うため、制御用
チャネルを用いて、周期的に送出する制御信号であり、
基地局2a,2b,2c,…毎に固有の識別符号、制御
信号の構成を示す情報、無線移動端末1に対する着呼信
号、無線移動端末1に対する通信用チャネルの割当を通
知する信号などが含まれる。
【0020】無線移動端末1は、制御局5が管理する一
斉呼出エリア4内にあり、制御局5に呼出エリアの登
録、つまり自機が一斉呼出エリア4内にあることの登録
を行っている。また、無線ゾーン3a,3b,3c,…
には重なりがあり、無線移動端末1は、基地局2a,2
b,2c,…からの制御信号7a,7b,7c,…を受
信可能な地点に位置している。
【0021】ここで、一斉呼出エリア4内にあることの
登録の方法およびその目的について説明する。PHS端
末は、サービスエリア内を移動して使用されるので、ネ
ットワークは端末の位置を、着信接続のために常時把握
しておく必要がある。着信時は、一斉呼出エリア内の全
基地局からその端末への着信信号が送出される。端末
は、基地局の送出する制御信号に含まれるエリア情報を
常にチェックしており、エリアが変わった場合、基地局
に位置登録信号が送られる。この信号は、サービス制御
局(図示せず)に送られる。
【0022】ここで、基地局,制御局および位置管理局
の概念について、現在のPHSの場合を例にとって説明
する。基地局とは、公衆用では、主に電柱、電話ボック
ス、ビルの屋上等に設置され、端末との無線回線設定、
制御等を行う。また、制御局とは例えばNTTの交換機
のことである。位置管理局とは、通常のPHSシステム
構成には含まれない、例えばNTTの電話網に接続され
たパーソナルコンピュータのことである。
【0023】つぎに、無線ゾーンおよび一斉呼出しエリ
アの概念について、現在のPHSの場合を例にとって説
明する。無線ゾーンは、通常の基地局では、半径100
m程度、大出力の基地局では半径300m程度の大きさ
である。一斉呼出エリアは、制御局に依存し、断定はで
きないが、半径2〜3kmの範囲が多いと考えられる。
【0024】なお、一斉呼び出しエリアと制御局とは1
対多数の関係にあり、一斉呼び出しエリアは複数存在
し、一斉呼出エリアを重ねたものがサービスエリアであ
る。また、位置管理局に対して制御局は、複数が回線
(NTTの通信網)を通じて接続されている。実際に
は、複数端末をそれぞれ常時管理する場合、複数回線を
使用しているが、時分割を行えば、回線を減らすことが
可能である。この位置管理局は、PHSについて、1つ
だけでも複数存在してもよい。
【0025】また、一斉呼出エリアの集合がサービスエ
リアであり、本発明における位置の把握は、サービスエ
リア内の位置を把握するということであり、位置検出
(位置情報の転送)は、端末と位置管理局のエンド−エ
ンドで行い、呼出エリアの登録とは直接関連する必要は
ない。図2において、20は基地局からの送信信号(制
御信号)を受信するアンテナである。21はアンテナ2
0で受信した受信信号を増幅する受信アンプである。2
2は受信アンプ21で増幅した受信信号を復調する復調
部である。23は復調部22によって復調された復調信
号に基づいて個々の基地局から送信される制御信号中の
識別符号を定期的に検出するID検出部である。24は
受信信号の電界強度、すなわち個々の基地局から送信さ
れる制御信号の受信電界強度をID検出部23による識
別符号の検出時に測定する電界強度測定部である。
【0026】25は全体の動作を制御する制御部、26
はID検出部23によって検出した周辺に存在する1ま
たは複数の基地局の識別符号および電界強度測定部24
によって測定した1または複数の基地局の制御信号の受
信電界強度を各基地局毎に対にして位置情報として格納
する記憶部である。27は基地局へ送信する送信信号を
生成する送信信号生成部、28は送信信号を変調する変
調部、29は変調部28の出力信号を増幅する送信アン
プ、40は記憶部26に格納した位置情報を参照して今
回の位置情報と前回の位置情報とを比較することにより
位置情報の変化を検出する位置変化検出部である。
【0027】以上のように構成された位置情報検出シス
テムにおける無線移動端末1側の動作について、図2を
用いて詳細に説明する。無線移動端末1は、待機状態で
は定期的に、基地局2a,2b,2c,…が制御チャネ
ルで周期的に送信している制御信号7a,7b,7c,
…を受信している。
【0028】アンテナ20で受信した各基地局2a,2
b,2c,…の電波(制御信号)は、受信アンプ21で
増幅され、かつ中間周波数に変換され、復調部22によ
りベースバンド信号に復調される。ID検出部23は、
復調された信号から基地局2a,2b,2c,…の識別
符号を検出する。また、電界強度測定部24は、受信ア
ンプ21の出力より基地局2a,2b,2c,…の制御
信号7a,7b,7c,…の受信電界強度を測定する。
【0029】制御部25は、個々の基地局2a,2b,
2c,…について、ID検出部23から出力される識別
符号と電界強度測定部24から出力される制御信号7
a,7b,7c,…の受信電界強度の情報とを、個々の
基地局2a,2b,2c,…毎に情報対として記憶部2
6に格納する。この場合、受信可能な基地局2a,2
b,2c,…について、各々の情報対を記憶部26に格
納する。情報対群が、測定時点での無線移動端末1の位
置情報であり、この位置情報によって位置管理局8は無
線移動端末1の位置を特定する。記憶部26には、図3
に示すように、位置情報が記憶部26の容量に応じて複
数格納される。
【0030】制御部25は、ID検出部23および電界
強度測定部24の出力信号に基づいて位置情報を生成す
る毎に、今回記憶部26に格納された現在位置情報の内
容と、前回測定時に記憶部26に格納した前回位置情報
の内容とを、位置変化検出部40に送る。位置変化検出
部40は、現在位置情報の内容と前回位置情報の内容と
を比較し、その内容に変化があった場合(例えば、何れ
かの基地局の制御信号の電界強度が変化した場合)に、
無線移動端末1の位置が変化したとみなし、位置管理局
8へ位置情報を伝送する要求を、制御部25に送信す
る。
【0031】位置管理局8へ位置情報を伝送するため
に、無線移動端末1は、通信用のチャネルの割り当てを
要求するリンクチャネル確立要求を、無線ゾーン3aに
対応した基地局2aに対して送信し、具体的には、制御
部25がリンクチャンネル確立要求の送信要求を送信信
号生成部27に出力し、変調部28→送信アンプ29→
アンテナ20と送出する。これによって、位置管理局8
との通信状態が確立した後、制御部25により、格納さ
れた複数の情報対のうち、受信電界強度の情報の大きい
基地局から順に1または複数個の情報対を送信信号生成
部27に出力する。送信信号生成部27は、入力された
情報を規定のベースバンド信号フォーマットに変換し、
変調部28に出力する。
【0032】上記において、リンクチャネル確立要求を
無線ゾーン3aに対応した基地局2aに対して送信して
いるが、基地局2aを送信相手先と決めるのは以下のよ
うにして行われる。すなわち、PHS端末は、ゾーン移
行時に周囲の基地局の電界強度を測定して(通常は)最
大強度の基地局の制御信号と同期をとり、自端末あての
着信信号を待ち受けている。この場合、基地局2aは、
この最大強度の基地局である。この基地局2aを待ち受
け基地局と称している。ここで、図10に、制御部25
の処理内容の概略図を示す。
【0033】変調部28は入力されたベースバンド信号
を高周波信号に変調し、変調された高周波信号は送信ア
ンプ29により電力増幅され、アンテナ20により待ち
受け基地局である基地局2aに送信される。基地局2a
で受信された無線移動端末1の信号は、制御局5から回
線30を経由して位置管理局8に伝達される。位置管理
局8では、各基地局2a,2b,2c,…の位置情報
(設置されている場所の地理的情報)が既知であるた
め、無線移動端末1が検出した基地局2a,2b,2
c,…の識別符号およびその受信電界強度の情報対に基
づき、無線移動端末1の現在位置を特定することにな
る。
【0034】なお、現在位置を特定した後、位置管理局
8あるいは無線移動端末1は、以下のような処理を行
う。例えば、位置管理局8内の表示部に、無線移動端末
1の現在位置を地図上に表示、あるいは移動軌跡を表示
する。また、無線移動端末1には現在位置に関連する情
報を通知する。以上のように、本発明の第1の実施の形
態によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、位置情報の変化を検出しているので、無線移動端末
1の位置が変わったことを無線移動端末1で検知するこ
とができ、さらに位置情報が前回と今回とで異なること
を検出したときに位置情報を送信信号に変換しているの
で、そのときに位置情報を無線移動端末1から通信相手
方である位置管理局8へ伝送することができ、位置情報
を位置管理局8へ無駄なくかつ確実に、すなわち効率的
に伝送することができる。この際、無線移動端末1の位
置が変わる毎に無線移動端末1の現在位置を位置管理局
に知らせることができる。
【0035】なお、上記実施の形態では、定期的に検出
する位置情報を記憶部に記憶容量が許す限り記憶してお
き、今回と前回の位置情報を比較するように構成した
が、記憶手段には位置情報を一対だけ記憶する構成とし
て、今回の位置情報をいったんレジスタ等に格納した
後、今回の位置情報と記憶部に格納しておいた前回の位
置情報を読み出して比較し、位置情報に変化があった場
合(例えば、何れかの基地局の制御信号の受信電界強度
が変化)のみ、レジスタ等に格納した今回の位置情報を
記憶部に転送して位置情報を更新するようにしてもよ
い。
【0036】(第2の実施の形態)図4は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第2の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図4の無
線移動端末は、上記第1の実施の形態の位置変化検出部
40に代えて、周辺に存在する1または複数の基地局2
a,2b,2c,…のうち、少なくともひとつの基地局
の受信電界強度が、予め設定されたレベルを下回ったこ
と、および、予め設定されたレベルを上回ったことを検
出するレベル事前設定型位置変化検出部41を設けたも
のであり、その他の構成は図2に示した無線移動端末と
同様であり、図2に示した装置に対応する部分には同符
号を付している。また、この第2の実施の形態では、基
地局2a,2b,2c,…と無線移動端末1は図1に示
した第1の実施の形態と同じようにシステム構成されて
いる。
【0037】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第1の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。制御部25は位置情報を生成
する毎に、記憶部26に格納された現在位置情報の内容
をレベル事前設定型位置変化検出部41に送る。レベル
事前設定型位置変化検出部41は、現在位置情報の内容
のうち、少なくともひとつの基地局例えば2aの受信電
界強度が予め設定されたレベルを下回った場合、およ
び、上記レベルを上回った場合に、無線移動端末1の位
置が変化したとみなし、位置管理局8へ位置情報を伝送
する要求を制御部25に送信する。
【0038】以上のように、本発明の第2の実施の形態
によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、周辺に存在する1または複数の基地局2a,2b,
2c,…のうち、少なくともひとつの基地局の受信電界
強度が、予め設定されたレベルを下回ったこと、およ
び、予め設定されたレベルを上回ったことを検出してい
るので、無線移動端末1におけるある基地局からの距離
が変ったことを無線移動端末1で検知することができ、
さらに周辺に存在する1または複数の基地局2a,2
b,2c,…のうち、少なくともひとつの基地局の受信
電界強度が、予め設定されたレベルを下回ったこと、ま
たは、予め設定されたレベルを上回ったことを検出した
ときに位置情報を送信信号に変換しているので、そのと
きに位置情報を無線移動端末1から通信相手方である位
置管理局8へ伝送でき、無線移動端末1の位置の変化を
位置管理局8へ無駄なくかつ確実に、すなわち効率的に
伝送することができる。この際、無線移動端末1におけ
るある基地局からの距離が変わる毎に無線移動端末1の
現在位置を位置管理局に知らせることができる。
【0039】(第3の実施の形態)図5は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第3の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図5の無
線移動端末は、上記第2の実施の形態のレベル事前設定
型位置変化検出部41に代えて、着信信号を待ち受けて
いる待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を再選択
するしきい値レベルである待ち受け保持レベル以下にな
ったことを検出する待ち受け基地局監視型位置変化検出
部42を設けたものであり、その他の構成は図4に示し
た無線移動端末と同様であり、図4に示した装置に対応
する部分には同符号を付している。また、この第3の実
施の形態では、基地局2a,2b,2c,…と無線移動
端末1は図1に示した第1の実施の形態と同じようにシ
ステム構成されている。
【0040】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第2の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。無線移動端末1は、待機状態
では最寄りの基地局2aが制御チャネルで周期的に送信
している制御信号7aを受信し、基地局2aの識別符号
と受信電界強度とからなる位置情報が記憶部26に格納
される。
【0041】制御部25は位置情報を生成する毎に、記
憶部26に格納された現在位置情報の内容を、待ち受け
基地局監視型位置変化検出部42に送る。待ち受け基地
局監視型位置変化検出部42では、現在位置情報の内容
のうち、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受
信電界強度が、基地局を再選択するしきい値レベルであ
る待ち受け保持レベル以下になった場合に、無線移動端
末1の位置が変化したとみなし、位置管理局8へ位置情
報を伝送する要求を制御部25に送信する。
【0042】ここで、待ち受け基地局については前述し
たとおりであり、詳しい説明は省略する。また、待ち受
け基地局と一斉呼び出しとの関係については以下のとお
りである。すなわち、着信信号を受信するために、位置
登録した一斉呼出エリア内の基地局群の1つの基地局で
待ち受けるということになる。
【0043】なお、待ち受け基地局を決めるために、位
置管理局や制御局は、無線移動端末がどの基地局を待ち
受け基地局に選んでいるかは関知しない。無線移動端末
1は、周囲の基地局2a,2b,2c,…が制御チャネ
ルで周期的に送信している制御信号7a,7b,7c,
…を受信して現在位置情報を更新し、最も電波状態の良
い基地局を新たな待ち受け基地局とし、待ち受け基地局
を経由して、位置管理局8へ位置情報を伝送する。
【0044】なお、待ち受け基地局の変更は、位置管理
局8へ通知する。この通知は毎回行う必要はない。以上
のように、本発明の第3の実施の形態によれば、今回と
前回の位置情報を比較することにより、着信信号を待ち
受けている待ち受け基地局2aの受信電界強度が、待ち
受け保持レベル以下になったことを検出しているので、
待ち受けすべき基地局が変わる位置に無線移動端末1が
移動したことを無線移動端末1で検知することができ、
さらに着信信号を待ち受けている待ち受け基地局2aの
受信電界強度が、待ち受け保持レベル以下になったこと
を検出したときに位置情報を送信信号に変換しているの
で、そのときに位置情報を無線移動端末1から通信相手
方である位置管理局8へ伝送でき、無線移動端末1の位
置の変化を位置管理局8へ無駄なくかつ確実に、すなわ
ち効率的に伝送することができる。この際、無線移動端
末1が待ち受けすべき基地局が変わる位置に無線移動端
末1が移動する毎に無線移動端末1の現在位置を位置管
理局8に知らせることができる。
【0045】また、第2の実施の形態のように、常時複
数の周辺の基地局2a,2b,2c,…の制御信号7
a,7b,7c,…を受信する必要はなく、待ち受けす
べき基地局7a,7b,7c,…が変わる場合にのみ、
周辺基地局2a,2b,2c,…の電界強度の測定を行
なえば良いため、無線移動端末1の消費電力を低下させ
ることができる。
【0046】(第4の実施の形態)図6は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第4の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図6の無
線移動端末は、上記第2の実施の形態のレベル事前設定
型位置変化検出部41に代えて、着信信号を待ち受けて
いる待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を再選択
するしきい値レベルである待ち受け保持レベル以下にな
り、かつ、基地局を選択するしきい値レベルである待ち
受けゾーン選択レベルを超える基地局が待ち受け基地局
以外に存在しないことを検出するゾーン流出監視型位置
変化検出部43を設けたものであり、その他の構成は図
4に示した無線移動端末と同様であり、図4に示した装
置に対応する部分には同符号を付している。また、この
第4の実施の形態では、基地局2a,2b,2c,…と
無線移動端末1は図1に示した第1の実施の形態と同じ
ようにシステム構成されている。
【0047】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第2の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。制御部25は位置情報を生成
する毎に、記憶部26に格納された現在位置情報の内容
をゾーン流出監視型位置変化検出部43に送る。ゾーン
流出監視型位置変化検出部43は、現在位置情報の内容
のうち、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局2a
の受信電界強度が、基地局を再選択するしきい値レベル
である待ち受け保持レベル以下になり、かつ、基地局を
選択するしきい値レベルである待ち受けゾーン選択レベ
ルを超える基地局が待ち受け基地局2a以外に存在しな
い場合に、無線移動端末1が無線サービス圏外に出よう
としていると判定し、位置管理局8へ位置情報を伝送す
る要求を制御部25に送信する。
【0048】以上のように、本発明の第4の実施の形態
によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受信電
界強度が、待ち受け保持レベル以下になり、かつ、待ち
受けゾーン選択レベルを超える基地局が待ち受け基地局
以外に存在しないことを検出しているので、無線移動端
末1が移動によって無線サービス圏外に出たことを無線
移動端末で検知することができ、さらに着信信号を待ち
受けている待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を
再選択するしきい値レベルである待ち受け保持レベル以
下になり、かつ、基地局を選択するしきい値レベルであ
る待ち受けゾーン選択レベルを超える基地局が待ち受け
基地局以外に存在しないことを検出したときに位置情報
を送信信号に変換しているので、そのときに位置情報を
無線移動端末から通信相手方である位置管理局へ伝送で
き、無線移動端末1の位置の変化を位置管理局8へ無駄
なくかつ確実に、すなわち効率的に伝送することができ
る。この際、無線移動端末が移動によって無線サービス
圏外に出る毎に無線移動端末の現在位置(無線サービス
圏外に出た位置)を位置管理局に知らせることができ
る。
【0049】(第5の実施の形態)図7は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第5の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図7の無
線移動端末は、上記第2の実施の形態のレベル事前設定
型位置変化検出部41に代えて、基地局を選択するしき
い値レベルである待ち受けゾーン選択レベルを超える受
信電界強度の基地局が存在しない状態で、待ち受けゾー
ン選択レベルを超える受信電界強度の基地局が現われた
ことを検出するゾーン流入監視型位置変化検出部44を
設けたものであり、その他の構成は図4に示した無線移
動端末と同様であり、図4に示した装置に対応する部分
には同符号を付している。また、この第5の実施の形態
では、基地局2a,2b,2c,…と無線移動端末1は
図1に示した第1の実施の形態と同じようにシステム構
成されている。
【0050】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第2の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。制御部25は位置情報を生成
する毎に、記憶部26に格納された前回位置情報と現在
位置情報の内容を、ゾーン流入監視型位置変化検出部4
4に送る。ゾーン流入監視型位置変化検出部44は、前
回位置情報に、待ち受けゾーン選択レベルを越える受信
電界強度の基地局が存在せず、かつ、現在位置情報に待
ち受けゾーン選択レベルを越える受信電界強度を超える
基地局がある場合に、無線移動端末1が無線サービス圏
内に入ろうとしていると判定し、位置管理局8へ位置情
報を伝送する要求を制御部25に送信する。
【0051】無線移動端末1は、現在位置情報のうち、
最も電波状態の良い基地局を新たな待ち受け基地局と
し、待ち受け基地局を経由して、位置管理局8へ位置情
報を伝送する。以上のように、本発明の第5の実施の形
態によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、待ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の
基地局が存在しない状態で、待ち受けゾーン選択レベル
を超える受信電界強度の基地局が現われたことを検出し
ているので、無線移動端末の移動によって無線サービス
圏外に入ったことを無線移動端末で検知することがで
き、さらに待ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界
強度の基地局が存在しない状態で、待ち受けゾーン選択
レベルを超える受信電界強度の基地局が現われたことを
検出したときに位置情報を送信信号に変換しているの
で、そのときに位置情報を無線移動端末から通信相手方
である位置管理局へ伝送でき、無線移動端末1の位置の
変化を位置管理局8へ無駄なくかつ確実に、すなわち効
率的に伝送することができる。この際、無線移動端末の
移動によって無線サービス圏外に入る毎に無線移動端末
の現在位置(無線サービス圏外に入った位置)を位置管
理局に知らせることができる。
【0052】(第6の実施の形態)図8は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第6の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図8の無
線移動端末は、上記第1の実施の形態の位置変化検出部
40に代えて、受信電界強度が大きな複数の基地局の組
合わせが、今回の位置情報と前回と位置情報とで異なる
ことを検出する複数基地局監視型位置変化検出部45を
設けたものであり、その他の構成は図2に示した無線移
動端末と同様であり、図2に示した装置に対応する部分
には同符号を付している。また、この第6の実施の形態
では、基地局2a,2b,2c,…と無線移動端末1は
図1に示した第1の実施の形態と同じようにシステム構
成されている。
【0053】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第1の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。制御部25は位置情報を生成
する毎に、記憶部26に格納された前回位置情報と現在
位置情報の内容を、複数基地局監視型位置変化検出部4
5に送る。複数基地局監視型位置変化検出部45は、前
回位置情報と現在位置情報を比較し、受信電界強度が大
きな複数の基地局の識別符号の組が異なっている場合に
は、無線移動端末1が移動していると判定し、位置管理
局8へ位置情報を伝送する要求を制御部25に送信す
る。
【0054】移動は、例えば、受信電界強度が大きな順
に2つの基地局の位置情報を監視している場合には、最
大の受信電界強度を持つ基地局が同一の基地局2aであ
って、2番目に大きな受信電界強度を持つ基地局が変っ
た場合には、基地局2aの周囲の等電界線上(基地局2
aから等距離の線上)を移動していることに相当する。
【0055】以上のように、本発明の第6の実施の形態
によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、受信電界強度が大きな複数の基地局の組合わせが、
今回の位置情報と前回と位置情報とで異なることを検出
しているので、ある基地局から等電界線上(等距離の線
上)の移動についても、その移動を無線移動端末で検知
することができ、さらに受信電界強度が大きな複数の基
地局の組合わせが、今回の位置情報と前回と位置情報と
で異なることを検出したときに位置情報を送信信号に変
換しているので、そのときに位置情報を無線移動端末か
ら通信相手方である位置管理局へ伝送でき、無線移動端
末1の位置の変化を位置管理局8へ無駄なくかつ確実
に、すなわち効率的に伝送することができる。この際、
無線移動端末の位置が変わる毎に無線移動端末の現在位
置を位置管理局に知らせることができる。
【0056】(第7の実施の形態)図9は位置情報検出
システムに用いられる本発明の第7の実施の形態の無線
移動端末の構成を示すブロック図である。この図9の無
線移動端末は、上記第8の実施の形態の複数基地局監視
型位置変化検出部45に代えて、受信電界強度が最大で
ある基地局が、今回の位置情報と前回と位置情報とで異
なることを検出する最大基地局監視型位置変化検出部4
6を設けたものであり、その他の構成は図2に示した無
線移動端末と同様であり、図2に示した装置に対応する
部分には同符号を付している。また、この第7の実施の
形態では、基地局2a,2b,2c,…と無線移動端末
1は図1に示した第1の実施の形態と同じようにシステ
ム構成されている。
【0057】以上のように構成されたこの実施の形態の
無線移動端末について、第1の実施の形態との相違点の
み、その動作を説明する。制御部25は位置情報を生成
する毎に、記憶部26に格納された前回位置情報と現在
位置情報の内容を、最大基地局監視型位置変化検出部4
6に送る。最大基地局監視型位置変化検出部46は、前
回位置情報と現在位置情報を比較し、受信電界強度が最
大である基地局が、直前位置情報の基地局と異なった場
合には無線移動端末1が2つの基地局から等距離の線上
を越えたと判定し、位置管理局8へ位置情報を伝送する
要求を制御部25に送信する。
【0058】以上のように、本発明の第7の実施の形態
によれば、今回と前回の位置情報を比較することによ
り、受信電界強度が最大である基地局が、今回の位置情
報と前回と位置情報とで異なることを検出しているの
で、2つの基地局からほぼ等距離の線を越えたことを無
線移動端末で検知することができ、さらに受信電界強度
が最大である基地局が、今回の位置情報と前回と位置情
報とで異なることを検出したときに位置情報を送信信号
に変換しているので、そのときに位置情報を無線移動端
末から通信相手方である位置管理局へ伝送でき、無線移
動端末1の位置の変化を位置管理局8へ無駄なくかつ確
実に、すなわち効率的に伝送することができる。この
際、無線移動端末が2つの基地局からほぼ等距離の線を
越える毎に無線移動端末の現在位置を位置管理局に知ら
せることができる。
【0059】なお、以上の全ての実施の形態の説明で
は、移動体通信システムとしてPHSを利用した例で説
明したが、その他の移動体通信システムについても同様
に実施可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の無線移動端末に
よれば、今回と前回の位置情報を比較することにより、
位置情報の変化を検出しているので、無線移動端末の位
置が変わったことを無線移動端末で検知することがで
き、さらに位置情報が前回と今回とで異なることを検出
したときに位置情報を送信信号に変換しているので、そ
のときに位置情報を無線移動端末から通信相手方である
位置管理局へ伝送することができ、位置情報を位置管理
局へ無駄なくかつ確実に、すなわち効率的に伝送するこ
とができ、また位置情報伝送に伴う通信料金を削減でき
る。
【0061】本発明の請求項2記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、周
辺に存在するまたは複数の基地局のうち、少なくともひ
とつの基地局の受信電界強度が、予め設定されたレベル
を下回ったこと、および、予め設定されたレベルを上回
ったことを検出しているので、無線移動端末におけるあ
る基地局からの距離が変ったことを無線移動端末で検知
することができ、さらに周辺に存在する1または複数の
基地局のうち、少なくともひとつの基地局の受信電界強
度が、予め設定されたレベルを下回ったこと、または、
予め設定されたレベルを上回ったことを検出したときに
位置情報を送信信号に変換しているので、そのときに位
置情報を無線移動端末から通信相手方である位置管理局
へ伝送でき、無線移動端末の位置の変化を位置管理局へ
無駄なくかつ確実に、すなわち効率的に伝送することが
でき、また位置情報伝送に伴う通信料金を削減できる。
【0062】本発明の請求項3記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、着
信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受信電界強度
が、待ち受け保持レベル以下になったことを検出してい
るので、待ち受けすべき基地局が変わる位置に無線移動
端末が移動したことを無線移動端末で検知することがで
き、さらに着信信号を待ち受けている待ち受け基地局の
受信電界強度が、待ち受け保持レベル以下になったこと
を検出したときに位置情報を送信信号に変換しているの
で、そのときに位置情報を無線移動端末から通信相手方
である位置管理局へ伝送でき、無線移動端末の位置の変
化を位置管理局へ無駄なくかつ確実に、すなわち効率的
に伝送することができ、また位置情報伝送に伴う通信料
金を削減できる。
【0063】本発明の請求項4記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、着
信信号を待ち受けている待ち受け基地局の受信電界強度
が、待ち受け保持レベル以下になり、かつ、待ち受けゾ
ーン選択レベルを超える基地局が待ち受け基地局以外に
存在しないことを検出しているので、無線移動端末が移
動によって無線サービス圏外に出たことを無線移動端末
で検知することができ、さらに着信信号を待ち受けてい
る待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を再選択す
るしきい値レベルである待ち受け保持レベル以下にな
り、かつ、基地局を選択するしきい値レベルである待ち
受けゾーン選択レベルを超える基地局が待ち受け基地局
以外に存在しないことを検出したときに位置情報を送信
信号に変換しているので、そのときに位置情報を無線移
動端末から通信相手方である位置管理局へ伝送でき、無
線移動端末の位置の変化を位置管理局へ無駄なくかつ確
実に、すなわち効率的に伝送することができ、また位置
情報伝送に伴う通信料金を削減できる。
【0064】本発明の請求項5記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、待
ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基地局
が存在しない状態で、待ち受けゾーン選択レベルを超え
る受信電界強度の基地局が現われたことを検出している
ので、無線移動端末の移動によって無線サービス圏外に
入ったことを無線移動端末で検知することができ、さら
に待ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基
地局が存在しない状態で、待ち受けゾーン選択レベルを
超える受信電界強度の基地局が現われたことを検出した
ときに位置情報を送信信号に変換しているので、そのと
きに位置情報を無線移動端末から通信相手方である位置
管理局へ伝送でき、無線移動端末の位置の変化を位置管
理局へ無駄なくかつ確実に、すなわち効率的に伝送する
ことができ、また位置情報伝送に伴う通信料金を削減で
きる。
【0065】本発明の請求項6記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、受
信電界強度が大きな複数の基地局の組合わせが、今回の
位置情報と前回と位置情報とで異なることを検出してい
るので、ある基地局から等電界線上(等距離の線上)の
移動についても、その移動を無線移動端末で検知するこ
とができ、さらに受信電界強度が大きな複数の基地局の
組合わせが、今回の位置情報と前回と位置情報とで異な
ることを検出したときに位置情報を送信信号に変換して
いるので、そのときに位置情報を無線移動端末から通信
相手方である位置管理局へ伝送でき、無線移動端末の位
置の変化を位置管理局へ無駄なくかつ確実に、すなわち
効率的に伝送することができ、また位置情報伝送に伴う
通信料金を削減できる。
【0066】本発明の請求項7記載の無線移動端末によ
れば、今回と前回の位置情報を比較することにより、受
信電界強度が最大である基地局が、今回の位置情報と前
回と位置情報とで異なることを検出しているので、2つ
の基地局からほぼ等距離の線を越えたことを無線移動端
末で検知することができ、さらに受信電界強度が最大で
ある基地局が、今回の位置情報と前回と位置情報とで異
なることを検出したときに位置情報を送信信号に変換し
ているので、そのときに位置情報を無線移動端末から通
信相手方である位置管理局へ伝送でき、無線移動端末の
位置の変化を位置管理局へ無駄なくかつ確実に、すなわ
ち効率的に伝送することができ、また位置情報伝送に伴
う通信料金を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における位置情報検
出システムにおける基地局と無線移動端末および位置管
理局の配置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における記憶部の構
成を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態における無線移動端
末の構成を示すブロック図である。
【図10】制御部25の処理内容を示す概略図である。
【符号の説明】
1 無線移動端末 2 基地局 3 無線ゾーン 4 一斉呼出エリア 5 制御局 6 電気通信回線設備 7 制御信号 8 位置管理局 20 アンテナ 21 受信アンプ 22 復調部 23 ID検出部 24 電界強度測定部 25 制御部 26 記憶部 27 送信信号生成部 28 変調部 29 送信アンプ 30 回線 40 位置変化検出部 41 レベル事前設定型位置変化検出部 42 基地局監視型型位置変化検出部 43 ゾーン流出監視型型位置変化検出部 44 ゾーン流入監視型位置変化検出部 45 複数基地局監視型位置変化検出部 46 最大基地局監視型位置変化検出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の基地局から送信される制御信号中
    の識別符号を定期的に検出するID検出部と、前記個々
    の基地局から送信される制御信号の受信電界強度を前記
    ID検出部による識別符号の検出時に測定する電界強度
    測定部と、前記ID検出部によって検出した周辺に存在
    する1または複数の基地局の識別符号および前記電界強
    度測定部によって測定した前記1または複数の基地局の
    制御信号の受信電界強度を前記各基地局毎に対にして位
    置情報として格納する記憶部と、前記記憶部に格納した
    前記位置情報を参照して今回の位置情報と前回の位置情
    報とを比較することにより位置情報の変化を検出する位
    置変化検出部と、前記位置変化検出部による位置情報の
    変化の検出に応答して今回の位置情報を前記1または複
    数の基地局のうちの何れかの基地局への送信信号に変換
    する送信信号生成部とを備えた無線移動端末。
  2. 【請求項2】 位置変化検出部として、周辺に存在する
    1または複数の基地局のうち、少なくともひとつの基地
    局の受信電界強度が、予め設定されたレベルを下回った
    こと、および、前記予め設定されたレベルを上回ったこ
    とを検出するレベル事前設定型位置変化検出部を用いた
    ことを特徴とする請求項1記載の無線移動端末。
  3. 【請求項3】 位置変化検出部として、着信信号を待ち
    受けている待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を
    再選択するしきい値レベルである待ち受け保持レベル以
    下になったことを検出する待ち受け基地局監視型位置変
    化検出部を用いたことを特徴とする請求項1記載の無線
    移動端末。
  4. 【請求項4】 位置変化検出部として、着信信号を待ち
    受けている待ち受け基地局の受信電界強度が、基地局を
    再選択するしきい値レベルである待ち受け保持レベル以
    下になり、かつ、基地局を選択するしきい値レベルであ
    る待ち受けゾーン選択レベルを超える基地局が前記待ち
    受け基地局以外に存在しないことを検出するゾーン流出
    監視型位置変化検出部を用いたことを特徴とする請求項
    1記載の無線移動端末。
  5. 【請求項5】 位置変化検出部として、基地局を選択す
    るしきい値レベルである待ち受けゾーン選択レベルを超
    える受信電界強度の基地局が存在しない状態で、前記待
    ち受けゾーン選択レベルを超える受信電界強度の基地局
    が現われたことを検出するゾーン流入監視型位置変化検
    出部を用いたことを特徴とする請求項1記載の無線移動
    端末。
  6. 【請求項6】 位置変化検出部として、受信電界強度が
    大きな複数の基地局の組合わせが、今回の位置情報と前
    回と位置情報とで異なることを検出する複数基地局監視
    型位置変化検出部を用いたことを特徴とする請求項1記
    載の無線移動端末。
  7. 【請求項7】 位置変化検出部として、受信電界強度が
    最大である基地局が、今回の位置情報と前回と位置情報
    とで異なることを検出する最大基地局監視型位置変化検
    出部を用いたことを特徴とする請求項1記載の無線移動
    端末。
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