JPH10210434A - 映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装置、映像信号受信装置および映像信号記録媒体 - Google Patents

映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装置、映像信号受信装置および映像信号記録媒体

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JPH10210434A
JPH10210434A JP9009439A JP943997A JPH10210434A JP H10210434 A JPH10210434 A JP H10210434A JP 9009439 A JP9009439 A JP 9009439A JP 943997 A JP943997 A JP 943997A JP H10210434 A JPH10210434 A JP H10210434A
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vertical
spectrum
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晃 荻野
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/913Television signal processing therefor for scrambling ; for copy protection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/92Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトラム拡散されて映像信号に重畳され
た付加情報の消滅、劣化を防止し、かつ、重畳可能な付
加情報量を多くする。 【解決手段】 垂直同期信号に同期して、1垂直周期ま
たは1垂直周期の複数倍の周期を発生開始タイミングと
して、1水平区間内の区間当たりに複数チップまたは1
垂直区間内の区間当たりに複数チップを含む拡散符号列
を発生させる。生成された拡散符号列を、同一データを
持つチップが垂直方向または画面単位の時間軸方向であ
る空間方向に整列するように、複数水平区間または複数
垂直区間に渡って反復させる。発生する拡散符号列によ
り、少なくとも前記反復区間の各1水平区間内の区間ま
たは各1垂直区間内の区間においては同一内容のデータ
を持つように付加情報をスペクトラム拡散し、生成され
たスペクトラム拡散信号を映像信号に重畳する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、記録媒
体に記録されている映像信号を再生して、複製を防止す
る情報とともに伝送し、伝送された映像信号を受信して
別の記録媒体に記録するのを制限ないしは禁止する場合
のように、映像信号に付加情報を重畳して出力し、これ
を受信して重畳された付加情報を抽出し、抽出した付加
情報を用いた複製防止制御などを可能にする方法、装置
および映像信号記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR(ビデオテープレコーダ)が普及
し、VTRで再生が可能な数多くのソフトウエアが提供
されるようになってきている。また最近では、デジタル
VTRやDVD(デジタルビデオディスク)の再生装置
などが現実のものとなってきており、画質、音質の良い
映像、音声を手軽に再生して視聴することができるよう
になってきている。
【0003】しかし、一方で、このように豊富に提供さ
れるようになったソフトウエアが無制限に複製されてし
まうおそれがあるという問題があり、従来から種々の複
製防止対策が施されている。
【0004】例えば、アナログ映像信号についての複製
を直接的に禁止する方法ではないが、記録装置としての
例えばVTRと、映像を提供するモニタ受像機のAGC
(オート・ゲイン・コントロール)の方式の相違、ある
いはAPC(オート・フェイズ・コントロール)の特性
の相違を利用して、実質的に複製を防止する方法があ
る。
【0005】すなわち、例えば、VTRは、映像信号に
挿入された擬似同期信号によりAGCを行い、モニタ受
像機は、この擬似同期信号によらないAGC方式を採用
するというように、AGCの方式の相違を利用する方法
が前者の例で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信
号を記録するときに、AGCのための同期信号としてレ
ベルが極端に大きな擬似同期信号を挿入しておき、再生
用VTRから記録用VTRに供給する映像信号に、AG
Cのための同期信号として、このレベルが極端に大きな
擬似同期信号を挿入するものである。
【0006】また、VTRでのAPCは、映像信号中の
カラーバースト信号に短い時定数で追従するが、モニタ
受像機のAPCは、比較的長い時定数で追従するという
ように、APCの特性の相違を利用する方法が後者の例
で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信号を記録す
るときに、映像信号のカラーバースト信号の位相を部分
的に反転させておき、再生用VTRから記録用VTRに
供給する映像信号としてカラーバースト信号の位相が部
分的に反転したものを出力するものである。
【0007】以上のようにした場合、再生用VTRから
のアナログ映像信号の供給を受けるモニタ受像機におい
ては、擬似同期信号やAPCのために用いられるカラー
バースト信号の部分的な位相の反転の影響を受けること
なく、正常に映像が再生される。
【0008】しかし、再生用VTRからの上述のように
擬似同期信号が挿入された、または、カラーバースト信
号の位相反転制御を受けたアナログ映像信号の供給を受
けて、これを記録媒体に記録するVTRにおいては、入
力信号に基づく利得制御、あるいは位相制御を正常に行
うことができず、映像信号を正常に記録することができ
ないようになる。したがって、記録された映像信号を再
生しても、視聴可能な正常な映像が再生されることがな
いようにできる。
【0009】このようにアナログ映像信号を扱う場合に
は、複製を禁止するのではなく、正常に視聴可能な再生
映像が得られないようにするものであり、これはいわば
消極的な複製防止制御である。
【0010】これに対して、デジタル化された情報例え
ば映像信号を扱う場合には、複製防止符号、あるいは複
製の世代制限符号などからなる複製防止制御信号を、デ
ジタルデータとして映像信号に付加して記録媒体に記録
しておくことにより、複製を禁止するなどの直接的な複
製防止制御を行うようにしている。
【0011】図22は、このデジタル化された情報を扱
う場合の複製装置の基本的な構成図であり、デジタル再
生装置110で再生されたデジタル情報を、デジタル伝
送路101を通じてデジタル記録装置120に送り、複
製可能なものは複製を実行し、複製不許可のものは複製
を禁止するものである。
【0012】デジタル再生装置110に装填されている
記録媒体111には、デジタル主情報に加えて、付加情
報としての複製防止制御情報が記録されている。この複
製防止制御情報は、複製禁止、複製許可、世代制限など
を制御内容として指示するものである。デジタル再生部
112は、記録媒体111から情報を読み出して、デジ
タル主情報と共に複製防止制御情報を得、これをデジタ
ル伝送路101を通じてデジタル記録装置120に送
る。
【0013】デジタル記録装置120の複製防止制御信
号検出部122は、デジタル伝送路101を通じて受信
した情報から複製防止制御信号を検出し、その制御内容
を判別する。そして、この判別結果をデジタル記録部1
21に送る。
【0014】デジタル記録部121は、複製防止制御信
号検出部122からの複製防止制御信号の判別結果が、
デジタル伝送路101を通じて入力されたデジタル情報
の記録を許可するものであるときには、前記入力デジタ
ル信号を記録に適したデジタル情報に変換し、記録媒体
123に書き込んで記録を実行するようにする。一方、
複製防止制御信号検出部122からの複製防止制御信号
の判別結果が、複製禁止であるときには、デジタル記録
部121は、前記入力デジタル情報の記録処理を行わな
いようにする。
【0015】さらに、複製防止制御信号検出部122か
らの複製防止制御信号の判別結果が、第1世代の複製の
みを許可するものであるときには、デジタル記録部12
1は、前記入力デジタル信号を記録に適したデジタル情
報に変換し、記録媒体123に書き込んで記録を実行す
ると共に、付加情報としての複製防止制御信号を複製禁
止(次世代の複製禁止)を指示するものに変更して、記
録媒体123に記録するようにする。したがって、複製
された記録媒体123を用いては、映像信号を複製する
ことはできないようになる。
【0016】このように、主情報信号と、付加情報とし
ての複製防止制御信号をデジタル信号として、記録装置
に供給するようにする、いわゆるデジタル接続の場合に
は、伝送されるデジタルデータに複製防止制御信号が含
まれるので、この複製防止制御信号を用いて、記録装置
において、複製禁止などの複製防止制御を確実に行うこ
とができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図22のデ
ジタル再生装置が、例えばデジタルVTRの場合には、
再生した映像信号および音声信号をモニターするため
に、主情報信号である映像信号および音声信号のみをD
/A変換回路113を通じてアナログ信号に変換して、
通常はモニター受像機が接続されるアナログ出力端子1
14に導出するようにする。
【0018】このように、デジタル情報の再生装置であ
っても、アナログ出力端子114に導出されるアナログ
信号には、複製防止制御信号は含まれていない。このた
め、アナログ出力端子114にアナログVTRなどが接
続されるアナログ接続の場合には、情報信号の複製が可
能となってしまう。
【0019】そこで、D/A変換された映像信号や音声
信号に、複製防止制御信号を重畳付加することが考えら
れるが、D/A変換された映像信号や音声信号を劣化さ
せずに、複製防止制御信号を付加し、記録装置において
取り出して複製防止制御に用いることは難しい。
【0020】したがって、従来は、アナログ接続の場合
には、前述したVTRとモニタ受像機のAGCの方式の
相違、あるいはAPCの特性の相違を利用する複製防止
方法を用いて、消極的な複製防止を行うようにするしか
方法がなかった。
【0021】ところが、前述したVTRとモニタ受像機
のAGCの方式の相違、あるいはAPCの特性の相違を
利用する複製防止制御方法の場合、記録装置側のAGC
の方式、APCの特性によっては、正常に映像信号の記
録が行われてしまい、消極的な複製防止さえも、できな
い場合が発生する。また、モニタ受像機の再生画像が乱
れるなどの問題が生じるおそれもあった。
【0022】以上のような問題点を解決し、再生される
映像、音声を劣化させることなく、アナログ接続、デジ
タル接続のいずれの場合にも有効な複製防止制御方式と
して、本出願人は、先に、複製防止制御信号をスペクト
ラム拡散し、このスペクトラム拡散した複製防止制御信
号をアナログ信号の状態の映像信号に重畳して、映像信
号をデジタル記録あるいはアナログ記録する方式を提案
している(特願平7−339959号参照)。
【0023】この方式においては、拡散符号として用い
るPN(PseudorandomNoise)系列の
符号(以下、PN符号という)を十分に早い周期で発生
させて、これを複製防止制御信号に対して掛け合わせる
ことによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レベルの複
製防止制御信号を、映像信号や音声信号には影響を与え
ることのない広帯域、低レベルの信号に変換させる。そ
して、このスペクトラム拡散された複製防止制御信号を
アナログ映像信号に重畳して記録媒体に記録するように
する。この場合、記録媒体に記録する映像信号は、アナ
ログ、デジタルのどちらでも可能である。
【0024】この方式においては、複製防止制御信号
は、スペクトラム拡散されて広帯域、低レベルの信号と
して映像信号に重畳されるため、違法に複製しようとす
る者が、重畳された複製防止制御信号を映像信号から取
り除くことは難しい。
【0025】しかし、逆スペクトラム拡散することによ
り重畳された複製防止制御信号を検出し、利用すること
は可能である。したがって、映像信号とともに複製防止
制御信号を確実に記録装置側に提供することができると
共に、記録装置側において、複製防止制御信号を検出
し、検出した複製防止制御信号に応じた複製制御を確実
に行うことができる。
【0026】ところが、前述のように、複製防止制御信
号をスペクトラム拡散して映像信号に重畳する方式の場
合、映像信号のノイズ除去システムを用いることによ
り、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が除去さ
れたり、劣化したり、あるいは、付け替えられる場合が
ある。
【0027】例えば、映像信号の画素間、フィールド
間、フレーム間の相関性を利用して、映像信号のノイズ
を除去するノイズ除去システムの場合、隣接する水平走
査線間、あるいは、隣接するフィールド間やフレーム間
の映像信号どうしで差分を取り、得られた差分をノイズ
として除去する。
【0028】この場合、スペクトラム拡散されて映像信
号に重畳された複製防止制御信号が差分として算出さ
れ、前述したように、除去される場合がある。また、除
去された場合には、別のスペクトラム拡散された複製防
止制御信号に付け替えられるなどのおそれがある。
【0029】また、上述したノイズ除去システムが用い
られた場合、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳さ
れた複製防止制御信号の全部ではないが、映像信号に重
畳された複製防止制御信号が部分的に除去されるなど複
製防止制御信号が劣化する場合がある。この場合には、
映像信号に重畳された正確な複製防止制御信号を抽出す
ることができなくなり、複製防止制御信号に応じた複製
防止制御ができなくなる。
【0030】また、例えば、アスペクト比が16:9の
いわゆる横長のワイドテレビ画像を、アスペクト比が
4:3の標準のテレビ画像に変換する場合、あるいはそ
の逆の場合のように、水平方向に、画素データを間引い
たり、あるいは補間したりして画面の左右方向の拡大縮
小を行うと、間引かれた映像信号に重畳されているスペ
クトラム拡散されている複製防止制御信号が消滅し、あ
るいは補間したデータによりスペクトラム拡散された複
製防止制御信号が不連続になり、スペクトラム逆拡散に
より複製防止制御信号が復元できなくなるおそれがあ
る。
【0031】また、NTSC方式からPAL方式に変換
する場合あるいはその逆の場合のように、走査線数の異
なるテレビジョン方式間の方式変換を行う場合に、水平
ライン単位で間引きや補間処理を行うが、この場合にも
上述と同様の問題が生じるおそれがある。
【0032】また、VTRでスローモーション再生や倍
速再生などの変速再生を行うと、複数フィールド分の映
像信号により1フィールド分の映像信号が再合成される
ため、この再合成された映像信号においては、スペクト
ラム拡散された複製防止制御信号が不連続になり、スペ
クトラム逆拡散により複製防止制御信号が復元できなく
なるおそれがある。
【0033】また、いわゆるカット編集が行われて、フ
ィールド単位の映像信号が間引かれた場合にも、同様
に、カット編集後の映像信号においては、スペクトラム
拡散された複製防止制御信号が不連続になり、スペクト
ラム逆拡散により複製防止制御信号が復元できなくなる
おそれがある。
【0034】また、従来のスペクトラム拡散では、複製
防止制御信号などの付加情報として重畳できる情報量が
少ないという問題もある。
【0035】この発明は、以上のことにかんがみ、上記
問題点を一掃し、スペクトラム拡散されて映像信号に重
畳された付加情報を、確実に受信先に提供し、完全な付
加情報を取り出すことができると共に、重畳できる付加
情報量を多くすることができるようにする方法、装置お
よび映像信号記録媒体を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明による映像信号伝送方法は、
スペクトラム拡散した付加情報を映像信号に重畳して伝
送する伝送方法であって、垂直同期信号に同期して、1
垂直周期または1垂直周期の複数倍の周期を発生開始タ
イミングとして、1水平区間内の区間当たりに複数チッ
プまたは1垂直区間内の区間当たりに複数チップを含む
拡散符号列を発生させる拡散符号生成工程と、前記拡散
符号生成工程で生成された前記拡散符号列を、同一デー
タを含むチップが垂直方向または画面単位の時間軸方向
である空間方向に整列するように、複数水平区間または
複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号反復工程と、
前記拡散符号反復工程により発生する拡散符号列によ
り、少なくとも前記反復区間の前記各1水平区間内の区
間または前記各1垂直区間内の区間においては同一内容
のデータを持つように付加情報をスペクトラム拡散する
スペクトラム拡散工程と、前記スペクトラム拡散工程に
より生成されたスペクトラム拡散信号を前記映像信号に
重畳する重畳工程と、を備えることを特徴とする。
【0037】また、請求項3に記載の発明による重畳情
報抽出方法は、請求項1に記載の映像信号伝送方法によ
り伝送されてくる映像信号から、前記スペクトラム拡散
された付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、
垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
間当たりに複数チップを含む逆拡散用の拡散符号列を発
生させる逆拡散符号生成工程と、前記逆拡散符号生成工
程で生成された前記拡散符号列を、同一データを持つチ
ップが垂直方向または画面単位の時間軸方向である空間
方向に整列するように、複数水平区間または複数垂直区
間に渡って反復させる逆拡散符号反復工程と、前記逆拡
散符号反復工程により発生する逆拡散用の拡散符号列に
より、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡散され
た前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラム逆拡
散工程と、を備えることを特徴とする。
【0038】また、請求項9に記載の発明による映像信
号伝送方法は、スペクトラム拡散した付加情報を映像信
号に重畳して伝送する伝送方法であって、複数個の拡散
符号発生手段により、映像同期信号に同期して、1水平
周期または1垂直周期もしくは1垂直周期の複数倍の周
期を発生開始タイミングとして、1水平区間内の区間当
たりに1チップもしくは複数チップまたは1垂直区間内
の区間当たりに1チップもしくは複数チップを含み、そ
れぞれ、連続する複数水平区間または複数垂直区間にお
いては、同一データを持つチップが垂直方向または画面
単位の時間軸方向である空間方向に整列するようになる
複数系列の拡散符号列を発生させる拡散符号生成工程
と、前記複数系列の拡散符号列を、水平方向または垂直
方向もしくは前記空間方向において、切り換える拡散符
号切り換え工程と、前記拡散符号切り換え工程で切り換
えられた拡散符号列により、少なくとも同一系列の拡散
符号列では同一内容の付加情報データをスペクトラム拡
散するようにするスペクトラム拡散工程と、前記スペク
トラム拡散工程により生成されたスペクトラム拡散信号
を前記映像信号に重畳する重畳工程と、を備えることを
特徴とする。
【0039】さらに、請求項11に記載の発明による重
畳情報抽出方法は、請求項9に記載の映像信号伝送方法
により伝送されてくる映像信号から、前記スペクトラム
拡散された付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であっ
て、複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に
同期して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直
周期の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水
平区間内の区間当たりに1チップもしくは複数チップま
たは1垂直区間内の区間当たりに1チップもしくは複数
チップを含み、それぞれ、連続する複数水平区間または
複数垂直区間においては、同一データを持つチップが垂
直方向または画面単位の時間軸方向である空間方向に整
列するようになる複数系列の逆拡散用の拡散符号列を発
生させる拡散符号生成工程と、前記複数系列の拡散符号
列を、水平方向または垂直方向もしくは前記空間方向に
おいて、切り換える拡散符号切り換え工程と、前記拡散
符号切り換え工程で切り換えられた拡散符号列により、
前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡散された前記
付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラム逆拡散工程
と、を備えることを特徴とする。
【0040】請求項1に記載の発明による映像信号伝送
方法によれば、拡散符号反復工程により反復される複数
水平区間においては垂直方向にチップが整列する。した
がって、この複数水平区間内で、映像信号の水平ライン
単位の相関を利用したノイズ除去が行われても、映像信
号に重畳されているスペクトラム拡散信号は、差分とし
て検出されないため、削除されてしまったり、劣化した
りすることがない。
【0041】また、同様に、アスペクト比の違いによる
画面サイズの変換や、テレビジョン方式の違いによる走
査線数の変換により、水平ライン単位の間引きや補間が
行われても、重畳された付加情報は再現可能な状態で残
り、確実に伝送される。
【0042】また、拡散符号反復工程により反復される
複数垂直区間においては、画面単位の時間軸方向である
空間方向(以下、単に時間軸方向という)にスペクトラ
ム拡散信号の同一のデータを持つチップが整列する。し
たがって、映像信号のフィールド間、フレーム間の相関
性を利用したノイズ除去システムが用いられた場合に、
フィールド間、フレーム間で差分を取っても、映像信号
に重畳されているスペクトラム拡散信号は、差分として
検出されないため、削除されたり、劣化することがな
い。また、変速再生やカット編集が行われても、同様に
して、スペクトラム拡散信号は確実に伝送される。
【0043】そして、請求項1の発明においては、複数
水平区間ごと、または複数垂直区間ごとに異なる拡散符
号によりスペクトラム拡散が行われることになるので、
その異なる拡散符号を用いて異なる付加情報を重畳する
ことが可能になり、重畳する付加情報量を多くすること
が可能である。
【0044】そして、この請求項1の発明に対応する請
求項3に記載の重畳情報抽出方法によれば、付加情報の
スペクトラム拡散時と同様にして、スペクトラム拡散さ
れた付加情報が重畳された区間に対応して、逆拡散用の
拡散符号が生成される。この逆拡散用の拡散符号が用い
られてスペクトラム逆拡散が行われることにより、付加
情報がくり返し抽出される。
【0045】したがって、前述にもしたように、映像信
号の相関性を利用したノイズ除去システムが用いられる
ことにより、スペクトラム拡散された付加情報が除去さ
れたり、劣化するようにされることがなく、また、映像
信号の垂直方向の水平ライン単位の補間や間引きが行わ
れた場合にも、映像信号に重畳された付加情報を確実に
抽出することができる。
【0046】請求項9に記載の発明の場合には、前記複
数の水平区間または複数の垂直区間ごとに、異なる拡散
符号生成手段からの異なる系列の拡散符号に切り換えて
スペクトラム拡散を行って付加情報を重畳することがで
きる。このため、水平方向にも異なる拡散符号によるチ
ップを配して、これを時間軸方向に整列させるようにす
ることができる。したがって、上述の請求項1に記載の
発明の場合と同様の作用効果が得られると共に、さら
に、重畳する付加情報量を増大させることが可能とな
る。
【0047】そして、請求項11に記載の発明において
は、この請求項9の発明により伝送されてきた映像信号
について、前記請求項3に記載の発明の場合と同様にし
て、映像信号に重畳された付加情報を確実に抽出するこ
とができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号
出力装置、映像信号受信装置、映像信号記録媒体の一実
施の形態について説明する。
【0049】以下に説明する映像信号出力装置は、DV
D(デジタルビデオディスク)の記録再生装置(DVD
装置と以下称する)に適用されたものとして説明する。
また、説明を簡単にするため、音声信号系についての説
明は省略する。
【0050】[映像信号出力装置の第1の実施の形態]
図1は、この実施の形態の映像信号複製制御システムで
用いられる映像信号出力装置(以下、単に出力装置とい
う)10を説明するための図である。すなわち、出力装
置10は、この第1の実施の形態において、DVD装置
の再生系に相当する。
【0051】図1において、記録媒体100は、デジタ
ル化された映像信号、音声信号が記録され、かつ、付加
情報として複製防止制御信号が記録されたもので、この
例ではDVDである。複製防止制御信号は、ディスクの
最内外のTOC(TableOf Contents)
やディレクトリと呼ばれるトラックエリアに記録するこ
ともできるし、映像データや音声データが記録されるト
ラックに、記録エリアを別にして挿入記録することもで
きる。以下に説明する例は、後者の場合の例で、映像デ
ータを読み出したときに、複製防止制御信号も同時に読
み出される場合である。
【0052】また、複製防止制御信号は、第1世代の複
製のみは許可するなどのような世代制限を内容とするも
のでもよいし、映像信号の複製の禁止または許可を示す
信号でもよく、1ビットあるいは数ビットで構成されて
いるものとして説明する。
【0053】図1に示すように、この実施の形態の出力
装置10は、読み出し部11、復号化部12、複製防止
制御信号抽出部13、SS(SSはスペクトラム拡散の
略、以下同じ)複製防止制御信号生成部14、同期分離
部15、PN発生制御部16、PN発生部17、PN反
復部18、加算部19、D/A変換回路191、192
を備えている。
【0054】読み出し部11は、記録媒体100を再生
して得られる信号S1から再生映像信号成分S2を取り
出し、これを復号化部12および複製防止制御信号抽出
部13に供給する。
【0055】復号化部12は、再生映像信号成分S2に
ついて復号化処理を行い、デジタル映像信号を形成し、
これをD/A変換回路191に供給する。D/A変換回
路191は、デジタル映像信号をD/A変換して、同期
信号を有するアナログ映像信号S3を形成し、これを同
期分離部15および加算部19に供給する。
【0056】複製防止制御信号抽出部13は、再生映像
信号成分S2に付加されている複製防止制御信号S4を
抽出し、これをSS複製防止制御信号生成部14に供給
する。
【0057】一方、同期分離部15は、アナログ映像信
号S3から水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを抜き
出して、これをPN発生制御部16に供給する。
【0058】PN発生制御部16は、水平同期信号Hお
よび垂直同期信号Vを基準信号として用いて、PN符号
を発生させる区間を示すPN発生イネーブル信号EN
や、PN符号の発生開始タイミングを示すPN符号リセ
ットタイミング信号RE(以下、リセット信号REと略
称する)や、クロック信号CLKを生成する。
【0059】図2は、この実施の形態のPN発生制御部
16を説明するためのブロック図である。図2に示すよ
うに、この実施の形態のPN発生制御部16は、PN発
生タイミング信号生成部161、PLLからなるPNク
ロック生成部162、タイミング信号生成部163を備
え、PN発生タイミング信号生成部161およびタイミ
ング信号生成部163には、同期分離部15からの水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vが供給され、PNクロ
ック生成部162には同期分離部15からの水平同期信
号Hが供給される。
【0060】PN発生タイミング信号生成部161は、
垂直同期信号Vを基準信号として用いて、図3(A)に
示すような、スペクトラム拡散に用いる拡散用のPN符
号列の繰り返し周期を決める垂直周期のリセット信号R
Eを生成する。この例では、リセット信号REは、垂直
同期信号Vの例えば前縁で立ち下がる垂直周期の信号で
ある。
【0061】PN発生タイミング信号生成部161は、
また、この例の場合には、水平同期信号H(図3(B)
参照)を基準信号として、PN発生イネーブル信号EN
を生成する。この例では、PN発生イネーブル信号EN
は、N(Nは1以上の整数)水平区間おきの1水平区間
だけPN発生部17からPN符号を発生させるようにす
る信号として生成される。図3(C)では、1水平区間
おきの1水平区間をPN発生区間とするように発生す
る。図3(C)に示すように、このイネーブル信号EN
はローアクティブである。
【0062】PNクロック生成部162は、PLLを用
いて、水平同期信号Hに同期するPNクロックPNCL
Kを生成する。このPNクロックPNCLKは、拡散符
号のチップ周期を決めるものである。
【0063】また、タイミング信号生成部163は、垂
直同期信号Vおよび水平同期信号Hに基づいて、この出
力装置10で用いられる各種のタイミング信号を生成す
る。そして、PN発生制御部16において生成されたP
N発生イネーブル信号EN、PN符号リセット信号RE
およびPNクロック信号PNCLKは、PN発生部17
に供給される。PN発生イネーブル信号ENおよびPN
クロック信号PNCLKは、また、PN反復部18にも
供給される。
【0064】PN発生部17は、クロック信号PNCL
Kと、イネーブル信号ENと、PN符号リセットタイミ
ング信号REとに応じてPN符号を発生する。すなわ
ち、PN発生部17は、リセット信号REにより、この
例では、垂直周期でリセットされ、予め決められた符号
パターンのPN符号列PSをその先頭から生成する。そ
して、PN発生部17は、イネーブル信号ENによりP
N符号発生可能状態(イネーブル状態)とされるときに
のみ、クロック信号PNCLKに応じて、PN符号列P
Sを発生する。
【0065】この例の場合には、前述もしたように、P
N発生部17は、イネーブル信号ENがローレベルのと
きにPN符号を発生可能な状態にされるので、図3
(C)に示すように、1つおきの水平区間でPN符号発
生状態となり、クロックPNCLKの1クロックごとに
1チップの割合でPN符号を発生する。この場合、1垂
直区間内では、PN発生部17はリセットされないの
で、前記の1つおきの水平区間では、図3(D)に示す
ように、それぞれ異なるPN符号例PN11,PN1
2,PN13、…が生成される。しかし、PN発生部1
7は、リセット信号REにより、垂直区間の先頭でリセ
ットされるので、各垂直区間では、同じように、1つお
きの水平区間で、それぞれ異なるPN符号例PN11,
PN12,PN13、…が生成されることになる。
【0066】図4は、PN発生部17の構成例を示す図
である。この例のPN発生部17は、15段のシフトレ
ジスタを構成する15個のDフリップフロップREG1
〜REG15と、このシフトレジスタの適宜のタップ出
力を演算するイクスクルーシブオア回路EX−OR1〜
EX−OR3とからなっている。そして、図4に示すP
N発生部17は、上述したように、イネーブル信号E
N、PNクロック信号PNCLK、PN符号リセットタ
イミング信号REに基づいて、M系列のPN符号列PS
を発生する。PN発生部17で生成されたPN符号列P
Sは、乗算回路163に供給される。
【0067】この例の場合、PN発生部17に供給され
るクロックPNCLKのクロック周波数は、例えば50
0kHzとされ、1垂直区間内の1つおきの水平区間の
すべてでPN符号を発生させることで、1垂直区間内
に、合計で4095チップ分のPN符号列を発生させる
ことができる。
【0068】こうして得られたPN発生部17からのP
N符号列PSは、PN反復部18に供給され、また、P
N発生制御部16からのイネーブル信号ENおよびクロ
ックPNCLKも、このPN反復部18に供給される。
【0069】図5は、このPN反復部18の構成例であ
る。すなわち、このPN反復部18は、スイッチ回路1
81と、1水平区間内に入るPN符号のチップ数分の段
数を有するシフトレジスタ182とで構成される。そし
て、スイッチ回路181の一方の入力端a側に前記PN
符号列PSが供給され、他方の入力端b側に、シフトレ
ジスタ182の出力が供給される。
【0070】このスイッチ回路181の切り換え信号と
してイネーブル信号ENが供給されており、イネーブル
信号ENがローレベルでPN符号列PSが発生する区間
では、スイッチ回路181は入力端a側に、イネーブル
信号ENがハイレベルであるPN符号列PSが発生して
いない区間では、スイッチ回路181は入力端b側に、
それぞれ切り換えられる。そして、クロックPNCLK
は、シフトレジスタ182にシフトクロックとして供給
される。
【0071】したがって、PN発生部17で1つおきの
水平区間で発生したPN符号列PN11,PN12,P
N13…からなるPN符号列PSは、スイッチ回路18
1を通じてシフトレジスタ182にそれぞれ転送され
る。そして、残りの1つおきの水平区間では、PN発生
部17からのPN符号列PSは途絶えるが、スイッチ回
路181が入力端b側に切り替わるので、シフトレジス
タ182は、前の水平区間で取り込んだ1水平区間分の
PNPN符号列PN11,PN12,PN13…を、そ
れぞれ反復して出力する。
【0072】以上のようにして、この例の場合には、P
N反復部18では、PN発生部17で1つおきの水平区
間で発生したPN符号列が、それぞれ後続する次の水平
区間で繰り返されて、図3(E)に示すように、前記1
水平区間単位のPN符号列PN11,PN12,PN1
3…が2水平区間で連続する状態のPN符号列PSrが
生成される。このPN反復部18からのPN符号列PS
rは、SS複製防止制御信号生成部14に供給される。
【0073】SS複製防止制御信号生成部14は、前述
した複製防止制御信号抽出部13によって抽出された複
製防止制御信号S4をPN符号列PSrを用いてスペク
トラム拡散し、映像信号S3に重畳するスペクトル拡散
された複製防止制御信号(以下、SS複製防止制御信号
という)S5を形成する。
【0074】このSS複製防止制御信号生成部14は、
図示しないが、スペクトラム拡散する複製防止制御信号
列を生成する複製防止制御信号列生成部と、生成した複
製防止制御信号列とPN符号列PSrとを乗算してスペ
クトラム拡散する乗算部とを備えている。
【0075】複製防止制御信号列生成部は、この例の場
合には、PN符号列PSの発生タイミングに同期する1
水平区間で完結、すなわち、ビットの区切りが生じ、か
つ、次の反復区間である水平区間も同じビット内容とな
るように複製防止制御信号列を生成する。このタイミン
グ制御のため、SS複製防止制御信号生成部14には、
PN発生制御部16からのイネーブル信号ENが供給さ
れている。複製防止制御信号列は、1水平区間当たり1
ビット〜数ビットの低ビットの信号である。
【0076】SS複製防止制御信号生成部14において
形成されたSS複製防止制御信号S5は、D/A変換回
路192に供給される。D/A変換回路192は、SS
複製防止制御信号S5をアナログSS複製防止制御信号
S5Aに変換し、加算部19に供給する。
【0077】加算部19は、アナログ映像信号S3に対
して、アナログSS複製防止制御信号S5Aを重畳し、
出力映像信号S6Aを形成して、これを出力する。この
ように加算部19は、アナログ映像信号S3に対し、P
N符号列PSrによりスペクトラム拡散された複製防止
制御信号であるSS複製防止制御信号S5Aを重畳する
重畳手段としての機能を有する。この場合、SS複製防
止制御信号S5Aは、映像信号のダイナミックレンジよ
り小さいレベルで重畳される。このように重畳すること
により映像信号の劣化がほとんど生じないようにするこ
とができる。
【0078】なお、以上の例では、1つおきの1水平区
間でPN符号列PN11,PN12,PN13,…を発
生させ、それぞれを2水平区間に渡り繰り返すようにし
た場合であるが、イネーブル信号ENを図3(F)に示
すような3水平周期で1水平区間だけローレベルになる
信号として、図3(G)に示すように、2つおきの1水
平区間でPN符号列PN11,PN12,PN13,…
を発生させ、それぞれを図3(H)に示すように、3水
平区間に渡り繰り返すようにすることもできる。
【0079】以上のようにしてPN符号PSrを発生さ
せ、このPN符号列PSrにより、少なくとも水平周期
でビットの区切りを発生し、PN符号PSrの反復区間
中は1水平区間当たりのビット内容が変わらない複製防
止制御信号をスペクトラム拡散することにより、PN符
号が反復する複数水平区間では垂直方向に同一データを
持つチップが整列し、かつ、画面単位の時間軸方向にも
同一データを持つ各チップが整列するスペクトラム拡散
信号を生成することができる。
【0080】図6は、この例におけるPN反復部18に
より発生されるPN符号PSrの発生状況、すなわち、
映像信号に対するPN符号PSrのマッピングについて
説明するための図である。前述にもしたように、この実
施例においては、PN反復部18からのPN符号列PS
rは、1垂直区間を1周期とし、かつ、複数水平区間は
同じ1水平区間分のPN符号列を含むものとなるもので
ある。
【0081】図6は、説明の簡単のため、1垂直区間を
2分割し、垂直区間の前半の128水平区間ではPN符
号列PN11を繰り返して反復生成し、後半の128水
平区間ではPN符号列PN12を繰り返して反復生成し
た場合として示してものである。図6の場合では、PN
符号列PN11およびPN12は、それぞれ4チップを
含むものとして示している。そして、このPN符号PS
rは、垂直周期のリセット信号によりリセットされるの
で、すべての垂直区間でまったく同一のマッピング状態
となる。
【0082】この図6から分かるように、PN符号が反
復する複数水平区間では垂直方向に同一データを持つチ
ップが整列し、かつ、画面単位の時間軸方向にも同一デ
ータを持つ各チップが整列する。すなわち、水平方向に
は、別々のデータを持ったチップが発生するが、垂直方
向のPN符号が反復する複数水平区間では同じデータを
持ったチップが、また、時間軸方向も同じデータを持っ
たチップが、繰り返し並ぶことになる。そして、複製防
止制御信号は、1水平区間単位の同じPN符号列PN1
1,PN12,…のそれぞれに対しては、1水平区間で
完結するものとされるので、SS複製防止制御信号とし
ては、概念的には、図6に示すように、この例の場合、
PN符号が反復する複数水平区間内の垂直方向および時
間軸方向に同じチップが形成された4つの平面ができ、
合計8つの平面ができる。
【0083】したがって、PN符号列PSrによりスペ
クトラム拡散された複製防止制御信号が映像信号に重畳
された場合に、前述したように、映像信号の相関性を利
用したノイズ除去を行った場合、隣接する水平ライン
間、隣接するフィールド間、隣接するフレーム間で差分
を取っても、重畳されたSS複製防止制御信号が差分と
して検出されることがない。
【0084】このため、この出力装置10や、この出力
装置10からの映像信号の供給を受ける後述する記録装
置などの装置において、あるいは、出力装置10とこの
出力装置10からの映像信号の供給を受ける装置との間
において、上述のような、映像信号の相関性を利用した
ノイズ除去や、水平方向あるいは時間軸方向の補間や間
引きが行われた場合にも、スペクトラム拡散された複製
防止制御信号(SS複製防止制御信号)を映像信号に重
畳して確実に伝送し、後続する装置に提供することがで
きる。
【0085】また、複製防止制御信号は、スペクトラム
拡散されて映像信号に重畳されるため、映像信号に重畳
されるSS複製防止制御信号が、映像信号を劣化させる
こともなく、また、簡単に映像信号からSS複製防止制
御信号が取り除かれることもない。
【0086】そして、この実施の形態によれば、複数水
平区間ごとに異なるPN符号を用いるので、この異なる
PN符号ごとに付加情報のビットを変更することができ
るので、全体として付加情報としてスペクトラム拡散し
て重畳して伝送できる情報量が増加するものである。
【0087】図7は、複製防止制御信号と、映像信号と
の関係をスペクトルで示したものである。複製防止制御
信号は、これに含まれる情報量は少なく、低ビットレー
トの信号であり、図7(a)に示されるように狭帯域の
信号である。これにスペクトラム拡散を施すと、図7
(b)に示すような広帯域幅の信号となる。このとき
に、スペクトラム拡散信号レベルは帯域の拡大比に反比
例して小さくなる。
【0088】このスペクトラム拡散信号、すなわち、S
S複製防止制御信号S5Aを、加算部19で情報信号に
重畳させるのであるが、この場合に、図7(c)に示す
ように、情報信号としての映像信号のダイナミックレン
ジより小さいレベルで、SS複製防止制御信号S5Aを
重畳させるようにする。このように重畳することにより
主情報信号の劣化がほとんど生じないようにすることが
できる。したがって、上述したように、SS複製防止制
御信号が重畳された映像信号がモニター受像機に供給さ
れて、映像が再生された場合に、SS複製防止制御信号
の影響はほとんどなく、良好な再生映像が得られるもの
である。
【0089】一方、後述するように、記録側でSS複製
防止制御信号を検出するために、逆スペクトラム拡散を
行うと、図7(d)に示すように、SS複製防止制御信
号が再び狭帯域の信号として復元される。十分な帯域拡
散率を与えることにより、逆拡散後の複製防止制御信号
の電力が情報信号を上回り、検出可能となる。
【0090】この場合、アナログ映像信号に重畳された
SS複製防止制御信号は、アナログ映像信号と同一時
間、同一周波数内に重畳されるため、周波数フィルタや
単純な情報の置き換えでは削除および修正が不可能であ
る。
【0091】したがって、映像信号に重畳されたSS複
製防止制御信号が取り除かれることがなく、SS複製防
止制御信号をモニタ受像機や記録装置などの装置に確実
に提供することができる。
【0092】このように、SS複製防止制御信号S5A
が重畳されたアナログ出力映像信号S6Aは、映像を表
示するモニタ受像機や、後述する記録装置20に供給さ
れる。
【0093】[映像信号記録装置の第1の実施の形態]
次に、前述した出力装置10からの映像信号S6Aの供
給を受けて、映像信号を記録する記録装置20について
説明する。
【0094】図8は、この実施の形態の映像信号複製制
御システムで用いられる映像信号記録装置(以下、単に
記録装置という)20を説明するための図である。すな
わち、記録装置20は、この第1の実施の形態におい
て、DVD装置の記録系に相当する。
【0095】記録装置20は、図8に示すように、符号
化部21、書き込み部22、スペクトラム拡散されて映
像信号に重畳された複製防止制御信号を検出する検出部
(以下、SS複製防止制御信号検出部という)23、複
製の許可、禁止などの制御を行う複製制御部24、同期
分離部25、PN発生制御部26、PN発生部27、P
N反復部28、A/D変換回路29を備えている。ま
た、記録媒体200は、記録装置20により映像信号が
書き込まれるDVDである。
【0096】出力装置10から供給された映像信号S6
Aは、A/D変換回路29により、デジタル映像信号S
21に変換されて、符号化部21、SS複製防止制御信
号検出部23、同期分離部25に供給される。
【0097】符号化部21は、デジタル映像信号S21
の供給を受けて、映像同期信号を除去したり、デジタル
映像信号をデータ圧縮するなどの符号化処理を行って、
記録媒体200へ供給する記録用のデジタル映像信号S
22を形成し、書き込み部22に供給する。
【0098】同期分離部25は、符号化処理される前の
デジタル映像信号S21から、水平同期信号Hおよび垂
直同期信号Vを抜き出し、これをPN発生制御部26に
供給する。
【0099】この実施の形態において、記録装置20の
PN発生制御部26は、図2を用いて前述した出力装置
10のPN発生制御部16と同様に構成されたものであ
る。このため、ここでは、PN発生制御部26は、図2
に示した構成を有するものとして説明する。
【0100】PN発生制御部26のPN発生タイミング
信号生成部161は、垂直同期信号Vを基準信号として
用い、前述した出力装置10に対応して、スペクトラム
逆拡散に用いる逆拡散用のPN符号列のリセットタイミ
ングを提供するPN符号リセットタイミング信号RE
(以下、単にリセット信号REという)を生成すると共
に、水平同期信号Hを基準信号として用いて、前述した
出力装置10でのイネーブル信号ENに対応するイネー
ブル信号ENを生成する。ここで生成されるリセット信
号REは、前述した出力装置10のPN発生制御部16
において生成されるPN符号リセットタイミング信号R
Eと同様の信号であり、映像信号の垂直区間の開始位置
に対応するタイミングを提供する。
【0101】PN発生制御部26のPNクロック生成部
162は、水平同期信号Hに同期するPNクロック信号
PNCLKを生成する。このクロック信号PNCLK
は、前述の出力装置10において用いられたクロック信
号PNCLKに対応する信号である。また、PN発生制
御部26のタイミング信号生成部163は、水平同期信
号Hに基づいて各種のタイミング信号を生成する。
【0102】PN発生制御部26において生成されたリ
セット信号RE、イネーブル信号EN、クロック信号P
NCLKは、PN発生部27に供給される。また、PN
発生制御部26からのイネーブル信号ENおよびクロッ
ク信号PNCLKは、PN反復部28に供給される。
【0103】PN発生部27は、図4に示した前述の出
力装置10のPN発生部17と同様に構成され、また、
PN反復部28も、図5に示した前述の出力装置10の
PN反復部18と同様に構成される。したがって、PN
反復部18からは、前述の出力装置10におけるスペク
トラム拡散のときと全く同様のPN符号列PSrが得ら
れ、これがSS複製防止制御信号検出部23に供給され
る。
【0104】この実施の形態において、SS複製防止制
御信号検出部23は、PN符号発生器や乗算回路を備
え、スペクトラム逆拡散を行って、映像信号S21に重
畳されている複製防止制御信号を取り出すスペクトラム
逆拡散手段としての機能を有している。
【0105】そして、SS複製防止制御信号検出部23
は、SS複製防止制御信号が重畳されている各垂直区間
の映像信号に対し、スペクトラム拡散時に用いられたP
N符号列と同じPN符号列PSrである逆拡散用のPN
符号列を用いて、スペクトラム逆拡散を行って、映像信
号に重畳されている複製防止制御信号を取り出す。取り
出された複製防止制御信号S23は、複製制御部25に
供給される。
【0106】複製制御部25は、複製防止制御信号S2
3をデコードして、記録装置20に供給された映像信号
は、複製が禁止されたものか、複製が許可されているも
のかを判別する。そして、その判別結果に基づいて、書
き込み制御信号S24を生成し、これを書き込み部22
に供給することにより、映像信号S22の書き込みの許
可、禁止などの複製防止制御を行う。
【0107】書き込み部22は、書き込み制御信号S2
4が書き込みを許可するものである場合に、映像信号S
22の記録媒体200への書き込みを行ない、書き込み
制御信号S24が書き込みを禁止するものである場合に
は、映像信号S22を記録媒体200に書き込まないよ
うにする。
【0108】このように、この実施の形態の記録装置2
0は、出力装置10に対応して、SS複製防止制御信号
が重畳された映像信号に対し、複製防止制御信号のスペ
クトラム拡散に用いられたPN符号列PSrと同じPN
符号列を用いて逆スペクトラム拡散を行って映像信号に
重畳された複製防止制御信号を取り出す。
【0109】そして、この場合、前述したように、出力
装置10から出力された映像信号には、PN符号が反復
された複数水平区間では垂直方向に同一のデータとなる
と共に、時間軸方向に同一のデータとなるSS複製防止
制御信号が重畳されている。このため、前述にもしたよ
うに、映像信号の相関性を利用したノイズ除去が行われ
た場合にも、映像信号に重畳されたSS複製防止制御信
号が除去されることがない。また、画像の垂直方向や時
間軸方向に、間引きや補間を行った場合にも、映像信号
に重畳されたSS複製防止制御信号が損なわれることが
ない。
【0110】したがって、記録装置への入力の際に、変
速再生が行われたり、いわゆるカット編集が行われたと
しても、SS複製防止制御信号が劣化することはなく、
SS複製防止制御信号が示す複製防止制御の制御内容が
判別できなくなることはない。すなわち、記録装置20
においては、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳さ
れている複製防止制御信号を確実かつ正確に取り出し、
取り出した複製防止制御信号に応じた複製防止制御を行
うことができる。
【0111】また、上述の第1の実施の形態の場合、出
力装置10、記録装置20において、映像同期信号、こ
の例では垂直同期信号を基準信号として用いて、PN符
号リセットタイミング信号REを生成することで、出力
装置10、記録装置20のそれぞれにおいて、垂直同期
信号に対して同じタイミングでPN符号列を生成するこ
とができる。
【0112】これにより、記録装置20においては、例
えば、スライディング相関器等を用いて、映像信号に重
畳されている複製防止制御信号をスペクトラム拡散して
いるPN符号列を検出し、同じタイミングで逆拡散用の
PN符号列を生成するようにする位相制御を行う必要も
ないため、逆スペクトラム拡散による複製防止制御信号
の抽出を迅速に行うことができる。
【0113】また、前述したように、出力装置10、記
録装置20においては、水平同期信号を基準信号として
用いて、クロック信号PNCLKの周波数を決めるた
め、出力装置10、記録装置20の双方において、同じ
周波数のクロック信号を確実に生成することができる。
【0114】[映像信号出力装置の第1の実施の形態の
変形例] [第1の変形例]上述の例では、PN発生部17は、1
個のPN発生器で構成したが、PN発生部17を複数個
のPN発生器で構成し、これら複数個のPN発生器を複
数の垂直区間ごとに切り換えることにより、さらに重畳
できる付加情報量を増加させることができる。
【0115】図9は、その場合の映像信号に対するPN
符号PSrのマッピング状況を説明するための図であ
る。この図9の例では、時間軸方向の前部の複数垂直区
間では、垂直周期でリセットされる1個のPN発生器か
らのPN符号列PN11,PN12を、前述したよう
に、複数水平区間に渡って反復させて、垂直方向に、異
なる2つのPN符号列PN11,PN12によりスペク
トラム拡散した付加情報を重畳する。また、時間軸方向
に後部の複数垂直区間では、他のPN発生器に切り換え
て、そのPN発生器からのPN符号列PN21,PN2
2を、前述したのと同様にして、複数水平区間に渡って
反復させて、これら垂直方向に、異なる2つのPN符号
列PN21,PN22によりスペクトラム拡散した付加
情報を重畳する。
【0116】この場合に、複数のPN発生器の切り換え
タイミングは、例えば復号化部12で得られるIピクチ
ャー(Intra−coded picture)の検
出タイミングに同期するようにされる。すなわち、この
例の場合、映像信号は予測符号化を用いたMPEG方式
などによりデータ圧縮されているが、Iピクチャーは、
予測符号化を使わずに、1フレーム分の映像信号がその
まま符号化されて形成されたもので、動き補償予測が用
いられて形成されるPピクチャー(Predictiv
e−coded picture)やBピクチャー(B
idirectionally−coded pict
ure)だけの場合には、再生画像の劣化が時間方向に
伝播されてしまうのを防止するものであり、通常、一定
の複数垂直周期で挿入される。
【0117】そこで、このIピクチャーを復号化部12
で検出したとき、その検出タイミング信号をPN発生制
御部16に送るようにする。そして、PN発生制御部1
6がそのIピクチャの検出タイミングに応じてPN発生
部17を構成する複数のPN発生器を順次切り換えるよ
うにするものである。
【0118】なお、アナログ映像信号の場合には、複数
垂直区間ごとの垂直ブランキング期間内の特定の水平区
間にPN発生器の切り換えタイミング情報を挿入してお
くようにすることもできる。
【0119】[第2の変形例]前述の例では、PN発生
部17は、垂直同期信号Vに同期する垂直周期のリセッ
ト信号REによりリセットするようにして、1垂直区間
内で複数水平区間ごとをPN符号列の反復区間とするよ
うにしたが、PN発生部17のリセット周期を複数垂直
周期とすることにより、このリセット周期内で複数垂直
区間をPN符号列の反復区間とする時間軸方向に、複数
個のPN符号列による付加情報のスペクトラム拡散を行
うようにすることができる。この例の場合は、PN発生
部17は、1個のPN発生器で構成できる。
【0120】この第2の変形例の場合の映像信号に対す
るPN符号PSrのマッピング状況を図10に示す。こ
の例の場合には、前部の複数垂直区間には、そのすべて
の水平区間でPN符号列11を反復したものが発生す
る。そして、後部の複数垂直区間には、そのすべての水
平区間でPN符号列12を反復したものが発生するもの
となる。
【0121】[第3変形例]この第3の変形例の場合の
PN発生制御の場合のタイムチャートを図12に示す。
この例の場合には、PN発生部17は1個のPN発生器
からなるが、そのリセットは、図12(A)に示すよう
に、前述したIピクチャーの検出タイミング信号であっ
て、複数垂直区間を1周期とする信号である。
【0122】また、イネーブル信号ENは、垂直同期信
号V(図12(B))に基づいて生成される1または複
数垂直区間おきの1垂直区間だけローレベル(アクティ
ブ)となる信号(図12(C))である。
【0123】そして、PN発生器に対するPNクロック
PNCLKは、図12Dに示すように、水平同期信号H
に同期した水平周期の信号である。なお、このPNクロ
ックPNCLKは、複数水平周期の信号であってもよ
い。
【0124】このように構成した場合には、PN発生部
17からは、図12(E)に示すように、1または複数
垂直区間おきの1垂直区間において、PN符号列P1
1,P12,…が発生し、PN反復部18からは、イネ
ーブル信号ENの周期で決まる複数垂直区間に渡って、
前記のPN符号列P11,P12,…のそれぞれが反復
されたPN符号列PSrが得られる。
【0125】したがって、この第3の変形例の場合の映
像信号に対するPN符号PSrのマッピング状況は図1
1に示すようなものとなる。すなわち、この場合には、
クロックPNCLKの周期である1水平区間あるいは複
数水平区間にPN符号の1チップが割り当てられ、複製
防止制御信号は、一つのPN符号当たりに1垂直周期で
完結するデータとしてスペクトラム拡散される。そし
て、一つのPN符号列によりスペクトラム拡散された付
加情報が複数垂直区間に渡り、反復されたものとなる。
【0126】こうして、複数のPN符号列によりスペク
トラム拡散された付加情報が、それぞれ複数垂直区間ご
とに、時間軸方向に、配列されたようになる。したがっ
て、付加情報は時間軸方向に情報量を増加させることが
できる。
【0127】この第3の変形例の場合には、水平方向は
同じデータを持つ1チップで構成されることになるの
で、画面サイズの変更により、画素単位の間引き、補間
があったとしても、それに影響されることなく、付加情
報を伝送することができる。
【0128】[映像信号出力装置の第2の実施の形態]
図13は、この発明による映像信号出力装置の第2の実
施の形態のブロック図であり、図1の第1の実施の形態
と同一部分には、同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0129】第1の実施の形態では、一つのPN発生器
からのPN符号列の一部を反復して使用することによ
り、複数水平区間あるいは複数垂直区間に渡る区間で、
同じPN符号を発生するようにしたが、この第2の実施
の形態では、複数個のPN発生器を設け、これをPN発
生制御しながら、切り換えることにより、前述と同様の
スペクトラム拡散を行う。さらに、この第2の実施の形
態では、第1の実施の形態では困難な態様であるが、複
数個のPN符号を用いることにより実現できる態様もあ
る。
【0130】この第2の実施の形態では、2個のPN発
生部32a、32bを設けると共に、これらからのPN
符号列PNaおよびPNbを切り換え選択するスイッチ
回路33を設ける。
【0131】そして、同期分離部15からの水平同期信
号Hおよび垂直同期信号Vは、PN発生制御部31に供
給される。このPN発生制御部31は、前記2個のPN
発生部32aおよび32bのリセット信号REa,RE
b、イネーブル信号ENa,ENb、およびクロック信
号PNCLKを生成して、これら2個のPN発生部32
aおよび32bからのPN符号列PNaおよびPNbの
発生を制御すると共に、スイッチ回路33を切り換える
切換制御信号SWを生成する。
【0132】そして、スイッチ回路33は、切り換え選
択して得たPN符号列をSS複製防止制御信号生成部1
4に供給し、前述の第1の実施の形態と同様にして、複
製防止制御信号抽出部13からの複製防止制御信号S4
をスペクトラム拡散し、SS複製防止制御信号S5を生
成する。そして、前述と同様にして、この信号S5をD
/A変換器192でアナログ信号に変換して加算部19
で映像信号S3に重畳して、出力信号S6Aとして出力
する。
【0133】この第2の実施の形態で、図6と同様の映
像信号に対するPN符号のマッピングを行うには、図1
4に示すような信号を生成して、2個のPN発生部32
aおよび32bを制御すると共に、スイッチ回路33を
切り換え制御すればよい。
【0134】すなわち、リセット信号REaおよびRE
bは、共に図14(A)に示すように水平周期の信号と
して、2個のPN発生部32aおよび32bを水平周期
でリセットする。イネーブル信号ENaおよびENbは
常時イネーブルの状態とする。そして、切換制御信号S
Wは、図14(B)に示すように、PN符号列PNaお
よびPNbを、それぞれ繰り返す複数水平区間の長さご
とに、交互にハイレベルとローレベルの状態が変わる信
号とされる。
【0135】これにより、2個のPN発生部32aおよ
び32bは、それぞれ1水平周期のPN符号列PNaお
よびPNbを常時発生し、スイッチ回路33は、これを
必要な複数水平区間ごとに交互に取り出して、図14
(C)に示すような第1の実施の形態の場合と同様のP
N符号列を発生させる。したがって、前述の第1の実施
の形態の場合とまったく同様にして、図6に示したよう
なPN符号のマッピングを実現することができる。
【0136】図9の場合のマッピングを行うには、更に
2個のPN発生部を追加すればよい。
【0137】また、図10の場合のマッピングを行うに
は、図14(B)の切換制御信号SWに変わって、複数
垂直区間ごとにハイレベルとローレベルとを交互に繰り
返す信号とすればよい。
【0138】更に、図11の場合のマッピング行うに
は、図15に示すような信号を生成して、2個のPN発
生部32aおよび32bを制御すると共に、スイッチ回
路33を切り換え制御すればよい。
【0139】すなわち、リセット信号REaおよびRE
bは、共に図15(A)に示すように垂直周期の信号と
して、2個のPN発生部32aおよび32bを垂直周期
でリセットする。イネーブル信号ENaおよびENbは
常時イネーブルの状態とする。そして、PNクロック信
号PNCLKは、図15(C)に示すように、水平同期
信号Hに同期した1水平周期あるいは複数水平周期のク
ロックとし、切換制御信号SWは、図15(C)に示す
ように、PN符号列PNaおよびPNbを、それぞれ反
復させる複数垂直区間の長さごとに交互にハイレベルと
ローレベルの状態が変わる信号とされる。
【0140】これにより、2個のPN発生部32aおよ
び32bは、それぞれ1垂直周期のPN符号列PNaお
よびPNbを常時発生し、スイッチ回路33は、これを
必要な複数垂直区間ごとに交互に取り出して、図15
(D)に示すようなPN符号列を発生させる。したがっ
て、前述の第1の実施の形態の場合とまったく同様にし
て、図11に示したようなPN符号のマッピングを実現
することができる。
【0141】なお、この図15の場合のPN発生部32
aおよび32bのリセットは、前述したIピクチャーの
検出タイミングを用いることができる。
【0142】[映像信号記録装置の第2の実施の形態]
図16は、映像信号出力装置の第2の実施の形態に対応
する記録装置の第2の実施の形態のブロック図を示すも
のである。
【0143】この第2の実施の形態の記録装置40にお
いても、図8に示した第1の実施の形態の記録装置20
と同一部分には、同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0144】すなわち、この第2の実施の形態では、逆
拡散用として2個のPN発生部42a、42bを設ける
と共に、これらからのPN符号列PNaおよびPNbを
切り換え選択するスイッチ回路43を設ける。
【0145】そして、同期分離部25からの水平同期信
号Hおよび垂直同期信号Vは、PN発生制御部41に供
給される。このPN発生制御部41は、前記2個のPN
発生部42aおよび42bのリセット信号REa,RE
b、イネーブル信号ENa,ENb、およびクロック信
号PNCLKを生成して、これら2個のPN発生部42
aおよび42bからのPN符号列PNaおよびPNbの
発生を制御すると共に、スイッチ回路43を切り換える
切換制御信号SWを生成する。
【0146】このスイッチ回路43からは、スペクトラ
ム拡散時に用いられたPN符号列と同じPN符号列が得
られる。スイッチ回路43は、このPN符号列をSS複
製防止制御信号検出部23に供給し、前述の第1の実施
の形態と同様にして、スペクトル逆拡散により映像信号
に重畳されている複製防止制御信号S23を復元する。
そして、この復元した複製防止制御信号S23を複製制
御部24に供給してデコードし、この複製制御部24か
らの書き込み制御信号S24により書き込み部22を制
御する。
【0147】[第2の実施の形態の場合の変形例]第2
の実施の形態の出力装置30および記録装置40を用い
た場合には、第1の実施の形態では実現できない映像信
号に対するPN符号のマッピングを行うことができる。
【0148】すなわち、図17(A)に示すように、P
N符号の発生方向が時間軸方向、すなわち、1ないし複
数垂直区間当たりに1チップの割合でPN符号を発生さ
せると共に、垂直方向に分割して異なる複数のPN系列
のPN発生器からのPN符号を同様に発生させるもので
ある。図17(A)で、「1、2、3、4…」は、例え
ばPN発生部32aから発生するチップ単位のPN符号
列、「5、6、7、8…」は、PN発生部32bから発
生するチップ単位のPN符号列である。
【0149】この図17(A)のマッピングは、図18
に示すような各種タイミング信号をPN発生制御部31
から発生させればよい。
【0150】すなわち、2個のPN発生部32a,32
bからは、図18(A)に示すようなクロックPNCL
Kにより、図18(B),(C)に示すようなPN符号
列PNa,PNbを順次発生させる。そして、PN発生
制御部31は、さらに、図18(D)に示すように、1
/2垂直周期ごとにPN符号列PNa,PNbを交互に
選択するようにスイッチ回路33を制御する切換制御信
号SWを生成する。これにより、図18(E)に示すよ
うな、図17(A)のマッピングとなるPN符号列をス
イッチ回路33から得ることができる。
【0151】次に、図17(B)のマッピングの例は、
図18(D)に示した切換制御信号SWを、1/2水平
区間ごとにした場合である。これにより、時間軸方向に
発生する2個のPN符号列を、水平方向の別々の区間で
複数個、発生させることができる。
【0152】図17(C)のマッピングの例は、PN発
生部32a,32bを共に、垂直周期でリセットすると
共に、1水平周期あるいは複数水平周期で1チップを発
生するようにしておき、これを1/2水平区間ごとにス
イッチ回路33を切り換えるようにすることをより、実
現できる。
【0153】さらに、図19のマッピングの例は、図1
7(C)の例の場合にさらに、2個のPN発生部を追加
して、4個のPN発生部を、それぞれ2個づつ、複数垂
直区間ごとに切り換えて、前述の2個のPN発生部を用
いたPN発生制御を行うことにより実現できる。
【0154】以上説明した、複数のPN発生部を用いた
実施の形態の場合には、垂直方向や時間軸方向に限ら
ず、水平方向にもPN符号列を別の区間で発生すること
ができ、より付加情報量を増加させることが可能にな
る。
【0155】[第3の実施の形態]この第3の実施の形
態は、第1の実施の形態の図6の例の応用例の一つであ
る。MPEG方式に限らず、映像信号をデジタル圧縮す
る場合には、1画面単位の映像信号を、画面の微小矩形
領域に相当する小ブロックに分割するブロック符号化を
行う場合が多い。また、DCT(離散コサイン変換)を
行う場合も多い。
【0156】ところで、DCTを採用した場合に、アナ
ログ映像信号あるいはデジタル映像信号にスペクトラム
拡散した付加情報を重畳したときに、それが高周波信号
になると、データとして欠落したり、あるいは劣化して
しまうおそれがある。
【0157】この第3の実施の形態は、この点を考慮し
たものである。すなわち、この第3の実施の形態におい
ては、DCTを施す前に、このDCTを施す単位となる
各1ブロックには、スペクトラム拡散信号の1チップが
割り当てられるようにPN符号列をマッピングするよう
にする。1ブロック以上のブロック、例えば4ブロック
分であるマクロブロックが1チップに対応するようにし
てもよい。このようにすれば、スペクトラム拡散信号
は、DCTされたときには、そのDC成分(直流成分)
に含まれることになり、データとして欠落したり、劣化
するのを防止することができる。
【0158】例えば、図20に示すように、映像信号
は、8画素×8画素のブロックBKに分割され、そのブ
ロックBK単位にDCT処理が施される。そこで、例え
ば、各ブロックBKの水平方向に含まれる8画素単位ご
とのクロックを、PNクロック信号PNCLKとすると
共に、このように水平方向に生成した1水平区間分のP
N符号列を、第1の実施の形態で説明したようにして、
ブロックBKの垂直方向の8水平区間分、反復させるよ
うにする。これにより、1ブロックBKには、同一の1
チップの情報が入ることになり、前述したように、デー
タとして欠落したり、劣化するのを防止することができ
る。
【0159】図21は、この第3の実施の形態の場合の
付加情報の重畳回路部の例を示すブロック図である。
【0160】入力端子1001を通じて入力されたアナ
ログ映像信号は加算回路1002に供給されると共に同
期分離回路1010に供給される。同期分離回路101
0からの水平同期信号および垂直同期信号は、タイミン
グ信号発生部1008に供給されると共に、図1のPN
発生制御部16に対応するPN発生制御部1012に供
給される。
【0161】一方、タイミング信号発生部1008から
のブロック化のタイミング信号が、PN発生制御部10
12に供給される。このPN発生制御部1012から
は、ブロックBKの水平方向の大きさである8画素ごと
のクロック信号PNCLKと、ブロックBKの水平方向
の大きさである8水平区間のうちの最初の水平区間でロ
ーレベルとなるイネーブル信号ENと、垂直周期のリセ
ット信号REが発生し、SS複製防止制御信号生成部1
011に供給される。これらクロック信号PNCLKお
よびイネーブル信号ENは、ブロック化タイミング信号
に同期していることは言うまでもない。
【0162】SS複製防止制御信号生成回路1011
は、図1の例のPN発生部17およびPN反復部18お
よび複製防止制御信号生成部14の部分を備えており、
これにおいては、ブロックBKの垂直方向の8水平区間
内で反復するPN符号列が生成され、これに供給される
複製防止制御信号を、前記PN符号列でスペクトラム拡
散して、SS複製防止制御信号を生成する。そして、生
成したSS複製防止制御信号を加算回路1002に供給
する。この場合、図7を用いて説明したように、SS複
製防止制御信号は、映像信号のダイナミックレンジより
も低いレベルで加算回路1002に供給する。
【0163】加算回路1002では、映像信号に前記S
S複製防止制御信号が重畳される。そして、このSS複
製防止制御信号が重畳された映像信号がA/D変換器1
003でデジタル信号に変換され、DCT処理部100
4に供給される。DCT処理部1004では、タイミン
グ信号発生部1008からのタイミング信号により、映
像信号をブロックBK単位に分割し、DCT演算処理を
行う。
【0164】DCT処理部1004からの演算処理結果
は、量子化部1005に供給されて量子化される。量子
化部1005の出力は、動き補償回路1006を介して
DCT処理部1004に供給されて、動き成分のDCT
演算を行うようにする。量子化部1005の出力は、可
変長符号化部1007でハフマン符号を用いた可変長符
号化が行われて、例えば記録や伝送のために出力され
る。
【0165】こうして伝送された、あるいは記録された
圧縮データは、復号化を行ったときには、逆DCT演算
の際に、直流成分にSS複製防止制御信号が含まれるた
め、このSS複製防止制御信号はアナログ映像信号に劣
化なく重畳されて復元される。したがって、SS複製防
止制御信号は確実に伝送され、複製制御が確実に実施さ
れる。
【0166】なお、図21の例では、SS複製防止制御
信号は、アナログ映像信号に重畳するようにしたが、A
/D変換した後のデジタル映像信号に重畳することも、
もちろん可能である。
【0167】[その他の変形例]前述の実施の形態にお
いて、出力装置10、30、記録装置20、40では、
映像信号のすべての区間にSS複製防止制御信号を重畳
するようにしたが、垂直ブランキング期間や水平ブラン
キング期間を除く、有効画面区間のみにSS複製防止制
御信号を重畳するようにしてもよい。また、有効画面領
域のすべてにSS複製防止制御信号を重畳するようにし
なくてもよい。例えば、水平同期信号の前縁から数え
て、何クロック目から、数10クロック分というよう
に、水平同期信号に基づいて細かく設定することもでき
る。
【0168】また、前述の実施の形態においては、出力
装置10、30から記録装置20、40にはアナログ映
像信号が供給されるアナログ接続の場合として説明した
が、デジタル接続の場合にもこの発明を適用してもよ
い。
【0169】すなわち、スペクトラム拡散された複製防
止制御信号は、アナログ映像信号に重畳することもでき
るし、デジタル映像信号に重畳することもできる。
【0170】また、記録装置20、40においては、S
S複製防止制御信号検出部に供給する映像信号に対し、
予めフィルタリングを行って、スペクトラム拡散された
複製防止制御信号が重畳されている低レベル部分の映像
信号を取り出し、これをSS複製防止制御信号検出部に
供給するようにしてもよい。
【0171】また、前述の実施の形態においては、出力
装置、記録装置は、ともにDVD装置として説明した
が、これに限るものではなく、VTRや、デジタルVT
R、ビデオディスクやビデオCDの出力装置、記録装置
にこの発明を適用することも可能である。すなわち、ア
ナログVTRなどのアナログ機器およびDVD装置など
のデジタル機器のいずれにもこの発明を適用することが
できる。
【0172】また、前述の実施の形態においては、記録
媒体100に記録されている映像信号に付加されている
複製防止制御信号を抽出して、これをPN符号を用い
て、スペクトラム拡散し、記録装置20、40に供給す
る映像信号に重畳するようにしたが、スペクトラム拡散
された複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記
録された記録媒体を用いるようにしてもよい。
【0173】すなわち、記録媒体に記録する映像信号に
対し、例えば、映像同期信号を基準にして、1水平区間
内の区間を1周期とし、または、1垂直区間以内の区間
を1周期とし、あるいは複数垂直区間内の区間を1周期
とする拡散符号により、付加情報をスペクトラム拡散
し、このスペクトラム拡散された付加情報を映像信号に
重畳する。この場合に、スペクトラム拡散された付加情
報は、所定の複数画素ごとに、または、所定の複数水平
区間ごとに、あるいは所定の複数垂区間ごとに、異なる
データをもつチップが配列されるように映像信号に重畳
されているものである。
【0174】このようにして、スペクトラム拡散された
複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録され
た記録媒体の場合には、複製防止制御信号の取り出し、
PN符号の生成、スペクトラム拡散、スペクトラム拡散
された複製防止制御信号の映像信号への重畳などの処理
を出力装置において行う必要はない。すなわち、この場
合、出力装置側においては、記録媒体に記録されている
映像信号を再生して出力するだけでよい。
【0175】この場合、記録装置側においては、前述し
た実施の形態の記録装置20と同様に、映像信号に重畳
されているSS複製防止制御信号をスペクトラム拡散し
ているPN符号列と同じ符号パターンの逆拡散用のPN
符号列を、映像信号に対してスペクトラム拡散時と同じ
タイミングで生成し、これを用いてスペクトラム逆拡散
を行うことにより、映像信号に重畳された複製防止制御
信号を取り出すことができる。
【0176】このように記録媒体に記録された映像信号
にスペクトラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳
されている場合には、記録装置側にスペクトラム逆拡散
して複製防止制御信号を取り出す機能があれば、映像信
号に予め重畳されている複製防止制御信号を取り出して
有効に複製制御を行うことができる。
【0177】また、出力装置に複製防止制御信号の発生
部を設け、出力装置において発生させた複製防止制御信
号を、PN符号列を用いてスペクトラム拡散し、映像信
号に重畳して出力するようにしてもよい。
【0178】この場合には、記録媒体にもともと複製防
止制御信号が記録されていない場合、あるいは、スペク
トラム拡散された複製防止制御信号が重畳されていない
場合にも、出力装置において生成され、映像信号に重畳
される複製防止制御信号を用いて、記録装置側において
複製制御を行うことができる。
【0179】また、前述した実施の形態においては、複
製防止制御装置として、DVD装置としての出力装置、
記録装置の場合として説明いたが、これに限るものでは
ない。例えば、この発明を放送局側のテレビジョン信号
の出力装置に適用し、送信するテレビジョン信号にスペ
クトラム拡散した複製防止制御信号を重畳して送信する
場合にも、この発明を適用することができる。そして、
受信側においては、逆スペクトラム拡散を行って、映像
信号に重畳されている複製防止制御信号列を取り出し、
この複製防止制御信号に基づいて映像信号の複製防止制
御を行うようにすることができる。
【0180】もちろん、ケーブルテレビのように、ケー
ブルを介して映像信号を送受する場合の映像の出力装
置、受信装置にもこの発明を適用することができる。
【0181】また、前述の形態においては、付加情報と
して複製防止制御信号を重畳するようにしたが、映像信
号に重畳する付加情報は複製防止制御信号に限るもので
はない。
【0182】例えば、映像信号にその映像信号により再
生される映像の著作権者を識別することができる著作権
情報をスペクトラム拡散して重畳するようにしてもよ
い。この場合には、映像信号に重畳された著作権情報を
逆スペクトラム拡散することにより取り出して、著作権
者等を確認することができるため、著作権侵害の防止に
役立つとともに、自己が著作権を有する映像が無断で使
用された場合などにおいては、著作権侵害であることを
容易に示すことができる。
【0183】そして、前述したように、映像信号の相関
性を利用したノイズ除去や、映像信号により形成される
水平方向の画素の間引きや補間、あるいは、時間軸方向
のフィールド間引きや補間が行われた場合にも、著作権
情報が除去されたり、劣化することがないので、確実に
取り出して利用することができる。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による映
像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装
置、映像信号受信装置、映像信号記録媒体によれば、映
像信号には、水平方向および時間軸方向に同じデータと
なるようにされた付加情報がくり返し重畳される。これ
により、映像信号の相関性を利用したノイズ除去によ
り、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳された付加
情報が除去されたり劣化することがない。
【0185】また、映像信号に対して水平方向の間引き
や補間、または時間軸方向の間引きや補間が行われ、映
像信号が変化した場合でも、スペクトラム拡散されて映
像信号に重畳された付加情報の変更を防止することがで
きる。
【0186】これによりスペクトラム拡散されて映像信
号に重畳された付加情報を確実に伝送することができる
とともに、受信側においては、受信した映像信号に重畳
されているスペクトラム拡散された付加情報を確実に検
出することができる。
【0187】そして、この発明によれば、水平方向、垂
直方向または時間軸方向に、それぞれ複数のPN符号列
を生成して異なるデータを付加情報として重畳すること
ができるので、重畳可能な付加情報量を増加させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による映像信号出力装置の一実施の形
態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した映像信号出力装置のPN発生制御
部の一例を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示した映像信号出力装置において生成さ
れるPN符号発生タイミング信号の一例を説明するため
の図である。
【図4】図1に示した映像信号出力装置のPN発生部の
一例の構成を説明するための図である。
【図5】図1に示した映像信号出力装置のPN反復部の
一例の構成を説明するための図である。
【図6】図1に示した映像信号出力装置において用いら
れるPN符号の発生状況(マッピング)について説明す
るための概念図である。
【図7】SS複製防止制御信号と映像信号の関係をスペ
クトルで示した図である。
【図8】この発明による映像信号受信装置が適用された
映像信号記録装置の一実施の形態を説明するためのブロ
ック図である。
【図9】図1に示した映像信号出力装置を用いて生成さ
れるPN符号の発生状況(マッピング)について説明す
るための概念図である。
【図10】図1に示した映像信号出力装置を用いて生成
されるPN符号の発生状況(マッピング)について説明
するための概念図である。
【図11】図1に示した映像信号出力装置において用い
られるPN符号の発生状況(マッピング)について説明
するための概念図である。
【図12】図1に示した映像信号出力装置のPN発生制
御の他の例を説明するためのブロック図である。
【図13】この発明による映像信号出力装置の他の実施
の形態を説明するためのブロック図である。
【図14】図13に示した映像信号出力装置において生
成されるPN符号発生タイミング信号の一例を説明する
ための図である。
【図15】図13に示した映像信号出力装置において生
成されるPN符号発生タイミング信号の他の例を説明す
るための図である。
【図16】この発明による映像信号受信装置が適用され
た映像信号記録装置の他の実施の形態を説明するための
ブロック図である。
【図17】図13に示した映像信号出力装置において用
いられるPN符号の発生状況(マッピング)について説
明するための概念図である。
【図18】図13に示した映像信号出力装置のPN発生
制御の一例を説明するためのブロック図である。
【図19】図1に示した映像信号出力装置において用い
られるPN符号の発生状況(マッピング)について説明
するための概念図である。
【図20】画像圧縮方式によるブロック分割を説明する
ための図である。
【図21】圧縮画像データに、この発明を用いてSS複
製防止制御信号を重畳する場合の回路の一例のブロック
図である。
【図22】複製防止制御システムの従来の構成を説明す
るためのブロック図である。
【符号の説明】
10、30…映像信号出力装置、11…読み出し部、1
2…復号化部、13…複製防止制御信号抽出部、14…
SS複製防止制御信号生成部、15…同期分離部、16
…PN発生制御部、17…PN発生部、18…PN反復
部、19…加算部、20、40…映像信号記録装置、2
1…符号化部、22…書き込み部、23…SS複製防止
制御信号検出部、24…複製制御部、25…同期分離
部、26…PN発生制御部、27…PN発生部、28…
PN反復部、191、192…D/A変換回路、29…
A/D変換回路、100…再生側記録媒体、200…記
録側記録媒体、31、41…PN発生制御部、32a,
32b,42a,4b…PN発生部、33、43…スイ
ッチ回路

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトラム拡散した付加情報を映像信号
    に重畳して伝送する伝送方法であって、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む拡散符号列を発生させる拡
    散符号生成工程と、 前記拡散符号生成工程で生成された前記拡散符号列を、
    同一データを持つチップが垂直方向または画面単位の時
    間軸方向である空間方向に整列するように、複数水平区
    間または複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号反復
    工程と、 前記拡散符号反復工程により発生する拡散符号列によ
    り、少なくとも前記反復区間の前記各1水平区間内の区
    間または前記各1垂直区間内の区間においては同一内容
    のデータを持つように付加情報をスペクトラム拡散する
    スペクトラム拡散工程と、 前記スペクトラム拡散工程により生成されたスペクトラ
    ム拡散信号を前記映像信号に重畳する重畳工程と、 を備える映像信号伝送方法。
  2. 【請求項2】前記付加情報は、当該付加情報が重畳され
    た映像信号についての複製防止制御を行うための複製防
    止制御情報であることを特徴とする請求項1に記載の映
    像信号伝送方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の映像信号伝送方法により
    伝送されてくる映像信号から、前記スペクトラム拡散さ
    れた付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む逆拡散用の拡散符号列を発
    生させる逆拡散符号生成工程と、 前記逆拡散符号生成工程で生成された前記拡散符号列
    を、同一データを持つチップが垂直方向または画面単位
    の時間軸方向である空間方向に整列するように、複数水
    平区間または複数垂直区間に渡って反復させる逆拡散符
    号反復工程と、 前記逆拡散符号反復工程により発生する逆拡散用の拡散
    符号列により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム
    拡散された前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクト
    ラム逆拡散工程と、 を備えることを特徴とする重畳情報抽出方法。
  4. 【請求項4】前記付加情報は、当該付加情報が重畳され
    た映像信号についての複製防止制御を行うための複製防
    止制御情報であることを特徴とする請求項3に記載の重
    畳情報抽出方法。
  5. 【請求項5】スペクトラム拡散用の拡散符号を発生する
    拡散符号発生手段と、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む拡散符号列を発生させるよ
    うに前記拡散符号発生手段を制御する拡散符号発生制御
    手段と、 前記拡散符号発生手段から、前記1水平区間内の区間当
    たりの、または、前記1垂直区間内の区間当たりの前記
    拡散符号列を受け取り、前記拡散符号発生制御手段から
    の制御を受けて、前記受け取った拡散符号列を、同一デ
    ータを持つチップが垂直方向または画面単位の時間軸方
    向である空間方向に整列するように、複数水平区間また
    は複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号反復手段
    と、 前記拡散符号反復手段からの拡散符号列により、少なく
    とも前記反復区間の前記各1水平区間内の区間または前
    記各1垂直区間内の区間においては同一内容のデータを
    持つように付加情報をスペクトラム拡散するスペクトラ
    ム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段で生成されたスペクトラム拡
    散信号を前記映像信号に重畳する重畳手段と、 を備える映像信号出力装置。
  6. 【請求項6】前記スペクトラム拡散手段においてスペク
    トラム拡散される前記付加情報は、当該付加情報が重畳
    された映像信号についての複製防止制御を行うための複
    製防止制御情報であることを特徴とする請求項5に記載
    の映像信号出力装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の映像信号出力装置からの
    スペクトラム拡散された付加情報が重畳された映像信号
    を受信する受信装置であって、 スペクトラム逆拡散用の拡散符号を発生する拡散符号発
    生手段と、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む逆拡散用の拡散符号列を発
    生させるように前記拡散符号発生手段を制御する拡散符
    号発生制御手段と、 前記拡散符号発生制御手段で生成された前記拡散符号列
    を、同一データを持つチップが垂直方向または画面単位
    の時間軸方向である空間方向に整列するように、複数水
    平区間または複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号
    反復手段と、 前記拡散符号反復工程により発生する逆拡散用の拡散符
    号列により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡
    散された前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラ
    ム逆拡散手段と、 を備えることを特徴とする映像信号受信装置。
  8. 【請求項8】前記付加情報は、前記付加情報が重畳され
    た映像信号についての複製防止制御信号であって、 前記スペクトラム逆拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項7に
    記載の映像信号受信装置。
  9. 【請求項9】スペクトラム拡散した付加情報を映像信号
    に重畳して伝送する伝送方法であって、 複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に同期
    して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに1チップもしくは複数チップまたは
    1垂直区間内の区間当たりに1チップもしくは複数チッ
    プを含み、それぞれ、連続する複数水平区間または複数
    垂直区間においては、同一データを持つチップが垂直方
    向または画面単位の時間軸方向である空間方向に整列す
    るようになる複数系列の拡散符号列を発生させる拡散符
    号生成工程と、 前記複数系列の拡散符号列を、水平方向または垂直方向
    もしくは前記空間方向において、切り換える拡散符号切
    り換え工程と、 前記拡散符号切り換え工程で切り換えられた拡散符号列
    により、少なくとも同一系列の拡散符号列では同一内容
    の付加情報データをスペクトラム拡散するようにするス
    ペクトラム拡散工程と、 前記スペクトラム拡散工程により生成されたスペクトラ
    ム拡散信号を前記映像信号に重畳する重畳工程と、 を備える映像信号伝送方法。
  10. 【請求項10】前記付加情報は、当該付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
    防止制御情報であることを特徴とする請求項9に記載の
    映像信号伝送方法。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の映像信号伝送方法によ
    り伝送されてくる映像信号から、前記スペクトラム拡散
    された付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、 複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に同期
    して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに1チップもしくは複数チップまたは
    1垂直区間内の区間当たりに1チップもしくは複数チッ
    プを含み、それぞれ、連続する複数水平区間または複数
    垂直区間においては、同一データを持つチップが垂直方
    向または画面単位の時間軸方向である空間方向に整列す
    るようになる複数系列の逆拡散用の拡散符号列を発生さ
    せる拡散符号生成工程と、 前記複数系列の拡散符号列を、水平方向または垂直方向
    もしくは前記空間方向において、切り換える拡散符号切
    り換え工程と、 前記拡散符号切り換え工程で切り換えられた拡散符号列
    により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡散さ
    れた前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラム逆
    拡散工程と、 を備えることを特徴とする重畳情報抽出方法。
  12. 【請求項12】前記付加情報は、当該付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
    防止制御情報であることを特徴とする請求項11に記載
    の重畳情報抽出方法。
  13. 【請求項13】スペクトラム拡散用の異なる系列の拡散
    符号を発生する複数個の拡散符号発生手段と、 前記複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に
    同期して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直
    周期の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水
    平区間内の区間当たりに1チップもしくは複数チップま
    たは1垂直区間内の区間当たりに1チップもしくは複数
    チップを含み、それぞれ、連続する複数水平区間または
    複数垂直区間においては、同一データを持つチップが垂
    直方向または画面単位の時間軸方向である空間方向に整
    列するようになる複数系列の拡散符号列を発生させるよ
    うに制御する拡散符号発生制御手段と、 前記拡散符号発生制御手段による制御を受けて前記複数
    個の拡散符号発生手段から発生する複数個の拡散符号列
    を、前記拡散符号発生制御手段からの切り換え制御信号
    により、水平方向または垂直方向もしくは前記空間方向
    において、切り換える拡散符号切り換え手段と、 前記拡散符号切り換え工程で切り換えられた拡散符号列
    により、少なくとも同一系列の拡散符号列では同一内容
    の付加情報データをスペクトラム拡散するようにするス
    ペクトラム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段により生成されたスペクトラ
    ム拡散信号を前記映像信号に重畳する重畳手段と、 を備える映像信号出力装置。
  14. 【請求項14】前記スペクトラム拡散手段においてスペ
    クトラム拡散される前記付加情報は、当該付加情報が重
    畳された映像信号についての複製防止制御を行うための
    複製防止制御情報であることを特徴とする請求項13に
    記載の映像信号出力装置。
  15. 【請求項15】請求項13に記載の映像信号出力装置か
    らのスペクトラム拡散された付加情報が重畳された映像
    信号を受信する受信装置であって、 スペクトラム逆拡散用の異なる系列の拡散符号を発生す
    る複数個の拡散符号発生手段と、 前記複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に
    同期して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直
    周期の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水
    平区間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内
    の区間当たりに1チップもしくは複数チップを含み、そ
    れぞれ、連続する複数水平区間または複数垂直区間にお
    いては、同一データを持つチップが垂直方向または画面
    単位の時間軸方向である空間方向に整列するようになる
    複数個の逆拡散用の拡散符号列を発生させるように制御
    する拡散符号発生制御手段と、 前記複数系列の拡散符号列を、水平方向または垂直方向
    もしくは前記空間方向において、切り換える拡散符号切
    り換え手段と、 前記拡散符号切り換え手段で切り換えられた拡散符号列
    により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡散さ
    れた前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラム逆
    拡散手段と、 を備えることを特徴とする映像信号受信装置。
  16. 【請求項16】前記付加情報は、前記付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御信号であって、 前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項15
    に記載の映像信号受信装置。
  17. 【請求項17】スペクトラム拡散した付加情報を映像信
    号に重畳して出力する映像信号出力装置と、前記映像信
    号出力装置から出力された前記映像信号を受信する映像
    信号受信装置とからなる映像信号送受信システムであっ
    て、 前記映像信号出力装置は、 スペクトラム拡散用の拡散符号を発生する拡散符号発生
    手段と、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む拡散符号列を発生させるよ
    うに前記拡散符号発生手段を制御する拡散符号発生制御
    手段と、 前記拡散符号発生手段から、前記1水平区間内の区間当
    たりの、または、前記1垂直区間内の区間当たりの前記
    拡散符号列を受け取り、前記拡散符号発生制御手段から
    の制御を受けて、前記受け取った拡散符号列を、同一デ
    ータを持つチップが垂直方向または画面単位の時間軸方
    向である空間方向に整列するように、複数水平区間また
    は複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号反復手段
    と、 前記拡散符号反復手段からの拡散符号列により、少なく
    とも前記反復区間の前記各1水平区間内の区間または前
    記各1垂直区間内の区間においては同一内容のデータを
    持つように付加情報をスペクトラム拡散するスペクトラ
    ム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段で生成されたスペクトラム拡
    散信号を前記映像信号に重畳する重畳手段と、 を備え、 前記映像信号受信装置は、 スペクトラム逆拡散用の拡散符号を発生する拡散符号発
    生手段と、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期または1垂直周期
    の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水平区
    間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内の区
    間当たりに複数チップを含む逆拡散用の拡散符号列を発
    生させるように前記拡散符号発生手段を制御する拡散符
    号発生制御手段と、 前記拡散符号発生制御手段で生成された前記拡散符号列
    を、同一データを持つチップが垂直方向または画面単位
    の時間軸方向である空間方向に整列するように、複数水
    平区間または複数垂直区間に渡って反復させる拡散符号
    反復手段と、 前記拡散符号反復工程により発生する逆拡散用の拡散符
    号列により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡
    散された前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラ
    ム逆拡散手段と、 を備えたことを特徴とする映像信号送受信システム。
  18. 【請求項18】前記付加情報は、当該付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
    防止制御情報であって、 前記映像信号受信装置は、 前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項17
    に記載の映像信号送受信システム。
  19. 【請求項19】スペクトラム拡散した付加情報を映像信
    号に重畳して出力する映像信号出力装置と、前記映像信
    号出力装置から出力された前記映像信号を受信する映像
    信号受信装置とからなる映像信号送受信システムであっ
    て、 前記映像信号出力装置は、 スペクトラム拡散用の異なる系列の拡散符号を発生する
    複数個の拡散符号発生手段と、 前記複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に
    同期して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直
    周期の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水
    平区間内の区間当たりに1チップもしくは複数チップま
    たは1垂直区間内の区間当たりに1チップもしくは複数
    チップを含み、それぞれ、連続する複数水平区間または
    複数垂直区間においては、同一データを持つチップが垂
    直方向または画面単位の時間軸方向である空間方向に整
    列するようになる複数個の拡散符号列を発生させるよう
    に制御する拡散符号発生制御手段と、 前記拡散符号発生制御手段による制御を受けて前記複数
    個の拡散符号発生手段から発生する複数個の拡散符号列
    を、前記拡散符号発生制御手段からの切り換え制御信号
    により、水平方向または垂直方向もしくは前記空間方向
    において、切り換える拡散符号切り換え手段と、 前記拡散符号切り換え工程で切り換えられた拡散符号列
    により、少なくとも同一の拡散符号列では同一内容の付
    加情報データをスペクトラム拡散するようにするスペク
    トラム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段により生成されたスペクトラ
    ム拡散信号を前記映像信号に重畳する重畳手段と、 を備え、 前記映像信号受信装置は、 スペクトラム逆拡散用の異なる系列の拡散符号を生成す
    る複数個の拡散符号発生手段と、 前記複数個の拡散符号発生手段により、映像同期信号に
    同期して、1水平周期または1垂直周期もしくは1垂直
    周期の複数倍の周期を発生開始タイミングとして、1水
    平区間内の区間当たりに複数チップまたは1垂直区間内
    の区間当たりに1チップもしくは複数チップを含み、そ
    れぞれ、連続する複数水平区間または複数垂直区間にお
    いては、同一データを持つチップが垂直方向または画面
    単位の時間軸方向である空間方向に整列するようになる
    複数個の逆拡散用の拡散符号列を発生させるように制御
    する拡散符号発生制御手段と、 前記複数系列の拡散符号列を、水平方向または垂直方向
    もしくは前記空間方向において、切り換える拡散符号切
    り換え手段と、 前記拡散符号切り換え手段で切り換えられた拡散符号列
    により、前記映像信号に重畳されたスペクトラム拡散さ
    れた前記付加情報を逆拡散して抽出するスペクトラム逆
    拡散手段と、 を備えたことを特徴とする映像信号送受信システム。
  20. 【請求項20】前記付加情報は、当該付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
    防止制御情報であって、 前記映像信号受信装置は、 前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項19
    に記載の映像信号送受信システム。
  21. 【請求項21】映像同期信号を基準にして、1水平区間
    内の区間を1周期とし、または、1垂直区間以内の区間
    を1周期とし、あるいは複数垂直区間内の区間を1周期
    とする拡散符号により、付加情報がスペクトラム拡散さ
    れ、このスペクトラム拡散された付加情報が重畳された
    映像信号が記録されたものであって、 前記スペクトラム拡散された付加情報は、所定の複数画
    素分の区間、または、所定の複数水平区間、あるいは所
    定の複数垂直区間は、それぞれ同一のデータを持つチッ
    プが配列されるように映像信号に重畳されていることを
    特徴とする映像信号記録媒体。
  22. 【請求項22】1画面分の映像情報を、水平方向および
    垂直方向に複数個に分割した矩形領域単位のブロックに
    分割し、前記ブロック単位に圧縮符号化処理を行って映
    像情報を伝送する方法において、 前記1ブロックあるいは複数ブロックに1チップが割り
    当てられるように、付加情報をスペクトラム拡散して、
    前記映像情報に重畳することを特徴とする映像信号伝送
    方法。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の映像信号伝送方法に
    おいて、 垂直同期信号に同期して、1垂直周期を発生開始タイミ
    ングとして、1水平区間内の区間単位に、水平方向の前
    記ブロック数に応じた複数チップを含む拡散符号列を発
    生させる拡散符号生成工程と、 前記拡散符号生成工程で生成された前記1水平区間単位
    の拡散符号列を、同一データを持つチップが垂直方向に
    整列するように、垂直方向のブロック数に応じた複数水
    平区間に渡って反復させる拡散符号反復工程と、 前記拡散符号反復工程により発生する拡散符号列によ
    り、少なくとも前記反復区間の複数水平区間においては
    同一内容のデータを持つように付加情報をスペクトラム
    拡散するスペクトラム拡散工程と、 前記スペクトラム拡散工程により生成されたスペクトラ
    ム拡散信号を前記映像信号に重畳する重畳工程と、 を備える映像信号伝送方法。
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