JPH10210362A - 画像変換装置 - Google Patents

画像変換装置

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JPH10210362A
JPH10210362A JP857397A JP857397A JPH10210362A JP H10210362 A JPH10210362 A JP H10210362A JP 857397 A JP857397 A JP 857397A JP 857397 A JP857397 A JP 857397A JP H10210362 A JPH10210362 A JP H10210362A
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JP
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signal
luminance
image
edge
mixing ratio
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JP857397A
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Masafumi Kurashige
雅文 倉重
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原画像における特定の明るさの部分や特定の暗
さの部分のみ局所的にデフオーカスをかけることができ
なかつた。 【解決手段】入力される第1の画像信号の周波数帯域を
所定の周波数帯域に帯域制限して第2の画像信号として
出力し、第1の画像信号から輝度成分を輝度信号として
検出し、輝度信号の輝度成分レベルに応じて第1の画像
信号と第2の画像信号との混合比を決定して当該混合比
に応じた制御信号を生成し、制御信号に基づいて第1の
画像信号と第2の画像信号とを混合して出力する。これ
により、特定の明るさの部分又は特定の暗さの部分のみ
局所的にデフオーカスをかけることができる。かくして
原画像に対して一段と効果的な特殊効果を与えることの
できる画像変換装置を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図3) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は画像変換装置に関
し、例えば撮像画像等の原画像中における特定の明るい
部分にぼかし(以下、これをデフオーカスと呼ぶ)をか
けて画像をソフトな感じに仕上げるようなものに適用し
て好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、原画像を構成する画像信号に対し
て種々の処理を加えることによつて原画像に対して所定
の特殊効果を与える画像変換装置がある。この画像変換
装置における処理の一つとして、原画像に対してぼかし
を加えることにより、当該画面を柔らかい印象に仕上げ
るいわゆるデフオーカス処理がある。この処理は、原画
像の画面全体を柔らかい印象に変化させることにより、
画面全体として視聴者に与える印象を変えるようになさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の画像
変換装置では、原画像における特定の明るさの部分のみ
局所的にデフオーカスをかけたり、特定の明るさの部分
以外の部分のみ局所的にデフオーカスをかけることがで
きず、またエツジ部分やエツジ部分以外の部分のみ局所
的にデフオーカスをかけることができなかつたため、原
画像において暗い部分のみデフオーカスをかけて映像を
浮きだたせたり、明るい部分にデフオーカスをかけて画
像をソフトな感じに仕上げるような特殊効果を原画像に
対して与えることができなかつた。
【0006】従つて原画像に対して暗い部分のみデフオ
ーカスをかけて映像を浮きだたせたり、明るい部分のみ
デフオーカスをかけて画像をソフトな感じに仕上げるよ
うな特殊効果を原画像に対して与えることができれば、
原画像に対して一段と効果的な特殊効果を与えることが
でき、画像変換装置の有用性を一段と向上させることが
できると考えられる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、原画像に対して一段と効果的な特殊効果を与えるこ
とのできる画像変換装置を提案しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の画像変換装置においては、第1の画像信号か
ら検出した輝度信号の輝度成分レベルに応じて決定され
た第1の画像信号と第2の画像信号との混合比に基づい
て、第1の画像信号と、第1の画像信号をローパスフイ
ルタ手段を通すことにより得られる所定の周波数帯域に
帯域制限された第2の画像信号とを混合して出力する。
【0009】本発明によれば、輝度成分レベルに応じて
第1の画像信号と第2の画像信号との混合比が決定され
るので、特定の明るさの部分又は特定の暗さの部分のみ
局所的にデフオーカスをかけることができる。
【0010】また本発明の画像変換装置においては、第
1の画像信号から検出した輝度信号より検出したエツジ
信号のエツジ成分レベルに応じて決定された第1の画像
信号と第2の画像信号との混合比に基づいて、第1の画
像信号と、第1の画像信号をローパスフイルタ手段を通
すことにより得られる所定の周波数帯域に帯域制限され
た第2の画像信号とを混合して出力する。
【0011】本発明によれば、エツジ成分レベルに応じ
て第1の画像信号と第2の画像信号との混合比が決定さ
れるので、エツジ部分又はエツジ部分以外の部分のみ局
所的にデフオーカスをかけることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0013】図1において、1は全体として本発明の実
施例による画像変換装置を示し、この画像変換装置1
は、画像を構成する赤色信号R、緑色信号G及び青色信
号Bをそれぞれ帯域可変型の2次元ローパスフイルタ
(LPF)2A、2B及び2Cで受けると共に、遅延回
路3A、3B及び3Cで受ける。また画像変換装置1
は、これら赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bを輝
度信号検出回路4で受ける。ここで赤色信号R、緑色信
号G及び青色信号Bは、例えばビデオ信号をデコーダ
(図示せず)に通すことにより得ることができる。
【0014】2次元LPF2A、2B及び2Cは、ロー
パスフイルタ手段としてそれぞれ赤色信号R、緑色信号
G及び青色信号Bの水平方向の周波数帯域及び垂直方向
の周波数帯域を所定の周波数帯域に帯域制限し、それぞ
れ赤色信号R1、緑色信号G1及び青色信号B1として
混合回路5A、5B及び5Cに送出する。
【0015】輝度信号検出回路4は、輝度成分検出手段
として赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bから輝度
信号Yを検出し、2次元エツジ検出回路6とキープロセ
ツサ部7との間に設けられた切替え手段としてのスイツ
チ8が接点aに接続されているとき、輝度信号Yを2次
元エツジ検出回路6を介してキープロセツサ部7に送出
し、スイツチ8が接点bに接続されているときキープロ
セツサ部7に直接送出する。
【0016】2次元エツジ検出回路6は、エツジ成分検
出手段として輝度信号Yからエツジ成分を検出しエツジ
信号Eとしてキープロセツサ部7に送出する。ここでは
2次元エツジ検出回路6として、人間が認識するエツジ
は濃淡が急激に変化する箇所であるという特性を利用す
るものを用いており、明るさの微分値を用いて検出する
ようになされている。
【0017】キープロセツサ部7は、混合比決定手段と
して、輝度信号Yを入力とした場合、輝度信号Yの輝度
成分レベルに応じて赤色信号Rと赤色信号R1との混合
比、緑色信号Gと緑色信号G1との混合比、及び青色信
号Bと青色信号B1との混合比を表すキー信号Kを制御
信号として生成し、当該キー信号Kをそれぞれ混合回路
5A、5B及び5Cに送出する。またキープロセツサ部
7は、混合比決定手段として、エツジ信号Eを入力とし
た場合、当該エツジ信号Eのエツジ成分レベルに応じて
赤色信号Rと赤色信号R1との混合比、緑色信号Gと緑
色信号G1との混合比、及び青色信号Bと青色信号B1
との混合比を表すキー信号Kを制御信号として生成し、
当該キー信号Kをそれぞれ混合回路5A、5B及び5C
に送出する。
【0018】ここでキープロセツサ部7の構成を図2に
示すキープロセツサ部7は、輝度信号Y又はエツジ信号
Eを加算回路7Aで受ける。加算回路7Aは、ユーザが
ぼかしたい輝度成分レベル値CRT、又はぼかしたいエ
ツジ成分レベル値CRTを指定するためのものであり、
ユーザによつて指定されたレベル値CRTを輝度信号Y
又はエツジ信号Eから差し引き、これを輝度信号Y1又
はエツジ信号E1として絶対値回路7Bを介して輝度信
号Y2又はエツジ信号E2として加算回路7Cに送出す
る。
【0019】加算回路7Cは、加算回路7Aにおいてユ
ーザによつて指定された輝度成分レベル値CTR又はエ
ツジ成分レベル値CTRを中心としてぼかしたい輝度成
分レベルの範囲d、又はぼかしたいエツジ成分レベルの
範囲dを指定するためのものであり、ユーザによつて指
定されたレベル範囲dに応じた値を輝度信号Y2又はエ
ツジ信号E2に加算し、これを輝度信号Y3又はエツジ
信号E3としてゲイン調整回路7Dに送出する。
【0020】ゲイン調整回路7Dは、画像中においてぼ
けた部分とぼけていない部分との境界が滑らかになるよ
うにするためのものであり、ユーザによつて指定された
ゲイン値Gに基づいて輝度信号Y3又はエツジ信号E3
の振幅を制御し、この振幅制御された信号を輝度信号Y
4又はエツジ信号E4として加算回路7Eに送出する。
【0021】加算回路7Eは、加算回路7Cにおいてユ
ーザによつて指定された輝度成分レベルの範囲dに応じ
た輝度成分レベル、又はエツジ成分レベルの範囲dに応
じたエツジ成分レベルにおける混合比を設定するための
ものである。例えばユーザが混合比Mとして「 0.5」を
入力した場合、輝度成分レベルの範囲dに応じた輝度成
分レベル又はエツジ成分レベルの範囲dに応じたエツジ
成分レベルおいて、混合比が1対1となるように輝度信
号Y4又はエツジ信号E4の波形を調整し、これを輝度
信号Y5又はエツジ信号E5としてリミツタ7Fに送出
する。すなわち加算回路7Eは、輝度成分レベルの範囲
dに応じた輝度成分レベル又はエツジ成分レベルの範囲
dに応じたエツジ成分レベルにおいて、それぞれ混合回
路5A、5B及び5Cでの赤色信号R及び赤色信号R1
の混合比、緑色信号G及び緑色信号G1の混合比、及び
青色信号B及び青色信号B1の混合比がユーザが、入力
する値(混合比)となるように輝度信号Y4又はエツジ
信号E4の波形を調整する。
【0022】リミツタ7Fは、輝度信号Y5又はエツジ
信号E5のレベルを0〜1.0 (混合比)の範囲に制限
し、これを輝度信号Y6又はエツジ信号E6として反転
回路7Gに送出する。
【0023】反転回路7Gは、オン状態に設定されてい
るとき、輝度信号Y6又はエツジ信号E6の波形を反転
させて輝度信号Y7又はエツジ信号E7としてノンリニ
ア変換回路7Hに送出する。すなわち反転回路7Hは、
輝度信号Y6又はエツジ信号E6の波形を反転させて、
上述の処理で指定したぼかしたい部分とこれ以外の部分
とを逆にすることにより、ぼかしを指定していなかつた
部分にデフオーカスがかかり、指定した部分はぼけない
ようにさせる。
【0024】また反転回路7Gは、オフ状態に設定され
ているときには、リミツタ7Fからの出力(Y6又はE
6)をそのままノンリニア変換回路7Hに送出する。
【0025】ノンリニア変換回路7Hは、輝度信号Y7
(Y6)又はエツジ信号E7(E6)の波形を、予め与
えられたノンリニア変換曲線に基づいて信号レベルの分
布を変換し、これをキー信号Kとして遅延回路9を介し
てそれぞれ混合回路5A、5B及び5Cに送出する。
【0026】従つてこのキープロセツサ部7は、輝度成
分レベル又はエツジ成分レベルに応じて赤色信号Rと赤
色信号R1との混合比、緑色信号Gと緑色信号G1との
混合比、及び青色信号Bと青色信号B1との混合比を表
すキー信号Kを生成し、このキー信号Kを、赤色信号R
と赤色信号R1、緑色信号Gと緑色信号G1、及び青色
信号Bと青色信号B1とをそれぞれ混合する際の混合比
として生成する。
【0027】遅延回路3A、3B、3C及び9は、それ
ぞれ混合回路5A、5B及び5Cにおいて、赤色信号
R、R1及びキー信号K、緑色信号G、G1及びキー信
号K、及び青色信号B、B1及びキー信号Kが同じタイ
ミングで入力するように、それぞれ赤色信号R、緑色信
号G、青色信号B及びキー信号Kを出力するタイミング
を制御している。
【0028】混合回路5A、5B及び5Cは、混合手段
としてそれぞれ赤色信号Rと赤色信号R1、緑色信号G
と緑色信号G1、及び青色信号Bと青色信号B1をキー
信号Kに応じた混合比で混合し、混合信号RMIX 、G
MIX 及びBMIX として出力するようになされている。
【0029】ここで混合回路5A、5B及び5Cの後段
にエンコーダ(図示せず)を設け、各混合回路5A、5
B及び5Cから出力される混合信号RMIX 、GMIX 及び
MIX をエンコーダに送出することにより、特定の明る
さの部分や特定の暗さの部分、又はエツジ部分やエツジ
部分以外の部分のみに局所的にデフオーカスがかかつた
画像を得ることができる。
【0030】以上の構成において、この画像変換装置1
では、輝度信号検出回路4から検出した輝度信号Y、又
は輝度信号Yから検出したエツジ信号E(図3の(A)
に示す波形)をキープロセツサ部7の加算回路7Aで受
け、加算回路7Aは輝度信号Y又はエツジ信号Eからユ
ーザによつて指定された、ぼかしたい部分のレベル値C
TRを差し引く。例えば、輝度信号Yの輝度成分レベル
が「0」〜「 100」、ユーザが指定したレベル値CRT
が「20」であるとすると、加算回路7Aは「−20」〜
「80」の輝度成分レベルでなる輝度信号Y1を絶対値回
路7Bに送出する。以下、輝度レベルに応じてキー信号
Kを生成する場合を例に説明する。
【0031】輝度信号Y1は、絶対値回路7Bにおい
て、輝度成分レベルが「20」〜「0」〜「80」に変化す
る輝度信号Y2に変換された後、加算回路7Cにおい
て、ユーザによつて指定された輝度成分レベルの範囲d
に応じたレベル値が加算される。例えばユーザが指定し
た輝度成分レベルの範囲dに応じたレベル値が「10」で
あるとすると、輝度レベルが「20」〜「0」〜「80」に
変化する輝度信号Y2は、輝度レベルが「−20」〜
「0」〜「−80」に変化する輝度信号に変換(すなわち
波形が反転)された後、ユーザによつて指定されたレベ
ル値「10」が加算されて輝度レベルが「−10」〜「10」
〜「−70」に変化する輝度信号Y3(図3の(B)に示
す波形)に設定される。
【0032】輝度信号Y3は、ゲイン調整回路7Dにお
いて振幅制御されて輝度信号Y4に変換された後、加算
回路7Eにおいて、例えばユーザが混合比Mとして「
0.5」を入力したとすると、輝度成分レベルが「15」〜
「25」の範囲において、混合比が1対1となるように設
定され、輝度信号Y5としてリミツタ7Fに送出され
る。ここで加算回路7Aにおいて輝度成分のレベル値
「20」が指定され、かつ加算回路7Cにおいて輝度成分
レベルの範囲dが「10」と指定されているので、輝度成
分レベル「20」を中心に±5のレベル範囲(すなわち輝
度成分のレベル値「15」〜「25」)において混合比が1
対1となるように設定される。
【0033】輝度信号Y5は、リミツタ7Fにおいて、
輝度成分レベルが「0」〜「100 」の輝度信号Y6に変
換(図3の(C)に示す波形に変換)された後、反転回
路7Gがオフ状態のときにはそのままノンリニア変換回
路7Hに送出され、反転回路7Gがオン状態のときには
反転(1−K)されて(すなわち図3の(C)に示す波
形が反転されて)輝度信号Y7としてノンリニア変換回
路7Hに送出される。輝度信号Y6又はY7は、ノンリ
ニア変換回路7Hにおいて、変換曲線に基づいて信号レ
ベルの分布が変換され、遅延回路9を介して所定のタイ
ミングでキー信号Kとして混合回路5A、5B及び5C
に送出される。
【0034】2次元LPF2A、2B及び2Cを介して
所定の周波数帯域に帯域制限された赤色信号R1、緑色
信号G1及び青色信号B1と、遅延回路3A、3B及び
3Cを介して入力される赤色信号R、緑色信号G及び青
色信号Bとは、それぞれ混合回路5A、5B及び5Cに
おいて、キー信号Kに応じた混合比で混合され、それぞ
れ混合信号RMIX 、GMIX 及びBMIX として出力され
る。
【0035】従つてこの画像変換装置1では、赤色信号
R、緑色信号G及び青色信号Bから検出した輝度信号
Y、又は当該輝度信号Yから検出したエツジ信号Eに対
して、ぼかしたい部分を輝度成分レベル又はエツジ成分
レベルに基づいて指定したので、輝度信号Yの輝度成分
レベル又はエツジ信号Eのエツジ成分レベルに応じて赤
色信号Rと赤色信号R1との混合比、緑色信号Gと緑色
信号G1との混合比、及び青色信号Bと青色信号B1と
の混合比を表すキー信号Kを生成することができる。
【0036】かくしてこの画像変換装置1では、輝度成
分レベル又はエツジ成分レベルに応じて、赤色信号Rと
赤色信号R1との混合比、緑色信号Gと緑色信号G1と
の混合比、及び青色信号Bと青色信号B1との混合比を
制御することができるので、特定の明るさの部分又は特
定の暗さの部分のみ局所的にデフオーカスをかけること
ができると共に、エツジ部分又はエツジ部分以外の部分
のみ局所的にデフオーカスをかけることができる。これ
によりユーザは、画像中の暗い部分だけをぼかして画像
中の主要部分を浮き出させたり、明るい部分をぼかして
画像にソフトな感じを与えることができる。
【0037】以上の構成によれば、画像信号を構成する
赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bと、これら赤色
信号R、緑色信号G及び青色信号Bをそれぞれ2次元L
PF2A、2B及び2Cを通すことにより得られる所定
の周波数帯域に帯域制限された赤色信号R1、緑色信号
G1及び青色信号B1とを、それぞれ輝度成分レベル又
はエツジ成分レベルに応じて決定された混合比を表すキ
ー信号Kに基づいて混合して出力したことにより、特定
の明るさの部分又は特定の暗さの部分のみ局所的にデフ
オーカスをかけることができると共に、エツジ部分又は
エツジ部分以外の部分のみ局所的にデフオーカスをかけ
ることができる。
【0038】かくして一段と効果的な特殊効果を与える
ことのできる画像変換装置1を実現することができる。
【0039】また上述の構成によれば、輝度成分レベル
又はエツジ成分レベルに応じて、赤色信号Rと赤色信号
R1との混合比、緑色信号Gと緑色信号G1との混合
比、及び青色信号Bと青色信号B1との混合比を表すキ
ー信号Kの波形を反転回路7Gで反転させることができ
るので、ぼかしたい部分とぼかさない部分とを容易に反
転させることができる。
【0040】さらに上述の構成によれば、ゲイン調整回
路7Dで輝度信号Y3又はエツジ信号E3の波形の傾き
を制御し得るので、ぼかした部分とぼかさない部分との
境目を滑らかにすることができ、これにより人間の視覚
に対してソフトな感じを与えることができる。
【0041】さらに上述の構成によれば、ノンリニア変
換回路7Hで輝度信号Y6若しくはY7、又はエツジ信
号E6若しくはE7の肩を丸めるようにしたので、ぼか
した部分でのぼかしを一段と滑らかにすることができる
と共に、ぼかした部分とそれ以外の部分との境目が際立
たないようにすることができ、これにより人間の視覚に
対してソフトな感じを与えることができる。
【0042】さらに上述の構成によれば、帯域可変型の
2次元LPF2A〜2Cを用いたので、混合比とは別に
デフオーカスをかける部分のぼかしの程度を自由に設定
することができる。
【0043】なお上述の実施例においては、輝度信号Y
又はエツジ信号Eをスイツチ8によつて択一的に選択
し、輝度成分レベル又はエツジ成分レベルに応じてキー
信号Kを生成することにより、特定の明るさの部分又は
特定の暗さの部分のみ局所的にデフオーカスをかけた
り、エツジ部分又はエツジ部分以外の部分のみ局所的に
デフオーカスをかけるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、輝度成分レベル及びエツジ
成分レベルに基づいてキー信号Kを生成し、特定の明る
さの部分又は特定の暗さの部分とエツジ部分又はエツジ
部分以外の部分とにデフオーカスをかけるようにしても
よい。
【0044】また上述の実施例においては、画像信号と
して赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bを入力信号
とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
画像信号として輝度信号、色信号(R−Y)及び色信号
(B−Y)を入力信号としてもよい。この場合、輝度信
号Yは輝度信号検出回路4を介して2次元エツジ検出回
路6又はキープロセツサ部7に直接入力する。
【0045】さらに上述の実施例においては、キープロ
セツサ部7にノンリニア変換回路7Hを設けた場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、反転回路7Gか
らの出力をキー信号Kとして遅延回路9を介して直接混
合回路5A、5B及び5Cに送出するようにしてもよ
い。
【0046】さらに上述の実施例においては、2次元L
PF2A〜2C、輝度信号検出回路4、混合回路5A〜
5C、2次元エツジ検出回路6及びキープロセツサ部7
における処理をハードウエアで処理した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ソフトウエア上の処理
によりこれらの処理を実行するようにしてもよい。
【0047】さらに上述の実施例においては、カラー画
像に対して本発明を適用した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、白黒画像に対しても本発明を適用
し得る。
【0048】さらに上述の実施例においては、入力され
る第1の画像信号の周波数帯域を所定の周波数帯域に帯
域制限して第2の画像信号として出力するローパスフイ
ルタ手段として、帯域可変型の2次元LPF2A〜2C
を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、1次元ローパスフイルタや帯域固定型のローパスフ
イルタ等、要は入力される第1の画像信号の周波数帯域
を所定の周波数帯域に帯域制限して出力するものであれ
ば、ローパスフイルタ手段としてこの他種々のものを適
用し得る。
【0049】さらに上述の実施例においては、輝度信号
の輝度成分レベルに応じて第1の画像信号と第2の画像
信号との混合比を決定し、当該混合比に応じた制御信号
を生成して出力する混合比決定手段としてキープロセツ
サ部7を用いた場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、混合比決定手段としてこの他種々のものを適用
し得る。
【0050】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力され
る第1の画像信号の周波数帯域を所定の周波数帯域に帯
域制限して第2の画像信号として出力し、第1の画像信
号から輝度成分を輝度信号として検出し、輝度信号の輝
度成分レベルに応じて第1の画像信号と第2の画像信号
との混合比を決定して当該混合比に応じた制御信号を生
成し、制御信号に基づいて第1の画像信号と第2の画像
信号とを混合して出力することにより、特定の明るさの
部分又は特定の暗さの部分のみに局所的にデフオーカス
をかけることができる。
【0051】かくして原画像に対して一段と効果的な特
殊効果を与えることのできる画像変換装置を実現するこ
とができる。
【0052】また本発明によれば、入力される第1の画
像信号の周波数帯域を所定の周波数帯域に帯域制限して
第2の画像信号として出力し、第1の画像信号から輝度
成分を輝度信号として検出し、輝度信号からエツジ成分
をエツジ信号として検出し、エツジ信号のエツジ成分レ
ベルに応じて第1の画像信号と第2の画像信号との混合
比を決定して当該混合比に応じた制御信号を生成し、制
御信号に基づいて第1の画像信号と第2の画像信号とを
混合して出力することにより、エツジ部分又はエツジ部
分以外の部分のみ局所的にデフオーカスをかけることが
できる。
【0053】かくして原画像に対して一段と効果的な特
殊効果を与えることのできる画像変換装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像変換装置の一実施例を示すブ
ロツク図である。
【図2】キープロセツサ部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図3】キー信号の生成の説明に供する略線的信号波形
図である。
【符号の説明】
1……画像変換装置、2A〜2C……帯域可変型LP
F、3A〜3C、9……遅延回路、4……輝度信号検出
回路、5A〜5C……混合回路、6……2次元エツジ検
出回路、7……キープロセツサ部、7A、7C、7E…
…加算回路、7B……絶対値回路、7D……ゲイン調整
回路、7F……リミツタ、7G……反転回路、7H……
ノンリニア変換回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される第1の画像信号の周波数帯域を
    所定の周波数帯域に帯域制限して第2の画像信号として
    出力するローパスフイルタ手段と、 上記第1の画像信号から輝度成分を輝度信号として検出
    して出力する輝度成分検出手段と、 上記輝度信号の輝度成分レベルに応じて上記第1の画像
    信号と上記第2の画像信号との混合比を決定し、当該混
    合比に応じた制御信号を生成して出力する混合比決定手
    段と、 上記制御信号に基づいて上記第1の画像信号と上記第2
    の画像信号とを混合して出力する混合手段とを具えるこ
    とを特徴とする画像変換装置。
  2. 【請求項2】上記ローパスフイルタ手段、上記輝度成分
    検出手段、上記混合比決定手段及び上記混合手段におけ
    る処理は、ソフトウエア上における演算処理によつて実
    現されることを特徴とする請求項1に記載の画像変換装
    置。
  3. 【請求項3】入力される第1の画像信号の周波数帯域を
    所定の周波数帯域に帯域制限して第2の画像信号として
    出力するローパスフイルタ手段と、 上記第1の画像信号から輝度成分を輝度信号として検出
    して出力する輝度成分検出手段と、 上記輝度信号からエツジ成分をエツジ信号として検出し
    て出力するエツジ成分検出手段と、 上記エツジ信号のエツジ成分レベルに応じて上記第1の
    画像信号と上記第2の画像信号との混合比を決定し、当
    該混合比に応じた制御信号を生成して出力する混合比決
    定手段と、 上記制御信号に基づいて上記第1の画像信号と上記第2
    の画像信号とを混合して出力する混合手段とを具えるこ
    とを特徴とする画像変換装置。
  4. 【請求項4】上記輝度成分検出手段の出力又は上記エツ
    ジ成分検出手段の出力を上記混合手段に選択的に与える
    切替え手段を具え、 上記混合比決定手段は、上記輝度信号の上記輝度成分レ
    ベル又は上記エツジ信号の上記エツジ成分レベルに応じ
    て上記第1の画像信号と上記第2の画像信号との混合比
    を決定し、当該混合比に応じた制御信号を生成して出力
    することを特徴とする請求項3に記載の画像変換装置。
  5. 【請求項5】上記混合比決定手段は、 上記輝度信号の上記輝度成分レベル及び上記エツジ信号
    の上記エツジ成分レベルに応じて上記第1の画像信号と
    上記第2の画像信号との混合比を決定し、当該混合比に
    応じた制御信号を生成して出力することを特徴とする請
    求項3に記載の画像変換装置。
  6. 【請求項6】上記ローパスフイルタ手段、上記輝度成分
    検出手段、上記エツジ成分検出手段、上記混合比決定手
    段、上記混合手段における処理は、ソフトウエア上にお
    ける演算処理によつて実現されることを特徴とする請求
    項3に記載の画像変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024030A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Nikon Corp 画像処理装置および画像処理プログラム

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JP2011024030A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Nikon Corp 画像処理装置および画像処理プログラム

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