JPH10210147A - 信号検出回路 - Google Patents

信号検出回路

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JPH10210147A
JPH10210147A JP9012367A JP1236797A JPH10210147A JP H10210147 A JPH10210147 A JP H10210147A JP 9012367 A JP9012367 A JP 9012367A JP 1236797 A JP1236797 A JP 1236797A JP H10210147 A JPH10210147 A JP H10210147A
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JP
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voltage
circuit
signal
comparator
info1
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JP9012367A
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English (en)
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Takanori Kamiyama
隆則 神山
明宏 ▲高▼橋
Akihiro Takahashi
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音に対する余裕度が大きく、受信感度が良
く、インパルス性雑音に対する耐力が大きい信号検出回
路を提供する。 【解決手段】 アナログINFO1信号が入力されると、こ
れが倍電圧整流回路80によって従来の受信電圧V
info1の2倍の電圧に整流され、基準電圧設定回路90
によってV1+V2=2×Vinfo1のコンパレータ入力
電圧Vdef=Vin +−Vi n -がコンパレータ100に入力
される。これにより、コンパレータ100の出力信号が
“H”となり、ディジタル回線終端装置内のループスイ
ッチがオンする。アナログINFO1信号に比べ高周波成分
を有するインパルス性雑音が入力されると、抵抗70及
びコンデンサ83,84で構成されるローパスフィルタ
によってその高周波成分が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル加入者
系の伝送装置であるディジタル回線終端装置(以下、
「NT」という)内等に設けられ、AMI符号(Altern
ate Mark Inversioncode)であるアナログINFO1信号や
2B1Q符号(2 Binary 1 Quaternary code)等の伝送
路符号といった、電力密度が小さくかつ両極性を有する
パルス符号の信号を検出する、アナログINFO1検出回路
等の信号検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のISDN(Integrated S
ervices Digital Network、サービス総合ディジタル
網)加入者線伝送系の概略の構成図である。ISDN加
入者線伝送系では、加入者宅1と電話局2とが2線式の
加入者線L1,L2によって結ばれている。加入者宅1
内には、NT10と端末機器(以下、「TE」という)
22とが設置され、これらがインタフェース線21によ
って相互に接続されている。NT10は、加入者線L
1,L2側とTE22側の信号インタフェース条件の相
互変換を行う装置であり、電話局2側から送られてくる
AMI符号等の伝送路符号と電源電力とを分離する電力
分離フィルタ11を有している。電力分離フィルタ11
の信号側端子には、送信トランス12及び受信トランス
13を介して信号処理部14が接続されている。信号処
理部14は、送信トランス12及び受信トランス13側
に接続され、波形等化やタイミング抽出等を行う終端回
路14aと、該終端回路14aに接続され、TE22と
のインタフェースを行うインタフェース回路14bとを
有している。インタフェース回路14bには、送信トラ
ンス15及び受信トランス16が接続され、これらの送
信トランス15側の送信端子RA,RB及び受信トラン
ス16側の受信端子TA,TBに、インタフェース線2
1を介してTE22が接続されている。
【0003】受信トランス16の2次側端子LPA,L
PBには、TE22から送られてくるアナログINFO1信
号を検出する信号検出回路17が接続されている。一
方、電力分離フィルタ11の電力側端子には、信号検出
回路17の出力信号によってオン状態になるループスイ
ッチ18と抵抗19が接続されると共に、直流/直流変
換部(以下、「DC/DC変換部」という)20が接続
されている。DC/DC変換部20は、電話局2から送
られてくる直流電力に基づき、信号処理部14及び信号
検出回路17を駆動するための直流電圧Vo1(例え
ば、5V)と、インタフェース線21を介してTE22
への駆動用の直流電圧Vo2(例えば、40V)とを出
力する回路である。電話局2内には、局内回線終端盤
(以下、「LT」という)30等が設置されている。L
T30は、終端回路31、及び電流供給回路32等を有
している。図3は、アナログINFO1信号の波形図であ
る。このアナログINFO1信号は、ITU−T勧告 I.
430 6.2.2信号の欄に記載されているように、
正の2進「0」、負の2進「0」、及び6つの2進
「1」の形状の連続した信号である。
【0004】図2のISDN加入者線伝送系では、LT
30内の電流供給回路32から供給された直流電力が、
加入者線L1,L2を通してNT10側へ送られる。N
T10へ送られた直流電流は、電力分離フィルタ11を
通してDC/DC変換部20へ供給され、このDC/D
C変換部20で直流電圧Vo1,Vo2が生成され、こ
れらの直流電圧Vo1,Vo2が駆動用の電源電圧とし
て信号処理部14、信号検出回路17及びTE22へ供
給される。LT30内の終端回路31から出力された伝
送路符号は、加入者線L1,L2を通してNT10側へ
送られる。NT10側へ送られてきた伝送路符号は、電
力分離フィルタ11で電力と分離され、受信トランス1
3を介して信号処理部14へ送られる。信号処理部14
内の終端回路14aで波形等化やタイミング抽出等が行
われ、この処理結果がインタフェース回路14b、送信
トランス15及び送信端子RA,RBを介してTE22
へ送られる。一方、TE22から出力された伝送路符号
は、受信端子TA,TB及び受信トランス16を介して
信号処理部14へ送られる。この信号処理部14で波形
等化やタイミング抽出等が行われた後、送信トランス1
2及び電力分離フィルタ11を介して加入者線L1,L
2へ出力され、LT30へ送られる。
【0005】ISDN基本インタフェースでは、非通信
時でのTE22とNT10の消費電力を低減することを
目的として、通信時のみ信号処理部14内のインタフェ
ース回路14b等を起動し、非通信時にはTE22及び
NT10の機能を停止する呼ごとの起動・停止が可能と
なる構成が採られている。TE22側から信号処理部1
4内のインタフェース回路14b等を起動するには(発
呼起動)、該TE22からアナログINFO1信号と呼ばれ
る起動信号をNT10に送出し、また、電話局2の網側
から信号処理部14内のインタフェース回路14b等を
起動するには(着呼起動)、LT30によって給電極性
をノーマル給電(加入者線L1側の電圧がL2側に比べ
て高い状態)からリバース給電(加入者線L2側の電圧
がL1側に比べて高い状態)に転極する必要がある。一
般に、NT10はTE22からの発呼起動を信号検出回
路17で検出すると、次のような動作を行う。即ち、T
E22からの発呼信号(アナログINFO1信号)を信号検
出回路17が検出すると、この信号検出回路17の出力
信号によってループスイッチ18がオン状態となり、加
入者線L1、電力分離フィルタ11、抵抗19、ループ
スイッチ18、電力分離フィルタ11、及び加入者線L
2の経路で直流のループ電流が流れる。LT30側で
は、そのループ電流を検出すと、給電極性をノーマル極
性からリバース極性とし、電流供給回路32から定電流
を加入者線L2を通してNT10へ供給する。
【0006】図4は、従来のアナログINFO1検出回路で
ある図2中の信号検出回路17の回路図である。この信
号検出回路は、ノーマル給電時(待機時)のみ図2のD
C/DC変換部20から電源電圧Vdd(Vo1)が供
給され、リバース給電時(通信時)には該DC/DC変
換部20から電源電圧Vddが供給されずに不動作とな
る回路であり、半波整流回路40、基準電圧設定回路5
0、及びコンパレータ60より構成されている。半波整
流回路40は、ダイオード41及び平滑用コンデンサ4
2で構成され、受信トランス16の2次側端子LPA,
LPBで受信したアナログINFO1信号を整流して直流の
受信電圧Vinfo1をコンパレータ60へ与える。基準電
圧設定回路50は、抵抗51,52,53,54で構成
され、電源電圧Vddを分圧してコンパレータ60の閾
値電圧Vrefを設定する。この閾値電圧Vrefは、アナロ
グINFO1信号の受信時のみコンパレータ60の出力信号
が“H”となるように設定する必要があり、また、雑音
等による誤った検出をしないようにできるだけ高く設定
する必要がある。コンパレータ60は、半波整流回路4
0で整流した受信電圧Vinfo1と、基準電圧設定回路5
0で設定した閾値電圧Vrefとを比較し、Vin fo1>V
refの時に出力信号を“H”にする。つまり、TE22
からのアナログINFO1信号を受信した時のみ、出力信号
を“H”としてループスイッチ18をオン状態にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アナログINFO1検出回路である信号検出回路では、次の
ような問題があり、これを解決することが困難であっ
た。ITU−T勧告 I.430 8.5.3.2 公
称パルス振幅値の欄に記載されているように、一般に、
TE22からのアナログINFO1信号は公称パルス振幅7
50mVであるが、ITU−T勧告 I.430 8.
6.2.5 ポイントーポイント構成専用NTの欄に記
載されているように、インタフェース線21の構成によ
っては−7.5dBまで減衰する。この結果、アナログ
INFO1信号の受信電圧Vinfo1が低くなるため、コンパレ
ータ60の閾値電圧Vrefの幅を小さくする必要があ
る。ところが、閾値電圧Vrefを小さく設定すると、待
機時の雑音等による誤検出が起きやすくなり、雑音に対
する余裕度が小さいという問題があった。逆に、雑音に
対する耐力を向上させようと、閾値電圧Vrefの幅を大
きくすると、受信感度が鈍くなる欠点があった。また、
従来の信号検出回路では、フィルタ特性を持っていない
ため、アナログINFO1信号に比べて、高周波のインパル
ス性雑音が加わった時にも、これを検出してしまう可能
性があった。本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、雑音に対する余裕度が大きく、受信感度が良
く、インパルス性雑音に対する耐力が大きいアナログIN
FO1検出回路等の信号検出回路を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1の発明では、電力密度の小
さい信号を検出する信号検出回路において、AMI符号
や2B1Q符号等といった正負の両極性を有するパルス
符号を入力し、2個の整流素子でそれぞれ単相の半波整
流した第1の直流電圧V1と第2の直流電圧V2を、第
1と第2のノード間に直列に接続された2個のコンデン
サにより直列に加えることによって(V1+V2)の直
流電圧を生成する倍電圧整流回路と、電源電圧からこの
1/2の基準電圧を生成して前記2個のコンデンサ間の
接続ノードに与え、該基準電圧を中心として差動の電圧
V1とV2を前記第1と第2のノードからそれぞれ出力
する基準電圧設定回路と、前記基準電圧設定回路から出
力される電圧V1とV2の大きさを比較してこの比較結
果に応じた論理信号を出力するコンパレータとを、備え
ている。
【0009】請求項2の発明では、信号検出回路におい
て、正負の両極性を有するパルス符号を入力し、2個の
整流素子でそれぞれ単相の半波整流した第1の直流電圧
V1と第2の直流電圧V2を、第1と第2のノード間に
直列に接続された2個のコンデンサにより直列に加える
ことによって(V1+V2)の直流電圧を生成する倍電
圧整流回路と、電源電圧を降圧して所定の固定電圧を生
成し、該固定電圧を前記第1のノードに与えると共に外
部に出力し、かつ該固定電圧を基準として不平衡な(V
1+V2)電圧を前記第2のノードから出力する基準電
圧設定回路と、前記基準電圧設定回路から出力される固
定電圧と(V1+V2)電圧との大きさを比較してこの
比較結果に応じた論理信号を出力するコンパレータと
を、備えている。請求項3の発明では、請求項1または
2の倍電圧整流回路の前段に、抵抗を接続し、この抵抗
と該倍電圧整流回路内のコンデンサとでローパスフィル
タを構成している。
【0010】請求項4の発明では、請求項1、2または
3の信号検出回路を、NT内に設け、検出するパルス符
号として、TEから該NTに与えられるアナログINFO1
信号を検出するNTにおけるアナログINFO1検出回路を
構成している。 請求項1の発明によれば、以上のよう
に信号検出回路を構成したので、電力密度の小さなパル
ス符号が入力されると、このパルス符号が倍電圧整流回
路で整流され、整流された2倍の直流電圧、即ち(V1
+V2)の直流電圧が基準電圧設定回路に与えられる。
基準電圧設定回路では、生成した基準電圧を中心として
差動状態で電圧V1とV2をコンパレータに与える。コ
ンパレータでは、与えられた電圧V1とV2の大きさを
比較し、“H”または“L”の論理信号を出力する。
【0011】請求項2の発明によれば、パルス符号が入
力されると、これが倍電圧整流回路で整流され、(V1
+V2)の直流電圧が基準電圧設定回路に与えられる。
基準電圧設定回路では、固定電圧とこれに対して不平衡
状態の(V1+V2)電圧とを出力する。この固定電圧
と(V1+V2)電圧とはコンパレータで比較され、こ
のコンパレータから“H”または“L”の論理信号が出
力される。請求項3の発明では、高周波成分を有するイ
ンパルス性雑音が入力されると、その高周波成分がロー
パスフィルタで除去される。請求項4の発明によれば、
TEからアナログINFO1信号が入力されると、このアナ
ログINFO1信号が倍電圧整流回路で2倍の直流電圧に整
流される。この直流電圧に基づき、基準電圧設定回路で
比較すべき2つの電圧が設定され、この2つの電圧がコ
ンパレータで比較されて“H”または“L”の論理信号
が出力される。
【0012】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示す信号検出回路の
回路図である。この信号検出回路は、例えば、図2のI
SDN加入者線伝送系の信号検出回路17部分に設けら
れるアナログINFO1検出回路であり、ノーマル給電時
(待機時)のみ図2のDC/DC変換部20から電源電
圧Vddが供給され、リバース給電時(通信時)には供
給されず不動作となる構成になっている。図2のTE2
2が接続される受信トランス16の2次側端子LPA,
LPBには、フィルタ用抵抗70を介して倍電圧整流回
路80が接続され、さらにこの倍電圧整流回路80に、
基準電圧設定回路90を介してコンパレータ100が接
続されている。倍電圧整流回路80は、抵抗70の出力
電圧を整流して2倍の直流電圧を得る回路であり、2個
の整流素子(例えば、ダイオード)81,82、及び2
個のコンデンサ83,84を有している。受信トランス
16の2次側端子LPAに、抵抗70を介してダイオー
ド81のカソード及びダイオード82のアノードが接続
されている。ダイオード81のアノードが第1のノード
N1に接続され、ダイオード82のカソードが第2のノ
ードN2に接続されている。第1のノードN1と接続ノ
ードN3との間には、コンデンサ83が接続され、さら
に該接続ノードN3と第2のノードN2との間に、コン
デンサ84が接続されている。アナログINFO1受信時に
おいて、第1のノードN1と接続ノードN3との間に、
第1の直流電圧V1が現れ、該接続ノードN3と第2の
ノードN2との間に、直流電圧V2が現れる。
【0013】倍電圧整流回路80に接続された基準電圧
設定回路90は、4個の負荷抵抗91〜94と、2個の
負荷抵抗95,96とを有している。電源電圧Vddと
グランドとの間には、抵抗分圧回路を構成する4個の抵
抗91〜94が直列に接続され、この抵抗92と93と
の間の接続ノードN4に、基準電圧Vdd/2が生成さ
れるようになっている。接続ノードN4は、接続ノード
N3に接続されている。抵抗91と92の接続点と第1
のノードN1との間に、抵抗95が接続され、さらに抵
抗93と94の接続点と第2のノードN2との間に、抵
抗96が接続されている。抵抗92及び93の両端子間
にコンパレータ入力電圧Vdefが現れるようになってい
る。電源電圧Vddの印加によって動作するコンパレー
タ100の+入力端子は第2のノードN2に、−入力端
子は第1のノードN1に接続されている。このコンパレ
ータ100は、+入力端子の電圧Vin +と−入力端子の
電圧Vin -との大きさを比較し、この比較結果に応じた
“H”または“L”の論理信号を出力し、図2のループ
スイッチ18をオン/オフさせる回路である。
【0014】このような構成の信号検出回路は、消費電
力を低減するため、ノーマル給電時(待機時)のみ図2
のDC/DC変換部20から電源電圧Vddが供給さ
れ、リバース給電時(通信時)には供給されずに不動作
となる。以下、(1)ノーマル給電時(待機時)、
(2)アナログINFO1信号検出時、及び(3)インパル
ス性雑音入力時の動作を説明する。 (1) ノーマル給電時(INFO0受信時) 図2のTE22からの発呼がない場合(即ち、INFO0受
信時)、受信トランス16の受信端子TA,TB及び該
受信トランス16の2次側端子LPA,LPBが無信号
状態であり、該2次側端子LPA,LPB間の受信電圧
info1が0Vである。この時、コンパレータ100の
出力信号が“L”となるようにする必要がある。そのた
め、基準電圧設定回路90により、コンパレータ100
の+入力端子の電圧Vin +が−入力端子の電圧Vin -より
も低くなるように設定されている。
【0015】(2) アナログINFO1信号検出時 図2のTE22からのアナログINFO1信号を受信トラン
ス16で受信すると、該受信トランス16の2次側端子
LPA,LPB間に交流の受信電圧Vinfo1が現れる。
受信電圧Vinfo1は、抵抗70を通して倍電圧整流回路
80によって従来の受信電圧Vinfo1の2倍に整流され
る。即ち、抵抗70を通して与えられた交流の受信電圧
info1は、この交流の半波毎に交互にダイオード81
と82によって整流され、コンデンサ83と84に加え
られる。コンデンサ83,84はその電流で充電され、
そのコンデンサ83の充電電圧V1とコンデンサ84の
充電電圧V2との和(V1+V2)が、ノードN1,N
2間に現れる。そのため、コンパレータ入力電圧Vdef
=Vin +−Vin -は、V1+V2=2×Vinfo1となる。
これにより、コンパレータ100の出力信号が“H”と
なり、図2のループスイッチ18がオンする。ループス
イッチ18がオンすると、該ループスイッチ18を通し
てループ電流が流れ、このループ電流がLT30で検出
され、該LT30によって給電極性がノーマル給電から
リバース給電となり、電流供給回路32から加入者線L
2側へ定電流がNT10へ供給される。なお、倍電圧整
流回路80で整流された電圧は、基準電圧Vdd/2に
接続することで、このVdd/2を中心として差動の電
圧V1,V2,が、それぞれの端子電圧として印加され
る動作となる。
【0016】(3) インパルス性雑音入力時 アナログINFO1信号に比べ高周波成分を有するインパル
ス性雑音が受信トランス16の2次側端子LPA,LP
Bから入力すると、抵抗70及びコンデンサ83,84
によって構成されたローパスフィルタにより、その高周
波成分が除去される。そのため、インパルス性雑音に対
する耐力も、従来の回路に比べて大きい。本実施形態で
は、次の(a),(b)のような利点を有している。 (a) 整流回路として倍電圧整流回路80を用いてい
るので、アナログINFO1信号の受信電圧を従来の2倍に
することができる。これにより、待機時におけるコンパ
レータ入力電圧Vdef(=Vin +−Vin -<0)を広くす
ることができ、雑音等による誤検出を防止できる。その
上、コンパレータ入力電圧Vdefの設定値を、基準電圧
設定回路90によって適切に設定することにより、従来
回路では検出できなかったレベルの、減衰量を有するア
ナログINFO1信号も検出できる (b) 抵抗70及びコンデンサ83,84によって構
成されるローパスフィルタを具備しているため、インパ
ルス性雑音に対する耐力も、従来の回路に比べて大き
い。
【0017】第2の実施形態 図5は、本発明の第2の実施形態を示す信号検出回路の
回路図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共
通の要素には共通の符号が付されている。この信号検出
回路は、第1の実施形態と同様にアナログINFO1検出回
路であるが、この第1の実施形態の基準電圧設定回路9
0に代えて、構成部品数の少ない基準電圧設定回路19
0が設けられている。基準電圧設定回路190は、4個
の負荷抵抗191〜194を有している。抵抗191
は、第2のノードN2と接続ノードN5との間に接続さ
れている。電源電圧Vddとグランドとの間には、抵抗
分圧回路を構成する3個の抵抗192〜194が直列に
接続されている。抵抗192と193の間の接続ノード
N6は、第1のノードN1に接続されると共に、コンパ
レータ100の−入力端子に接続されている。抵抗19
3と194は、接続ノードN5を介して接続されてい
る。第2のノードN2は、コンパレータ100の+入力
端子に接続されている。
【0018】本実施形態の特徴としては、基準電圧設定
回路190の電圧降下により、接続ノードN6に固定電
圧が印加される。そして、コンパレータ100の−入力
端子を接続ノードN6に接続しているので、該コンパレ
ータ100の入力端子へは不平衡な形で倍電圧整流され
た電圧V3=V1+V2が印加される構成となってい
る。なお、接続ノードN5,N6間には、コンパレータ
入力電圧Vdefが現れる。このような構成の信号検出回
路の動作としては、第1の実施形態と同様に、倍電圧整
流回路80によって倍電圧整流されたアナログINFO1信
号の電圧が、基準電圧設定回路190内の接続ノードN
6に接続されているコンパレータ100の−入力端子
と、該コンパレータ100の+入力端子との間に、不平
衡の形で加えられる。これにより、Vdef<V3とな
り、コンパレータ100の出力信号が“H”となり、図
2のループスイッチ18がオンする。以上のように、本
実施形態の基本的動作は、第1の実施形態とほぼ同様で
あるため、第1の実施形態とほぼ同様の利点を有してい
る。さらに、本実施形態では、基準電圧設定回路190
の構成部品数が少なくなっているので、回路構成がより
簡単になるという利点がある。
【0019】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (i) 図1及び図5の倍電圧整流回路80、及び基準
電圧設定回路90,190は、図示以外の回路で構成し
ても良い。 (ii) 上記実施形態では、信号検出回路として、AM
I符号であるアナログINFO1信号を検出するためのNT
のアナログINFO1検出回路について説明したが、これに
限定されない。本発明の信号検出回路は、電力密度の小
さい一般的な両極性を有するパルス符号(AMI符号、
2B1Q符号等)の信号を検出する回路として適用可能
である。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、入力されるパルス符号を倍電圧整流回路
で2倍の整流電圧に整流し、基準電圧設定回路によって
差動状態でコンパレータに基準電圧を与えるようにした
ので、入力されるパルス符号の受信電圧を従来の2倍に
することができる。これにより、コンパレータ入力電圧
を広くすることができ、雑音等による誤検出を防止でき
る。その上、基準電圧設定回路によってコンパレータ入
力電圧の設定値を適切に設定することにより、従来回路
では検出できなかったレベルの、減衰量を有する微小な
パルス符号も的確に検出できる。請求項2の発明によれ
ば、入力されるパルス符号を電圧整流回路で2倍の整流
電圧に整流し、基準電圧設定回路によって不平衡状態で
基準電圧をコンパレータに与えるようにしたので、請求
項1の発明とほぼ同様の効果が得られる上に、該基準電
圧設定回路の回路構成を簡単化できる。
【0021】請求項3の発明によれば、倍電圧整流回路
の前段に抵抗を接続し、この抵抗と該倍電圧整流回路内
のコンデンサとでローパスフィルタを構成したので、高
周波成分を有するインパルス性雑音に対する耐力も、従
来の回路に比べて大きい。請求項4の発明によれば、信
号検出回路をアナログINFO1検出用の回路として構成し
たので、入力されるアナログINFO1信号を的確に検出で
き、請求項1、2及び3の発明とほぼ同様の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す信号検出回路の
回路図である。
【図2】従来のISDN加入者線伝送系の概略の構成図
である。
【図3】アナログINFO1信号の波形図である。
【図4】図2中の信号検出回路の回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す信号検出回路の
回路図である。
【符号の説明】
10 NT(ディジタル回線終端装
置) 11 電力分離フィルタ 14 信号処理部 14a 終端回路 14b インタフェース回路 17 信号検出回路 18 ループスイッチ 22 TE(端末機器) 30 LT(局内回線終端盤) 31 終端回路 32 電流供給回路 70 フィルタ用抵抗 80 倍電圧整流回路 81,82 ダイオード 83,84 コンデンサ 90,190 基準電圧設定回路 100 コンパレータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 3/42 104 H04L 11/02 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負の両極性を有するパルス符号を入力
    し、2個の整流素子でそれぞれ単相の半波整流した第1
    の直流電圧V1と第2の直流電圧V2を、第1と第2の
    ノード間に直列に接続された2個のコンデンサにより直
    列に加えることによって(V1+V2)の直流電圧を生
    成する倍電圧整流回路と、 電源電圧からこの1/2の基準電圧を生成して前記2個
    のコンデンサ間の接続ノードに与え、該基準電圧を中心
    として差動の電圧V1とV2を前記第1と第2のノード
    からそれぞれ出力する基準電圧設定回路と、 前記基準電圧設定回路から出力される電圧V1とV2の
    大きさを比較してこの比較結果に応じた論理信号を出力
    するコンパレータとを、備えたことを特徴とする信号検
    出回路。
  2. 【請求項2】 正負の両極性を有するパルス符号を入力
    し、2個の整流素子でそれぞれ単相の半波整流した第1
    の直流電圧V1と第2の直流電圧V2を、第1と第2の
    ノード間に直列に接続された2個のコンデンサにより直
    列に加えることによって(V1+V2)の直流電圧を生
    成する倍電圧整流回路と、 電源電圧を降圧して所定の固定電圧を生成し、該固定電
    圧を前記第1のノードに与えると共に外部に出力し、か
    つ該固定電圧を基準として不平衡な(V1+V2)電圧
    を前記第2のノードから出力する基準電圧設定回路と、 前記基準電圧設定回路から出力される固定電圧と(V1
    +V2)電圧との大きさを比較してこの比較結果に応じ
    た論理信号を出力するコンパレータとを、備えたことを
    特徴とする信号検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の倍電圧整流回路の前
    段に、抵抗を接続し、この抵抗と該倍電圧整流回路内の
    コンデンサとでローパスフィルタを構成したことを特徴
    とする信号検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の信号検出回路
    は、ディジタル回線終端装置内に設けられ、前記パルス
    符号は、端末機器から該ディジタル回線終端装置に与え
    られるアナログINFO1信号であるアナログINFO1検出用の
    信号検出回路。
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