JPH10210128A - 電話番号入力方法、電話器及びペン入力型電話器 - Google Patents

電話番号入力方法、電話器及びペン入力型電話器

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JPH10210128A
JPH10210128A JP594797A JP594797A JPH10210128A JP H10210128 A JPH10210128 A JP H10210128A JP 594797 A JP594797 A JP 594797A JP 594797 A JP594797 A JP 594797A JP H10210128 A JPH10210128 A JP H10210128A
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JP
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telephone number
input
destination
pen
telephone
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JP594797A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Tazaki
裕久 田崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発呼する際、正しい相手先の入力を簡便かつ
確実にし、また入力した相手先の確認を容易にする電話
器、ペン入力型電話器及び電話番号入力方法を提供す
る。 【解決手段】 トラックボール32の回転によるペン先
の移動軌跡を使用者が描いたペン入力パターンとし、内
部に記憶しているうち最も類似度の高いペン入力パター
ンデータを選択し、表示部31に表示することによって
使用者に確認させる。入力を取り消したい場合は取消ボ
タン30を押下する。確定ボタン29が押下されると、
その入力されたペン入力パターンに対応した電話番号及
び相手先識別シンボルを内部に記憶した電話番号データ
ベース及び相手先識別シンボルデータベースから得て表
示部31に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話器、特に携帯
性の追求等による本体の小型化に伴い発生しうる操作性
の低下並びに誤入力を防止するための電話器並びにその
電話番号入力方法に関する。更には、小型化の一形態で
あるペン入力型電話器に特化した操作性低下並びに誤入
力の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、携帯電話器の小型化が急速に
進み、カード型やペン型の携帯電話器の出現も近い。ペ
ン型電話器では、電話番号を入力するボタンの配置が困
難になってくるため、ペン先に取り付けたトラックボー
ルや光学読み取りデバイスによって電話番号を入力する
方法が検討されている。例えば、特開平6−29879
号公報に開示されている装置では、ペン先の入力デバイ
スによって読み取ったデータを数字認識手段によって認
識し、認識結果に基づいて相手局の回線番号の呼び出し
を行う。このように、ペン型電話器は、スペース上の制
限(ボタン及び表示部の配置等)、筆記動作による入力
方法という制限的な特殊性を有している一方で小型であ
るという点で携帯性に非常に優れている。
【0003】また、移動体通信の急速な普及によって電
話番号は長くなる一方である。現在計画中の世界統一の
移動体通信システムでは、個人毎に電話番号を与えるこ
とが検討されており、将来的にもますます電話番号は長
くなっていくことが予測される。
【0004】現在の入力方法は、基本的には数字のプッ
シュボタンを押下して全桁の電話番号を入力し、入力が
終了次第自動的に発呼されるようになっている。この方
法だと、電話番号が長くなったとしても全桁入力しなけ
ればならず、また入力した内容の確認も行うことができ
ない。そこで、簡易でかつ誤入力の少ない電話番号の入
力方法が求められてくる。
【0005】最近の電話器では、「#」などの特殊文字
と数字を組み合わせた短縮番号を電話器自身に登録する
ことができるものがほとんどであり、また、専用ボタン
を押下して対応して登録してある電話番号を読み出して
発呼を行うことができる。このように、電話番号を直接
入力しなくても内部処理で電話番号に変換させることに
よって間接的に電話番号を入力させることができるの
で、電話番号を全桁入力しなくても発呼をすることがで
きる。前述した特開平6−29879号公報に開示され
ている装置には、ペン型入力デバイスとホストの電話装
置を無線で接続した場合に、ホストに入力された短縮番
号を電話番号に変換する機能を持たせておくことによっ
てペン型入力デバイスからは2〜3桁の数文字列(短縮
番号)を入力すればよいことが開示されている。
【0006】また、携帯電話器等の一部の電話器には、
液晶の表示部が設けられており、そこに入力した電話番
号を表示することで誤入力の有無を事前に確認できるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特殊文
字等を利用した短縮番号や専用ボタンを用いた電話番号
入力方法では、短縮番号がどの相手先の電話番号に対応
しているのかがわからなくなりがちで知り合いへ間違い
電話をしてしまうおそれがある。表示部を持つ電話器の
場合は、表示部に電話番号を表示させることはできる
が、その表示した電話番号が正しい相手先の電話番号か
どうかの確信がなければ表示しないことと同じである。
また、専用ボタンについては、小型の電話器では、余り
多く用意しておくことができない。
【0008】また、電話器の小型化に伴い、表示部の大
きさは制限されがちで、表示された電話番号の確認がし
にくくなっている。特にペン型電話器の場合はその問題
が顕著である。そのため、誤入力された電話番号の発見
がしにくいという問題がある。
【0009】また、誤入力をした場合、特にペン型電話
器では、認識誤りにより誤入力とされる可能性が高くな
ると考えられるが、このような場合に全桁の電話番号を
再度入力しなければならず面倒である。
【0010】更に、前述した従来のペン型の入力方法を
採用する装置では、ペン先で入力された数字の認識しか
できないため、発呼の度に長い電話番号を入力しなけれ
ばならず面倒である。
【0011】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その第一の目的は、発呼する
際、正しい相手先を簡便かつ確実に指定できるようにす
る電話器及び電話番号入力方法を提供することにある。
【0012】また、第二の目的は、更に入力した相手先
の確認を容易にする電話器を提供することにある。
【0013】更に、第三の目的は、ペン型であるという
前述した特殊性に基づく課題を解決するために、改良さ
れたペン入力型電話器及びその電話番号入力方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る電話番号入力方法は、発
呼の際に電話番号又は短縮番号などの相手先特定情報を
入力させることによって発呼先の電話番号を直接又は間
接的に入力させる電話番号入力方法において、相手先特
定情報を入力させる相手先入力ステップと、電話番号を
文字、図形等により形成される相手先識別シンボルと対
応させて登録した相手先情報データベースを照合するこ
とによって、入力された相手先特定情報に対応する相手
先識別シンボルを検索する検索ステップと、検索した相
手先識別シンボルを表示する表示ステップとを含むもの
である。
【0015】第2の発明に係る電話器は、相手先の電話
番号を含む相手先特定情報を、文字、図形等により形成
される相手先識別シンボルに対応させて格納する相手先
情報データベースと、相手先特定情報を入力させる相手
先入力制御手段と、入力された相手先特定情報に基づき
前記相手先情報データベースを検索することによってそ
の相手先特定情報に対応する相手先識別シンボルを表示
する表示制御手段とを有するものである。
【0016】第3の発明に係る電話器は、第2の発明に
おいて、入力した相手先特定情報に、予め用意されてい
る相手先識別シンボルを対応させて前記相手先情報デー
タベースに登録する相手先情報登録手段を有するもので
ある。
【0017】第4の発明に係る電話器は、第3の発明に
おいて、文字、図形等を入力するためのシンボル入力制
御手段を有するものである。
【0018】第5の発明に係る電話番号入力方法は、文
字、図形等により形成されるペン入力パターンデータを
格納したデータベースの中から、ペン型入力部位を移動
させることにより入力された移動軌跡に該当するペン入
力パターンデータを特定するペン入力パターン認識ステ
ップと、ペン入力パターンデータに電話番号を対応させ
て格納しているデータベースの中から、前記ペン入力パ
ターン認識ステップにおいて特定したペン入力パターン
データに対応した電話番号を検索する電話番号検索ステ
ップとを含み、入力されたペン入力パターンに基づいて
発呼先の電話番号を特定するものである。
【0019】第6の発明に係る電話番号入力方法は、第
5の発明において、ペン入力パターンデータに文字、図
形等により形成される相手先識別シンボルを対応させて
格納しているデータベースの中から、前記ペン入力パタ
ーン認識ステップにおいて特定したペン入力パターンデ
ータに対応した相手先識別シンボルを検索する相手先識
別シンボル検索ステップと、検索した相手先識別シンボ
ルを表示する表示ステップとを含むものである。
【0020】第7の発明に係るペン入力型電話器は、ペ
ン入力パターンデータに電話番号を対応させて格納する
相手先情報データベースと、ペン型入力部位の移動軌跡
からペン入力パターンデータを認識するペン入力パター
ンデータ認識手段と、前記ペン入力パターンデータ認識
手段が認識したペン入力パターンデータに基づいて発呼
先の電話番号を検索する電話番号検索手段とを有し、入
力されたペン入力パターンデータに基づいて発呼先の電
話番号を特定するものである。
【0021】第8の発明に係るペン入力型電話器は、第
7の発明において、前記相手先情報データベースは、電
話番号に文字、図形等により形成される相手先識別シン
ボルとを対応させて格納し、前記ペン入力パターンデー
タ認識手段が認識したペン入力パターンデータに基づい
て特定された前記相手先識別シンボルを表示する表示制
御手段を有するものである。
【0022】第9の発明に係る電話番号入力方法は、発
呼の際の入力電話番号を過去の発呼の際に記憶しておい
た過去電話番号と比較する電話番号比較ステップと、比
較した結果、前記入力電話番号と一致する前記過去電話
番号がない場合に警告を行う警告ステップとを含むもの
である。
【0023】第10の発明に係る電話器は、発呼の際に
電話番号又は短縮番号などの相手先特定情報を入力させ
ることによって電話番号を直接又は間接的に入力させる
電話器において、発呼された電話番号を記憶する過去電
話番号記憶手段と、入力された相手先特定情報に基づい
て特定された入力電話番号で、前記過去電話番号記憶手
段に記憶された過去電話番号を検索する電話番号検索手
段と、前記電話番号検索手段の検索結果に応じて警告を
行う警告手段とを有するものである。
【0024】第11の発明に係る電話器は、第10の発
明において、前記警告手段は、前記入力電話番号と一致
する前記過去電話番号がない場合に警告を行うものであ
る。
【0025】第12の発明に係る電話器は、第10の発
明において、前記過去電話番号記憶手段は、前記過去電
話番号とともにそれぞれの発呼回数を記憶し、前記警告
手段は、前記入力電話番号と一致する前記過去電話番号
の発呼回数が所定数に達していない場合に警告を行うも
のである。
【0026】第13の発明に係る電話番号入力方法は、
発呼の際の入力電話番号を過去の発呼の際に記憶してお
いた過去電話番号と比較する電話番号比較ステップと、
比較した結果、前記入力電話番号と一致する前記過去電
話番号がない場合に、前記過去電話番号の中から前記入
力電話番号と類似する電話番号を選択する電話番号選択
ステップと、選択した電話番号を表示する表示ステップ
とを含み、誤入力の可能性がある場合に選択候補を表示
して正しい発呼先を選択させるものである。
【0027】第14の発明に係る電話番号入力方法は、
第9又は第13の発明において、前記入力電話番号を前
記過去電話番号として記憶する際に、文字、図形等によ
り形成される相手先識別シンボル又は短縮番号の少なく
とも一方を入力させ前記入力電話番号と共に記憶できる
ようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0029】実施の形態1.図1は、本発明に係る電話
器の一実施の形態である携帯電話器の外観図である。携
帯電話器1の外観構成自体は、従来と同じであり、電源
スイッチ2、スピーカ3、マイク4と、確定ボタン5、
取消ボタン6、短縮Aボタン7及びオフフックボタン8
などの各種ボタンと、液晶により形成された表示部9と
で基本的に構成される。
【0030】図2は、本発明に係る電話器の一実施の形
態を示したブロック構成図である。本実施の形態におけ
る電話器11は、入力部12、スピーカ13、マイク1
4、通信制御部15、表示部16、各種データベース等
を記憶するメモリ17及び制御部18で構成される。入
力部12は、図1に示した携帯電話器1の確定ボタン5
など電話器本体表面に設けられたボタンに相当する。通
信制御部15は、回線網を介して相手先との有線又は無
線の通信制御を行う。表示部16は、図1に示した携帯
電話器1の表示部9など電話器本体表面に設けられた液
晶表示画面に相当する。本実施の形態では、一般的な英
数文字、特殊文字に加えて文字、図形等により形成され
る相手先識別シンボルを取り扱うことを特徴としている
が、表示部16は、この相手先識別シンボルを表示する
ことになる。メモリ17は、後述する各種データを記憶
する不揮発性の書換可能な記憶手段である。制御部18
は、電話機能に関する制御全般を行う。この制御部18
は、入力部12とともに相手先特定情報を入力させる相
手先入力制御手段を構成する。なお、相手先特定情報と
は、相手先を指定する際に入力する電話番号又は短縮番
号などの情報をいう。また、制御部18は、表示部16
とともに表示制御手段を構成し、入力された相手先特定
情報に基づきメモリ17に記憶された相手先情報データ
ベースを検索することによってその相手先特定情報に対
応する相手先識別シンボルを表示するように動作する。
【0031】図3は、メモリ17に記憶されている相手
先情報データベースの各構成を示した図であり、本実施
の形態では、相手先情報データベースを、短縮電話番号
データベース21、電話番号データベース22及び相手
先識別シンボルデータベース23で構成する。電話器1
1の各ボタンには、それぞれの入力を識別させるための
インデックスが割り当てられているが、短縮電話番号デ
ータベース21には、短縮電話番号に対応した順番に並
べられたインデックス列が、短縮電話番号データとして
複数格納されている。例えば、入力が「#」、「1」と
続く場合のインデックス列は、(10,1)となる。入
力が「#」、「2」と続く場合のインデックス列は、
(10,2)となる。また、入力が図1の短縮Aボタン
7の場合のインデックス列は、(20)となる。電話番
号データベース22には、上記各短縮電話番号に対応し
た電話番号が格納されている。本実施の形態において特
徴的な構成である相手先識別シンボルデータベース23
には、電話番号データベース22に格納されている各電
話番号に対応する相手先識別シンボルが格納されてい
る。相手先識別シンボルは、文字、図形等により形成さ
れ、その形状によって相手先を一意に特定するためのシ
ンボルである。相手先識別シンボルは、例えば、通常の
氏名、ニックネーム、家の形などのマーク、あるいはこ
れらの組合せで形成されたシンボルである。電話器1の
使用者が表示部16に表示されているのを見ることによ
って相手先の識別を容易にできるようなシンボルであれ
ばよい。なお、本実施の形態では、短縮電話番号の取扱
いを可能とするため短縮電話番号データベース21を設
けたが、この構成は必須ではない。
【0032】次に、本実施の形態における電話番号入力
方法を図4に示したフローチャートに基づいて説明す
る。
【0033】例えば、携帯電話器1の場合、電源スイッ
チ2の操作により電源が入れられ、オフフックボタン8
を押下されることにより発呼を行うための発呼モードが
選択されると(ステップ101)、続いて入力される電
話番号あるいは短縮電話番号を受け付ける(ステップ1
02)。制御部18は、受け付けた電話番号あるいは短
縮電話番号のインデックス列を、短縮電話番号データベ
ース21に登録されているインデックス列と照合する
(ステップ103)。照合の結果、一致する短縮電話番
号がなくかつその入力が数字のみで構成されていない場
合は、短縮電話番号の入力誤り等があるものとしてその
旨を表示するとともに再度電話番号等を受け付ける(ス
テップ104,102)。また、照合の結果、一致する
短縮電話番号がなくかつその入力が数字のみで構成され
ている場合は、通常の電話番号が入力されたものと判断
して発呼を行う(ステップ108)。
【0034】一方、照合の結果、一致する短縮電話番号
があった場合は、その短縮電話番号に対応する電話番号
を電話番号データベース22の中から読み出す(ステッ
プ105)。更に、その電話番号に対応した相手先識別
シンボルを相手先識別シンボルデータベース23から読
み出し(ステップ106)、読み出した電話番号と相手
先識別シンボルとを表示部16に表示する。図1に短縮
Aボタン7が押下され表示部9に表示された場合の例を
示している。なお、この表示例のみならず、表示形式を
使用者がカスタマイズできるようにしてよい。カスタマ
イズすることでその使用者にとって見やすい表示形式に
することができる。また、表示する情報が多ければそれ
だけ誤入力を抑制できる効果が得られる。
【0035】このように、選択された電話番号等を表示
することで使用者に確認させ、その後、確定ボタン5が
押下されたことを検出すると、発呼を行い(ステップ1
08)、その後通話を行う。また、使用者が表示された
内容を見て意図通りに入力がされていないと判断して取
消ボタン6が押下されたことを検出すると、再度電話番
号等を受け付ける処理に戻る(ステップ102)。な
お、ボタン操作後すぐに発呼を行いたい場合、確定ボタ
ンのない電話器等であれば、電話番号等の入力後に自動
発呼を行うようにすることもできる。
【0036】本実施の形態によれば、電話番号に、その
電話番号の相手先を容易に想起しうるような形状等で表
した相手先識別シンボルを対応づけて登録し、発呼の際
には発呼先を認識させるための情報として相手先識別シ
ンボルを表示するようにした。これにより、数字列で構
成される電話番号を表示した場合に比べて入力した内容
の確認をしやすくなるため、誤入力を検出しやすくな
る。また、人名を表示する場合は、同姓の場合もあり得
るので、単なる英文字等による氏名を表示した場合に比
べても誤入力の検出をしやすくなる。
【0037】特に、ペン型電話器に代表されるように電
話器の小型化が進むに連れ、表示部の面積も小さくなる
と考えられるが、この限られた表示スペースに英数文字
列のみで表示した場合に比べると、何らかのマークで表
示した方がそのマークの形状で表示内容を確認しやくす
なるので、誤入力を検出しやすくすることができる。
【0038】実施の形態2.本実施の形態では、入力し
た相手先特定情報、すなわち電話番号又は電話番号及び
短縮電話番号に、相手先識別シンボルを対応させて相手
先情報データベースに登録する機能を設けたことを特徴
としている。この機能(登録モード)は、相手先情報登
録手段としても設けられた制御部18によって発揮され
る。また、携帯電話器などのボタンを有する電話器にお
いては、そのボタンを文字、図形等を入力するためのシ
ンボル入力制御手段として使用する。
【0039】次に、本実施の形態における電話番号入力
方法の登録モードに関して、図5に示したフローチャー
トを用いて説明する。
【0040】電源が入れられ、ボタンの押下等所定の操
作により登録モードが開始される(ステップ301)。
まず、入力された電話番号を受け付ける(ステップ30
2)。電話番号は、通常のボタン操作により入力するこ
とができる。続いて、相手先識別シンボルを入力する
(ステップ303)。電話番号に対応づける相手先識別
シンボルとしては、予め用意されているものを選択する
方法と、新規に作成する方法とがある。前者の場合は、
相手先識別シンボルデータベース23に予め登録されて
おり、かつ使用していないシンボル候補の中から選出す
ることを基本とする。後者の場合は、電話器11に設け
られている既存のボタンの組合せ操作等により図形等を
描くことによって相手先識別シンボルを作成する。もち
ろん、専用の入力手段を設けるようにしてもよい。ペン
型電話器であれば、実際に登録する図形等を描けばよい
ので特に入力が容易である。相手先識別シンボルの入力
後、必要であれば対応させる短縮電話番号を入力する
(ステップ304)。これは、入力すべきボタン操作を
実際にすればよい。そして、ステップ302〜304で
受け付けた電話番号、相手先識別シンボル及び短縮電話
番号をそれぞれ短縮電話番号データベース21、電話番
号データベース22及び相手先識別シンボルデータベー
ス23に登録する(ステップ305)。
【0041】以上のように、本実施の形態によれば、電
話番号に相手先識別シンボルを対応づけて登録すること
ができる。特に、使用者が相手先識別シンボルを作成で
きるようにすることで、使用者自身が真に相手先を識別
しやすい図形等を相手先識別シンボルとすることができ
る。
【0042】なお、電話番号に対応づける相手先識別シ
ンボルは、既存の中からの選出や新規に作成する以外に
も、編集機能により既存の相手先識別シンボルに対して
更に図形等を追加したり一部を削除したりすることも可
能であり、所望の相手先識別シンボルを容易に作成する
ことができる。
【0043】実施の形態3.本実施の形態は、電話器の
うちペン型電話器の入力方法に関するものである。図6
は、本発明に係る電話器の一実施の形態であるペン型電
話器の外観図である。ペン型電話器25は、電源・モー
ドスイッチ26、スピーカ27、マイク28、確定ボタ
ン29、取消ボタン30、液晶により形成された表示部
31、そして電話番号等の入力を行うためにペン型入力
部位の先端に設けられたトラックボール32で基本的に
構成される。電源・モードスイッチ26は、捻ることで
電源のオン・オフを切り替えることができ、押し込むこ
とで発呼モード、短縮電話番号等を登録する登録モー
ド、電話の着信を待つ待受モード等への切替えを行うこ
とができる。電源のオン・オフを捻り操作により切り替
えるようにしたことで、ポケット内や鞄の中で何かにぶ
つかるなどにより不用意に電源がオン・オフすることの
ない構成とした。
【0044】本実施の形態のブロック構成は、図2と同
様である。但し、本実施の形態における相手先情報デー
タベースには、短縮電話番号データベース21、電話番
号データベース22及び相手先識別シンボルデータベー
ス23に加えてペン入力パターンデータベース24が含
まれている。図7は、本実施の形態におけるペン入力パ
ターンデータベース24の内容例を示した概略図である
が、この中には「0」から「9」までの数字、「#」な
どの特殊文字、英字、更には家の形などの図形等様々な
ペン入力パターンデータが固有のインデックスに対応づ
けられて格納されている。また、本実施の形態における
入力部12及び制御部18は、ペン入力パターンデータ
認識手段として設けられており、ペン型入力部位すなわ
ちトラックボール32の移動軌跡からペン入力パターン
データベース24に格納されているペン入力パターンデ
ータとパターンマッチング認識を行うことでペン入力パ
ターンデータを特定する。また、制御部18は、電話番
号検索手段として設けられており、パターンマッチング
認識により認識したペン入力パターンデータに基づいて
発呼先の電話番号を検索する。更に、表示部16及び制
御部18は、表示制御手段として設けられ、認識したペ
ン入力パターンデータに基づいて特定された相手先識別
シンボルを表示する。
【0045】以上の構成を有する本実施の形態において
特徴的なことは、使用者に電話番号を直接ペン入力させ
る方法だけでなく、予め登録されているペン入力パター
ンデータを入力させることによっても発呼先の電話番号
を特定できるようにしたことである。これにより、通常
10桁にも及ぶ電話番号を入力させなくても図形等から
構成されるペン入力パターンデータを描かせるだけで相
手先を簡便に指定させることができるようになる。
【0046】次に、本実施の形態におけるペン型電話器
の電話番号入力方法について説明するが、基本的な処理
は、図4と同じである。但し、電話番号等を入力するた
めの方法(ボタン操作と筆記動作)の相違から電話番号
または短縮電話番号の受付に対応する処理(ステップ1
02)の詳細が異なる。図8は、この電話番号等の受付
処理に対応する本実施の形態における処理のフローチャ
ートであるが、以下、これらのフローチャートを用いて
電話番号入力方法について説明する。
【0047】ペン型電話器25の使用者は、電源・モー
ドスイッチ26を捻ることで電源をオンにすると待受モ
ードとし、更に電源・モードスイッチ26を1回押し込
むことで発呼モードにする(ステップ101)。
【0048】図8のステップ201において、制御部1
8は、入力された内容がトラックボール32の回転、確
定ボタン29の押下又は取消ボタン30の押下の何れか
であるかを検出する。トラックボール32の回転を検出
した場合、その回転によるペン先の移動軌跡を使用者が
描いたペン入力パターンとする。また、トラックボール
32の回転が一度検出された後に停止し、この停止が所
定時間続いた場合は、1つのペン入力パターンの入力が
終了したと判断する。なお、所定のスイッチ手段を設け
て、そのオン・オフ操作によりパターン入力の終了を認
識するようにしてもよい。
【0049】パターン入力がされると、そのペン入力パ
ターンをペン入力パターンデータベース24に格納され
ているペン入力パターンデータと照合し、最も類似度の
高いペン入力パターンデータをペン入力パターンデータ
ベース24から選択し、それに対応したインデックスを
得る(ステップ202)。このパターンマッチング処理
には、例えば、社団法人電子情報通信学会発行、森健一
監修、「パターン認識」の第90頁に記載されている基
本ストローク方式を用いることができる。もちろん、こ
れに限定されるものでない。パターンマッチング処理に
より、入力されたペン入力パターンにマッチしたペン入
力パターンデータがペン入力パターンデータベース24
に存在すれば、それを表示部31に表示する(ステップ
203)。これにより、使用者は、入力が正しく認識さ
れたかどうかを確認することができる。この表示例を図
9(a)に示す。
【0050】ステップ201に戻り、使用者は、ペン入
力が期待した通りに認識されなかったと判断したときに
は、取消ボタン30を押下し、1入力パターン分を削除
する(ステップ204)。これにより、最新のペン入力
パターンデータは、表示部31から消滅し、それに対応
するインデックスも削除される。期待した通りに認識さ
れ、更にペン入力を続けたければ、上記処理(ステップ
201〜203)を繰り返し行う。この結果、単独のペ
ン入力パターンが入力された場合は、それに対応するイ
ンデックスが、複数のペン入力パターンが入力された場
合は、各パターンに対応したインデックスを順番に並べ
たインデックス列が得られることになる。このインデッ
クス(列)は、図10に示したように、短縮電話番号デ
ータベース21に格納されており、短縮電話番号が入力
されたのと同じように扱うことができるようになる。例
えば、「#」、「1」とペン入力された場合のインデッ
クス列は(10,1)となる。また、本実施の形態にお
いては、家の形のペン入力パターンの場合のインデック
スは(100)となる。更に、筆記体の「h]がペン入
力された場合のインデックス列は(200)となる。な
お、図10から明らかなように、単一又は一連のペン入
力は、短縮電話番号ひいては電話番号及び相手先識別シ
ンボルにも対応している。
【0051】ところで、入力されたペン入力パターンの
比較対象となるペン入力パターンデータベース24に格
納されているペン入力パターンを、一定の制限を設ける
ことでペン入力パターンの誤認識を抑制することが可能
となる。例えば、数字の後には文字や図形は入力されな
いという制限を設ければ、数字のみから構成される電話
番号を入力する際には、文字等を誤認識することから防
止することができる。
【0052】そして、ペン入力を終了させるために確定
ボタン29が押下されると、図4に戻り、ペン入力によ
り得られたインデックス(列)と短縮電話番号データベ
ース21に格納されている短縮電話番号との照合が行わ
れ(ステップ103)、該当する短縮電話番号が存在す
ると、実施の形態1と同様に電話番号及び相手先識別シ
ンボルを得ることができ、その相手先識別シンボルを表
示部31に表示することができる(ステップ105,1
06)。この相手先識別シンボルの表示例を図9(b)
に示す。その後の処理は、実施の形態1と同様なので省
略する。
【0053】以上のように、本実施の形態によれば、電
話番号を書かなくても登録されたペン入力パターンを書
くことによって簡便かつ短時間で相手先の電話番号を指
定することができる。特に、この電話番号を間接的に入
力するためのペン入力パターンは、電話番号を全桁入力
する場合と比べて入力数つまり移動軌跡の長さが短くな
るはずであるから誤認識される可能性を削減することが
できる。
【0054】また、ペン型電話器25という非常に小型
の本体に設けられた表示部31に、電話番号という数文
字列を表示させるとその表示内容が確認しにくいような
場合でも、図形等で表現可能な相手先識別シンボルを表
示させるようにしたので、相手先の確認がしやすくな
り、ひいては誤入力の検出をしやすくなる。また、確定
ボタン29と取消ボタン30とを表示部31に近傍に設
けたので、表示内容を確認しながらその確定又は取消が
でき、更に短時間の電話番号の入力を行うことができ
る。
【0055】なお、本実施の形態では、ペン型入力部位
すなわちペン先にトラックボール32を取り付ける構成
としたが、光学読み取り手段を用いてイメージ読み取り
する構成としてもよい。
【0056】また、本実施の形態では、電話器本体がペ
ン型である電話器の場合で説明したが、ペン入力により
電話番号等を入力する手段を有しているペン入力型の電
話器その他の機器においても適用可能である。以下の実
施の形態でも同様である。
【0057】実施の形態4.本実施の形態では、ペン型
電話器において、入力した相手先特定情報、すなわち電
話番号又は電話番号及び短縮電話番号に、相手先識別シ
ンボルを対応させて相手先情報データベースに登録する
機能を設けたことを特徴としている。この機能(登録モ
ード)は、相手先情報登録手段としても設けられた制御
部18によって発揮される。また、ペン型電話器におい
ては、ペン先に設けられたトラックボール32を文字、
図形等を入力するためのシンボル入力制御手段として使
用する。
【0058】次に、本実施の形態におけるペン型電話器
の電話番号入力方法の登録モードについて説明するが、
基本的な処理は、図5と同じである。但し、電話番号等
を入力するための方法(ボタン操作と筆記動作)の相違
から電話番号及び相手先識別シンボル等の受付に対応す
る処理(ステップ302〜304)の詳細が異なる。図
11は、ステップ302に示した電話番号の受付処理に
対応する本実施の形態における処理のフローチャートで
あり、図12は、ステップ303、304に示した相手
先識別シンボル及び短縮電話番号の受付処理に対応する
本実施の形態における処理のフローチャートであるが、
以下、これらのフローチャートを用いて本実施の形態に
おける電話番号入力方法の登録モードについて説明す
る。
【0059】図11のステップ401において、制御部
18は、入力された内容がトラックボール32の回転、
確定ボタン29の押下又は取消ボタン30の押下の何れ
かであるかを検出する。トラックボール32の回転を検
出した場合、図8にステップ202と同様の方法でペン
入力パターンの読取りを行う。そして、その読み取った
ペン入力パターンと、ペン入力パターンデータベース2
4に登録されている数字を表すペン入力パターンデータ
のみとの照合を行い、最も類似度の高いペン入力パター
ンデータをペン入力パターンデータベース24から選択
し、それに対応したインデックスを得る(ステップ40
2)。そして、そのインデックスに対応した数字を表示
部31に表示する(ステップ403)。これにより、使
用者は、入力が正しく認識されたかどうかを確認するこ
とができる。
【0060】ステップ401に戻り、使用者は、ペン入
力が期待した通りに認識されなかったと判断したときに
は、取消ボタン30を押下し、1入力パターン分を削除
する(ステップ404)。これにより、最新のペン入力
パターンデータは、表示部31から消滅し、それに対応
するインデックスも削除される。期待した通りに認識さ
れ、電話番号全桁の入力が終了し、確定ボタン29が押
下されるまで上記処理(ステップ401〜403)を繰
り返し行う。
【0061】電話番号の入力が終了すると、次に、相手
先識別シンボル又は短縮電話番号を入力することにな
る。この処理は、基本的には上記電話番号の入力の場合
と同じ処理の流れである。すなわち、図12に示したよ
うに、制御部18は、入力された内容がトラックボール
32の回転を検出した場合、図8にステップ202と同
様の方法でペン入力パターンの読取りを行う。そして、
その読み取ったペン入力パターンと、ペン入力パターン
データベース24に登録されているペン入力パターンデ
ータとの照合を行い、最も類似度の高いペン入力パター
ンデータのインデックスをペン入力パターンデータベー
ス24から選択し、それに対応したインデックスを得る
(ステップ501,502)。更に、本実施の形態で
は、ペン入力パターンと上記インデックスとの類似度を
表す評価値を求める。なお、この類似度の算出は、従来
からある方法を用いることができる。
【0062】次に、制御部18は、予め設定しておいた
所定の閾値と算出した類似度とを比較し、読み取ったペ
ン入力パターンが新パターンであるかどうかの判定を行
う(ステップ503)。新パターンであると判定した場
合には、読み取ったペン入力パターンをペン入力パター
ンデータベース24に登録するとともにペン入力パター
ンを表示するための表示パターンに変換する(ステップ
504)。トラックボール32の回転によってペン入力
パターンの読取りを行う場合は、一筆書きになっていな
いと正確な表示パターン(表示用データ)は得られない
が、使用者が後述するステップ505における表示内容
を参照して満足できない場合は、その内容を取り消して
再度入力することができるので問題はない。つまり、再
入力の場合は一筆書きをしてくれると期待できる。
【0063】以上の表示用データの成形処理とペン入力
パターンデータベース24への登録が済むと、表示用デ
ータを表示する(ステップ505)。また、新パターン
でないと判定した場合は、前述のペン入力パターンと最
も類似度の高いペン入力パターンデータを表示する。
【0064】ステップ501に戻り、使用者は、ペン入
力が期待した通りに認識されなかったと判断したときに
は、取消ボタン30を押下し、1入力パターン分を削除
する(ステップ506)。この場合、削除対象となった
表示パターンに対応したペン入力パターンデータベース
24に登録済みのペン入力パターンのインデックスを削
除する。期待した通りに認識され、更にペン入力を続け
たければ、上記処理(ステップ501〜505)を繰り
返し行う。そして、確定ボタン29が押下されることに
よって(ステップ501)、相手先識別シンボル等の入
力が終了する。そして、受け付けた電話番号、相手先識
別シンボル等をそれぞれ短縮電話番号データベース2
1、電話番号データベース22及び相手先識別シンボル
データベース23に登録する(ステップ305)。
【0065】このようにして、新規の電話番号、相手先
識別シンボル等の登録、及びステップ503の処理によ
り既登録の相手先識別シンボル等に対応した電話番号の
変更を行うことができる。また、既登録の相手先識別シ
ンボルを利用して新たな相手先識別シンボルを作成する
ことも可能である。
【0066】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者自身が電話をかける相手を容易に連想できる文字列
や図形等をペン入力によって自由にかつ簡便に登録する
ことができる。このため、相手先のイメージとは全く関
係ない数字列等で表された短縮電話番号の覚え間違いな
どによる間違い電話を防止することができる。
【0067】なお、図10に示したように、電話番号に
複数のペン入力パターン(短縮電話番号)を登録するこ
とができる。
【0068】実施の形態5.上記実施の形態1などで
は、相手先の電話番号に対応した相手先識別シンボルを
表示することによって使用者に正しい相手先であるかの
確認をさせやすいようにした。本実施の形態では、使用
者によっては通常は一定の相手に電話をすることがほと
んどであるということに着目し、新規の電話番号が入力
されたときには警告を発する機能を設けたことを特徴と
している。
【0069】本実施の形態のブロック構成は、図2と同
様である。但し、本実施の形態における電話番号データ
ベース22は、発呼された電話番号を記憶する過去電話
番号記憶手段としても使用する。もちろん、過去電話番
号記憶手段を別途設ける構成としてもよい。また、制御
部18は、入力された相手先特定情報に基づいて特定さ
れた入力電話番号で、電話番号データベース22に記憶
された過去電話番号を検索する電話番号検索手段とし
て、更にその検索結果に応じて警告を行う警告手段とし
て動作する。
【0070】次に、本実施の形態における電話番号入力
方法を図13に示したフローチャートに基づいて説明す
る。
【0071】携帯電話器又はペン型電話器において所定
の操作を行うことで発呼モードが選択され(ステップ6
01)、続いて直接又は間接的に入力される電話番号を
受け付ける(ステップ602)。なお、この処理の詳細
は、既に説明したので省略する。ここで、受け付けた電
話番号を電話番号データベース22に登録されている電
話番号と照合し(ステップ603)、一致した電話番号
が存在すれば発呼を行う(ステップ606)。一致した
電話番号が存在しなければ、過去に発呼を行ったことが
ない電話番号が指定されたとして表示や音で警告を行う
(ステップ604)。図14に携帯電話器1に入力され
た電話番号と警告メッセージ「新規番号です」を表示し
た例を示す。
【0072】使用者がこの警告メッセージ及び電話番
号、更には確認メッセージ「よろしいですか?」を見
て、発呼する場合は、確定ボタン5を押下し、取り消し
て再入力をする場合は、取消ボタン6を押下する(ステ
ップ605)。確定ボタン5が押下されたときには、受
け付けた電話番号への発呼を行い(ステップ606)、
その電話番号を電話番号データベース22に登録する
(ステップ607)。なお、この登録処理は、発呼中や
通話終了後など任意のタイミングで行うことが可能であ
る。
【0073】以上のように、本実施の形態によれば、過
去に発呼されたことがない電話番号が入力された場合に
警告を発し、発呼してもよいかどうかの確認を求めるよ
うにしたので、電話番号の誤入力を検出することがで
き、間違い電話を防止することができる。特に、ペン入
力の結果が誤認識されるおそれのあるペン型電話器にお
いては、この警告を発するようにした効果が大きい。
【0074】実施の形態6.上記実施の形態5では、発
呼した相手先の電話番号を逐次記録し、この記録した電
話番号と入力された電話番号とを比較することによっ
て、過去に発呼されたことがない電話番号が入力された
場合には必ず警告を発するようにした。本実施の形態で
は、過去に発呼した電話番号とともに各電話番号に発呼
された回数をも記録し、発呼回数が所定数に達していな
い電話番号に対する発呼の場合に警告を出すようにした
ことを特徴としている。
【0075】本実施の形態における処理は、上記実施の
形態5で用いた図13のフローチャートと基本的に同じ
である。本実施の形態では、ステップ607において電
話番号のみならずその電話番号に対して発呼をした回数
をも記録する。
【0076】そして、ステップ603の電話番号の比較
処理においては、電話番号データベース22に登録され
ている電話番号のうち所定回数以上の発呼回数の電話番
号のみを照合の対象とする。例えば、所定回数を2回と
した場合、1回だけ間違い電話をした場合でも、次に同
じ間違った電話番号を入力しても、新規電話番号である
として警告を出すことができる。このように、本実施の
形態によれば、間違い電話を繰り返ししてしまうことを
未然に防止する。
【0077】なお、実施の形態5では、ステップ607
の電話番号データベース22への登録処理は、フローチ
ャート通りでなくてもよいことは前述したが、本実施の
形態では、発呼回数をも記録するので必ずステップ60
3における比較結果に関わらず処理されるようにしなけ
ればならない。
【0078】実施の形態7.上記実施の形態5、6で
は、登録済みの電話番号と入力された電話番号とを比較
することによって、過去に発呼されたことがない電話番
号が入力された場合には警告を発するようにし処理し
た。本実施の形態では、過去に発呼されたことがない電
話番号が入力された場合には、その電話番号を誤入力と
みなし、かつその電話番号に代わる修正候補を提示する
ようにしたことを特徴としている。
【0079】次に、本実施の形態における電話番号入力
方法を図15に示したフローチャートに基づいて説明す
る。
【0080】携帯電話器又はペン型電話器において所定
の操作を行うことで発呼モードが選択され(ステップ7
01)、続いて直接又は間接的に入力される電話番号を
受け付ける(ステップ702)。制御部18は、その受
け付けた電話番号を電話番号データベース22に登録さ
れている電話番号と比較する(ステップ703)。な
お、ここまでの処理と、ステップ703において比較し
た結果、一致した電話番号が存在する場合並びに電話番
号データベース22に一致した電話番号がなくかつ類似
した電話番号もない場合の処理は、実施の形態5と同じ
なので説明を省略する。
【0081】ステップ703において比較した結果、電
話番号データベース22に一致した電話番号はないが類
似した電話番号が存在する場合、その旨並びに入力され
た電話番号と類似していると判断し選択した電話番号を
表示する(ステップ708)。何を類似とするかは、本
発明の要旨ではないが、一般的には形状の似た数字やボ
タン位置等によって類似の判断とする。類似する電話番
号が複数あれば、電話番号データベース22内に格納さ
れている各電話番号の発呼回数を見て、多い順に表示し
たり、そのうちの所定発呼回数以上のもののみを表示し
たりする。
【0082】ステップ709において、複数の選択候補
が表示されていれば、その中から1つを選択させ、も
し、いずれの選択候補も違う場合は取消ボタンを押下さ
せて再入力させる。
【0083】以上のように、本実施の形態では、入力さ
れた電話番号が過去に発呼されていない場合、その入力
は誤りである可能性があると判断し、その入力された電
話番号と類似する電話番号を電話番号データベース22
の中から選択して提示するようにし、使用者にその提示
した選択候補の中から選択できるようにした。このよう
な自動修正機能を持たせることにより、その入力された
電話番号が実際に間違っていた場合は、候補の中から正
しい電話番号を選択すればよいので電話番号を最初から
全桁入力し直させなくてもよくなる。これは、全桁入力
が要求されるペン型電話器においてはその効果が大き
い。
【0084】なお、本実施の形態では、入力された電話
番号が過去に発呼されていない場合にその電話番号が間
違っている可能性があるものとして、その誤入力に対す
る修正候補を1乃至複数提示することを特徴としてい
る。もちろん、電話器の使用される状況や環境、電話器
の表示面積等よっては、入力された電話番号を強制的に
置換して入力電話番号を表示しなかったり、単一の選択
候補のみを表示したりすることなども本発明の範囲内で
ある。
【0085】実施の形態8.上記実施の形態5乃至7で
は、過去に発呼されていない電話番号が入力されると、
電話番号データベース22にその電話番号を登録するよ
うにした(図13におけるステップ607,図15にお
けるステップ707)。本実施の形態では、この電話番
号登録処理の際に、短縮電話番号データベース21に短
縮電話番号の登録をも共に行えるようにしたことを特徴
としている。
【0086】図16は、図13におけるステップ607
並びに図15におけるステップ707に相当するデータ
ベース登録処理の詳細について示したフローチャートで
ある。以下に、この処理についてこのフローチャートを
用いてデータベース登録処理のみについて説明する。
【0087】過去に発呼されていない電話番号が入力さ
れた場合、その電話番号を電話番号データベース22に
記憶するわけであるが、その際、本実施の形態において
は、短縮電話番号の登録を行うか否かを問い合わせる
(ステップ801)。確定ボタンが押下され登録するこ
とが選択されると、短縮電話番号を受け付ける(ステッ
プ802)。この受付処理の詳細は、図5のステップ3
04における処理と同様に、例えば、携帯電話器であれ
ば「#」、「1」等のボタン操作により、ペン型電話器
であればトラックボールを回転させながら「#」、
「1」と移動させた軌跡により行うことができる。
【0088】このように、短縮電話番号を受け付ける
と、電話番号データベース22には入力された未登録の
電話番号を、短縮電話番号データベース21には受け付
けた短縮電話番号をそれぞれ対応させて登録する(ステ
ップ803)。なお、取消ボタンが押下され短縮電話番
号の指定を行わないことを選択した場合は、入力された
電話番号の電話番号データベース22への登録のみを行
う(ステップ801,803)。
【0089】以上、本実施の形態によれば、過去電話番
号記憶手段としての電話番号データベース22に新規に
入力された電話番号を登録する際、短縮電話番号をも共
に入力できるようにしたので、登録モードに切り替えて
短縮電話番号を登録する処理を別途行わなくてもよく便
利である。
【0090】なお、上記説明では、未登録の電話番号に
短縮電話番号を共に記憶するようにしたが、短縮電話番
号と共に、あるいは短縮電話番号の代わりに相手先識別
シンボルを登録するようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、電話番号に、その電話
番号の相手先を容易に想起しうるような形状等で表した
相手先識別シンボルを対応づけて登録し、発呼の際に
は、相手先の電話番号に対応させた相手先識別シンボル
を表示するようにしたので、相手先の確認がしやすくな
る。このため、誤入力の検出が容易にできる。
【0092】また、相手先情報登録手段を設けたので、
電話番号等の相手先特定情報に相手先識別シンボルを対
応づけて登録することができる。特に、使用者が相手先
識別シンボルを作成できるようにすることで、使用者自
身が真に相手先を識別しやすい図形等を相手先識別シン
ボルとすることができる。このように、使用者自ら作成
した相手先識別シンボルを表示することによって、相手
先の確認がより一層しやすくなる。
【0093】また、図形などのペン入力パターンを入力
させ、そのペン入力パターンに基づいて発呼先の電話番
号を特定できるようにしたので、簡便かつ短時間で相手
先の電話番号を指定することができる。
【0094】また、ペン入力型電話器などの非常に小型
の表示部に、電話番号という数文字列を表示させるとそ
の表示内容が確認しにくいような場合でも、図形等で表
現可能な相手先識別シンボルを表示するようにしたの
で、相手先の確認がしやすくなり、ひいては誤入力の検
出をしやすくなる。
【0095】また、過去に発呼されたことがない電話番
号が入力された場合に警告を発し、発呼してもよいかど
うかの確認を求めるようにしたので、電話番号の誤入力
を検出することができ、間違い電話を防止することがで
きる。
【0096】また、上記発明において発呼回数が所定数
に達していないときのみ警告を発するようにしたので、
間違って発呼したことにより登録された電話番号に対し
て更に発呼を行う際にも警告を発するようにすることが
できる。例えば、所定数を2回と設定しておくことによ
り、同じ間違った相手先への間違い電話を未然に防止す
ることができる。
【0097】また、入力された電話番号が過去に発呼さ
れていない場合、その入力は誤りである可能性があると
判断し、その入力された電話番号と類似する過去に発呼
した電話番号を提示するようにし、使用者にその提示し
た選択候補の中から選択できるようにしたので、入力電
話番号が実際に間違っていた場合は、提示された選択候
補の中から正しい電話番号を選択すればよくなる。すな
わち、正しい電話番号を最初から全桁入力し直させなく
てもよいので簡便である。
【0098】更に、入力電話番号を過去電話番号として
記憶する際に、一連の処理の流れとして文字、図形等に
より形成される相手先識別シンボル又は短縮番号の少な
くとも一方を入力させ入力電話番号と共に記憶できるよ
うにしたので、登録モードに切り替えて相手先識別シン
ボル等を登録する処理を別途行わなくてもよく便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電話器の一実施の形態である携
帯電話器の外観図である。
【図2】 本発明に係る電話器の一実施の形態を示した
ブロック構成図である。
【図3】 実施の形態1におけるメモリに記憶されてい
る相手先情報データベースの各構成を示した図である。
【図4】 実施の形態1における電話番号入力方法を示
したフローチャートである。
【図5】 実施の形態2における電話番号入力方法の登
録モード処理を示したフローチャートである。
【図6】 本発明に係る電話器の一実施の形態であるペ
ン型電話器の外観図である。
【図7】 実施の形態3におけるペン入力パターンデー
タベースの内容例を示した概略図である。
【図8】 実施の形態3の電話番号入力方法における電
話番号または短縮電話番号の受付に対応する処理を示し
たフローチャートである。
【図9】 実施の形態3におけるペン型電話器の表示部
への表示例を示した図である。
【図10】 実施の形態3におけるメモリに記憶されて
いる相手先情報データベースの各構成を示した図であ
る。
【図11】 実施の形態4の電話番号入力方法における
電話番号の受付処理を示したフローチャートである。
【図12】 実施の形態4の電話番号入力方法における
相手先識別シンボル及び短縮電話番号の受付処理を示し
たフローチャートである。
【図13】 実施の形態5における電話番号入力方法を
示したフローチャートである。
【図14】 実施の形態5において携帯電話器に警告メ
ッセージを表示した例を示した図である。
【図15】 実施の形態7における電話番号入力方法を
示したフローチャートである。
【図16】 実施の形態8における電話番号入力方法に
おいて電話番号等をデータベースに登録する際の処理を
示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話器、2 電源スイッチ、3,27 スピー
カ、4,28 マイク、5,29 確定ボタン、6,3
0 取消ボタン、7 短縮Aボタン、8 オフフックボ
タン、9,31 表示部、11 電話器、12 入力
部、13 スピーカ、14 マイク、15 通信制御
部、16 表示部、17 メモリ、18 制御部、21
短縮電話番号データベース、22 電話番号データベ
ース、23相手先識別シンボルデータベース、24 ペ
ン入力パターンデータベース、25ペン型電話器、26
電源・モードスイッチ、32 トラックボール。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼の際に電話番号又は短縮番号などの
    相手先特定情報を入力させることによって発呼先の電話
    番号を直接又は間接的に入力させる電話番号入力方法に
    おいて、 相手先特定情報を入力させる相手先入力ステップと、 電話番号を文字、図形等により形成される相手先識別シ
    ンボルと対応させて登録した相手先情報データベースを
    照合することによって、入力された相手先特定情報に対
    応する相手先識別シンボルを検索する検索ステップと、 検索した相手先識別シンボルを表示する表示ステップ
    と、 を含むことを特徴とする電話番号入力方法。
  2. 【請求項2】 相手先の電話番号を含む相手先特定情報
    を、文字、図形等により形成される相手先識別シンボル
    に対応させて格納する相手先情報データベースと、 相手先特定情報を入力させる相手先入力制御手段と、 入力された相手先特定情報に基づき前記相手先情報デー
    タベースを検索することによってその相手先特定情報に
    対応する相手先識別シンボルを表示する表示制御手段
    と、 を有することを特徴とする電話器。
  3. 【請求項3】 入力した相手先特定情報に、予め用意さ
    れている相手先識別シンボルを対応させて前記相手先情
    報データベースに登録する相手先情報登録手段を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の電話器。
  4. 【請求項4】 文字、図形等を入力するためのシンボル
    入力制御手段を有することを特徴とする請求項3記載の
    電話器。
  5. 【請求項5】 文字、図形等により形成されるペン入力
    パターンデータを格納したデータベースの中から、ペン
    型入力部位を移動させることにより入力された移動軌跡
    に該当するペン入力パターンデータを特定するペン入力
    パターン認識ステップと、 ペン入力パターンデータに電話番号を対応させて格納し
    ているデータベースの中から、前記ペン入力パターン認
    識ステップにおいて特定したペン入力パターンデータに
    対応した電話番号を検索する電話番号検索ステップと、 を含み、入力されたペン入力パターンに基づいて発呼先
    の電話番号を特定することを特徴とする電話番号入力方
    法。
  6. 【請求項6】 ペン入力パターンデータに文字、図形等
    により形成される相手先識別シンボルを対応させて格納
    しているデータベースの中から、前記ペン入力パターン
    認識ステップにおいて特定したペン入力パターンデータ
    に対応した相手先識別シンボルを検索する相手先識別シ
    ンボル検索ステップと、 検索した相手先識別シンボルを表示する表示ステップ
    と、 を含むことを特徴とする請求項5記載の電話番号入力方
    法。
  7. 【請求項7】 ペン入力パターンデータに電話番号を対
    応させて格納する相手先情報データベースと、 ペン型入力部位の移動軌跡からペン入力パターンデータ
    を認識するペン入力パターンデータ認識手段と、 前記ペン入力パターンデータ認識手段が認識したペン入
    力パターンデータに基づいて発呼先の電話番号を検索す
    る電話番号検索手段と、 を有し、入力されたペン入力パターンデータに基づいて
    発呼先の電話番号を特定することを特徴とするペン入力
    型電話器。
  8. 【請求項8】 前記相手先情報データベースは、電話番
    号に文字、図形等により形成される相手先識別シンボル
    とを対応させて格納し、 前記ペン入力パターンデータ認識手段が認識したペン入
    力パターンデータに基づいて特定された前記相手先識別
    シンボルを表示する表示制御手段を有することを特徴と
    する請求項7記載のペン入力型電話器。
  9. 【請求項9】 発呼の際の入力電話番号を過去の発呼の
    際に記憶しておいた過去電話番号と比較する電話番号比
    較ステップと、 比較した結果、前記入力電話番号と一致する前記過去電
    話番号がない場合に警告を行う警告ステップと、 を含むことを特徴とする電話番号入力方法。
  10. 【請求項10】 発呼の際に電話番号又は短縮番号など
    の相手先特定情報を入力させることによって電話番号を
    直接又は間接的に入力させる電話器において、 発呼された電話番号を記憶する過去電話番号記憶手段
    と、 入力された相手先特定情報に基づいて特定された入力電
    話番号で、前記過去電話番号記憶手段に記憶された過去
    電話番号を検索する電話番号検索手段と、 前記電話番号検索手段の検索結果に応じて警告を行う警
    告手段と、 を有することを特徴とする電話器。
  11. 【請求項11】 前記警告手段は、前記入力電話番号と
    一致する前記過去電話番号がない場合に警告を行うこと
    を特徴とする請求項10記載の電話器。
  12. 【請求項12】 前記過去電話番号記憶手段は、前記過
    去電話番号とともにそれぞれの発呼回数を記憶し、 前記警告手段は、前記入力電話番号と一致する前記過去
    電話番号の発呼回数が所定数に達していない場合に警告
    を行うことを特徴とする請求項10記載の電話器。
  13. 【請求項13】 発呼の際の入力電話番号を過去の発呼
    の際に記憶しておいた過去電話番号と比較する電話番号
    比較ステップと、 比較した結果、前記入力電話番号と一致する前記過去電
    話番号がない場合に、前記過去電話番号の中から前記入
    力電話番号と類似する電話番号を選択する電話番号選択
    ステップと、 選択した電話番号を表示する表示ステップと、 を含み、誤入力の可能性がある場合に選択候補を表示し
    て正しい発呼先を選択させることを特徴とする電話番号
    入力方法。
  14. 【請求項14】 前記入力電話番号を前記過去電話番号
    として記憶する際に、文字、図形等により形成される相
    手先識別シンボル又は短縮番号の少なくとも一方を入力
    させ前記入力電話番号と共に記憶できるようにしたこと
    を特徴とする請求項9又は13何れかに記載の電話番号
    入力方法。
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