JPH10209742A - 小型アンテナ - Google Patents
小型アンテナInfo
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- JPH10209742A JPH10209742A JP733097A JP733097A JPH10209742A JP H10209742 A JPH10209742 A JP H10209742A JP 733097 A JP733097 A JP 733097A JP 733097 A JP733097 A JP 733097A JP H10209742 A JPH10209742 A JP H10209742A
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- power supply
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- radiation conductor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産効率が高く、しかも誘電体ブロック表面
の導体パターンの寸法精度が高い、特性の安定した小型
アンテナを提供する。 【解決手段】 誘電体ブロック1の上面に放射導体3
が、下面に接地導体5および給電電極7が形成され、放
射導体3と給電電極7がスルーホール9で接続され、放
射導体3と接地導体5がスルーホール11で接続され、
放射導体3の一部が誘電体ブロック1の周面に連続して
形成されている小型アンテナで、誘電体ブロック1の周
面に接地導体5側を向いた傾斜面1aが形成され、この
傾斜面1aが放射導体3と接地導体5および給電電極7
とを区分する絶縁帯となっており、かつ傾斜面1aに給
電電極7のパッド部7aと接地導体5のパッド部5aと
が形成されているもの。下面側からの1回の露光で導体
パターンを形成できる。
の導体パターンの寸法精度が高い、特性の安定した小型
アンテナを提供する。 【解決手段】 誘電体ブロック1の上面に放射導体3
が、下面に接地導体5および給電電極7が形成され、放
射導体3と給電電極7がスルーホール9で接続され、放
射導体3と接地導体5がスルーホール11で接続され、
放射導体3の一部が誘電体ブロック1の周面に連続して
形成されている小型アンテナで、誘電体ブロック1の周
面に接地導体5側を向いた傾斜面1aが形成され、この
傾斜面1aが放射導体3と接地導体5および給電電極7
とを区分する絶縁帯となっており、かつ傾斜面1aに給
電電極7のパッド部7aと接地導体5のパッド部5aと
が形成されているもの。下面側からの1回の露光で導体
パターンを形成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの小
型携帯無線機器に内蔵される小型アンテナに関するもの
である。
型携帯無線機器に内蔵される小型アンテナに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】小型携帯無線機器に内蔵される小型アン
テナとしては従来、図12および図13に示すような逆
Fアンテナが知られている。このアンテナは、直方体型
の誘電体ブロック1の上面に放射導体3を、下面に接地
導体5および給電電極7を有している。放射導体3と給
電電極7は給電点でスルーホール9(給電導体)により
接続され、放射導体3と接地導体5は短絡点でスルーホ
ール11(短絡導体)により短絡されている。
テナとしては従来、図12および図13に示すような逆
Fアンテナが知られている。このアンテナは、直方体型
の誘電体ブロック1の上面に放射導体3を、下面に接地
導体5および給電電極7を有している。放射導体3と給
電電極7は給電点でスルーホール9(給電導体)により
接続され、放射導体3と接地導体5は短絡点でスルーホ
ール11(短絡導体)により短絡されている。
【0003】放射導体3の一部は誘電体ブロック1の周
面の一部(この例では給電点から遠い方の周面)にも連
続して形成されている。放射導体3を誘電体ブロック1
の上面から周面に連続して形成するのは、誘電体ブロッ
ク1の寸法を大きくすることなく放射導体3の寸法を大
きくして、共振長(λ/4√ε、εは誘電体の誘電率)
を長くする(共振周波数を低くする)ためである。また
誘電体ブロック1の周面には、給電電極7のパッド部7
aと接地導体5のパッド部5aとが形成されている。こ
れらのパッド部5a、7aは、このアンテナを回路基板
に表面実装する際に回路基板にはんだ付けする部分であ
る。
面の一部(この例では給電点から遠い方の周面)にも連
続して形成されている。放射導体3を誘電体ブロック1
の上面から周面に連続して形成するのは、誘電体ブロッ
ク1の寸法を大きくすることなく放射導体3の寸法を大
きくして、共振長(λ/4√ε、εは誘電体の誘電率)
を長くする(共振周波数を低くする)ためである。また
誘電体ブロック1の周面には、給電電極7のパッド部7
aと接地導体5のパッド部5aとが形成されている。こ
れらのパッド部5a、7aは、このアンテナを回路基板
に表面実装する際に回路基板にはんだ付けする部分であ
る。
【0004】このような小型アンテナは一般に次のよう
にして製造される。 誘電体ブロック1を所定の寸法に成形する(スルー
ホール用の孔も形成する)。 誘電体ブロック1の全面に無電解めっきにより(必
要に応じ電気めっきを併用して)銅被膜を形成する。 銅被膜の全面にポジ型エッチングレジストを塗布す
る。 エッチングレジストを銅被膜を残すパターンに露光
し、現像する。 銅被膜をエッチングする(放射導体3、接地導体
5、パッド部5a、給電電極7、パッド部7aおよびス
ルーホール9、11が残る)。 銅被膜の上のエッチングレジストを剥離する。
にして製造される。 誘電体ブロック1を所定の寸法に成形する(スルー
ホール用の孔も形成する)。 誘電体ブロック1の全面に無電解めっきにより(必
要に応じ電気めっきを併用して)銅被膜を形成する。 銅被膜の全面にポジ型エッチングレジストを塗布す
る。 エッチングレジストを銅被膜を残すパターンに露光
し、現像する。 銅被膜をエッチングする(放射導体3、接地導体
5、パッド部5a、給電電極7、パッド部7aおよびス
ルーホール9、11が残る)。 銅被膜の上のエッチングレジストを剥離する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のアンテ
ナを製造する場合には、所要の銅被膜パターンを得るた
めに図12に示すようにx方向、y方向、z方向からの
露光が必要であり、1回の露光の度に部品の位置合わせ
が必要である。したがって生産効率がわるいだけでな
く、位置合わせ誤差が銅被膜パターンの精度に影響を与
える。特にこの種のアンテナでは、誘電体ブロックの周
面に形成される放射導体の端縁が接地導体に近くなるた
め大きな静電容量を発生させることになり、この部分の
銅被膜パターンの精度がアンテナの特性インピーダンス
を大きくぱらつかせる原因となる。
ナを製造する場合には、所要の銅被膜パターンを得るた
めに図12に示すようにx方向、y方向、z方向からの
露光が必要であり、1回の露光の度に部品の位置合わせ
が必要である。したがって生産効率がわるいだけでな
く、位置合わせ誤差が銅被膜パターンの精度に影響を与
える。特にこの種のアンテナでは、誘電体ブロックの周
面に形成される放射導体の端縁が接地導体に近くなるた
め大きな静電容量を発生させることになり、この部分の
銅被膜パターンの精度がアンテナの特性インピーダンス
を大きくぱらつかせる原因となる。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、生産効率が高く、しかも誘電体ブロック表面の導体
パターンの寸法精度が高い小型アンテナを提供すること
にある。
み、生産効率が高く、しかも誘電体ブロック表面の導体
パターンの寸法精度が高い小型アンテナを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、誘電体ブロックの相対する二面の一方の面に
放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形成
され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体によ
り接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡導
体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体ブ
ロックの周面に連続して形成されている小型アンテナに
おいて、前記誘電体ブロックの周面に接地導体側または
放射導体側を向いた傾斜面または段差面が形成され、こ
の傾斜面または段差面が放射導体と接地導体および給電
電極とを区分する絶縁帯となっていることを特徴とする
ものである(請求項1)。
本発明は、誘電体ブロックの相対する二面の一方の面に
放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形成
され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体によ
り接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡導
体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体ブ
ロックの周面に連続して形成されている小型アンテナに
おいて、前記誘電体ブロックの周面に接地導体側または
放射導体側を向いた傾斜面または段差面が形成され、こ
の傾斜面または段差面が放射導体と接地導体および給電
電極とを区分する絶縁帯となっていることを特徴とする
ものである(請求項1)。
【0008】このような構成すると、接地導体側からの
1回の露光で所望のパターンを形成することが可能とな
り、生産効率が向上すると共に、導体パターンの寸法精
度を高くできる。
1回の露光で所望のパターンを形成することが可能とな
り、生産効率が向上すると共に、導体パターンの寸法精
度を高くできる。
【0009】本発明の小型アンテナは、さらに具体的に
は、前記誘電体ブロックの周面に接地導体側を向いた傾
斜面が形成され、この傾斜面が放射導体と接地導体およ
び給電電極とを区分する絶縁帯となっており、かつ前記
傾斜面に前記給電電極のパッド部と前記接地導体のパッ
ド部とが形成されていることを特徴とするものである
(請求項2)。
は、前記誘電体ブロックの周面に接地導体側を向いた傾
斜面が形成され、この傾斜面が放射導体と接地導体およ
び給電電極とを区分する絶縁帯となっており、かつ前記
傾斜面に前記給電電極のパッド部と前記接地導体のパッ
ド部とが形成されていることを特徴とするものである
(請求項2)。
【0010】このような構成すると、接地導体側からの
1回の露光で所望のパターンを形成することが可能とな
り、生産効率が向上すると共に、導体パターンの寸法精
度を高くできる。
1回の露光で所望のパターンを形成することが可能とな
り、生産効率が向上すると共に、導体パターンの寸法精
度を高くできる。
【0011】また本発明の小型アンテナは、前記誘電体
ブロックの周面に接地導体側を向いた段差面が形成さ
れ、この段差面が放射導体と接地導体および給電電極と
を区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差面と接地
導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と前記接地
導体のパッド部とが形成されている構成とすることもで
きる。(請求項3)。このような構成すると、接地導体
側からの1回の露光で所望のパターンを形成することが
可能となり、生産効率が向上すると共に、導体の寸法精
度を高くできる。
ブロックの周面に接地導体側を向いた段差面が形成さ
れ、この段差面が放射導体と接地導体および給電電極と
を区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差面と接地
導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と前記接地
導体のパッド部とが形成されている構成とすることもで
きる。(請求項3)。このような構成すると、接地導体
側からの1回の露光で所望のパターンを形成することが
可能となり、生産効率が向上すると共に、導体の寸法精
度を高くできる。
【0012】また本発明の小型アンテナは、前記誘電体
ブロックの周面に放射導体側を向いた段差面が形成さ
れ、この段差面が放射導体と接地導体および給電電極と
を区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差面と接地
導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と前記接地
導体のパッド部とが形成されている構成とすることもで
きる。(請求項4)。このような構成すると、放射導体
側および接地導体側からの露光で所望のパターンを形成
することが可能となり、生産効率が向上すると共に、導
体の寸法精度を高くできる。また回路基板へのはんだ付
けが容易になる。
ブロックの周面に放射導体側を向いた段差面が形成さ
れ、この段差面が放射導体と接地導体および給電電極と
を区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差面と接地
導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と前記接地
導体のパッド部とが形成されている構成とすることもで
きる。(請求項4)。このような構成すると、放射導体
側および接地導体側からの露光で所望のパターンを形成
することが可能となり、生産効率が向上すると共に、導
体の寸法精度を高くできる。また回路基板へのはんだ付
けが容易になる。
【0013】また本発明の小型アンテナは、前記誘電体
ブロックが、周面の接地導体面寄りに複数個の突出部を
有しており、この突出部の上面が放射導体側を向いた段
差面となっており、前記突出部の上面のレベルと接地導
体面の間の周面が、突出部の端面を除いて、接地導体側
を向いた傾斜面となっており、前記突出部の端面が接地
導体面と実質的に垂直になっており、前記段差面および
傾斜面が前記放射導体と接地導体および給電電極とを区
分する絶縁帯となっており、前記給電電極付近の突出部
の端面に給電電極のパッド部が形成され、それ以外の突
出部の端面に接地導体のパッド部が形成されている構成
とすることもできる(請求項5)。このような構成にす
ると、接地導体側および放射導体側からの露光で所望の
パターンを形成することが可能となり、生産効率が向上
すると共に、導体の寸法精度を高くできる。また回路基
板へのはんだ付けが容易になる。
ブロックが、周面の接地導体面寄りに複数個の突出部を
有しており、この突出部の上面が放射導体側を向いた段
差面となっており、前記突出部の上面のレベルと接地導
体面の間の周面が、突出部の端面を除いて、接地導体側
を向いた傾斜面となっており、前記突出部の端面が接地
導体面と実質的に垂直になっており、前記段差面および
傾斜面が前記放射導体と接地導体および給電電極とを区
分する絶縁帯となっており、前記給電電極付近の突出部
の端面に給電電極のパッド部が形成され、それ以外の突
出部の端面に接地導体のパッド部が形成されている構成
とすることもできる(請求項5)。このような構成にす
ると、接地導体側および放射導体側からの露光で所望の
パターンを形成することが可能となり、生産効率が向上
すると共に、導体の寸法精度を高くできる。また回路基
板へのはんだ付けが容易になる。
【0014】また本発明の小型アンテナは、前記誘電体
ブロックの4つの周面のうち3面に接地導体側を向いた
傾斜面または段差面が形成され、この傾斜面または段差
面が放射導体と接地導体とを区分する絶縁帯となってい
て、前記傾斜面に又は段差面と接地導体面の間の周面に
接地導体のパッド部が形成され、かつ前記3面以外の1
面に放射導体と接地導体を短絡する前記短絡導体が形成
され、この1面の一部に接地導体側を向いた導体のない
傾斜面および段差面が形成され、これによって前記給電
電極のパッド部が形成されている構成とすることもでき
る(請求項6)。このような構成でも、接地導体側から
の1回の露光で所望のパターンを形成することが可能と
なり、生産効率が向上すると共に、導体の寸法精度を高
くできる。
ブロックの4つの周面のうち3面に接地導体側を向いた
傾斜面または段差面が形成され、この傾斜面または段差
面が放射導体と接地導体とを区分する絶縁帯となってい
て、前記傾斜面に又は段差面と接地導体面の間の周面に
接地導体のパッド部が形成され、かつ前記3面以外の1
面に放射導体と接地導体を短絡する前記短絡導体が形成
され、この1面の一部に接地導体側を向いた導体のない
傾斜面および段差面が形成され、これによって前記給電
電極のパッド部が形成されている構成とすることもでき
る(請求項6)。このような構成でも、接地導体側から
の1回の露光で所望のパターンを形成することが可能と
なり、生産効率が向上すると共に、導体の寸法精度を高
くできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1(A)〜(F)は本発明の第1の実
施形態を示す(請求項1、2対応)。この小型アンテナ
は、誘電体ブロック1の上面に放射導体3を、下面に接
地導体5および給電電極7を有している。放射導体3と
給電電極7は給電点でスルーホール9(中実のスルース
タッドでも可)により接続され、放射導体3と接地導体
5は短絡点でスルーホール11(中実のスルースタッド
でも可)により短絡されている。放射導体3の一部は誘
電体ブロック1の周面にも連続して形成されている。
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1(A)〜(F)は本発明の第1の実
施形態を示す(請求項1、2対応)。この小型アンテナ
は、誘電体ブロック1の上面に放射導体3を、下面に接
地導体5および給電電極7を有している。放射導体3と
給電電極7は給電点でスルーホール9(中実のスルース
タッドでも可)により接続され、放射導体3と接地導体
5は短絡点でスルーホール11(中実のスルースタッド
でも可)により短絡されている。放射導体3の一部は誘
電体ブロック1の周面にも連続して形成されている。
【0016】以上は従来とほぼ同様であるが、この小型
アンテナの特徴は、誘電体ブロック1の周面に、接地導
体5側を向いた傾斜面1aが形成されており、この傾斜
面1aが放射導体3と接地導体5とを区分する絶縁帯と
なっていることと、この傾斜面1aに給電電極7のパッ
ド部7aと接地導体5のパッド部5aとが形成されてい
ることである。
アンテナの特徴は、誘電体ブロック1の周面に、接地導
体5側を向いた傾斜面1aが形成されており、この傾斜
面1aが放射導体3と接地導体5とを区分する絶縁帯と
なっていることと、この傾斜面1aに給電電極7のパッ
ド部7aと接地導体5のパッド部5aとが形成されてい
ることである。
【0017】この小型アンテナは図2または図3のよう
な方法で製造することができる。第2図の方法はポジ型
エッチングレジストを使用する場合である。この方法で
は、まず(A)のような誘電体ブロック1を液晶ポリマ
ー等により精密に成形する。この誘電体ブロック1は相
対する平行な二面(上面と下面)を有するほぼ平板状の
もので、給電点に相当する位置に孔9hが、短絡点に相
当する位置に孔11hが形成されているものである。こ
の点は従来と同様である。この誘電体ブロック1が従来
と異なる点は、周面の下部に、下面側を向いた傾斜面1
aが形成されていることである。
な方法で製造することができる。第2図の方法はポジ型
エッチングレジストを使用する場合である。この方法で
は、まず(A)のような誘電体ブロック1を液晶ポリマ
ー等により精密に成形する。この誘電体ブロック1は相
対する平行な二面(上面と下面)を有するほぼ平板状の
もので、給電点に相当する位置に孔9hが、短絡点に相
当する位置に孔11hが形成されているものである。こ
の点は従来と同様である。この誘電体ブロック1が従来
と異なる点は、周面の下部に、下面側を向いた傾斜面1
aが形成されていることである。
【0018】次に(B)の工程で、前記誘電体ブロック
1の全面に銅めっきを施して、銅被膜13を形成する。
このとき孔9h、11hの内面にも銅めっきが施され、
スルーホール9、11が形成される。次に(C)の工程
で、前記銅被膜13の全面にポジ型エッチングレジスト
15を塗布する。次に(D)の工程で、下面側に、接地
導体とそのパッド部および給電電極とそのパッド部を覆
うパターンのマスク17を配置し、下面に垂直な平行光
を当ててエッチングレジスト15を露光する。この露光
工程では、誘電体ブロック1の傾斜面1a上の、パッド
部以外の領域にあるエッチングレジスト15のみが露光
される。誘電体ブロック1の傾斜面1a以外の周面は一
般に抜き勾配を有しているが、この勾配はきわめて小さ
いため、当該周面上にあるエッチングレジスト15は実
質的に露光されない。
1の全面に銅めっきを施して、銅被膜13を形成する。
このとき孔9h、11hの内面にも銅めっきが施され、
スルーホール9、11が形成される。次に(C)の工程
で、前記銅被膜13の全面にポジ型エッチングレジスト
15を塗布する。次に(D)の工程で、下面側に、接地
導体とそのパッド部および給電電極とそのパッド部を覆
うパターンのマスク17を配置し、下面に垂直な平行光
を当ててエッチングレジスト15を露光する。この露光
工程では、誘電体ブロック1の傾斜面1a上の、パッド
部以外の領域にあるエッチングレジスト15のみが露光
される。誘電体ブロック1の傾斜面1a以外の周面は一
般に抜き勾配を有しているが、この勾配はきわめて小さ
いため、当該周面上にあるエッチングレジスト15は実
質的に露光されない。
【0019】次に(E)の工程で、エッチングレジスト
15の露光パターンを現像した後、露光された部分の銅
被膜をエッチングにより除去する。これにより誘電体ブ
ロック1の傾斜面1aが露出し、その部分が絶縁帯とな
って銅被膜が放射導体と接地導体とに区分される。その
後、残されたエッチングレジストを剥離すれば(F)の
ようなアンテナ(すなわち図1のアンテナ)が得られ
る。図2(F)において図1と同一部分には同一符号が
付してある。
15の露光パターンを現像した後、露光された部分の銅
被膜をエッチングにより除去する。これにより誘電体ブ
ロック1の傾斜面1aが露出し、その部分が絶縁帯とな
って銅被膜が放射導体と接地導体とに区分される。その
後、残されたエッチングレジストを剥離すれば(F)の
ようなアンテナ(すなわち図1のアンテナ)が得られ
る。図2(F)において図1と同一部分には同一符号が
付してある。
【0020】一方、図3の方法はネガ型めっきレジスト
を使用する場合である。この方法では、まず(A)のよ
うな誘電体ブロック1を成形する。これは図2の場合と
同じである。次に(B)の工程で、誘電体ブロック1の
全面にネガ型めっきレジスト19を塗布する。次に
(C)の工程で、下面側にマスク17を配置し、下面に
垂直な平行光を当てて、めっきレジスト19を露光す
る。この工程は図2の(D)と同じである。次に(D)
の工程で、めっきレジスト19の露光パターンを現像す
ると、誘電体ブロック1の傾斜面1aの、パッド部以外
の領域に露光されためっきレジスト19が残る。次に
(E)の工程で、銅めっきを施し、めっきレジスト19
以外の領域に銅被膜13を形成する。最後にめっきレジ
スト19を剥離すれば、(F)のようなアンテナ(すな
わち図1のアンテナ)が得られる。図3(F)において
図1と同一部分には同一符号が付してある。
を使用する場合である。この方法では、まず(A)のよ
うな誘電体ブロック1を成形する。これは図2の場合と
同じである。次に(B)の工程で、誘電体ブロック1の
全面にネガ型めっきレジスト19を塗布する。次に
(C)の工程で、下面側にマスク17を配置し、下面に
垂直な平行光を当てて、めっきレジスト19を露光す
る。この工程は図2の(D)と同じである。次に(D)
の工程で、めっきレジスト19の露光パターンを現像す
ると、誘電体ブロック1の傾斜面1aの、パッド部以外
の領域に露光されためっきレジスト19が残る。次に
(E)の工程で、銅めっきを施し、めっきレジスト19
以外の領域に銅被膜13を形成する。最後にめっきレジ
スト19を剥離すれば、(F)のようなアンテナ(すな
わち図1のアンテナ)が得られる。図3(F)において
図1と同一部分には同一符号が付してある。
【0021】以上の説明から明らかなように、この実施
形態の小型アンテナは、一方向、片面からの露光のみで
所要の導体パターンを形成できるため、生産効率が高
く、かつ1回の位置決めのみで露光が完了するため、導
体パターンの寸法精度が高く、安定した特性を得ること
ができる。
形態の小型アンテナは、一方向、片面からの露光のみで
所要の導体パターンを形成できるため、生産効率が高
く、かつ1回の位置決めのみで露光が完了するため、導
体パターンの寸法精度が高く、安定した特性を得ること
ができる。
【0022】〔実施形態2〕図4(A)〜(F)は本発
明の第2の実施形態を示す(請求項1、2対応)。この
小型アンテナは、全体が細長い形態で、接地導体5のパ
ッド部5aが接地導体5の両側に全長にわたって形成さ
れ、かつ給電電極7のパッド部7aも給電電極7の両側
に形成されている点が図1のアンテナと異なっている。
それ以外は図1のアンテナと実質的に同じであるので、
図1と同一部分には同一符号を付してある。本発明の小
型アンテナは、小型携帯無線機器内の収容スペースに応
じてこのような形にすることもできる。このアンテナの
場合は、接地導体5のパッド部5aの回路基板へのはん
だ付けは長手方向のどの位置で行ってもよい。
明の第2の実施形態を示す(請求項1、2対応)。この
小型アンテナは、全体が細長い形態で、接地導体5のパ
ッド部5aが接地導体5の両側に全長にわたって形成さ
れ、かつ給電電極7のパッド部7aも給電電極7の両側
に形成されている点が図1のアンテナと異なっている。
それ以外は図1のアンテナと実質的に同じであるので、
図1と同一部分には同一符号を付してある。本発明の小
型アンテナは、小型携帯無線機器内の収容スペースに応
じてこのような形にすることもできる。このアンテナの
場合は、接地導体5のパッド部5aの回路基板へのはん
だ付けは長手方向のどの位置で行ってもよい。
【0023】〔実施形態3〕図5(A)〜(G)は本発
明の第3の実施形態を示す(請求項1、2対応)。この
小型アンテナも図4のアンテナのように細長い形態であ
るが、図4のものと異なる点は、放射導体3にほぼL字
型の切込み21が形成されていることである。この切込
み21は、給電用のスルーホール9から放射導体3の末
端までの距離を長くして共振周波数を調整するために設
けられるものである。
明の第3の実施形態を示す(請求項1、2対応)。この
小型アンテナも図4のアンテナのように細長い形態であ
るが、図4のものと異なる点は、放射導体3にほぼL字
型の切込み21が形成されていることである。この切込
み21は、給電用のスルーホール9から放射導体3の末
端までの距離を長くして共振周波数を調整するために設
けられるものである。
【0024】このアンテナの場合は、誘電体ブロック1
の上面の放射導体3に切込み21のパターンを形成する
ため、上面側からの露光も必要となるが、上面側からの
露光は、接地導体5および給電電極7のパターンを形成
する下面側からの露光と方向としては同じであるため、
露光のための部品の位置決めは1回でよく、導体パター
ンの寸法精度は実施形態1、2のものと同じにできる。
の上面の放射導体3に切込み21のパターンを形成する
ため、上面側からの露光も必要となるが、上面側からの
露光は、接地導体5および給電電極7のパターンを形成
する下面側からの露光と方向としては同じであるため、
露光のための部品の位置決めは1回でよく、導体パター
ンの寸法精度は実施形態1、2のものと同じにできる。
【0025】なお、上面側からの露光により、誘電体ブ
ロック1の周面に位置する放射導体3にも切込みを入れ
るため、切込み21の外端側は、図5(B)、(E)に
示すように、上面側を向いた傾斜面21aとなってい
る。この実施形態は図1のようなアンテナにも適用でき
ることは勿論である。
ロック1の周面に位置する放射導体3にも切込みを入れ
るため、切込み21の外端側は、図5(B)、(E)に
示すように、上面側を向いた傾斜面21aとなってい
る。この実施形態は図1のようなアンテナにも適用でき
ることは勿論である。
【0026】〔実施形態4〕図6(A)〜(F)は本発
明の第4の実施形態を示す(請求項1、3対応)。この
小型アンテナは、誘電体ブロック1の周面に、図1にお
ける傾斜面1aの代わりに、接地導体5側(下面側)を
向いた段差面1bを形成したものである。段差面1b上
には導体が形成されていない(下面側からの露光とエッ
チングにより除去されている)。このため段差面1bが
放射導体3と接地導体5および給電電極7とを区分する
絶縁帯となる。また段差面1bと接地導体5の面(下
面)との間の周面は、下面側からの露光のみでは導体が
エッチングされずに残るので、この部分の導体が給電電
極7のパッド部7aと接地導体5のパッド部5aとなっ
ている。
明の第4の実施形態を示す(請求項1、3対応)。この
小型アンテナは、誘電体ブロック1の周面に、図1にお
ける傾斜面1aの代わりに、接地導体5側(下面側)を
向いた段差面1bを形成したものである。段差面1b上
には導体が形成されていない(下面側からの露光とエッ
チングにより除去されている)。このため段差面1bが
放射導体3と接地導体5および給電電極7とを区分する
絶縁帯となる。また段差面1bと接地導体5の面(下
面)との間の周面は、下面側からの露光のみでは導体が
エッチングされずに残るので、この部分の導体が給電電
極7のパッド部7aと接地導体5のパッド部5aとなっ
ている。
【0027】上記以外の構成は図1のアンテナと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してある。このよ
うな構成でも図1のアンテナと同様な作用効果を得るこ
とができる。なおこの実施形態では、誘電体ブロック1
の下面の接地導体5と給電電極7を区分する絶縁帯は、
段差面1bと同じ平面にしたが、この絶縁帯は、両端が
段差面1bに達する傾斜面としてもよい。
あるので、同一部分には同一符号を付してある。このよ
うな構成でも図1のアンテナと同様な作用効果を得るこ
とができる。なおこの実施形態では、誘電体ブロック1
の下面の接地導体5と給電電極7を区分する絶縁帯は、
段差面1bと同じ平面にしたが、この絶縁帯は、両端が
段差面1bに達する傾斜面としてもよい。
【0028】〔実施形態5〕図7(A)〜(F)および
図8(A)、(B)は本発明の第5の実施形態を示す
(請求項1、4対応)。この小型アンテナは、図1にお
ける傾斜面1aの代わりに、放射導体3側(上面側)を
向いた段差面1cを形成したものである。段差面1c上
には導体が形成されていない(上面側からの露光とエッ
チングにより除去されている)。このため段差面1cが
放射導体3と接地導体5および給電電極7とを区分する
絶縁帯となる。また誘電体ブロック1の下面の、接地導
体5と給電電極7を区分する絶縁帯は、図8(A)、
(B)に示すように、両端が段差面1cに達する傾斜面
1dとなっている。この傾斜面1d上の導体は下面側か
らの露光とエッチングにより除去されている。
図8(A)、(B)は本発明の第5の実施形態を示す
(請求項1、4対応)。この小型アンテナは、図1にお
ける傾斜面1aの代わりに、放射導体3側(上面側)を
向いた段差面1cを形成したものである。段差面1c上
には導体が形成されていない(上面側からの露光とエッ
チングにより除去されている)。このため段差面1cが
放射導体3と接地導体5および給電電極7とを区分する
絶縁帯となる。また誘電体ブロック1の下面の、接地導
体5と給電電極7を区分する絶縁帯は、図8(A)、
(B)に示すように、両端が段差面1cに達する傾斜面
1dとなっている。この傾斜面1d上の導体は下面側か
らの露光とエッチングにより除去されている。
【0029】したがって、このアンテナを製造する場合
には、上面側からの露光と下面側からの露光が必要とな
るが、これらの露光は方向としては同じであるので、実
施形態3の場合と同様、露光のための部品の位置決めは
1回でよく、導体パターンの寸法精度は実施形態1のも
のと同じにできる。また段差面1cと接地導体5の面
(下面)との間の周面は、上面側および下面側からの露
光のみでは導体がエッチングされずに残るので、この部
分の導体が給電電極7のパッド部7aと接地導体5のパ
ッド部5aとなる。
には、上面側からの露光と下面側からの露光が必要とな
るが、これらの露光は方向としては同じであるので、実
施形態3の場合と同様、露光のための部品の位置決めは
1回でよく、導体パターンの寸法精度は実施形態1のも
のと同じにできる。また段差面1cと接地導体5の面
(下面)との間の周面は、上面側および下面側からの露
光のみでは導体がエッチングされずに残るので、この部
分の導体が給電電極7のパッド部7aと接地導体5のパ
ッド部5aとなる。
【0030】この実施形態のアンテナは、上面から見
て、パッド部5a、7aが放射導体3の輪郭の外側に出
るので、回路基板とのはんだ付けを通常の電子部品と同
様に容易に行うことができ、かつはんだ付けの良否の判
定がしやすいという利点がある。上記以外の構成は図1
のアンテナと同様であるので、同一部分には同一符号を
付してある。このような構成でも図1のアンテナと同様
な作用効果を得ることができる。
て、パッド部5a、7aが放射導体3の輪郭の外側に出
るので、回路基板とのはんだ付けを通常の電子部品と同
様に容易に行うことができ、かつはんだ付けの良否の判
定がしやすいという利点がある。上記以外の構成は図1
のアンテナと同様であるので、同一部分には同一符号を
付してある。このような構成でも図1のアンテナと同様
な作用効果を得ることができる。
【0031】〔実施形態6〕図9(A)〜(F)は本発
明の第6の実施形態を示す(請求項1、5対応)。この
小型アンテナは、誘電体ブロック1の上面に放射導体3
を、下面に接地導体5および給電電極7を有している。
放射導体3と給電電極7は給電点でスルーホール9(中
実のスルースタッドでも可)により接続され、放射導体
3と接地導体5は短絡点でスルーホール11(中実のス
ルースタッドでも可)により短絡されている。放射導体
3の一部は誘電体ブロック1の周面にも連続して形成さ
れている。
明の第6の実施形態を示す(請求項1、5対応)。この
小型アンテナは、誘電体ブロック1の上面に放射導体3
を、下面に接地導体5および給電電極7を有している。
放射導体3と給電電極7は給電点でスルーホール9(中
実のスルースタッドでも可)により接続され、放射導体
3と接地導体5は短絡点でスルーホール11(中実のス
ルースタッドでも可)により短絡されている。放射導体
3の一部は誘電体ブロック1の周面にも連続して形成さ
れている。
【0032】以上は従来とほぼ同様であるが、この小型
アンテナの誘電体ブロック1は、周面の下部に複数個
(図示の例では4個)の突出部23を有している。この
突出部23の上面は放射導体3側を向いた段差面1cと
なっている。また突出部23の上面のレベルから接地導
体5の面までの周面は、突出部23の端面を除いて、接
地導体5側を向いた傾斜面1aとなっている。突出部2
3の端面は接地導体5の面に対して実質的に垂直であ
る。前記傾斜面1aおよび段差面1cには導体が形成さ
れていない。つまり傾斜面1aと段差面1cが放射導体
3と接地導体5および給電電極7とを区分する絶縁帯と
なっている。また給電電極7付近の突出部23の端面に
は給電電極7のパッド部7aが形成され、それ以外の突
出部23の端面には接地導体5のパッド部5aが形成さ
れている。
アンテナの誘電体ブロック1は、周面の下部に複数個
(図示の例では4個)の突出部23を有している。この
突出部23の上面は放射導体3側を向いた段差面1cと
なっている。また突出部23の上面のレベルから接地導
体5の面までの周面は、突出部23の端面を除いて、接
地導体5側を向いた傾斜面1aとなっている。突出部2
3の端面は接地導体5の面に対して実質的に垂直であ
る。前記傾斜面1aおよび段差面1cには導体が形成さ
れていない。つまり傾斜面1aと段差面1cが放射導体
3と接地導体5および給電電極7とを区分する絶縁帯と
なっている。また給電電極7付近の突出部23の端面に
は給電電極7のパッド部7aが形成され、それ以外の突
出部23の端面には接地導体5のパッド部5aが形成さ
れている。
【0033】このアンテナを製造する場合には、露光は
上面側からと下面側からだけでよく、実施形態3および
5の場合と同様、露光のための部品の位置決めが1回で
よいので、導体パターンの寸法精度は実施形態1のもの
と同じにできる。またこの実施形態のアンテナは、上面
から見て、パッド部5a、7aが放射導体3の輪郭の外
側に出ているので、回路基板とのはんだ付けを通常の電
子部品と同様に容易に行うことができ、かつはんだ付け
の良否の判定がしやすいという利点がある。この実施形
態のような構成でも図1のアンテナと同様な作用効果を
得ることができる。
上面側からと下面側からだけでよく、実施形態3および
5の場合と同様、露光のための部品の位置決めが1回で
よいので、導体パターンの寸法精度は実施形態1のもの
と同じにできる。またこの実施形態のアンテナは、上面
から見て、パッド部5a、7aが放射導体3の輪郭の外
側に出ているので、回路基板とのはんだ付けを通常の電
子部品と同様に容易に行うことができ、かつはんだ付け
の良否の判定がしやすいという利点がある。この実施形
態のような構成でも図1のアンテナと同様な作用効果を
得ることができる。
【0034】〔実施形態7〕図10(A)〜(F)およ
び図11(A)、(B)は本発明の第7の実施形態を示
す(請求項1、6対応)。この小型アンテナは、誘電体
ブロック1の4つの周面のうち3面に接地導体5側を向
いた傾斜面1aが形成され、この傾斜面1aが放射導体
3と接地導体5とを区分する絶縁帯となっていて、前記
傾斜面1aに接地導体5のパッド部5aが形成され、か
つ前記3面以外の1面に放射導体3と接地導体5を短絡
する短絡導体25が形成され、この1面の下部中央部に
接地導体5側を向いた導体のない傾斜面1aが形成さ
れ、この傾斜面1aに給電電極7のパッド部7aが形成
されているものである。このアンテナの場合は図1にお
ける短絡用スルーホール11は不要である。上記以外の
構成は図1のアンテナと同じであるので、同一部分には
同一符号を付してある。
び図11(A)、(B)は本発明の第7の実施形態を示
す(請求項1、6対応)。この小型アンテナは、誘電体
ブロック1の4つの周面のうち3面に接地導体5側を向
いた傾斜面1aが形成され、この傾斜面1aが放射導体
3と接地導体5とを区分する絶縁帯となっていて、前記
傾斜面1aに接地導体5のパッド部5aが形成され、か
つ前記3面以外の1面に放射導体3と接地導体5を短絡
する短絡導体25が形成され、この1面の下部中央部に
接地導体5側を向いた導体のない傾斜面1aが形成さ
れ、この傾斜面1aに給電電極7のパッド部7aが形成
されているものである。このアンテナの場合は図1にお
ける短絡用スルーホール11は不要である。上記以外の
構成は図1のアンテナと同じであるので、同一部分には
同一符号を付してある。
【0035】このような構成でも図1のアンテナと同様
な作用効果を得ることができる。なお、このタイプの小
型アンテナの場合も、傾斜面1aの代わりに、下向きの
段差面(図6)または上向きの段差面(図7)にするこ
とも可能であり、また傾斜面と段差面を併用することも
可能である。また図9のように誘電体ブロックに突出部
を形成した構成とすることも可能である。
な作用効果を得ることができる。なお、このタイプの小
型アンテナの場合も、傾斜面1aの代わりに、下向きの
段差面(図6)または上向きの段差面(図7)にするこ
とも可能であり、また傾斜面と段差面を併用することも
可能である。また図9のように誘電体ブロックに突出部
を形成した構成とすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る小型ア
ンテナは、導体パターンを形成する際に露光のための位
置決めが1回で済むため、導体パターンの寸法精度が高
く、バラツキの少ない安定した特性が得られると共に、
生産効率が高く、製造コストを低減できるという利点が
ある。
ンテナは、導体パターンを形成する際に露光のための位
置決めが1回で済むため、導体パターンの寸法精度が高
く、バラツキの少ない安定した特性が得られると共に、
生産効率が高く、製造コストを低減できるという利点が
ある。
【図1】 本発明に係る小型アンテナの第1の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
【図2】 (A)〜(F)は図1の小型アンテナの製造
方法の一例を工程順に示す斜視図。
方法の一例を工程順に示す斜視図。
【図3】 (A)〜(F)は図1の小型アンテナの製造
方法の他の例を工程順に示す斜視図。
方法の他の例を工程順に示す斜視図。
【図4】 本発明に係る小型アンテナの第2の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
【図5】 本発明に係る小型アンテナの第3の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は(B)のE−E線断
面図、(F)は右側面図、(G)は底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は(B)のE−E線断
面図、(F)は右側面図、(G)は底面図。
【図6】 本発明に係る小型アンテナの第4の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
【図7】 本発明に係る小型アンテナの第5の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
【図8】 (A)は図7(C)のA−A線における断面
図、(B)は図7(E)のB−B線における断面図。
図、(B)は図7(E)のB−B線における断面図。
【図9】 本発明に係る小型アンテナの第6の実施形態
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正
面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は
底面図。
【図10】 本発明に係る小型アンテナの第7の実施形
態を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は
正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)
は底面図。
態を示す、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は
正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)
は底面図。
【図11】 (A)は図10(E)のA−A線における
断面図、(B)は図10(E)のB−B線における断面
図。
断面図、(B)は図10(E)のB−B線における断面
図。
【図12】 従来の小型アンテナを示す斜視図。
【図13】 図12の小型アンテナの、(A)は背面
図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は左側面
図、(E)は右側面図、(F)は底面図。
図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は左側面
図、(E)は右側面図、(F)は底面図。
1:誘電体ブロック 1a:傾斜面 1b:下向きの段差面 1c:上向きの段差面 3:放射導体 5:接地導体 5a:パッド部 7:給電電極 7a:パッド部 9:給電用のスルーホール 11:接地用のスルーホール 23:突出部 25:短絡導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根岸 邦夫 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックの周面に接地導体側または放射導体
側を向いた傾斜面または段差面が形成され、この傾斜面
または段差面が放射導体と接地導体および給電電極とを
区分する絶縁帯となっていることを特徴とする小型アン
テナ。 - 【請求項2】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックの周面に接地導体側を向いた傾斜面
が形成され、この傾斜面が放射導体と接地導体および給
電電極とを区分する絶縁帯となっており、かつ前記傾斜
面に前記給電電極のパッド部と前記接地導体のパッド部
とが形成されていることを特徴とする小型アンテナ。 - 【請求項3】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックの周面に接地導体側を向いた段差面
が形成され、この段差面が放射導体と接地導体および給
電電極とを区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差
面と接地導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と
前記接地導体のパッド部とが形成されていることを特徴
とする小型アンテナ。 - 【請求項4】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックの周面に放射導体側を向いた段差面
が形成され、この段差面が放射導体と接地導体および給
電電極とを区分する絶縁帯となっており、かつ前記段差
面と接地導体面の間の周面に前記給電電極のパッド部と
前記接地導体のパッド部とが形成されていることを特徴
とする小型アンテナ。 - 【請求項5】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックは、周面の接地導体面寄りに複数個
の突出部を有しており、この突出部の上面が放射導体側
を向いた段差面となっており、前記突出部の上面のレベ
ルと接地導体面の間の周面が、突出部の端面を除いて、
接地導体側を向いた傾斜面となっており、前記突出部の
端面が接地導体面と実質的に垂直になっており、前記段
差面および傾斜面が前記放射導体と接地導体および給電
電極とを区分する絶縁帯となっており、前記給電電極付
近の突出部の端面に給電電極のパッド部が形成され、そ
れ以外の突出部の端面に接地導体のパッド部が形成され
ていることを特徴とする小型アンテナ。 - 【請求項6】誘電体ブロックの相対する二面の一方の面
に放射導体が、他方の面に接地導体および給電電極が形
成され、前記放射導体と給電電極が給電点で給電導体に
より接続され、前記放射導体と接地導体が短絡部で短絡
導体により接続され、前記放射導体の一部が前記誘電体
ブロックの周面に連続して形成されている小型アンテナ
において、 前記誘電体ブロックの4つの周面のうち3面に接地導体
側を向いた傾斜面または段差面が形成され、この傾斜面
または段差面が放射導体と接地導体とを区分する絶縁帯
となっていて、前記傾斜面に又は段差面と接地導体面の
間の周面に接地導体のパッド部が形成され、かつ前記3
面以外の1面に放射導体と接地導体を短絡する前記短絡
導体が形成され、この1面の一部に接地導体側を向いた
導体のない傾斜面および段差面が形成され、これによっ
て前記給電電極のパッド部が形成されていることを特徴
とする小型アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP733097A JPH10209742A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 小型アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP733097A JPH10209742A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 小型アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10209742A true JPH10209742A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11662958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP733097A Pending JPH10209742A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 小型アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10209742A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217477A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Mitsumi Electric Co Ltd | アンテナ装置 |
JP2008125036A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Tdk Corp | アンテナ装置及びそれを用いたアンテナ実装基板 |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP733097A patent/JPH10209742A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217477A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Mitsumi Electric Co Ltd | アンテナ装置 |
JP2008125036A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Tdk Corp | アンテナ装置及びそれを用いたアンテナ実装基板 |
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