JPH10209326A - ボールグリッドアレイ及びその製造方法 - Google Patents
ボールグリッドアレイ及びその製造方法Info
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- JPH10209326A JPH10209326A JP1126697A JP1126697A JPH10209326A JP H10209326 A JPH10209326 A JP H10209326A JP 1126697 A JP1126697 A JP 1126697A JP 1126697 A JP1126697 A JP 1126697A JP H10209326 A JPH10209326 A JP H10209326A
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- solder ball
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- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
- H05K3/341—Surface mounted components
- H05K3/3431—Leadless components
- H05K3/3436—Leadless components having an array of bottom contacts, e.g. pad grid array or ball grid array components
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- H05K3/3478—Applying solder preforms; Transferring prefabricated solder patterns
Landscapes
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半田ボール用パッドに1個の半田ボールが接
合されたボールグリッドアレイをプリント基板に実装し
た際、半田ボールは共晶半田層を介してプリント基板に
接合され、プリント配線基板は電子機器等に組み込まれ
る。この電子機器が温度変化の激しい環境下に置かれる
と、ボールグリッドアレイを構成するセラミック基板と
樹脂製プリント基板とは熱膨張係数が異なるため、共晶
半田層に大きな剪断応力が作用し、そのため共晶半田層
に亀裂が生じる場合があった。 【解決手段】 ボールグリッドアレイ10を構成するセ
ラミック基板11の半田ボール用パッド13上に、半田
ボール用パッド13径より小さな直径の第1の半田ボー
ル14を第1の共晶半田層15を介して接合し、さらに
第1の半田ボール14に重ねて第1の半田ボール14よ
り大きな直径の第2の半田ボール16を第2の共晶半田
層17を介して接合させる。
合されたボールグリッドアレイをプリント基板に実装し
た際、半田ボールは共晶半田層を介してプリント基板に
接合され、プリント配線基板は電子機器等に組み込まれ
る。この電子機器が温度変化の激しい環境下に置かれる
と、ボールグリッドアレイを構成するセラミック基板と
樹脂製プリント基板とは熱膨張係数が異なるため、共晶
半田層に大きな剪断応力が作用し、そのため共晶半田層
に亀裂が生じる場合があった。 【解決手段】 ボールグリッドアレイ10を構成するセ
ラミック基板11の半田ボール用パッド13上に、半田
ボール用パッド13径より小さな直径の第1の半田ボー
ル14を第1の共晶半田層15を介して接合し、さらに
第1の半田ボール14に重ねて第1の半田ボール14よ
り大きな直径の第2の半田ボール16を第2の共晶半田
層17を介して接合させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールグリッドアレ
イ及びその製造方法に関し、より詳細には半田ボールを
介してマザーボードとの接続を行う外部接続端子構造を
有するボールグリッドアレイ及びその製造方法に関す
る。
イ及びその製造方法に関し、より詳細には半田ボールを
介してマザーボードとの接続を行う外部接続端子構造を
有するボールグリッドアレイ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子を保護すると同時に、マザー
ボード上に形成された配線との容易な接続を図るため
に、前記半導体素子は種々のパッケージに実装される。
該パッケージの中でも、セラミックパッケージは熱伝導
性、耐湿性、耐熱性等に優れるために信頼性が高く、多
くの分野で使用されている。
ボード上に形成された配線との容易な接続を図るため
に、前記半導体素子は種々のパッケージに実装される。
該パッケージの中でも、セラミックパッケージは熱伝導
性、耐湿性、耐熱性等に優れるために信頼性が高く、多
くの分野で使用されている。
【0003】近年、半導体素子の高集積化に伴い、前記
半導体素子の外部接続用端子の数も急激に増大してきて
おり、このため、前記セラミックパッケージを構成する
セラミック基板上の外部接続用端子の数も増大してきて
いる。一方、前記セラミック基板自体にはさらなる小型
化が要求されている。
半導体素子の外部接続用端子の数も急激に増大してきて
おり、このため、前記セラミックパッケージを構成する
セラミック基板上の外部接続用端子の数も増大してきて
いる。一方、前記セラミック基板自体にはさらなる小型
化が要求されている。
【0004】外部接続用端子がマトリクス状あるいはア
レイ状に配置されたセラミック製のボールグリッドアレ
イ(Ball Grid Array)は、このセラミック基板の小型
化、多ピン化に対応できるものであるため、最近盛んに
用いられるようになってきている。
レイ状に配置されたセラミック製のボールグリッドアレ
イ(Ball Grid Array)は、このセラミック基板の小型
化、多ピン化に対応できるものであるため、最近盛んに
用いられるようになってきている。
【0005】図4はフリップチップボンディングにより
半導体素子が実装された従来のボールグリッドアレイを
模式的に示した断面図である。
半導体素子が実装された従来のボールグリッドアレイを
模式的に示した断面図である。
【0006】ボールグリッドアレイ40を構成するセラ
ミック基板11の内部には、信号配線層、接地用導体
層、及び電源用導体層からなる内部導体層21が形成さ
れており、これら内部導体層21と図中下面のマザーボ
ード接続面18に形成された半田ボール用パッド13と
を接続するため、及び図中上面の半導体素子搭載面19
に形成された半導体接続用パッド22とを接続するため
にビアホール12a、12bが形成されている。ただ
し、内部導体層21(信号配線層)と全ての半導体接続
用パッド22とをビアホール12bを介して直接的に接
続しようとすると、内部導体層21を構成する信号配線
層のパターンが複雑化しすぎる。そこで、一部の半導体
接続用パッド22は、半導体接続用パッド22より延設
された表層電極24及びビアホール12bを介して内部
導体層21(信号配線層)に接続されている。
ミック基板11の内部には、信号配線層、接地用導体
層、及び電源用導体層からなる内部導体層21が形成さ
れており、これら内部導体層21と図中下面のマザーボ
ード接続面18に形成された半田ボール用パッド13と
を接続するため、及び図中上面の半導体素子搭載面19
に形成された半導体接続用パッド22とを接続するため
にビアホール12a、12bが形成されている。ただ
し、内部導体層21(信号配線層)と全ての半導体接続
用パッド22とをビアホール12bを介して直接的に接
続しようとすると、内部導体層21を構成する信号配線
層のパターンが複雑化しすぎる。そこで、一部の半導体
接続用パッド22は、半導体接続用パッド22より延設
された表層電極24及びビアホール12bを介して内部
導体層21(信号配線層)に接続されている。
【0007】また、半導体素子搭載面19に形成された
半導体接続用パッド22は、半田ボール25を介して半
導体素子23に形成された端子パッド26と接続されて
おり、マザーボード接続面18に形成された半田ボール
用パッド13にはマザーボード(図示せず)との接続を
図るための半田ボール27が共晶半田層28aにより接
合されている。セラミック基板11に実装された半導体
素子23は、その後樹脂等により被覆され、保護され
る。
半導体接続用パッド22は、半田ボール25を介して半
導体素子23に形成された端子パッド26と接続されて
おり、マザーボード接続面18に形成された半田ボール
用パッド13にはマザーボード(図示せず)との接続を
図るための半田ボール27が共晶半田層28aにより接
合されている。セラミック基板11に実装された半導体
素子23は、その後樹脂等により被覆され、保護され
る。
【0008】半田ボール用パッド13上に半田ボール2
7を接合する際には、半田ボール用パッド13に共晶半
田ペーストを印刷した後、半田ボール搭載機を使用して
半田ボール27を共晶半田ペースト層が形成された半田
ボール用パッド13上に載置し、リフローさせ、半田ボ
ール用パッド13上に共晶半田層28aを介して半田ボ
ール27を接合させる。
7を接合する際には、半田ボール用パッド13に共晶半
田ペーストを印刷した後、半田ボール搭載機を使用して
半田ボール27を共晶半田ペースト層が形成された半田
ボール用パッド13上に載置し、リフローさせ、半田ボ
ール用パッド13上に共晶半田層28aを介して半田ボ
ール27を接合させる。
【0009】半導体素子23が実装されたボールグリッ
ドアレイ40を、例えばマザーボードであるプリント基
板41(図5)に接続する際には、セラミック基板11
の半田ボール用パッド13に接合された半田ボール27
を、共晶半田ペーストが塗布されたプリント基板41の
外部接続用端子42(図5)に当接させ、リフローさせ
る。
ドアレイ40を、例えばマザーボードであるプリント基
板41(図5)に接続する際には、セラミック基板11
の半田ボール用パッド13に接合された半田ボール27
を、共晶半田ペーストが塗布されたプリント基板41の
外部接続用端子42(図5)に当接させ、リフローさせ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5は、プリント基板
41の外部接続用端子42に接合された半田ボール27
の近傍を模式的に示した部分拡大断面図である。
41の外部接続用端子42に接合された半田ボール27
の近傍を模式的に示した部分拡大断面図である。
【0011】図5に示したように、セラミック基板11
の半田ボール用パッド13に接合された半田ボール27
は、共晶半田層28b、及び外部接続用端子42を介し
てプリント基板41に接合されている。
の半田ボール用パッド13に接合された半田ボール27
は、共晶半田層28b、及び外部接続用端子42を介し
てプリント基板41に接合されている。
【0012】半導体素子23を搭載したボールグリッド
アレイ40は、上記形態でプリント基板41に実装さ
れ、種々の電子機器等に組み込まれるが、これら電子機
器は温度変化の激しい環境下に置かれる場合がある。こ
の場合、ボールグリッドアレイ40を構成するセラミッ
ク基板11と樹脂製のプリント基板41とは熱膨張係数
が大きく異なるため、半田ボール27と接合している共
晶半田層28a、28bにせん断応力が作用する。その
結果、共晶半田層28a、28bに塑性変形が生じ、共
晶半田層28a、28bに疲労による亀裂29が生じる
場合があるという課題があった。
アレイ40は、上記形態でプリント基板41に実装さ
れ、種々の電子機器等に組み込まれるが、これら電子機
器は温度変化の激しい環境下に置かれる場合がある。こ
の場合、ボールグリッドアレイ40を構成するセラミッ
ク基板11と樹脂製のプリント基板41とは熱膨張係数
が大きく異なるため、半田ボール27と接合している共
晶半田層28a、28bにせん断応力が作用する。その
結果、共晶半田層28a、28bに塑性変形が生じ、共
晶半田層28a、28bに疲労による亀裂29が生じる
場合があるという課題があった。
【0013】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、温度変化の激しい環境下に置かれた場合において
も、半田ボールと接合している共晶半田層に疲労による
亀裂が発生しにくい、耐久性及び信頼性に優れたボール
グリッドアレイ及びその製造方法を提供することを目的
としている。
り、温度変化の激しい環境下に置かれた場合において
も、半田ボールと接合している共晶半田層に疲労による
亀裂が発生しにくい、耐久性及び信頼性に優れたボール
グリッドアレイ及びその製造方法を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明に係るボールグリッドアレイ
(1)は、ボールグリッドアレイを構成する基板の半田
ボール用パッド上に、該半田ボール用パッド径より小さ
な直径の第1の半田ボールが第1の共晶半田を用いて接
合され、さらに前記第1の半田ボールに重ねて該第1の
半田ボールより大きな直径の第2の半田ボールが第2の
共晶半田を用いて接合されていることを特徴としてい
る。
達成するための本発明に係るボールグリッドアレイ
(1)は、ボールグリッドアレイを構成する基板の半田
ボール用パッド上に、該半田ボール用パッド径より小さ
な直径の第1の半田ボールが第1の共晶半田を用いて接
合され、さらに前記第1の半田ボールに重ねて該第1の
半田ボールより大きな直径の第2の半田ボールが第2の
共晶半田を用いて接合されていることを特徴としてい
る。
【0015】また、本発明に係るボールグリッドアレイ
(2)は、上記ボールグリッドアレイ(1)において、
前記半田ボール用パッド径に対する前記第1の半田ボー
ルの直径の割合が0.3〜0.6であることを特徴とし
ている。
(2)は、上記ボールグリッドアレイ(1)において、
前記半田ボール用パッド径に対する前記第1の半田ボー
ルの直径の割合が0.3〜0.6であることを特徴とし
ている。
【0016】上記ボールグリッドアレイ(1)又は
(2)によれば、前記半田ボール用パッド上に接合され
た小さな直径の前記第1の半田ボールの上に、通常の大
きさの前記第2の半田ボールが重ねて接合され、これら
により外部接続端子が構成されているため、半田ボール
用パッドに通常の大きさの半田ボールが1個接合された
従来の外部接続端子の構造と比べて、外部接続端子の高
さを高くとることができる。その結果、上記ボールグリ
ッドアレイ(1)又は(2)をプリント基板等に実装し
た際、温度変化の激しい環境下に置かれても、これら第
1及び第2の半田ボールと接合している第1及び第2の
共晶半田層に作用するせん断応力が減少し、前記共晶半
田層の疲労による亀裂の発生を防止することができる。
従って、耐久性及び信頼性に優れたボールグリッドアレ
イを提供することができる。
(2)によれば、前記半田ボール用パッド上に接合され
た小さな直径の前記第1の半田ボールの上に、通常の大
きさの前記第2の半田ボールが重ねて接合され、これら
により外部接続端子が構成されているため、半田ボール
用パッドに通常の大きさの半田ボールが1個接合された
従来の外部接続端子の構造と比べて、外部接続端子の高
さを高くとることができる。その結果、上記ボールグリ
ッドアレイ(1)又は(2)をプリント基板等に実装し
た際、温度変化の激しい環境下に置かれても、これら第
1及び第2の半田ボールと接合している第1及び第2の
共晶半田層に作用するせん断応力が減少し、前記共晶半
田層の疲労による亀裂の発生を防止することができる。
従って、耐久性及び信頼性に優れたボールグリッドアレ
イを提供することができる。
【0017】また、本発明に係るボールグリッドアレイ
(3)は、上記ボールグリッドアレイ(1)又は(2)
において、前記第2の半田ボールの直径に対する前記第
1の半田ボールの直径の割合が0.3〜0.6であるこ
とを特徴としている。
(3)は、上記ボールグリッドアレイ(1)又は(2)
において、前記第2の半田ボールの直径に対する前記第
1の半田ボールの直径の割合が0.3〜0.6であるこ
とを特徴としている。
【0018】上記ボールグリッドアレイ(3)によれ
ば、前記外部接続端子の高さが適切に設定されるため、
前記共晶半田層の疲労による亀裂の発生をより効果的に
防止することができる。
ば、前記外部接続端子の高さが適切に設定されるため、
前記共晶半田層の疲労による亀裂の発生をより効果的に
防止することができる。
【0019】また、本発明に係るボールグリッドアレイ
の製造方法は、上記ボールグリッドアレイ(1)〜
(3)のいずれかの製造方法であって、ボールグリッド
アレイを構成する基板の半田ボール用パッド上に第1の
共晶半田ペーストを印刷する第1の共晶半田ペースト印
刷工程と、第1の共晶半田ペースト層の上に第1の半田
ボールを載置した後リフローさせ、前記半田ボール用パ
ッド上に前記第1の半田ボールを接合させる第1の半田
ボール接合工程と、前記第1の半田ボールの頭頂部に研
磨処理を施す半田ボール研磨工程と、第2の半田ボール
の頭頂を含む部分に第2の共晶半田ペーストを印刷する
第2の共晶半田ペースト印刷工程と、第2の共晶半田ペ
ースト層が形成された前記第2の半田ボールを、前記第
1の半田ボールの上に載置した後リフローさせ、前記第
1の半田ボール上に前記第2の半田ボールを接合させる
第2の半田ボール接合工程とを含むことを特徴としてい
る。
の製造方法は、上記ボールグリッドアレイ(1)〜
(3)のいずれかの製造方法であって、ボールグリッド
アレイを構成する基板の半田ボール用パッド上に第1の
共晶半田ペーストを印刷する第1の共晶半田ペースト印
刷工程と、第1の共晶半田ペースト層の上に第1の半田
ボールを載置した後リフローさせ、前記半田ボール用パ
ッド上に前記第1の半田ボールを接合させる第1の半田
ボール接合工程と、前記第1の半田ボールの頭頂部に研
磨処理を施す半田ボール研磨工程と、第2の半田ボール
の頭頂を含む部分に第2の共晶半田ペーストを印刷する
第2の共晶半田ペースト印刷工程と、第2の共晶半田ペ
ースト層が形成された前記第2の半田ボールを、前記第
1の半田ボールの上に載置した後リフローさせ、前記第
1の半田ボール上に前記第2の半田ボールを接合させる
第2の半田ボール接合工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0020】上記ボールグリッドアレイの製造方法によ
れば、前記第1の共晶半田ペースト印刷工程及び前記第
1の半田ボール接合工程により、前記半田ボール用パッ
ドの上にしっかりと前記第1の半田ボールを接合、固定
した後、前記半田ボール研磨工程で前記第1の半田ボー
ルの頭頂部を研磨して、前記第2の半田ボールを載置、
接合し易くすることができる。そして、前記第2の半田
ボール接合工程により、研磨された前記第1の半田ボー
ルの頭頂部に、安定的に前記第2の半田ボールを載置、
接合することができる。従って、上記方法をとることに
より、容易に上記ボールグリッドアレイ(1)〜(3)
のいずれかを製造することができる。
れば、前記第1の共晶半田ペースト印刷工程及び前記第
1の半田ボール接合工程により、前記半田ボール用パッ
ドの上にしっかりと前記第1の半田ボールを接合、固定
した後、前記半田ボール研磨工程で前記第1の半田ボー
ルの頭頂部を研磨して、前記第2の半田ボールを載置、
接合し易くすることができる。そして、前記第2の半田
ボール接合工程により、研磨された前記第1の半田ボー
ルの頭頂部に、安定的に前記第2の半田ボールを載置、
接合することができる。従って、上記方法をとることに
より、容易に上記ボールグリッドアレイ(1)〜(3)
のいずれかを製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るボールグリッ
ドアレイ及びその製造方法の実施の形態を説明する。
ドアレイ及びその製造方法の実施の形態を説明する。
【0022】図1は、実施の形態に係るボールグリッド
アレイにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部分
拡大断面図である。実施の形態に係るボールグリッドア
レイは、半田ボール用パッド上に接合された半田ボール
や共晶半田層を除いて、図4に示したボールグリッドア
レイ40と同様に構成されているので、ここでは前記半
田ボールや前記共晶半田層の構成に関連する部分のみを
図1に基づいて説明する。
アレイにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部分
拡大断面図である。実施の形態に係るボールグリッドア
レイは、半田ボール用パッド上に接合された半田ボール
や共晶半田層を除いて、図4に示したボールグリッドア
レイ40と同様に構成されているので、ここでは前記半
田ボールや前記共晶半田層の構成に関連する部分のみを
図1に基づいて説明する。
【0023】ボールグリッドアレイ10を構成するセラ
ミック基板11のマザーボード接続面18には半田ボー
ル用パッド13が形成されており、この半田ボール用パ
ッド13にビアホール12aが接続されている。半田ボ
ール用パッド13上には、半田ボール用パッド13の径
より小さな直径の第1の半田ボール14が第1の共晶半
田層15を介して接合されている。この第1の半田ボー
ル14には研磨処理が施され、該研磨処理により頭頂部
近傍に平坦部14aが形成されており、この第1の半田
ボール14の平坦部14aに重ねて、第1の半田ボール
14より大きな直径の第2の半田ボール16が第2の共
晶半田層17を介して接合されている。
ミック基板11のマザーボード接続面18には半田ボー
ル用パッド13が形成されており、この半田ボール用パ
ッド13にビアホール12aが接続されている。半田ボ
ール用パッド13上には、半田ボール用パッド13の径
より小さな直径の第1の半田ボール14が第1の共晶半
田層15を介して接合されている。この第1の半田ボー
ル14には研磨処理が施され、該研磨処理により頭頂部
近傍に平坦部14aが形成されており、この第1の半田
ボール14の平坦部14aに重ねて、第1の半田ボール
14より大きな直径の第2の半田ボール16が第2の共
晶半田層17を介して接合されている。
【0024】第1の半田ボール14の平坦部14aまで
の高さdは、第1の半田ボール14の直径の0.6〜
0.9倍程度であるのが好ましい。第1の半田ボール1
4の平坦部14aまでの高さdが第1の半田ボール14
の直径の0.6倍未満であると、プリント基板41(図
2)実装時に、セラミック基板11とプリント基板41
との間の距離h1 を余り大きくとることができなくな
り、他方第1の半田ボール14の平坦部14aまでの高
さdが第1の半田ボール14の直径の0.9倍を超える
と、第2の半田ボール16接合の際、第1の半田ボール
14上に第2の半田ボール16を固定しにくくなる。
の高さdは、第1の半田ボール14の直径の0.6〜
0.9倍程度であるのが好ましい。第1の半田ボール1
4の平坦部14aまでの高さdが第1の半田ボール14
の直径の0.6倍未満であると、プリント基板41(図
2)実装時に、セラミック基板11とプリント基板41
との間の距離h1 を余り大きくとることができなくな
り、他方第1の半田ボール14の平坦部14aまでの高
さdが第1の半田ボール14の直径の0.9倍を超える
と、第2の半田ボール16接合の際、第1の半田ボール
14上に第2の半田ボール16を固定しにくくなる。
【0025】半田ボール用パッド13の径に対する第1
の半田ボール14の直径の割合は0.3〜0.6である
のが好ましい。前記割合が0.3未満であると、第1の
半田ボール14の直径が小さくなりすぎ、プリント基板
41への実装の際、セラミック基板11とプリント基板
41との間の距離h1 を余り大きくとることができなく
なり、他方前記割合が0.6を超えると、第1の共晶半
田層15の端部近傍において、第1の共晶半田層15の
表面と半田ボール用パッド13面とのなす角度(メニス
カス角度)が大きくなりすぎ、プリント基板41への接
合後に第1の共晶半田層15等にせん断応力が作用した
際、応力集中の原因となる。
の半田ボール14の直径の割合は0.3〜0.6である
のが好ましい。前記割合が0.3未満であると、第1の
半田ボール14の直径が小さくなりすぎ、プリント基板
41への実装の際、セラミック基板11とプリント基板
41との間の距離h1 を余り大きくとることができなく
なり、他方前記割合が0.6を超えると、第1の共晶半
田層15の端部近傍において、第1の共晶半田層15の
表面と半田ボール用パッド13面とのなす角度(メニス
カス角度)が大きくなりすぎ、プリント基板41への接
合後に第1の共晶半田層15等にせん断応力が作用した
際、応力集中の原因となる。
【0026】第2の半田ボール16の直径に対する第1
の半田ボール14の直径の割合は0.3〜0.6である
のが好ましい。前記割合が0.3未満であると、プリン
ト基板41への実装の際、セラミック基板11とプリン
ト基板41との間の距離h1を余り大きくとることがで
きなくなり、他方前記割合が0.6を超えると、前記メ
ニスカス角度を小さくするために半田ボール用パッド1
3の径を大きくしなければならず、ボールグリッドアレ
イ10の小型化が難しくなる。
の半田ボール14の直径の割合は0.3〜0.6である
のが好ましい。前記割合が0.3未満であると、プリン
ト基板41への実装の際、セラミック基板11とプリン
ト基板41との間の距離h1を余り大きくとることがで
きなくなり、他方前記割合が0.6を超えると、前記メ
ニスカス角度を小さくするために半田ボール用パッド1
3の径を大きくしなければならず、ボールグリッドアレ
イ10の小型化が難しくなる。
【0027】図2は、プリント基板41の外部接続用端
子42に接合された第1の半田ボール14及び第2の半
田ボール16の近傍を模式的に示した部分拡大断面図で
ある。
子42に接合された第1の半田ボール14及び第2の半
田ボール16の近傍を模式的に示した部分拡大断面図で
ある。
【0028】ボールグリッドアレイ10のプリント基板
41への接合方法は「従来の技術」の項に記載した方法
と同様であり、上記方法によりセラミック基板11の半
田ボール用パッド13に接合された第1の半田ボール1
4及び第2の半田ボール16は、共晶半田層28b、及
び外部接続用端子42を介してプリント基板41に接合
されている。
41への接合方法は「従来の技術」の項に記載した方法
と同様であり、上記方法によりセラミック基板11の半
田ボール用パッド13に接合された第1の半田ボール1
4及び第2の半田ボール16は、共晶半田層28b、及
び外部接続用端子42を介してプリント基板41に接合
されている。
【0029】実施の形態に係るボールグリッドアレイ1
0によれば、半田ボール用パッド13上に接合された小
さな直径の第1の半田ボール14の上に、通常の大きさ
の第2の半田ボール16が重ねて接合され、これらによ
り外部接続端子が構成されているため、半田ボール用パ
ッド13上に通常の大きさの半田ボール27が1個接合
された従来の外部接続端子の構造(図4)と比べて、外
部接続端子の高さを高くとることができる。その結果、
ボールグリッドアレイ10をプリント基板41等に実装
した際、温度変化の激しい環境下に置かれても、これら
第1及び第2の半田ボール14、16と接合している第
1及び第2の共晶半田層15、17に作用する単位長さ
当たりのせん断応力が減少し、これら第1及び第2の共
晶半田層15、17に疲労による亀裂が発生するのを防
止することができる。
0によれば、半田ボール用パッド13上に接合された小
さな直径の第1の半田ボール14の上に、通常の大きさ
の第2の半田ボール16が重ねて接合され、これらによ
り外部接続端子が構成されているため、半田ボール用パ
ッド13上に通常の大きさの半田ボール27が1個接合
された従来の外部接続端子の構造(図4)と比べて、外
部接続端子の高さを高くとることができる。その結果、
ボールグリッドアレイ10をプリント基板41等に実装
した際、温度変化の激しい環境下に置かれても、これら
第1及び第2の半田ボール14、16と接合している第
1及び第2の共晶半田層15、17に作用する単位長さ
当たりのせん断応力が減少し、これら第1及び第2の共
晶半田層15、17に疲労による亀裂が発生するのを防
止することができる。
【0030】次に、上記実施の形態に係るボールグリッ
ドアレイ10の製造方法について説明する。
ドアレイ10の製造方法について説明する。
【0031】ボールグリッドアレイ10を構成するセラ
ミック基板11の構成材料は特に限定されるものではな
いが、具体的には、例えばアルミナ、ムライト、ガラス
セラミック、窒化アルミニウム等が挙げられる。いずれ
の場合も、半田ボール用パッド13上に第1の半田ボー
ル14及び第2の半田ボール16を重ねて接合する半田
ボール接合工程の他は従来と同様の方法によりボールグ
リッドアレイ10を製造するので、以下では半田ボール
接合工程のみを説明する。
ミック基板11の構成材料は特に限定されるものではな
いが、具体的には、例えばアルミナ、ムライト、ガラス
セラミック、窒化アルミニウム等が挙げられる。いずれ
の場合も、半田ボール用パッド13上に第1の半田ボー
ル14及び第2の半田ボール16を重ねて接合する半田
ボール接合工程の他は従来と同様の方法によりボールグ
リッドアレイ10を製造するので、以下では半田ボール
接合工程のみを説明する。
【0032】図3(a)〜(e)は、実施の形態に係る
ボールグリッドアレイ10の製造方法における半田ボー
ル接合工程を模式的に示した部分拡大断面図である。
ボールグリッドアレイ10の製造方法における半田ボー
ル接合工程を模式的に示した部分拡大断面図である。
【0033】まず、第1の共晶半田ペースト印刷工程と
して、セラミック基板11の半田ボール用パッド13上
に第1の共晶半田ペーストを印刷し、第1の共晶半田ペ
ースト層31を形成する(図3(a))。半田ボール用
パッド13の径は、セラミック基板11の大きさに依存
するが、通常、0.7〜1.0mm程度である。第1の
共晶半田ペースト層31は、リフローにより第1の半田
ボール14を半田ボール用パッド13上にしっかりと接
合させる必要があり、そのため、その厚さは第1の半田
ボール14の大きさに依存し、第1の半田ボール14の
大きさが大きくなれば共晶半田ペースト層31の厚さを
厚くする必要がある。第1の共晶半田ペーストの印刷方
法としては、スクリーン印刷法を用いる。
して、セラミック基板11の半田ボール用パッド13上
に第1の共晶半田ペーストを印刷し、第1の共晶半田ペ
ースト層31を形成する(図3(a))。半田ボール用
パッド13の径は、セラミック基板11の大きさに依存
するが、通常、0.7〜1.0mm程度である。第1の
共晶半田ペースト層31は、リフローにより第1の半田
ボール14を半田ボール用パッド13上にしっかりと接
合させる必要があり、そのため、その厚さは第1の半田
ボール14の大きさに依存し、第1の半田ボール14の
大きさが大きくなれば共晶半田ペースト層31の厚さを
厚くする必要がある。第1の共晶半田ペーストの印刷方
法としては、スクリーン印刷法を用いる。
【0034】次に、第1の半田ボール接合工程として、
第1の共晶半田ペースト印刷工程により形成された第1
の共晶半田ペースト層31の上に第1の半田ボール14
を半田ボール搭載機を使用して載置した後リフローさ
せ、半田ボール用パッド13上に第1の共晶半田層15
を介して第1の半田ボール14を接合させる(図3
(b))。
第1の共晶半田ペースト印刷工程により形成された第1
の共晶半田ペースト層31の上に第1の半田ボール14
を半田ボール搭載機を使用して載置した後リフローさ
せ、半田ボール用パッド13上に第1の共晶半田層15
を介して第1の半田ボール14を接合させる(図3
(b))。
【0035】第1の共晶半田層15の融点は180〜2
00℃であるため、前記融点付近でリフローさせ、第1
の半田ボール14の頭頂部の近傍を除いた部分が第1の
共晶半田層15により被覆されるようにする。第1の共
晶半田層15の量が少なすぎると第1の半田ボール14
をしっかりと固定することができず、後の研磨工程にお
いて、第1の半田ボール14が第1の共晶半田層15か
ら剥離し易くなり、他方第1の共晶半田層15の量が多
すぎると、第1の半田ボール14が第1の共晶半田層1
5に埋設されてしまい、研磨処理を施せなくなる。
00℃であるため、前記融点付近でリフローさせ、第1
の半田ボール14の頭頂部の近傍を除いた部分が第1の
共晶半田層15により被覆されるようにする。第1の共
晶半田層15の量が少なすぎると第1の半田ボール14
をしっかりと固定することができず、後の研磨工程にお
いて、第1の半田ボール14が第1の共晶半田層15か
ら剥離し易くなり、他方第1の共晶半田層15の量が多
すぎると、第1の半田ボール14が第1の共晶半田層1
5に埋設されてしまい、研磨処理を施せなくなる。
【0036】次に、半田ボール研磨工程として、第1の
半田ボール接合工程により接合された第1の半田ボール
14の頭頂部に研磨処理を施し、平坦部14aを形成す
る(図3(c))。研磨処理は、やすり等により行い、
上記したように 第1の半田ボール14の平坦部14a
までの高さdが第1の半田ボール14の直径の0.6〜
0.9倍程度になるまで研磨する。
半田ボール接合工程により接合された第1の半田ボール
14の頭頂部に研磨処理を施し、平坦部14aを形成す
る(図3(c))。研磨処理は、やすり等により行い、
上記したように 第1の半田ボール14の平坦部14a
までの高さdが第1の半田ボール14の直径の0.6〜
0.9倍程度になるまで研磨する。
【0037】次に、今までの工程とは別に、第2の共晶
半田ペースト印刷工程として、第2の半田ボール16の
頭頂を含む部分に第2の共晶半田ペーストを印刷し、第
2の共晶半田ペースト層32を形成する。具体的には、
平面視円形状で、その円の直径が第2の半田ボール16
の直径と略等しく、その深さが第2の半田ボール16の
直径より少し浅い凹部33aが形成され、凹部33aの
中心部分に貫通孔33bが形成されたカーボン部材33
の凹部33a内に第2の半田ボール16を入れ、貫通孔
33bから空気を吸引することにより第2の半田ボール
16を凹部33a内に固定する。次に、第2の半田ボー
ル16と略同じの直径の円形状の貫通孔34aが多数形
成されたマスク34を、貫通孔34aが第2の半田ボー
ル16の上にくるようにカーボン部材33上に載置し、
スクリーン印刷を行って第2の半田ボール16の頭頂部
分に第2の共晶半田ペースト32aを印刷する(図3
(d))。この第2の共晶半田ペースト印刷工程によ
り、カーボン部材33の凹部33a内に載置された多数
の第2の半田ボール16に第2の共晶半田ペースト層3
2が形成される。
半田ペースト印刷工程として、第2の半田ボール16の
頭頂を含む部分に第2の共晶半田ペーストを印刷し、第
2の共晶半田ペースト層32を形成する。具体的には、
平面視円形状で、その円の直径が第2の半田ボール16
の直径と略等しく、その深さが第2の半田ボール16の
直径より少し浅い凹部33aが形成され、凹部33aの
中心部分に貫通孔33bが形成されたカーボン部材33
の凹部33a内に第2の半田ボール16を入れ、貫通孔
33bから空気を吸引することにより第2の半田ボール
16を凹部33a内に固定する。次に、第2の半田ボー
ル16と略同じの直径の円形状の貫通孔34aが多数形
成されたマスク34を、貫通孔34aが第2の半田ボー
ル16の上にくるようにカーボン部材33上に載置し、
スクリーン印刷を行って第2の半田ボール16の頭頂部
分に第2の共晶半田ペースト32aを印刷する(図3
(d))。この第2の共晶半田ペースト印刷工程によ
り、カーボン部材33の凹部33a内に載置された多数
の第2の半田ボール16に第2の共晶半田ペースト層3
2が形成される。
【0038】次に、第2の半田ボール接合工程として、
第2の共晶半田ペースト層32が形成された第2の半田
ボール16をカーボン部材33の凹部33a内に載置し
たまま、第1の半田ボール14が接合されたセラミック
ス基板11(図3(c))を第1の半田ボール14が下
になるようにひっくり返し、第1の半田ボール14の平
坦部14aが凹部33a内の第2の半田ボール16の真
上にくるようにセラミック基板11の位置を調整した
後、セラミック基板11をカーボン部材33(第2の半
田ボール16)上に載置する(図3(e))。そして、
第2の共晶半田ペースト層32をリフローさせることに
より、第1の半田ボール14上に第2の共晶半田層17
を介して第2の半田ボール16を接合させる(図2)。
第2の共晶半田層17の融点は180〜200℃である
ため、前記融点付近でリフローさせ、第2の半田ボール
16の下部と第1の共晶半田層15との間の空間が第2
の共晶半田層17で完全に充填されるようにする。
第2の共晶半田ペースト層32が形成された第2の半田
ボール16をカーボン部材33の凹部33a内に載置し
たまま、第1の半田ボール14が接合されたセラミック
ス基板11(図3(c))を第1の半田ボール14が下
になるようにひっくり返し、第1の半田ボール14の平
坦部14aが凹部33a内の第2の半田ボール16の真
上にくるようにセラミック基板11の位置を調整した
後、セラミック基板11をカーボン部材33(第2の半
田ボール16)上に載置する(図3(e))。そして、
第2の共晶半田ペースト層32をリフローさせることに
より、第1の半田ボール14上に第2の共晶半田層17
を介して第2の半田ボール16を接合させる(図2)。
第2の共晶半田層17の融点は180〜200℃である
ため、前記融点付近でリフローさせ、第2の半田ボール
16の下部と第1の共晶半田層15との間の空間が第2
の共晶半田層17で完全に充填されるようにする。
【0039】実施の形態に係るボールグリッドアレイの
製造方法によれば、前記第1の共晶半田ペースト印刷工
程及び前記第1の半田ボール接合工程により、半田ボー
ル用パッド13の上にしっかりと第1の半田ボール14
を接合、固定した後、前記半田ボール研磨工程で第1の
半田ボール14の頭頂部を研磨して、第2の半田ボール
16を載置、接合し易くすることができる。そして、前
記第2の半田ボール接合工程により、研磨された第1の
半田ボール14の頭頂部に、安定的に第2の半田ボール
16を載置、接合することができる。従って、上記方法
をとることにより、容易にボールグリッドアレイ10を
製造することができる。
製造方法によれば、前記第1の共晶半田ペースト印刷工
程及び前記第1の半田ボール接合工程により、半田ボー
ル用パッド13の上にしっかりと第1の半田ボール14
を接合、固定した後、前記半田ボール研磨工程で第1の
半田ボール14の頭頂部を研磨して、第2の半田ボール
16を載置、接合し易くすることができる。そして、前
記第2の半田ボール接合工程により、研磨された第1の
半田ボール14の頭頂部に、安定的に第2の半田ボール
16を載置、接合することができる。従って、上記方法
をとることにより、容易にボールグリッドアレイ10を
製造することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係るボールグリッドアレイ及
びその製造方法の実施例を説明する。また、比較例とし
て、図4に示した従来のボールグリッドアレイ40を製
造し、実施例の場合と同様にプリント基板41に実装し
た後、温度サイクル試験機を用い、温度サイクル試験を
繰り返した後に共晶半田層に亀裂が生じているか否かを
観察した。また、温度サイクル試験を行った場合に、共
晶半田層に生じる歪を応力シミュレーションにより理論
的に求めた。
びその製造方法の実施例を説明する。また、比較例とし
て、図4に示した従来のボールグリッドアレイ40を製
造し、実施例の場合と同様にプリント基板41に実装し
た後、温度サイクル試験機を用い、温度サイクル試験を
繰り返した後に共晶半田層に亀裂が生じているか否かを
観察した。また、温度サイクル試験を行った場合に、共
晶半田層に生じる歪を応力シミュレーションにより理論
的に求めた。
【0041】<実施例及び比較例に共通の条件> (1) セラミック基板11 構成材料:アルミナ 熱膨張係数:5.5×10-6/℃(−45〜125℃
間) 寸法:21mm×21mm×1mm 半田ボール用パッド13の径:0.86mm (2) プリント基板41 構成材料:三菱瓦斯化学社製のFR4(ガラスエポキシ
基板) 熱膨張係数:14×10-6/℃(−45〜125℃間) 寸法:100mm×100mm×1.57mm 外部接続用端子42の径:0.8mm <実施例の場合の条件> (1) 第1の共晶半田ペースト印刷工程 第1の共晶半田ペースト層31の厚さ:0.3mm (2) 第1の半田ボール接合工程 第1の半田ボール14の直径:0.45mm リフロー時の温度:230℃ (3) 半田ボール研磨工程 第1の半田ボール14の平坦部14aまでの高さd:
0.3mm (4) 第1の共晶半田ペースト印刷工程 第2の半田ボール16の直径:0.89mm 第2の半田ボール16に塗布された第2の共晶半田ペー
スト中の第2の共晶半田の量:0.31ミリリットル (5) 第2の半田ボール接合工程 リフロー時の温度:230℃ (6) ボールグリッドアレイ10のプリント基板41
への実装 セラミック基板11及びプリント基板41間の距離h
1 :1.3mm <比較例の場合> (1) ボールグリッドアレイ40の製造工程 共晶半田印刷工程により形成された共晶半田ペースト層
の厚さ:0.3mm 半田ボール27の直径:0.89mm リフローの際の温度:230℃ (2) ボールグリッドアレイ40のプリント基板への
実装 セラミック基板11及びプリント基板41間の距離h2
(図5):1.0mm <評価方法> (1) 温度サイクル試験 実施例及び比較例に係るボールグリッドアレイ10、4
0が実装されたプリント基板41を温度サイクル試験機
に入れ、−45℃で10分間保持した後、125℃で1
0分間保持する工程を1000回繰り返した後、共晶半
田層28b等に亀裂が形成されているか否かを接合部の
電気導通チェックにより評価した。その結果、実施例に
係るボールグリッドアレイ10では、第1及び第2の共
晶半田層15、17及び共晶半田層28bに全く亀裂が
観察されなかったのに対し、比較例に係るボールグリッ
ドアレイ40では、共晶半田層28a、28bに亀裂が
観察された。
間) 寸法:21mm×21mm×1mm 半田ボール用パッド13の径:0.86mm (2) プリント基板41 構成材料:三菱瓦斯化学社製のFR4(ガラスエポキシ
基板) 熱膨張係数:14×10-6/℃(−45〜125℃間) 寸法:100mm×100mm×1.57mm 外部接続用端子42の径:0.8mm <実施例の場合の条件> (1) 第1の共晶半田ペースト印刷工程 第1の共晶半田ペースト層31の厚さ:0.3mm (2) 第1の半田ボール接合工程 第1の半田ボール14の直径:0.45mm リフロー時の温度:230℃ (3) 半田ボール研磨工程 第1の半田ボール14の平坦部14aまでの高さd:
0.3mm (4) 第1の共晶半田ペースト印刷工程 第2の半田ボール16の直径:0.89mm 第2の半田ボール16に塗布された第2の共晶半田ペー
スト中の第2の共晶半田の量:0.31ミリリットル (5) 第2の半田ボール接合工程 リフロー時の温度:230℃ (6) ボールグリッドアレイ10のプリント基板41
への実装 セラミック基板11及びプリント基板41間の距離h
1 :1.3mm <比較例の場合> (1) ボールグリッドアレイ40の製造工程 共晶半田印刷工程により形成された共晶半田ペースト層
の厚さ:0.3mm 半田ボール27の直径:0.89mm リフローの際の温度:230℃ (2) ボールグリッドアレイ40のプリント基板への
実装 セラミック基板11及びプリント基板41間の距離h2
(図5):1.0mm <評価方法> (1) 温度サイクル試験 実施例及び比較例に係るボールグリッドアレイ10、4
0が実装されたプリント基板41を温度サイクル試験機
に入れ、−45℃で10分間保持した後、125℃で1
0分間保持する工程を1000回繰り返した後、共晶半
田層28b等に亀裂が形成されているか否かを接合部の
電気導通チェックにより評価した。その結果、実施例に
係るボールグリッドアレイ10では、第1及び第2の共
晶半田層15、17及び共晶半田層28bに全く亀裂が
観察されなかったのに対し、比較例に係るボールグリッ
ドアレイ40では、共晶半田層28a、28bに亀裂が
観察された。
【0042】以上の結果より、実施例に係るボールグリ
ッドアレイ10は、プリント基板41に実装された後、
温度変化の激しい環境下に置かれても、耐久性及び信頼
性に優れることが実証された。
ッドアレイ10は、プリント基板41に実装された後、
温度変化の激しい環境下に置かれても、耐久性及び信頼
性に優れることが実証された。
【0043】(2) 温度サイクル試験で共晶半田層2
8b等に作用する応力のシミュレーション 有限要素法を用いて、実施例及び比較例に係るボールグ
リッドアレイ10、40が実装されたプリント基板41
について、共晶半田層28b等に作用する応力のシミュ
レーションを行った。その結果、実施例に係るボールグ
リッドアレイ10では、セラミック基板11側の共晶半
田層(第1の共晶半田層15、及び第2の共晶半田層1
7)の歪が1.5%、プリント基板41側の共晶半田層
28bの歪が1.45%であったのに対し、比較例に係
るボールグリッドアレイ40では、セラミック基板11
側の共晶半田層28aの歪が3.8%、プリント基板4
1側の共晶半田層28bの歪が1.5%であり、実施例
の場合は、比較例の場合と比べて特にセラミック基板1
1側における共晶半田層の歪を半分以下にできることが
判明した。
8b等に作用する応力のシミュレーション 有限要素法を用いて、実施例及び比較例に係るボールグ
リッドアレイ10、40が実装されたプリント基板41
について、共晶半田層28b等に作用する応力のシミュ
レーションを行った。その結果、実施例に係るボールグ
リッドアレイ10では、セラミック基板11側の共晶半
田層(第1の共晶半田層15、及び第2の共晶半田層1
7)の歪が1.5%、プリント基板41側の共晶半田層
28bの歪が1.45%であったのに対し、比較例に係
るボールグリッドアレイ40では、セラミック基板11
側の共晶半田層28aの歪が3.8%、プリント基板4
1側の共晶半田層28bの歪が1.5%であり、実施例
の場合は、比較例の場合と比べて特にセラミック基板1
1側における共晶半田層の歪を半分以下にできることが
判明した。
【図1】本発明の実施の形態に係るボールグリッドアレ
イにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部分拡大
断面図である。
イにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部分拡大
断面図である。
【図2】プリント基板に実装された実施の形態に係るボ
ールグリッドアレイにおける第1の半田ボール及び第2
の半田ボールの近傍を模式的に示した部分拡大断面図で
ある。
ールグリッドアレイにおける第1の半田ボール及び第2
の半田ボールの近傍を模式的に示した部分拡大断面図で
ある。
【図3】(a)〜(e)は、実施の形態に係るボールグ
リッドアレイの製造方法における半田ボール接合工程を
模式的に示した部分拡大断面図である。
リッドアレイの製造方法における半田ボール接合工程を
模式的に示した部分拡大断面図である。
【図4】従来のボールグリッドアレイを模式的に示した
断面図である。
断面図である。
【図5】プリント基板に実装された従来のボールグリッ
ドアレイにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部
分拡大断面図である。
ドアレイにおける半田ボールの近傍を模式的に示した部
分拡大断面図である。
10 ボールグリッドアレイ 11 セラミック基板 13 半田ボール用パッド 14 第1の半田ボール 15 第1の共晶半田層 16 第2の半田ボール 17 第2の共晶半田層 31 第1の共晶半田ペースト層 32 第2の共晶半田ペースト層
Claims (4)
- 【請求項1】 ボールグリッドアレイを構成する基板の
半田ボール用パッド上に、該半田ボール用パッド径より
小さな直径の第1の半田ボールが第1の共晶半田を用い
て接合され、さらに前記第1の半田ボールに重ねて該第
1の半田ボールより大きな直径の第2の半田ボールが第
2の共晶半田を用いて接合されていることを特徴とする
ボールグリッドアレイ。 - 【請求項2】 前記半田ボール用パッド径に対する前記
第1の半田ボールの直径の割合が0.3〜0.6である
ことを特徴とする請求項1記載のボールグリッドアレ
イ。 - 【請求項3】 前記第2の半田ボールの直径に対する前
記第1の半田ボールの直径の割合が0.3〜0.6であ
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のボール
グリッドアレイ。 - 【請求項4】 ボールグリッドアレイを構成する基板の
半田ボール用パッド上に第1の共晶半田ペーストを印刷
する第1の共晶半田ペースト印刷工程と、 第1の共晶半田ペースト層の上に第1の半田ボールを載
置した後リフローさせ、前記半田ボール用パッド上に前
記第1の半田ボールを接合させる第1の半田ボール接合
工程と、 前記第1の半田ボールの頭頂部に研磨処理を施す半田ボ
ール研磨工程と、 第2の半田ボールの頭頂を含む部分に第2の共晶半田ペ
ーストを印刷する第2の共晶半田ペースト印刷工程と、 第2の共晶半田ペースト層が形成された前記第2の半田
ボールを、前記第1の半田ボールの上に載置した後リフ
ローさせ、前記第1の半田ボール上に前記第2の半田ボ
ールを接合させる第2の半田ボール接合工程とを含むこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のボ
ールグリッドアレイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126697A JPH10209326A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | ボールグリッドアレイ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126697A JPH10209326A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | ボールグリッドアレイ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10209326A true JPH10209326A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11773168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1126697A Pending JPH10209326A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | ボールグリッドアレイ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10209326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6251704B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-06-26 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of manufacturing semiconductor devices having solder bumps with reduced cracks |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP1126697A patent/JPH10209326A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6251704B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-06-26 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of manufacturing semiconductor devices having solder bumps with reduced cracks |
US6259163B1 (en) * | 1997-12-25 | 2001-07-10 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Bond pad for stress releif between a substrate and an external substrate |
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