JPH10209199A - 振動振幅評価装置及びワイヤボンディング装置 - Google Patents

振動振幅評価装置及びワイヤボンディング装置

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JPH10209199A
JPH10209199A JP9008820A JP882097A JPH10209199A JP H10209199 A JPH10209199 A JP H10209199A JP 9008820 A JP9008820 A JP 9008820A JP 882097 A JP882097 A JP 882097A JP H10209199 A JPH10209199 A JP H10209199A
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capillary
vibration amplitude
light
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ultrasonic
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Hiromi Suzuki
宏美 鈴木
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、キャピラリの超音波振動振幅の変化
を正確に捕らえてボンディングの評価を行う。 【解決手段】ワイヤボンディング装置のキャピラリ4に
測定ユニット11からレーザビームを集光し、このキャ
ピラリ4で遮光されずに通過したレーザビームを2次元
ポジションセンサ16で受光してその受光量信号及び位
置信号を出力し、これら受光量信号及び位置信号を評価
装置18で入力して測定データを求め、この測定データ
から予め求められたキャピラリ4の揺れをキャンセルし
てキャピラリ4の真の振動振幅を検出する。又、評価装
置18は、キャピラリ4の真の振動振幅から振動速度v
や加圧力Pを求めて管理し、加工エネルギーEを管理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば超音波振動
する被測定体の振動振幅を評価する振動振幅評価装置、
及び超音波振動してワイヤボンディングを行うキャピラ
リの振動振幅を評価する機能を備えたワイヤボンディン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図33はワイヤボンディング装置の超音
波振動系の構成図である。
【0003】超音波発振器1には、この超音波発振器1
に発生する電圧及び電流が供給されて超音波振動する超
音波振動子2が接続されている。
【0004】そして、この超音波振動子2には、超音波
ホーン3が接続され、このホーン3の先端部にキャピラ
リ4が設けられている。このキャピラリ4には、ボンデ
ィングワイヤ(以下、ワイヤと省略する)5が通ってい
る。
【0005】又、超音波振動子2及び超音波ホーン3を
支持する支持筐体にモータ6が連結され、ワイヤボンデ
ィング動作に応動して超音波振動子2から超音波ホーン
3、キャピラリ4の全体を揺動させ、キャピラリ4を矢
印(イ)方向に昇降動作させるものとなっている。
【0006】このような構成であれば、超音波発振器1
に発生する電圧及び電流が超音波振動子2に供給される
ことにより、超音波ホーン3及びキャピラリ4は、矢印
(ロ)方向に超音波振動する。
【0007】この状態に、モータ6の動作により超音波
振動子2から超音波ホーン3、キャピラリ4の全体が揺
動し、キャピラリ4が矢印(イ)方向に昇降動作するこ
とにより、例えばチップ7に対するワイヤボンディング
が行われる。
【0008】このようなワイヤボンディング装置では、
ワイヤ5を支持するキャピラリ4の交換等により、超音
波振動系の振動特性が変化し、ワイヤボンディングの付
着等の加工特性が劣化する場合がある。
【0009】このような事情により超音波振動の評価が
行われている。
【0010】この超音波振動は、数十kHz以上と振動
周波数が高く、振動振幅も1μm程度と小さい。このよ
うな高周波数で微小な振動をするキャピラリ4の振動振
幅を測定するには、渦電流センサやレーザ振動計などの
センサが挙げられる。
【0011】ところが、このようなセンサでは、振動物
単体の振動を測定することは可能であるが、ワイヤボン
ディング装置のキャピラリ4のように加工装置などに組
み込み、実際の動作状態で測定することは、外乱振動や
動作温度などの影響を受けて困難である。
【0012】そこで、超音波振動の評価は、超音波発振
器1の電気出力信号、すなわち電圧V、電流I、これら
電圧Vと電流Iとの位相差φを測定し、これらの電気出
力信号から電気入力パワーWe と電気インピーダンスZ
e とを求めることにより、機械系のインピーダンスZm
の変化を推定し、超音波振動の評価を行っている。
【0013】なお、電気入力パワーWe 、電気インピー
ダンスZe 及び機械系のインピーダンスZm は、次の各
式により表される。
【0014】 We =V*・I*・ cosφ …(1) Ze =V*2 /We …(2) Zm =1/Ze …(3) なお、V*、I*は、それぞれV、Iの実効値である。
【0015】又、加工エネルギーの管理が行われてお
り、これは超音波振動子2に印加する電圧V及び電流I
の振幅と位相から機械系のインピーダンスZm を求め、
加工エネルギーを管理するものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記超音波振動の評価
では、超音波振動振幅の変化が摩擦抵抗の変化に伴う電
気インピーダンスZe の変化として測定される。
【0017】しかしながら、ボンディング中は、印加荷
重の変化や超音波ホーン3の昇降動作によっても、電気
インピーダンスZe の値が変化するために、この電気イ
ンピーダンスZe の値だけでは、超音波振動振幅の変化
のみを分離して測定することはできない。
【0018】又、キャピラリ4の振動振幅を実際に測定
しようとしても、キャピラリ4は円筒形状に形成されて
いるために、例えば反射式レーザ変位計ではキャピラリ
4からの反射光を正確に受光することができず、キャピ
ラリ4の振動による正確な変位を測定することは困難で
ある。
【0019】加工エネルギーの管理において機械系のイ
ンピーダンスZm を求めているが、このインピーダンス
m は、キャピラリ4の振動速度の他、ボンディング時
の印加荷重の変化、ワイヤーボール径の変化、チップ7
の表面状態などの影響を全て含んだものであり、このた
めに加工エネルギーを正確に管理できない。
【0020】一方、ワイヤボンディング装置のキャピラ
リ4などの被測定体の変位や振動を測定する技術として
は、例えば第1に被測定体から反射される光量変化を測
定する方法、第2に被測定体から反射された光の位置を
ポジションセンサで測定する方法、第3に被測定体で遮
光されなかった透過光を測定する方法がある。
【0021】このうち第1及び第2の反射光を利用する
方法では、反射光量は被測定体の反射率、反射光の位置
は被測定体の形状に影響される。このため、同じ振動
量、変位量でも、反射率や形状が異なれば、反射光量が
変化するために誤差が生じ、正確な測定が困難となる。
【0022】第3の透過光を利用する方法では、被測定
体の反射率や形状に影響されないものの、この測定感度
は、測定点のビーム断面光強度に依存する。すなわち、
高い測定感度を得るためにはビーム径を絞る必要がある
が、ビーム径を絞った場合、被測定体上の測定点は正確
に測定光源の焦点位置に位置合わせしなければならな
い。
【0023】測定点が焦点位置からずれた場合は、測定
感度が変化し誤差要因となる。
【0024】又、測定光源の光量が変化した場合、その
変化は変位として測定されてしまう。さらに、ビームを
絞った場合には、測定範囲が狭められる問題がある。
【0025】さらに又、超音波発振器1の電気インピー
ダンスZe は、超音波振動子2の特性やその振動子2を
超音波ホーン3に組み込む時の取り付け金具等によって
異なり、これらを装置に取り付けた場合、ボンディング
装置間に機差が生じ、同じ電気インピーダンスZe の値
であっても、同じ超音波出力を得ることはできない。こ
のため、電気インピーダンスZe の管理だけでは、ボン
ディング装置の機差を調整することはできない。
【0026】又、ボンディング装置の超音波振動量は、
超音波発振器1の特性、超音波振動子2の特性、この振
動子2と超音波ホーン3とを装置に組み込むときの取り
付け点等で左右され、これが装置の機差となる。これら
を全て定量化することは困難であり、このために超音波
発振器1の電力が効率よく伝達されるように、電気系と
機械系の各インピーダンスZe 、Zm を整合させる程度
である。
【0027】しかしながら、同じ電力を超音波振動子2
に供給しても、キャピラリ4の先端の振動量は一致する
ことなく、機差は依然として残る。
【0028】さらに、評価を行う上で電気インピーダン
スZe の閾値は機差に影響されるため、機差が調整でき
なければ、ボンディング終了したチップ7の良品と不良
品とを分別する閾値を各ボンディング装置ごとに設定す
ることが困難である。
【0029】ボンディングの出来栄えは、加工時のキャ
ピラリ4の先端にかかる荷重、加工時のキャピラリ4の
先端の速度、加工時の温度で決定される。電気インピー
ダンスZe の値は、キャピラリ4の先端にかかる荷重や
摩擦力といった外部負荷によって変化する。
【0030】従って、ボンディングの出来栄えと電気イ
ンピーダンスZe の値とは、ある程度の相関が得られ
る。しかしながら、電気インピーダンスZe の値だけで
は、キャピラリ4の先端の速度を知ることはできず、ボ
ンディング出来栄えの管理を完全に行うことはできな
い。
【0031】又、超音波発振器1は、振動周波数と電力
とを一定に保つように制御されている。この場合、超音
波振動子2の制動抵抗や超音波ホーン3のインピーダン
スの違いによって、超音波発振器1の実効電力は異な
る。
【0032】このため、同じ電力で超音波発振器1を駆
動しても、キャピラリ4の先端の振動振幅は異なり、そ
の結果として超音波発振器1の設定値、すなわち電流、
電圧、電力、パルス数の入力値は、各ボンディング装置
ごとに違ってくる。
【0033】このような事から超音波発振器1の機差に
より設定値は各ボンディング装置ごとに異なり、全ての
ボンディング装置で、電流、電圧、電力、パルス数の調
整を行わなければならない。
【0034】そこで本発明は、被測定体の振動振幅を正
確に評価できる振動振幅評価装置を提供することを目的
とする。
【0035】又、本発明は、キャピラリの超音波振動振
幅の変化を正確に捕らえてボンディングの評価ができる
ワイヤボンディング装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、振動
する被測定物に光を集光する投光部と、この投光部から
投光され、被測定物で遮光されずに通過した光を受光し
てその受光量信号及び位置信号を出力するポジションセ
ンサと、このポジションセンサから出力された受光量信
号及び位置信号を入力して測定データを求め、この測定
データから予め求められた被測定物の揺れをキャンセル
して被測定物の振動振幅を検出する検出手段と、を備え
た振動振幅評価装置である。
【0037】請求項2によれば、先端部にキャピラリを
設けた超音波ホーンを超音波振動してキャピラリにより
保持されたワイヤをボンディングするワイヤボンディン
グ装置において、キャピラリに光を集光する投光部と、
この投光部から投光され、キャピラリで遮光されずに通
過した光を受光してその受光量信号及び位置信号を出力
するポジションセンサと、このポジションセンサから出
力された受光量信号及び位置信号を入力して測定データ
を求め、この測定データから予め求められたキャピラリ
の揺れをキャンセルしてキャピラリの振動振幅を検出す
る検出手段と、この検出手段により検出されたキャピラ
リの振動振幅に基づいてキャピラリの振動速度やキャピ
ラリ先端に加わる加圧力を求め、これら振動速度や加圧
力に基づいてワイヤボンディングに用いられる加工エネ
ルギを求める管理手段と、を備えたワイヤボンディング
装置である。
【0038】請求項3によれば、請求項2記載のワイヤ
ボンディング装置において、管理手段は、キャピラリ先
端の振動速度をv、キャピラリ先端に加わる加圧力を
P、動摩擦係数をμ、加工時間をtとしたときに表され
る加工エネルギーE、 E=∫0 t μ・P・vdt を、振動速度vと加圧力Pとにより管理する機能を有す
る。
【0039】請求項4によれば、被測定体を超音波振動
させる超音波発振器の少なくとも電流を検出する電流検
出手段と、被測定体の振動振幅を検出する振動検出手段
と、超音波発振器の荷重設定値や制御値を変化させた場
合に、電流検出手段により検出された電流及び振動検出
手段により検出された振動振幅を入力して、超音波発振
器の電気特性と振動振幅との関係を定量化する定量化手
段と、超音波発振器の荷重設定値及び制御値を入力する
と、定量化手段により定量化された超音波発振器の電気
特性と振動振幅との関係に基づいて超音波発振器の振動
振幅を推定する推定手段と、を備えた振動振幅評価装置
である。
【0040】請求項5によれば、請求項4記載の振動振
幅評価装置において、定量化手段は、電流検出手段によ
り検出された電流に対する振動検出手段により検出され
た振動振幅の関係を直線に近似し、この近似直線の傾き
及び切片を超音波発振器の各荷重設定値及び各制御値ご
とにリスト化する機能を有する。
【0041】請求項6によれば、請求項4記載の振動振
幅評価装置において、推定手段は、超音波発振器の荷重
設定値及び制御値を入力すると、これら荷重設定値及び
制御値に対応する振動振幅の関係を示す近似直線の傾き
及び切片から超音波発振器の振動振幅を推定する機能を
有する。
【0042】請求項7によれば、先端部にキャピラリを
設けた超音波ホーンを超音波振動してキャピラリにより
保持されたワイヤをボンディングするワイヤボンディン
グ装置において、キャピラリを超音波振動させる超音波
発振器の少なくとも電流を検出する電流検出手段と、キ
ャピラリの振動振幅を検出する振動検出手段と、超音波
発振器の荷重設定値や制御値を変化させて、電流検出手
段により検出された電流及び振動検出手段により検出さ
れた振動振幅を入力し、超音波発振器の電気特性と振動
振幅との関係を定量化する定量化手段と、超音波発振器
の荷重設定値及び制御値を入力すると、定量化手段によ
り定量化された超音波発振器の電気特性と振動振幅との
関係に基づいて超音波発振器の振動振幅を推定する推定
手段と、を備えたワイヤボンディング装置である。
【0043】請求項8によれば、振動する被測定体に光
を集光する投光部と、この投光部から投光され、被測定
物で遮光されずに通過した光を受光してその受光量信号
を出力する光検出器と、この光検出器から出力される受
光量信号を直流成分と交流成分とに分離し、直流成分か
ら被測定体の変位を求め、かつ交流成分から被測定体の
振動振幅を求める演算手段と、を備えた振動振幅評価装
置である。
【0044】請求項9によれば、請求項8記載の振動振
幅評価装置において、投光部の焦点位置に位置検出用光
を照射する光学系と、投光部の焦点位置に配置されるべ
き被測定体からの反射光量を検出する検出系と、この検
出系により検出された反射光量に基づいて被測定体が投
光部の焦点位置に配置されているかを検出する位置検出
手段と、を付加した。
【0045】請求項10によれば、先端部にキャピラリ
を設けた超音波ホーンを超音波振動してキャピラリによ
り保持されたワイヤをボンディングするワイヤボンディ
ング装置において、キャピラリに光を集光する投光部
と、この投光部から投光され、キャピラリで遮光されず
に通過した光を受光してその受光量信号を出力する光検
出器と、この光検出器から出力される受光量信号を直流
成分と交流成分とに分離し、直流成分からキャピラリの
変位を求め、かつ交流成分からキャピラリの振動振幅を
求める演算手段と、を備えたワイヤボンディング装置で
ある。
【0046】請求項11によれば、先端部にキャピラリ
を設けた超音波ホーンを超音波振動子により超音波振動
してキャピラリにより保持されたワイヤをボンディング
するワイヤボンディング装置において、少なくとも超音
波振動子に流れる電流を測定する電流測定手段と、キャ
ピラリの先端の振動振幅値を測定する振動測定手段と、
電流測定手段により測定された電流と振動測定手段によ
り測定されたキャピラリの振動振幅値との関係を求め、
この関係に従ってワイヤボンディング装置各機種の振動
振幅値を同一にする超音波振動子に流れる電流値を求め
る機種調整手段と、を備えたワイヤボンディング装置で
ある。
【0047】請求項12によれば、請求項11記載のワ
イヤボンディング装置において、機種調整手段により求
めた電流値を設定値としてキャピラリ先端に加わる荷重
を変化させたときの超音波振動子に流れる電流値とイン
ピーダンス変化との関係を求め、この関係に基づいて経
年変化を評価する評価手段を付加した。
【0048】請求項13によれば、請求項11記載のワ
イヤボンディング装置において、評価手段は、インピー
ダンスが増加するに伴って電流値が低下した場合に少な
くともキャピラリの磨耗又は取り付け不完全と評価し、
かつインピーダンスが低下し電流値が増加する場合に少
なくともボンディングがされていない又はキャピラリ先
端の負荷が軽い、ボンディング強度が低いと評価する機
能を付加した。
【0049】請求項14によれば、先端部にキャピラリ
を設けた超音波ホーンを超音波発振器により超音波振動
してキャピラリにより保持されたワイヤをボンディング
するワイヤボンディング装置において、キャピラリの振
動振幅を測定する振動測定手段と、この振動測定手段に
より測定されたキャピラリの振動振幅と超音波発振器の
少なくとも電流の各設定値とを入力し、キャピラリの振
動振幅に対する各設定値との関係を求める解析手段と、
キャピラリの振動振幅に応じた超音波発振器の各設定値
を解析手段により求められた関係に基づいて求め、この
超音波発振器の各設定値により超音波発振器を駆動する
駆動手段と、を備えたワイヤボンディング装置である。
【0050】請求項15によれば、請求項14記載のワ
イヤボンディング装置において、解析手段は、キャピラ
リの振動振幅に対する超音波発振器の電流、電圧、電
力、パルス値の各関係を求め、これら関係から超音波発
振器の電流、電圧、電力、パルス値をそれぞれキャピラ
リの振動振幅に変換する近似式を求める機能を有する。
【0051】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0052】図1は透過式非接触で振動を測定する振動
振幅評価装置を備えたワイヤボンディング装置の構成図
である。
【0053】半導体レーザ電源10には、測定ユニット
11が接続されている。この測定ユニット11は、ワイ
ヤボンディング装置のキャピラリ4を挟む如く中心部の
一部が中空部11aとなっているコ字形状に形成されて
いる。
【0054】この測定ユニット11には、投光部として
半導体レーザ12、コリメータレンズ13、集光レンズ
14及びミラー15が設けられ、かつ受光部として2次
元ポジションセンサ16が設けられている。
【0055】このうち半導体レーザ12から出力される
レーザビームの光路上にコリメータレンズ13、集光レ
ンズ14及びミラー15が配置され、かつこのミラー1
5と2次元ポジションセンサ16とが対向配置されてい
る。
【0056】従って、半導体レーザ12から出力された
レーザビームは、中空部11aで焦点を結ぶものとなっ
ている。
【0057】2次元ポジションセンサ16は、ワイヤボ
ンディング装置のキャピラリ4で遮光されずに通過した
レーザビームを受光し、その受光量信号及び受光したと
ころの位置信号(X軸、Y軸)を出力する機能を有して
いる。
【0058】すなわち、レーザビームの焦点位置にある
キャピラリ4がY方向に振動すると、2次元ポジション
センサ16で受光されるレーザビームの透過光量I
s (y)は、次式で表される。
【0059】 I(y)=A・∫y 0 exp (−Y2 /2)dy …(4) なお、Aは定数である。
【0060】図2はキャピラリ4がY方向に振動したと
きの透過光量Is の変化を示す図である。
【0061】透過光量Is (y)が全光量の50%にな
る点ya を中心として±5%以内では、透過光量I
s (y)はY変位に対して線形に変化する。これによ
り、この線形の近似直線の傾きを求めれば、透過光量I
s (y)を検出することにより、変位Yが求められる。
【0062】しかるに、2次元ポジションセンサ16
は、図3に示すように4つの電極X1、X2 、Y1 、Y
2 を備え、これら電極X1 、X2 、Y1 、Y2 からそれ
ぞれ各電流Ix1 、Ix2 、Iy1 、Iy2 を出力する
機能を有している。
【0063】この2次元ポジションセンサ16には、ア
ンプを含む演算回路17が接続されている。この演算回
路17は、2次元ポジションセンサ16から出力された
各電流Ix1 、Ix2 、Iy1 、Iy2 を入力し、キャ
ピラリ4で遮光されずに通過したレーザビームの透過光
量Is 、レーザビームの受光位置の変位X及び変位Yを
求める機能を有している。
【0064】すなわち、透過光量Is は、 Ix1 +Ix2 =Iy1 +Iy2 =I …(5) 変位Xは、 (Ix1 −Ix2 )/(Ix1 +Ix2 )=1−2X/L …(6) 変位Yは、 (Iy1 −Iy2 )/(Iy1 +Iy2 )=1−2Y/L …(7) によりそれぞれ求められる。ここで、Lは、各電極X1
とX2 、Y1 とY2 との各電極間距離である。
【0065】評価装置18は、演算回路17により求め
られた透過光量(受光量信号)I、変位X及び変位Y
(位置信号)を入力して測定データを求め、この測定デ
ータから予め求められたキャピラリ4の揺れをキャンセ
ルしてキャピラリ4の振動振幅を検出する検出手段とし
ての機能を有している。
【0066】又、評価装置18は、検出手段により検出
されたキャピラリ4の振動振幅に基づいてキャピラリ4
の振動速度やキャピラリ4の先端に加わる加圧力を求
め、これら振動速度や加圧力に基づいてワイヤボンディ
ングに用いられる加工エネルギを求める管理手段として
の機能を有している。
【0067】この管理手段は、キャピラリ先端の振動速
度をv、キャピラリ先端に加わる加圧力をP、動摩擦係
数をμ、加工時間をtとしたときに表される加工エネル
ギーE、 E=∫t 0 μ・P・vdt …(8) を、振動速度vと加圧力Pとにより管理する機能を有し
ている。
【0068】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0069】先ず、測定ユニット11をボンディング装
置をセットする。この場合、測定ユニット11のレーザ
ビームの焦点位置がキャピラリ4の先端になるように位
置出しする。
【0070】この位置出しについて説明すると、図4
(a) はキャピラリ4がレーザビーム焦点位置の前側にあ
る場合であり、同図(b) は焦点位置の後側にある場合の
模式図である。
【0071】キャピラリ4が前側にある場合と後側にあ
る場合とでは、キャピラリ4で遮光されずに透過した2
次元ポジションセンサ16上での透過光の重心位置が異
なることが分かる。
【0072】これに対して集光レンズ14の焦点深度内
では、レーザビームの光軸を中心として均等に光量が低
下する。従って、キャピラリ4の位置によらず透過光の
位置は一定となる。
【0073】そこで、測定ユニット11をX方向に移動
させながら、2次元ポジションセンサ16のY変位の出
力を測定すると、その測定結果は図5に示すグラフとな
る。この測定結果からX変位によらずY変位の出力が一
定にする範囲が焦点深度である。
【0074】従って、キャピラリ4は、この焦点深度の
範囲に来るように測定ユニット11の位置を調整する。
【0075】次に、超音波発振器1に発生する電圧及び
電流を超音波振動子2に供給すると、超音波ホーン3及
びキャピラリ4は、Y方向である矢印(ロ)方向に超音
波振動する。
【0076】このとき、半導体レーザ12から出力され
たレーザビームは、コリメータレンズ13を通って集光
レンズ14により集光され、ミラーで反射してキャピラ
リ4に照射され、このキャピラリ4で遮光されずに透過
したレーザビームが2次元ポジションセンサ16に入射
する。
【0077】この2次元ポジションセンサ16は、各電
極X1 、X2 、Y1 、Y2 からそれぞれ各電流Ix1
Ix2 、Iy1 、Iy2 を出力する。
【0078】演算回路17は、2次元ポジションセンサ
16から出力された各電流Ix1 、Ix2 、Iy1 、I
2 を入力し、上記各式 (5)〜(7) を演算してキャピラ
リ4で遮光されずに通過したレーザビームの透過光量I
s 、変位X及び変位Yを求める。
【0079】図6はキャピラリ4が超音波振動している
ときに2次元ポジションセンサ16を用いて測定された
透過光量Is の結果を示す図である。
【0080】ところで、ボンディング時は、モータ6の
振動等により測定ユニット11とキャピラリ4とが相対
的に揺るので、上記測定結果には、キャピラリ4の振動
の他に、モータ6の振動等の揺れも加算される。
【0081】キャピラリ4の振動振幅は1μm以下と小
さく、相対的な揺れはこれを上回る。このため、周波数
フィルタ等を使って処理すると、測定結果は誤差が大き
くなり、実際の振動振幅を検出することが困難となる。
【0082】そこで、評価装置18は、演算回路17に
より求められた透過光量Is 、変位X及び変位Yを入力
して測定データを求め、この測定データから予め求めら
れたキャピラリ4の揺れをキャンセルしてキャピラリ4
の振動振幅を検出する。
【0083】すなわち、変位Yの測定結果と図2に示す
近似直線とからモータ6の振動等による相対的な揺れで
ある透過光量の変動分、例えば図7に示す透過光量の変
動分を演算し求め、図6に示す透過光量Is の結果から
相対的な揺れによる透過光量の変動分を差し引く。
【0084】これにより、相対的な揺れがキャンセルさ
れ、図8に示すようなキャピラリ4の真の振動振幅が検
出される。
【0085】又、評価装置18は、キャピラリ4の真の
振動振幅の検出結果を時間微分することにより、キャピ
ラリ4の先端の振動速度vを求める。
【0086】ボンディング装置では、キャピラリ4の先
端にかかる荷重をコントロールするモータ6の電流変化
を測定することで、この電流信号からキャピラリ4の先
端にかかる加圧力Pの変化を検出する。
【0087】ボンディング特性を決定する加工エネルギ
ーEは、上記式(8) により表されるので、評価装置18
は、振動速度vと加圧力Pとを管理することにより、上
記ボンディング特性を決定する加工エネルギーEを管理
する。
【0088】このように上記第1の実施の形態によれ
ば、キャピラリ4の超音波振動振幅の変化を正確に捕ら
えることができ、かつボンディング特性を決定する加工
エネルギーEを管理できる。
【0089】すなわち、キャピラリ4を交換した場合、
超音波ホーン3等を取り付けた状態で振動モードや機械
インピータンスが変化する。キャピラリ4の交換後に超
音波振動子2に与えるエネルギーと測定ユニット11を
用いてキャピラリ4の振動振幅を測定することにより、
振動モードや機械インピータンスの変化を読み取ること
ができる。
【0090】又、ボンディング時では、測定ユニット1
1とキャピラリ4との相対的揺れとキャピラリ4の振動
振幅を同時に測定し、相対的揺れをキャンセルし、キャ
ピラリ4の真の振動振幅を測定できるので、ボンディン
グに使われる加工エネルギーEを管理でき、ボンディン
グの加工パラメータの最適化、品質管理等を行うことが
できる。
【0091】(2) 次に本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0092】図9はワイヤボンディングの振動振幅を定
量化する振動振幅評価装置を備えたワイヤボンディング
装置の構成図である。
【0093】ワイヤボンディング装置のキャピラリ4の
近辺には、このキャピラリ4を挟む如くキャピラリ4の
振動振幅を検出する透過式非接触の振動計センサ、すな
わち測定ユニット11が配置されている。
【0094】この測定ユニット11には、半導体レーザ
電源10及び評価装置18が接続され、このうち評価装
置18からキャピラリ4の振動振幅信号Dが出力される
ものとなっている。
【0095】一方、キャピラリ4の超音波振動は、超音
波ホーン3に取り付けられている超音波発振子2で制御
されるものであり、この超音波発振子2の超音波発振器
1からは、その電圧信号V、電流信号Iが取り出されて
いる。
【0096】診断装置20は、図10に示す定量化アル
ゴリズムに従って超音波発振器1の電気特性と振動振幅
との関係を定量化し、かつ図11に示す推定アルゴリズ
ムに従って超音波発振器1の振動振幅を推定する機能を
有している。
【0097】具体的に診断装置20は、図12に示すよ
うに評価演算部21が備えられ、この評価演算部21に
メモリ22、各バンドパスフィルター23〜25が接続
されている。
【0098】この評価演算部21には、各バンドパスフ
ィルター23〜25を通して電圧信号V、電流信号I、
振動振幅信号Dが入力されるとともに、超音波パワー設
定値、荷重設定値が入力されている。
【0099】この評価演算部21は、電流信号Iに対す
る振動振幅Dの関係を直線に近似し、この近似直線の傾
き及び切片を超音波発振器1の各荷重設定値及び各制御
値ごとにリスト化する定量化手段としての機能を有して
いる。
【0100】又、診断装置20は、超音波発振器1の荷
重設定値及び制御値を入力すると、これら荷重設定値及
び制御値に対応する振動振幅Dの関係を示す近似直線の
傾き及び切片から超音波発振器1の振動振幅を推定する
推定手段としての機能を有している。
【0101】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0102】ところで、ワイヤボンディング装置は、超
音波発振器1のパワー数と荷重とを設定して超音波接合
を行うものであり、これら設定値により超音波発振器1
の電気特性が変化し、振動振幅Dが決定される。
【0103】キャピラリ4の振動振幅Dは、超音波振動
子2に入力される入力電力Peの関数f(P)として表
すことができる。電気エネルギーが機械エネルギーに変
換されるときの変換効率をAとすると、振動振幅Dは、 D=A・f(P) …(9) により表される。
【0104】変換効率Aと関数f(P)とは、超音波振
動子2や超音波ホーン3の形状及び電気特性によって異
なるので、理論式を導き出すことは困難である。
【0105】そこで、本発明装置を用いて、入力電力
(電流)に対する振動振幅Dを測定し、その近似式を導
き出す。
【0106】そこで、超音波発振器1に発生する電圧及
び電流を超音波振動子2に供給すると、超音波ホーン3
及びキャピラリ4は、Y方向である矢印(ロ)方向に超
音波振動する。
【0107】このとき、測定ユニット11は、キャピラ
リ4にレーザビームを集光し、このキャピラリ4により
遮光されなかった透過光を受光し、その受光量及び位置
信号を出力する。
【0108】評価装置18は、測定ユニット11からの
受光量及び位置信号に基づいてキャピラリ4の振動振幅
を求め、その振動振幅信号Dを出力する。
【0109】一方、超音波発振器1からは、その電圧信
号V、電流信号Iが取り出されて診断装置20に送られ
る。
【0110】この診断装置20では、電圧信号V、電流
信号I及び振動振幅信号Dをそれぞれ各バンドパスフィ
ルタ23、24、25に通してノイズを除去し、評価演
算部21に送る。
【0111】この評価演算部21は、先ず、図10に示
す定量化アルゴリズムによって近似式を算出する。
【0112】すなわち、評価演算部21は、ステップ#
1において、一定時間Tごとに電圧V及び電流Iを取り
込んでその実効値Vrms 、Irms を求め、次のステップ
#2においてこれら電圧Vと電流Iとの位相差を求め、
さらにステップ#3において電力Peを計算し求める。
【0113】これと共に評価演算部21は、ステップ#
4において、上記一定時間Tごとに振動振幅信号Dを取
り込み、振動全振幅値Dを求める。
【0114】次に評価演算部21は、ステップ#5にお
いて、電力PeをX座標、振動全振幅値DをY座標とし
て、(X,Y)の座標群を作成する。
【0115】なお、これまで装置の電力は、電圧が安定
した時間での電力値で定義されていたが、電圧が安定し
ていても電流が安定である保証はなく、又電流は外部負
荷の影響で変化することが確認されているので、本発明
装置では超音波発振開始から発振終了までの電力Peを
時系列に測定し、(X,Y)の座標群を作成する。
【0116】ワイヤボンディング装置では、加工条件に
合わせて超音波パワー数、荷重を設定するので、これら
超音波パワー数、荷重を診断装置20に入力し、各超音
波パワー数、荷重ごとに電力Peと振動全振幅値Dを測
定する。
【0117】図13(a) 〜(c) は超音波設定値「71」
を一定にして荷重を変えた場合の電力に対する振幅の
(X,Y)のプロット結果を示し、同図(a) は荷重45
gf、同図(b) は荷重60gf、同図(c) は荷重75gfの場
合である。
【0118】又、図14(a) 〜(c) は荷重60gfを一定
にして超音波設定値を変えた場合の電力に対する振幅の
(X,Y)のプロット結果を示し、同図(a) は超音波パ
ワー数「51」、同図(b) は超音波パワー数「71」
は、同図(c) は超音波パワー数「91」場合である。
【0119】これらプロット結果のグラフにおいて直線
は、これらの測定点を元に算出した近似直線である。こ
の近似直線と測定値の二乗誤差が0.02以下と小さい
ので、関数f(P)は一次式で近似できる。
【0120】この近似直線の傾きAと切片Bとは、プロ
ット結果のグラフから分かるように荷重と超音波パワー
数によってそれぞれ異なる。
【0121】そこで、評価演算部21は、ステップ#5
において、加工時に使用する設定値毎の傾きAijと切片
Bijとを順次求め、図15に示すような傾きAijのリス
ト及び図16に示すような切片Bijのリストを作成す
る。
【0122】そして、評価演算部21は、全設定条件で
の測定が終了すると、傾きAijのリスト及び切片Bijの
リストをメモリ2に保存する。
【0123】一方、傾きAijのリスト及び切片Bijのリ
スト作成の後、超音波パワー設定値及び荷重設定値を診
断装置20に入力することにより、診断装置20は図1
1に示す推定アルゴリズムに従って超音波発振器1の振
動振幅を推定する。
【0124】すなわち、診断装置20の評価演算部21
は、ステップ#10において、超音波パワー設定値及び
荷重設定値が入力されると、メモリ22に保存されてい
る傾きAijのリスト及び切片Bijの各リストから超音波
パワー設定値及び荷重設定値に対応する傾きAij及び切
片Bijをロードする。
【0125】これと共に評価演算部21は、ステップ#
11において、超音波発振器1の電圧信号V及び電流信
号Iが入力されると、これら電圧V及び電流Iの実効値
Vrms 、Irms を求め、次のステップ#12においてこ
れら電圧Vと電流Iとの位相差を求め、さらにステップ
#13において電力Peを計算し求める。
【0126】そして、評価演算部21は、ステップ#1
4において、電力Pe、傾きAij及び切片Bijに基づい
て超音波発振器1の振動振幅D´を推定する。
【0127】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、加工点におけるキャピラリ4の実際の振動振幅を測
定し、超音波発振器1の入力電力Peと振動振幅Dの変
換係数を求め、入力電力Peから振動振幅D´を推定す
るので、加工点の振動振幅を正確に推定でき、加工点に
出力される振動エネルギーを定量化できて加工エネルギ
ーを管理でき、ボンディングの加工パラメータの最適
化、品質管理等を行うことができる。
【0128】又、傾きAij及び切片Bijの各リストは、
超音波発振器1や超音波ホーン3を交換しなければ、同
じリストを用いることができる。すなわち、これらリス
ト作成後は、測定ユニット11を用いてキャピラリ4の
振動振幅Dを実測する必要はなく、測定ユニット11や
半導体レーザ電源10、評価装置18をワイヤボンディ
ング装置から取り外すことができる。
【0129】工場ラインのように多数のワイヤボンディ
ング装置を管理する場合は、各装置に診断装置20のみ
を組み込めばよい。そして、リスト作成時のみに測定ユ
ニット11や半導体レーザ電源10、評価装置18をワ
イヤボンディング装置に取り付ければよい。
【0130】通常は、超音波発振器1の電力Peから振
動振幅値を評価し装置の管理を行い、定期検査のときに
測定ユニット11などを取り付け、実際の振動振幅値D
と推定振幅D´とを比較し、ワイヤボンディング装置の
異常を診断する。
【0131】(3) 次に本発明の第3の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0132】図17はワイヤボンディングの振動振幅評
価装置を備えたワイヤボンディング装置の構成図であ
る。
【0133】測定ユニット30は、ワイヤボンディング
装置のキャピラリ4を挟む如く中心部の一部が中空部3
0aとなっているコ字形状に形成されている。
【0134】この測定ユニット30には、投光部として
各ズーム光学系31、33と、これらズーム光学系3
1、33の間に配置される絞り32から成る光学系3
4、さらには第1のプリズム35が設けられている。
【0135】ここで、光学系34としてズーム光学系3
1、33及び絞り32を用いたのは、キャピラリ4が偏
心しながら振動するような場合、半導体レーザ38のレ
ーザビームのスポット径が小さく、焦点深度が浅いと、
測定ユニット30の測定可能範囲を越える場合がある。
これまでの実験の結果から、実用性を考慮すると、適切
なスポット径は、50μm〜100μm、焦点深度は±
2mm前後であることが確認されており、この条件を満
たすために上記光学系34が採用されている。
【0136】絞り32の絞り径とズーム光学系31、3
2の拡大率で、焦点でのスポット径と焦点深度を可変で
きるものとなっている。
【0137】上記ズーム光学系31側には、光ファイバ
36及び集光レンズ37を介して半導体レーザ38が設
けられている。
【0138】この半導体レーザ38は、測定点であるキ
ャピラリ4において目視できるように、波長670nm
の可視レーザビームを出力するもので、駆動回路部39
によってその出力光量が制御されている。
【0139】すなわち、この駆動回路部39は、半導体
レーザ38に内蔵されたフォトダイオードを用いて半導
体レーザ38の光出力をモニターし、このモニター電流
を半導体レーザ38の駆動電流発生回路にフィードバッ
クし、半導体レーザ38から一定光量の光出力が得られ
るように駆動電流を制御する機能を有している。
【0140】なお、この半導体レーザ38からの一定光
量の光出力により半導体レーザ38の光出力変動による
誤差を抑えることができる。
【0141】又、レーザビームの伝達として光ファイバ
ー36を採用したのは、半導体レーザ38を測定ユニッ
ト30を組み込むことは可能であるが、測定ユニット3
0を小型化し、レーザビームの信頼性を高めるためであ
る。
【0142】この光ファイバー36は、ファイバー出射
面でのモードが変化しないコア径が4μmのシングルモ
ードファイバを用い、ファイバーの伝達中に、レーザの
モードの変化によりレーザ光量が変動しないようにして
いる。
【0143】半導体レーザ38からのレーザビームを光
ファイバー36に入射する集光レンズ37は、半導体レ
ーザの非点収差を補正するために、垂直方向と水平方向
で異なる曲率を持った非球面レンズが用いられている。
【0144】なお、半導体レーザ38と光ファイバー3
6とは、取り外しができるように光コネクタで接続され
ている。
【0145】又、測定ユニット30には、第1のプリズ
ム35と対向する位置に色フィルタ40、第2のプリズ
ム41が配置され、この第2のプリズム41の反射光路
上に集光レンズ42、フォトセンサ43が配置されてい
る。
【0146】このうち色フィルタ40は、外乱光をフォ
トセンサ43に入射させないように半導体レーザ38の
出力波長のみを透過させるものである。
【0147】フォトセンサ43は、キャピラリ4で遮光
されずに透過した光を受光してその受光量信号を出力し
て演算回路部44に送る機能を有している。
【0148】この演算回路部44は、フォトセンサ43
から出力される受光量信号を直流成分と交流成分とに分
離し、このうち直流成分からキャピラリ4の変位を求
め、かつ交流成分からキャピラリ4の振動振幅を求める
機能を有している。
【0149】一方、キャピラリ4が測定ユニット30か
ら出力されるレーザビームの焦点位置に配置されている
ことを検出する位置検出系が備えられている。
【0150】すなわち、LED光源45と、このLED
光源45からのLED光を照射する投光部及びキャピラ
リ4からの反射光を受光する受光部とが一体に形成され
た光ファイバー46と、この光ファイバー46により伝
送された光を受光し、その受光量を測定する光センサ4
7と、この光センサ47から出力される電気信号を入力
してキャピラリ4からの反射光量を演算し求める光量測
定回路部48とから構成されている。
【0151】なお、光量測定回路部48により求められ
たキャピラリ4からの反射光量は、例えばオシロスコー
プに表示されるものであり、この表示を見ながら測定ユ
ニット30の調整することにより、測定ユニット30の
レーザビームの焦点位置とキャピラリ4との位置合わせ
を簡単に行えるものとなっている。
【0152】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0153】半導体レーザ38から出力されたレーザビ
ームは、集光レンズ37により集光されて光ファイバー
36に入射し、この光ファイバー36内を伝達して測定
ユニット30に到達する。
【0154】この測定ユニット30内においてレーザビ
ームは、ズーム光学系31、33及び絞り32によりそ
のスポット径が所望のスポット径に拡大され、第1のプ
リズム35により反射され、これら光学系の焦点位置で
焦点を結ぶ。
【0155】ここで、測定ユニット30から出力された
レーザビームの焦点位置をキャピラリ4の位置に一致さ
せる必要がある。
【0156】この位置を一致させるために、光量測定回
路部48によりLED光源45を発光させ、このLED
光を光ファイバー46に入射する。このLED光は、光
ファイバー46内を伝達し、光学系の焦点位置に投光さ
れる。
【0157】この光学系の焦点位置の付近にキャピラリ
4があると、LED光は、キャピラリ4で反射し、再び
光ファイバー46に入射し、光センサ47に到達する。
【0158】この光センサ47は、光ファイバー46か
ら伝達されたLED光を受光し、その受光量に応じた電
気信号を出力する。
【0159】そして、光量測定回路部48は、光センサ
47から出力される電気信号を入力してキャピラリ4か
らの反射光量を演算し求める。この光量測定回路部48
により求められたキャピラリ4からの反射光量は、例え
ばオシロスコープに表示され、この表示を見ながら測定
ユニット30の位置を調整することにより、測定ユニッ
ト30のレーザビームの焦点位置とキャピラリ4との位
置合わせを行う。
【0160】例えば、キャピラリ4が焦点位置からX方
向やY方向にずれていると、光センサ47での受光量が
低下し、レーザビームの焦点位置とキャピラリ4との位
置が一致すると、受光量が最大となる。
【0161】このようにレーザビームの焦点位置とキャ
ピラリ4との位置が一致した後、レーザビームは焦点位
置に焦点を結ぶので、この焦点位置にキュピラリ4を配
置し、このキャピラリ4を移動させながら、キャピラリ
4で遮光されなかった透過光量を色フィルタ40、第2
のプリズム41、集光レンズ42を通してフォトセンサ
43で測定する。
【0162】ここで、レーザビームの断面光強度がガウ
シアン分布である場合、キャピラリ4の変位量をXa と
すると、透過光量Is は、 Is (X)=A∫0 x exp(−Xa 2 /2)dx …(10) により表される。なお、Aは定数、図18はキャピラリ
4を移動したときのフォトセンサ43で測定された光量
の変化を示す図である。レーザビームを遮光しない場合
の透過光量を100%とすると、50%±10%近辺の
位置では、透過光量Is は、変位Xに比例する。
【0163】すなわち、この比例領域では、透過光量I
s を測定することにより、キャピラリ4の変位量を知る
ことができる。又、この比例係数が大きい程測定感度が
高く、比例領域が広い程測定範囲が広い。
【0164】そこで、キャピラリ4で遮光されなかった
透過光量は、フォトセンサ43により測定され、このフ
ォトセンサ43からキャピラリ4で遮光されない透過光
量に応じた受光量信号が出力される。。
【0165】演算回路部44は、フォトセンサ43から
出力される受光量信号を入力し、この受光量信号に対し
てローパスフィルタ(ハイカットオフ周波数1kHz)
とハイパスフィルタ(ローカットオフ周波数1kHz)
を掛け、受光量信号を直流成分(DC信号)と交流成分
(AC信号)とに分離する。なお、AC信号はアンプで
増幅される。
【0166】このように分離したDC信号とAC信号と
のうちDC信号は、振動軸の偏心などの低周波の変位を
表し、AC信号は高周波の振動振幅を表す。
【0167】図19及び図20はワイヤボンディング装
置のキャピラリ4の先端の変位と振動振幅の測定結果を
示すものであり、図19は振動軸の変位を示し、図20
は振動振幅を示している。
【0168】DC信号は、振動軸の偏心などの低周波の
変位の測定の他、キャピラリ4が測定ユニット30の測
定範囲内にあるかどうかの判定にも使用する。すなわ
ち、半導体レーザ38のレーザビームがキャピラリ4に
遮光されなかった場合の透過光量を100とし、キャピ
ラリ4に遮光されたときの透過光量を遮光されなかった
透過光量で除算し、その値が50±10%の範囲内から
外れた場合に、例えばブザー等を鳴動し表示ランプを点
灯する。
【0169】なお、測定する振動周波数が既知の場合
は、ハイパスフィルタの代わりにバンドパスフィルタを
用いる方が有効である。
【0170】又、演算回路部44は、駆動回路部39の
半導体レーザ38のモニタ電流から半導体レーザ38の
光量変化を測定し、DC信号から半導体レーザ38の光
量変化分を差し引き、キャピラリ4の先端の変位の測定
精度を高めている。
【0171】このように上記第3の実施の形態によれ
ば、キャピラリ4で遮光されずに通過した光をフォトセ
ンサ43で受光してその受光量信号を出力し、この受光
量信号をDC信号とAC信号とに分離するようにしたの
で、DC信号からキャピラリ4の振動軸の偏心などの低
周波の変位を求めることができ、かつこれと同時にAC
信号からキャピラリ4の高周波の振動振幅を求めること
ができる。
【0172】又、位置検出系を備えることによって、測
定ユニット30から出力されるレーザビームの焦点位置
をキャピラリ4に容易に一致でき、測定誤差を抑えるこ
とができる。
【0173】なお、上記第3の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。
【0174】測定ユニット50は、図21(a) に示すよ
うに楔形のスライド機構51の備え、かつ光ファイバー
系と取り付け自在の機構とし、例えば被測定体であるキ
ャピラリ4が穴の中のような狭いスペースにある場合に
測定可能とするようにしてもよい。
【0175】スライド機構51には、各変形プリズム5
2、53が所定の間隔で設けられている。これら変形プ
リズム52、53は、同図(b) に示すようにそれぞれ2
つの反射面54、55と56、57が形成されている。
このうち変形プリズム52の各反射面54、55は互い
に90度ずれて形成され、変形プリズム53の各反射面
56、57も互いに90度ずれて形成されている。
【0176】このような測定ユニット50であれば、半
導体レーザ38から出力されたレーザビームは、変形プ
リズム52に対して+Y方向から入射し、反射面54で
90度−Z方向に反射し、さらに反射面55で90度+
X方向に反射する。
【0177】そして、レーザビームは、変形プリズム5
2から出射し、例えば被測定体であるキャピラリ4に照
射される。なお、このキャピラリ4は、レーザビームの
焦点位置に配置されている。
【0178】このキャピラリ4で遮光されずに透過した
レーザビームは、変形プリズム53に対して+X方向か
ら入射し、反射面56で90度+Z方向に反射し、さら
に反射面57で90度−Y方向に反射し、変形プリズム
53から出射する。
【0179】そして、この変形プリズム53から出射さ
れたレーザビームは、フォトセンサ43に入射する。
【0180】なお、上記変形プリズム22、23と同じ
変形プリズムをもう1個用い、測定ユニット50の焦点
位置に一致させるようにしてもよい。
【0181】又、上記第3の実施の形態では、光ファイ
バー36を用いて半導体レーザ38のレーザビームを伝
達しているが、この半導体レーザ38を測定ユニット3
0内に直接組み込んでもよい。
【0182】又、レーザビームを反射する光学部品とし
てプリズムを用いたが、これを反射鏡に代えてもよい。
ただし、プリズムの方が組み込み時の位置合わせの精度
が高く、構成が簡単になるので、小型の測定ユニットに
は適している。
【0183】光源としては半導体レーザ38の他に、H
e−Neレーザなどのガスレーザでもよい。
【0184】なお、被測定体で遮光されずに透過したレ
ーザビームを受光することから、透過率測定器として使
用してもよい。
【0185】(4) 次に本発明の第4の実施の形態につい
て説明する。
【0186】図22はワイヤボンディング装置の構成図
である。
【0187】超音波発振器1には、この超音波発振器1
に発生する振動子駆動電圧Vd及び振動子電流Imが供
給されて超音波振動する超音波振動子2が接続されてい
る。この超音波振動子2には、その先端部にキャピラリ
4が設けられた超音波ホーン3が接続され、このキャピ
ラリ4には、ワイヤ5が通っている。
【0188】又、超音波振動子2の部分には、キャピラ
リ4をチップ7に押し当てるためのモータ6が連結さ
れ、ワイヤボンディング動作に応動して超音波振動子2
から超音波ホーン3、キャピラリ4の全体を揺動させ、
キャピラリ4をチップ7に対して昇降動作させるものと
なっている。
【0189】図23は超音波発振器1の制御回路の構成
図である。
【0190】電圧制御発振器60の出力端子には、電圧
増幅器61、電力増幅器62が接続され、この電力増幅
器62の出力端子にインダクタンスLa 及び抵抗Ra
介して超音波振動子2が接続されている。
【0191】この超音波振動子2には、移相器63及び
位相比較器64が接続され、このうち移相器63の出力
端子が位相比較器64の入力端子に接続されている。
【0192】位相比較器64の出力端子には、直流増幅
器65、リミッタ66を介して電圧制御発振器60が接
続されている。
【0193】このような構成であれば、超音波発振器1
は、電圧制御発振器60から出力されて電圧増幅器6
1、電力増幅器62、インダクタンスLa 及び抵抗Ra
を通して超音波振動子2に加える振動子駆動電圧Vd及
びその振動子電流Imの位相差を位相比較器64で比較
し、この位相差を直流増幅器65、リミッタ66を通し
て電圧制御発振器60にフィードバックすることによ
り、この振動子駆動電圧Vd及びその振動子電流Imの
位相差が所定の大きさとなるように振動子駆動電圧Vd
を制御する。
【0194】すなわち、振動子駆動電圧Vdは、超音波
振動子2の初期状態の入力であり、振動子電流Imは、
荷重変動などにより生じたキャピラリ4の先端の振動周
波数fと振動振幅Dの変化の結果を表す。
【0195】但し、キャピラリ4の先端の振動周波数
は、電圧制御発振器60の周波数fiを超音波振動子2
や超音波ホーン3などの機械振動系の周波数fo と一致
させれば、この周波数fo の一定の振動周波数となる。
つまり、振動子電流Imは、キャピラリ4の先端の振動
振幅Dを示すことになる。
【0196】レーザ振動計70は、キャピラリ4の先端
の振動振幅値を測定し、その振動振幅信号を出力する機
能を有している。
【0197】管理評価装置71は、超音波発振器1から
超音波振動子2に供給される振動子駆動電圧Vd及びそ
の振動子電流Imを取り込むとともにレーザ振動計70
により測定されたキャピラリ4の先端の振動振幅値を取
り込み、振動子電流Imとキャピラリの振動振幅値との
関係を求め、この関係に従ってワイヤボンディング装置
各機種の振動振幅値を同一にする超音波振動子2に流れ
る振動子電流Imを求める機種調整手段72としての機
能を有している。
【0198】又、管理評価装置71は、機種調整手段に
より求めた振動子電流Imを設定値として、キャピラリ
4の先端に加わる荷重を変化させたときの超音波振動子
2に流れる振動子電流Imとインピーダンス変化との関
係を求め、この関係に基づいて少なくとも経年変化を評
価する第1の評価手段73としての機能を有している。
【0199】又、管理評価装置71は、第1の評価手段
73により求められたインピーダンスが増加するに伴っ
て振動子電流Imが低下した場合に少なくともキャピラ
リ4の磨耗又は取り付け不完全と評価し、かつインピー
ダンスが低下し振動子電流Imが増加する場合に少なく
ともボンディングがされていない又はキャピラリ4の先
端の負荷が軽い、ボンディング強度が低いと評価する第
2の評価手段74としての機能を有している。
【0200】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0201】(a) 機差の調整法 超音波発振器1は、上記の如く超音波振動子2に加える
振動子駆動電圧Vd及びその振動子電流Imの位相差が
所定の大きさとなるように振動子駆動電圧Vdを制御す
る。
【0202】これら振動子駆動電圧Vd及びその振動子
電流Imが超音波振動子2に供給されることにより、超
音波ホーン3及びキャピラリ4は超音波振動し、かつモ
ータ6の動作によりキャピラリ4がチップ7に押し当て
られ、ワイヤボンディングが行われる。
【0203】このように動作する各ワイヤボンテイング
装置の各機差を調整する場合、レーザ振動計70により
キャピラリ4の先端の振動振幅値を測定し、その振動振
幅信号を出力する。
【0204】一方、管理評価装置71の機種調整手段7
2は、超音波発振器1から超音波振動子2に供給される
振動子駆動電圧Vd及びその振動子電流Imを取り込む
とともにレーザ振動計70により測定されたキャピラリ
4の先端の振動振幅値を取り込み、振動子電流Imとキ
ャピラリ4の振動振幅値との関係を求め、この関係に従
ってワイヤボンディング装置の各機種の振動振幅値を同
一にする超音波振動子2に流れる振動子電流Imを求め
る。
【0205】すなわち、超音波発振器1が正常に制御さ
れている場合は、超音波振動子2に流れる振動子電流I
mがキャピラリ4の先端の振動振幅値を示す。
【0206】超音波振動子2の応答特性により、振動子
電流Imと振動振幅との位相差は超音波振動子2によっ
て異なる。
【0207】ワイヤボンディング装置を校正するには、
振動子電流Imに対する振動振幅量が分かればよいの
で、振動子電流Imと振動振幅との位相差は考慮する必
要がない。
【0208】従って、上記機種調整手段72は、振動子
電流Imとキャピラリ4の振動振幅値とのエンベロープ
を取り、このエンベロープ信号同士で直線近似を行う。
【0209】図24は各機種のワイヤボンディング装置
「A」「B」「C」を同一電力で超音波振動させたとき
の振動子電流Imとキャピラリ4の振動振幅値との関係
を示している。
【0210】同図から分かるように各ワイヤボンディン
グ装置「A」「B」「C」の機差により、振動子電流I
mと振動振幅値との比例係数が異なり、その各比例直線
の傾きが機差を表すものとなる。
【0211】各ワイヤボンディング装置「A」「B」
「C」を校正する場合、上記機種調整手段72により各
装置の導入時に図24に示す振動子電流Imと振動振幅
値との関係から比例係数を求め、これら比例直線を用い
て、キャピラリ4の振動振幅がボンデングに最適な振動
振幅値Do になる各振動子電流Ia 、Ib 、Ic を各装
置「A」「B」「C」ごとに求める。
【0212】そして、このようにして求めた各振動子電
流Ia 、Ib 、Ic をそれぞれ各装置「A」「B」
「C」に入力すれば、これら装置「A」「B」「C」
は、同一の振動振幅で振動するものとなり、これら装置
「A」「B」「C」の機差を調整するものとなる。
【0213】(b) 装置の経年変化の評価 管理評価装置71の第1の評価手段73は、上記機種調
整手段72により求めた振動子電流Im、例えば各装置
「A」「B」「C」の各振動子電流Ia 、Ib、Ic
それぞれ設定値として入力し、キャピラリ4の先端に加
わる荷重を変化させたときの超音波振動子2に流れる振
動子電流Im(N)と振動子駆動電圧Vd(N)を測定
する。
【0214】次に第1の評価手段73は、これら振動子
電流Im(N)と振動子駆動電圧Vd(N)とからイン
ピーダンスZ(N) Z(N)=Vd(N)/Im(N) …(11) を計算し求め、振動子電流Im(N)に対するインピー
ダンスZ(N)の変化を求める。
【0215】図25はかかる振動子電流Im(N)に対
するインピーダンスZ(N)の変化、すなわち超音波発
振器1の電流とインピーダンス特性図である。
【0216】ところで、超音波発振器1の電圧制御発振
器60は、常に特定の振動周波数、一定の電力で発振す
るように制御されている。キャピラリ4の先端にかかる
外部負荷が変化すると、振動周波数と電力とが変化する
ので、超音波発振器1では、振動周波数と電力とを設定
値に戻そうとして振動子駆動電圧Vdと振動子電流Im
とを変化させる。
【0217】このときの振動子駆動電圧Vdと振動子電
流Imとの関係は、超音波振動子2と超音波ホーン3の
応答特性に左右され、非線形である。
【0218】外部負荷が変化しない場合、電力は一定で
振動子駆動電圧Vdは変化しないので、インピーダンス
Z(N)は、 Z=K・Im-1 …(12) により表される。なお、Kは定数で電力値によって決定
する。
【0219】外部負荷が変化する場合、振動子駆動電圧
Vdが変化するので、上記式(12)の定数Kは変数とな
り、又、振動子電流Imも振動振幅の変化により変化す
るので、インピーダンスZ(N)は、 Z=F・Im-g …(13) により表される。なお、F、gは変数である。
【0220】この式(13)において、変数F、gの値がワ
イヤボンディング装置の個々の特性を表す変数となるの
で、第1の評価手段73は、図25に示すデータ群から
累乗近似で変数F、gを求め、近似曲線を算出する。
【0221】超音波発振器1、超音波振動子2、超音波
ホーン3に異常がない場合、同一電力値であれば、変数
F、gは変化しない。
【0222】ところが、超音波発振器1、超音波振動子
2、超音波ホーン3に異常や経年変化が生じた場合、変
数F、gは変化する。
【0223】従って、第1の評価手段73は、図25に
示すデータ群から累乗近似で変数F、gを求め、近似曲
線を算出することでワイヤボンデイング装置の異常や経
年変化を診断する。
【0224】(c) ワイヤボンディングの出来栄え評価 管理評価装置71の第2の評価手段74は、上記第1の
評価手段73により求められた図25に示す超音波発振
器1の電流とインピーダンス特性図を用い、ボンディン
グのデータが特性曲線のどの位置に分布しているかでワ
イヤボンディングの出来栄えを評価する。
【0225】すなわち、第2の評価手段74は、キャピ
ラリ4の先端にかかる負荷が増え、インピーダンスZが
増加D、これに伴って振動子電流Imが低下した場合、
キャピラリ4の磨耗、又はキャピラリ4の取り付け不完
全と評価する。この場合、図25に示す特性曲線の左上
方向へデータが推移する。
【0226】又、第2の評価手段74は、キャピラリ4
の先端にかかる負荷が軽くなり、インピーダンスZが低
下し、振動子電流Imが増加する場合、ボンディングが
されていないと評価する。
【0227】さらに、第2の評価手段74は、ボンディ
ング強度が低い場合でも、動摩擦抵抗が低くなるので、
インピーダンスZが低下し、振動子電流Imが増加する
ので、併せてボンディング強度が低いとも評価する。
【0228】このようなインピーダンスZが低下し、振
動子電流Imが増加する場合、図25に示す特性曲線の
右下方向へデータが推移する。
【0229】従って、第2の評価手段74は、測定デー
タが図25に示す特性曲線のどの位置に分布するかで、
ワイヤボンディング装置の異常やボンディングの付き具
合を評価する。
【0230】このように上記第4の実施との形態によれ
ば、超音波発振器1から超音波振動子2に供給される振
動子駆動電圧Vd及びその振動子電流Imを取り込むと
ともにレーザ振動計70により測定されたキャピラリ4
の先端の振動振幅値を取り込み、振動子電流Imとキャ
ピラリの振動振幅値との関係を求めるので、この関係に
従ってワイヤボンディング装置の各機種の振動振幅値を
同一にするための超音波振動子2に流れる振動子電流I
mを求めるることができ、各ワイヤボンディング装置の
各機差を校正できる。
【0231】このように各ワイヤボンディング装置の機
差を測定し校正することにより、各ワイヤボンディング
装置の異常を検知するための閾値を簡単に決定すること
が可能となる。
【0232】又、振動子電流Imとインピーダンス変化
との特性曲線を求めるので、この特性曲線に基づいてワ
イヤボンデイング装置の異常や経年変化を診断できる。
【0233】又、振動子電流Imとインピーダンス変化
との特性曲線から、ボンディングがされていないことを
評価でき、又キャピラリ4の磨耗、キャピラリ4の取り
付け不完全などのボンディングの出来栄えを評価でき、
さらにボンディング強度の低下も評価できる。
【0234】(5) 次に本発明の第5の実施の形態につい
て説明する。
【0235】図26は校正機能を備えたワイヤボンディ
ング装置の全体構成図である。
【0236】ワイヤボンダ80は、図33に示すように
超音波発振器1に超音波振動子2が接続され、この超音
波振動子2に超音波発振器1に発生する電圧及び電流が
供給されて超音波振動するものとなっている。そして、
超音波振動子2に超音波ホーン3が接続され、このホー
ン3の先端部にキャピラリ4が設けられている。
【0237】又、超音波振動子2の部分には、モータ6
が連結され、ワイヤボンディング動作に応動して超音波
振動子2から超音波ホーン3、キャピラリ4の全体を揺
動させ、キャピラリ4をチップ7に押圧するものとなっ
ている。
【0238】このワイヤボンダ80には、USチェッカ
(超音波チェッカ)81及び高速A/Dボード82が接
続されている。このうちUSチェッカ81は、ワイヤボ
ンダ80における超音波発振器1の電圧信号、電流信
号、USトリガ信号及び 1st/2st切り替え信号を入力
し、平均電圧、平均電流及び電圧信号と電流信号との位
相差を計測し、例えば2ms毎にデータを区切り、ホス
トPC(パーソナル・コンピュータ)83に転送する機
能を有している。
【0239】一方、レーザ振動計84は、ワイヤボンダ
80におけるキャピラリ4の振動振幅を測定する機能を
有している。このレーザ振動計84は、実際には上記第
1の実施の形態に記載した技術を適用したもので、キャ
ピラリ4の振動振幅を測定しその振動振幅信号を出力す
る機能を有している。
【0240】高速A/Dボード82は、レーザ振動計8
4から出力された振動振幅信号、ワイヤボンダ80から
の超音波発振器1の電流信号、USトリガ信号を入力
し、これら信号をA/D変換してホストPC83に送る
機能を有している。
【0241】ホストPC83は、レーザ振動計84によ
り測定されたワイヤボンダ80におけるキャピラリ4の
振動振幅と超音波発振器1の少なくとも電流の各設定値
とを入力し、キャピラリ4の振動振幅に対する各設定値
との関係を求める解析手段としての機能を有している。
【0242】具体的に解析手段は、図27に示す超音波
発振器の校正アルゴリズムに従い、キャピラリ4の振動
振幅に対する超音波発振器1の電流、電圧、電力、パル
ス値の各関係を求め、これら関係から超音波発振器1の
電流、電圧、電力、パルス値をそれぞれキャピラリ1の
振動振幅に変換する各近似式を求める機能を有してい
る。
【0243】これら近似式は、例えば、振動振幅と電流
値との近似式、振動振幅と電力値との近似式、振動振幅
とパルス設定値との近似式となっており、これら近似式
における係数が各ワイヤボンダ80の機差を数値化した
値となっている。
【0244】なお、パルス設定値は、ワイヤボンダ80
における超音波発振器1の超音波出力の設定値である。
【0245】又、ホストPC83は、キャピラリ4の振
動振幅に応じた超音波発振器1の各設定値を上記解析手
段により求められた近似式による関係に基づいて求め、
この超音波発振器1の各設定値により超音波発振器1を
駆動させる駆動手段としての機能を有している。
【0246】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図27に示す超音波発振器の校正アルゴリズムに従
って説明する。
【0247】先ず、ステップ#20において装置条件、
高速A/Dボード82、ホストPCの解析条件などの各
パラメータ、例えば荷重、ボール径、ボンディングする
材料を設定し、次のステップ#21において例えばディ
スプレイ画面上のウィンドウで保存ディレクトリの入力
を行う。
【0248】次にステップ#22においてワイヤ設定値
の入力、すなわちワイヤボンダ80の超音波発振器1の
超音波出力が同一、つまり同一パルス設定値でボンディ
ングを行う回数を入力する。これは、一回のデータでワ
イヤボンダ80を校正すると誤差が大きくなるので、同
一条件で数回データを取るためである。
【0249】次にステップ#23においてワイヤボンダ
80における超音波発振器1のパルス設定値を入力す
る。
【0250】次にステップ#24に移り、解析用のデー
タの取り込みを行う。すなわち、ワイヤボンダ80がボ
ンディング動作を開始し、USトリガ信号を出力する
と、このUSトリガ信号はUSチェッカ81及び高速A
/Dボード82に送られる。
【0251】一方、ワイヤボンダ80がボンディング動
作を開始すると、レーザ振動計84は、ワイヤボンダ8
0におけるキャピラリ4の振動振幅を測定し、その振動
振幅信号を出力する。
【0252】USチェッカ81は、USトリガ信号を入
力すると、ワイヤボンダ80における超音波発振器1の
電圧信号及び電流信号を入力し、これら電圧信号及び電
流信号からその平均電圧、平均電流及び位相差を計測
し、例えば2ms毎にデータを区切り、ホストPC83
に転送する。
【0253】又、USチェッカ81は、電圧信号、電流
信号及び位相差から実効電力を算出し、この実効電力を
ホストPC83に転送する。
【0254】これと共に、高速A/Dボード82は、U
Sトリガ信号を入力すると、レーザ振動計84から出力
された振動振幅信号、ワイヤボンダ80からの超音波発
振器1の電流信号を入力し、これら信号をA/D変換し
てホストPC83に送る。
【0255】このようにホストPC83は、解析用のデ
ータの入力を行い、ワイヤ数の判定すなわボンディング
が規定回数行われたかをステップ#25で判断し、規定
回数行われていれば、次のステップ#26の第1の解析
に移る。
【0256】ホストPC83は、ステップ#26におい
て、高速A/Dボード82を通して取り込んだ振動振幅
信号と超音波発振器1の電流信号とからノイズ除去、ピ
ークデータの検出、振動振幅と電流の近似式を算出す
る。
【0257】図28はかかる第1の解析により算出され
た振動振幅と電流との関係を示し、これら振動振幅と電
流関係とは比例関係にあることが分かる。この関係から
近似式は、例えばy=ax2 +bx+cの各係数a、
b、cのうち2次係数aは「0」となり、y=bx+c
が求められる。
【0258】次にホストPC83は、ステップ#27に
おいて、パルス設定値の判定を行う。このパルス設定値
の判定は、超音波発振器1のパルス設定値を振って、上
記ステップ#23〜#26を繰り返し、パルス設定値が
規定回数に達するまで上記解析用のデータの取り込みを
行う。
【0259】この後、上記解析用のデータの取り込みが
終了すると、ホストPC83は、ステップ#28におい
て、第2の解析を行う。すなわち、ホストPC83は、
先に第1の解析により算出された振動振幅値を用い、こ
の振動振幅と電力値との近似式、振動振幅とパルス設定
値との近似式を算出し、指定した振動振幅値となる超音
波発振器1の最適電流値、最適電圧値、最適パルス設定
値を算出する。
【0260】図29はかかる第2の解析により算出され
た振動振幅と電力との関係を示し、これら振動振幅と電
力関係とは2次関数の関係にあることが分かる。この2
次関数の関係から近似式は、例えばy=ax2 +bx+
cが求められる。
【0261】図30はかかる第2の解析により算出され
た振動振幅とパルス設定値との関係を示し、これら振動
振幅とパルス設定値の関係とは2次関数の関係にあるこ
とが分かり、これも近似式は、例えばy=ax2 +bx
+cが求められる。
【0262】以上により振動振幅に対する、超音波発振
器1の電流、電力、パルス設定値との各変換式が求めら
れ、これら近似式の各係数a、b、cがワイヤボンダ8
0の機差を数値化した値となる。
【0263】これら係数a、b、cは、ボンディングの
他の設定条件である、荷重、ボール径、ボンディングす
る材料に依存する。
【0264】従って、ホストPC83は、これらの設定
条件を変数として各近似式を求め、その結果として図3
1に示す近似式のテーブルを作成する。
【0265】ここで、近似式のテーブルにおいて変換式
の選択欄に「無効」「選択」が記憶されているが、これ
は超音波波発振器1の制御法が、電流で制御する場合、
電圧で制御する場合、電力で制御する場合、装置の指令
信号である設定パルス値で制御する場合があり、これら
の装置の制御法に合わせて変換式を選択する必要がある
からである。
【0266】そして、ホストPC83は、この近似式の
テーブルのデータをワイヤボンダ80に転送して記憶さ
せる。
【0267】この後、ワイヤボンダ80に対して、超音
波発振器1の設定値が振動振幅値で入力されると、ワイ
ヤボンダ80は、近似式のテーブルにおいて有効された
変換式、例えば図31に示す近似式テーブルでは振動振
幅対パルス設定値の近似式を用い、振動振幅値をパルス
設定値に変換する。
【0268】そして、ワイヤボンダ80は、このパルス
設定値で超音波発振器1を駆動し、ワイヤボンディング
を実行する。
【0269】一方、ホストPC83は、ステップ#29
においてワイヤ設定値を入力し、次のステップ#30に
おいてワイヤボンダ80における超音波発振器1のパル
ス設定値を入力する。
【0270】次にホストPC83は、ステップ#31に
おいて、高速A/Dボード82を介してレーザ振動計8
4から出力された振動振幅信号を取り込む。
【0271】このようにホストPC83は、レーザ振動
計84からの振動振幅信号を取り込み、ボンディングが
規定回数行われたかをステップ#32で判断し、規定回
数行われていれば、次のステップ#33の第3の解析に
移る。
【0272】ホストPC83は、ステップ#33におい
て、高速A/Dボード82を通して取り込んだ振動振幅
信号、すなわち実際にワイヤボンディングしたときに実
測したキャピラリ4の先端の振動振幅が指定振幅値の許
容誤差範囲内に入っているかを検証する。
【0273】この検証の結果、キャピラリ4の先端の振
動振幅が指定振幅値の許容誤差範囲内に入っていれば、
ホストPC83は、ステップ#35において、校正式、
解析結果のファイルを出力する。
【0274】図32はかかる校正式、解析結果のファイ
ル出力の一例を示す図である。このファイル出力には、
最適振動振幅、最適電流値、最適電力値、最適パルス数
及び各近似式が表示出力又はプリントアウトされる。
【0275】なお、キャピラリ4の先端の振動振幅が指
定振幅値の許容誤差範囲内に入っていなければ、ホスト
PC83は、再びステップ#30〜#33を繰り返し、
超音波発振器1のパルス設定値を変更して、キャピラリ
4の先端の振動振幅が指定振幅値の許容誤差範囲内に入
っているかを検証する。
【0276】このような超音波発振器1のパルス設定値
の入力であれば、ワイヤボンダ80の制御値自体は、各
ワイヤボンダ80ごとに異なるが、ユーザ側の入力値は
同じ値になる。
【0277】このように上記第5の実施の形態において
は、レーザ振動計84により測定されたワイヤボンダ8
0におけるキャピラリ4の振動振幅と超音波発振器1の
少なくとも電流の各設定値とを入力し、キャピラリ4の
振動振幅に対する各設定値との関係、例えばキャピラリ
4の振動振幅に対する超音波発振器1の電流、電圧、電
力、パルス値の各関係を求め、これらの関係からキャピ
ラリ1の振動振幅に変換する各近似式を求め、これら近
似式による関係に基づいて超音波発振器1の各設定値を
設定して超音波発振器1を駆動させるようにしたので、
超音波発振器1は、振動周波数と電力とを一定に保つよ
うに制御されていることから同じ電力で超音波発振器1
を駆動しても、キャピラリ4の先端の振動振幅は異なる
が、超音波発振器1の機差を数値化して校正することが
できる。これにより、超音波発振器1のパルス設定値
を、加工点での物理量で入力することが可能となった。
【0278】このように装置の固有の設定値でなく、加
工点での物理量で入力できると、このパルス設定値は、
各装置全てで共通となり、製品の条件だしを一台のホス
トマシンで行い、その結果を他の全ての装置に展開でき
る。
【0279】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、被
測定体の振動振幅を正確に評価できる振動振幅評価装置
を提供できる。
【0280】又、本発明によれば、キャピラリの超音波
振動振幅の変化を正確に捕らえてボンディングの評価が
できるワイヤボンディング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる振動振幅評価装置を備えたワイ
ヤボンディング装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】キャピラリがY方向に振動したときの透過光量
を示す図。
【図3】2次元ポジションセンサの構成図。
【図4】レーザビーム焦点位置の位置出しの作用を説明
するための模式図。
【図5】2次元ポジションセンサのX変位に対するY変
位出力を示す図。
【図6】キャピラリが超音波振動しているときの透過光
量の結果を示す図。
【図7】モータの振動等による相対的な揺れである透過
光量の変動分を示す図。
【図8】キャピラリの真の振動振幅の検出結果を示す
図。
【図9】本発明に係わる振動振幅評価装置を備えたワイ
ヤボンディング装置の第2の実施の形態を示す構成図。
【図10】同装置の定量化アルゴリズムを示す図。
【図11】同装置の推定アルゴリズムを示す図。
【図12】診断装置の具体的な構成図。
【図13】超音波設定値を一定にして荷重を変えた場合
の電力対振幅のプロット結果を示す図。
【図14】荷重を一定にして超音波設定値を変えた場合
の電力対振幅のプロット結果を示す図。
【図15】傾きAijのリストを示す模式図。
【図16】切片Bijのリストを示す模式図。
【図17】本発明に係わる振動振幅評価装置を備えたワ
イヤボンディング装置の第3の実施の形態を示す構成
図。
【図18】キャピラリを移動したときのフォトセンサで
測定された光量変化を示す図。
【図19】ワイヤボンディング装置のキャピラリの先端
の振動軸の変位を示す図。
【図20】ワイヤボンディング装置のキャピラリの振動
振幅を示す図。
【図21】変形プリズムを用いた測定ユニットの変形例
を示す図。
【図22】本発明に係わるワイヤボンディング装置の第
4の実施の形態を示す構成図。
【図23】超音波発振器の制御回路の構成図。
【図24】各機種装置を超音波振動させたときの振動子
電流と振動振幅値との関係図。
【図25】振動子電流に対するインピーダンスの変化を
示す図。
【図26】本発明に係わるワイヤボンディング装置の第
5の実施の形態を示す構成図。
【図27】超音波発振器の校正アルゴリズム。
【図28】第1の解析により算出された振動振幅と電流
との関係を示す図。
【図29】第2の解析により算出された振動振幅と電力
との関係を示す図。
【図30】第2の解析により算出された振動振幅とパル
ス設定値との関係を示す図。
【図31】近似式のテーブルの模式図。
【図32】校正式、解析結果のファイル出力の一例を示
す図。
【図33】ワイヤボンディング装置の超音波振動系の構
成図。
【符号の説明】
1…超音波発振器、 2…超音波振動子、 3…超音波ホーン、 4…キャピラリ、 11,30…測定ユニット、 12,38…半導体レーザ、 16…2次元ポジションセンサ、 17…演算回路、 18…評価装置、 20…診断装置、 21…評価演算部、 36…光ファイバー、 39…駆動回路部、 43…フォトセンサ、 44…演算回路部、 45…LED光源、 46…光ファイバー、 47…光センサ、 48…光量測定回路部、 70…レーザ振動計、 71…管理評価装置71、 72…機種調整手段、 73…第1の評価手段、 74…第2の評価手段、 80…ワイヤボンダ、 81…USチェッカ、 82…高速A/Dボード、 83…ホストPC、 84…レーザ振動計。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動する被測定物に光を集光する投光部
    と、 この投光部から投光され、前記被測定物で遮光されずに
    通過した光を受光してその受光量信号及び位置信号を出
    力するポジションセンサと、 このポジションセンサから出力された受光量信号及び位
    置信号を入力して測定データを求め、この測定データか
    ら予め求められた前記被測定物の揺れをキャンセルして
    前記被測定物の振動振幅を検出する検出手段と、を具備
    したことを特徴とする振動振幅評価装置。
  2. 【請求項2】 先端部にキャピラリを設けた超音波ホー
    ンを超音波振動して前記キャピラリにより保持されたワ
    イヤをボンディングするワイヤボンディング装置におい
    て、 前記キャピラリに光を集光する投光部と、 この投光部から投光され、前記キャピラリで遮光されず
    に通過した光を受光してその受光量信号及び位置信号を
    出力するポジションセンサと、 このポジションセンサから出力された受光量信号及び位
    置信号を入力して測定データを求め、この測定データか
    ら予め求められた前記キャピラリの揺れをキャンセルし
    て前記キャピラリの振動振幅を検出する検出手段と、 この検出手段により検出された前記キャピラリの振動振
    幅に基づいて前記キャピラリの振動速度や前記キャピラ
    リ先端に加わる加圧力を求め、これら振動速度や加圧力
    に基づいて前記ワイヤボンディングに用いられる加工エ
    ネルギを求める管理手段と、を具備したことを特徴とす
    るワイヤボンディング装置。
  3. 【請求項3】 前記管理手段は、前記キャピラリ先端の
    振動速度をv、前記キャピラリ先端に加わる加圧力を
    P、動摩擦係数をμ、加工時間をtとしたときに表され
    る加工エネルギーE、 E=∫0 t μ・P・vdt を、前記振動速度vと前記加圧力Pとにより管理する機
    能を有することを特徴とする請求項2記載のワイヤボン
    ディング装置。
  4. 【請求項4】 被測定体を超音波振動させる超音波発振
    器の少なくとも電流を検出する電流検出手段と、 前記被測定体の振動振幅を検出する振動検出手段と、 前記超音波発振器の荷重設定値や制御値を変化させた場
    合に、前記電流検出手段により検出された電流及び前記
    振動検出手段により検出された振動振幅を入力して、前
    記超音波発振器の電気特性と振動振幅との関係を定量化
    する定量化手段と、 前記超音波発振器の荷重設定値及び制御値を入力する
    と、前記定量化手段により定量化された前記超音波発振
    器の電気特性と振動振幅との関係に基づいて前記超音波
    発振器の振動振幅を推定する推定手段と、を具備したこ
    とを特徴とする振動振幅評価装置。
  5. 【請求項5】 前記定量化手段は、前記電流検出手段に
    より検出された電流に対する前記振動検出手段により検
    出された振動振幅の関係を直線に近似し、この近似直線
    の傾き及び切片を前記超音波発振器の各荷重設定値及び
    各制御値ごとにリスト化する機能を有することを特徴と
    する請求項4記載の振動振幅評価装置。
  6. 【請求項6】 前記推定手段は、前記超音波発振器の荷
    重設定値及び制御値を入力すると、これら荷重設定値及
    び制御値に対応する振動振幅の関係を示す近似直線の傾
    き及び切片から前記超音波発振器の振動振幅を推定する
    機能を有することを特徴とする請求項4記載の振動振幅
    評価装置。
  7. 【請求項7】 先端部にキャピラリを設けた超音波ホー
    ンを超音波振動して前記キャピラリにより保持されたワ
    イヤをボンディングするワイヤボンディング装置におい
    て、 前記キャピラリを超音波振動させる超音波発振器の少な
    くとも電流を検出する電流検出手段と、 前記キャピラリの振動振幅を検出する振動検出手段と、 前記超音波発振器の荷重設定値や制御値を変化させて、
    前記電流検出手段により検出された電流及び前記振動検
    出手段により検出された振動振幅を入力し、前記超音波
    発振器の電気特性と振動振幅との関係を定量化する定量
    化手段と、 前記超音波発振器の荷重設定値及び制御値を入力する
    と、前記定量化手段により定量化された前記超音波発振
    器の電気特性と振動振幅との関係に基づいて前記超音波
    発振器の振動振幅を推定する推定手段と、を具備したこ
    とを特徴とするワイヤボンディング装置。
  8. 【請求項8】 振動する被測定体に光を集光する投光部
    と、 この投光部から投光され、前記被測定物で遮光されずに
    通過した光を受光してその受光量信号を出力する光検出
    器と、 この光検出器から出力される受光量信号を直流成分と交
    流成分とに分離し、前記直流成分から前記被測定体の変
    位を求め、かつ前記交流成分から前記被測定体の振動振
    幅を求める演算手段と、を具備したことを特徴とする振
    動振幅評価装置。
  9. 【請求項9】 前記投光部の焦点位置に位置検出用光を
    照射する光学系と、 前記投光部の焦点位置に配置されるべき前記被測定体か
    らの反射光量を検出する検出系と、 この検出系により検出された反射光量に基づいて前記被
    測定体が前記投光部の焦点位置に配置されているかを検
    出する位置検出手段と、を付加したことを特徴とする請
    求項8記載の振動振幅評価装置。
  10. 【請求項10】 先端部にキャピラリを設けた超音波ホ
    ーンを超音波振動して前記キャピラリにより保持された
    ワイヤをボンディングするワイヤボンディング装置にお
    いて、 前記キャピラリに光を集光する投光部と、 この投光部から投光され、前記キャピラリで遮光されず
    に通過した光を受光してその受光量信号を出力する光検
    出器と、 この光検出器から出力される受光量信号を直流成分と交
    流成分とに分離し、前記直流成分から前記キャピラリの
    変位を求め、かつ前記交流成分から前記キャピラリの振
    動振幅を求める演算手段と、を具備したことを特徴とす
    るワイヤボンディング装置。
  11. 【請求項11】 先端部にキャピラリを設けた超音波ホ
    ーンを超音波振動子により超音波振動して前記キャピラ
    リにより保持されたワイヤをボンディングするワイヤボ
    ンディング装置において、 少なくとも前記超音波振動子に流れる電流を測定する電
    流測定手段と、 前記キャピラリの先端の振動振幅値を測定する振動測定
    手段と、 前記電流測定手段により測定された電流と前記振動測定
    手段により測定された前記キャピラリの振動振幅値との
    関係を求め、この関係に従って前記ワイヤボンディング
    装置各機種の振動振幅値を同一にする前記超音波振動子
    に流れる電流値を求める機種調整手段と、を具備したこ
    とを特徴とするワイヤボンディング装置。
  12. 【請求項12】 前記機種調整手段により求めた電流値
    を設定値として前記キャピラリ先端に加わる荷重を変化
    させたときの前記超音波振動子に流れる電流値とインピ
    ーダンス変化との関係を求め、この関係に基づいて経年
    変化を評価する評価手段を付加したことを特徴とする請
    求項11記載のワイヤボンディング装置。
  13. 【請求項13】 前記評価手段は、前記インピーダンス
    が増加するに伴って電流値が低下した場合に少なくとも
    前記キャピラリの磨耗又は取り付け不完全と評価し、か
    つ前記インピーダンスが低下し電流値が増加する場合に
    少なくともボンディングがされていない又は前記キャピ
    ラリ先端の負荷が軽い、ボンディング強度が低いと評価
    する付加したことを特徴とする請求項11記載のワイヤ
    ボンディング装置。
  14. 【請求項14】 先端部にキャピラリを設けた超音波ホ
    ーンを超音波発振器により超音波振動して前記キャピラ
    リにより保持されたワイヤをボンディングするワイヤボ
    ンディング装置において、 前記キャピラリの振動振幅を測定する振動測定手段と、 この振動測定手段により測定された前記キャピラリの振
    動振幅と前記超音波発振器の少なくとも電流の各設定値
    とを入力し、前記キャピラリの振動振幅に対する各設定
    値との関係を求める解析手段と、 前記キャピラリの振動振幅に応じた前記超音波発振器の
    各設定値を前記解析手段により求められた関係に基づい
    て求め、この超音波発振器の各設定値により前記超音波
    発振器を駆動する駆動手段と、を具備したことを特徴と
    するワイヤボンディング装置。
  15. 【請求項15】 前記解析手段は、前記キャピラリの振
    動振幅に対する前記超音波発振器の電流、電圧、電力、
    パルス値の各関係を求め、これら関係から前記超音波発
    振器の電流、電圧、電力、パルス値をそれぞれ前記キャ
    ピラリの振動振幅に変換する近似式を求める機能を有す
    ることを特徴とする請求項14記載のワイヤボンディン
    グ装置。
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