JPH10208862A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Publication number
JPH10208862A
JPH10208862A JP1085497A JP1085497A JPH10208862A JP H10208862 A JPH10208862 A JP H10208862A JP 1085497 A JP1085497 A JP 1085497A JP 1085497 A JP1085497 A JP 1085497A JP H10208862 A JPH10208862 A JP H10208862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heating
coating film
wall surface
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1085497A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Isoya
守 礒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1085497A priority Critical patent/JPH10208862A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はオーブンレンジ等の加熱調理器に関
するものであり、従来の加熱庫壁面に設けられた非粘着
性の耐熱塗膜では、熱反射率が15(%)程度と低く、
85(%)程度の熱は庫内壁面に吸収されていたので、
食品等の加熱時の温度の立ち上がりがその分妨げられて
遅くなるという問題を有していた。 【解決手段】 加熱調理器1は、熱源2および3と被加
熱物を収納する加熱庫4とこの加熱庫側壁面5に設けた
非粘着性および熱反射性を合わせ持つ耐熱塗膜7とで構
成され、熱源2および3からの熱を加熱庫4側壁面5に
設けた非粘着性および熱反射性を合わせ持つ耐熱塗膜7
で反射し、食品等を加熱する際の加熱時間が短縮でき、
より速く調理することができる。また、時間短縮により
トータルのエネルギーが少なくできるので省エネルギー
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーブンレンジ等
の加熱調理器に関し、特に加熱庫壁面の塗膜に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーブンレンジ等の加熱調理器の
庫内には、庫内に汚れがこびり着き難いようにするため
に非粘着性の耐熱塗膜が用いられていた。非粘着性を持
たせるためには、シリコーン樹脂系もしくはフッ素樹脂
系およびそれらの混合系の樹脂を用いた塗装が多く用い
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加熱庫側壁面の塗装に用いられていた非粘着性の耐熱塗
膜では、熱反射率が15(%)程度と低く、85(%)
程度の熱は庫内壁面に吸収されていたので、食品等の加
熱時の温度の立ち上がりがその分妨げられて遅くなると
いう問題を有していた。
【0004】赤外線等の熱線を透過しない物質の熱反射
率は、熱吸収率との間に、[熱反射率]=1−[熱吸収
率]の関係があること、また、物質の熱の放射率は物質
の熱の吸収率に等しいことから、物質の熱放射率を測定
することによって求められる。
【0005】熱放射率の測定は、簡易熱放射率計{DEVI
CE & SERVICE Co.製、MODEL.AE}を用い、室温25〜2
7℃、湿度65〜80%風速0.1m/s以下の実験室
内で行い、この時の交流電圧は102±2Vであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、熱源と被加熱物を収納する加熱庫とこの
加熱庫の側壁面に非粘着性および熱反射性を合わせ持つ
耐熱塗膜とを設けたものである。
【0007】また、熱反射性と非粘着性を合わせて付与
するために非粘着性の耐熱塗装中にアルミニウム粉末を
添加した。これにより、非粘着性を低下させることな
く、熱反射性を付与することができる。
【0008】上記発明によれば、食品等を加熱する際に
熱が庫内に反射されて加熱時間が短縮でき、より速く調
理することができる。また、時間短縮によりトータルの
エネルギーが少なくできるので省エネルギーになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、被加熱物を収納する加
熱庫と、前記被加熱物を加熱する熱源とを備え、前記加
熱庫はその側壁面に非粘着性および熱反射性を合わせ持
つ耐熱塗膜を設ける構成とした。
【0010】そして、非粘着性および熱反射性を合わせ
持つ耐熱塗膜が熱源から発せられた熱を反射し、食品等
を加熱する際の加熱時間が短縮でき、より速く調理する
ことができる。また、時間短縮によりトータルのエネル
ギーが少なくできるので省エネルギーになる。
【0011】また、耐熱塗膜は熱反射率が20〜50%
の塗膜からなる構成とした。そして、アルミニウム粉末
を用いているため、塗装時の粘度をほとんど上昇するこ
となく塗装ができる。また、塗膜の強度をほとんど低下
させることなく、反射率を良くすることができる。
【0012】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の加熱調理器であ
るオーブンレンジの斜視図である。また、図2は加熱調
理器であるオーブンレンジの庫内壁面の要部断面図であ
る。
【0013】図1において、1は加熱調理器であり、食
品等の被加熱物を収納する加熱庫3の上面にはパンチン
グメタルを介して、熱源である管状ヒータ2が、下面に
は加熱庫底面のステンレス鋼板を介して熱源である面状
ヒータ3が設置されている。加熱庫4の左右と奥の側壁
面5には熱反射性および非粘着性を合わせ持つ耐熱塗膜
7が設けられている。
【0014】また、図2において、6は加熱庫を形成す
る鋼板であり上記耐熱塗装の基材にあたるものである。
その基材6の上に耐熱塗膜7が形成されているが、8が
プライマー塗装膜であり、9がトップ塗装膜である。9
のトップ塗装時にアルミニウム粉末8が分散されている
塗料が用いられる。
【0015】非粘着性の耐熱塗装には、プライマー塗料
にフッ素樹脂{ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)+4フッ化エチレン6フッ化エチレン共重合体(F
EP)}+アミドイミド系樹脂を用い、トップ塗料にフ
ッ素樹脂(PTFE)を用いた。このトップ塗料の中
に、アルミニウム粉末を15重量(%)添加し反射率を
33(%)にした場合、表1に示すように、反射率が1
5(%)の通常の塗装に比べて、約35秒の時間短縮が
できた。
【0016】
【表1】
【0017】また、アルミニウム粉末を7重量(%)添
加し反射率を20(%)にした場合10秒の時間短縮効
果が有ったが、効果が小さく測定誤差の範囲である。従
って、20(%)より小さい反射率では、従来と差が無
くなる。一方、アルミニウム粉末を40重量(%)添加
し反射率を55(%)にした場合60秒の時間短縮効果
が有ったが、これ以上に反射率を上げようとすると、非
粘着性が低下し、かつ、塗膜の密着性等の物性が低下す
る。オーブンの中で角皿が擦る部分では、耐摩耗性が要
求されるので、アルミニウム粉末を25重量(%)添加
した反射率40(%)までが望ましい。
【0018】なお、耐熱塗料としては、本実施例以外
に、ポリ3フッ化塩化エチレン(PCTFE)、ポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PV
F)、エチレン4フッ化エチレン共重合体(ETF
E)、4フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)、エチレン3フッ化塩化エチ
レン共重合体(ECTFE)、4フッ化エチレン6フッ
化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体(EPE)等のフッ素樹脂、および、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)、ポリエーテルスルホン(PES)、
ポリアリールスルホン、ポリイミドスルホン、ポリチオ
エーテルスルホン等の耐熱性樹脂を用いることができ
る。
【0019】なお、本実施例では、上面の熱源を管状ヒ
ータとしたが、上面にもステンレス鋼板を介してマイカ
ヒータなどの面状ヒータを用いる方法でも同様の効果が
得られる。
【0020】アルミニウム粉末は、図2に示すように、
トップ塗装の塗膜中に分散されている。トップ塗料はポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)を用いているた
め、380℃で15分間の焼成を行っている。この焼成
によりPTFEが溶融し塗膜化している。塗膜化する際
に粒子状のアルミニウム粉末を塗膜の表面部分および内
部に封じ込めている。熱反射に影響が大きいのは、表面
付近のアルミニウム粒子であり、表面に出ている部分お
よび一部樹脂に覆われている粒子の反射の合計が全反射
量になっている。
【0021】なお、アルミニウム粉末の形状としては、
りん片状が表面での反射率が大きいが、りん片状のみで
無く、粒子状のものを混合する方が反射率が高い傾向が
ある。
【0022】この結果、非粘着性と熱反射性を合わせ持
つ塗装面とすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の加熱調理器によれ
ば、加熱庫の側壁面に設けた非粘着性および熱反射性を
合わせ持つ耐熱塗膜が熱源から発せられた熱を反射する
ため、食品等を加熱する際の加熱時間が短縮でき、より
速く調理することができる。また、時間短縮によりトー
タルのエネルギーが少なくできるので省エネルギーにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の加熱調理器の斜視図
【図2】同加熱調理器の加熱庫壁面の要部断面図
【符号の説明】
1 加熱調理器 2 管状ヒータ(熱源) 3 面状ヒータ(熱源) 4 加熱庫 5 側壁面 7 耐熱塗膜 10 アルミニウム粉末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を収納する加熱庫と、前記被加熱
    物を加熱する熱源とを備え、前記加熱庫はその側壁面に
    非粘着性および熱反射性を合わせ持つ耐熱塗膜を設ける
    構成とした加熱調理器。
  2. 【請求項2】耐熱塗膜は熱反射率が20〜50%の膜か
    らなる構成とした請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】耐熱塗膜はアルミニウム粉末を添加した塗
    膜からなる構成とした請求項1または2記載の加熱調理
    器。
JP1085497A 1997-01-24 1997-01-24 加熱調理器 Pending JPH10208862A (ja)

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JP1085497A JPH10208862A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 加熱調理器

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JP1085497A JPH10208862A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 加熱調理器

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JPH10208862A true JPH10208862A (ja) 1998-08-07

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ID=11761951

Family Applications (1)

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JP1085497A Pending JPH10208862A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 加熱調理器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040761A (ja) * 2012-10-17 2013-02-28 Sharp Corp 加熱調理器
CN103717973A (zh) * 2011-08-03 2014-04-09 夏普株式会社 加热烹调器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103717973A (zh) * 2011-08-03 2014-04-09 夏普株式会社 加热烹调器
CN103717973B (zh) * 2011-08-03 2016-01-13 夏普株式会社 加热烹调器
JP2013040761A (ja) * 2012-10-17 2013-02-28 Sharp Corp 加熱調理器

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