JPH10208334A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JPH10208334A
JPH10208334A JP9010397A JP1039797A JPH10208334A JP H10208334 A JPH10208334 A JP H10208334A JP 9010397 A JP9010397 A JP 9010397A JP 1039797 A JP1039797 A JP 1039797A JP H10208334 A JPH10208334 A JP H10208334A
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JP
Japan
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motor
rotor
magnetic tape
stator
tape
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Application number
JP9010397A
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English (en)
Inventor
Kenji Kusaki
賢司 草木
Kazuo Shibuya
一男 渋谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力の伝達系のロスを低減して、小型化が
図れ温度上昇を防止できるモータを提供すること。 【解決手段】 ステータSと、ステータSに対して軸受
けを介して回転可能に支持され、通電によりステータS
に対して回転するロータRと、ロータRの周囲に設けら
れて、テープカートリッジ側のローラ23を直接接触し
て回転させて伝動部材33を移動して磁気テープTを送
るための送り部材142と、を備える。ロータRには通
気穴104a,204aを設けるとともに、この通気穴
104a,204aを通る空気の流れを促進するための
空気供給手段105aを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカートリッ
ジに収容されたエンドレス状の伝動部材をローラを回転
することにより移動して、この伝動部材の移動により磁
気テープを第1リールと第2リールとの間で搬送させる
ためのモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープに対して情報を記録する磁気
テープ装置は、音声記録に端を発するものであったが、
この分野に止まらずテレビジョン画像の記録やコンピュ
ータの周辺機器としての情報交換用の磁気記録装置とし
て用いられるようになっている。磁気テープ装置とし
て、例えば1/4インチ磁気テープ装置は、QIC(Q
uarter Inch Cartridge)ドライ
ブあるいは単にQICと呼ばれている。この種の磁気テ
ープ装置は、データのバックアップ用のコンピュータ周
辺機器として近年市場が拡大してきている。
【0003】データのバックアップ用に用いられる磁気
テープ装置は、万一のことを考えて、コンピュータシス
テムで頻繁に使用されるメインメモリ又は外部メモリ
(特にハードディスクドライブ)装置のデータを他の媒
体に待避して格納する。QICのような磁気テープ装置
は、近年ドライブの小型化が進みドライブの厚みも1イ
ンチハイトフォーマットのコンピュータのスロット(あ
るいはドライブベイ)に納まるように設計されるように
なっている。
【0004】従来の磁気テープ装置におけるモータの例
を図9に示している。磁気テープ装置に装着されるテー
プカートリッジ側の駆動ローラ1は、駆動用モータ8側
のドライブ側パック2に接触して回転される構造になっ
ている。この駆動ローラ1が回転すると、エラスティッ
クベルト33が移動し、このベルト33の移動によりテ
ープカートリッジ内の巻出しリールと巻取りリール間で
磁気テープが送られる。このパック2は、パック駆動用
の軸3に取付けられている。軸3は軸受ハウジング4を
介してベースプレート9に回転可能に支持されており、
軸3の端部にはパック用プーリー5が取付けられてい
る。
【0005】一方、駆動用のモータ8の出力軸8aに
は、モータ側のプーリー7が取付けられている。このモ
ータ8のステータはベースプレート9に取付けられてい
る。ベースプレート9は固定用ネジ10で図示しないシ
ャーシに固定されている。プーリー7はプーリー5に対
してベルト6で連結されている。カートリッジ側の駆動
ローラ1は例えばNBR(アクリロニトリルブタジエン
ゴム)やウレタンゴム等の弾性のある材料で作られてお
り、パック2はこの駆動ローラ1に対して押付けて駆動
ローラ1を回転する。つまりモータ8が作動すると、プ
ーリー7とプーリー5はベルト6により回転してパック
2が回転することになる。これによりローラ1は、エラ
スティックテープ33を動かして、このエラスティック
テープ33の移動により、巻出しリールと巻取りリール
間で磁気テープが順方向や逆方向に送られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の磁
気テープ装置では、モータ8がベルト6を介して間接的
にパック2を回転駆動するようになっているので、駆動
力の伝達系で駆動ロスを発生させてしまうとともに、構
造が複雑であり、装置のコンパクト化が図れず、組立が
面倒である。また、この種の磁気テープ装置では、磁気
テープを高速で早送りしたり巻き戻したりするために、
モータの消費電流が例えばハードディスク装置のような
磁気ディスク装置に比べて大きい。したがって、モータ
の巻線の発熱により温度上昇してしまい、磁気テープ装
置の小型化の要請により増々温度上昇が問題となってお
り、モータの効率の低下等の問題が生じるために、その
対策が必要である。そこで本発明は上記課題を解消し、
駆動力の伝達系のロスを低減して、小型化が図れるとと
もに温度上昇を防止できるモータを提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、テープカートリッジに収容されたエンドレス状
の伝動部材をローラを回転することにより移動して、こ
の伝動部材の移動により磁気テープを第1リールと第2
リールとの間で搬送させるためのモータにおいて、ステ
ータと、ステータに対して軸受けを介して回転可能に支
持され、通電によりステータに対して回転するロータ
と、ロータの周囲に設けられて、テープカートリッジ側
のローラを直接接触して回転させて伝動部材を移動して
磁気テープを送るための送り部材と、を備え、ロータに
は通気穴を設けるとともに、この通気穴を通る空気の流
れを促進するための空気供給手段を有するモータによ
り、達成される。
【0008】本発明では、ロータはステータに対して軸
受けを介して回転可能に支持されており、通電によるス
テータに対して回転する。送り部材は、ロータの周囲に
設けられている。ロータに設けられた送り部材がテープ
カートリッジ側のローラを直接駆動する。このことから
モータの駆動力は送り部材とローラを介して伝動部材に
直接伝達される。伝動部材が移動すると、磁気テープの
搬送ができる。このように、ロータが回転する際に、ロ
ータの通気穴には空気が流れ込むので、通電により発熱
する部分の冷却を行う。しかも、空気供給手段がこの通
気穴を通る空気の流れを促進するので、ロータ内への空
気流入量が増加し、通電により発熱する部分の放熱性を
高めることができる。
【0009】上記目的は、本発明にあっては、テープカ
ートリッジに収容されたエンドレス状の伝動部材をロー
ラを回転することにより移動して、この伝動部材の移動
により磁気テープを第1リールと第2リールとの間で搬
送させるためのモータにおいて、ステータと、ステータ
に対して軸受けを介して回転可能に支持され、通電によ
りステータに対して回転するロータと、ロータの周囲に
設けられて、テープカートリッジ側のローラを直接接触
して回転させて伝動部材を移動して磁気テープを送るた
めの送り部材と、を備え、ロータに放熱用フィンと通気
穴を設けるとともに、放熱用フィンに関連する溝が通気
穴に達するモータにより、達成される。
【0010】本発明では、ロータはステータに対して軸
受けを介して回転可能に支持されており、通電によるス
テータに対して回転する。送り部材は、ロータの周囲に
設けられている。ロータに設けられた送り部材がテープ
カートリッジ側のローラを直接駆動する。このことから
モータの駆動力は送り部材とローラを介して伝動部材に
直接伝達される。伝動部材が移動すると、磁気テープの
搬送ができる。このようにロータが回転する際に、放熱
用のフィンに関連する溝が、通気穴に達しているので、
ロータが回転する際の通電による発熱部分の放熱性を高
めることができる。しかも、放熱用のフィンに対して
は、ロータの回転に伴う冷却作用に加えて、通気穴に空
気を取り込むことで、放熱用のフィンの放熱効果を更に
上げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】実施の形態1 図1は、本発明のモータMにより駆動される磁気テープ
装置20を示している。この磁気テープ装置20は、例
えば1/4インチ型の磁気テープ装置であり、QICド
ライブあるいは単にQIC(クイック)とも呼ばれてい
る。この磁気テープ装置20はカートリッジ挿入部21
を備えており、カートリッジCはこのカートリッジ挿入
部21から磁気テープ装置20の内部に挿入することが
できる。
【0013】図2と図3は、図1の磁気テープ装置20
の内部の構造を簡略化して示しており、磁気テープ装置
20の内部には、カートリッジCが挿入されている。こ
のカートリッジCは、QICカートリッジであり、図3
に示すようにシェル22は基板200とカバー201を
有する。基板200には駆動ローラ23、コーナーロー
ラ24,25、ガイド27,28、リール29,30、
ガイドピンP1,P2,P3が配置されている。
【0014】図2のコーナーローラ25,24、駆動ロ
ーラ33の間には、エラスティックベルト33が配置さ
れており、このエラスティックベルト33はリール2
9,30の磁気テープTを安定して送るためのガイド機
構である。このエラスティックベルト33は、磁気テー
プTに比べると幅の狭い弾性力を有する伝動部材であ
る。エラスティックベルト33の経路は、コーナーロー
ラ25,24を経て、リール30の磁気テープTの外周
に接触し、図3の駆動ローラ23の小径部23aに接触
して、リール29の磁気テープTの外周に接触し、コー
ナーローラ25に戻っているエンドレス形である。
【0015】一方、リール29の磁気テープTはガイド
27,ガイド28,ピンP1,P2,P3を介してリー
ル30に達している。リール29に対面して、磁気テー
プ装置20のヘッドHが位置されている。このヘッドH
は、磁気テープTに対して情報を記録したり、磁気テー
プTにすでに記録されている情報を再生するヘッドであ
る。磁気テープ装置20は、モータMを備えている。こ
のモータMは、送り部材としてのリング状のパック14
2が配置されている。
【0016】図4のモータM1は、図2のカートリッジ
Cの磁気テープTをカートリッジCの外部から駆動して
送るためのモータである。なお、図2のカートリッジC
は、アクセスドア34を有している。このアクセスドア
34は、ヘッドHを磁気テープTに対してアクセスする
ために開くドアである。
【0017】図4のモータM1は、図2のカートリッジ
Cの磁気テープTをカートリッジCの外部から駆動して
送るための実施の形態1のモータである。図4はこのモ
ータM1の側面図で、図5はモータM1の上面図、そし
て図6は下面図である。
【0018】図4〜図6のモータM1はロータRとステ
ータSを備えている。まずロータRについて説明する。
ロータRは、ステータSの軸143に対して軸受146
と軸受152により回転可能に支持されている。ロータ
Rは、パック142、軸受ハウジング104、ローター
ケース145、駆動用のマグネット147等を備えてい
る。軸受ハウジング104は放熱性の優れた材質、例え
ば真鍮、アルミニウム合金、亜鉛合金などで作られてい
る。ローターケース145(ローターヨークともいう)
は、駆動用のマグネット147のヨークの役割を果た
し、鋼板等の磁性材料で作られており、ほぼ円筒状のも
のである。
【0019】図5と図6に示すように、軸受ハウジング
104内には、6つの通気穴104aが円周方向に沿っ
て等間隔に配置されている。これらの通気穴104aは
図4の軸143と平行な方向に円筒形に形成され、しか
も各通気穴104aの上端部は軸受ハウジング104の
上面に開口し、各通気穴104aの下端部は隣接する羽
(羽根)105a,105aの間に位置している。各羽
根105aは通気穴104aの下端部を囲むように配置
されており、ローターヨーク145の一部を切り起こし
て曲げ加工により作られている。
【0020】製造上の都合等により、通気穴104aの
大きさが小径しかとれない場合を考えると、通気穴10
4aのみでは発熱している巻線149に十分な量のエア
を供給できないことが懸念されるが、羽105aがある
ので、風量が多くなり発熱している巻線149に多くの
空気を送り込むことが可能となる為、巻線149の放熱
性が向上する。羽105aの形成には実施の形態1の場
合、曲げ加工のみでできる為、構造が単純で容易に加工
可能である。
【0021】マグネット147は、ほぼリング状のもの
でありローターケース145の内部に例えば接着剤等に
より固定されている。マグネット147は、磁性材料で
作られ、その周方向に沿ってN極とS極が交互に着磁さ
れた、例えばプラスチックマグネットである。ローター
ケース145の周囲にはパック142が固定されてい
る。このパック142は、やはりリング状の部材であ
り、カートリッジC側の駆動ローラ23に対して押し付
けるようにする部分である。パック142は、NBR
(アクリロニトリルブタジエンゴム)やウレタンゴム等
のゴムのような弾性部材により作られている。パック1
42は軸受ハウジング104の周囲に対して、接着剤で
固定するかあるいは一体成型により設けることもでき
る。
【0022】次に、ステータSについて説明する。ステ
ータSは、軸143、積層された鉄芯148、巻線14
9、モータベース111、軸支持部111a、軸受14
6,152を備えている。軸受146,152は、軸1
43の上端部と軸受ハウジング104の間に並べて設定
されている。詳細には、軸受146の外輪146aは軸
受ハウジング104の上部に固定され、軸受152の外
輪152aが軸受ハウジング104の下部に固定されて
いる。軸受146の内輪146bと軸受152の内輪1
52bは、軸143に対して接着等により固定されてい
る。
【0023】このことからロータRは、軸受146,1
52を用いて、ステータSの軸143に対して回転可能
に支持されている。軸143は軸支持部111aに固定
されている。モータベース111は巻線149を外部に
接続するためのハーネス112を有している。積層鉄芯
148は、例えば珪素鋼板等の電磁鋼板を積層したもの
であり、この周囲には巻線149が施されている。そし
て鉄芯148は軸支持部111aの周囲に固定されてお
り、マグネット147に対して直径方向に対面してい
る。ローターケース145と軸受ハウジング104の締
結手段は、図4ではカシメの方式や、接着あるいはネジ
止めであっても勿論構わない。
【0024】次に、上述したモータM1の動作例につい
て説明する。図1のカートリッジCが磁気テープ装置2
0のカートリッジ挿入部21から挿入される。カートリ
ッジCは図2のようにしてアクセスドア34が開くこと
によりヘッドHが磁気テープTに接触するとともに、図
4のモータM1のパック42がカートリッジC側の駆動
ローラ23を直接接触する。
【0025】まずステータSの巻線149に対して通電
することにより磁界が発生して、この磁界によってマグ
ネット147を有するロータRがステータSに対して軸
143を中心として回転する。これにより、パック14
2は駆動ローラ23側に直接押し付けられた状態で回転
する。図3のモータM1のパック142とロータRがE
1方向に回転して駆動ローラ23の小径部23aがエラ
スティックベルト33をD1方向に動かすことで、リー
ル29,30間の磁気テープTがS1方向に送られる。
逆にモータM1のロータRがE2方向に回転して駆動ロ
ーラ23の小径部23aがエラスティックベルト33を
D2方向に動かすことで、リール29,30間の磁気テ
ープTがS2方向に送られる。
【0026】放熱性を高めるために、図4〜図6のよう
に軸受ハウジング104が複数個の通気穴104aと、
これらの通気穴104aを通る空気の流れを促進する羽
105aを備えるので、ロータRが回転することによ
り、モータM1の巻線149の発熱に伴うモータM1の
温度上昇を防ぐことができ、磁気テープ装置の小型化が
図れる。実施の形態1のように、テープ駆動用のパック
142はロータRに直接設けられており、ロータRとと
もに一体に回転するパック142がテープカートリッジ
側の駆動ローラ23を駆動して、エラスティックベルト
33を用いて磁気テープTを送るので、磁気テープTを
送るための駆動力の伝達ロスを低減化できる。
【0027】実施の形態2 図7のモータM2は、図2のカートリッジCの磁気テー
プTをカートリッジCの外部から駆動して送るための実
施の形態2のモータである。図7はこのモータM2の側
面図で、図8はモータM2の上面図である。
【0028】図7〜図8のモータM2はロータRとステ
ータSを備えている。まずロータRについて説明する。
ロータRは、ステータSの軸143に対して軸受146
と軸受152により回転可能に支持されている。ロータ
Rは、パック142、軸受ハウジング204、ローター
ケース145、駆動用のマグネット147等を備えてい
る。軸受ハウジング204は放熱性の優れた材質、例え
ば真鍮、アルミニウム合金、亜鉛合金などで作られてい
て、放熱手段205を有する。放熱手段205は、複数
枚の放熱用のフィンFを有し、フィンF,Fの間には溝
206が全周にわたって形成されている。しかもフィン
Fと溝206はロータRの回転方向に沿っており、ロー
タFの回転時にロータRを効率よく冷却できる。
【0029】放熱用溝206は、切削加工で作れるが、
軸受ハウジング104をダイカストで作製する場合に
は、ダイカストの金型で容易かつ安価に実現できる。ロ
ーターケース145(ローターヨークともいう)は、駆
動用のマグネット147のヨークの役割を果たし、鋼板
等の磁性材料で作られており、ほぼ円筒状のものであ
る。軸受ハウジング204内には、通気穴204aが円
周方向に沿って等間隔に配置されている。これらの通気
穴204aは軸143と平行な方向に円筒形に形成さ
れ、しかも各通気穴204aの上端部は軸受ハウジング
204の上面に開口され、各通気穴204aの下端部
は、ロータケース145内に開放されている。しかも、
放熱用の溝206が通気穴204aに達している点が特
徴となっている。
【0030】通気穴204aと放熱用の溝206が交差
している部分の形状が、単に通気穴204aがあるだけ
の場合に比べて、軸受ハウジング204内にエアを呼び
込む為に、ロータR内への空気流入量が増加するので、
発熱している巻線149の放熱性を高めている。更に、
溝加工により形成されたロータRの放熱用フィンFに対
しても単なるモータM2の回転による冷却の他に、ロー
タR内への空気の流れも加わるので、放熱用フィンFの
放熱効果が向上する。このことから、モータM2の放熱
性が相乗的に向上できる。
【0031】マグネット147は、ほぼリング状のもの
でありローターケース145の内部に例えば接着剤等に
より固定されている。マグネット147は、磁性材料で
作られ、その周方向に沿ってN極とS極が交互に着磁さ
れた、例えばプラスチックマグネットである。ローター
ケース145の周囲にはパック142が固定されてい
る。このパック142は、やはりリング状の部材であ
り、カートリッジC側の駆動ローラ123に対して押し
付けるようにする部分である。パック142は、NBR
(アクリロニトリルブタジエンゴム)やウレタンゴム等
のゴムのような弾性部材により作られている。パック1
42は軸受ハウジング104の周囲に対して、接着剤で
固定するかあるいは一体成型により設けることもでき
る。
【0032】次に、ステータSについて説明する。ステ
ータSは、軸143、積層された鉄芯148、巻線14
9、モータベース111、軸支持部111a、軸受14
6,152を備えている。軸受146,152は、軸1
43の上端部と軸受ハウジング104の間に並べて設定
されている。詳細には、軸受146の外輪146aは軸
受ハウジング104の上部に固定され、軸受152の外
輪152aが軸受ハウジング104の下部に固定されて
いる。軸受146の内輪146bと軸受152の内輪1
52bは、軸143に対して接着等により固定されてい
る。
【0033】このことからロータRは、軸受146,1
52を用いて、ステータSの軸143に対して回転可能
に支持されている。軸143は軸支持部111aに固定
されている。モータベース111は巻線149の外部へ
の接続用のハーネス112を有している。積層鉄芯14
8は、例えば珪素鋼板等の電磁鋼板を積層したものであ
り、この周囲には巻線149が施されている。そして鉄
芯148は軸支持部111aの周囲に固定されており、
マグネット147に対して直径方向に対面している。ロ
ーターケース145と軸受ハウジング104の締結手段
は、図4ではカシメの方式や、接着あるいはネジ止めで
あっても勿論構わない。
【0034】次に、上述したモータM2の動作例につい
て説明する。図1のカートリッジCが磁気テープ装置2
0のカートリッジ挿入部21から挿入される。カートリ
ッジCは図2のようにしてアクセスドア34が開くこと
によりヘッドHが磁気テープTに接触するとともに、図
7のモータM2のパック42がカートリッジC側の駆動
ローラ23を直接接触する。
【0035】まずステータSの巻線149に対して通電
することにより磁界が発生して、この磁界によってマグ
ネット147を有するロータRがステータSに対して軸
143を中心として回転する。これにより、パック14
2は駆動ローラ23側に直接押し付けられた状態で回転
する。図5のモータM1のパック142とロータRがE
1方向に回転して駆動ローラ23の小径部23aがエラ
スティックベルト33をD1方向に動かすことで、リー
ル29,30間の磁気テープTがS1方向に送られる。
逆にモータM1のロータRがE2方向に回転して駆動ロ
ーラ23の小径部23aがエラスティックベルト33を
D2方向に動かすことで、リール29,30間の磁気テ
ープTがS2方向に送られる。
【0036】しかも、放熱性を高めるために、複数個の
通気穴204aと、これらの通気穴204aに通じた放
熱用の溝206があるので、モータM2の駆動時に生じ
る巻線149の放熱性を高めている。放熱用のフィンF
に対しては、ロータRの回転に伴う冷却作用に加えて通
気穴204aに空気をとりこむことで、放熱用のフィン
Fの放熱効果をさらに上げることができる。モータM1
の巻線の発熱に伴うモータM1の温度上昇を防ぐことが
でき、磁気テープ装置の小型化が図れる。
【0037】実施の形態2のように、テープ駆動用のパ
ック142はロータRに直接設けられており、ロータR
とともに一体に回転するパック142がテープカートリ
ッジ側の駆動ローラ23を駆動して、エラスティックベ
ルト33を用いて磁気テープTを送るので、磁気テープ
Tを送るための駆動力の伝達ロスを低減化できる。従来
のモータが巻線の発熱により温度上昇すると、巻線抵抗
値が増加して巻線に流れる電流が流れにくくなるととも
に、一般的にマグネットの磁力は、可逆的に温度上昇に
より弱まってくるため、モータトルクの減少を招き、モ
ータ効率が低下してしまう。
【0038】しかし、本発明の実施の形態では、前述の
発明例を実施することにより温度上昇を抑えることがで
きる為、モータ効率の低下を防ぐことが可能となる。本
発明の実施の形態では、テープ駆動用パックを直接駆動
しているので、従来の間接駆動に比べ、駆動力の伝達ロ
スを低減化でき、駆動系を簡素に構成できる。本発明の
通気穴、羽、放熱用溝(フィン)等は、モータのロータ
部に加工容易で安価に実現でき、モータ巻線の発熱に伴
うモータの温度上昇を防ぐことによりモータ効率の低下
を抑止でき、ドライブの小型に寄与することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動力の伝達系のロスを低減して、小型化が図れ、しか
も温度上昇を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータを備える磁気テープ装置の一例
を示す斜視図。
【図2】図1の磁気テープ装置の内部及びカートリッジ
の一例を示す平面図。
【図3】本発明の実施の形態1のモータとテープカート
リッジを示す斜視図。
【図4】本発明の実施の形態1のモータを示す切欠部を
有する側面図。
【図5】図4のモータの上面図。
【図6】図4のモータの下面図。
【図7】本発明の実施の形態2のモータを示す切欠部を
有する側面図。
【図8】図7のモータの上面図。
【図9】従来の間接駆動式モータの一例を示す図。
【符号の説明】
23・・・テープカートリッジ側の駆動ローラ、33・
・・エラスティックベルト(伝動部材)、142・・・
パック(送り部材)、143・・・軸、145・・・ロ
ーターケース、C・・・テープカートリッジ(カートリ
ッジ)、R・・・ロータ、S・・・ステータ、104
a,204a・・・通気穴、105a・・・羽(空気供
給手段)、F・・・放熱用のフィン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカートリッジに収容されたエンド
    レス状の伝動部材をローラを回転することにより移動し
    て、この伝動部材の移動により磁気テープを第1リール
    と第2リールとの間で搬送させるためのモータにおい
    て、 ステータと、 ステータに対して軸受けを介して回転可能に支持され、
    通電によりステータに対して回転するロータと、 ロータの周囲に設けられて、テープカートリッジ側のロ
    ーラを直接接触して回転させて伝動部材を移動して磁気
    テープを送るための送り部材と、を備え、ロータには通
    気穴を設けるとともに、この通気穴を通る空気の流れを
    促進するための空気供給手段を有することを特徴とする
    モータ。
  2. 【請求項2】 テープカートリッジの磁気テープは、1
    /4インチ・カートリッジ・テープである請求項1に記
    載のモータ。
  3. 【請求項3】 テープカートリッジに収容されたエンド
    レス状の伝動部材をローラを回転することにより移動し
    て、この伝動部材の移動により磁気テープを第1リール
    と第2リールとの間で搬送させるためのモータにおい
    て、 ステータと、 ステータに対して軸受けを介して回転可能に支持され、
    通電によりステータに対して回転するロータと、 ロータの周囲に設けられて、テープカートリッジ側のロ
    ーラを直接接触して回転させて伝動部材を移動して磁気
    テープを送るための送り部材と、を備え、ロータに放熱
    用フィンと通気穴を設けるとともに、放熱用フィンに関
    連する溝が通気穴に達することを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 テープカートリッジの磁気テープは、1
    /4インチ・カートリッジ・テープである請求項3に記
    載のモータ。
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