JPH10208148A - 店舗システムにおける作業指示方法とそのシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを利用した店舗システムにおい
て、店舗情報管理コンピュータを利用して、作業指示を
行い、各該当端末の画面に作業指示内容を表示する方法
およびそのシステムを提供すること。 【解決手段】 店舗情報管理コンピュータ１０と、複数
のＰＯＳ端末と、複数の店舗業務端末２０〜４０を通信
回線で結び、店舗情報管理コンピュータ１０では、予め
作業指示情報(各端末単位に作業開始時刻，作業終了時
刻，各端末への送信時刻)を登録しておき、タイマ装置
１１の持つ時刻と、各端末２０〜４０の送信時刻との一
致判定処理を行い、一致した作業指示情報について作業
指示情報を抽出し、作業指示送信ファイルを作成し、送
信可能な場合、作業指示送信ファイルを送信する。各該
当端末では、受信した作業指示送信ファイルに基づき、
作業指示内容の画面表示を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は店舗システムにおけ
る作業指示方法とそのシステムに関し、特に流通業の店
舗業務において効率良く作業指示を行うのに好適な、店
舗システムにおける作業指示方法(以下、単に「作業指示
方法」という)とそのシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、流通業の店舗業務においては、店
舗業務スケジュール作成の負荷軽減，店舗業務スケジュ
ール管理の容易化などを目的として、スケジュール管理
システムが導入されつつある。この種のスケジュール管
理システムとしては、例えば、特開平5-210682号公報に
開示されている技術が知られている。この技術では、工
場ラインの作業スケジュールを作成する際、作業スケジ
ュール作成手段として、作業要求テーブルと初期値テー
ブルの各データとから作業要求スケジュールを作成し、
制約条件と作業要求スケジュールに基づいて作業毎に制
約条件を充足した作業単位制約回避スケジュールを作成
し、制約条件と作業要求スケジュールに基づいてマスタ
スケジュールを作成する。スケジュール評価手段は、こ
のマスタスケジュールを評価し、評価結果をスケジュー
ル評価表示手段により表示・要求入力装置に表示する。
スケジュール変更手段は、マスタスケジュールを変更し
て、スケジュール評価手段を再起動させる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のスケジュール管
理システムでは、コンピュータで予め作成したスケジュ
ールに対して、作業指示者がコンピュータを操作し、ス
ケジュール表を画面表示またはリスト出力することで、
事前にスケジュールを参照し、各作業者に対して口答に
よりまたはスケジュール表リストを見せることによっ
て、作業指示を行う方法であるため、作業指示者の作業
指示ミスや作業指示漏れ、または、作業者の作業忘れや
作業開始時刻遅れなどが発生するという問題があった。
特に、新人のパート・アルバイトは、次の作業内容がわ
からず、作業が滞ることで問題である。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
従来の技術における上述の如き問題を解消し、コンピュ
ータを利用した店舗システムにおいて、店舗情報管理コ
ンピュータを利用して、作業指示を行い、各該当端末の
画面に作業指示内容を表示する方法、および、これを具
体化したシステムを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、店
舗情報管理コンピュータと、複数のＰＯＳ端末と、複数
の店舗業務端末と、上記各端末と店舗情報管理コンピュ
ータを結ぶ通信手段とを備えた店舗システムにおいて、
上記店舗情報管理コンピュータに、予め上記各端末単位
に作業開始時刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報
を登録しておき、タイマ装置の時刻情報と上記作業開始
時刻情報，作業終了時刻情報との比較判定処理を実行
し、上記各端末への送信用の作業開始時刻情報，作業終
了時刻情報，作業指示情報を作成して、上記各端末に送
信し、各端末では、受信した作業開始時刻情報，作業終
了時刻情報，作業指示情報に基づいて、作業指示内容を
各端末画面に表示することを特徴とする作業指示方法、
および、店舗情報管理コンピュータと、複数のＰＯＳ端
末と、複数の店舗業務端末と、前記各端末と店舗情報管
理コンピュータを結ぶ通信手段とを備えた店舗システム
であって、前記店舗情報管理コンピュータは、予め前記
各端末単位に作業開始時刻情報，作業終了時刻情報，作
業指示情報を登録する手段、タイマ装置の時刻情報と前
記作業開始時刻情報，作業終了時刻情報との比較判定処
理を実行する手段、前記各端末への送信用の作業開始時
刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報を作成する手
段、作成した各端末への送信用情報を前記各端末に送信
する手段を有し、前記各端末は、受信した作業開始時刻
情報，作業終了時刻情報，作業指示情報に基づいて、作
業指示内容を各端末画面に表示する手段を有することを
特徴とする作業指示システムによって達成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明に係る作業指示方法におい
ては、上記店舗情報管理コンピュータに、端末ＩＤ，作
業開始時刻，作業終了時刻，作業指示内容，送信時刻を
持つ作業指示ファイルを持たせ、店舗情報管理コンピュ
ータが持つタイマ装置を用いて、次のように動作させ
る。すなわち、送信時刻とタイマ装置の時刻とを比較し
て、時間判定処理を実行し、時刻が一致した情報を抽出
する。更に、送信する端末単位に送信ファイルを作成
し、送信先の端末が送信可能な状態であるか否かのチェ
ックを行い、送信可能な状態の場合、作業指示情報の送
信を開始する。なお、送信不可能な状態の場合には、送
信状態エラー情報を画面表示する。送信先の各端末で
は、作業指示情報を受信し、受信結果を店舗情報管理コ
ンピュータに渡す。店舗情報管理コンピュータは、受け
取った結果情報を基に、エラーの場合、送信エラー情報
を画面に表示し、正常な場合、作業指示完了フラグを変
更する。各端末では、受信した作業指示情報を画面表示
する。なお、本発明に係る作業指示システムは、上記作
業指示方法を実施するのに好適なシステムである。

【０００６】以下、本発明の実施例を図面に基づいてよ
り詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例に係る作
業指示方法を適用した店舗システムのブロック図であ
る。図において、１０は店舗情報管理コンピュータ、２
０，３０はＰＯＳ端末、４０は店舗業務端末、５０，６
０，７０は店舗情報管理コンピュータ１０と各ＰＯＳ端
末２０，３０および店舗業務端末４０を結ぶ通信回線を
示している。なお、店舗業務端末とは、パーソナルコン
ピュータやハンディターミナルなど店舗内で使用される
コンピュータ機器であり、主にパート・アルバイトが使
用するものである。

【０００７】店舗情報管理コンピュータ１０は、コンピ
ュータ上で動作するＯＳが管理するシステム時間に基づ
くタイマ装置１１を有し、更に、予め登録した作業指示
ファイル１２と時間判定処理機構１３および作業指示情
報作成処理機構１４を備えている。時間判定処理機構１
３は、タイマ装置１１と作業指示ファイル１２の時間判
定を行う。作業指示情報作成処理機構１４は、送信する
該当端末単位に作業指示情報が含まれた送信ファイルを
作成し、ＰＯＳ端末２０，３０と店舗業務端末４０に通
信回線５０，６０，７０を使用して送信する。ＰＯＳ端
末２０，３０と店舗業務端末４０では、それぞれ、作業
指示表示処理機構２１，３１，４１を有し、店舗情報管
理コンピュータ１０から受信した作業指示情報を基に、
該当端末の作業指示表示機構２１，３１，４１が動作
し、該当端末のディスプレイ装置２２，３２，４２に作
業指示内容２３，３３，４３を表示する。

【０００８】図２に、本実施例に係る店舗システムの作
業指示ファイル１２中のデータテーブル８０の具体的構
成例を示した。図２に示したデータテーブル８０は、端
末ＩＤ２０１，作業開始時刻２０２，作業終了時刻２０
３，作業指示内容２０４，送信時刻２０５，作業指示完
了フラグ２０６を有している。端末ＩＤ２０１は、送信
先である端末を、作業開始時刻２０２と作業終了時刻２
０３および作業指示内容２０４は、該当端末に表示され
る作業指示情報を、送信時刻は、店舗情報管理コンピュ
ータ１０から各端末に作業指示情報が送信される時間
を、それぞれ、意味している。更に、作業指示完了フラ
グは、作業指示状況を示しており、フラグの内容が１の
場合、作業指示待ち、２の場合、作業指示実行中、３の
場合、作業指示済みを、それぞれ、意味している。

【０００９】次に、本実施例に係る作業指示方法を、図
３のフローチャートに従って説明する。図３に示すフロ
ーチャートは、処理が実行される場所が、それぞれ、店
舗情報管理コンピュータ１０，ＰＯＳ端末２０および３
０，店舗業務端末４０から成り立っている。以下、処理
の実行される順序に従って説明する。店舗情報管理コン
ピュータ１０では、予め、ステップ１０１で作業指示フ
ァイル登録を行う。この登録内容は、図２のデータテー
ブル８０の項目に示されている通りである。次に、タイ
マ処理(ステップ１０２)から時刻情報を受け取り、時刻
判定処理を行う。時刻判定処理(ステップ１０３)の結
果、作業指示ファイルの送信時刻とタイマ処理時刻とが
一致した場合は、後続処理を実行する。

【００１０】一致しなかった場合は、再度処理を繰り返
す。一致した場合の後続処理では、一致した作業指示情
報抽出(ステップ１０４)を行い、更に、端末単位の送信
ファイル作成(ステップ１０５)を行う。次に、端末単位
の送信ファイルを送信するにあたって、送信先のＰＯＳ
端末２０および３０と店舗業務端末４０が、送信可能状
態であるか否かの状態チェックを行う。この状態チェッ
ク方法は、店舗情報管理コンピュータ１０で、ステップ
１０６の状態チェックを作成し、複数のＰＯＳ端末２０
および３０と店舗業務端末４０に、それぞれ送信する。

【００１１】ＰＯＳ端末２０および３０と店舗業務端末
４０では、受信した情報を基に、それぞれ、状態チェッ
ク(ステップ１０７，１０８)を行い、店舗情報管理コン
ピュータ１０にその結果を渡す。店舗情報管理コンピュ
ータ１０では、ＰＯＳ端末２０および３０と店舗業務端
末４０からの結果を基に、ステップ１０９で、送信可能
状態か否かの判定を行い、送信不可能の場合は、ディス
プレイ装置に送信状態エラー画面表示(ステップ１１０)
を行う。また、送信可能の場合は、作業指示情報の送信
を開始(ステップ１１１)すると共に、作業指示ファイル
１２の作業指示完了フラグを２(作業指示実行中)に変更
する。

【００１２】ＰＯＳ端末２０および３０と店舗業務端末
４０では、それぞれ作業指示情報受信(ステップ１１
２，１１３)を行い、受信結果を店舗情報管理コンピュ
ータ１０に渡す。店舗情報管理コンピュータ１０は、Ｐ
ＯＳ端末２０および３０と店舗業務端末４０からの受信
結果を基に、ステップ１１４で、送受信が正常に完了し
たか否かの判定を行い、異常の場合は、ディスプレイ装
置に作業指示情報送信エラー画面表示１１５を行う。正
常な場合は、作業指示ファイル１２の作業指示完了フラ
グを３(作業指示済み)に変更する。ＰＯＳ端末２０およ
び３０と店舗業務端末４０では、受信した作業指示情報
を基に、ディスプレイ装置にそれぞれ作業指示情報画面
表示(ステップ１１７，１１８)を行う。

【００１３】以上が送信時刻になった場合の処理方法で
あるが、終了時刻になった場合の処理についても、上と
同様に、作業指示ファイル登録１０１から作業指示情報
画面表示１１８までの処理を行う。但し、時間判定処理
に関しては、作業指示ファイルの終了時刻とタイマー処
理時間で行うことになるのは、言うまでもない。なお、
上記説明中では、各端末への作業指示を行うコンピュー
タを店舗情報管理コンピュータ１０と表現している。こ
れは、店舗の情報管理コンピュータ１０が店舗に設置さ
れ、店舗単独で情報管理を行えるシステムが主流である
と考えて説明したものである。

【００１４】なお、上記実施例は本発明の一例を示した
ものであり、本発明はこれに限定されるべきものではな
いことは言うまでもないことである。例えば、図１に示
した実施例では、ＰＯＳ端末が２台、店舗業務端末が１
台の場合を示したが、本発明はこれに限られるものでは
ないという如くである。更に、本発明に係る作業指示方
法は、店舗単独ではなく、複数の店舗への作業指示に適
用することも可能であり、この場合には、例えば、本部
店舗を管理するコンピュータを本部情報管理コンピュー
タとし、この本部情報管理コンピュータからの作業指示
を行うようにすればよい。また、上記実施例において
は、作業指示単位を各端末単位としているが、これを店
舗内売場や商品部門単位とすることも可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、コンピュータを利用した店舗システムにおいて、
店舗情報管理コンピュータを利用して、作業指示を行
い、各該当端末の画面に作業指示内容を表示する方法、
および、これを具体化したシステムを実現できるという
顕著な効果を奏するものである。より具体的には、店舗
システムの作業指示において、コンピュータによる自動
作業指示を行うごとにより、作業指示者の作業指示ミス
や作業指示漏れ，作業者の作業忘れや作業開始時刻遅れ
などの問題がすべて解決でき、店舗のローコストオペレ
ーションに繋がるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る作業指示方法を適用し
た店舗システムのブロック図である。

【図２】実施例に係る店舗システムの作業指示ファイル
１２中のデータテーブル８０の具体的構成例を示す図で
ある。

【図３】実施例に係る作業指示方法の手順を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０ 店舗情報管理コンピュータ ２０,３０ ＰＯＳ端末、 ４０ 店舗業務端末、 ５０,６０,７０ 通信回線 ８０ 作業指示ファイルのデータテーブル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗情報管理コンピュータと、複数のＰ
   ＯＳ端末と、複数の店舗業務端末と、前記各端末と店舗
   情報管理コンピュータを結ぶ通信手段とを備えた店舗シ
   ステムにおいて、前記店舗情報管理コンピュータに、予
   め前記各端末単位に作業開始時刻情報，作業終了時刻情
   報，作業指示情報を登録しておき、タイマ装置の時刻情
   報と前記作業開始時刻情報，作業終了時刻情報との比較
   判定処理を実行し、前記各端末への送信用の作業開始時
   刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報を作成して、
   前記各端末に送信し、各端末では、受信した作業開始時
   刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報に基づいて、
   作業指示内容を各端末画面に表示することを特徴とする
   店舗システムにおける作業指示方法。
2. 【請求項２】 店舗情報管理コンピュータと、複数のＰ
   ＯＳ端末と、複数の店舗業務端末と、前記各端末と店舗
   情報管理コンピュータを結ぶ通信手段とを備えた店舗シ
   ステムであって、前記店舗情報管理コンピュータは、予
   め前記各端末単位に作業開始時刻情報，作業終了時刻情
   報，作業指示情報を登録する手段、タイマ装置の時刻情
   報と前記作業開始時刻情報，作業終了時刻情報との比較
   判定処理を実行する手段、前記各端末への送信用の作業
   開始時刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報を作成
   する手段、作成した各端末への送信用情報を前記各端末
   に送信する手段を有し、前記各端末は、受信した作業開
   始時刻情報，作業終了時刻情報，作業指示情報に基づい
   て、作業指示内容を各端末画面に表示する手段を有する
   ことを特徴とする店舗システムにおける作業指示システ
   ム。