JPH10205305A - 静翼環 - Google Patents

静翼環

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JPH10205305A
JPH10205305A JP757397A JP757397A JPH10205305A JP H10205305 A JPH10205305 A JP H10205305A JP 757397 A JP757397 A JP 757397A JP 757397 A JP757397 A JP 757397A JP H10205305 A JPH10205305 A JP H10205305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shroud
blade
tenon
wing
groove
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP757397A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Sasamoto
富士雄 笹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP757397A priority Critical patent/JPH10205305A/ja
Publication of JPH10205305A publication Critical patent/JPH10205305A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸流圧縮機等の静翼環において、溶接部をな
くすると共に、はめ込み構造を採用して、振動の減衰効
果を高めると共に翼の交換を容易にする。 【解決手段】 内側シュラウド3と外側シュラウド2と
の間翼1が保持された型式の静翼環において、翼1のシ
ュラウド2,3に挿入されるテノン5の側面に溝9を設
け、この溝9に止め板7,8の突出部7b,8bを挿入
して翼1をシュラウド2,3に固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸流圧縮機、ガスタ
ービン、蒸気タービン等に用いられる静翼環に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、従来の静翼環の構成を示す。従
来の静翼環では、外側シュラウド2と内側シュラウド3
にあけた穴に翼1の内外端部に設けられたテノン5を挿
入した上、前記シュラウド2,3のテノン5とを溶接4
することによって組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の静翼環は、前記
のように溶接によって組立てられているために、振動に
対して減衰が小さく共振を生じた場合には小さな力で大
きな振動を生じ、かつ、溶接部分の強度が低下する等の
問題がある。
【0004】また、翼を交換する場合には、溶接部分を
削り取って翼を取りはずす必要があり、多大な労力が必
要である。
【0005】本発明はこれらの問題を解決することがで
きる軸流圧縮機、ガスタービン、蒸気タービン等の静翼
環を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側シュラウ
ドと外側シュラウドとの間に翼が保持される形式の静翼
環において、前記翼のシュラウドへ挿入されるテノンの
側面の溝を設け、同溝に止め板を挿入して前記翼を前記
シュラウドに固定したことを特徴とする。
【0007】本発明では、シュラウドと翼の溶接付部分
をなくし、前記のように、翼のシュラウドに挿入される
テノンの側面の溝に止め板を挿入して前記翼を前記シュ
ラウドに固定したはめ合い構造のみで静翼環が組み立て
られている。これによって、テノンの側面の溝とこれに
挿入された止め板の間に摩擦が生じ、翼の振動の減衰効
果を上げることができる。
【0008】更に翼を交換する場合においては、溶接部
分がないために、テノンの側面の溝とこれに挿入された
止め板のはめ合い部分を外すことによって、シュラウド
等を傷つけることなく、かつ容易にこれを行なうことが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る軸流
圧縮機等の静翼環を、図1によって説明する。本実施の
形態では、両側面に溝9を設けたテノン5を内外の両端
部に有する翼1と、ケージングに翼1を保持するための
外側シュラウド2、およびシール構造を保持するための
内側シュラウド3を備えている。
【0010】前記翼1の内外のテノン5は、それぞれ内
側シュラウド3と外側シュラウド2に設けられたテノン
穴10に挿入されている。7は、断面が矩形で内側の部
分に長手方向にスロット7aが形成され同スロット7a
の両側に2個の対向する突出部7b,7bが形成された
外側の止め板であり、8は断面が矩形で外側の部分に長
手方向にスロット8aが形成され同スロット8aの両側
に2個の対向する突出部8b,8bが形成された内側の
止め板8である。
【0011】前記翼1の内外の端部と内外のテノン5と
の間には、テノン5より大形の部分1aが形成されてお
り、図1(b)及び図1(c)に示すように、この部分
1aとテノン5の翼1側の部分が、これらと対応する形
状の外側と内側のシュラウド2,3のテノン穴10に挿
入されており、前記部分1aとテノン穴10との間には
減衰材であるリング状に整形された整形スチールウール
6が充填されている。
【0012】前記翼1の内外のテノン5が外側と内側の
シュラウド2,3のテノン穴10に挿入された時には、
外側のテノン5の両側面の溝9の内側の面は、外側シュ
ラウド2の外面と同一面内にあり、また、内側のテノン
5の両側面の溝9の外側の面は内側シュラウド3の外面
と同一面内にある。図1(b)及び図1(c)に示すよ
うに、外側の止め板7のスロット7aの両側に形成され
た2個の対向する突出部7b,7bを外側のテノン5の
両側面の溝9に挿入することによって、翼1が外側シュ
ラウド2に固定される。また、同様に、内側の止め板8
のスロット8aの両側に形成された2個の対向する突出
部8b,8bを内側のテノン5の両側面の溝9に挿入す
ることによって、翼1が内側シュラウド3に固定され
る。
【0013】前記のように、外側の止め板7の突出部7
b,7b及び内側の止め板8の突出部8b,8bをテノ
ン5の両側面の溝9に挿入する場合には、前記止め板
7,8を円周方向にずらしながらテノン5の溝9にその
突出部7b,7b;8b,8bをはめ込むことによっ
て、容易に静翼環の組立てを行なうことができる。
【0014】このようにして、テノン5の両側面の溝9
に挿入された外側の止め板9と内側の止め板8は、同止
め板7,8に設けられた穴7c,8cを貫通して外側シ
ュラウド2のネジ穴2aと内側シュラウド3のネジ穴3
aに螺合するボルト11によって、それぞれ外側シュラ
ウド2と内側シュラウド3に取付けられる。
【0015】以上のように構成された本実施の形態で
は、翼1の外内の両端部のテノン5の両側面の溝9に止
め板7,8の突出部7b,7b;8b,8bを挿入する
ことによって、翼1は外側シュラウド2と内側シュラウ
ド3に確実に固定される。
【0016】また、本実施の形態では、前記のように、
翼1と外側シュラウド2と内側シュラウド3は、はめ込
み構造によって組立てられていて溶接部分がないため
に、翼1の交換を容易に行なうことができると共に、従
来のもののように翼1の振動によって溶接部分の強度が
低下することもない。
【0017】また更に、テノン5の両側面の溝9には外
側の止め板7の突出部7b,7b及び内側の止め板8の
突出部8b,8bが挿入されていてテノン5と止め板
7,8との間に摩擦力が作用し、かつ、翼1とテノン5
との間に設けられたテノン5より大形の部分と外側シュ
ラウド2、内側シュラウド3との間にはそれぞれリング
状の整形スチールウール6が充填されているので、翼1
に励振力が働いて翼1が振動しても、この振動を効果的
に減衰することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静翼
環は、特許請求の範囲の請求項1に記載された構成を具
備しているので、翼の振動減衰率が大きくなり、振動強
度に対して裕度が増加する。このため設計の自由度が大
きくなりより効率の良い翼の設計が可能となる。
【0019】また、翼の交換を容易に行なうことができ
るため、メンテナンスにおける工数を大幅に削減してコ
ストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る静翼環を示し、図
1(a)はこれに用いられる部材の説明図、図1(b)
及び図1(c)は翼と外側シュラウド及び止め板の部分
の断面図である。
【図2】従来の静翼環を示し、図2(a)はその斜視
図、図2(b)はその断面図である。
【符号の説明】
1 翼 2 外側のシュラウド 3 内側のシュラウド 5 テノン 6 整形スチールウール 7,8 止め板 7a,8a 止め板のスロット 7b,7b 止め板の突出部 9 溝 10 テノン穴 11 ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側シュラウドと外側シュラウドとの間
    に翼が保持される形式の静翼環において、前記翼のシュ
    ラウドへ挿入されるテノンの側面の溝を設け、同溝に止
    め板を挿入して前記翼を前記シュラウドに固定したこと
    を特徴とする静翼環。
JP757397A 1997-01-20 1997-01-20 静翼環 Withdrawn JPH10205305A (ja)

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040406