JPH10204950A - 生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置及びその洗浄方法 - Google Patents

生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置及びその洗浄方法

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JPH10204950A
JPH10204950A JP9023128A JP2312897A JPH10204950A JP H10204950 A JPH10204950 A JP H10204950A JP 9023128 A JP9023128 A JP 9023128A JP 2312897 A JP2312897 A JP 2312897A JP H10204950 A JPH10204950 A JP H10204950A
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JP
Japan
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sink
sewage
rising
pipe
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JP9023128A
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English (en)
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Eiji Miwa
英二 三輪
Masaki Suzuki
雅喜 鈴木
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】汚水を貯溜部で貯溜した上、真空弁を開くこと
によってその下流側に設けた真空吸引装置による真空吸
引作用により下流側に排出する貯溜・排出装置におい
て、貯溜量検出器等の機能部の点検,メンテナンス作業
を容易に行えるようにする。 【解決手段】シンク12下部の粉砕機14からの生ごみ
粉砕物を含む汚水を一定量貯溜する貯溜部22を流し台
10のキャビネット内部に配設するとともに、キャビネ
ット内部において貯溜部22より管状の立上り部36,
38を連通状態に起立させてその上部に空気弁28,貯
溜量検出器26及び液逃し部44を設ける。一方流し台
10の上部にはキャビネット外部よりそれら機能部の点
検,メンテナンス作業を行うための点検開口15を設
け、その点検開口15を開閉可能に閉鎖するケーシング
13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は生ごみ粉砕物を含
む汚水の貯溜・排出装置に関し、詳しくは汚水を貯溜部
に所定量貯溜するとともに、これを真空吸引装置による
吸引力に基づいて真空搬送管を通じ下流側に排出するよ
うになした真空式の貯溜・排出装置に関する。
【0002】[発明の背景]従来、家庭のキッチン,ト
イレ,浴室等からの汚水を貯溜・排出する装置として、
搬送管を通じて流下させた汚水を一旦貯溜部に所定量貯
溜するとともに、貯溜部の下流部に設けた真空弁を開く
ことによって、貯溜部に対しその下流側に設けた真空吸
引装置による吸引力を作用させて、その貯溜部に貯溜し
た汚水を真空搬送管を通じて下流側に排出するようにな
した汚水の真空式貯溜・排出装置が公知である。
【0003】而してこの種真空式の貯溜・排出装置にあ
っては、一般に汚水の貯溜部として所定容量のタンクが
用いられていた。図6はこれを概念的に表したものであ
る。同図において200は貯溜タンクであって、搬送管
204Aを通じて流下した汚水を所定量ここに貯溜す
る。而してその貯溜量が所定量に達すると、真空弁20
2が開かれて貯溜タンク200内部の汚水が、真空吸引
装置206による吸引作用により貯溜タンク200から
吸い上げられた上、下流側に排出される。
【0004】しかしながらこのように貯溜タンク200
内に汚水を所定量貯溜した上で、ここより真空弁202
を経て下流側に排出するようになした場合、貯溜タンク
200の内部に汚水が停滞する時間が長いことから、ま
た貯溜タンク200内部の汚水の排出時においても汚水
面が静かにゆっくりと貯溜タンク200内部を下がるこ
とから、貯溜タンク200の内壁に汚物やスカムが付着
・堆積しやすく、また特に貯溜タンク200の底部近傍
に高濃度の汚物が残留物となって残りやすい問題があ
り、更にそれらが悪臭などの原因となる問題があった。
【0005】また上記方式の場合、貯溜タンク200内
部に固形分が沈積しやすいのに加えてこれを下流側に良
好に排出するのが難しく、従って固形分の多い高濃度汚
水への適用が難しい問題があった。特にキッチンの流し
台に粉砕機を取り付け、粉砕機による生ごみの粉砕物を
水とともに排出するようにした場合において、粉砕機の
下流部に上記貯溜タンク200を設けてそこに生ごみ粉
砕物を含む汚水を貯溜するようにした場合、汚水中に固
形分が多く含まれていることから上記問題を特に起こし
やすい。
【0006】而してこの貯溜タンク200とともに、貯
溜量検出のための貯溜量検出器にて汚水の貯溜・排出装
置を構成した場合、その固形分を含むスカムや高濃度汚
物の付着・堆積によって弁部等が固着現象を起こして円
滑に作動せず、誤動作を起こしたり、また管の閉塞を起
こしたりする問題が生じやすい。
【0007】そこで図7に示しているように、所定長さ
のパイプにて貯溜部208を構成し、搬送管204Aを
通じて流れて来た汚水をこの貯溜部208に所定量貯溜
した上、真空弁210を開くことによって、貯溜部20
8に対し真空吸引装置206の吸引力を作用させ、内部
の汚水を下流側へと排出することが考えられる。
【0008】同図に示しているようにこの装置は、貯溜
部208を構成するパイプの途中部位から管状の立上り
部212が真直ぐ上向きに起立しており、その上部に貯
溜量検出器214が設けられている。この貯溜量検出器
214は、貯溜部208内の汚水の貯溜量を検出すると
ともに真空弁210の開閉駆動部も兼ねており、貯溜部
208内の貯溜量が一定量に達すると立上り部212内
部の空気圧の上昇に基づいて内部の弁部を開き、導管2
16と218とを連通状態とする。
【0009】これにより真空弁210の下流側の真空
(負圧)を真空弁210に導いて真空弁210を開弁動
作させる。尚220は空気弁であって、この空気弁22
0は貯溜部208内に負圧が導かれたときに開弁動作し
て貯溜部208内に空気を導入する。また同様に搬送管
204Aを通じて送られてきた汚水が貯溜部208内に
流入する際、開弁動作してその流入を円滑に行わせる。
【0010】この空気弁220もまた、上記貯溜量検出
器214と導管222を介して連絡され、その導管22
2を通じて負圧が導かれることで開弁動作する。
【0011】この装置の場合、上記開放系のタンクに比
べて内径の小さな且つほぼ密閉系のパイプ内部に貯溜さ
れた汚水全てに真空吸引力を直接的且つ同時的に作用さ
せ得、タンク内の排水が重力降下しつつ減少して行くの
に対し、この装置ではパイプ内部の汚水全体が専ら真空
吸引力の強制作用に基づいてパイプ内部を同時的に移動
し、貯溜部から排出される。
【0012】加えてパイプ内部の汚水は高速で内部を移
動できるため、この装置では貯溜部208内に汚物やス
カムが付着・堆積するのが防止され、またタンクにて貯
溜部を構成した場合のように底部に固形分を含む高濃度
汚物が残留物として残ってしまうといった不具合も回避
することができる。従ってこの装置の場合、固形分を多
く含む生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置として好適に適
用することができる。
【0013】しかしながら一方においてこの装置を粉砕
機による生ごみの粉砕物を含む貯溜・排出装置として適
用した場合、真空弁210を開いたときに貯溜部208
内の汚水が跳返り水となって立上り部212内を上昇
し、貯溜量検出器214や空気弁220、特に貯溜量検
出器214に勢いよく当ってしまう問題のあることがそ
の後の研究で判明した。
【0014】図8はその際に起こる現象を時間を追って
具体的に表したものである。まず(I)は真空弁210
を開いた直後の状態を示したものであり、また(II),
(III)はこれより短時間経過したときの状態を示してい
る。図に示しているように真空弁210を開くと、まず
立上り部212内部の空気が真空弁210側に先に吸引
され、パイプから成る貯溜部208内の汚水の流れに歪
が生じる。
【0015】そして所定時間経過後には(IV)に表して
いるように貯溜部208内を流通する汚水の流れが立上
り部212の管壁に当って勢いよく跳ね返り、その跳返
り汚水が(V)に示しているように立上り部212内を
上昇して貯溜量検出器214に勢いよく当ってしまうの
である。
【0016】而してこのように汚物を含む汚水が貯溜量
検出器214に当ると、その後乾燥したときに固形分が
貯溜量検出器214等に付着・堆積し、同検出器214
等の作動不良或いは誤作動を引き起こす恐れが生ずるの
である。
【0017】そこで本発明者は、図9に示しているよう
に特に上記跳返り水を発生させやすい貯溜量検出器21
4側の立上り部212から屈曲形状の分岐管224を分
岐させてその上部に貯溜量検出器214を設ける一方、
立上り部212における分岐管224の分岐部位よりも
上側部分を跳返り水の液逃し部(バッファ部)226と
して構成した装置を案出し、先の特許願(特願平8−1
81387)において提案している。このようにした場
合、貯溜量検出器214等への汚水や汚物の付着を抑え
ることができる。
【0018】ところが、特に生ごみを大量に粉砕し処理
する大型の粉砕機を用いた場合、上記跳返り水が激しく
発生し、跳返り水の跳ね返り高さも高くなって、上記の
解決手段では汚水の跳ね返りを必ずしも十分に防止でき
ない場合のあることが判明した。
【0019】而してこの場合、立上り部212,貯溜量
検出器214,空気弁220等を流し台228のキャビ
ネット内部に収容した状態とすると、キャビネット内部
において頻繁にそれらの点検や清掃等のメンテナンス作
業を行わなければならず、点検やメンテナンス作業のた
めに多大の労力を要するといった問題が生ずる。尚、図
9において230は流し台228に備えられたシンク、
232はシンク230の下部に取り付けられた生ごみの
粉砕機である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願の生ごみ粉砕汚水の
貯溜・排出装置はこのような課題を解決するために案出
されたものである。而して請求項1の装置は、流し台の
シンク下部に配設された粉砕機からの生ごみ粉砕物を含
む汚水を貯溜する貯溜部と、該貯溜部の下流部に配設さ
れ、開弁作用により真空吸引装置による吸引力を該貯溜
部に作用させて該貯溜部の貯溜汚水を真空搬送管を通じ
て下流側に排出させる真空弁とを備えて成る生ごみ粉砕
汚水の貯溜・排出装置であって、前記貯溜部を流し台の
キャビネット内部に配設するとともに、該貯溜部より管
状の立上り部を該貯溜部に連通させる状態で起立させて
その上部に前記汚水の貯溜・排出作用のための機能部を
設ける一方、該流し台の上部には、該立上り部及び機能
部をキャビネット外より点検ないしメンテナンス可能な
点検開口を設けるとともに該点検開口を蓋体にて開閉可
能に閉鎖したことを特徴とする。
【0021】請求項2の装置は、請求項1において、前
記貯溜部がパイプにて構成されていることを特徴とす
る。
【0022】請求項3の装置は、請求項1,2の何れか
において、前記機能部が前記流し台のシンク上面より上
側に突出して位置させられるとともに前記立上り部が対
応する高さで起立させられており、且つ該流し台には該
シンク上面より上側に突出する形態の箱体状のケーシン
グが設けられていて該ケーシングが前記機能部を覆蓋し
ており、該ケーシングの全体若しくは一部が前記蓋体と
なされていることを特徴とする。
【0023】請求項4の装置は、請求項1,2,3の何
れかにおいて、前記機能部が前記貯溜部内の汚水の貯溜
量を検出する貯溜量検出器であることを特徴とする。
【0024】請求項5の装置は、請求項1,2,3の何
れかにおいて、前記機能部が前記貯溜部内に空気を導入
する空気弁であることを特徴とする。
【0025】請求項6の装置は、請求項1,2,3,
4,5の何れかにおいて、前記立上り部若しくは機能部
に洗浄水を供給する洗浄管が設けられているとともに、
それら立上り部若しくは機能部には給水孔が設けられて
いて該洗浄管が該給水孔に接続され、それら洗浄管及び
給水孔を通じて該立上り部若しくは機能部の内部に洗浄
水が供給されるようになっていることを特徴とする。
【0026】請求項7は洗浄方法に係るもので、この洗
浄方法は、請求項6の装置における前記立上り部若しく
は機能部の洗浄方法であって、前記粉砕機の粉砕開始前
に洗浄水供給を行って予備洗浄を行い、該粉砕機の粉砕
終了後において再び洗浄水供給を行って本洗浄すること
を特徴とする。
【0027】請求項8の洗浄方法は、請求項7におい
て、前記洗浄水を前記給水孔より前記立上り部若しくは
機能部の内部に供給するに際して、該洗浄水を管壁内面
に沿って螺旋状に噴出させることを特徴とする。
【0028】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の装置
は、流し台の上部に点検開口を設けてその点検開口を蓋
体にて開閉可能に閉鎖したもので、この請求項1の装置
によれば、いちいちキャビネットの扉を開けてキャビネ
ット内部において機能部や立上り部の点検,メンテナン
ス作業を行わなくても、流し台の外部においてその上部
に設けた点検開口を通じて同作業を行うことができる。
従って請求項1の装置によれば、それら立上り部や機能
部の点検或いは清掃作業等のメンテナンス作業を容易に
行うことができるようになる。
【0029】ここで貯溜部をパイプにて構成した場合、
貯溜部内の汚水の真空排出時において上記跳返り水が特
に発生しやすく、従って本発明はかかる貯溜部をパイプ
にて構成した場合に適用して特に効果が大きい(請求項
2)。尚この場合において、パイプを回曲させた形態で
貯溜部を構成することができ、この場合左右方向に短い
スペース内において所望の貯溜容量を容易に確保するこ
とができる。
【0030】次に請求項3の装置は、上記機能部を流し
台のシンク上面より上側に突出して位置させるととも
に、流し台にはそのシンク上面より上側に突出する形態
の箱体状のケーシングを設けて、そのケーシングにより
機能部を覆蓋し、且つそのケーシングの全体若しくは一
部を前記蓋体となしたもので、この装置の場合、機能部
を貯溜部に対してより高い位置に位置させることができ
るため、機能部に対する跳返り水の付着を更に効果的に
抑制することができるとともに、その機能部がシンクの
上面よりも上側に突出して位置しているため、機能部の
点検,メンテナンスの際に作業をより簡単に行うことが
できる。
【0031】また機能部がシンクの上面よりも上側に位
置しているため、万一排水系において管路に閉塞が生じ
た場合にも、機能部から汚水が溢れてしまうといったこ
とを防止することができる。
【0032】尚、本発明においてはその機能部として貯
溜量検出器を設けることができ(請求項4)、これによ
って貯溜量検出器に対する汚水の付着を防止することが
でき、或いはその点検,メンテナンス作業を容易になし
得てその作動を確実なものとすることができる。
【0033】或いはまた、その機能部を貯溜部内に空気
を導入するための空気弁とすることができ(請求項
5)、この場合においても空気弁への汚水の付着を抑制
し、或いはまた空気弁の点検,メンテナンス作業を容易
になし得て空気弁の作動を確実なものとなすことができ
る。
【0034】請求項6の装置は、更に進んで洗浄管を設
けてその先端を立上り部若しくは機能部の給水孔に接続
し、それら洗浄管及び給水孔を通じて機能部ないし立上
り部の内部に洗浄水を供給して、それらを洗浄可能とな
したもので、この装置の場合、立上り部若しくは機能部
の洗浄を容易に行うことができるようになる。
【0035】更にこの場合において、それら立上り部若
しくは機能部を洗浄するに際し、粉砕機の作動開始前に
予備洗浄を行い、また粉砕機の粉砕終了後において再び
洗浄水の供給を行って本洗浄するようになすことができ
る(請求項7)。
【0036】このようにした場合、立上り部若しくは機
能部への汚水ないし汚物の付着を有効に防止し、或いは
効果的に付着した汚水,汚物を除去し洗浄することがで
きる。
【0037】請求項8の洗浄方法は、上記立上り部若し
くは機能部を洗浄するに際して、洗浄水を管壁内面に沿
って螺旋状に噴出させるもので、このようにした場合、
それらの洗浄をより効果的に行うことができる。
【0038】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は流し台であって、この
流し台10にはシンク12及びフレキシブル吐水管11
が設けられている。フレキシブル吐水管11には給水管
17が接続されており、この給水管17上に水路開閉弁
19が設けられている。
【0039】更に流し台10には、後側(奥側)所定個
所においてシンク12の上面より上側に突出する状態に
箱体状のケーシング13が設けられている。そしてフレ
キシブル吐水管11は、その先端の吐水口がケーシング
13の上方に位置するまで全体的に延びるようになって
いる。
【0040】シンク12の下部には粉砕機14が設けら
れている。粉砕機14は生ごみを粉砕するもので、ここ
で粉砕された生ごみを含む汚水が排水管16Aを通じて
流し台10内部に設けた本例の貯溜・排出装置18に流
入する。流入した汚水はそこで所定量貯溜された上、真
空搬送管16Bの下流部位に接続された真空吸引装置
(図示せず)による吸引力にて下流側に排出され、その
真空吸引装置に備えられた集水部に集水された後、後続
の処理装置へと送られる。
【0041】流し台10の後側所定個所には、また、図
4に示しているように貯溜・排出装置18における後述
の機能部の点検,メンテナンスを行うための点検開口1
5が設けられている。そしてこの点検開口15が上記ケ
ーシング13全体を蓋体として開閉可能に閉鎖されてい
る。
【0042】その具体的な設置方法の一例としては、図
4に示しているように点検開口15の周縁部に全周に亘
って曲起し部20を形成し、この曲起し部20の外周側
面に対しケーシング13下部の内周側面を接触させるよ
うにして曲起し部20をケーシング13内に挿入し、以
てケーシング13を流し台10に設けることができる。
尚ケーシング13の一部をもって蓋体となすことも可能
である。
【0043】上記貯溜・排出装置18は、図1に示して
いるように流し台10のキャビネット内部且つ奥側(後
側)位置において、汚水の貯溜部22と、汚水の搬送通
路を連通又は遮断する真空弁24と、貯溜部22内の汚
水の貯溜量を検出する貯溜量検出器26と、貯溜部22
への負圧の作用時及び貯溜部22への汚水の流入時に貯
溜部22内部に空気を導入するための空気弁28とを備
えている。尚、空気弁28はその他のときには閉じた状
態にあって、貯溜部22からの臭気が逆流するのを防止
する。
【0044】この貯溜・排出装置18の具体的な構成が
図2に示してある。同図に示しているように本例では貯
溜部22がパイプ23にて構成されており、この貯溜部
22が流し台10のキャビネット内部に隠蔽状態に収納
されている。尚、図中30は蹴込み部である。この貯溜
部22は、パイプ23を流し台10内部において、例え
ば約一回り回曲させて構成することもできる。
【0045】このパイプ23から成る貯溜部22は、そ
の両端部32,34が流し台10のキャビネット内部に
おいて後側位置に配置されており、且つそれぞれの端部
32,34が立上げ状に形成されていて、それら端部3
2,34がそれぞれ排水管16A及び真空搬送管16B
に接続されている。
【0046】貯溜部22の一方の斜めの端部32から
は、真直ぐ上向きに管状の立上り部36が起立してお
り、そしてその上部、詳しくはシンク12上面より高い
位置に、汚水の貯溜・排出作用のための機能部としての
前記空気弁28が設けられている。この空気弁28は、
図4に示しているように点検開口15より上側に突出し
た位置に設けられており、上記ケーシング13にて覆蓋
されている。
【0047】貯溜部22の他方の端部34の近傍におい
て、図2に示しているように真空搬送管16B上には上
記真空弁24が設けられている。
【0048】パイプ23から成る貯溜部22からは、上
記立上り部36とは別途の管状の立上り部38が貯溜部
22に連通する状態で起立しており、その上部に上記の
貯溜量検出器26が設けられている。詳しくは、この立
上り部38は垂直上向きに真直ぐに突き出す管状の幹部
40と、その中間部位から屈曲状に分岐して上向きに延
びる屈曲分岐部42とからなっており、上記貯溜量検出
器26はその屈曲分岐部42の上部位置であってシンク
12上面より高い位置に設けられている。この貯溜部検
出器26も本例における機能部としてのものであって、
点検開口15より上側に突出して設けられ、ケーシング
13にて覆蓋されている。
【0049】一方幹部40における屈曲分岐部42の分
岐部位より上側の部分は所定容量の液逃し部(バッファ
部)44として構成されている。この液逃し部44もま
た本例における機能部としてのものであって、その上部
が点検開口15より上側に突出しており、同部がケーシ
ング13内部に収容されている。
【0050】貯溜量検出器26は、ここでは立上り部3
8の内部の空気圧の変動に基づいて作動するものとされ
ている。具体的には、貯溜部22における汚水の貯溜量
が増大して立上り部38内部の空気圧が上昇したとき
に、その空気圧の上昇を検知して真空搬送管16Bに連
通する導管46と真空弁24に連通する導管48とを互
いに連通状態とし、以て真空弁24に負圧を導入してこ
れを開弁作動させる。
【0051】また一方、貯溜部22内の汚水の量が減少
して立上り部38内の空気圧が低下したとき、導管46
と48との連通を遮断して真空弁24を閉弁作動させ
る。この貯溜量検出器26は、空気弁28に対しても導
管50を介して連絡され、貯溜部22への負圧の作用時
に空気弁28にも負圧を導入してこれを開弁作動させ、
貯溜部22内に空気を導入させる。
【0052】図3に真空弁24の具体的構成が示してあ
る。同図に示しているように真空弁24は、汚水の搬送
通路を開閉する弁体52をケーシング54の内部に備え
ている。弁体52からはこれと一体に移動するロッド5
6が延び出しており、このロッド56の先端部が、ケー
シング54内部に負圧作用室58を画成するダイヤフラ
ム60に連結されている。
【0053】負圧作用室58は負圧の導入口62を有し
ており、そしてここに上記導管48が接続されている。
また負圧作用室58の内部には、弁体52を閉弁方向に
付勢するスプリング64が配設されている。
【0054】尚、真空搬送管16Bには弁体52による
開閉部の下流側において負圧取出口66が設けられてお
り、ここに上記導管46が接続されている。
【0055】尚この真空弁24とは別形式のもの、つま
り真空搬送管16Bを開閉して真空発生装置からの真空
吸引力を貯溜部22に対して作用させ得る他の形式のも
のも適用可能である。
【0056】本例においては、図1に示しているように
立上り部36及び立上り部38における屈曲分岐部42
及び液逃し部44のそれぞれの上部位置に給水孔68が
設けられている。そしてフレキシブル吐水管11に接続
された供給管17における水路開閉弁19よりも上流側
からは、水路開閉弁74を管路上に有する洗浄水供給用
の洗浄管70が分岐しており、この洗浄管70における
枝分れ管70A,70B,70Cがそれぞれ立上り部3
6,屈曲分岐部42及び液逃し部44の各給水孔68に
接続してある。
【0057】これら立上り部36,屈曲分岐部42及び
液逃し部44には給水孔68を通じて供給された水を管
壁内面に沿って旋回方向に噴出する噴出部72が設けら
れている。
【0058】本例においては、流し台10のシンク12
の排水口より投入された生ごみが粉砕機14にて粉砕さ
れ、その生ごみの粉砕物がフレキシブル吐水管11から
の供給水とともに排水管16Aを通じて貯溜部22へと
流入する。而して貯溜部22に流入した生ごみ粉砕物を
含む汚水が一定量に達すると、貯溜量検出器26がこれ
を検知して真空弁24を開弁作動させる。
【0059】すると真空吸引装置の真空吸引力が貯溜部
22に対して作用させられ、貯溜部22内に貯溜された
汚水が真空吸引力によって真空搬送管16Bを通じて下
流側に排出される。
【0060】このとき空気弁28が開弁作動して貯溜部
22へと空気が導入され、貯溜部22内の汚水が円滑に
下流側に排出されるとともに、シンク12の排水口に対
して負圧が作用するのが回避される。
【0061】このようにして貯溜部22内の汚水が外部
に排出されて貯溜部22における貯溜量が減少すると、
貯溜量検出器26の働きにより真空弁24が閉弁作動
し、貯溜部22への負圧の作用が停止する。
【0062】本例においては、立上り部36,38、詳
しくは立上り部36と貯溜量検出器26が設けられた屈
曲分岐部42及び幹部40を含む立上り部38との管内
壁面を、生ごみの粉砕開始前において予備洗浄し、また
生ごみの粉砕終了後において本洗浄する。
【0063】即ち、図5に示しているように粉砕機14
を作動させるべく操作スイッチをON操作すると、先ず
洗浄管70上の水路開閉弁74が一定時間開弁して上記
立上り部36,38の予備洗浄を行う。
【0064】このとき立上り部36,38に供給される
洗浄水は、洗浄管70及び給水孔68を通じて立上り部
36,38の管内へ流入してその管壁内面に沿って螺旋
状に旋回しつつ流下し、立上り部36,38の管内壁面
を洗浄する。
【0065】そして一定時間経過後に水路開閉弁74を
閉弁して予備洗浄を終了した後、供給管17上の水路開
閉弁19を開弁してフレキシブル吐水管11からシンク
12、ひいては粉砕機14に水を供給し、その給水の下
で生ごみの粉砕を行う。
【0066】その後、生ごみの粉砕を終了させるべく操
作スイッチをOFF操作して粉砕機14を作動停止させ
るとともに洗浄管70上の水路開閉弁74を再び開弁
し、上記予備洗浄と同様にして立上り部36,38の本
洗浄を一定時間行う。尚、水路開閉弁19は粉砕機14
を停止した後これを一定時間後に閉弁し、その間の粉砕
機14への給水によって粉砕機14内部を洗浄する。
【0067】本例の貯溜・排出装置18では、ケーシン
グ13にて開閉可能な点検開口15が流し台10に設け
てあるため、この点検開口15を通じて流し台10の外
部から空気弁28,貯溜量検出器26等を外してそれら
空気弁28や貯溜量検出器26、更に液逃し部44や立
上り部36,38の点検,メンテナンス或いは清掃作業
を行うことができ、従っていちいちキャビネット内部に
おいて同作業を行わなくても良く、容易に機能部や立上
り部36,38の点検,メンテナンス或いは清掃作業を
行うことができる。
【0068】また本例の貯溜・排出装置18では機能
部、つまり空気弁28,貯溜量検出器26,液逃し部4
4をシンク12上面より上側に突出した位置、即ち高い
位置に位置させているため、それら機能部に対する跳返
り水の付着を抑制することができるとともに、点検開口
15を通じての点検,メンテナンス,清掃作業を更に容
易になし得て、それらの作動を確実なものとすることが
できる。
【0069】加えて上記のように空気弁28,貯溜量検
出器26,液逃し部44をシンク12上面より上側に突
出した位置に設けてあるため、万一排水系において管路
に閉塞が生じた場合にもそれら機能部から汚水が溢れて
しまうといったことを防止できる。
【0070】また本例の貯溜・排出装置18では、洗浄
管70及び給水孔68を通じて立上り部36,38内部
に洗浄水を供給してそれらを洗浄するようにしており、
従って本例によれば、立上り部36,38の管内壁面の
洗浄を容易に行うことができる。
【0071】更に本例では、上記立上り部36,38の
管壁内面の洗浄を行うに際し、粉砕機14の作動開始前
に予備洗浄を行い、また粉砕機14による生ごみの粉砕
終了後に本洗浄を行うようにしており、これにより立上
り部36,38の管壁内面への汚水ないし汚物の付着を
有効に防止でき、或いは付着した汚水ないし汚物を効果
的に除去し、洗浄できる。
【0072】また本例では、上記予備洗浄及び本洗浄の
際に洗浄水を立上り部36,38の管壁内面に沿って螺
旋状に噴出させているため、それらの洗浄をより効果的
に行うことができる。
【0073】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば洗浄水として酸性水を用い
ることも可能であり、このように酸性水を機能部や立上
り部36,38に注入してそれらを洗浄するようにした
場合、機能部や立上り部36,38の殺菌及び除菌を行
うことが可能となる。その他本発明はその主旨を逸脱し
ない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である貯溜・排出装置を流し台
内部に配置した状態で示す図である。
【図2】図1の貯溜・排出装置の具体的な構成を示す斜
視図である。
【図3】図1の貯溜・排出装置における真空弁の構成を
示す図である。
【図4】図1の貯溜・排出装置の要部を示す図である。
【図5】図1の貯溜・排出装置における立上り部の洗浄
パターンを示すタイムチャートである。
【図6】従来の貯溜・排出装置の要部を概念的に示す図
である。
【図7】図6の貯溜タンクに代えてパイプにて貯溜部を
構成した場合の貯溜・排出装置の具体例を示す図であ
る。
【図8】図7の貯溜・排出装置における不具合の説明図
である。
【図9】図8の不具合の解決手段を備えた本願の先願に
係る貯溜・排出装置の例を示す図である。
【符号の説明】
10 流し台 12 シンク 13 ケーシング(蓋体) 14 粉砕機 15 点検開口 16B 真空搬送管 18 貯溜・排出装置 22 貯溜部 23 パイプ 24 真空弁 26 貯溜量検出器(機能部) 28 空気弁(機能部) 36,38 立上り部 44 液逃し部(バッファ部,機能部) 68 給水孔 70 洗浄管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流し台のシンク下部に配設された粉砕機
    からの生ごみ粉砕物を含む汚水を貯溜する貯溜部と、該
    貯溜部の下流部に配設され、開弁作用により真空吸引装
    置による吸引力を該貯溜部に作用させて該貯溜部の貯溜
    汚水を真空搬送管を通じて下流側に排出させる真空弁と
    を備えて成る生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置であって
    前記貯溜部を流し台のキャビネット内部に配設するとと
    もに、該貯溜部より管状の立上り部を該貯溜部に連通さ
    せる状態で起立させてその上部に前記汚水の貯溜・排出
    作用のための機能部を設ける一方、該流し台の上部に
    は、該立上り部及び機能部をキャビネット外より点検な
    いしメンテナンス可能な点検開口を設けるとともに該点
    検開口を蓋体にて開閉可能に閉鎖したことを特徴とする
    生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記貯溜部がパイプ
    にて構成されていることを特徴とする生ごみ粉砕汚水の
    貯溜・排出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記機
    能部が前記流し台のシンク上面より上側に突出して位置
    させられるとともに前記立上り部が対応する高さで起立
    させられており、且つ該流し台には該シンク上面より上
    側に突出する形態の箱体状のケーシングが設けられてい
    て該ケーシングが前記機能部を覆蓋しており、該ケーシ
    ングの全体若しくは一部が前記蓋体となされていること
    を特徴とする生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3の何れかにおいて、前
    記機能部が前記貯溜部内の汚水の貯溜量を検出する貯溜
    量検出器であることを特徴とする生ごみ粉砕汚水の貯溜
    ・排出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3の何れかにおいて、前
    記機能部が前記貯溜部内に空気を導入する空気弁である
    ことを特徴とする生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4,5の何れかにお
    いて、前記立上り部若しくは機能部に洗浄水を供給する
    洗浄管が設けられているとともに、それら立上り部若し
    くは機能部には給水孔が設けられていて該洗浄管が該給
    水孔に接続され、それら洗浄管及び給水孔を通じて該立
    上り部若しくは機能部の内部に洗浄水が供給されるよう
    になっていることを特徴とする生ごみ粉砕汚水の貯溜・
    排出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の装置における前記立上り部若
    しくは機能部の洗浄方法であって、前記粉砕機の粉砕開
    始前に洗浄水供給を行って予備洗浄を行い、該粉砕機の
    粉砕終了後において再び洗浄水供給を行って本洗浄する
    ことを特徴とする洗浄方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記洗浄水を前記給
    水孔より前記立上り部若しくは機能部の内部に供給する
    に際して、該洗浄水を管壁内面に沿って螺旋状に噴出さ
    せることを特徴とする洗浄方法。
JP9023128A 1997-01-21 1997-01-21 生ごみ粉砕汚水の貯溜・排出装置及びその洗浄方法 Pending JPH10204950A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023430A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Max Co Ltd 生ごみ処理装置
CN106092450A (zh) * 2016-08-14 2016-11-09 安徽盛运环保(集团)股份有限公司 厨房垃圾真空运输管道气密性检测装置

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