JPH10204668A - 配管、清掃方法及び清掃治具 - Google Patents

配管、清掃方法及び清掃治具

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JPH10204668A
JPH10204668A JP9011396A JP1139697A JPH10204668A JP H10204668 A JPH10204668 A JP H10204668A JP 9011396 A JP9011396 A JP 9011396A JP 1139697 A JP1139697 A JP 1139697A JP H10204668 A JPH10204668 A JP H10204668A
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JP
Japan
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pipe
cleaning
metal pipe
thin film
film
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Application number
JP9011396A
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English (en)
Inventor
Masateru Hara
昌輝 原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Prevention Of Fouling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応生成物等が付着した排気配管を、安全に
かつ配管を取り外すことなく、容易に清掃できるように
する配管、清掃方法及び清掃治具を提供する。 【解決手段】 金属配管1の内壁に薬液4又は所要のガ
スにより除去され得る薄膜2が被着形成されてなる配管
5を構成する。また、金属配管1の内壁を清掃する際
に、薄膜2と共に、これの上の堆積物3を剥離させるこ
とにより清掃を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体分野
の成膜装置や加工装置の排気配管の清掃に用いて好適な
配管、清掃方法及び清掃治具に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来は、半導体分野の成膜装置、エッチ
ング装置等の加工装置において、その排気配管の清掃
は、配管を取り外して配管内壁に付着した堆積物例えば
成膜やエッチング時の反応生成物を物理的に剥がすこと
により行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな配管の清掃方法では、配管を取り外す必要があるた
めに清掃に時間がかかる上、取り外しが予想される箇所
には配管工事の際に溶接を行うことができない制約があ
った。
【0004】また、配管内壁に付着した堆積物が人体に
有害であったり、安易に空気に触れさせると爆発する危
険がある等、安全面でも問題があった。
【0005】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、反応生成物等が付着した排気配管を、安全にか
つ配管を取り外すことなく、容易に清掃できるようにす
る配管、清掃方法及び清掃治具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の配管は、金属配
管の内壁に薬液又は所要のガスにより除去され得る薄膜
が被着形成されてなるものである。
【0007】上述の本発明の構成によれば、金属配管の
内壁に薬液又は所要のガスにより除去され得る薄膜が被
着形成されてなることにより、薄膜上に堆積した反応生
成物等を、その後薄膜が除去され得る薬液又は所要のガ
スを流すことにより、薄膜と共に除去することができ
る。
【0008】本発明の配管は、主たる金属配管の外側
に、金属配管内に連通する補管体が、金属配管の長手方
向に対して斜めに取り付けられてなるものである。
【0009】上述の本発明の構成によれば、主たる金属
配管の外側に、金属配管内に連通する補管体が、金属配
管の長手方向に対して斜めに取り付けられてなることに
より、補管体から清掃治具を挿入して金属配管内壁の清
掃を行うことにより、金属配管を取り外さなくとも金属
配管内壁の清掃を行うことができる。
【0010】本発明の清掃方法は、金属配管の内壁に薬
液又は所要のガスにより除去され得る薄膜を被着形成し
ておき、金属配管の内壁を清掃する際に、薄膜と共に、
これの上の堆積物を剥離させることにより清掃を行う。
【0011】上述の本発明方法によれば、金属配管の内
壁に薬液又は所要のガスにより除去され得る薄膜を被着
形成しておき、金属配管の内壁を清掃する際に、薄膜と
共に、これの上の堆積物を剥離させることにより、薄膜
上の堆積物を容易に除去することができる。
【0012】本発明の清掃治具は、管体の先端に回転し
得る複数の歯が取り付けられてなるものである。
【0013】上述の本発明の構成によれば、管体の先端
に回転し得る複数の歯が取り付けられてなることによ
り、回転し得る複数の歯で配管の内壁の堆積物を削り落
とし、その後内壁から剥離した堆積物を、吸引するか又
は掃き出して配管から除去することができ、配管を取り
外さなくても配管の清掃を行うことができる。
【0014】本発明の清掃治具は、管体の先端に管体の
軸方向に振動し得る配管内の堆積物を除去する歯が取り
付けられてなるものである。
【0015】上述の本発明の構成によれば、管体の先端
に管体の軸方向に振動し得る配管内の堆積物を除去する
歯が取り付けられてなることにより、歯の振動により配
管の内壁の堆積物を削り落とし、その後内壁から剥離し
た堆積物を、吸引するか又は掃き出して配管から除去す
ることができ、配管を取り外さなくても配管の清掃を行
うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、金属配管の内壁に薬液
又は所要のガスにより除去され得る薄膜が被着形成され
てなる配管である。
【0017】また本発明は、上記配管において、薄膜
が、有機物、炭素、アルミニウム、金のいずれかにより
形成されている構成とする。
【0018】本発明は、主たる金属配管の外側に、金属
配管内に連通する補管体が、金属配管の長手方向に対し
て斜めに取り付けられてなる配管である。
【0019】本発明は、金属配管の内壁に薬液又は所要
のガスにより除去され得る薄膜を被着形成しておき、金
属配管の内壁を清掃する際に、薄膜と共に、これの上の
堆積物を剥離させることにより清掃を行う清掃方法であ
る。
【0020】また本発明は、上記清掃方法において、薄
膜が、有機物、炭素、アルミニウム、金のいずれかによ
り形成されているものである。
【0021】また本発明は、上記清掃方法において、金
属配管の内壁の清掃を、金属配管内に薬液或いはガスを
流して行う。
【0022】本発明は、管体の先端に回転し得る複数の
歯が取り付けられてなる清掃治具である。
【0023】また本発明は、上記清掃治具において、高
圧ガス又は液体を噴出させて、歯を回転させる構成とす
る。
【0024】また本発明は、上記清掃治具において、管
体が、真空吸引機能を有している構成とする。
【0025】本発明は、管体の先端に管体の軸方向に振
動し得る配管内の堆積物を除去する歯が取り付けられて
なる清掃治具である。
【0026】また本発明は、上記清掃治具において、管
体が、真空吸引機能を有している構成とする。
【0027】以下、図面を参照して本発明の配管、清掃
方法及び清掃治具の実施例を説明する。図1は、本発明
の配管及び清掃方法の実施例として、配管の断面図を示
す。本例においては、金属配管の内壁に薬液又は所要の
ガスにより除去され得る薄膜が被着形成されてなる配管
を用いて、金属配管の内壁を清掃する際に、リフトオフ
法で、即ち薄膜と共に、これの上の堆積物を剥離させる
ことにより清掃を行う。
【0028】まず、図1Aに示すような、例えば内径1
00mmのSUS製の金属配管1を用意する。
【0029】次に、図1Bに示すように、この金属配管
1の内壁に、蒸着法によりAl膜2を例えば500nm
の厚さに成膜する。これにより、金属配管1の内壁にA
l膜2を成膜した配管5が形成される。
【0030】このように、金属配管1の内壁にAl膜2
を成膜した配管5を形成することにより、配管5の内壁
へ付着する生成物をAl膜2の上に堆積させて、後述す
るように、その後Al膜2を除去することにより、Al
膜2と共に生成物をも除去して、配管5を取り外さなく
とも配管5の清掃を行うことができる。
【0031】この配管5を、半導体の成膜装置や加工装
置の排気配管として用いることにより、図1Cに示すよ
うに、反応生成物3がAl膜2に堆積する。例えば、S
iH4 とNH3 を用いたSiNx 膜の成膜装置の排気配
管として用いたところ、内壁にSiNx y を主成分と
する反応生成物3が堆積した。
【0032】次に、図1Dに示すように、配管5中に例
えば5%の希塩酸等のAl膜2を溶解しうる薬液4を注
入する。このとき、常温で付着した反応生成物3は多孔
質状態にあるので、簡単に薬液4が浸透する。
【0033】その結果、下地のAl膜2が先に薬液4に
溶解するため、図1Eに示すように、反応生成物3はリ
フトオフされて容易に除去される。そして、図1Fに示
すように、図1Aと同じ状態の付着物のない金属配管1
を得る。
【0034】その後は、再び金属配管1の内壁にAl膜
2を被着した配管5を形成して、以降の過程を繰り返
す。これにより、使用−清掃−使用を繰り返し、配管5
を長期間使用することができる。
【0035】上述の実施例によれば、配管5の清掃の段
階では、配管5を取り外さなくとも薬液4を流すことに
より容易に反応生成物3を除去することができる。
【0036】従って、人体に有害であったり、安易に空
気に触れさせると爆発する危険がある等の安全面で問題
がある反応生成物3を除去する場合でも、配管5を取り
外さなくとも除去できることから、人体に影響したり空
気に触れたりしないで反応生成物3を安全に除去して配
管5の清掃を行うことができる。配管5の取り外しは、
清掃後の付着物の無くなった金属配管1に再度Al膜2
を成膜する時だけですみ、安全に一連の作業を行うこと
ができる。
【0037】上述の例では、金属配管1内に被着する薄
膜としてAl膜2を用いたが、その他の材料、例えば金
や炭素、あるいはビニールやポリイミド或いはテフロン
等の有機物であってもよい。薄膜として用いる材料に応
じて、薄膜をリフトオフするための薬液4も適当なもの
を選定する。このとき、薄膜と金属配管1とのエッチン
グ比が取れるようにして金属配管1が薬液4により溶解
しないようにする。
【0038】薄膜として例えば金を用いた場合には、金
薄膜は金属配管1内に弱い付着力(ただし配管10を排
気配管として使用しているときには剥離しない程度の強
さ)で付着するだけであるため、薬液4を勢いよく流
す、即ち薬液4を物理的除去手段として用いることによ
って、金薄膜は容易に金属配管1の内壁から剥離し、同
時に反応生成物3を除去することができる。従って、こ
の場合には、薬液4は、金薄膜を溶解し、かつ金属配管
1とのエッチング比が取れるものでなくてもよい。
【0039】上述の実施例では薬液4を用いて薄膜の除
去を行ったが、この下地の薄膜をエッチングできるので
あればガスでもよい。
【0040】尚、使用する金属配管1のサイズや材質、
反応生成物3の種類等は、上述の実施例に限定されず、
本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更できる。
【0041】次に、図2に本発明の配管の他の実施例の
断面図を示す。この配管10は、主たる金属配管6の外
側に、金属配管6内に連通する補管体7が、金属配管6
の長手方向に対して斜めに取り付けられて構成されてい
る。
【0042】金属配管6は、例えば内径100mmのS
US製金属管を用いる。また、補管体7は、例えば内径
60mmのSUS製金属管を用いる。
【0043】本例では、図2に示すように、補管体7を
金属配管6の長手方向から45°ずらした角度に取り付
けている。
【0044】金属配管6を通常の排気配管として使用す
る際には、補管体7の先端は図示しないがメクラ蓋等に
より閉じておく。
【0045】金属配管6を使用した後に清掃する際に
は、補管体7の先端より、適当な清掃治具を挿入するこ
とにより、金属配管6を取り外さなくても清掃を行うこ
とができる。そして、本例においては、特に補管体7が
金属配管6の長手方向から斜めに、例えば45°ずらし
て取り付けられているので、清掃治具の挿入を容易に行
うことができる。
【0046】好ましくは、金属配管6にその長手方向か
ら斜めに取り付ける補管体7を、複数取り付けることに
より、金属配管6が長いものや分岐・屈曲を有するもの
であっても、清掃治具を挿入して、容易に金属配管6の
清掃を行うことができる。
【0047】尚、使用する金属配管6及び補管体7のサ
イズや材質、補管体7を取り付ける角度等は、上述の実
施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変
更できる。
【0048】次に、本発明の清掃治具の実施例について
説明する。この例は、管体の先端に回転し得る複数の歯
が取り付けられた清掃治具の例である。
【0049】図3及び図4は、本発明の清掃治具の実施
例を示す。図3は清掃治具の正面図、図4は清掃治具の
軸に沿った断面図である。この清掃治具20は、例えば
外径60mmのSUS製の円筒11の周囲に、例えばS
US製の歯12が8個取り付けられ、この歯12の先端
は、図3中紙面に垂直な方向に向けて折り曲げられ、円
筒11の中心には回転軸13が配され、この円筒11と
回転軸13との間に十字形状にガス管14が取り付けら
れている。歯12の先端から隣り合う歯12の先端まで
の距離Lは、例えば90mmとする。
【0050】また、回転軸13は、図4中矢印Aで示す
ように、ガスチューブ15によって高圧のガスを供給す
ることができるようになっており、このガスチューブ1
5と回転軸13との間には、ベアリング16aと図示し
ないがOリングが配されて、回転運動の伝達とガスのシ
ーリングとを同時に行うことができる。そして、ガスチ
ューブ15から供給されたガスは、ガス管14から円筒
11を通じて歯12に供給され、歯12の先端にあるガ
ス噴出口17から高速のガス流18として放出される。
このようにガス噴出口17から高速のガス流18が噴出
されると、その反作用により、歯12を付けた円筒11
が回転軸13を中心に回転する。このとき、ガスの圧力
によって歯12の回転数が変化する。
【0051】例えば前述のサイズの清掃治具20に、例
えば3気圧のガスを流したときの回転数は約1000r
pmであった。
【0052】歯12が取り付けられた円筒11は、例え
ば直径50mmのSUS製の折り曲げ可能なフレキシブ
ル管19の先端に、ベアリング16bを介して取り付け
られ、ガスを円筒11の歯12に供給するガスチューブ
15は、このフレキシブル管19の内部を通っている。
このフレキシブル管19は、円筒11の取り付け位置と
反対側の口から排気がなされ、これにより、円筒11の
開口面が吸入口となり、この開口面から図3中矢印Bで
示すように吸気がなされる。
【0053】この清掃治具20を用いて、SiH4 とN
3 を用いたSiNx 膜の成膜装置の排気配管として使
用した内径100mmの金属配管の清掃を行った。この
金属配管には、内壁にSiNx y を主成分とする反応
生成物が付着していた。3気圧のN2 ガスを供給するこ
とにより、約1000rpmの回転数で歯12を回転さ
せながら、フレキシブル管19を金属配管内に挿入し
た。回転する歯12で金属配管内の反応生成物は削り落
とされ、削り落とされた反応生成物はフレキシブル管1
9内に吸引され、外部に排出された。
【0054】本例においては、清掃治具20にフレキシ
ブル管19を使用しているため、清掃する金属配管が曲
がっていても、その先に清掃治具20を挿入することが
できる。このようにして、清掃する金属配管を取り外す
ことなく簡便な方法で清掃することができる。
【0055】さらに、フレキシブル管19の挿入口のシ
ーリングを工夫することにより、清掃する金属配管内に
空気が漏れ込むことを防止できる。
【0056】歯12の折り曲げ部12aは固定されてい
てもよいが、好ましくは折り曲げ部12aを折り曲げ角
度が可変な関節として、歯が回転駆動する際の遠心力で
折り曲げ部12aより先端の歯12が開くように構成す
る。このようにすれば、配管の内壁に確実に歯12が当
たるようにすることができる。
【0057】尚、使用する金属配管及び清掃治具20の
サイズや材質、及び回転数等は、上述の実施例に限定さ
れず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更できる。
【0058】続いて、本発明による清掃治具の他の実施
例について説明する。この例は、管体の先端に管体の軸
方向に振動し得る配管内の堆積物を除去する歯が取り付
けられた清掃治具の例である。
【0059】図5は、本発明の清掃治具の他の実施例の
側面図を示す。この清掃治具30は、例えば外径60m
mのSUS製のフレキシブル管21の先端に、このフレ
キシブル管21に沿って30mmの範囲で左右に動け
る、例えば直径85mmのSUS製のリング22が取り
付けられている。
【0060】このリング22には、例えば長さ15mm
のSUS製の歯23が取り付けられている。また、この
リング22は、図示しないが、フレキシブル管21の中
を通されたガスチューブによって高圧ガスが供給されて
いる。この高圧ガスを、リング22のガス噴出口24か
ら瞬間的なガス流25として図5中左側に噴出すること
により、リング22が右側に移動する。さらに、リング
22には、リング22を左側に引き戻すバネ26が取り
付けられ、ガス流25の噴出により右側に移動した後
に、その反作用として、リング22が左側の定位置に戻
る。
【0061】そして、瞬間的即ち断続的に繰り返しガス
流25を発生させることにより、リング22を左右方向
に繰り返し振動させることができる。また、フレキシブ
ル管21はリング22の取り付け端とは反対側の端部か
ら排気を行うことにより、リング22の取り付け端から
は吸気がなされる。
【0062】この清掃治具30を用いて、SiH4 とN
3 を用いたSiNx 膜の成膜装置の排気配管として使
用した内径100mmの金属配管の清掃を行った。この
金属配管は、内壁にSiNx y を主成分とする反応生
成物が付着していた。3気圧のN2 ガスを供給すること
により、約500回/分の振動数で歯23を振動させな
がら、フレキシブル管21を金属配管内に挿入した。振
動する歯23で金属配管内の反応生成物は削り落とさ
れ、削り落とされた反応生成物はフレキシブル管21内
に吸引され、外部に排出された。
【0063】本例においても、先の例と同様に、フレキ
シブル管21を使用しているため、清掃する金属配管が
曲がっていてもその先に清掃治具30を挿入することが
できる。このようにして、清掃する金属配管を取り外す
ことなく簡便な方法で清掃することができる。また、フ
レキシブル管21の挿入口のシーリングを工夫すること
により、清掃する金属配管内に空気が漏れ込むことを防
止できる。
【0064】上述の実施例では、リング22に、このリ
ング22を図5中左側に引き戻すバネ26が取り付けら
れ、ガス流25を図5中左側に噴出させた例であった。
一方、リング22に、フレキシブル管21の先端方向
(図5中右側)にリング22を押し戻すバネを取り付け
て、ガス流をフレキシブル管21の先端方向に噴出させ
る構成としても、同様にリング22及びリング22に取
り付けられた歯23を振動させることができる。
【0065】尚、使用する金属配管及び清掃治具30の
サイズや材質、及び振動数等は、上述の実施例に限定さ
れず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更できる。
【0066】上述の2つの実施例の清掃治具20及び3
0においては、回転する歯12の回転又は振動する歯2
3の振動をガス流の圧力によって行っているが、その他
電気的・機械的手段により歯の回転又は歯の振動を行っ
てもよい。金属配管内の反応生成物の種類によっては、
モータを使用した場合に、モータのオン/オフの際に火
花が出て発火するおそれがある。従って、好ましくは上
述の実施例のように、歯の回転又は歯の振動をガス流に
よって行う。このとき、ガスとしては、例えばN2 等の
不活性ガスを用いる。
【0067】また、上述の2つの実施例の清掃治具20
及び30においては、フレキシブル管19,21の後端
部から排気して、清掃治具20,30の先端部から吸気
を行って、回転する歯12又は振動する歯23によって
削り落とした金属配管内の反応生成物を吸引している
が、その他例えばガスの吹き出し等により削り落とした
反応生成物を吹き飛ばして下流側に掃き出す構成も採る
ことができる。上述の実施例のように削り落とした反応
生成物を吸引する方が、確実に反応生成物を収拾するこ
とができるので好ましい。より好ましくは、フレキシブ
ル管19,21の後端を真空ポンプ等で真空引きするこ
とにより、清掃治具20,30の先端で反応生成物を真
空吸引して、さらに確実に配管内から除去することがで
きる。
【0068】本発明の配管、清掃方法及び清掃治具は、
上述の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0069】
【発明の効果】上述の本発明による配管によれば、金属
配管の内壁に薬液又は所要のガスにより除去され得る薄
膜が被着形成されてなることにより、薄膜上に堆積した
反応生成物等を、その後薄膜が除去され得る薬液又は所
要のガスを流すことにより、薄膜と共に除去することが
できる。従って、配管を取り外さなくとも、容易に配管
の清掃を行うことができ、反応生成物が人体や空気に触
れないので安全に清掃作業を行うことができる。
【0070】また、上述の本発明による他の配管によれ
ば、主たる金属配管の外側に、金属配管内に連通する補
管体が、金属配管の長手方向に対して斜めに取り付けら
れてなることにより、補管体から清掃治具を挿入して金
属配管内壁の清掃を行うことにより、金属配管を取り外
さなくとも、容易に金属配管内壁の清掃を行うことがで
きる。
【0071】上述の本発明の清掃方法によれば、前述の
薄膜を被着形成した配管を使用して、金属配管の内壁を
清掃する際に、薄膜と共に薄膜の上の堆積物を剥離させ
ることにより、薄膜上の堆積物を容易に除去することが
できる。また、配管を取り外さなくとも配管の清掃を行
うことができ、堆積物が人体や空気に触れないので安全
に清掃作業を行うことができる。
【0072】上述の本発明の清掃治具によれば、管体の
先端に回転し得る複数の歯が取り付けられてなることに
より、回転し得る複数の歯で配管の内壁の堆積物を削り
落とし、その後内壁から剥離した堆積物を、吸引するか
又は掃き出して配管から除去することができ、配管を取
り外さなくても配管の清掃を行うことができる。
【0073】また、上述の清掃治具において、管体の先
端に取り付けられた、回転し得る複数の歯が、高圧ガス
又は液体を噴出させて回転させる構成としたときには、
電気的・機械的手段により回転させる場合に例えばモー
ターから火花が発生する問題を生じないので、より安全
に歯の回転を行うことができる。
【0074】上述の本発明の他の清掃治具によれば、管
体の先端に管体の軸方向に振動し得る配管内の堆積物を
除去する歯が取り付けられてなることにより、歯の振動
により配管の内壁の堆積物を削り落とし、その後内壁か
ら剥離した堆積物を、吸引するか又は掃き出して配管か
ら除去することができ、配管を取り外さなくても配管の
清掃を行うことができる。
【0075】また、上述の清掃治具及び他の清掃治具に
おいて、管体が真空吸引機能を有した構成としたときに
は、管体の先端に取り付けられた歯によって削り取った
配管内の堆積物を、確実に収拾することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜F 本発明の配管の実施例及び本発明の清
掃方法の実施例を説明する断面図である。
【図2】本発明の配管の他の実施例の概略構成図(断面
図)である。
【図3】本発明の清掃治具の実施例の概略構成図(正面
図)である。
【図4】図3の清掃治具の軸に沿った断面図である。
【図5】本発明の清掃治具の他の実施例の概略構成図
(断面図)である。
【符号の説明】
1,6 金属配管、2 Al膜、3 反応生成物、4
薬液、5,10 配管、7 補管体、11 円筒、1
2,23 歯、13 回転軸、14 ガス管、15ガス
チューブ、16a,16b ベアリング、17,24
ガス噴出口、18,25 ガス流、19,21 フレキ
シブル管、20,30 清掃治具、22リング、26
バネ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属配管の内壁に薬液又は所要のガスに
    より除去され得る薄膜が被着形成されてなることを特徴
    とする配管。
  2. 【請求項2】 上記薄膜が、有機物、炭素、アルミニウ
    ム、金のいずれかにより形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の配管。
  3. 【請求項3】 主たる金属配管の外側に、該金属配管内
    に連通する補管体が、該金属配管の長手方向に対して斜
    めに取り付けられてなることを特徴とする配管。
  4. 【請求項4】 金属配管の内壁に薬液又は所要のガスに
    より除去され得る薄膜を被着形成しておき、 上記金属配管の内壁を清掃する際に、上記薄膜と共に、
    これの上の堆積物を剥離させることにより清掃を行うこ
    とを特徴とする清掃方法。
  5. 【請求項5】 上記薄膜が、有機物、炭素、アルミニウ
    ム、金のいずれかにより形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の清掃方法。
  6. 【請求項6】 上記金属配管の内壁の清掃を、該金属配
    管内に薬液或いはガスを流して行うことを特徴とする請
    求項4に記載の清掃方法。
  7. 【請求項7】 管体の先端に回転し得る複数の歯が取り
    付けられてなることを特徴とする清掃治具。
  8. 【請求項8】 高圧ガス又は液体を噴出させて、上記歯
    を回転させることを特徴とする請求項7に記載の清掃治
    具。
  9. 【請求項9】 上記管体が、真空吸引機能を有している
    ことを特徴とする請求項7に記載の清掃治具。
  10. 【請求項10】 管体の先端に該管体の軸方向に振動し
    得る配管内の堆積物を除去する歯が取り付けられてなる
    ことを特徴とする清掃治具。
  11. 【請求項11】 上記管体が、真空吸引機能を有してい
    ることを特徴とする請求項10に記載の清掃治具。
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WO2017085943A1 (ja) 2015-11-20 2017-05-26 秀之 春山 熱交換ミキシング装置及び溶液移送冷却装置

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