JPH10204637A - 透明板の表裏判別方法、光学式センサ及び透明板の表裏検査装置 - Google Patents
透明板の表裏判別方法、光学式センサ及び透明板の表裏検査装置Info
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- JPH10204637A JPH10204637A JP1982897A JP1982897A JPH10204637A JP H10204637 A JPH10204637 A JP H10204637A JP 1982897 A JP1982897 A JP 1982897A JP 1982897 A JP1982897 A JP 1982897A JP H10204637 A JPH10204637 A JP H10204637A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明基板に透明膜を形成された透明板の表裏
を、非接触、光学式の方法で確実に検出できるようにす
る。 【解決手段】 光照射部12では、発光素子16から出
射した光を投光レンズ17で集光させ、偏光フィルタ1
8によりP偏光に偏光した後、透明板3の上面に照射す
る。透明板3の上面に照射されたP偏光は透明板3の上
面で正反射し、あるいは透明板3に進入して透明板3の
下面で正反射した後、受光素子19により受光される。
この受光素子19で受光された受光量(光強度)を一定
の値と比較することによって透明板3の表裏を判別す
る。
を、非接触、光学式の方法で確実に検出できるようにす
る。 【解決手段】 光照射部12では、発光素子16から出
射した光を投光レンズ17で集光させ、偏光フィルタ1
8によりP偏光に偏光した後、透明板3の上面に照射す
る。透明板3の上面に照射されたP偏光は透明板3の上
面で正反射し、あるいは透明板3に進入して透明板3の
下面で正反射した後、受光素子19により受光される。
この受光素子19で受光された受光量(光強度)を一定
の値と比較することによって透明板3の表裏を判別す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明膜を有する透
明板の表裏判別を行なうための透明板の表裏判別方法、
光学式センサ及び透明板の表裏検査装置に関する。
明板の表裏判別を行なうための透明板の表裏判別方法、
光学式センサ及び透明板の表裏検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば導電性薄膜基板や偏光ビームスプ
リッタ(PBS)、誘電体多層膜(DCM)等のように
蒸着膜を有する透明板は、ガラス基板等の透明基板の表
面に、透明基板とは屈折率の異なる透明膜(蒸着膜)を
形成されている。これらの透明膜を形成された透明板を
各種機器に組み込む際には、その表裏を判別して所定の
向きにして組み込まなければ、組立られた製品は所定の
特性がでず、不良品となので、廃棄される。このため透
明膜を形成された透明板を組み込む際には、各透明板の
表裏を正確に判別する必要がある。
リッタ(PBS)、誘電体多層膜(DCM)等のように
蒸着膜を有する透明板は、ガラス基板等の透明基板の表
面に、透明基板とは屈折率の異なる透明膜(蒸着膜)を
形成されている。これらの透明膜を形成された透明板を
各種機器に組み込む際には、その表裏を判別して所定の
向きにして組み込まなければ、組立られた製品は所定の
特性がでず、不良品となので、廃棄される。このため透
明膜を形成された透明板を組み込む際には、各透明板の
表裏を正確に判別する必要がある。
【0003】しかし、基板も膜もいずれも透明であるた
め、表裏の判別が困難であった。すなわち、透明膜を形
成された透明板の場合、透明板が表向きであっても、裏
向きであっても透過光量や反射光量は変化しないので、
通常の反射型光電センサや透過型光電センサでは表裏を
判別することができない。
め、表裏の判別が困難であった。すなわち、透明膜を形
成された透明板の場合、透明板が表向きであっても、裏
向きであっても透過光量や反射光量は変化しないので、
通常の反射型光電センサや透過型光電センサでは表裏を
判別することができない。
【0004】また、透明膜が形成されている表面と透明
膜が形成されていない裏面との間で透明板の反射率が異
なっている場合には、光学的な測距センサを用いれば、
多少の距離変化信号が得られるので、これを検出するこ
とによって透明板の表裏を判別することができる。すな
わち、図1(a)(b)に示すように、透明基板1の表
面に透明膜2が形成された透明板3を測距センサ4で測
定する場合を考える。透明膜2の形成されている表面の
反射率が透明膜2の形成されていない裏面の反射率より
も高い場合には、三角測距方式の測距センサ4で測定し
たときの等価的な測定距離は透明板3の内部の中央より
も反射率の高い面(透明膜2)に近い位置5になるか
ら、図1(a)に示すように、透明膜2が測距センサ4
側を向いている場合と、図1(b)に示すように、透明
膜2が測距センサ4と反対側を向いている場合とでは、
Δだけ測定距離に違いが生じる。従って、透明板3を両
面から測定したときの測定距離の短い側が透明膜2の形
成されている面であると判断することができる。
膜が形成されていない裏面との間で透明板の反射率が異
なっている場合には、光学的な測距センサを用いれば、
多少の距離変化信号が得られるので、これを検出するこ
とによって透明板の表裏を判別することができる。すな
わち、図1(a)(b)に示すように、透明基板1の表
面に透明膜2が形成された透明板3を測距センサ4で測
定する場合を考える。透明膜2の形成されている表面の
反射率が透明膜2の形成されていない裏面の反射率より
も高い場合には、三角測距方式の測距センサ4で測定し
たときの等価的な測定距離は透明板3の内部の中央より
も反射率の高い面(透明膜2)に近い位置5になるか
ら、図1(a)に示すように、透明膜2が測距センサ4
側を向いている場合と、図1(b)に示すように、透明
膜2が測距センサ4と反対側を向いている場合とでは、
Δだけ測定距離に違いが生じる。従って、透明板3を両
面から測定したときの測定距離の短い側が透明膜2の形
成されている面であると判断することができる。
【0005】しかしながら、この測定距離の違いΔは微
小であるから、これを検出するための測距センサとして
は高分解能の高価な装置が必要となる。また、透明板を
表向けた場合と裏向けた場合とにおける、透明板の位置
決め精度の影響を受け易く、透明板の設置位置のバラツ
キに影響されるという問題があった。
小であるから、これを検出するための測距センサとして
は高分解能の高価な装置が必要となる。また、透明板を
表向けた場合と裏向けた場合とにおける、透明板の位置
決め精度の影響を受け易く、透明板の設置位置のバラツ
キに影響されるという問題があった。
【0006】また、表面に透明な導電性薄膜(透明膜)
を形成された透明板の場合には、導電性の細い糸状をし
た触手(プローブ)を導電性薄膜の表面の複数箇所に接
触させ、その接触点間の抵抗値を測定することにより、
導電性薄膜基板の表面(すなわち、導電性薄膜の形成さ
れている面)を判別している。
を形成された透明板の場合には、導電性の細い糸状をし
た触手(プローブ)を導電性薄膜の表面の複数箇所に接
触させ、その接触点間の抵抗値を測定することにより、
導電性薄膜基板の表面(すなわち、導電性薄膜の形成さ
れている面)を判別している。
【0007】しかしながら、このような方法では、糸状
の触手が柔らかい場合には、触手と導電性薄膜との接触
圧の不安定によって測定した抵抗値の変動が大きく、ま
た、柔らかい触手どうしが絡み合い易く、導電性薄膜を
形成された透明板の表裏判別を安定した精度で行なうこ
とができなかった。
の触手が柔らかい場合には、触手と導電性薄膜との接触
圧の不安定によって測定した抵抗値の変動が大きく、ま
た、柔らかい触手どうしが絡み合い易く、導電性薄膜を
形成された透明板の表裏判別を安定した精度で行なうこ
とができなかった。
【0008】逆に、糸状の触手が硬いと、表面の導電性
薄膜に傷がつく恐れがあり、導電性薄膜の導電性がとぎ
れたり、微細パターンの加工時には不良の原因となって
いた。
薄膜に傷がつく恐れがあり、導電性薄膜の導電性がとぎ
れたり、微細パターンの加工時には不良の原因となって
いた。
【0009】また、透明な非導電性薄膜を形成された透
明板の場合には、製造後に表裏を判別する方法がなく、
製造時にマーキングを施したり、包装資材などで表裏を
区別できるようにしたりして透明板の表裏を管理してい
た。
明板の場合には、製造後に表裏を判別する方法がなく、
製造時にマーキングを施したり、包装資材などで表裏を
区別できるようにしたりして透明板の表裏を管理してい
た。
【0010】しかしながら、マーキングや包装等によっ
て表裏を管理する方法では、マーキング装置が必要にな
ったり、特別な包装資材で透明板を1枚1枚包装しなけ
ればならず、コストが高くつくという問題があり、しか
も、透明板の表面に透明膜を形成された直後の、表裏が
明確な段階でマーキングや包装を行なわなければなら
ず、製造工程上の制約も大きかった。また、マーキング
を施したり、包装したりする方法では、一定の向きで透
明板が供給されているとの前提のもとに透明板の表裏を
管理しているに過ぎず、組み込み直前に透明板の表裏を
再度確認する手段がなく、間違ったマーキングや包装等
がなされる恐れがある。
て表裏を管理する方法では、マーキング装置が必要にな
ったり、特別な包装資材で透明板を1枚1枚包装しなけ
ればならず、コストが高くつくという問題があり、しか
も、透明板の表面に透明膜を形成された直後の、表裏が
明確な段階でマーキングや包装を行なわなければなら
ず、製造工程上の制約も大きかった。また、マーキング
を施したり、包装したりする方法では、一定の向きで透
明板が供給されているとの前提のもとに透明板の表裏を
管理しているに過ぎず、組み込み直前に透明板の表裏を
再度確認する手段がなく、間違ったマーキングや包装等
がなされる恐れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、透明膜を形成された透明板の表裏を、その屈折
率の違いを利用して非接触で確実に判別することができ
る透明板の表裏判別方法と、当該方法を用いた光学式セ
ンサと、当該光学式センサを利用した表裏検査装置を提
供することにある。
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、透明膜を形成された透明板の表裏を、その屈折
率の違いを利用して非接触で確実に判別することができ
る透明板の表裏判別方法と、当該方法を用いた光学式セ
ンサと、当該光学式センサを利用した表裏検査装置を提
供することにある。
【0012】
【発明の開示】請求項1に記載の透明板の表裏判別方法
は、透明基板の表面に透明膜を形成された透明板の表裏
を判別するための表裏判別方法であって、前記透明板に
斜めに光を照射し、透明板の表面側におけるP偏光成分
の反射光量と透明板の裏面側におけるP偏光成分の反射
光量との相違に基づいて、前記透明板の表裏を判別する
ことを特徴としている。
は、透明基板の表面に透明膜を形成された透明板の表裏
を判別するための表裏判別方法であって、前記透明板に
斜めに光を照射し、透明板の表面側におけるP偏光成分
の反射光量と透明板の裏面側におけるP偏光成分の反射
光量との相違に基づいて、前記透明板の表裏を判別する
ことを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の光学式センサは、透明基
板の表面に透明膜を形成された透明板の表裏を判別する
ための光学式センサであって、前記透明板に斜めに光を
照射する光照射部と、前記透明板で反射した光を受光す
る受光部と、斜め照射光に対する、前記透明板の表面側
におけるP偏光成分の反射光量と透明板の裏面側におけ
るP偏光成分の反射光量との相違に基づいて、前記透明
板の表裏を判別する判別手段と、を備えていることを特
徴としている。
板の表面に透明膜を形成された透明板の表裏を判別する
ための光学式センサであって、前記透明板に斜めに光を
照射する光照射部と、前記透明板で反射した光を受光す
る受光部と、斜め照射光に対する、前記透明板の表面側
におけるP偏光成分の反射光量と透明板の裏面側におけ
るP偏光成分の反射光量との相違に基づいて、前記透明
板の表裏を判別する判別手段と、を備えていることを特
徴としている。
【0014】透明基板と透明膜の屈折率の差により透明
基板で反射するP偏光と透明膜で反射するP偏光とでは
ブリュースター角が異なる。このため、透明板の表面側
から光を斜め照射して透明板の表裏両面で反射している
P偏光の反射光量の分布と、透明板の裏面側から光を斜
め照射して透明板の表裏両面で反射しているP偏光の反
射光量の分布とは異なったものとなる。従って、透明板
で反射したP偏光の反射光量に基づいて透明板の光照射
側が表面であるか、裏面であるかを判別することができ
る。
基板で反射するP偏光と透明膜で反射するP偏光とでは
ブリュースター角が異なる。このため、透明板の表面側
から光を斜め照射して透明板の表裏両面で反射している
P偏光の反射光量の分布と、透明板の裏面側から光を斜
め照射して透明板の表裏両面で反射しているP偏光の反
射光量の分布とは異なったものとなる。従って、透明板
で反射したP偏光の反射光量に基づいて透明板の光照射
側が表面であるか、裏面であるかを判別することができ
る。
【0015】本発明による透明板の表裏判別方式では、
非接触で透明板の表裏を判別することができるので、透
明板に傷をつけることなく、その表裏を判別することが
できる。また、非接触であるので、機械的に検出する方
式に比べて寿命が長く、信頼性も高い。さらに、透明膜
が導電性であると、非導電性であるとに関係なく、正確
に表裏判別することができる。さらに、従来例のよう
に、透明板の表裏判別のための特別な包装資材やマーキ
ング装置などが必要ないので、コストも安価にすること
ができる。
非接触で透明板の表裏を判別することができるので、透
明板に傷をつけることなく、その表裏を判別することが
できる。また、非接触であるので、機械的に検出する方
式に比べて寿命が長く、信頼性も高い。さらに、透明膜
が導電性であると、非導電性であるとに関係なく、正確
に表裏判別することができる。さらに、従来例のよう
に、透明板の表裏判別のための特別な包装資材やマーキ
ング装置などが必要ないので、コストも安価にすること
ができる。
【0016】請求項3に記載の実施態様は、請求項2記
載の光学式センサにおいて、前記斜め照射光の入射角
は、前記透明基板に対するブリュースター角と前記透明
膜に対するブリュースター角を含む範囲に設定されてい
ることを特徴としている。
載の光学式センサにおいて、前記斜め照射光の入射角
は、前記透明基板に対するブリュースター角と前記透明
膜に対するブリュースター角を含む範囲に設定されてい
ることを特徴としている。
【0017】この実施態様のように、斜め照射光の入射
角を、透明基板のブリュースター角と透明膜のブリュー
スター角を含む範囲に設定すれば、両反射光の重なる領
域として、検出精度の高い良好な位置に受光部を配置す
ることができ、判定精度を向上させることができる。
角を、透明基板のブリュースター角と透明膜のブリュー
スター角を含む範囲に設定すれば、両反射光の重なる領
域として、検出精度の高い良好な位置に受光部を配置す
ることができ、判定精度を向上させることができる。
【0018】請求項4に記載の実施態様は、請求項2記
載の光学式センサにおいて、前記光照射部は、P偏光を
斜め照射するものであることを特徴としている。
載の光学式センサにおいて、前記光照射部は、P偏光を
斜め照射するものであることを特徴としている。
【0019】受光部でP偏光を受光させるためには、光
照射部からP偏光を出射させる方法が最も簡単な方法で
ある。
照射部からP偏光を出射させる方法が最も簡単な方法で
ある。
【0020】請求項5に記載の実施態様は、請求項2に
記載の光学式センサにおいて、前記受光部は、前記透明
板で反射した光をP偏光とS偏光に分離して受光し、S
偏光の反射光量によってP偏光の反射光量を規格化する
ことを特徴としている。
記載の光学式センサにおいて、前記受光部は、前記透明
板で反射した光をP偏光とS偏光に分離して受光し、S
偏光の反射光量によってP偏光の反射光量を規格化する
ことを特徴としている。
【0021】また、受光部でP偏光とS偏光に分離する
ようにすれば、S偏光の反射光量によってP偏光の反射
光量を規格化することができるので、温度特性の変化や
経時的変化による光量変動に対しても安定した表裏判別
が可能になる。
ようにすれば、S偏光の反射光量によってP偏光の反射
光量を規格化することができるので、温度特性の変化や
経時的変化による光量変動に対しても安定した表裏判別
が可能になる。
【0022】請求項6に記載の実施態様は、請求項2記
載の光学式センサにおいて、前記光照射部は、P偏光と
S偏光を時分割的に照射し、前記受光部は、前記透明板
で反射したS偏光の反射光量によって前記透明板で反射
したP偏光の反射光量を規格化することを特徴としてい
る。
載の光学式センサにおいて、前記光照射部は、P偏光と
S偏光を時分割的に照射し、前記受光部は、前記透明板
で反射したS偏光の反射光量によって前記透明板で反射
したP偏光の反射光量を規格化することを特徴としてい
る。
【0023】この実施態様にあっても、受光部でP偏光
とS偏光を時分割的に受光できるので、S偏光の反射光
量によってP偏光の反射光量を規格化することができ、
温度特性の変化や経時的変化による光量変動に対しても
安定した表裏判別が可能になる。
とS偏光を時分割的に受光できるので、S偏光の反射光
量によってP偏光の反射光量を規格化することができ、
温度特性の変化や経時的変化による光量変動に対しても
安定した表裏判別が可能になる。
【0024】請求項7に記載の実施態様は、請求項5又
は6に記載の光学式センサにおいて、S偏光のみの光路
中に透過率分布フィルタを配置したことを特徴としてい
る。
は6に記載の光学式センサにおいて、S偏光のみの光路
中に透過率分布フィルタを配置したことを特徴としてい
る。
【0025】この実施態様にあっては、S偏光の光路中
に透過率分布フィルタを挿入しているので、S偏光の受
光量分布が変化し、この変化した(補正された)S偏光
の受光量を用いてP偏光の受光量を規格化することによ
り、透明板の表裏によるP偏光の受光量の差を広い範囲
にわたって拡大することができ、安定かつ高精度に透明
板の表裏判別を行なえるようになる。
に透過率分布フィルタを挿入しているので、S偏光の受
光量分布が変化し、この変化した(補正された)S偏光
の受光量を用いてP偏光の受光量を規格化することによ
り、透明板の表裏によるP偏光の受光量の差を広い範囲
にわたって拡大することができ、安定かつ高精度に透明
板の表裏判別を行なえるようになる。
【0026】請求項8に記載の透明板の表裏検査装置
は、請求項2〜7に記載の光学式センサと、検査対象と
なる透明板を所定位置に供給する手段とを備えたことを
特徴としている。
は、請求項2〜7に記載の光学式センサと、検査対象と
なる透明板を所定位置に供給する手段とを備えたことを
特徴としている。
【0027】この表裏検査装置によれば、透明板を用い
た製品の製造ラインにおいて、透明板を製品に組み込む
前に表裏を検査することができ、間違った向きに透明板
を組み立てる恐れが無くなる。従来は透明板の向きを間
違った製品は廃棄していたので、本発明の表裏検査装置
を用いれば、材料、加工工程のロスが無くなる。
た製品の製造ラインにおいて、透明板を製品に組み込む
前に表裏を検査することができ、間違った向きに透明板
を組み立てる恐れが無くなる。従来は透明板の向きを間
違った製品は廃棄していたので、本発明の表裏検査装置
を用いれば、材料、加工工程のロスが無くなる。
【0028】
(第1の実施形態)図2は本発明の一実施形態による表
裏判別センサ11の構成を示す機能ブロック図、図3は
その使用状態を示す概略図である。表裏判別センサ11
は、光照射部12と受光部13とから構成されており、
図3に示すように、表裏を判別しようとする透明板3に
対向して配置される。ここで、透明板3はガラス基板の
ような透明基板1の表面に、導電性薄膜や偏光ビームス
プリッタ(PBS)膜、誘電体多層膜(DCM)などの
透明膜2を形成したものである。この透明膜2を形成さ
れた側を透明板3の表側とする。
裏判別センサ11の構成を示す機能ブロック図、図3は
その使用状態を示す概略図である。表裏判別センサ11
は、光照射部12と受光部13とから構成されており、
図3に示すように、表裏を判別しようとする透明板3に
対向して配置される。ここで、透明板3はガラス基板の
ような透明基板1の表面に、導電性薄膜や偏光ビームス
プリッタ(PBS)膜、誘電体多層膜(DCM)などの
透明膜2を形成したものである。この透明膜2を形成さ
れた側を透明板3の表側とする。
【0029】光照射部12は、発振回路14、発光素子
駆動回路15、発光ダイオードやランプ等の発光素子1
6、投光レンズ17、P偏光を透過させるように配置さ
れた偏光フィルタ18からなる。発光素子16は、発振
回路14から出力される同期信号と同期して発光する。
発光素子16から出射された均一な光は、投光レンズ1
7によって集光され、偏光フィルタ18によってP偏光
のみが出射される。偏光フィルタ18を透過したP偏光
は、透明板3の上面に集光され、一部は透明板3の上面
で正反射される。また、透明板3の上面に集光された光
の一部は透明板3の内部に進入し、透明板3の下面で正
反射して透明板3の上面へ戻り、再び透明板3の上面か
ら出射する。
駆動回路15、発光ダイオードやランプ等の発光素子1
6、投光レンズ17、P偏光を透過させるように配置さ
れた偏光フィルタ18からなる。発光素子16は、発振
回路14から出力される同期信号と同期して発光する。
発光素子16から出射された均一な光は、投光レンズ1
7によって集光され、偏光フィルタ18によってP偏光
のみが出射される。偏光フィルタ18を透過したP偏光
は、透明板3の上面に集光され、一部は透明板3の上面
で正反射される。また、透明板3の上面に集光された光
の一部は透明板3の内部に進入し、透明板3の下面で正
反射して透明板3の上面へ戻り、再び透明板3の上面か
ら出射する。
【0030】ここで、光照射部12からの光出射領域
は、図4に示すように、透明板3におけるブリュースタ
ー角[ガラス板の場合、θBS=56.3゜]と透明膜2
におけるブリュースター角[ITO(透明電極)膜の場
合、θBF=62.2゜]とを含むように設定されてい
る。
は、図4に示すように、透明板3におけるブリュースタ
ー角[ガラス板の場合、θBS=56.3゜]と透明膜2
におけるブリュースター角[ITO(透明電極)膜の場
合、θBF=62.2゜]とを含むように設定されてい
る。
【0031】受光部13は、フォトダイオード等の受光
素子19、増幅回路20、サンプルホールド回路(S/
H)21、比較判定回路22、基準電圧23からなり、
受光素子19は、透明板3の上面で正反射した光P1
と、透明板3の下面で正反射して透明板3の上面から出
射された光P2を同時に受光できる位置に配置されてい
る。
素子19、増幅回路20、サンプルホールド回路(S/
H)21、比較判定回路22、基準電圧23からなり、
受光素子19は、透明板3の上面で正反射した光P1
と、透明板3の下面で正反射して透明板3の上面から出
射された光P2を同時に受光できる位置に配置されてい
る。
【0032】受光素子19が透明板3からの反射光を受
光すると、受光素子19は受光量に応じた光電流を出力
し、増幅回路20により電圧信号に変換されると共に増
幅される。増幅回路20から出力された検出信号は、発
振回路14からの同期信号(つまり、発光タイミング)
と同期してサンプルホールド回路21によってホールド
される。サンプルホールド回路21により固定された検
出信号は、比較判定回路22において基準電圧(しきい
値電圧)23と比較される。比較判定回路22は、検出
信号と基準電圧23を比較し、例えば、検出信号が基準
電圧23よりも小さい場合には、透明板3の表面側(透
明膜側)に光を照射しているので、「表面」を示す信号
を出力し、検出信号が基準電圧23よりも大きい場合に
は、透明板3の裏面側に光を照射しているので、「裏
面」を示す信号を出力する。
光すると、受光素子19は受光量に応じた光電流を出力
し、増幅回路20により電圧信号に変換されると共に増
幅される。増幅回路20から出力された検出信号は、発
振回路14からの同期信号(つまり、発光タイミング)
と同期してサンプルホールド回路21によってホールド
される。サンプルホールド回路21により固定された検
出信号は、比較判定回路22において基準電圧(しきい
値電圧)23と比較される。比較判定回路22は、検出
信号と基準電圧23を比較し、例えば、検出信号が基準
電圧23よりも小さい場合には、透明板3の表面側(透
明膜側)に光を照射しているので、「表面」を示す信号
を出力し、検出信号が基準電圧23よりも大きい場合に
は、透明板3の裏面側に光を照射しているので、「裏
面」を示す信号を出力する。
【0033】次に、この表裏判別センサ11により、透
明板3の表裏を判別することができる原理を説明する。
ここでは、透明膜2のブリュースター角θBF(ITO膜
では、屈折率n=1.9、ブリュースター角θBF=62.
2゜)は透明基板1のブリュースター角θBS(ガラス板
では、屈折率n=1.5、ブリュースター角θBS=56.
3゜)よりも大きいとする。いま、図4(a)に示すよ
うにブリュースター角θ BFの媒質とブリュースター角θ
BSの媒質に、集光されたP偏光が入射したとする。P偏
光がブリュースター角で入射したときには、媒質内に進
入するP偏光の光強度が最大となり、媒質の界面で反射
されるP偏光の光強度は最小となるから、ブリュースタ
ー角がθBFの媒質で正反射したP偏光の光強度SFを、
反射側において光の広がりの方向(X方向)に沿って測
定すると、図4(c)のように、ブリュースター角θBF
の方向で光強度が最小となる特性を示す。これに対し、
ブリュースター角がθBSの媒質で正反射したP偏光の光
強度SSを、反射側において光の広がりの方向に沿って
測定すると、図4(b)のように、ブリュースター角θ
BSの方向で光強度が最小となる特性を示す。
明板3の表裏を判別することができる原理を説明する。
ここでは、透明膜2のブリュースター角θBF(ITO膜
では、屈折率n=1.9、ブリュースター角θBF=62.
2゜)は透明基板1のブリュースター角θBS(ガラス板
では、屈折率n=1.5、ブリュースター角θBS=56.
3゜)よりも大きいとする。いま、図4(a)に示すよ
うにブリュースター角θ BFの媒質とブリュースター角θ
BSの媒質に、集光されたP偏光が入射したとする。P偏
光がブリュースター角で入射したときには、媒質内に進
入するP偏光の光強度が最大となり、媒質の界面で反射
されるP偏光の光強度は最小となるから、ブリュースタ
ー角がθBFの媒質で正反射したP偏光の光強度SFを、
反射側において光の広がりの方向(X方向)に沿って測
定すると、図4(c)のように、ブリュースター角θBF
の方向で光強度が最小となる特性を示す。これに対し、
ブリュースター角がθBSの媒質で正反射したP偏光の光
強度SSを、反射側において光の広がりの方向に沿って
測定すると、図4(b)のように、ブリュースター角θ
BSの方向で光強度が最小となる特性を示す。
【0034】つぎに、図5に示すように、透明膜2が設
けられている表面に均一な分布のP偏光が照射されてい
る場合を考える。この場合、透明板3の上面に入射した
P偏光は、透明板3の上面では透明膜2の界面で反射さ
れるので、その光P1の光強度分布は図4(c)のSF
のようになる。また、透明板3の内部へ進入したP偏光
は、透明板3の下面において透明基板1の界面で反射さ
れるので、その光P2の光強度分布は、図4(b)のS
SをX軸負方向へずらせたようになる。図5には、この
2つの光強度分布SFとSSを示している。
けられている表面に均一な分布のP偏光が照射されてい
る場合を考える。この場合、透明板3の上面に入射した
P偏光は、透明板3の上面では透明膜2の界面で反射さ
れるので、その光P1の光強度分布は図4(c)のSF
のようになる。また、透明板3の内部へ進入したP偏光
は、透明板3の下面において透明基板1の界面で反射さ
れるので、その光P2の光強度分布は、図4(b)のS
SをX軸負方向へずらせたようになる。図5には、この
2つの光強度分布SFとSSを示している。
【0035】また、図6に示すように、透明膜2と反対
側の裏面に均一な分布のP偏光が照射されている場合を
考える。この場合、透明板3の上面に入射したP偏光
は、透明板3の上面では透明基板1の界面で反射される
ので、その光P1の光強度分布は図4(b)のSSのよ
うになる。また、透明板3の内部へ進入したP偏光は、
透明板3の下面において透明膜2の界面で反射されるの
で、その光P2の光強度分布は図4(c)のSFをX軸
負方向へずらせたようになる。図5には、この2つの光
強度分布SFとSSを示している。
側の裏面に均一な分布のP偏光が照射されている場合を
考える。この場合、透明板3の上面に入射したP偏光
は、透明板3の上面では透明基板1の界面で反射される
ので、その光P1の光強度分布は図4(b)のSSのよ
うになる。また、透明板3の内部へ進入したP偏光は、
透明板3の下面において透明膜2の界面で反射されるの
で、その光P2の光強度分布は図4(c)のSFをX軸
負方向へずらせたようになる。図5には、この2つの光
強度分布SFとSSを示している。
【0036】従って、図5のように透明板3の表面側か
ら光を照射している場合には、透明板3の表裏両面で反
射したP偏光の光強度SFとSSの最も弱い部分の近辺が
重なるので、中心部の総光強度SF+SSは低くなる。こ
れに対し、図6のように透明板3の裏面側から光を照射
している場合には、透明板3の表裏両面で反射したP偏
光の光強度SFとSSの最も弱い部分がずれて重なるの
で、中心部の総光強度SF+SSは高くなる。従って、こ
の中心部の光強度を一定のしきい値と比較することによ
り、光照射側が透明板3の表面であるか、裏面であるか
を判定することができる。
ら光を照射している場合には、透明板3の表裏両面で反
射したP偏光の光強度SFとSSの最も弱い部分の近辺が
重なるので、中心部の総光強度SF+SSは低くなる。こ
れに対し、図6のように透明板3の裏面側から光を照射
している場合には、透明板3の表裏両面で反射したP偏
光の光強度SFとSSの最も弱い部分がずれて重なるの
で、中心部の総光強度SF+SSは高くなる。従って、こ
の中心部の光強度を一定のしきい値と比較することによ
り、光照射側が透明板3の表面であるか、裏面であるか
を判定することができる。
【0037】図7は、ガラス板の表面にITO膜を形成
された透明板3の上面にP偏光を照射した場合の、表面
側で反射したP偏光の光強度と、裏面側で反射したP偏
光の光強度の実際の測定結果を示す図であって、両光強
度の最低位置がほぼ一致している。これに対し、図8は
ガラス板の表面にITO膜を形成された透明板3の裏面
にP偏光を照射したときの、表面側で反射したP偏光の
光強度と、裏面側で反射したP偏光の光強度を示す図で
あって、両光強度の最低位置は互いにずれている。
された透明板3の上面にP偏光を照射した場合の、表面
側で反射したP偏光の光強度と、裏面側で反射したP偏
光の光強度の実際の測定結果を示す図であって、両光強
度の最低位置がほぼ一致している。これに対し、図8は
ガラス板の表面にITO膜を形成された透明板3の裏面
にP偏光を照射したときの、表面側で反射したP偏光の
光強度と、裏面側で反射したP偏光の光強度を示す図で
あって、両光強度の最低位置は互いにずれている。
【0038】そのため、表裏反射の光強度SSとSFを加
えた総光強度SS+SFを考える場合、表面側からP偏光
を照射したときには、図9の実線24のようになるのに
対し、裏面側から照射したときには、図9の破線25の
ようになる。従って、光強度が最も小さい領域では、裏
面側から照射したときの総光強度(反射率)SF+SSが
表面側から照射したときの総光強度(反射率)SF+SS
の2倍ほどになっている部分がある。よって、この部分
に受光素子19を配置して総光強度(反射率)を検出す
ることにより、容易に透明板3の表裏判別を行うことが
できる。しかも、この光強度が2倍ほど異なる部分は範
囲が広いため、透明板3の位置や角度ずれに強く、判定
精度が安定する。
えた総光強度SS+SFを考える場合、表面側からP偏光
を照射したときには、図9の実線24のようになるのに
対し、裏面側から照射したときには、図9の破線25の
ようになる。従って、光強度が最も小さい領域では、裏
面側から照射したときの総光強度(反射率)SF+SSが
表面側から照射したときの総光強度(反射率)SF+SS
の2倍ほどになっている部分がある。よって、この部分
に受光素子19を配置して総光強度(反射率)を検出す
ることにより、容易に透明板3の表裏判別を行うことが
できる。しかも、この光強度が2倍ほど異なる部分は範
囲が広いため、透明板3の位置や角度ずれに強く、判定
精度が安定する。
【0039】なお、透明膜2のブリュースター角θBFが
透明板3のブリュースター角θBSよりも小さい場合に
は、上記説明とは逆になり、表面側で反射しているとき
に中央部で総光強度が大きくなり、裏面側で反射してい
るときに中央部で総光強度が小さくなることはいうまで
もない。
透明板3のブリュースター角θBSよりも小さい場合に
は、上記説明とは逆になり、表面側で反射しているとき
に中央部で総光強度が大きくなり、裏面側で反射してい
るときに中央部で総光強度が小さくなることはいうまで
もない。
【0040】また、照射光は、上記のような集束光に限
らず、発散光であっても差し支えない。但し、発散光の
場合も、集束光の場合と同様、照射光の入射角は、透明
基板のブリュースター角と透明膜のブリュースター角と
を含む範囲に設定する必要がある。あるいは、照射光を
2本の光束に分ける場合には、透明基板のブリュースタ
ー角を含む光束と、透明膜のブリュースター角を含む光
束にしてもよい。
らず、発散光であっても差し支えない。但し、発散光の
場合も、集束光の場合と同様、照射光の入射角は、透明
基板のブリュースター角と透明膜のブリュースター角と
を含む範囲に設定する必要がある。あるいは、照射光を
2本の光束に分ける場合には、透明基板のブリュースタ
ー角を含む光束と、透明膜のブリュースター角を含む光
束にしてもよい。
【0041】(第2の実施形態)図10は本発明の別な
実施形態による表裏判別センサ31の構成を示す機能ブ
ロック図、図11は当該表裏判別センサ31の使用状態
説明図である。この表裏判別センサ31の光照射部12
にあっては、発振回路14からの同期信号に同期して発
光素子駆動回路15が発光素子16を発光させる。発光
素子16から出射された光は投光レンズ17で集光され
透明板3の上面に照射される。
実施形態による表裏判別センサ31の構成を示す機能ブ
ロック図、図11は当該表裏判別センサ31の使用状態
説明図である。この表裏判別センサ31の光照射部12
にあっては、発振回路14からの同期信号に同期して発
光素子駆動回路15が発光素子16を発光させる。発光
素子16から出射された光は投光レンズ17で集光され
透明板3の上面に照射される。
【0042】受光部13では、偏光ビームスプリッタ3
2を挟んでS偏光用受光素子19SとP偏光用受光素子
19Pが配置されている。
2を挟んでS偏光用受光素子19SとP偏光用受光素子
19Pが配置されている。
【0043】発光素子16から照射された光の一部P1
は透明板3の上面で正反射し、偏光ビームスプリッタ3
2で反射することによってS偏光のみがS偏光用受光素
子19Sで受光され、偏光ビームスプリッタ32を透過
することによってP偏光のみがP偏光用受光素子19P
で受光される。また、透明板3の上面に集光され、透明
板3の内部へ進入して透明板3の下面で反射した光P2
は再び透明板3の上面から出射する。そして、偏光ビー
ムスプリッタ32で反射することによってS偏光のみが
S偏光用受光素子19Sで受光され、偏光ビームスプリ
ッタ32を透過することによってP偏光のみがP偏光用
受光素子19Pで受光される。従って、透明板3の上面
及び下面で反射したS偏光の和がS偏光用受光素子19
Sで受光され、透明板3の上面及び下面で反射したP偏
光の和がP偏光用受光素子19Pで受光される。
は透明板3の上面で正反射し、偏光ビームスプリッタ3
2で反射することによってS偏光のみがS偏光用受光素
子19Sで受光され、偏光ビームスプリッタ32を透過
することによってP偏光のみがP偏光用受光素子19P
で受光される。また、透明板3の上面に集光され、透明
板3の内部へ進入して透明板3の下面で反射した光P2
は再び透明板3の上面から出射する。そして、偏光ビー
ムスプリッタ32で反射することによってS偏光のみが
S偏光用受光素子19Sで受光され、偏光ビームスプリ
ッタ32を透過することによってP偏光のみがP偏光用
受光素子19Pで受光される。従って、透明板3の上面
及び下面で反射したS偏光の和がS偏光用受光素子19
Sで受光され、透明板3の上面及び下面で反射したP偏
光の和がP偏光用受光素子19Pで受光される。
【0044】S偏光用受光素子19SからはS偏光の受
光量に応じた光電流が出力され、光電流は増幅回路20
Sによって電圧信号に変換されると共に増幅され、発振
回路14の同期信号に同期して増幅回路20Sから出力
される検出信号VSがサンプルホールド回路21Sでホ
ールドされる。同様に、P偏光用受光素子19Pからは
P偏光の受光量に応じた光電流が出力され、光電流は増
幅回路20Pによって電圧信号に変換されると共に増幅
され、発振回路14の同期信号に同期して増幅回路20
Pから出力される検出信号VPがサンプルホールド回路
21Pでホールドされる。
光量に応じた光電流が出力され、光電流は増幅回路20
Sによって電圧信号に変換されると共に増幅され、発振
回路14の同期信号に同期して増幅回路20Sから出力
される検出信号VSがサンプルホールド回路21Sでホ
ールドされる。同様に、P偏光用受光素子19Pからは
P偏光の受光量に応じた光電流が出力され、光電流は増
幅回路20Pによって電圧信号に変換されると共に増幅
され、発振回路14の同期信号に同期して増幅回路20
Pから出力される検出信号VPがサンプルホールド回路
21Pでホールドされる。
【0045】比較判定回路22は、サンプルホールド回
路21Sで保持しているサンプルホールド信号VSによ
ってサンプルホールド回路21Pで保持しているサンプ
ルホールド信号VPを規格化してVP/VSを求め、この
VP/VSを一定のしきい値と比較することによって透明
板3の表裏を判別する。すなわち、VP/VSの値が所定
のしきい値以上であれば裏面側に光を照射していると判
断し、VP/VSの値がしきい値以下であれば表面側に光
を照射していると判断し、判別結果を出力する。
路21Sで保持しているサンプルホールド信号VSによ
ってサンプルホールド回路21Pで保持しているサンプ
ルホールド信号VPを規格化してVP/VSを求め、この
VP/VSを一定のしきい値と比較することによって透明
板3の表裏を判別する。すなわち、VP/VSの値が所定
のしきい値以上であれば裏面側に光を照射していると判
断し、VP/VSの値がしきい値以下であれば表面側に光
を照射していると判断し、判別結果を出力する。
【0046】図12は、中心光線の入射角がθBS=5
6.3゜、光の広がり角40゜となるようにして[図1
4参照]、ガラス基板とITO膜からなる透明板3の表
面又は裏面にP偏光を照射した時の、透明板3から10
mmの位置に配置した受光素子19により、X方向に沿
ったP偏光の光強度を測定したものである。図13は、
中心光線の入射角がθBS=56.3゜、光の広がり角4
0゜となるようにして[図14参照]、ガラス基板とI
TO膜からなる透明板3の表面又は裏面にS偏光を照射
した時の、透明板3から10mmの位置に配置した受光
素子19により、X軸方向に沿ったS偏光の光強度を測
定したものである。
6.3゜、光の広がり角40゜となるようにして[図1
4参照]、ガラス基板とITO膜からなる透明板3の表
面又は裏面にP偏光を照射した時の、透明板3から10
mmの位置に配置した受光素子19により、X方向に沿
ったP偏光の光強度を測定したものである。図13は、
中心光線の入射角がθBS=56.3゜、光の広がり角4
0゜となるようにして[図14参照]、ガラス基板とI
TO膜からなる透明板3の表面又は裏面にS偏光を照射
した時の、透明板3から10mmの位置に配置した受光
素子19により、X軸方向に沿ったS偏光の光強度を測
定したものである。
【0047】図13からも分かるように、S偏光はブリ
ュースター角がないため、その光強度分布は単調変化し
ており、表面反射のP偏光と裏面反射のP偏光とで光強
度の違いが大きい領域(図12、図13における0〜−
2mmの領域)においては、表面反射のS偏光と裏面反
射のS偏光との間には光強度にほとんど変化がない。従
って、P偏光の光量をS偏光の光量で規格化してやれ
ば、温度特性や経時変化等による光量変化の影響を受け
ず、安定な判別が可能になる。
ュースター角がないため、その光強度分布は単調変化し
ており、表面反射のP偏光と裏面反射のP偏光とで光強
度の違いが大きい領域(図12、図13における0〜−
2mmの領域)においては、表面反射のS偏光と裏面反
射のS偏光との間には光強度にほとんど変化がない。従
って、P偏光の光量をS偏光の光量で規格化してやれ
ば、温度特性や経時変化等による光量変化の影響を受け
ず、安定な判別が可能になる。
【0048】サンプルホールド回路21Sで保持してい
るサンプリング信号VSは、S偏光用受光素子19Sで
受光したS偏光の光強度に対応するものであり、サンプ
ルホールド回路21Pで保持しているサンプリング信号
VPは、P偏光用受光素子19Pで受光したP偏光に対
応したものであるから、上記比較判定回路22における
処理は、P偏光の光強度をS偏光の光強度で規格化し、
その値に基づいて透明板3の表裏を判別しているもので
あり、この実施形態の表裏判別センサ31によれば、表
裏判別の精度を安定させることができる。
るサンプリング信号VSは、S偏光用受光素子19Sで
受光したS偏光の光強度に対応するものであり、サンプ
ルホールド回路21Pで保持しているサンプリング信号
VPは、P偏光用受光素子19Pで受光したP偏光に対
応したものであるから、上記比較判定回路22における
処理は、P偏光の光強度をS偏光の光強度で規格化し、
その値に基づいて透明板3の表裏を判別しているもので
あり、この実施形態の表裏判別センサ31によれば、表
裏判別の精度を安定させることができる。
【0049】(第3の実施形態)図15は本発明のさら
に別な実施形態による表裏判別センサ41を示す機能ブ
ロック図、図17はその使用状態説明図である。この表
裏判別センサ41の光照射部12においては、2つの発
光素子、すなわちS偏光用発光素子16SとP偏光用発
光素子16Pが偏光ビームスプリッタ42を挟んで配置
されている。そして、発振回路14の同期信号に同期し
て2つの発光素子駆動回路15Sと15Pが、図16に
示す発光タイミングのようにして、S偏光用発光素子1
6SとP偏光用発光素子16Pを時分割的に交互に発光
させる。S偏光用発光素子16Sから出射された光(非
偏光)のうち偏光ビームスプリッタ42で反射したS偏
光と、P偏光用発光素子16Pから出射された光(非偏
光)のうち偏光ビームスプリッタ42を透過したP偏光
とは、投光レンズ17を通過して透明板3の上面に集光
される。
に別な実施形態による表裏判別センサ41を示す機能ブ
ロック図、図17はその使用状態説明図である。この表
裏判別センサ41の光照射部12においては、2つの発
光素子、すなわちS偏光用発光素子16SとP偏光用発
光素子16Pが偏光ビームスプリッタ42を挟んで配置
されている。そして、発振回路14の同期信号に同期し
て2つの発光素子駆動回路15Sと15Pが、図16に
示す発光タイミングのようにして、S偏光用発光素子1
6SとP偏光用発光素子16Pを時分割的に交互に発光
させる。S偏光用発光素子16Sから出射された光(非
偏光)のうち偏光ビームスプリッタ42で反射したS偏
光と、P偏光用発光素子16Pから出射された光(非偏
光)のうち偏光ビームスプリッタ42を透過したP偏光
とは、投光レンズ17を通過して透明板3の上面に集光
される。
【0050】光照射部12から出射された光は、透明板
3の上面で正反射されて、あるいは透明板3に進入して
透明板3の下面で正反射されて受光素子19に入射す
る。受光素子19は、S偏光用発光素子16Sから出射
されたS偏光の反射光と、P偏光用発光素子16Pから
出射されたP偏光の反射光とを交互に受光し、受光量に
応じた光電流を出力する。受光素子19から出力された
光電流は増幅回路20で電圧信号に変換されると共に増
幅される。サンプルホールド回路21は、発振回路14
からの同期信号に同期して、増幅回路20から出力され
た検出信号をサンプルホールドする。比較判定回路22
は、発振回路14からの同期信号により、サンプルホー
ルド回路21のサンプルホールド信号がS偏光によるサ
ンプルホールド信号VSであるか、P偏光によるサンプ
ルホールド信号VPであるかを判定し、P偏光によるサ
ンプルホールド信号VPをS偏光によるサンプルホール
ド信号VSで規格化し、規格化した値VP/VSに基づい
て透明板3の表裏判別を行ない、その判別結果を出力す
る。
3の上面で正反射されて、あるいは透明板3に進入して
透明板3の下面で正反射されて受光素子19に入射す
る。受光素子19は、S偏光用発光素子16Sから出射
されたS偏光の反射光と、P偏光用発光素子16Pから
出射されたP偏光の反射光とを交互に受光し、受光量に
応じた光電流を出力する。受光素子19から出力された
光電流は増幅回路20で電圧信号に変換されると共に増
幅される。サンプルホールド回路21は、発振回路14
からの同期信号に同期して、増幅回路20から出力され
た検出信号をサンプルホールドする。比較判定回路22
は、発振回路14からの同期信号により、サンプルホー
ルド回路21のサンプルホールド信号がS偏光によるサ
ンプルホールド信号VSであるか、P偏光によるサンプ
ルホールド信号VPであるかを判定し、P偏光によるサ
ンプルホールド信号VPをS偏光によるサンプルホール
ド信号VSで規格化し、規格化した値VP/VSに基づい
て透明板3の表裏判別を行ない、その判別結果を出力す
る。
【0051】しかして、この実施形態にあっても、第2
の実施形態と同様、P偏光成分をS偏光成分で規格化す
ることにより、温度特性や経時変化等による光量変動に
対しても判定精度を安定させることができる。
の実施形態と同様、P偏光成分をS偏光成分で規格化す
ることにより、温度特性や経時変化等による光量変動に
対しても判定精度を安定させることができる。
【0052】なお、第2又は第3の実施形態のような構
成は、偏光ビームスプリッタ32、42の代りに、ハー
フミラーと、ハーフミラー及びS偏光用受光素子又は発
光素子間に配置されたS偏光用偏光素子と、ハーフミラ
ー及びP偏光用受光素子又は発光素子間に配置されたP
偏光用偏光素子によって構成してもよい。
成は、偏光ビームスプリッタ32、42の代りに、ハー
フミラーと、ハーフミラー及びS偏光用受光素子又は発
光素子間に配置されたS偏光用偏光素子と、ハーフミラ
ー及びP偏光用受光素子又は発光素子間に配置されたP
偏光用偏光素子によって構成してもよい。
【0053】(第4の実施形態)図18は本発明のさら
に別な実施形態による表裏判別センサ51の構成と使用
状態を示す概略断面図である。この表裏判別センサ51
は、光照射側において、偏光ビームスプリッタ42を挟
んで一方に、P偏光用発光素子16P及びコリメートレ
ンズ52を配置し、偏光ビームスプリッタ42の他方
に、S偏光用発光素子16S、コリメートレンズ53及
び透過率分布フィルタ54を配置している。
に別な実施形態による表裏判別センサ51の構成と使用
状態を示す概略断面図である。この表裏判別センサ51
は、光照射側において、偏光ビームスプリッタ42を挟
んで一方に、P偏光用発光素子16P及びコリメートレ
ンズ52を配置し、偏光ビームスプリッタ42の他方
に、S偏光用発光素子16S、コリメートレンズ53及
び透過率分布フィルタ54を配置している。
【0054】そして、P偏光用発光素子16Pから出射
された光をコリメートレンズ52でコリメート光に変換
した後、このコリメート光を偏光ビームスプリッタ42
を透過させてP偏光のコリメート光に変換し、投光レン
ズ17で透明板3の上面に集光させる。また、S偏光用
発光素子16Sから出射された光をコリメートレンズ5
3でコリメート光に変換した後、このコリメート光を透
過率分布フィルタ54に透過させ、さらに偏光ビームス
プリッタ42で反射させてS偏光のコリメート光に変換
し、投光レンズ17で透明板3の上面に集光させる。こ
の実施形態でも、第3の実施形態と同様な構成(図15
参照)により、光照射側においては、S偏光用発光素子
16SからのS偏光とP偏光用発光素子16PからのP
偏光とを時分割的に交互に発光させている。
された光をコリメートレンズ52でコリメート光に変換
した後、このコリメート光を偏光ビームスプリッタ42
を透過させてP偏光のコリメート光に変換し、投光レン
ズ17で透明板3の上面に集光させる。また、S偏光用
発光素子16Sから出射された光をコリメートレンズ5
3でコリメート光に変換した後、このコリメート光を透
過率分布フィルタ54に透過させ、さらに偏光ビームス
プリッタ42で反射させてS偏光のコリメート光に変換
し、投光レンズ17で透明板3の上面に集光させる。こ
の実施形態でも、第3の実施形態と同様な構成(図15
参照)により、光照射側においては、S偏光用発光素子
16SからのS偏光とP偏光用発光素子16PからのP
偏光とを時分割的に交互に発光させている。
【0055】受光側でも、第3の実施形態と同様、P偏
光の光強度をS偏光の光強度で規格化し、規格した値に
基づいて透明板3の表裏判別を行なうことにより、判定
精度を安定させている。
光の光強度をS偏光の光強度で規格化し、規格した値に
基づいて透明板3の表裏判別を行なうことにより、判定
精度を安定させている。
【0056】しかし、この実施形態にあっては、S偏光
となる光を透過率分布フィルタ54に透過させることを
特徴としている。S偏光用発光素子16S側に透過率分
布フィルタ54を配置しなければ、受光側におけるS偏
光の光強度は図13に示したようになる。そこで、“P
偏光の光強度分布/S偏光の光強度分布”と同じ透過率
分布を有する透過率分布フィルタ54をコリメート状態
の光の光路中に挿入し、S偏光の光強度分布を図19に
示すように変化させてやる。一方、P偏光側には透過率
分布フィルタ54は挿入されていないから、P偏光の光
強度分布は図20のようになり(つまり、図9の光強度
分布と同じである)、図20で表わされるP偏光の光強
度分布を図19のような補正されたS偏光の光強度分布
で規格化すると、その分布は図21のようになる。この
ようにすることで、非常に広い範囲で安定に透明板3の
表裏判別が可能になり、検出物体の傾きや距離変動に対
して、より安定な検出が可能になる。また、受光素子1
9の設置位置に対する許容範囲も広くなり、表裏判別セ
ンサ51の組み立て調整が容易になる。
となる光を透過率分布フィルタ54に透過させることを
特徴としている。S偏光用発光素子16S側に透過率分
布フィルタ54を配置しなければ、受光側におけるS偏
光の光強度は図13に示したようになる。そこで、“P
偏光の光強度分布/S偏光の光強度分布”と同じ透過率
分布を有する透過率分布フィルタ54をコリメート状態
の光の光路中に挿入し、S偏光の光強度分布を図19に
示すように変化させてやる。一方、P偏光側には透過率
分布フィルタ54は挿入されていないから、P偏光の光
強度分布は図20のようになり(つまり、図9の光強度
分布と同じである)、図20で表わされるP偏光の光強
度分布を図19のような補正されたS偏光の光強度分布
で規格化すると、その分布は図21のようになる。この
ようにすることで、非常に広い範囲で安定に透明板3の
表裏判別が可能になり、検出物体の傾きや距離変動に対
して、より安定な検出が可能になる。また、受光素子1
9の設置位置に対する許容範囲も広くなり、表裏判別セ
ンサ51の組み立て調整が容易になる。
【0057】上記透過率分布フィルタ54としては、写
真のネガのようなものでもよく、微小ドットにより透過
率分布をつけたガラス板でもよい。
真のネガのようなものでもよく、微小ドットにより透過
率分布をつけたガラス板でもよい。
【0058】また、この実施形態では、透過率分布フィ
ルタ54は、光照射側においてS偏光用発光素子側に配
置したが、例えば第2の実施形態の構成において、受光
側のS偏光用受光素子と偏光ビームスプリッタの間に透
過率分布フィルタを配置してもよい。
ルタ54は、光照射側においてS偏光用発光素子側に配
置したが、例えば第2の実施形態の構成において、受光
側のS偏光用受光素子と偏光ビームスプリッタの間に透
過率分布フィルタを配置してもよい。
【0059】(表裏判別センサの用途)図22は本発明
の表裏判別センサ61の用途を示す斜視図である。図2
2は液晶表示パネルの製造工程に用いられている表裏検
査装置を示すものであって、ガラス基板の上にITO膜
を形成された透明板3をロボットアーム等の供給手段に
よってカセット62内に装荷し、カセット62内の透明
板3を表裏判別センサ61により検査しているところを
示している。カセット62は下面が開放されており、両
内側面に設けられた棚部63によって透明板3の両側部
下面を保持するようになっており、このカセット62内
には、ITO膜を形成された透明板3が順次上段から装
荷されてゆく。表裏判別センサ61は、このカセット6
2の下方に配置されており、下方から光を照射して一番
下に保持されている透明板3の表裏を判別するようにな
っており、全ての透明板3が一定の向き、例えば表面を
上にしてカセット62に装荷されているか否かを監視す
る。
の表裏判別センサ61の用途を示す斜視図である。図2
2は液晶表示パネルの製造工程に用いられている表裏検
査装置を示すものであって、ガラス基板の上にITO膜
を形成された透明板3をロボットアーム等の供給手段に
よってカセット62内に装荷し、カセット62内の透明
板3を表裏判別センサ61により検査しているところを
示している。カセット62は下面が開放されており、両
内側面に設けられた棚部63によって透明板3の両側部
下面を保持するようになっており、このカセット62内
には、ITO膜を形成された透明板3が順次上段から装
荷されてゆく。表裏判別センサ61は、このカセット6
2の下方に配置されており、下方から光を照射して一番
下に保持されている透明板3の表裏を判別するようにな
っており、全ての透明板3が一定の向き、例えば表面を
上にしてカセット62に装荷されているか否かを監視す
る。
【0060】また、別な検査装置としては、コンベア等
によって透明板を一枚ずつ搬送し、その上方もしくは下
方から表裏判別センサにより光を照射して透明板の表裏
を検査し、表裏が反転している透明板を検出するように
したものでもよい。
によって透明板を一枚ずつ搬送し、その上方もしくは下
方から表裏判別センサにより光を照射して透明板の表裏
を検査し、表裏が反転している透明板を検出するように
したものでもよい。
【0061】表裏判別センサの、このような用途は、液
晶表示パネルの製造ラインに限るものでなく、光ピック
アップの製造ラインにおいて、偏光ビームスプリッタの
表裏を判別する用途や、他の製造ラインにおいて蒸着膜
付きのガラス板の表裏を判別する必要がある場合などに
も適用することができる。
晶表示パネルの製造ラインに限るものでなく、光ピック
アップの製造ラインにおいて、偏光ビームスプリッタの
表裏を判別する用途や、他の製造ラインにおいて蒸着膜
付きのガラス板の表裏を判別する必要がある場合などに
も適用することができる。
【図1】測距センサにより透明板の表裏を判別している
従来例を説明する図である。
従来例を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態による表裏判別センサを示
す機能ブロック図である。
す機能ブロック図である。
【図3】同上の表裏判別センサの使用状態説明図であ
る。
る。
【図4】同上の表裏判別センサの原理を説明する図であ
る。
る。
【図5】透明板の表面に均一なP偏光を照射したときの
光線の様子と、そのときのP偏光の光強度分布を示す図
である。
光線の様子と、そのときのP偏光の光強度分布を示す図
である。
【図6】透明板の裏面に均一なP偏光を照射したときの
光線の様子と、そのときのP偏光の光強度分布を示す図
である。
光線の様子と、そのときのP偏光の光強度分布を示す図
である。
【図7】透明板の表面にP偏光を照射したときの、透明
板の表面と裏面における各反射光の光強度分布を示す図
である。
板の表面と裏面における各反射光の光強度分布を示す図
である。
【図8】透明板の裏面にP偏光を照射したときの、透明
板の表面と裏面における各反射光の光強度分布を示す図
である。
板の表面と裏面における各反射光の光強度分布を示す図
である。
【図9】透明板の表面にP偏光を照射したときの反射P
偏光の総光強度分布と、透明板の裏面にP偏光を照射し
たときの反射P偏光の総光強度分布を示す図である。
偏光の総光強度分布と、透明板の裏面にP偏光を照射し
たときの反射P偏光の総光強度分布を示す図である。
【図10】本発明の別な実施形態による表裏判別センサ
を示す機能ブロック図である。
を示す機能ブロック図である。
【図11】同上の表裏判別センサの使用状態説明図であ
る。
る。
【図12】透明板の表面と裏面に光を照射したときの各
P偏光の総受光強度分布を示す図である。
P偏光の総受光強度分布を示す図である。
【図13】透明板の表面と裏面に光を照射したときの各
S偏光の総受光強度分布を示す図である。
S偏光の総受光強度分布を示す図である。
【図14】図12及び図13の測定条件を示す図であ
る。
る。
【図15】本発明のさらに別な実施形態による表裏判別
センサを示す機能ブロック図である。
センサを示す機能ブロック図である。
【図16】同上の表裏判別センサにおけるS偏光用発光
素子とP偏光用発光素子との発光タイミングを示すタイ
ムチャートである。
素子とP偏光用発光素子との発光タイミングを示すタイ
ムチャートである。
【図17】同上の表裏判別センサの使用状態説明図であ
る。
る。
【図18】本発明のさらに別な実施形態による表裏判別
センサを示す概略断面図である。
センサを示す概略断面図である。
【図19】透過率分布フィルタにより補正されたS偏光
の光強度分布を示す図である。
の光強度分布を示す図である。
【図20】P偏光の光強度分布を示す図である。
【図21】補正されたS偏光の光強度分布により規格化
された、P偏光の光強度分布を示す図である。
された、P偏光の光強度分布を示す図である。
【図22】本発明の表裏判別センサの用途を示す斜視図
である。
である。
1 透明基板 2 透明膜 3 透明板 11 表裏判別センサ 12 光照射部 13 受光部 16 発光素子 18 偏光フィルタ(P偏光用) 19 受光素子 22 比較判定回路 31 表裏判別センサ 32 偏光ビームスプリッタ 19S S偏光用受光素子 19P P偏光用受光素子 41 表裏判別センサ 42 偏光ビームスプリッタ 51 表裏判別センサ 52,53 コリメートレンズ 54 透過率分布フィルタ 61 表裏判別センサ 32 カセット
Claims (8)
- 【請求項1】 透明基板の表面に透明膜を形成された透
明板の表裏を判別するための表裏判別方法であって、 前記透明板に斜めに光を照射し、透明板の表面側におけ
るP偏光成分の反射光量と透明板の裏面側におけるP偏
光成分の反射光量との相違に基づいて、前記透明板の表
裏を判別することを特徴とする透明板の表裏判別方法。 - 【請求項2】 透明基板の表面に透明膜を形成された透
明板の表裏を判別するための光学式センサであって、 前記透明板に斜めに光を照射する光照射部と、 前記透明板で反射した光を受光する受光部と、 斜め照射光に対する、前記透明板の表面側におけるP偏
光成分の反射光量と透明板の裏面側におけるP偏光成分
の反射光量との相違に基づいて、前記透明板の表裏を判
別する判別手段と、を備えていることを特徴とする光学
式センサ。 - 【請求項3】 前記斜め照射光の入射角は、前記透明基
板に対するブリュースター角と前記透明膜に対するブリ
ュースター角を含む範囲に設定されていることを特徴と
する、請求項2に記載の光学式センサ。 - 【請求項4】 前記光照射部は、P偏光を斜め照射する
ものであることを特徴とする、請求項2に記載の光学式
センサ。 - 【請求項5】 前記受光部は、前記透明板で反射した光
をP偏光とS偏光に分離して受光し、S偏光の反射光量
によってP偏光の反射光量を規格化することを特徴とす
る、請求項2に記載の光学式センサ。 - 【請求項6】 前記光照射部は、P偏光とS偏光を時分
割的に照射し、前記受光部は、前記透明板で反射したS
偏光の反射光量によって前記透明板で反射したP偏光の
反射光量を規格化することを特徴とする、請求項2に記
載の光学式センサ。 - 【請求項7】 S偏光のみの光路中に透過率分布フィル
タを配置したことを特徴とする、請求項5又は6に記載
の光学式センサ。 - 【請求項8】 請求項2〜7に記載の光学式センサと、
検査対象となる透明板を所定位置に供給する手段とを備
えた透明板の表裏検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982897A JPH10204637A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 透明板の表裏判別方法、光学式センサ及び透明板の表裏検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982897A JPH10204637A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 透明板の表裏判別方法、光学式センサ及び透明板の表裏検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10204637A true JPH10204637A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=12010165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1982897A Pending JPH10204637A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 透明板の表裏判別方法、光学式センサ及び透明板の表裏検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10204637A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012150521A (ja) * | 2012-05-15 | 2012-08-09 | Nanao Corp | 画面光演算装置またはその方法 |
JP2015017859A (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 東海光学株式会社 | 光学物品における光学薄膜の未成膜面側の判定システム及び判定方法 |
CN104775095A (zh) * | 2014-01-15 | 2015-07-15 | 三星显示有限公司 | 蒸镀装置及利用该蒸镀装置的蒸镀速度计算方法 |
KR20170088764A (ko) * | 2016-01-25 | 2017-08-02 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 자외선 처리 장치, 접합 시스템, 자외선 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP1982897A patent/JPH10204637A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012150521A (ja) * | 2012-05-15 | 2012-08-09 | Nanao Corp | 画面光演算装置またはその方法 |
JP2015017859A (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 東海光学株式会社 | 光学物品における光学薄膜の未成膜面側の判定システム及び判定方法 |
CN104775095A (zh) * | 2014-01-15 | 2015-07-15 | 三星显示有限公司 | 蒸镀装置及利用该蒸镀装置的蒸镀速度计算方法 |
CN104775095B (zh) * | 2014-01-15 | 2019-02-12 | 三星显示有限公司 | 蒸镀装置及利用该蒸镀装置的蒸镀速度计算方法 |
KR20170088764A (ko) * | 2016-01-25 | 2017-08-02 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 자외선 처리 장치, 접합 시스템, 자외선 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체 |
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