JPH10204333A - 防錆被覆組成物 - Google Patents

防錆被覆組成物

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JPH10204333A
JPH10204333A JP1974997A JP1974997A JPH10204333A JP H10204333 A JPH10204333 A JP H10204333A JP 1974997 A JP1974997 A JP 1974997A JP 1974997 A JP1974997 A JP 1974997A JP H10204333 A JPH10204333 A JP H10204333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は長期の防錆、保護皮膜として
有効な防錆被覆組成物を提供する。 【解決手段】 本発明は、樹脂固形分100重量部に対
しあるいは平均分子量が300〜3000かつエポキシ
当量180〜2200のエポキシ樹脂と硬化剤の合計1
00重量部に対して、CaOとSiO2 のガラス質粉末
を10〜300重量部含有して成る防錆被覆組成物であ
る。本発明は、CaOとSiO2 のガラス質粉末を安価
で優れた防錆顔料として活用でき、しかも鉄表面をアル
カリ性に保つことにより発錆を防ぎ、長期の防錆、保護
皮膜として有効でしかも酸性雨等による塗膜を通しての
鉄表面への酸性物質の侵入をアルカリの中和作用により
防止する防錆被覆組成物を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等の金属表面
に塗布する防錆被覆組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】「さびを防ぐ辞典」((株)産業調査会
出版部)、「防錆・防食塗装技術」(工学図書(株))
等に記載されているごとく、塗料の防錆顔料としては亜
酸化鉛、鉛丹、ジアナミド鉛等の鉛系顔料又はジンクク
ロメート、ストロンチウムクロメート等のクロム系顔料
が使用されているが、鉛や6価のクロムなどは衛生上の
問題があり、人体への健康上の影響、環境汚染、産業廃
棄物の処理の面から安全な材料に転換する必要がある。
これに対し、重金属を含まないより衛生性の高い防錆顔
料が検討されているが、防錆効果が十分に得られていな
い場合が多く、例え効果があったとしても高価であり経
済的に使用しがたい。そこで、本発明者らは先に特開平
7−53898号公報に示されるように、「樹脂固形分
100重量部に対して、アルカリ基を含有したスラグを
10〜300重量部配合してなる防錆被覆組成物」を提
案し、この防錆被覆組成物を軟鉄板表面に塗布した場
合、十分な耐食性を発揮でき、更にはこの防錆被覆組成
物は鉛や6価のクロムを含まないので人体への健康上の
影響、環境汚染もないことが確認されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の防錆被覆組成物はスラグを使用しているので、
防錆性能に関与しないAl2 3 、MnO、鉄の酸化物
等が多量に含まれている。これらの物質は鱗片効果は期
待できるが塗料の顔料としては不要な物質であり、しか
もこれらの不純物は硬度が高く鉄板に塗装したあと曲げ
加工すると塗料が割れたり、ひびが入る等の問題があっ
た。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、鉛や
6価クロム等の有害な物質を防錆顔料として使わず、無
害な物質を活用して比較的安価で十分な防錆性能を発揮
でき、更には、塗装後に割れたりすることがない防錆被
覆組成物を提供するを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の防錆被覆組成物は、SiO2 を25〜60重量
%、CaOを75〜40重量%含む化合物、これらの単
体を混合して溶解し凝固させた後に粉砕したもの、若し
くはこれらを組み合わせたものを、樹脂固形分100重
量部に対し前記何れかの微粉末を10〜300重量部含
有してなる。また、請求項2記載の防錆被覆組成物は、
請求項1記載の防錆被覆組成物において、SiO2 及び
CaOを含有する前記微粉末に、MgOを0.1〜35
重量%の範囲で一部置換配合している。そして、請求項
3記載の防錆被覆組成物は、請求項1又は2記載の防錆
被覆組成物において、前記樹脂固形分が平均分子量30
0〜3000で、かつエポキシ当量180〜2200で
あるエポキシ樹脂と硬化剤からなる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る防錆被覆組成物について更に詳細に説明する。鉄の防
錆方法の1種として鉄の表面をアルカリ性に保ち不動態
化する方法が知られている。また、一般に鉄はpH9〜
12.5の範囲では水酸化鉄(II)の不動態層が形成さ
れ安定な状態になると言われている。本発明者らはこれ
らを基に鋭意検討した結果次の知見を得た。酸化カルシ
ウムCaOは水に溶けると水酸化カルシウムCa(O
H)2 となり、pH13という強いアルカリ性を示す。
MgOは水に溶けると水酸化マグネシウムMg(OH)
2 となり強いアルカリ性を示す。この特性は鉄の防錆の
面から極めて有効であるが、CaO単独では水に溶けや
すく、強アルカリにより樹脂を冒すので、溶出速度を抑
制する対策が必要である。そこで、SiO2 を25〜6
0重量%、CaOを75〜40重量%含む化合物もしく
はこれらを混合して溶解し、水冷凝固せしめた後に微粉
末にしたものを、エポキシ樹脂やエポキシポリオール樹
脂で固化することにより、CaOの水への急激な溶出を
抑制した塗料を発明した。この塗料を塗装することによ
り、CaOの急激な溶出を抑制することにより、鉄表面
を微弱なアルカリ性に保ち長期に渡り防錆効果を発揮さ
せることができる。なお、この防錆被覆組成物に添加さ
れるSiO2 −CaOあるいはSiO2 −CaO−Mg
O化合物中に含有される不純物が塗層の劣化に大きく関
与しており、これを4%以下に抑えることでアルカリ塗
料の特性が発現できる。なお、CaOとSiO2 のガラ
ス質粉末のpHについては、20℃においてイオン交換
水900mlにCaOとSiO2 のガラス質粉末100
gを加え攪拌し24時間後にガラス電極pHメーターに
より測定できる。またCaOとSiO2 のガラス質粉末
を用いた塗膜のpHについては、塗膜を単離し450m
lの広口ガラス瓶に50g取りイオン交換水150ml
を加え密栓をして40℃で静置し水分を分離しガラス電
極pHメーターで測定できる。
【0006】本発明に使用するSiO2 とCaOの化合
物からなる微粉末について以下に説明する。なお、所定
量のSiO2 とCaOの単体を混合して溶解し凝固させ
た場合も、SiO2 とCaOの人工的な化合物となるの
で、以下SiO2 とCaOの化合物として考える。Ca
OとSiO2 は単独ではそれぞれ2572℃と1713
℃と極めて高い溶融点であるが、この化合物はその混合
割合により最低限1436℃以上で完全に溶解する。C
aOとSiO2 の化合物は自然界には、Rankini
te(3CaO・2SiO2 )、Tricalcium
silicate(2CaO・SiO2 )、けい灰石
(CaO・SiO2 )として存在している。従って、微
粉末の製造にあっては、これらの化合物を単独にあるい
は複数組み合わせて溶解する方法や、CaOとSiO2
を適当な割合に混合して溶解する方法がある。SiO2
の原料はシリカガラスである。MgOの原料はマグネシ
アクリンカーである。MgO−CaOの原料としてはド
ロマイト、ドロマイト+マグネシアクリンカー等があ
る。安定ドロマイトクリンカーはMgOと3CaO・S
iO2 の構成であり利用できる。MgO−SiO2 とし
てはズン岩、蛇紋岩などがあり利用できる。CaOとS
iO2 の溶融物を所定の流速・流量の水に投入すること
により急速冷却され、ガラス質の微粉末となり、これを
微粉末として使用できる。
【0007】すなわち、本発明に係る防錆被覆組成物は
樹脂固形分100重量部に対し、CaOとSiO2 のガ
ラス質の微粉末を10〜300重量部配合してなること
を特徴とする防錆被覆組成物である。ここで、SiO2
が25重量%より少ないとSiO2 とCaOの化合物中
のCaO含有量が増加し、CaOの活性の高い被覆層が
形成され、SiO2 とCaOの化合物中のCaOの早期
消化を招き、長期間の被覆層のアルカリ性保持による保
護が達成できない。更に、SiO2 が25重量%より少
なくなることで、化合物あるいは溶融する際の融点が高
くなり、溶解が困難になると共に、SiO2 −CaOの
安定的化合物を得ることができないために塗布膜の劣化
による錆の発生等の問題が発生する。一方、SiO2
60重量%より多いと全体中のCaOが少なくなり、被
覆層を所定のアルカリ値に保持できないために防錆効果
が低下する。この被覆層のアルカリ値は多量のSiO2
がCaOと反応することでガラス化した安定のSiO2
−CaOとなり、含有CaOによる長期間持続した被覆
層のアルカリ保持ができないために、同様の塗布膜の劣
化による錆の発生等の問題が発生する。
【0008】また、CaOが40重量%より少ないと被
覆層全体のCaOが少なくなり、被覆層を所定のアルカ
リ値が保持できない。逆に、CaOが75重量%より多
いと全体中のCaOが多くなり、SiO2 −CaOの安
定的化合物を得ることができないこと、及びCaOの一
部が添加される樹脂の物性を阻害する等から被覆層の安
定化が阻害されるために、被覆層の寿命低下及び発錆が
生じる。また、前記のSiO2 とCaOの化合物あるい
はこれ等SiO2 とCaOを溶融、凝固の後に粉砕した
微粒子はSiO2 やCaOのそれぞれの単体あるいはS
iO2 −CaO含有物としての純度は少なくとも96重
量%以上の物が適当である。純度が低くなると被覆層の
アルカリ保持と被覆層の不純物による塗布膜の劣化が発
生する。
【0009】更に、本発明に係る防錆被覆組成物におい
ては、前記SiO2 とCaOの化合物の一部を0.1〜
35重量%のMgOに置換して添加した場合には、この
MgOは化合物中のCaOの溶出を抑制する作用を発揮
し、長期間に渡り被覆層のアルカリ保持が達成される。
この理由は活性のCaOにMgOを混在させることで、
侵入する酸性雨等に対し、MgOの緩慢な反応で活性の
CaOの反応を抑制して、急激な被覆層のアルカリ化を
防止し、強アルカリによる樹脂の物性の低下を図り、長
期間のアルカリ化の保持をする。このMgOが0.1重
量%未満では活性のCaOにMgOを混在させる効果を
発現できず、一方MgOが35重量%より多くなると水
との反応性が弱く、全体の被覆層のアルカリ保持が低下
することから、被覆層の安定化が阻害される。この結
果、被覆層の寿命低下及び発錆が生じる。
【0010】そして、本発明に係る防錆被覆組成物にお
いては、樹脂固形分100重量部に対し、CaOとSi
2 のガラス質の微粉末を10〜300重量部配合して
いる。これは、CaOとSiO2 のガラス質粉末の量が
樹脂固形分100重量部に対して10重量部未満である
と、アルカリ成分が少なく鉄表面をアルカリ性に保つこ
とができず防錆効果を発揮しえない。また、300重量
部を越えると塗膜が粗となり水分の透過が多くなりアル
カリ成分が急激に溶出し効果が持続せず、また樹脂を冒
してしまうので発錆し易くなる。CaOとSiO2 の2
成分を基本的な組成にして、用途により例えば適宜Mg
O、Al2 3 等の成分を加えて溶融点の調整をした
り、防錆被覆組成物の乾燥後の硬度を調整する方法もあ
る。防錆被覆組成物の防錆性能を阻害しないかぎり、増
長剤等の目的で色々な添加物との組み合わせが考えられ
るが、本発明に含まれることは勿論である。CaOとS
iO2 のガラス質粉末の粒径としては10μm以下が望
ましい。10μmより大きいと樹脂による粒子の保持力
が弱くなったり局部的な塗膜の層が薄くなり防食性を低
下させることになる。
【0011】前記した樹脂成分としては、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシエステル
樹脂、塩化ゴム樹脂、塩素化オレフィン樹脂、フッ素樹
脂、ビニル樹脂、ビニルブチラール樹脂、石油樹脂、キ
シレン樹脂、脂環族系オリゴマー樹脂、アルキド樹脂、
アクリル化アルキド樹脂、フェノール変成アルキド樹
脂、ウレタン化アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、繊維
素系樹脂等が挙げられ、またエポキシ樹脂硬化剤として
はポリアミド系硬化剤、脂肪族又は芳香族系ポリアミン
系硬化剤、ケチミン系硬化剤、メルカプタン系硬化剤等
が挙げられる。また、エポキシ樹脂ポリオール、アクリ
ル樹脂ポリオール、ポリエステル樹脂ポリオール等が挙
げられ、またこれらポリオールの硬化剤としてはトルエ
ンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、MD
I、イソホロンジイソシアネート等のイソシアネート類
が挙げられる。
【0012】前記樹脂固形分として、エポキシ樹脂と硬
化剤を使用する場合には、エポキシ樹脂としては分子量
300〜3000かつエポキシ当量180〜2200の
ものが好適である。分子量が300又はエポキシ当量が
180未満であると、硬化後の塗膜の機械的強度、耐水
性、耐食性等の性能において不十分であり、また分子量
が3000又はエポキシ当量が2200を越えると溶剤
に溶けにくくなり塗料の固形分が少なくなり、重防食に
おける厚塗りの塗装が難しくなる。エポキシ樹脂として
はビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
が好適であるが、低分子量の各種変成エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型
エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエーテ
ル系樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂のうち1種又は2
種以上混合して使用してもよい。更に上記のエポキシ樹
脂のポリオールを使用してもよい。またビスフェノール
Aグリシジルエーテル型エポキシ樹脂に石油樹脂、キシ
レン樹脂、脂環族系オリゴマー樹脂、クロマン樹脂、イ
ンデン樹脂、ポリブタジエン樹脂、アクリル樹脂、アル
キド樹脂、フェノール樹脂等の樹脂を1種又は2種以上
混合して使用してもよい。硬化剤としては、エポキシ樹
脂についてポリアミド系、脂肪族又は芳香族ポリアミン
系硬化剤、メルカプタン系硬化剤が挙げられる。エポキ
シ樹脂ポリオール、アクリル樹脂ポリオール、ポリブタ
ジエン樹脂ポリオールについてトルエンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、MDI、イソホロンジイソシアネート等の
ジイソシアネート系硬化剤が挙げられる。
【0013】次に本発明の防錆被覆組成物には着色顔料
として二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイ
ト、鱗片状酸化鉄、酸化鉄、酸化クロム等の無機顔料及
びアルミニウム、銅、ステンレス等の金属粉、ガラスフ
レーク、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系等
の有機顔料を使用できる。本発明の防錆被覆組成物に
は、体質顔料として炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、コロイダルシ
リカ、マイカ等が使用できる。本発明の防錆被覆組成物
には可塑剤としてエポキシ化大豆油、塩素化パラフィ
ン、フタル酸エステル系、エーテル系のものが使用でき
る。本発明の防錆被覆組成物には表面調整剤、分散剤、
色別れ防止剤、沈殿防止剤、タレ防止剤、消泡剤等の塗
料添加剤が使用できる。本発明の防錆被覆組成物には、
有機溶剤としてトルエン、キシレン、中〜高沸点芳香族
炭化水素系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤、アルコール系
溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、グリコールエー
テル系溶剤等が使用できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を更に具体化した実施例により
説明する。エポキシ当量450〜500のエポキシ樹脂
の70%キシレン溶液(エピコート#1001、油化シ
ェル(株)製)の適宜重量部に、CaOとSiO2 のガ
ラス質粉末適宜重量部、二酸化チタン5重量部、キシレ
ン6重量部、イソブタノール4重量部を加え合計100
重量部としてガラスビーズペイントシェーカーで60分
間分散した。この分散液100重量部に対しポリアミド
アミン系硬化剤(アデカハードナーEH−306、固形
分70%、旭電化(株)製)を10重量部と専用薄め液
(重量比 キシレン/イソブタノール/MIBK=60
/20/20)を10重量部加え、キシレンで脱脂した
軟鉄板(JIS G 3141 SPCC−SD,サイ
ズ0.8×70×150mm)に膜厚70±5μmにな
るように刷毛塗りし20℃で10日間乾燥した。以上の
実施例及び比較例の結果を表1〜表3に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】なお、表1〜表3の結果は以下のようにし
て判断した。 「試験項目と評価方法」 (1)塗膜状態はJIS K5400 7.1により塗
膜の表面状態を観察した。塗膜の外観が正常であるかど
うかを目視によって調べた。観察項目はつや・むら・し
わ・へこみ・はじき・つぶなどである。良好な場合は
○、不具合のある場合は△で表示した。 (2)付着性試験はJIS K5400 8.5.2に
より試験した。碁盤目法を採用した。切り傷のすきま間
隔は2mm、ます目の数は25ミリとしてJIS G
4401に規定するカッターナイフで碁盤目状の切り傷
を付け、粘着テープをはり、はがした後の塗膜の付着状
態を目視によって観察した。 (3)塩水噴霧試験はJIS K5400 9.1の条
件で1500時間試験した。試験片はJIS G 44
01に規定するカッターナイフで素地に達するクロスカ
ットを入れて試験した。塩水噴霧試験の評価は表4に示
す基準に基づいて行った。
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】請求項1〜3記載の防錆被覆組成物は、
鉄表面が微弱なアルカリで覆われることにより、酸性雨
などのように塗膜表面より侵入する酸性物質を中和し、
酸による腐食の促進を防止することが可能となる。本発
明によれば、塗膜中のCaOとSiO2 のガラス質粉末
が徐々に溶出し、鉄板表面をアルカリ性に保ち発錆を防
止し長期に渡り安定した防錆性能を維持することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2 を25〜60重量%、CaOを
    75〜40重量%含む化合物、これらの単体を混合して
    溶解し凝固させた後に粉砕したもの、若しくはこれらを
    組み合わせたものに、樹脂固形分100重量部に対し前
    記何れかの微粉末を10〜300重量部含有して成るこ
    とを特徴とする防錆被覆組成物。
  2. 【請求項2】 SiO2 及びCaOを含有する前記微粉
    末に、MgOを0.1〜35重量%の範囲で一部置換配
    合したことを特徴とする請求項1記載の防錆被覆組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記樹脂固形分が平均分子量300〜3
    000で、かつエポキシ当量180〜2200であるエ
    ポキシ樹脂と硬化剤からなることを特徴とする請求項1
    又は2記載の防錆被覆組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011024758A1 (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 菊水化学工業株式会社 防錆塗料

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